🗣️ 術前の上気道炎・COVID-19

さらりーまん

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📝 問題リスト

🤔 術前の上気道炎罹患(

  • 小児のかぜスコアについて説明してください.
  • 📘 小児が手術前に上気道感染を起こしている疑いがある場合,どのような問診・診察が必要ですか.
  • 📘 上気道感染を有する小児で,周術期呼吸器合併症のリスクを高める因子を挙げてください.
  • 📘 手術前に上気道感染を起こしているとどういった呼吸器合併症の発生が考えられますか.
  • 📘 小児の手術前に上気道感染の徴候(やインフルエンザ罹患中や罹患直後)が見られる場合,手術施行の是非をどのように判断しますか.説明して下さい.
  • 📘 手術前に上気道感染(インフルエンザ含)を起こしている患児に全身麻酔による緊急手術を行わなくてはならなくなりました.麻酔管理上のポイントを挙げてください. 

🤔 COVID-19への対応(

  • 📘 COVID-19に関して術前に確認しておくことにはどのようなものがありますか? 
  • 📘 COVID-19感染既往患者の待機手術はどのように計画しますか.
  • 📘 COVID-19感染を疑う場合に術前に準備するもの,対応を述べてください. 

👥 はじめに

まっすー

術前の上気道はよく子どもで問題になりますね.

さらりーまん

だね.鼻水くらいならアレルギー性鼻炎のことが多いけど,あやしい咳をしていたり,保育園などで感染症がはやっていたりすると緊急性がない場合を除いて延期案件になるね.

まっすー

実際には両親の仕事や付添,親の介護の問題など社会的な問題もあって延期できない場合もありますけどね.

さらりーまん

確かに.そう酷くない場合は仕方なくリスクを説明して行うことも多いだろうね.施設にもよるだろうけど.

まっすー

コロナの対応も一時期は本当に大変でしたね

さらりーまん

患者動線の確保や手術の順番,PPEの準備や取扱,病棟での隔離など,すごかったね.私も罹患して体重が10kg近く落ちたよ

まっすー

私に対するストレス以外でも痩せるんですね

さらりーまん

自分で言うな

Keywords

上気道炎 インフルエンザ COVID-19 

🤔 術前の上気道炎罹患

小児のかぜスコアについて説明してください.
  • 小児の術前上気道炎のリスク評価として,咳嗽,鼻汁,発熱,喘鳴,活動度低下などの症状や,受動喫煙歴,気道手術の予定などの因子を点数化して評価するスコアが提唱されています.このスコアに基づいて,麻酔実施の可否や延期の判断の目安とすることがあります.
補足・解説
  • 【参照】小児”かぜ症候群”と全身麻酔(The Journal of Japan Society for Clinical Anesthesia Vol.14 No.2, 1994)※外部リンク
  • 近年では,国際的にはCOLDSスコア(Lee & August, 2018)が周術期呼吸器有害事象(PRAE)のリスク評価ツールとして用いられています.COLDSスコアは,Current symptoms(現在の症状),Onset(発症時期),Lung disease(肺疾患の有無),Device(エアウェイデバイス),Surgery(手術の種類)の5項目を評価し,スコアが高いほどPRAEリスクが高いとされています.日本の古い報告として「かぜスコア」がありますが,現在はCOLDSスコアが代表的なリスク評価ツールとして複数の検証研究で用いられています.
📘 小児が手術前に上気道感染を起こしている疑いがある場合,どのような問診・診察が必要ですか.
  • 単にアレルギー性鼻炎のこともあるので,普段からそういった症状があるかどうか,また普段の風邪の症状と今回の症状との違いがあるかを聞きます.
  • 最近の感染歴,活動度の変化(ぐったりしてなかったか?),治療歴,保育施設での感染症流行の有無も重要です(流行感染症の潜伏期の可能性あり).
  • 診察では活動度のチェック,他の症状(嘔吐や下痢)の有無,バイタルサイン,鼻閉や鼻汁・膿性分泌物の有無,咽頭の発赤・腫脹の有無,咳嗽・嗄声の有無,呼吸音の異常の有無,呼吸パターンの観察などを行います.
📘 上気道感染を有する小児で,周術期呼吸器合併症のリスクを高める因子を挙げてください.
  • 患者要因として,年齢が低いこと(特に1歳未満),未熟児出生歴,喘息などの気道過敏性疾患の合併,受動喫煙歴が挙げられます.
  • 感染症状としては,発熱(38℃以上),膿性鼻汁,湿性咳嗽,喘鳴などの活動性の強い症状がリスクを高めます.
  • 手術・麻酔要因としては,気道手術(扁桃摘出術など),気管挿管の使用がリスク因子となります.
補足・解説
  • リスク因子は患者要因・感染症状・手術要因の3つのカテゴリで整理すると覚えやすいです.
カテゴリリスク因子
患者要因1歳未満,未熟児出生歴,喘息・気道過敏性,受動喫煙
感染症状38℃以上の発熱,膿性鼻汁,湿性咳嗽,喘鳴
手術・麻酔要因気道手術(扁桃摘出など),気管挿管
📘 手術前に上気道感染を起こしているとどういった呼吸器合併症の発生が考えられますか. 
  • 喉頭痙攣,気管支痙攣,換気困難,気道内圧の上昇,抜管後クループ,術後の一過性低酸素血症,無気肺,肺炎など,いわゆる周術期呼吸器有害事象(PRAE:perioperative respiratory adverse events)の発生が増加します.
補足・解説
  • 上気道感染では気道粘膜の炎症により気道過敏性が亢進しており,気管挿管や吸引などの気道刺激に対して喉頭痙攣や気管支痙攣が誘発されやすくなります.
  • また,気道分泌物の増加や粘膜浮腫により気道抵抗が上昇し,換気障害をきたしやすくなります.

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