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Contents
📝 問題リスト
- 気腹の生理学的影響(▼)
- 腹腔鏡手術は通常の開腹手術と比べてどのような違いがありますか.簡単に説明してください.
- 気腹による呼吸器系への影響について説明してください.
- 気腹による循環器系への影響について説明してください.
- 気腹による腎機能への影響について説明してください.
- 気腹による中枢神経系への影響について説明してください.
- 小児(特に新生児)における腹腔鏡手術で,成人よりも注意すべき点について説明してください.
- 腹腔鏡手術の麻酔管理・合併症(▼)
- 気腹圧の一般的な設定範囲と、高すぎる場合のリスクについて説明してください.
- 気腹による主な合併症を挙げ,それぞれの鑑別や対処について説明してください.
- 気腹による皮下気腫が生じた場合の対応を説明してください.
- 通常の気胸と二酸化炭素気胸(capnothorax)との鑑別について説明してください.
- 気腹開始直後に血圧低下・頻脈が起きた場合の鑑別診断を挙げてください.
- 腹腔鏡手術中のETCO₂上昇の原因を挙げてください.
- ロボット支援下手術の注意点(▼)
- ロボット支援腹腔鏡下前立腺摘除術(以下RALP)の相対禁忌となる病態にはどのようなものがありますか.
- RALPの麻酔管理上の注意点を挙げてください.
- ロボット手術における体位合併症予防の注意点を挙げてください.
- RALPで注意する術後の末梢神経障害および筋骨格系合併症にはにはどのようなものがありますか?
👥 はじめに
まっすーロボット手術,普及してきてますね



今は色んな手術に応用が効くからね.気腹自体の影響と体位の問題がかさなるからその当たり要注意.



RALPとか,ラパ腸とかかなり頭下げたりしますもんね.



そう.呼吸循環以外でも,体位のずれや支持器とかの圧迫,手が落ちかけたり,外科医がもたれたり,過伸展したりと注意するところがたくさんあるからね.
Keywords
腹腔鏡手術、ロボット支援手術、RALP、気腹、頭低位、Trendelenburg体位、CO₂塞栓、capnothorax、皮下気腫、静脈ガス塞栓、Durant体位、肺保護換気、PEEP、末梢神経障害、総腓骨神経麻痺、腕神経叢麻痺
🤔 気腹の生理学的影響
Q. 腹腔鏡手術は通常の開腹手術と比べてどのような違いがありますか.簡単に説明してください.
- 開腹手術に比べて創が小さいため,術後疼痛が軽度で,早期離床が可能です.
- 呼吸機能・腸管機能の回復も早いとされています.
- 手術による侵襲も開腹手術より小さく,炎症反応(CRPやIL-6など)の上昇や血糖上昇,白血球増加も軽度です.
補足・解説
- 低侵襲であることがERAS(術後回復力強化プロトコル)の重要な要素となっています.
- といっても開腹だと2〜3時間で終わる手術を7時間も8時間もだらだらやられら,低侵襲のメリットも相殺されちゃうし,体力的にもたまったもんじゃないですけどね😅.
Q. 気腹による呼吸器系への影響について説明してください.
- 気腹(通常10〜15mmHg,多くは10mmHg前後)により横隔膜が頭側に挙上され,肺胸郭コンプライアンスが低下します.これにより気道内圧が上昇し,FRC(機能的残気量)が減少します.
- その結果,無気肺の形成や換気血流比不均衡による低酸素血症を起こしやすくなります.これらの変化は頭低位で増強する傾向にあります.
- また,気腹ガスの二酸化炭素は経腹膜的に吸収され,高二酸化炭素血症を呈します(分時換気量の増加で対応)
補足・解説
- 気腹による呼吸器系への影響は,多くの場合,人工呼吸器設定の調整で対応可能です.ただし,重症の呼吸器疾患を持つ患者では,腹腔鏡手術か開腹手術にするかの検討が必要です(特に急峻な頭低位をとる手術の場合).開腹で行う場合は硬膜外麻酔など強力な鎮痛が必要です.
- また,気腹圧はできるだけ低く設定することが推奨されます(高すぎる気腹圧は呼吸・循環に悪影響).
- 気腹ガスのCO₂は経腹膜的に吸収されますが,皮下気腫があると吸収面積が増加し,高二酸化炭素血症が増悪します.
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