🎯 口頭試験の概要(2026年度)
| 区分 | 内容 | 備考 |
|---|---|---|
| 試験日 | 2026年10月21日(水)〜10月25日(日) | 受験人数により日程調整あり |
| 試験形式 | 3分メモ+12分×2題(計2症例) | 現在2題制 |
| 会場 | 神戸ポートピアホテル(ドナドナエレベータでGo) | 筆記試験後に別日で実施 |
| 服装 | スーツまたはそれに準じた服装が無難 | |
| デジタル機器 | 待合室に集合後はすべて持込禁止(スマホ・スマートウォッチ・タブレット等) | 紙の資料のみ可 |
| 時間 | 約30分(入退室含む) |
まっすースーツ着て試験って緊張しますよね.大学受験の面接を思い出します.ネクタイの色とかも気にすべきですか?お気に入りがあるんですけど!



なんでもいいとおもうけど,金ぴかとか,虹色とか,キャラクターものはやめといたら?



ちなみに口頭試問の合格率ってどのくらいでしたっけ?



2024年度は口頭80.4%,3科目合計は74.8%.つまり,4人に1人はどれかでひっかかっちゃう計算だね.
💡 試験形式の特徴と注意点
✅ 特徴
- 3分メモ:提示症例
- 12分×2題:2症例を対話形式で進行
- 接遇・発声・態度も評価対象(らしい)
- 試験官は麻酔科の教授や,部長の先生方😱(朝早くから大変なので感謝の気持ちを持ちましょう👍)
⚠️ 注意点
- デジタル機器持込は厳禁.スマホ電源ON・スマートリングで失格例あり
- メモ時間は短縮(従来5分→3分)
- 回答に詰まったら「次へ進めてください」で時間確保



直前にメモ📝しても,実際本番に見る余裕ないような気が.



私のときは5分だったけど同じく.文章見て色々考えて余計に緊張した.そしてメモったことはまったく聞かれなかった.
運がいいとちょっとした助け船があったり,にこにこしてくれたりするようです.ちなみにピロートークはほとんどない模様.
📚 口頭試問の勉強法・対策と進め方の例
- 筆記に力を入れすぎて,口頭試問の練習があまりできなかったという先生方もいらっしゃいます.
- 時間の余裕があるうちに,過去問や想定問題をゆっくり問いたり,典型的な質問の回答を作って練習しておきましょう!
- ⚠️ 知っていても口に出せない=不合格.
- 本番で答えが出てこないのは「知識の欠如」よりも練習不足が原因です.
🔸 優先分野
- 心外・脳外・胸外・産科・小児(必修症例)
- 苦手領域(ペイン・緩和など)
- 各種ガイドライン
🎤 練習法の基本
- 同僚や上司,家族などに質問してもらい,しっかりと声に出して答える練習(独習だけでは不十分)
- 録音して声量・スピード・癖を確認.
- 鏡の前でぶつぶつでもOK(私やってました😅).今ならAI相手でもいいですね.



夜中にひとりで声出して練習してたら,家族に変な目で見られました.知ってる人だとちょっと恥ずかしいんですよね.



私はネコに聞かせてた🐱



にゃ〜ん🐱
📕 おすすめ書籍
- 麻酔への知的アプローチシリーズ(口頭試問問題集・筆記用問題集・危機からの脱出編)
- 麻酔科専門医合格トレーニング
- 麻酔科専門医認定試験筆記試験問題解説集(64回・63回・62回・61回・60回・59回)
- 当ブログ(書籍版青本・オンライン版)😅
☝️ 口頭試問で“ほぼ聞かれるテーマ”と質問パターン
🔷 術前評価・麻酔導入・維持・気道管理
- 術前問題点の把握
- 迅速導入・フルストマック症例
- 意識下挿管・ファイバー挿管
- MEPモニタリング下の麻酔法
- 敗血症・心疾患・新生児麻酔
🔷 モニタリング
- 「標準モニタ以外で」と問われることあり
- 動脈ライン/CV/PAカテ/BIS/NIRS/TEEなど
🔷 術後鎮痛
- 基本はマルチモーダル鎮痛(IV-PCA・硬膜外・ブロック併用)
- 小児・整形領域では神経ブロックもよく出題されます.
🔷 コミュニケーション・接遇
- 家族説明・主治医との相談・方針変更の判断
- 態度不良・横柄な言動は即アウト⚠️
- 接遇やコンサルテーション問題は,正解がないことも多く,自分なりの意見・根拠をしっかりと述べることが自体が大事です.



コンサルトとか,協議とか,家族説明とかって,そういうの苦手な人,麻酔科に多い気がしますね



だからこそ麻酔科になったみたいな・・.
📆 試験当日の流れ
- 待機室で資料確認(スマホ・電子機器禁止)
- 「ドナドナエレベータ🐑」で試験室へ🐄
- 3分間のメモ📝
- 試験官2名と12分×2ラウンドの勝負🥊
- 終了後,開放感MAX!🤗🍻🤗
- とりあえず部屋に入ったらきちんと自己紹介しましょう.ただ,巻き巻きの場合,「それはもういいから始めます」と言われた先生もいたようですが・・・😅
- 大きな声で,はっきりと答えることですね.ごにょごにょ自信なさそうに話たり,逆に横柄な感じはNG(これで落とされることもあるようです).
- 昔は問題文を読み上げるだけのことが多かったのですが,近年はディスプレイにたくさんの情報が表示されますので,頑張ってください!
- 質問がよくわからなかったらもう一度言ってもらってももちろんOKだし,「絶対わからん!」となったら次に行ってもらいましょう.時間制限がきたらそこで試合終了になってしまうので.



ドナドナエレベータ…ほんとにそう呼ばれてるんですか?



私が言い出したという噂も聞いたことあるけど,その前から言われてたような気がする.ちなみに私語厳禁だから歌うなよ🙅
あと,そのとき分からなくても,試験終了前だと受け付けてもらえたこともあるようです.あきらめたらそこで試験終了です.



わかりました安西先生🏀



違います🏀
📝 麻酔科専門医試験【口頭試問対策】まとめ
- 服装はスーツかそれに準じる格好が無難.宿泊はポートピアがおすすめ.
- デジタル機器はNG.暇つぶし用の資料を持参.
- 部屋の前で3分メモ,出題は1題12分の2題.
- 声に出す練習は先輩や同僚と必ずしておこう!
- 口頭試験の練習は必ず対人で!緊張感がある程度ある状況での練習が効果的!
- 大きな声ではっきりと.協議する問題は自身を持って意見を言う.
- 聞き取れない場合はもう一度繰り返してもらったり,絶対分からない場合は次に進めてもらいましょう.時間切れだけにはならないように!!
- 書籍は稲田先生や山蔭先生の対策本,当ブログの書籍やオンライン版などで(宣伝🙇♂️)
🔗 関連ページ:麻酔科専門医試験の全体像や個別対策はこちらから
🤔 よくある質問
Q1. 口頭試験の形式は?
A. 昔は2問,途中で1問の時期もありましたが,現在は2問です.1題につき直前にメモする時間が3分,試験時間はおよそ12分です.
Q2. 口頭試験時の服装は何がいいですか?
A. ドレスコードはないので,極端な話Tシャツ半パンでもOKです😅(それで1発合格した人も知っています).が,普通に男女ともスーツが無難です.
Q3. 口頭試問の合格率はどのくらい?
A. 2024年度は80.4%でした.年度により多少のばらつき(75〜85%程度)はありますが,おおよそ8割前後だと思っておきましょう.
Q4. 口頭試問の練習方法は?
A. 対人でもAIでも家族でも1人でもいいので,とにかく問題に対して声に出す練習をしましょう.オススメは対人です😊
Q5. 口頭試問本番の注意点は?
A. 社会人として普通の対応(あいさつや礼儀など),大きくはっきりと自信持って回答しましょう👍
Q6. 試験中の誘導や助け船はある?
A. 大昔と違って,基本はないものだと思っておきましょう(場合によってはそれとなくの場合もあるようですが).もちろん試験官の先生がたも人間なので,ニコニコしてる先生もいれば無表情の先生もいます.そのあたりは運で.
Q7. 終わった後のお話(いわゆるピロートーク笑)はある?
A. 最近は時間がほとんど余らないことも多いようですが,余っても無言で過ごすことが多いようです😅.試験官の先生によっては少しお話がある場合もあるようですが.まぁどっちでもいいですね笑.
Q8. おすすめの勉強資料はある?
A. 麻酔への知的アプローチシリーズ(口頭試問問題集・危機からの脱出編),麻酔科専門医合格トレーニング,,手前みそですが当ブログ(書籍版青本・オンライン版)などを使用している人が多いです.
Q9. ドナドナエレベーターではドナドナを歌うべきでしょうか?
A. 私語厳禁です😊(でもみんな,「これが例の・・・」と思うようです).
