📌 Quick Tip:透析患者(ESRD)の術前チェック — タイミング・カリウム・輸液のバランスがカギ🔑

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💧 1.透析タイミング(Dialysis Timing)

手術は透析後24時間以内に行うのが理想です.
このタイミングなら,体液量もカリウム値も最も安定しており,高カリウム血症や体液過剰のリスクを最小化できます👍

  • 前日透析 → 翌日の手術:◎ベスト
  • 2日以上空く場合 → K値・体重・状態を慎重に再評価

🧪 2.術前検査(Preoperative Labs)

透析患者ではルーチンで「当日採血」が必要とは限りません.
ただし,以下の条件ではK値のチェックが必須レベル⚠️

  • 透析が24時間以上前
  • 透析をスキップしている可能性
  • 緊急・高侵襲手術

💡 カリウムは不整脈リスクと直結.
判断に迷うときは,確認しておくほうが安全です


⚖️ 3.体液管理(Volume Management)

「wet(過剰)」か「dry(脱水)」かを見極めましょう.
特に手術間近では再透析が行われず,やや「濡れ気味」なことも多いです.

🔹 術中のポイント

  • 輸液は最小限(crystalloid控えめ)
  • 血圧低下時は昇圧薬で対応(輸液で埋めない)
  • 術後も水分制限を意識

💉 4.シャント保護(Vascular Access Protection)

透析シャントやグラフトがある腕では:

  • 血圧測定禁止
  • ルート・動脈ラインの挿入禁止
  • なるべく清潔に固定し,絶対に損傷しないよう注意

📝 まとめ

  • 手術は透析後24時間以内が理想
  • カリウムは迷ったら測る
  • 輸液は少なめ,昇圧薬で調整
  • シャントの腕は“聖域”として保護
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