麻酔関連薬

吸入麻酔薬(🔐無しサンプル)

共通基礎知識

作用機序・仮設など

🌟吸入麻酔薬に認められる、高圧環境下での麻酔薬の必要量が増大する現象を何と言いますか?
  • 圧拮抗現象です。(59A31)(56A31)(55A4)(54A3)

🌟吸入麻酔薬は神経軸索輸送に影響を及ぼしますか?
  • 及ぼします.(59A31)(56A31)(55A4)

🌟麻酔薬が神経細胞の膜体積を増大させることで麻酔作用を発揮するという説を何と言いますか?
  • 臨界容積仮説と呼びます。(59A31)(56A31)(55A4)(54A3)

🌟麻酔力価は脂質溶解度と関係しますか?
  • 脂質溶解度が高いほど麻酔作用は強くなります.(59A31)

🌟麻酔薬が細胞の脂質に溶解することで麻酔作用を発揮するという説(脂質溶解度が高いほど麻酔作用が強くなる)をなんと言い、また誰が提唱しましたか?
  • リポイド説です。
  • MeyerとOvertonにより提唱されました.(59A31)

🌟炭素鎖が長くなると脂質溶解度が高くなり、麻酔作用が強くなりますが、ある程度長くなると脂質溶解度が高くなるにもかかわらず麻酔作用が弱くなる現象を何と呼びますか?
  • cut off現象です。(56A31)(55A4)

HubbellとMcConneは何の流動性の変化が麻酔作用に関与すると唱えましたか?
  • 細胞膜脂質の流動性の変化です。

キセノンの強い麻酔作用は生体成分と疎水結合水和物を形成することであるという仮説をなんと呼びますか?
  • 水和結晶説です。支持者少ないそうです(なんで出題したん).

 

代謝・生理など

揮発性麻酔薬は呼気濃度の測定が可能ですか?
  • 呼吸回路に接続されたサンプリングチューブからの吸引により測定が可能です。静脈麻酔薬にはない利点です。

揮発性麻酔薬の効力は分圧に比例しますか?反比例しますか?
  • 比例します.

揮発性麻酔薬は静脈麻酔薬と比べて意識消失に必要な肺胞濃度の個人差が大きいですか?小さいですか?
  • 小さいです。静脈麻酔薬はその個人差が大きいため術中覚醒のリスクが相対的に高く、通常BISなどのモニタを行います.

揮発性麻酔薬による不動化はどの部位への作用ですか?
  • 神経筋接合部への直接作用です(大脳への作用ではない).

揮発性麻酔薬はどこで何という酵素で代謝されますか?
  • 肝臓でCYP(シトクロームP)450により代謝されます.

🌟揮発性麻酔薬はGABAA受容体に影響を与えますか?
  • はい、与えます。(59A31)(56A31)(55A4)(54A3)

吸入麻酔薬はプロテインキナーゼC、カイニン酸型グルタミン酸受容体にどう作用しますか?
  • 両者ともに活性化します

吸入麻酔薬はニコチン性ACh受容体のイオン透過性を低下させますか?増大させますか?
  • 低下させます.

吸入麻酔薬は一酸化窒素合成酵素(NOS)活性を促進しますか?阻害しますか?
  • 阻害します.

 

吸入麻酔薬の基礎データ・共通性質

吸入麻酔薬のデータ比較

吸入麻酔薬(亜酸化窒素除く)の分子量はおよそどのくらいですか?
  • およそ200です.

セボフルラン、イソフルラン、デスフルランの血液/ガス分配係数はおよそどのくらいですか?
  • セボフルランは0.65、イソフルランは1.4、デスフルランは0.45です.

セボフルラン、イソフルラン、デスフルランの脂肪/血液分配係数はおよそどのくらいですか?
  • セボフルランは48、イソフルランは45、デスフルランは27です.

セボフルラン、イソフルラン、デスフルランの脂肪/ガス分配係数はおよそどのくらいですか?
  • セボフルランは47、イソフルランは91、デスフルランは19です。(56A27)(53B3)

セボフルランとイソフルランの蒸気圧はどちらが高いですか?
  • セボフルランが160mmHg、イソフルランが240mmHgと、イソフルランの方が高いです。ちなみにデスフルランは670mmHgくらいです。

セボフルランとイソフルランとデスフルランの沸点はおよそどれくらいですか?
  • セボフルランは60℃、イソフルランは50℃、デスフルランは24℃(ほぼ常温)です。

セボフルラン、イソフルラン、デスフルラン、ハロタンの代謝率はそれぞれどのくらいですか?
  • セボフルランが3%、イソフルランが0.2%、デスフルランが0.02%(ほとんど代謝されない)、ハロタンが35%!です。

 

血液/ガス分配係数

血液/ガス分配係数とは何ですか?
  • 吸入麻酔薬(ガス)が血液にどのくらい溶けやすいかを表す指標です。
  • 具体的には1気圧37℃で1mlの血液に溶解する吸入麻酔薬の量ml)のことです。

他の静脈麻酔薬・オピオイドの使用によって血液/ガス分配係数はどのように変化しますか?
  • 分配係数は化学的特性のため、変化しません。MACとは違うのだよMACとは!(ラン●・ラル)。

血液/ガス分配係数は麻酔導入と速さの指標になりますか?
  • なります。小さいと導入・覚醒が速くなります。

 

麻酔導入の速さに影響する因子

効果部位(脳)における吸入麻酔薬の濃度を反映する部位はどこの濃度ですか?
  • 肺胞内濃度です(平衡に達している場合は肺胞・血液・脳で等しくなる)

吸入麻酔薬の肺胞から血液への取り込みはどのような式で表されますか?
  • [/qa-b肺血流量(心拍出量)× 溶解度(血液/ガス分配係数)× 肺胞混合静脈血分圧較差 ox01]
🌟FA/FIの上昇速度が速い順に代表的な吸入麻酔薬を並べてください。 FA:肺胞における吸入麻酔薬の濃度、FI:吸入気の吸入麻酔薬濃度。
  • [/qa-box亜酸化窒素>デスフルラン>セボフルラン>イソフルラン>ハロタン。(59A20)(58A38)(55A6)(54A6)(52A4)01]
🌟導入と覚醒の速さは、①肺血流量(心拍出量)が大きい場合、②機能的残気量が大きい場合、③吸入麻酔薬濃度が高い場合、④血液/ガス分配係数が小さい場合、⑤肺胞-混合静脈血酸素飽和度の較差が大きい場合、⑥肺胞換気量が大きい場合、⑦高体温の場合にどう変化しますか?
  • 血流量(心拍出量)が大きい場合は遅くなります。ショック患者など低心拍出量状態になると速くなります。(59A19)(57A40)(54A2)《16A55》
  • 機能的残気量が大きい場合、遅くなります。(59A19)(57A40)(56A28)(54A1)
  • 吸入麻酔薬濃度が高い場合、速くなります(濃度効果)。(59A19)(56A28)
  • 血液/ガス分配係数が小さい場合、速くなります。(54A2)
  • 肺胞-混合静脈血酸素飽和度の較差が大きいと場合、肺胞濃度の上昇が遅くなるため、遅くなります。(59A19)(56A28)
  • 肺胞換気量が大きい場合、速くなります。(59A19)(57A40)(56A28)(54A1)(52A2)
  • 高体温の場合は遅くなります。

🌟併用する亜酸化窒素の濃度が高いと、肺胞濃度の上昇速度はどうなりますか?
  • 亜酸化窒素は肺胞から血液中に急速に移行するため、併用する揮発性麻酔薬の肺胞濃度の上昇が速くなります。これを二次ガス効果と呼びます。(57A40)(54A2)

🌟小児と高齢者ではどちらが速く肺胞濃度が上昇しますか?
  • 小児の方が肺胞濃度が速く上昇します。(57A40)(54A2)

 

MAC(最小肺胞濃度)

MACとは何ですか?
  • 侵害刺激に対する体動反応を50%の患者で起こさない吸入麻酔薬の最小肺胞濃度(Minimum Alveolar Concentration)です。

MACは通常の薬物の何に相当しますか?
  • ED50です.

MACが小さいと麻酔薬としての力価は高いですか?低いですか?
  • 高いです(少ない用量で大きな効果を出しているから).

🌟MACは疼痛刺激として通常何を持ちますか?
  • 皮膚切開です。(59A64)(58A37)(56A32)(54A1)

🌟MAC-awakeとは何ですか?セボフルランやデスフルランではどのくらいですか?
  • 開眼命令に50%が反応する肺胞内濃度です。(58A37)(56A32)(54A1)
  • およそ0.3MACです。(59A64)(58A37)(56A32)(54A1)

亜酸化窒素、イソフルラン、デスフルラン、セボフルランをMACが大きい順に並べてください.()内がMAC
  • 亜酸化窒素(105%)、デスフルラン(6.0%)、セボフルラン(1.7%)、イソフルラン(1.2%)です。

🌟MACBARとは何ですか?また、通常のMACと比べてどのくらいですか?
  • 疼痛刺激に対するアドレナリン作動性反応が50%抑制される肺胞内濃度のこと。(58A37)(56A32)
  • MACBARはおよそ1.5MACです。(59A64)(58A37)(56A32)

🌟次の条件でMACはどう変化しますか?①高体温・低体温、②性別、③アルコール中毒、④加齢、⑤オピオイドやケタミン、デクスメデトミジン投与、⑥高血圧、⑦エフェドリン投与、⑧ショック状態、⑨等容量性血液希釈、⑩妊娠、⑪麻酔時間、⑫過換気、⑬代謝性アシドーシス・代謝性アルカローシス
  • 高体温で増大、低体温で減少します。(59A64)(58A37)(56A32)(54A1)
  • 性別は影響しません。
  • アルコール中毒では増大します。
  • 加齢により減少します。
  • オピオイドやケタミン、デクスメデトミジンなどの併用で低下します。
  • 高血圧は影響しません。
  • エフェドリン投与で増大します。
  • ショック状態で減少します。
  • 等容量性血液希釈は影響しません。
  • 妊娠では減少します。
  • 麻酔時間は影響しません。
  • 過換気(低二酸化炭素症)は影響しません。
  • 代謝性アシドーシス・代謝性アルカローシスは影響しません。(59A64)

MACを増大させるものを挙げてください(まとめ)
  • 高体温、アルコール中毒、エフェドリン(などの脳内カテコラミン増加薬物)、若年齢(特に新生児〜乳幼児)、甲状腺機能亢進症などです

MACを減少させるものを挙げてください(まとめ)
  • 低体温、ショック状態、妊娠状態、加齢、オピオイドやα2受容体刺激薬(デクスメデトミジンなど)などが代表的です

 

 

吸入麻酔薬の臨床知識

中枢神経系への影響

吸入麻酔薬は脳酸素消費量を増加させますか?低下させますか?
  • 低下させます.

吸入麻酔薬は脳血流量を増加させますか?減少させますか?
  • 増加させます(血管拡張による)。
  • 結果として頭蓋内圧を上昇させます。

吸入麻酔薬の中で脳血流量の上昇作用が一番強いものと弱いものは何ですか?
  • 最も強いものはハロタン,最も弱いものはセボフルランです.

揮発性麻酔薬の濃度が高まるにつれ,BIS値はどう変化しますか?
  • 低下します.

🌟揮発性麻酔薬の濃度を高めていくと脳波はどのように変化しますか?
  • 麻酔域濃度に満たない場合はβ波の増加(前頭葉),β波の消失(後頭葉)が生じます。
  • 麻酔域になると振幅の増加と徐波化、さらに濃度が高まると全体的なθ波やδ波から群発抑止(burst suppression)の状態になります。
  • さらに高濃度になると最終的に平坦脳波になります。(55B21)(58A36)

 

循環器系への影響

揮発性吸入麻酔薬は心拍出量、体血管抵抗、体血圧にどのような影響を与えますか?
  • 全て用量依存性に低下させます.

揮発性麻酔薬は圧受容体調節にはどのように働きますか?
  • 抑制的に働きます.

揮発性麻酔薬は冠動脈に対してどのような影響を与えますか?
  • 冠血管拡張作用を示します.

揮発性麻酔薬は薬剤性心筋プレコンディショニング作用を持つと言われていますが、その最終的な作用部位(チャネル)はどこですか?
  • ミトコンドリア膜ATP依存性カリウムチャネルです。この過程で少量の活性酸素を放出し、シグナル伝達の引き金となります。

揮発性麻酔薬は低酸素性肺血管収縮(HPV)にはどのように働きますか?
  • 抑制的に働くと言われていますが、臨床的にはほとんど意味がない程度です。

ハロタン,エンフルラン,イソフルランなどはQT間隔を延長しますか?短縮しますか?
  • 延長させます.

アドレナリン併用時の不整脈発生閾値を低下させる作用が最も強い揮発性麻酔薬と最も弱い揮発性麻酔薬はそれぞれ何ですか?
  • 最も強いのはハロタン,最も弱いのはデスフルランとイソフルランです.

 

呼吸器系への影響

呼吸抑制作用が最も強いのはどの揮発性麻酔薬ですか?
  • デスフルランです.その他は同等とされています.

🌟揮発性麻酔薬は,気管支に対してはどのように働きますか?
  • デスフルランを除いて気管支を拡張させます(53A5)
  • 気管支平滑筋の緊張低下により,死腔量が増大します.

揮発性麻酔薬による気管支拡張作用の機序を簡単に説明してください。
  • 気管支平滑筋の電位依存性カルシウムチャネルの抑制による細胞内のイオン化カルシウム濃度の低下、
  • 細胞内cAMP濃度の上昇による細胞外へのカルシウム移動の促進、リアノジン受容体カルシウムチャネルの活性化による筋小胞体へのカルシウムイオンの取り込みが増加することも細胞内イオン化カルシウム濃度の低下を促進します。
  • そのためミオシン軽鎖キナーゼが抑制されミオシン軽鎖のリン酸化が抑制され気管支の拡張が起こります(複雑〜)。

🌟揮発性麻酔薬を用いると気道抵抗はどう変化しますか?
  • 低下します(気管支拡張作用)(59A4)

揮発性麻酔薬は呼吸の仕事量をどう変化させますか?
  • 呼吸仕事量を増加させます.

揮発性麻酔薬は気管の粘液クリアランスを低下させますか?
  • 低下させます。そのため気道分泌物の排泄が不十分となり、無気肺や肺炎のリスクが上昇します。

気道刺激性を持つ揮発性麻酔薬を挙げてください.
  • デスフルランとイソフルランです.
    ここに質問を入力
🌟揮発性麻酔薬は、低酸素血症、高二酸化炭素血症に対する換気応答にどのように働きますか?
  • 換気応答を抑制します.(59A4)(53A5)
  • PaCO2は上昇します.(59A4)

🌟自発呼吸下で揮発性吸入麻酔薬を用いると、1回換気量、呼吸数はどう変化しますか?
  • 一回換気量は減少,呼吸回数は代償的に増加します.(59A4)(53A5)

 

その他

揮発性麻酔薬には免疫抑制作用がありますか?

あります.

揮発性麻酔薬は筋弛緩作用を持ちますか?
  • はい.弱いですが筋弛緩作用を持っています.

🌟揮発性麻酔薬が代謝を受けると発生する代表的な化学物質は何ですか?またその濃度がどのくらいを超えると腎機能障害を生じますか?また、それが発生しにくい揮発性麻酔薬を挙げてください。
  • 無機フッ素です。50μMを超えると腎機能障害を生じると言われています。
  • 最も無機フッ素の発生の少ない揮発性麻酔薬はデスフルランです。(53A1)

🌟同一MACで最もロクロニウムによる筋弛緩作用を増強(必要量減少、作用持続時間延長、回復時間の延長)するものはどれですか?
  • デスフルランです。(57B18)
  • 次いでセボフルラン>イソフルラン>ハロタン>エンフルランの順です。

悪心・嘔吐の発生頻度はプロポフォールと比較してどうですか?
  • 高いです.げろげろっ

揮発性麻酔薬による麻酔では、血管収縮閾値やシバリング閾値はどう変化しますか?
  • 低下します.つまりシバリングは生じやすくなります.

 

吸入麻酔薬の環境への影響

吸入麻酔薬の使用により発生した余剰がすはどのように処理されますか?
  • 昔は環境に垂れ流しです。
  • 揮発性麻酔薬は活性炭で吸着させます。
  • 亜酸化窒素は高価(すげー高い)な分解設備で貴金属触媒を用いて窒素と酸素に分解します。まぁ亜酸化窒素はもうほとんど使われてないと思いますが

麻酔ガスの余剰ガスは減少させる必要がありますか?
  • はい。環境(職場・地球)のことを考えると減少させる努力をするべきです。
  • 余剰ガスは大気中に未分解のまま放出されることが多いです。

吸入麻酔薬の職業曝露がおこりやすいのはどのような場合ですか?
  • マスク換気を行なっている時です(漏れ出る)。
  • APL弁の設置の有無に関わらずマスク換気を行えば漏洩は起こります。ゼロにはできないよー。

吸入麻酔薬の余剰ガスの定期的なモニタリングは必須ですか?
  • いいえ.必須ではありません(そうなんや)

🌟大気的に放出される亜酸化窒素のうち,医療用が占める割合はどの程度ですか?
  • 全体の1%程度です。なので大したことはありません。ほとんどが工業用です(何に使うか知らんけど)。(54A7)

🌟亜酸化窒素は赤外線保持能力が高く温室効果を持つとされますが,その温暖化能力は二酸化炭素と比べてどのくらいですか?
  • 300倍です!高!(54A7)

🌟亜酸化窒素はどこで何によって分解されますか?また,その存続期間はどのくらいですか?
  • オゾン層外の紫外線により分解される。存続期間は100年以上(半減期は150年程度)。長っ!(54A7)

🌟亜酸化窒素や揮発性麻酔薬はオゾン層の破壊作用を持ちますか?
  • 亜酸化窒素はガッツリ持ちます(紫外線により一酸化窒素に変化することによる)。オゾンレイヤデストロイヤです。(53B4)
  • 揮発性麻酔薬は構造がフロンガスと共通しているため、その可能性があります。弱いみたいですが。

🌟オゾン層破壊作用が最も弱い吸入麻酔薬は何ですか?
  • デスフルランです.(59B18)
  • ちなみに元祖オゾン層破壊ガスのフロンよりも弱いです.

 

亜酸化窒素

亜酸化窒素の基礎データ

亜酸化窒素はどのような気体ですか?
  • 常温(25℃)において気体である、唯一のガス麻酔薬です。
  • 1844年にColtonが抜歯に初めて使用しました。
  • 無味無色無臭の助燃性を持つガス麻酔薬で中等度の鎮痛作用を持ちます。
    昔、ある外科医が「なかなか覚めないね。ほらまだ笑気の臭いするもんね」と●ホなこと言っていた事があります。あんた、そりゃセボの臭いだよ!!
  • 歯医者なんかでも使用されてます(ガスダダ漏れですけど・・)。

🌟亜酸化窒素の臨海温度は何度ですか?
  • 36.5℃です。(54A8)
  • 臨界温度とはその気体に圧力をかけて液体にできる最高の温度です。言い換えるとどんなに圧をかけてもその温度以上だと液化しないということです。

亜酸化窒素と窒素ではどちらが血中に溶けやすいですか?
  • 亜酸化窒素です(窒素のおよそ30倍).

亜酸化窒素の臨床知識

亜酸化窒素は体内で代謝されますか?
  • ほとんど代謝されません.

亜酸化窒素は循環系にはどのように作用しますか?
  • 弱い心機能抑制作用は持ちますが、交感神経系の刺激によりわずかに心拍出量を上昇させます。

亜酸化窒素は筋弛緩作用を持ちますか?
  • 持ちません

🌟亜酸化窒素は肺血管抵抗、HPV(低酸素性肺血管収縮)にどのような影響を与えますか?
  • 肺血管抵抗を(若干)上昇させます。(54A5)
  • HPVには影響を与えません。(54A5)

亜酸化窒素の使用を避ける病態・手術とその理由は何ですか?
  • 病態としては気胸、腸閉塞、気脳症、空気塞栓症患者(それどころじゃないやろね)などです。
  • 手術としては中耳手術や、ガスを使用する眼科手術(硝子体手術)や網膜剥離など。
  • 理由は拡散能力が高いため、閉鎖腔に移行し内圧を上昇させるからです。
  • ちなみに気管チューブのカフやLMAなどの内圧も上昇させますよ。

亜酸化窒素投与終了後に低酸素血症を生じることがありますが、これをなんと呼びますか?また、その予防方法は何ですか?
  • 拡散性低酸素症です。
  • 投与終了後5分程度高濃度酸素を投与します。もう亜酸化窒素ほとんど使ってないやろけど。

🌟亜酸化窒素は脳波上,群発抑止を起こしますか?
  • 起こしませーん.(59A45)

亜酸化窒素はPONVのリスクを上昇させますか?
  • はい.

 

亜酸化窒素の血液・神経毒性について

亜酸化窒素は長期投与で骨髄抑制を生じますが、何で予防できますか?
  • 大量の葉酸の投与です.

亜酸化窒素投与によりDNAに必要なチミジンの合成が抑制されますが、これはどのような酵素の抑制により生じますか?
  • メチオニン合成酵素です.

亜酸化窒素の神経毒性により起きる神経疾患を1つ挙げてください.
  • 亜急性混合型脊髄変性症などです.

 

セボフルラン

セボフルランの基礎データ

セボフルランはエステル結合を持ちますか?
  • 持ちません.

セボフルランのMACと代謝率はどの程度ですか?
  • MACは1.7%程度(60歳くらい)。代謝率は3%程度です。

🌟セボフルランが二酸化炭素吸収剤(特にパラライム)との反応で生成する可能性がある化合物は何ですか?
  • コンパウンドAです。(56A29)

セボフルランの臨床知識

セボフルランが緩徐導入でよく用いられるのは何故ですか?
  • 気道刺激性が強くないからです.
  • 現状,緩徐導入ができる唯一の揮発性麻酔薬です.

🌟1MACのセボフルランで1回拍出量は低下しますか?
  • 低下します!(54A5)

🌟1MACのセボフルランは肺血管抵抗、HPVにどのような影響を与えますか?
  • 肺血管抵抗に影響しません。(58B19)
    HPVを抑制します(臨床的にあまり有意ではないが)(56A11)

🌟セボフルランは脳血流量を増大させますか?
  • 脳血管拡張作用により脳血流量を増大させます.(58B43)

1.5MAC程度のセボフルランではどのような脳波が出現しますか?
  • 痙攣様脳波が生じることがあります。
  • てんかん手術中の焦点の活性化に有用です。

🌟脳波上,群発抑止を起こしますか?
  • 起こします!(59A45)(57A48)(55A34)(53B33)

ハロタンと比べ、セボフルランの肝障害の頻度は高いですか?低いですか?
  • 超低いです。ハロタンは生体内代謝率35%・・!圧倒的・・!圧倒的肝障害・・!(ハロタン肝炎が有名)

セボフルランは通常使用量で腎機能障害を生じうる濃度(50μM)の無機フッ素を生じますか?
  • 生じます.ただし,腎毒性は人間では証明されていないようです.

 

イソフルラン

イソフルランの基礎データ

🌟イソフルランはオゾン層破壊作用を持ちますか?
  • 持ちます.(53B4)

🌟イソフルランは安定化剤を含みますか?
  • 含みません.(54A5)

イソフルランは乾燥したソーダライムと反応して何を発生させますか?
  • 一酸化炭素です.

 

イソフルランの臨床知識

イソフルランが緩徐導入に向かない理由を説明してください.
  • 気道刺激性が強いからです.

イソフルランは1回拍出量を低下させますが、心拍出量としては保たれることが多いです。これは何故ですか?
  •  心拍数が上昇するためです.

🌟肺血管抵抗の上昇作用はセボフルランとどちらが強いですか?
  • イソフルランの方が強いです.(58B19)

心電図上QTcを短縮させますか?延長させますか?
  • 延長させます.

イソフルランは冠盗血減少を起こすことがありますか?
  • あります.

🌟脳波上,群発抑止を起こしますか?
  • 起こします!(54A44)
  • 2〜2.5MACの高濃度を用いると脳波は平坦化します.(54A44)

🌟イソフルラン使用により糸球体濾過率はどう変化しますか?
  • 低下します.(53A1)

 

デスフルラン

デスフルランの基礎データ

🌟デスフルランの化学構造式はイソフルランとどう違いますか?
  • イソフルランの構造式の塩素原子をフッ素原子に置き換えたものです(つまり塩素原子を含みません)。(57B13)(54B4)

🌟デスフルランの20℃における蒸気圧はどのくらいですか?
  • 約670Torrです.(57B13)

🌟デスフルランの沸点はどのくらいですか?
  • 22.8℃です。つまり1気圧の室温25℃では気体です(揮発性麻酔薬の中で最も低い)。(56A30)
  • 常温で大気にさらすと沸騰します!ボコボコ!

🌟デスフルランの血液/ガス分配係数は亜酸化窒素と比べてどうですか?
  • 亜酸化窒素(0.45)と同等に低いです(0.47)。
    そのためFA/FIの上昇はセボフルランに比べて速く、覚醒も導入も速い特徴があります。(56A30)(54B4)

デスフルランのMACはどのくらいですか?
  •  1MACは約6%(年齢による。高齢になるほど低下)で、普通はレミフェンタニルなど用いて0.7MAC程度で使用されることが多いです。

デスフルランの生体内での代謝率はどのくらいですか?
  • 0.02%と,ほとんど代謝されません.

デスフルランの代謝産物は腎毒性を持ちますか?
  • ほとんど代謝されない上に,腎毒性はありません.

🌟デスフルランの気化器の特徴を挙げてください.
  • 沸点が低いため、特殊な専用気化器(加熱のため電源が必要)を用いる必要があります。
  • 気化室内は39℃、2気圧に維持されています。(57B13)

デスフルランが乾燥したソーダライムと反応して生成するものは何ですか?
  • ソーダライムが乾燥していると一散炭素が発生します.

デスフルラン使用時は低流量麻酔が行われることが多いですが、その理由は何ですか?
  • MACが高いため新鮮ガス流量が多いと消費量が増えて非経済的になってしまうためです。
  • 低流量麻酔時は吸収剤消耗が激しいためカプノグラムの上昇には注意しておく必要があります(FICO2アラームにもね)。

亜酸化窒素(G)、酸素(O)、デスフルラン(D)で行う麻酔を何と呼びますか?
  • 神のごときGOD麻酔です(嘘です).

デスフルランの臨床知識

🌟デスフルランは気管支拡張作用を持ちますか?
  • 持ちません(56A30)

🌟デスフルランが緩徐導入に向かない理由を説明してください。
  • 非常に強い気道刺激性を持つためです(喉頭痙攣を起こすこともあり)。(54B4)

🌟デスフルラン1MAC使用時に、脳血管の二酸化炭素反応性はどう変化しますか?
  • 変化しません.(55B21)(58A36)

🌟デスフルラン1MAC使用時,脳代謝率は低下しますか?
  • はい.(55B21)(58A36)

デスフルラン1.5MAC使用時、脳血流の自動調節能は保たれますか?
  • 消失します。(そんなに高濃度で使用することはないと思いますが)。

🌟デスフルランの使用が短潜時聴性脳幹反応にどのような影響を与えますか?
  • 短潜時聴性脳幹反応の振幅に対する影響は少ないです(潜時の延長は認める)(55B21)(58A36)

🌟デスフルランが皮質下由来の体性感覚電位の振幅にどのような影響を与えますか?
  • 皮質下由来の体性感覚電位の振幅にはほとんど影響を与えないです。(58A36)(55B21)

🌟デスフルランは群発抑止を生じますか?
  • 起こします.(53B33)(57A48)

🌟デスフルランには腎毒性がありますか?
  • 持たないとされています.(56A30)

デスフルランの濃度を急激に上昇させるとどのようなことが起こり得ますか?
  • 一過性の頻脈と血圧上昇が起きることがあります(交感神経の刺激による)

 

 

ハロタン

🌟ハロタンはオゾン層の破壊作用がありますか?
  • あります.(53B4)

ハロタンは安定化剤として何を含みますか?
  • チモールです.

ハロタンは脳血流量を増加させますか?
  • 他の揮発性麻酔薬と同様に増加させますが、増加の程度は一番強いです。

ハロタンは心拍数を増加させますか?
  • あまり変化させません.

ハロタンは肝機能障害を起こしますか?
  • ハロタン肝炎と名前がついているように、肝障害の発生頻度は揮発性麻酔薬の中でも最も高いです(20%くらい)

ハロタン肝炎のリスク因子にはどのようなものがありますか?またハロタン肝炎の死亡率はどのくらいですか?
  • 肥満、女性、遺伝的素因、短期間での反復投与などです。
  • 死亡率は50〜75%にも達するとされていましたが、現在臨床使用はほとんどされていないでしょうから、わからないし,意味はないでしょうね.