まっすー


📘:書籍版に記載
🔵 青文字:重要
🔴 赤文字:最重要
Contents
📝 問題リスト
🤔 ECMOの基本(▼)
- ECMOの回路構成について説明してください
- VA-ECMOとVV-ECMOの違いを簡潔に説明してください
🤔 VA-ECMO(PCPS)(▼)
- VA-ECMOの一般的な血管アクセスについて説明してください
- VA-ECMO(PCPS)が適応となる病態を挙げてください
- ECPRの適応要件について説明してください
- VA-ECMOの禁忌について説明してください
- VA-ECMOの合併症を挙げてください
- Harlequin症候群について説明してください
- VA-ECMOにおける左室拡大とその対策について説明してください
- VA-ECMOの管理上の注意点について説明してください
- VA-ECMOからの離脱について説明してください
🤔 VV-ECMO(▼)
- VV-ECMOの一般的な血管アクセスについて説明してください
- リサーキュレーション(再循環)とは何ですか?
- VV-ECMOにおいてリサーキュレーション率はどの程度まで許容されますか?
- VV-ECMOにおいてリサーキュレーション率が高くなる条件にはどのようなものがありますか?
- VV(静脈脱血-静脈血送血) ECMOにおいてSpO₂ 80%は異常を示唆しますか?
- VV-ECMOにおいて動脈血液ガスを左上肢で行っても良いですか?
- 脱血管内血液酸素飽和度80%は異常を示唆しますか?
- 自己心拍出量が増加するとリサーキュレーション率はどう変化しますか?
🤔 補助人工心臓(VAD)(▼)
- LVAD装着中患者の体位変換時の注意点を説明してください
📊 VA-ECMO vs VV-ECMO 比較表(▼)
👥 はじめに



ECMOなんて世間的にマイナーな言葉がこんなに有名になるなんて・・・



コロナで一気に知られることになったね.ECMOの正式名称は「Extra Corporeal Membrane Oxygenation」やで.身近な言葉にはなったけど,その管理は医師一人でできるものではなく,MEさんや看護師さんなどたくさんの人が関わってるよ.感謝するべし



ものものしくてわたしゃおそろしゅーておろそしゅーて



誰やねんおまえ
Keywords
PCPS,VA-ECMO,VV-ECMO,膜型人工肺,リサーキュレーション,Harlequin症候群,differential hypoxia,LVベント,ECPR,ECPELLA,補助人工心臓,LVAD,IABP,Impella
🤔 ECMOの基本
ECMOの回路構成について説明してください
- ECMOの基本回路は,脱血カニューレ → 遠心ポンプ → 膜型人工肺(ガス交換器) → 送血カニューレで構成されます.
補足・解説
- 回路には熱交換器が組み込まれており,体温管理も可能です.
- 抗凝固療法としてヘパリンの持続投与を行い,ACT等でモニタリングします.
- 膜型人工肺には中空糸型(ポリメチルペンテン:PMP膜)が主に使用されます.PMP膜は血漿リークが少なく長期使用に適しています.遠心ポンプは陰圧で脱血し陽圧で送血するため,回路の接続部からの空気混入には常に注意が必要です.
VA-ECMOとVV-ECMOの違いを簡潔に説明してください
- VA-ECMOは動脈に送血するため循環補助+呼吸補助の両方を担います.主に心原性ショックや心停止に使用します.
- VV-ECMOは静脈に送血するため呼吸補助のみを担い,循環は自己心拍に依存します.主に重症呼吸不全(ARDSなど)に使用します.
補足・解説
- VA-ECMOは後負荷を増大させるため心機能への悪影響がある一方,VV-ECMOは循環動態への直接的影響が少ないという特徴があります.
- ただしVV-ECMOでも酸素化改善に伴い肺血管抵抗が低下し,右心機能が改善することで間接的に循環が安定することがあります.
🤔 VA-ECMO(PCPS)
VA-ECMOの一般的な血管アクセスについて説明してください
- 一般的には末梢カニュレーションとして,大腿静脈から脱血,大腿動脈から送血を行います.
- 開心術後などでは中心カニュレーション(右房脱血・上行大動脈送血)が選択されることもあります.
補足・解説
- 末梢カニュレーションは迅速に導入できる利点がありますが,送血側下肢の虚血リスクがあるため,順行性灌流カテーテル(distal perfusion catheter)を浅大腿動脈に留置して下肢虚血を予防することが推奨されます.
- カニュレーション時はエコーガイド下で行い,適切なカテーテルサイズを選択します.中心カニュレーションは左室のベントが容易であり後負荷の問題も軽減されますが,再開胸が必要な点がデメリットです.
VA-ECMO(PCPS)が適応となる病態を挙げてください
- 人工心肺からの離脱困難,薬物療法抵抗性の重症心不全(心係数 2.0 L/min/m²未満など),致死性不整脈の頻発,重症な組織低灌流所見(乏尿・無尿,補正困難な代謝性アシドーシス,高乳酸血症)などが挙げられます.
- その他,心原性ショック(急性心筋梗塞,劇症型心筋炎など),心停止(ECPR),偶発性低体温症,急性肺塞栓症なども適応となります.
補足・解説
- VA-ECMOは「救命のための時間稼ぎ(bridge therapy)」という側面があり,導入時には必ず出口戦略(exit strategy)を考慮します.
- 具体的には,①心機能の回復(bridge to recovery),②VADへの移行(bridge to bridge),③心臓移植(bridge to transplantation),④治療中止の判断(bridge to decision)のいずれかを想定しておくことが重要です.
- 適応の判断においては,十分な容量負荷,カテコラミン・血管作動薬,必要に応じたIABPやImpellaなどの補助循環を行ってもショックから離脱できない場合にVA-ECMO導入を検討する,という考え方が基本です.
- 心原性ショックに対する早期導入の有効性も報告されていますが,明確な導入基準は確立されておらず,個々の症例に応じた総合的判断が必要です.
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