🗣️静脈麻酔薬・オピオイド | 麻酔科専門医試験対策

Contents

📝 問題リスト

  • プロポフォール
    • 高度肥満患者に対するプロポフォールの投与量について説明してください.
  • ICUにおける鎮静
    • デクスメデトミジンを鎮静(OPE室・ICU)に使用する利点と欠点を述べてください.
    • 鎮静を行う場合の薬物投与方法について,デクスメデトミジン,ミダゾラム,プロポフォールについてそれぞれ説明してください.
    • 鎮静中のモニタリングには何を使用しますか?
  • レミマゾラム
    • レミマゾラムの特徴を簡単に説明してください.
    • レミマゾラムの一般的な使用量,拮抗の方法について簡単に説明して下さい.
    • レミマゾラムの投与方法における注意点にはどのようなものがありますか?
  • 医療用麻薬・オピオイド
    • オピオイドの生体内利用率が最も低下する投与経路は何ですか?
    • ケタミンの使用方法,長所と短所について述べてください. 
    • 肝機能障害がある患者にモルヒネ,フェンタニル,レミフェンタニルを使用する場合の注意点を説明してください.
    • 腎機能障害がある患者にモルヒネ,フェンタニル,レミフェンタニルを使用する場合の注意点を説明してください. 

👥 静脈麻酔薬・オピオイド概略

まっすー

今度は静脈麻酔薬.オピオイドですね

さらりーまん

肥満患者への投与量やICUでの鎮静・鎮痛の量がよく問われるよ

まっすー

外科の先生たちからもよく相談を受けますもんね

さらりーまん

あとアネレムは比較的新しいから念のためチェックね.

Keywords

プロポフォール レミマゾラム オピオイド ケタミン フェンタニル レミフェンタニル 鎮静 ICU 肝機能障害 腎機能障害 高度肥満

🤔 プロポフォール

Q. 高度肥満患者に対するプロポフォールの投与量について説明してください.
  • 導入時の初回投与は実体重で計算します
  • ただし,TCI時など維持投与量は理想体重に近い量に調整が必要です.
  • 高齢者や循環器系の基礎疾患がある場合は,血圧低下のリスクが高く,少なめの量から慎重に投与する配慮が必要です..
  • 導入時が実体重計算なのは,プロポフォールの脂溶性が高く,分布容積が増大するためです.
  • TCIは,開発時のアルゴリズムが肥満患者で検証されていないため,実体重を元に投与すると過量投与になる可能性があります.

🤔 ICUにおける鎮静

Q. デクスメデトミジンを鎮静(OPE室・ICU)に使用する利点と欠点を述べてください.
  • 睡眠パターンが自然な睡眠に近いとされ,せん妄予防効果を持つとされています.
  • 呼吸抑制作用が弱く(上気道閉塞は起こし得るが),適切な濃度で用いれば声かけで容易に覚醒し,健忘作用も弱く,神経学的検査も可能です.
  • 局所麻酔薬の効果増強作用,鎮痛作用も併せ持つため,オピオイドの使用量減少に役立ちます.
  • ただし,徐脈傾向になりやすいこと,心機能低下症例や循環血液量低下では血圧が低下しやすいので要注意です.
Q. 鎮静を行う場合の薬物投与方法について,デクスメデトミジン,ミダゾラム,プロポフォールについてそれぞれ説明してください.
  • プロポフォールは添付文書では0.3〜3.0mg/kg/時です.疾患と鎮静状態を見ながら増減します.特に高齢者や重症患者では循環抑制に注意します.長時間にわたり,比較的高用量を用いる場合にはPRISにも要注意.
  • ミダゾラムは2mg/時程度から始めて適宜増減してます.循環抑制は弱いですがせん妄のリスクもあり,最近ではデクスメデトミジン等に取って代わられているでしょう.
  • デクスメデトミジンは添付文書では6.0μg/kg/時で10分の負荷をしてから0.2〜0.7μg/kg/時で維持するとなってます.私は症例に応じて初期負荷は行わず0.4μg/kg/時の維持投与から開始しています.徐脈には要注意
Q. 鎮静中のモニタリングには何を使用しますか?
  • 鎮静にあたっては,BISモニター,呼吸運動の検出,ETCO2(サンプリングチューブが接続できる便利な酸素マスクもありますね),酸素飽和度モニターなどを使用します.
  • 挿管していない太った人の鎮静とかが一番嫌ですよね!いっそのこと挿管してしまったほうがよほど楽です・・😅

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