術前評価・周術期合併症– tag –
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🗣️ その他の合併症②:術後末梢神経障害・術後腎機能障害
麻酔科専門医試験対策「術後末梢神経障害,術後腎機能障害」.主因は体位による神経圧迫・伸展や循環障害。長時間手術や駆血帯,上肢外転・砕石位など。尺骨神経麻痺は鷲手,橈骨神経麻痺は下垂手,総腓骨神経麻痺は尖足。予防には良肢位保持,圧迫部位保護,定期的体位確認が重要。術後腎障害の予防は十分な循環維持と腎毒性薬剤回避が基本。 -
🗣️ その他の合併症②:術中覚醒・術後せん妄・不穏・興奮・覚醒遅延
術中覚醒の原因には麻酔薬の設定ミス,患者の薬剤耐性,機器トラブルなどがあります。予防にはBISモニタ,筋弛緩薬の最小化,薬剤管理が重要です。術後せん妄は覚醒後24時間以内が多く,高齢,薬剤使用,疼痛などがリスク因子です。覚醒遅延では麻酔薬の代謝遅延や低酸素,薬物残存,高侵襲手術が原因になります。 -
🗣️ その他の合併症①:PONV,POVL
麻酔科専門医試験対策「PONV/POVL」.PONV(術後悪心・嘔吐)とPOVL(術後視機能障害)の概要をまとめた記事です.PONVではリスク評価(Apfelスコア)や制吐薬を含む予防・治療法を,POVLでは虚血性視神経症の危険因子,予防法,術後の対処を麻酔科専門医試験対策向けに詳しく解説しています. -
🗣️ 薬物による合併症②:PRIS,HIT,セロトニン症候群
麻酔科専門医試験対策「薬物合併症その2」. プロポフォール注入症候群(PRIS),ヘパリン起因性血小板減少症(HIT),セロトニン症候群,悪性高熱症など,麻酔科専門医試験に頻出の代謝異常・薬剤関連疾患について病態,症状,鑑別,治療,周術期管理のポイントを簡潔に解説しています. -
🗣️ 薬物による合併症①:アナフィラキシー・局所麻酔薬中毒
アナフィラキシー・アレルギー・局所麻酔薬中毒の症状・診断・対処についてまとめている.原因物質の中止、気道確保、アドレナリン投与が重要.局所麻酔薬中毒については、予防策としてアドレナリン添加や適切な投与量の遵守が挙げられ、症状は中枢神経系と心血管系に分かれます。中毒時の対応には、気道確保、痙攣対策、脂肪乳剤の投与 -
🗣️ 代謝・電解質の異常②:電解質異常
高カリウム血症は、テント状T波やQRS拡大が見られる。治療はカルシウム製剤、インスリンや透析。低カリウム血症は利尿薬や絶食が原因で、筋力低下や不整脈を引き起こす。マグネシウム異常は腎機能低下や過剰投与で生じ、高マグネシウム血症は心血管系や呼吸器系に影響を及ぼす。低ナトリウム血症は水分状態に依存し、急速補正は危険。 -
🗣️ 代謝・電解質の異常①:悪性高熱症
悪性高熱症は、スキサメトニウムや揮発性麻酔薬によって誘発される危険な状態で、頻度は5,000〜20,000例に1例程度。初期症状には体温上昇、PETCO₂の異常上昇、筋強直が含まれ、ダントロレンが特効薬。術後は再発のリスクが高いため、ICUでの厳重な監視が必要で、CPKや電解質のモニタリングが重要です。 -
🗣️ 呼吸器系の異常②:気管支痙攣・緊張性気胸・肺水腫
麻酔科専門医試験対策.術中の喘息発作にはFIO₂と吸入麻酔薬濃度を上昇させ、β₂刺激薬やステロイドを投与。緊張性気胸は胸腔内圧上昇による循環不全を引き起こし、迅速な脱気とドレナージが必要。肺水腫は心原性と非心原性に分かれる.神経原性肺水腫は中枢神経障害によるもので、原疾患の治療が必要。 -
🗣️ 呼吸器系の異常①:酸素と二酸化炭素の異常
人工呼吸中の合併症には、気管支痙攣、無気肺、肺水腫、気胸などがあり、機械的トラブルや分泌物の貯留が原因となる。低酸素血症は機械的問題や無気肺、血液貯留が考えられ、対処には吸引や肺再膨張が必要。高二酸化炭素血症は換気設定や代謝亢進が原因で、カプノグラムで確認。術後は無気肺や疼痛による低換気が原因となり、適切な管理が重要。