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はじめに

基本的には直接薬剤のことが問われることはほとんどないけど,抗血栓療法の取扱,ペイン領域での鎮痛補助薬の使い方とかはまだ問われてるね



あと筋弛緩モニタリングですかね



そのあたりだね.まぁ何にせよ基本となるところだから毎日きちんと臨床してれば大丈夫だと思うけどね
吸入麻酔薬
概略
みなさんデス好きデスか😊?
私は高度肥満患者の長〜い手術ではたまに使ってはいますが,あまり好きではありません.セボと比べて格段に覚めやすい!ってこともなく(使い方が下手?),なんかPONVの頻度が高い気がするんですよね(グラニセトロンとか出てマシになった気もしますが).
吸入麻酔薬としては,麻酔法の選択としての亜酸化窒素,セボフルラン,デスフルランと低流量麻酔,の3つをおさえておけばいいと思いますが,筆記試験の細かな問題は別として,専門医試験を受けるくらいの経験を積んでいれば改めて口頭試問用に何か勉強するほどのことはないと思います.亜酸化窒素ももう使わないだろうし.
- 亜酸化窒素:閉鎖腔ダメ
- セボフルラン:喘息患者と小児緩徐導入に使おう
- デスフルラン:こだわりがある場合は肥満患者の低流量麻酔で使おう
- 悪性高熱症の素因や既往がある場合はTIVAにしよう.
これくらいでいいと思います.
低流量麻酔概略
かなり昔に流行っていた低流量麻酔ですが,デスフルラン登場によって復活しました.デスフルランのMACが高いため(1MACが約6.0%),新鮮ガス同流量でセボフルランよりも数倍の消費になります.1mLあたりの薬価はセボフルランのほうが10%程高いのですが,消費量が全然違うためデスフルランだと燃費が悪くなります.
そのため新鮮ガス流量を減少させることで消費量を抑えるため,再び低流量麻酔が行われるようになりました.
ここで低流量麻酔の特徴に関して簡単にまとめておきましょう.
- 回路内の酸素濃度が低下しやすい(特に肥満患者)
- 二酸化炭素吸収剤の消耗が激しくなる.
- 吸気湿度が高く保たれる(蛇管の中に水滴がたくさんつくと思います).
- 気化器の設定変更後,肺胞内濃度変化に反映されるのに時間がかかる(調節性が悪い).
これらの特徴は筆記試験にも出題されているのでチェックが必要です.口頭試験では新鮮ガス流量の下限と,デスフルラン使用麻酔における気化器設定値との乖離について一度問われています.あまり細かく問われることはもうないと思いますが,研修医にドヤ顔するために,今一度復習はしておきましょう笑.
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