まっすー


[📘マーク]:書籍版に記載(重要)
[赤文字]:必須重要ポイント
[色・📘マークなし]:基礎・補足・ややマニアック
Contents
📝 問題リスト
🤔 脳死の概念と判定(▼)
- 脳死と植物状態(遷延性意識障害)の違いについて説明してください
- 臨床的脳死と法的脳死の違いについて説明してください
- 📘 脳死判定の実施にあたり,判定医に必要とされる資格や条件を挙げてください
- 📘 脳死判定の除外項目について説明してください
- 📘 脳死判定基準について説明してください
- 脳幹反射にはどのようなものがありますか.チェック方法も合わせて説明してください
- 📘 無呼吸テストの方法について簡単に説明してください
- 📘 法的脳死判定における観察時間と判定時刻について説明してください
🤔 脳死後の病態とドナー管理(▼)
- 📘 脳死後の主な生理学的変化について簡単に説明してください
- 📘 臓器摘出術までのドナー管理について説明してください
🤔 臓器摘出術の管理(▼)
- 臓器摘出術の要点を簡単に説明してください.
👥 はじめに



先生は経験あります?脳死判定



いや直接はない.昔臓器摘出術が行われる寸前までいったことはあるけど,中止になった.



試験ではどうですかね



可能性は高くなさそうだけど,基本的な判定条件や,脳死患者の管理については出てもおかしくないから,勉強はしておいて.いつ実際に経験することになるとも限らないから
Keywords
脳死判定 脳死判定除外項目 脳幹反射 無呼吸テスト 臓器摘出術
🤔 脳死の概念と判定
脳死と植物状態(遷延性意識障害)の違いについて説明してください
- 脳死は脳幹を含む全脳の機能が不可逆的に停止した状態であり,自発呼吸は消失し,人工呼吸器なしでは生命を維持できません.回復の可能性はなく,適切な治療を行っても数日〜数週間以内に心停止に至ります.
- 一方,植物状態(遷延性意識障害)は大脳皮質の機能は高度に障害されているものの,脳幹機能は保たれている状態です.自発呼吸や睡眠-覚醒サイクルは維持されており,生命維持装置がなくても生存可能です.まれに意識が回復する症例も報告されています.
補足・解説
- 脳死は「人の死」として法的に認められており,本人の書面による臓器提供の意思表示がある場合(または家族の承諾がある場合),法的脳死判定を経て臓器摘出が可能となります.
臨床的脳死と法的脳死の違いについて説明してください
- 臨床的脳死は,臨床所見から脳全体の機能が不可逆的に失われたと医学的に判断される状態です.通常の臨床現場で主治医が診断するもので,治療方針の決定(積極的治療の中止など)に関わります.
- 法的脳死は,臓器移植法に基づき,法的脳死判定マニュアルに準じた厳密な手順で判定されるものです.判定医の資格要件,除外項目の確認,判定基準の確認,2回の判定と観察時間の確保など,厳格な手続きが求められます.法的脳死判定が完了した時点で,法律上「人の死」と認められます.
補足・解説
- 臨床的脳死と法的脳死は医学的な状態としては同じですが,法的手続きの有無が異なります.臨床的に脳死と考えられても,法的脳死判定が行われなければ法律上は死亡とは扱われません.
- 法的脳死判定は臓器提供を前提として行われるものであり,臓器提供の意思がない場合には通常実施されません.つまり,法的脳死判定は一般の治療方針決定のための脳死診断とは区別される制度です.
📘 脳死判定の実施にあたり,判定医に必要とされる資格や条件を挙げてください
- 判定医は2名以上で,臨床経験5年以上の医師であることが必要です.
- 判定医は日本脳神経外科学会,日本神経学会,日本救急医学会,日本麻酔科学会,日本集中治療医学会,または日本小児科学会のいずれかの専門医または認定医資格を有することが求められます.
- 判定医は臓器摘出や移植医療に関与しない中立的な立場であることが必須であり,それぞれが独立して判定を行います.
- また,法に基づく脳死判定に関する教育研修の受講歴が必要です.
補足・解説
- 脳死判定の経験を有することが望ましいとされていますが,必須要件ではありません.
- 移植医療との独立性は,判定の公正性を担保するために不可欠な要件です.移植チームの医師が判定医を兼ねることはできません.
- 2024年版マニュアルでは,一定の条件のもとで判定医1名が遠隔で判定に参加することが想定されています.ただし,質疑応答書では現段階では正式な判定医としてのカウントではなく判定の支援的位置づけとする解釈も示されており,実際の運用は各施設の方針や今後の整理に従う必要があります.
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