麻酔科専門医試験体験談

61回麻酔科専門医試験体験談

青本・試験への感想に関しては こちら から.

順次追加していきます.

体験談

<感想など>

今年から2題にもどって問題量が減るのかと思いきや、盛りだくさん。表示されるスライドの量も多く、ほとんど考える時間はありません。試験時間は5分の問題読む時間と10分の試問です。答えるときにちょっとでもうーんとなると、試験官から次の問題に行かれてしまいます。なので逆に言えば時間切れにはならないかなと思います。5分の読む時間で聞かれそうなことはあらかじめメモしておくと時短になると思います。風の噂ですが2問目のLVADの問題は、できが悪く得点調整が入ったようです。

<口頭試験>
(1問目)
70台女性、150cm.60kg程度
特に既往なくADL自立
2日前?から腹痛あり、本日呼びかけに反応乏しくなり受診。S状結腸穿孔で緊急手術の方針

1)コロナ感染を除外するために確認すること4つ
2)コロナ感染が疑われる場合準備する物4つ
3)コロナ感染が疑われる時あらかじめ確認すること4つ
4)コロナは陰性で、バイタルみせられて、なぜ敗血症が疑われるでしょうか(qSOFA3つ陽性)
5)麻酔導入方法は?理由と具体的な薬剤投与量も含めて
6 )1800ml輸液した後のバイタルと血液所見みせられて、敗血症と診断する根拠を述べてください5つだったか?答えた後それはなんというスコアか。(低血圧、意識障害、血小板低値、腎障害、P/F低下?)
7)この患者の重症度を述べてください
8)手術に行くまでの間の全身管理を外科医から依頼されました。モニタリングしたい項目を2つ
9) AラインとCV入れて補液したけど低血圧で昇圧剤使いたいです。第一選択薬、第二選択薬を述べてください
10)ノルアド、ピトレシン始めたけど低血圧です。対応を4つ
11)術後のバイタル(ショック)、尿量(20ml)、血ガス(pH7.2)、採血(忘れた)をみせられて、ICUで管理しよ、うとおもうのですが理由を2つ
12)モニター心電図みせられて(テント状T)何が疑われますか
13)高Kの対応を4つ。薬剤は具体的な投与量述べてください。

(2問目)
50台男性160cm60kgくらい。昨日から左同名半盲が出現。その後右?片麻痺。瞳孔左右差あり。簡単な受け答えはできるが、自分がどこにいるかはわからず。大きな声で呼びかけないと開眼しない。疼痛刺激で手を引っ込めたり顔をしかめたりする。緊急の開頭血腫除去術が予定されました。末梢静脈は1本とられ細胞外液を投与されてます。拡張型心筋症でLVADが付いてて、甲状腺機能低下症あり、僧帽弁形成術後。チラージン、ワーファリン、バイアスピリン、ビソプロロール、フロセミド、スピロノラクトン、タケプロン内服してます。

1)この患者の意識レベルをJCS、GCSで述べて下さい
2)頭部CTの所見を3つ述べてください(後頭葉に高吸収で周囲は低吸収、ミッドラインシフト、脳室圧迫)
3)採血みせられて、具体的な凝固因子もからめて異常所見を述べてください(INRが3くらい)
4)凝固障害に対して用いる薬剤3つ
5)その薬効がでてくる順番は?早い順に。
6)担当麻酔科医が急速導入での麻酔計画をたて、準備をしました。誤っている点を2つ。
→蛇管、7.5mmスパイラルチューブ、ビデオ喉頭鏡、Aライン、ボルベンがついたルート2本目,プロポ、ミダ、フェンタ、レミフェンタ、ロクロ、エフェドリン
7)麻酔導入し喉頭展開した所で口腔内に吐物を認めました。対応を3つ(?)
8)術式は腹臥位とのことで、特にこの患者で体位変換をする際に注意すること2つ
9)術中出血は700mlを超えました。HR上昇、血圧上が50です。何を評価しどう対応しますか。
10)手術が終了し、挿管のままICUに帰室しようと思います。この患者で特に注意することを脳、呼吸、循環に分けてそれぞれ述べてください。
11)胸部Xpをとったところ、肺炎が疑われました。現状と今後に関して家族に説明してください。

体験談

<筆記試験>

○今年から一般問題と臨床問題の2部制になりました。
試験中途中退室は原則認められません!!試験終了時間が12時50分で次の開始が13時5分。元々15分しかない上に解答用紙の回収・確認が終わるまで退室不可だったので、実質休憩時間は10分強しかなかったです。。きっとトイレも混んでたんじゃないかな。途中退室不可なことを明記しといて欲しかったです。
○問題はどちらも過去問多めでした!臨床問題は過去問出ないかなと思ってさらっとしか見れておらず、これ過去問にあった…!!ってのが5問はあって、こりゃ来年また頑張ろうと思いました。。
○過去問多めなのでサクサク進むから時間には余裕あると思います。回答の数がほんとバラバラなので、マークの見直し必須です。
○環境は、私は寒くもなく暑くもなく快適でした。
○自己採点では、アバウトですが大体前半65%、後半60%。

→→→結果、不合格。。直近の過去問がうろ覚えだったのが敗因です。だってB問題もC問題もそんなに使いまわされるなんて思ってへんかってんもん。。過去問数年分ABC全部完璧にしていったら大丈夫そうな印象でした!なので来年は確実に受かります!!!

<口頭試験>

今年は2部屋、2問でした。集合時間に大部屋で試験の説明。先生がお守り買ってきたよ!!と言ってくださりちょっとほっこり。この部屋から7人ずつ呼ばれました。順番まで紙媒体の参考書やノートは見直していてよかったようです。噂のドナドナエレベーターに7人で乗り込み、各部屋の前の椅子に座って順番を待ちました。例年どおり症例の紙に5分間書き込みができました。

一問目
60代女性 155センチ65キロくらい
ASに対してAVR予定。高血圧と糖尿病の既往があります。

入るとすぐスライドが表示され、A弁に関する心エコー結果が。これをみて重症度とその根拠を述べなさいと。弁口面積が1未満、流速は3メートル台、平均圧較差は40以上でした。
この状態の病態はどうなっているか答えてください。
術中大量出血。どう対応しますか。
輸血は患者と同じA型の血液が10単位ありますが、まずどうしますか?

術後ピリピリした痛みが続いているという訴えがあります。この痛みをなんと言いますか、使う薬を2種類答えてください。

二問目
肥満の男性、ダヴィンチ。
挿管困難と換気困難の予測因子がたくさん並べてある。

入るとまずは、気道管理ガイドラインに沿って、術前に確認すべき12の危険因子のどれにあてはまるか答えなさい。
マランパチ、男性、年齢、睡眠時無呼吸症候群、ULBT、歯牙の存在
の7つが当てはまっていたけどぜんぜん言えませんでした。
スライドが出て、ガイドラインの、「マスク換気困難と喉頭展開困難が同時に発生する可能性」の表。表を見ながら挿管方法を試験管を患者さんだと思って説明してください。
挿管はうまくできました。
、、、
術後に足先が上がらないと患者さんから訴えがありました。考えられる神経障害を2つあげて、それらの鑑別診断方法を述べなさい。

緊張は初めの7人で呼び出された時がマックスでした。本番は緊張こそしませんでしたが、いざ聞かれると答えられないこと山の如し笑
おろおろは見せないように、わからないことはわかりません。え、ここまで出てきてるんですけど出てこないですなんででしょう!?とかゆうてたらめっちゃ苦笑されまくりました。どちらの部屋も最後までは行きました。一つ目の部屋では、思い出すことがあれば付け加えてねと言われて一生懸命しぼりだし、二つ目の部屋では、時間まで待ってくださいと言われたので大人しく待っていました。
部屋を出た段階ですでに問題がうろ覚えで申し訳ないです。

→→→結果、合格!!!!
どちらの部屋でも苦笑を頂き、呆れ果てられた感じだったのでこりゃだめかなと思っていたら、合格でした!!!!

<感想>
正直、筆記試験も口頭試問も自信がなく、実際筆記試験は落ちてしまいましたが、口頭試問は合格できて本当に良かったです。筆記試験は過去問覚えてったら勝てるけど、口頭試問は対策の仕方がわからない。。。私が口頭試問受かったのは、自分で言うのもなんですが、人となりを評価してもらえたのかな、と。。多少知識がなくても現場で誰かに助けを求めてカバーできると思ってもらえたのかなあ。わかりませんが本当に受かって良かったです!!ありがとうございます!!

 

体験談

<感想>
お聞きになっていると思いますが、筆記試験は問題数が変更になったとはいえ、一般問題も臨床問題も7割程度は過去問と同じでした。
ほとんど58、59、60回の過去3年分から出題されていましたので、この3年分をしっかりやっていれば全く問題なかったと思います。
私はびびっていたので7年分やりましたが、結果的には不要でした。
まさか臨床問題まで過去問と同じ問題が出るとは思いませんでした。
受験したほとんどの方が合格されたのではないでしょうか。
<口頭試験>
口頭試問は、①ロボット支援下前立腺切除術(BMI:36の肥満患者)、②大動脈弁狭窄症(イミプラン内服中のQT延長患者)の2つについて聞かれました。
いずれも過去に出題されていましたし、ほぼ試験対策本通りに回答したら合格しました。
覚えている範囲ですが、
①では、
・この患者の気道確保困難と思われる所見を7つ!!答えよ(Mallampati分類ⅢやSASでCPAP使用中など)
・麻酔導入はどのように計画するか?また患者にはどのように説明するか?
・頭低位にした場合の合併症は何か?
・術後に下腿の神経症状が出たが、その鑑別と対応方法は?
*あと2つ3つ聞かれたと思いますが、緊張していたので思い出せません。
②では、
・麻酔導入にあたり準備するモニターやデバイスをすべて述べよ。
・導入時に使用する薬剤とその使用量は?
・導入時にどのようなことに注意するか?
・モニターでQT延長の心電図が出て、この所見は何か?
・QT延長に対してどう対応するか?
・モニターで除細動器の写真が出て、経皮ペーシングの使用方法について指示棒で指しながら説明せよ。
・モニターでこの患者のトロンボエラストグラムが出て、その所見を述べよ。また輸血をするならどのような製剤を使用するか?2つ述べよ。
・モニターで術後の経食エコーでの心嚢液貯留が出て、これはどのような状態か?また麻酔科医としてどのように対応するか?
・退院後一ヶ月ほど胸部正中切開創の痛みが持続しているが、どのような薬剤を処方するか?3つ述べよ。
あまり内容を覚えていなくてすみません。
私の担当の試験官の先生方は、いずれもやさしく誘導してくれました。運もあったと思います。

体験談

無事合格しました。
感想としては、
過去に既出の質問と新問が幅広く出題されて、深く突っ込まれる話題もありボリューム感があった印象です。自分は時間内にすべて解答できましたが、同期は最後の質問の途中で終わったと言っていました。
先生の過去問集をベースに勉強した上で、同期と今年のトピックスやLiSA、各ガイドラインやスコアを手分けして教え合ったりして一通り目を通していたので答えられるところは答えられたといった感じです。
あとは試験官は運次第だと思います。1人目は優しい雰囲気で最後時間が余ったのでおまけとしてひとつ前の質問に付け加える解答がないか確認してくれましたが、2人目は終始厳しい雰囲気で淡々と進み、余った時間は無言の時を過ごしました。
以上、長くなりましたが感想になります。
この度はお世話になりました。今後の活動を応援しています、ありがとうございました。

体験談

この度は大変お世話になりありがとうございました。
おかげさまで無事に合格することができました。
形式の変更に関しては、初回受験であり比べようがないことからさほど気になることはありませんでした。
みな同じ条件でしょ?と思っていました。
神戸受験でしたが縦にも横にも上にも広い会場なのにただならぬ圧迫感は見事でした。
A問題を解き始めて順調!順調!から始まり、ん?え?から絶望に追いやられる感じ、、、
B問題のほうがまだマシに思えました。
トイレも混むし、記載されている時間よりも正味の休憩時間は短くて、バタバタ感もありました。
完全に魂を吸い取られて、ポートライナーで三宮に戻りました。
声を出す元気もない私と、仲間同士で試験の振り返りをする若者たち、、、年齢の差を感じました。笑
口頭試験は、最初の説明で「麻酔科医として世間に認められる素質を求める」といったくだりがあり、コミュニケーション能力を見てる感じもありました。
とりあえずそこは頑張ろうと思いました。
移動では「これがドナドナエレベーターか!」と一人なごみ、嬉しくなりました。笑
フロアについて思ったことは、何というお金のかかった試験なのか⁉、このホテルと学会は蜜月なのか⁉といったことです。
それだけ気合が入っていると理解し試験に臨みました。
一部屋目は症例提示の紙がまぁ詳しくて、、、そこからたくさんの問題を推測するものの、一つしか当たらずでした。
患者説明やその場に応じた対応力をみてるのか?と思う質問、
あとは尋ね方が難しく、試験官の言わんとされていることが読みにくかったです。
聞かれ問い返し、とにかく喋りまくりました。黙ったら終わる、というのは本当ですね。
穏やかな先生ではありましたが、最後は時間の関係でまきまきで質問くださいました。
二部屋目は症例提示の紙がシンプルすぎて、、、ASすごい高齢者という情報ものみで、こちらのほうがかえってシンプルでした。
主に実際の臨床知識を順に問うていく感じで、勉強していればなんてことはないものでした。
多くの過去の受験者から「受かった感じがしない試験」「二度と受けたくない試験」と聞いていましたが、本当ですね。
もう二度と受けたくありません。
さらりーまん麻酔科さんが作られた本と、麻酔へのアプローチから出ている「問題集」「口頭試験対策」ともに勉強しました。
あと、過去問を7年分を2-3周ほど。
きついテストですが、麻酔の分野の知識をなべて整理するには本当に役立ったと思います。
しかし、もう少しやりようもあるんじゃない?とも思いました。