☆お知らせ☆
麻酔科専門医試験対策

🆕62回麻酔科専門医試験体験談

 

 

体験談

青本・試験への感想に関しては こちら から.

順次追加していきます.

61回口頭試問で不合格になり、1年間さらりーまん麻酔科医先生の口頭試問対策本をフル活用した結果、62回口頭試問で合格することが出来ました。
2年口頭試問を受験した経験から、凡人が一発で口頭試問を合格するための秘訣を体験談として伝えます。
まず、ここ数年の口頭試問は、普段臨床をしてるから何もしなくても合格できるだろう…という考えでは簡単に落とされる4人のうちの1人になってしまうと考えます。
そこで大事なことは2つ。
1つ、過去8年分の問題が集約されている「さらりーまん麻酔科医試験対策本」を購入し、過去問の絶対的な出題パターンを頭に叩き込むこと。
2つ、遠距離じゃなくても口頭試問試験当日は”神戸ポートピアホテル(できれば個人で予約して本館)”に宿泊すること。
以上2つです。
一つ目に関して、私は受験1年目がVAD埋め込み患者の腹臥位開頭手術、2年目が肝移植中に地震発生と、麻酔科4、5年目には経験的、もしくは題材的に無理がある問題に当たりました。
そういった問題に不運にも当たってしまった場合、合格出来るかどうかは、例えば高カリウム血症の対応など、例年出題されている問題に的確に答えられるかにかかっていると思います。
また二つ目に関して、金銭的なコスト以上にリターンが大きいと思います。初めての受験の場合は特に緊張が一番のリスクになりますが、実際の試験会場である本館に泊まることにより、廊下の感じだったり客室の雰囲気を予め感じることでかなり精神的に余裕を生み、本番の緊張を和らげてくれると思います。時間によっては会場に受験票1枚で行くことができ、とても楽です。
以上参考になれば幸いです。

 

体験談

さらりーまん麻酔科医先生のおかげで3科目無事に一発合格いたしました。産後、乳児を育てながらの受験でしたので、限られた時間の中で勉強するには青本は必要不可欠でしたありがとうございました。また、子育て中の先輩方の体験談はとても励みになりました.

筆記試験について
今年からPC受験となり、受験会場がドッと増えました。お昼休憩がたっぷりあって良かったです。持ち物はマイナンバーカード、運転免許証などの「本人確認証」のみ案内に記載されていますが、旧姓で受験するかたは旧姓を証明できるものが必要なので注意です。私は職場の写真付きのネームプレートを持って行きました。
持ち込めるのは「ハンカチ、ティッシュ、目薬」のみです。計算などできるように、紙とボールペンが用意されています紙は頼めば追加でもらえるようですが、持ち帰りは不可でした。つまり、試験問題は持ち帰ることができず、頭の中で記憶するしかなかったです。事前に家でPC操作の練習がネット上でできます。その体験版には計算問題の時に電卓が使用できましたが、当日は電卓のアイコンが無く、全て紙で計算でした。例年5年分ほどの過去問を解いて受験するかたが多いと思いますが、今年は6年前のものもかなり出題されました。したがって、今後は7~8年分はやったほうが安心だと思います。除外問題もリベンジで出題されていたので頑張って解いておくことをおすすめします。試験時間は何度も見直しをしても余るほど余裕がありました。終了時刻まで待たずに早めに切り上げて退室しました。
口頭試験について

試験日がわかる前に全日程でポートピアの部屋を予約しておき、あとからキャンセルするかたもいるようですが、私が気づいた時には既に満室でした。試験日の発表の後、学会を通して部屋を予約することができるので、それを利用しました。ツインルーム2万5000円と安くはなかったですが、育児と勉強で時間が無い中で他の予約手段を探す余裕も無かったので、利用して良かったです。また、私は朝一番の8時集合のグループだったのでポートピアに宿泊できて本当に良かったです。朝食は6時半から部屋から遠く離れた朝食会場でとることができましたが、朝もゆっくり勉強したかったのでルームサービスを前日に予約しました。一番早くて7時からで300円ほどの差額をとられましたが利用して良かったと思います。あと、前日に集合場所を下見しておくと安心かと思います。

1問目
【入室前】
70代女性。BMI30台。左上葉切除後で今回左下葉切除予定。COPD、高血圧、糖尿病あり。
【入室後】
①術前に確認したい問診や検査。理由も含めて3つ。
→肥満があるのでSASの症状が無いか問診します。高血圧があるので普段の血圧を確認します。糖尿病があるのでA1cなどコントロール状況を確認します。
②胸部X線を見て、分離肺換気において問題となりそうなことを述べよ。
→左気管支が頭側に偏位しているので左用ダブルルーメンチューブの挿管が難しいことが予想されます。
③左用DLTは難しい。代わりにどうするか2つ挙げよ。また、それぞれで注意することを述べよ。
→右用DLTを使用します。右上葉支に側孔を合わせます。気管支ブロッカーを使用します。ずれやすいので注意です。
④導入後、まだ仰臥位のうちにショック状態となり、気道内圧が上昇。鑑別を3つ述べよ。
→気胸、アナフィラキシー、喘息。
⑤色々左右差あり。どんな治療をするか具体的に述べよ。
→気胸なので鎖骨中線上第二肋間を穿刺します。
⑥エピが効いてない。代わりに行う神経ブロックを2つ述べよ。
→傍脊椎神経ブロック、肋間神経ブロック。
⑦胸郭の水平面の図が表示され、↑の2つのブロックそれぞれどこに局所麻酔薬を投与するか、支持棒を使用して解剖を説明しながら述べよ。
→恥ずかしながら答えられませんでした。
⑧エピの代わりに神経ブロックを行ったことを家族に説明せよ。
2問目
【入室前】
40歳女性。胆道の感染を繰り返していた。ある時、NSAIDsとアセトアミノフェンで痛みを我慢して過ごしていたら、病状が悪化し、肝不全となり意識混濁。入院して挿管管理となった。血漿交換、血液透析も行ったがダメ。肝移植術しか助かる見込みがない。検査値パニックになるほどいっぱい。(とりあえずチャイルドピューを計算しておいて良かったですが、問題読むのとその計算だけで3分が終わってしまいました。)
【入室後】
①チャイルドピューとASA-PS。
→チャイルドピューは13点のC(腹水は無くて、他の項目は3点)、ASA-PSは多臓器不全でⅤ…?
②この患者の問題点を5つ挙げよ。
③術前のトロンボエラストグラフィー(Rの延長?)を見て、FFP、RBC、クリオプレシピテート、血小板、あともう1つ何かの5つがあり、そのうち2つどれを投与するか理由も含めて述べよ。
→Rが延長しているからFFPとクリオ?
④(すみません。パニックになっていて覚えていませんが、何か設問がありました。)
⑤無肝期のトロンボエラストグラフィー(線溶亢進)を見て、どうするか理由も含めて述べよ。
→線溶が亢進しているのでトラネキサム酸を投与します…?
「他には?」→わかりません(汗)
⑥遮断解除により心電図変化あり(高K)。4つ所見を述べよ。
→P波の消失、テント状T波、QRS幅の拡大、徐脈。
⑦↑に対してどうする?「OOに対してOOします。」の言い方で4つ述べよ。
→とりあえず高K血症の治療を4つ言ったら、「他には?」と聞かれました。徐脈の治療とかも言うべきだったのでしょうか。
⑧遮断解除時の高K血症を予防する方法は?
→……??冷やします…?
⑨大地震発生(え…!?)。酸素ボンベの酸素であとの手術時間(1時間半くらい?)の間、麻酔を続けられるか理由を含めて述べよ。必要ならそこにある鉛筆を使用すること。(3.4Lの酸素ボンベ。圧は7000台kPa。酸素0.5L/分、1回換気量500ml、呼吸回数12回/分?と画面に表示されている。)
→酸素ボンベには3.4×7×10=238Lほどの酸素があります…。うーん、すみません、  次の問題お願いします…。
⑩(すみません、曖昧です。) 麻酔器の固定はOK。圧縮空気(と何か)は使用できる。手術室の扉も問題無さそう。手術の進行状況としてはドレーンが入ったところであと1時間半くらい。手術室には麻酔科医のあなた1人、外科医2人、看護師2人。非常電源を使用している。地震発生後の対応を述べよ。
→なるべく早く簡易的に閉創をしてもらい、麻酔から覚まします。人手を確保します。追加の酸素ボンベを確保します。余震でメスが飛んでいかないように、安全な場所に置きます。手術終了後に患者を搬送する部屋を確認します。非常電源が切れたあとの電源の準備をします(電源のことを言ったら力強く試験管がチェックを入れてくれたような…)。
今年は他にも癖のある問題が出題されたようですが、肝移植からの大地震は一番ハズレな
問題だったのでは…、と思います。得点調整はあったのでしょうか。終わった後は「落ち
たかもしれない…」と思いました。本当に受かって良かったです。

 

体験談

おかげさまで全科目の合格を掴み取ることが出来ました。
拙筆ながら体験談をご返信とさせていただきます。
率直に言って、とても良かったです。
これがなければ口頭試験はとてもとても無理でした。
特に良かったのは、後半部分の各論です。
テーマごとに一問一答形式となっていて、スイスイ進みます。
難渋しやすい試験対策において、このスイスイ感は一種の癒しでした。
「そんなことまで聞かれないでしょ」という問いもあるのですが、臨床経験上の疑問を解決するヒントにもなっているので、「あ、あれはそういうこと!」という感覚が何度もありました。
試験が終わっても手元に置いておきたいという先輩方の気持ちがよく分かります。
前半部分は過去問なので、各論を中心に取り組みつつ、時々過去問を見ていました。
平日の昼間は仕事の合間に勉強、子供を寝かしつけた後に夫相手に話す練習、というサイクルを繰り返しました。
口頭試験前夜と当日朝は、ホテルの鏡に向かって“それらしく”回答する練習をしました。
多くの先輩方も仰っていますが、この“実際に口に出して話す練習”というのがとても重要だと感じました。
ちなみに、他の対策本も購入してみました。
あの有名な権威ある先生が書かれた本です。
試験直前は色々と手を出したくなりますが、落ち着いて。
みんながやっていることを、みんなと同じようにやってください。

体験談

長年にわたり大変お世話になり、感謝の気持ちを込めて、この合格体験記を綴らせていただきます。ついに、専門医試験の筆記試験に合格し、口頭試験と実技試験もクリアし、専門医の資格を得ることができました。今回は筆記試験のみの挑戦でしたが、さらりーまん先生の著書をお守りとして、そして臨床学習の助けとして購入させていただいておりました。
今回は最後のチャンスとして、退路を断ち切り、全力を尽くす決意を固めました。過去二回の失敗を振り返り、筆記試験での誤ったアプローチを改めました。以前は、一問一問を深掘りし、解剖や生理の書籍を引っ張り出し、インターネットで検索し、紙のノートにまとめるという過酷な作業を自らに課しました。しかし、これは勉強の進行を妨げ、絶望に陥る原因となりました。
しかし今回は、周囲の先生方の助言を真摯に受け止め、勉強法を大きく変えました。オーベンの先生の「試験は脊髄反射で解けるように」という助言に従い、単純な暗記に切り替えました。問題集の解説も最小限にし、理由を追求することはやめました。また、幸運にも後輩の先生が過去10年分の問題の正解選択肢をまとめたエクセルファイルを提供してくださいました。日常の臨床に追われながらも、月に一度の週末待機のバイト時に病院の医局でこのエクセルファイルを繰り返し読み込みました。
そうして勉強を進めて行き、専門医試験対策のアプリで問題を解いたところ、直感で正解にたどり着ける問題が増えていることに気付きました。顔馴染みの選択肢が正解で、見知らぬものが不正解という状況になりました。試験当日、臨床問題においてもエクセルで集中的に見直した過去問知識が役立ち、驚くほどタイムパフォーマンスが良かったと思います。エクセルでは重複する選択肢を色別に整理し、過去問の使い回しの多さに驚き、深く学ぶタイプの勉強の無意味さを実感しました。当試験のように選択肢が素直に使いまわされている試験では学生時代の暗記スタイルが最も適していたと感じました。
今回は、地元でのパソコン形式の試験で、地理的な緊張感もなく、有利でした。東京や神戸への旅行は叶いませんでしたが、地元での受験は大きな利点でした。さらりーまん先生の本をお守りにして、最後まで頑張ってよかったです。本当にありがとうございました。

私のように一問一問に時間をかけ過ぎている方の一助になればと思い今回体験記を書かせていただきました。

体験談

筆記・口頭試問ともに合格をいただきました。
購入させていただいたテキストには大変お世話になりました。

本当にありがとうございました。

【筆記】

過去問5年分を4周しました。試験会場では「(過去問)7年分やったわ〜」という声があちらこちらから聞こえてきて焦りましたが、正直5年分で十分だったなと感じています。筆記試験に関しては、その年のゴールデンウィークまでに勉強を始めるのが1つのスタンダードのようです。僕もそれに則って4月ごろから過去問を解き始めました。ただ、(自慢では無いですが)私はJB-POT、JRACEに合格しているので周囲の方と比べるとスムーズに勉強が進んだように思います。自信がない方はとにかく早めに手をつけることをお勧めします。働きながらの勉強はとても大変ですので…

【口頭試問】
本番の2週間ほど前から、麻酔をかける→トラブルが起こる、という内容の悪夢を見るようになりました。もう2度と受けたくない試験ですね笑
7〜8月ごろからこちらで購入したテキストの一問一答に取り組みました。しかし問題数の多さと知識不足で挫折してしまい、以降は過去問を丁寧に解くという方針に切り替えました。結局、対策としては「過去問にしっかり答えられるようにする」というのが1番だと思います。知識が足りない、または知識に不安を感じる分野を一問一答で補うというのがコスパ良かと。

後輩のみなさんが無事合格することを祈っています。頑張りましょう。

体験談

【合否】
3教科ともに合格【対策開始時期】
1 筆記試験:4月ごろ
2 口頭試問:6月頃に1回、筆記試験前に口に出して一周、筆記試験後にもう一周+直前
に間違えた問題を復習【勉強内容】
1 筆記試験:筆記試験問題集過去7年分を3-4周
2 口頭試問:さらりーまん麻酔科医の青本を予想問題も含めて3周程度
その他、麻酔科学会ホームページに掲載のあるガイドライン、その他掲載ないが関連のあ
るガイドライン(DVTや敗血症など)には筆記試験前に一通り目を通した。【講評】
筆記試験:
開始時期4月は早めだったと思います。今年度は比較的ゆとりのある勤務状況でしたので、7年分をかなりのんびりやっても正直最後の1か月は余りましたが、そこでガイドラインや口頭試問の問題に目を通せたのは結果的には役に立ったと思います。特にガイドラインは、「あの問題完全にこれを使って作成していたな」というものが多く、もっと早くに目を通しておいた方が効率は良かったかもしれません(内容が正しいか検討する手間がないのも楽です)。皆さん言われていますが最初の一周は本当に「???」な感じで、気持ちが折れかけます。ブロックによっては得点率25%以下もありました。1周目はとにかく問題と解説だけ目を通して慣らし、2周目はしっかり吟味してノートにまとめる、3周目以降は間違えた問題中心に漏れなく覚えていく、といった感じです。最終的には過去問は全問95%以上正解できるようにしました(というかもはや問題を覚えてしまいますが)。試験本番ですが、CBT方式は、同地域の専攻医と一緒ですし、マークのズレなどが起こる心配がない(選択個数を間違える可能性はあります)ので少し気が楽です。なにより途中退室可能なのが非常に助かりました。内容はA、Bブロックともに前半6割くらいが過去問+一部改変、後半4割くらいが新問でしたが、過去問でも比較的難しい問題や、選択肢の内容・順番の変更、7年前に一回出たきりの問題と関連した問題なども出ていた気がするので、思っていたよりも苦戦しました。新問は選択肢を可能な限り絞り、それ以上はいくら考えてもわからないので祈るだけです。感覚的にはおそらく過去問で全体の55%、新問で15%くらいで計70%くらいだったと思います。制限時間が何分か忘れましたが、2回の見直しを含めて各ブロック15‐20分程度で終わりましたので途中退室してゆっくりランチを食べました。口頭試問:―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
勉強内容はまず筆記試験1周さらっとやった後くらいに青本をさらっと一周。この段階で筆記試験よりは解ける問題は解けるし、内容も臨床に即したものが多いのでやっていて楽しいです。その後、筆記試験と平行して青本のすべての問題と答えをスマホのボイスメモに吹き込み(2300問くらいありました!)、片道1時間弱の通勤車内で聞きつつしゃべりつつ勉強しました。わかっていても口に出している間に忘れたり、問われている内容を忘れたりが頻回にあるため、アウトプットは本当に大事です。口頭試問は筆記試験終了後からでも間に合うと書いてある体験者さんもいますが、個人的には、最近の合格率、知識はあってもアウトプットできない難しさを考えると、もう少しウェイトを置いてもいいと思います。最低限、筆記試験前にどのような問題が出るのか把握する程度は必要と感じます。

当日はなにかと待ち時間が多く大変でした。みんなノートなど開いて待っていましたが、緊張と「今さら…」という雰囲気もあり、あまり集中はできていないようでした。1問目は傍脊椎ブロックの解剖以外は基本的なことしか問われませんでした。2問目が肝移植と災害という2つの新出テーマとなっていました(肝移植はあまりそれ自体の知識は問われませんでしたが)。当然ですが受験者のほとんどが肝移植も地震も経験がないでしょう。後で他の問題を聞くとほとんどが一度は目にしたことのある問題でしたので、おそらく最も外れを引いただろうと思っています。昨年話題になったLVADの問題も、一時審議には上がったそうですが作成者の強い意志により得点調整は行われなかったと事前に聞いていたので、試験終了後は絶望し、徐々に怒りが湧いて
きました。せめて肝移植と地震を別々の問題にしてもらいたかったと思います。先述の通り多数間違えたのがわかっていたので、他の問題を聞いて冗談抜きに落ちたと思いましたがなぜか合格していました。試験官の当たり外れ、何かしら答えること、基本的な態度が大切なのかもしれません。試験の性質上、全員同じ問題にすることができないのはわかりますが、せめて配点の公開や、同一問題中の偏差値などで合否を決めてくれるようにすれば多少は不公平感がなくなると思うのですが。2問に増えているだけ昔よりマシかもしれないですね
・・・。

【全体を通して】
ここまで様々な試験を受けてきた人たちの、おそらく最後の大きな試験になると思います。その中でも4人に1人は落ちるので、人生で最も難しい試験といえるのかもしれません。
いつから勉強を始めるかは、他の方の体験談を参考にし、平均的な開始時期と自身の勤務状況を考慮して決めればいいと思いますが、基本的に筆記も口頭も、全員がある程度までの過去問は完璧にしてくるものと思って臨むべきです。過去問ができるのは最低限、あとはその周辺知識をどこまで付け、新出問題でどこまで運要素を減らせるかが大事です(逆に言えば運が良ければ過去問をある程度やっておくだけで受かります)。
特にガイドラインは筆記、口頭問わず頻出なので、覚えられないと思っても一度目を通しておくべきです。

口頭試問は一応青本以外に口頭試験対策本として売られているものを2冊軽くやりま
したが、青本の予想問題にも載っていないテーマがあればそこだけ目を通しておくだけで十分かと思います(それでも災害はノーマークでしたが)ちなみに肝移植は青本の予想問題にありましたので、無肝期という言葉に動揺せずに済みました。
試験本番、特に口頭試問はどれだけ対策しても緊張しますし、時間制限もあるのでゆっくり考えることもままなりません。とにかく黙らない、前の問題を引きずらない、試験官に逆らわない、に尽きると思います。

これから受験されるみなさま、人生最後の試験を一回で終えられるよう、応援してい
ます。がんばってください。

体験談

無事筆記、実技、口頭試問全て合格することができました。

試験前に出産、産休育休が重なり、臨床から離れた状態での試験勉強になりましたが、先生の臨場感のある解説で、実際に症例を経験している感覚で勉強することができました。また有料のメンバー限定のホームページも、育児でなかなか席について勉強する時間がとれませんでしたが、育児の傍らスマホを片手に、効率よく勉強を進められました。

筆記試験は今年からCBTになり、プロメトリックという全国展開しているCBT会場に行くという感じでした。当日免許証で本人確認をし、ロッカーに荷物を預け、渡された座席表に着席して回答する感じでした。免許証だけ持って入場しますが、中にメモ用紙とペンがあって助かりました。。

前回61回がだいたい過去問だったのに比べると新問が多い感じがしました。やはり日麻のガイドラインをベースに出題している印象であり、筆記試験対策として過去問周回+ガイドライン熟読が重要だと感じました。

口頭試験で私が当たった問題は肝移植と分離肺換気の問題でした。肝移植の問題は最も平均点が低かったと聞きました。。もう時間がない最後の方で地震が発生し、酸素ボンベの残量と酸素が足りるかどうかの計算をさせられたのはびっくりしました。計算していると回答時間がなくなると思い、「たぶん足りません!」と答えるしかありませんでした。。噂でLVADが入っていたと聞いたのですが、私は気づくことができませんでした。(どこにそんな情報が?という感じです、日麻の発表を待ちます)
分離肺換気のほうの問題は、オーソドックスな両肺換気中の緊張性気胸の発生、鑑別、対応の問題でした。硬膜外麻酔に代わる鎮痛法として、肋間神経ブロックとパラバーテブラルブロックの解剖を答える問題はノーマークで答えられませんでした。どこに薬剤を注入するかを指示棒で指し、解剖を言葉で説明するという感じでした。

とにかく何か答えることを意識し、さらりーまん先生本の内容を思い返しながら、なんとか答えることができました。

つらつらと脈絡ない体験談となり申しわけございません。なにかお役に立てるところが少しでもありましたら幸いです。

このたびは大変お世話になりました。ありがとうございました。

体験談

《筆記試験》

今年からCBT形式での試験となり地元での受験が可能でした。
ビルの一角にある一般の試験センターのようなところで、多数の試験が同時に行われており私が受験している間も隣の席には別の試験の受験者が出入りしていました。試験官も学会の人間はおらずその会場の係員のみで、予定時刻も確認せずおのおので開始させるなどかなりラフな会場でした。
試験自体は前回同様に過去問中心でB問題のような変な問題はなかったように思います。ただ選択肢は変わっていたり、数字まで同じ計算問題などはなく、丸暗記ではなくある程度はちゃんと勉強した人向けになっているように感じました。
CBTでは計算機が使えるとの事前情報でしたが実際は使えませんでした。
あとは複数選べの問題で1つしか選択しなくても回答済みになっていくので見直しの際には注意したほうがいいと思います。

《口頭試験》

私は三宮に前泊しましたが週末・イベントと重なり移動のポートライナーは激混みだったのでこうしたストレスを回避したい方はやはり会場宿泊が無難かと思いました。
当日待機室には8人×6組ほどが集まり、3組ずつの案内だったので後半だった自分は待機室で30分強ほど待ち時間がありました。移動の数分前にはスタッフから案内がありお手洗いなども行かせてもらえました。
入室前の問題用紙へのメモの時間は3分になっており情報が多い問題には少し時間が足りませんでした。

●1題目
右肺全摘 冠動脈ステント留置後、COPD、PH、中咽頭癌RT後など換気挿管困難リスク多
数と盛りだくさん症例
・換気挿管リスクに該当するものあげる
・挿管難しくシングルしか入れれないどうする?
・DLTとブロッカーのメリットデメリット
・PAカテ入れて体位変換 画面のバイタル何が起こった?→ウェッジしてる
・そのままだとどんなリスク?
・PAクランプ後予想されるバイタル変化
・OP後体位変換後低血圧 鑑別は?
・輸液負荷・フェニレフリンetc投与でも画面のバイタル 最も考えられるものは?
・大量出血で輸血後ICU 術後管理の注意は?←時間切れ

問題だらけの症例ですが振り返ると聞かれたことはシンプルだったように思います。ただ試験中は緊張も相まって頭を整理できず、PAカテのことなどは明らかにウェッジした波形なのに ずれた?抜けた? などとだけ答えたため、他は?と聞かれ全く違うことを答え続け時間を無駄にしてしまいました。試験官も緊張していたようで問題をとばして採点官に戻されるなど終始ごたごたしながら進み、他の回答への反応もいまひとつ感がありました。そして低血圧の問題ではバイタルは明らかにhypovolemiaだったのですが輸液や昇圧で反応がないということで別の答えなのだと思い、また試験ということで右心不全やアナフィラキシーなどばかり意識しており一番大事な出血を答えることができませんでした…。その時点で試験官には「まあ2問目もありますんで」と言われ あぁ終わったと涙目。その後の回答はボロボロのまま時間切れになりました。

●2題目
パンペリ緊急 大きな既往なし
・術前確認事項
・循環変動抑えるため導入までにすること導入時注意など
・術後覚醒遅延 鑑別・対応
・各種拮抗薬投与でも覚醒せず画面の検査結果 何を疑う?→高Mg
・高Mgの治療
・ICUへの申し送り事項
・透析でMg改善→抜管 家族への説明

こちらは比較的さくさくと進み余った時間は雑談でした。
2題目はある程度答えられた感はあるものの、1題目のダメージが大きくダメかと思いましたが結果は合格しておりました。SNSを見ると1題目最後までいかなかった人はそれなりにいたようです。

胸をはって言える合格ではありませんが、大事なのは多くの方がおっしゃるようにアウトプット、口に出して答える練習だと思います。また、人に問題を出してもらって耳で問題を聞く練習も必要でした。口頭だと長い問題は頭に入りにくく当日は緊張もあるため何度も問題や設定を聞き返しながら回答しました。試験官経験のある先生に聞くと思い違いなどでぜんぜん違う答えを話し続けて落ちる方がいるそうです。。。
大変な試験ですがこれを読んでいる今後の受験者のみなさんが実力を発揮できるよう願っています.

体験談

2年前に筆記と口頭試問を受けているので比較していきます。

筆記試験

•今年からCBT形式でしたが、総じてマークシート式よりも良かった。
•試験会場に着いたら、運転免許証などの個人を確認できる証明書を機械にスキャンし、鍵付きロッカーに免許証とハンカチ以外のものを入れる。アナウンスがあるまでは、参考書などの出し入れ可。
アナウンス後に、1人ずつ名前を呼ばれて、ブースの番号が書いた紙を渡される。
•パソコンの前に着いたら各自開始。パソコンの前にはメモが置いてあり、計算もできる。解き直しマークをつけられる。

•プール問題は半分程。プールも多少選択肢が変わっていた。

口頭試問
•ドナドナエレベーターにのり、客室の前の椅子にスタッフと共に座るのは以前と同じ。
•一問目が終わったら一度退室し、二問目は斜め前の客室の受験生と場所を交代する。
•一問目は腸管穿孔からの敗血性ショックで、覚醒遅延の原因として高マグネシウム血症を答えさせる問題。試験官は優しくて、高Mg血症に答えられなかったですが、最後時間が少し余った際に、やっぱり気がつくの難しかったかな?と雑談してくれた。
一問目は9割は答えられた。

•二問目はまず試験官の顔が怖くて、椅子がモニターに向けられていて、雰囲気が違う事に無意識に動揺し、終始緊張してしまった。問題は肺高血圧の人の肺全摘術で、挿管困難、術中大量、術後の注意点を聞かれた。緊張しながらも、過去問の知識で5割は答えれた感じ。

勉強について
•結果は筆記試験も口頭試問も合格しました。
•勉強内容は、筆記は過去問6年分3週以上、口頭試問はサラリーマンさんの本で、過去問8年分をすらすら言えるようにしました。一問一答の所で、自分の弱点のみ把握。ガイドラインは学会HPに載せてあるものをチャートがある部分だけでもさらっておきました。夫も医師ですが、口頭試問の練習をしてもらいました。
•私は未就学児が2人いますが平日は寝かしつけで寝落ちし、家ではほぼ勉強時間はなく、休日に夫にワンオペをお願いし、勉強していました。

体験談

筆記・口頭試問ともに合格をいただきました。
購入させていただいたテキストには大変お世話になりました。
本当にありがとうございました。

【筆記】
過去問5年分を4周しました。試験会場では「(過去問)7年分やったわ〜」という声があちらこちらから聞こえてきて焦りましたが、正直5年分で十分だったなと感じています。筆記試験に関しては、その年のゴールデンウィークまでに勉強を始めるのが1つのスタンダードのようです。僕もそれに則って4月ごろから過去問を解き始めました。ただ、(自慢では無いですが)私はJB-POT、JRACEに合格しているので周囲の方と比べるとスムーズに勉強が進んだように思います。自信がない方はとにかく早めに手をつけることをお勧めします。働きながらの勉強はとても大変ですので…

【口頭試問】
本番の2週間ほど前から、麻酔をかける→トラブルが起こる、という内容の悪夢を見るようになりました。もう2度と受けたくない試験ですね笑
7〜8月ごろからこちらで購入したテキストの一問一答に取り組みました。しかし問題数の多さと知識不足で挫折してしまい、以降は過去問を丁寧に解くという方針に切り替えました。結局、対策としては「過去問にしっかり答えられるようにする」というのが1番だと思います。知識が足りない、または知識に不安を感じる分野を一問一答で補うというのがコスパ良かと。
後輩のみなさんが無事合格することを祈っています。頑張りましょう。