📘 傾向と対策2026:循環生理・モニタリング

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はじめに

まっすー

心電図の読取りはマストですね

さらりーまん

そうだね.誰でもわかるVTやVFはいいけど,QT延長とかBrugada,WPWなんかは,モニターの表示が小さいこともあるから,そういう目でよく見ることが大事だね.

まっすー

その後の問題の経過で必ずトラブルになりますもんね

さらりーまん

なので,心電図が出てきたら,
「何か隠してあるんじゃないか?」
という目で見ることが大事です笑
心の眼でチェックしましょう👀

CVの挿入手順やIABPの波形の読取り,特にタイミング異常なんかはキチンと理解しておくこと.
あとTEEも基本の20波形だけでなく,心臓外科でほぼルーチンで計測する部位なんかはと構造物もわかるようにね

まっすー

覚えること多い〜

♦️ 心電図

🔷 概略

’みんな大好き心電図笑.ただし,世の不整脈の種類は山ほどありますが,周術期に重要なポイントとなるものは限られています.以下に示します.

最重要心電図波形
  • 高カリウム血症の心電図(T波増高やwideQRS)
  • 心室細動(VF)/ 心室頻拍(VT)
  • WPW症候群と発作性上室性頻拍(ひょっとしたらVT)
  • QT延長症候群とtorsade de pointes
  • Brugada症候群
  • 虚血によるST低下
  • ST上昇

 心電図が出題された場合,これらを押さえておけば,後は比較のための正常心電図です.画面の解像度が低い場合,WPW症候群は見落とす可能性があるので,心の眼でチェックしましょう!

 その後は,

  • なぜ起きたのか
  • 血行動態は安定しているか
  • 電気的治療が必要か,同期するのかしないのか
  • 薬剤・電解質異常をどう修正するか

まで問われる可能性があります.過去の出題でも,読影から治療判断へ続く形式が繰り返されています.


🔷 高カリウム血症

実臨床でもそうですが,初めから「高カリウム血症だ!」というのはありません.
試験的には,多輸血がらみで高カリウム血症を来すことが多い印象です.腎不全患者の輸血では注意しておきましょう.

原因も以下のように様々です(状況によりわかりやすいものもあるとおもいます😊).

高カリウム血症の原因
  • 腎機能障害・透析患者
  • 大量・急速輸血
  • アシドーシス
  • 組織障害・横紋筋融解
  • 再灌流(肝移植など)
  • 薬剤性(スキサメトニウムなど)
  • 悪性高熱症など

高カリウム血症の心電図変化と対処のポイント

典型的な心電図変化

T波増高
→ PR延長・P波減弱
→ QRS幅延長
→ P波消失
→ sine-wave様変化
→ VT・VF・徐脈・心停止

ただし,血清K値と心電図変化が必ずきれいに対応するわけではありません.

ではどうする?

高カリウム血症を疑ったら,治療を次の3つに分けて考えると整理しやすいです.

1.心筋を保護する
 カルシウム製剤

2.カリウムを細胞内へ移動させる
 グルコース・インスリン療法,β₂刺激薬など

3.カリウムを体外へ除去する
 利尿,透析など

炭酸水素ナトリウムは,すべての高K血症に機械的に投与する薬ではなく,アシドーシスなど病態をみて考えます.


🔷 心室細動・無脈性心室頻拍:VF/pulseless VT

これに関してはあらためて何か言うほどのことはないですね.だれが見ても分かるので.

ここは波形診断そのものより,

  • 心停止を認識する
  • 応援を呼ぶ
  • CPRを開始する
  • 除細動器を準備する
  • ショック後ただちに胸骨圧迫を再開する

という一連の流れを言えることが大切です.

電気ショックの具体的なエネルギー量は,使用する除細動器と最新版のJRC蘇生ガイドラインで確認してください.JRC蘇生ガイドライン2025では,不整脈への対応も緊急心血管治療の対象として整理されています.

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