🗣️ 慢性疼痛の管理

さらりーまん

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📝 問題リスト

🤔 慢性疼痛の基礎知識(

  • 神経障害性疼痛の症状を列挙してください
  • 📘 神経障害性疼痛の第1選択薬として一般的に推奨される薬剤を挙げてください
  • 📘 神経障害性疼痛の第2,第3選択薬を挙げてください
  • 📘 神経障害性疼痛にNSAIDsやアセトアミノフェンは有効ですか?
  • ブプレノルフィン貼付薬(ノルスパン®テープ)の適応と利点を教えてください

🤔 CPRS:複合性局所疼痛症候群(

  • 📘 CRPSとは何ですか?
  • CRPSⅠ型とⅡ型の違いは何ですか.
  • 📘 CRPSに特徴的な症状や所見にはどのようなものがありますか.
  • 📘 CRPSの治療にはどのようなものがありますか.

🤔 帯状疱疹・帯状疱疹後神経痛(

  • 📘 帯状疱疹の症状の特徴は何ですか?
  • 膝神経節へのVZV再活性化により生じる症候群を何と呼びますか?
  • 📘 帯状疱疹の初期治療について説明してください
  • 📘 抗ウイルス薬を処方する際,投与量を決めるうえで注意すべき点を説明してください
  • 📘 帯状疱疹後神経痛(PHN)の定義・症状について説明してください
  • 📘 PHNのリスク因子にはどのようなものがありますか?
  • 📘 PHNの予防で重要なことを説明してください
  • 📘 PHNの内服治療にはどのようなものがありますか?
  • 📘 PHNに有効な神経ブロックを挙げてください.またそのブロックの合併症について説明してください

🤔 遷延性術後痛:CPSP(

  • 📘 CPSPの定義を述べてください
  • 📘 CPSPの予防のためにできる対策を述べてください
  • CPSPの発症機序とリスク因子を説明してください
  • 📘 CPSPや神経障害性疼痛に対してどのような治療が考えられますか?
  • 📘 治療抵抗性のCPSPに対して検討すべき治療法は何ですか?

👥 はじめに

まっすー

帯状疱疹後神経痛とかCPSPがヤマですかね

さらりーまん

CPSPは特に胸部外科ではリスクが高いと言われてるね.

まっすー

治療薬は坑痙攣薬(プレガバリンやミロガバリン)が第一選択ですよね

さらりーまん

そう.あとは神経ブロックとかね.

Keywords

神経障害性疼痛 複合性局所疼痛症候群 CRPS 帯状疱疹後神経痛 PHN 抗ウイルス薬 遷延性術後痛 術後遷延痛 CPSP 神経ブロック

🤔 慢性疼痛の基礎知識

神経障害性疼痛の症状を列挙してください.
  • アロディニア(allodynia):通常は痛みを感じないような軽い接触(衣服の着脱や擦れ)で痛みを感じる状態,
  • 痛覚過敏(hyperalgesia):痛み刺激に対する反応が過敏な状態,
  • 異常痛症(hyperpathia):刺激に対する異常な痛み反応を示す状態.
  • ジセステジア(dysesthesia):不快な異常感覚,
  • パレステジア(paresthesia):不快感を伴わない異常感覚として現れます.
  • 痛覚消失(analgesia),痛覚鈍麻(hypoalgesia),感覚鈍麻(hypoesthesia)のように感覚が低下する症状も見られます.
  • これらの症状は複数が組み合わさって出現することがあります.
📘 神経障害性疼痛の第1選択薬として一般的に推奨される薬剤を挙げてください.
  • Ca²⁺チャネルα₂δリガンドの,プレガバリン(リリカ®)とガバペンチン(ガバペン®),
  • セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)のデュロキセチン(サインバルタ®),
  • 三環系抗うつ薬(TCA)で,アミトリプチリン(トリプタノール®),ノルトリプチリン(ノリトレン®),イミプラミン(トフラニール®)
補足・解説
  • 三環系抗うつ薬の鎮痛機序は,下行性疼痛抑制系の賦活です.
  • 脊髄後角におけるセロトニンおよびノルアドレナリンの再取り込みを阻害することで,痛みの伝達を脊髄レベルで抑制します.うつ病に対する用量よりも少量で鎮痛効果が得られるのが特徴です.
📘 神経障害性疼痛の第2選択薬と難治例の薬剤を挙げてください
  • 2選択薬としては,ワクシニアウイルス接種家兎炎症皮膚抽出液(ノイロトロピン®.覚えにくい・・! 作用機序は下行性疼痛抑制系の賦活です),弱オピオイドであるトラマドール(トラマール®,ワントラム®),リドカイン貼付薬(リドカインテープ),カプサイシン外用薬があります.
  • トラマドールはμオピオイド受容体作用に加えて,セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害作用も有します.
  • 上記の薬剤で効果不十分な難治例では,強オピオイドであるモルヒネ(オプソ®,MSコンチン®など),オキシコドン(オキシコンチン®など),フェンタニル(デュロテップ®MTパッチなど),ブプレノルフィン(ノルスパン®テープ)などが慎重に検討されます.
📘 神経障害性疼痛にNSAIDsやアセトアミノフェンは有効ですか?
  • 単独では効果不十分(ほぼ無効)なことが多く,神経障害性疼痛の主体に対する第一選択ではありません.
  • 神経障害性疼痛は侵害受容性疼痛とは発生機序が異なり,末梢・中枢神経系の損傷や機能異常が原因です.NSAIDsが標的とする炎症性メディエーターの経路とは異なります.
  • そのため,Ca²⁺チャネルα₂δリガンドや抗うつ薬などが選択されます.
補足・解説
  • ただし,侵害受容性疼痛の成分を合併している症例(例:術後の創傷痛+神経障害性疼痛)では,マルチモーダル鎮痛の一部としてNSAIDsやアセトアミノフェンを併用することがあります.
ブプレノルフィン貼付薬(ノルスパン®テープ)の適応と利点を教えてください.
  • 非がん性慢性疼痛,特に変形性関節症と腰痛症が適応となっています.
  • 部分作動薬であり天井効果を有するため,他の強オピオイドと比べると呼吸抑制や依存のリスクは相対的に低いとされますが,いずれも生じ得るため慎重な用量調節とフォローアップが必要です.
  • 最大の特徴は腎排泄が少なく,重度の腎機能障害患者でも減量が不要な点です.
  • また,7日間の貼付のため,服薬コンプライアンスの向上も期待できます.ただし,μオピオイド受容体の部分作動薬であるため他のオピオイドとの安易な併用は避け,併用時は慎重に評価する必要があります.

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