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Contents
📝 問題リスト
- さまざまな副作用・症状対策
- モルヒネの主な副作用とその対策について説明してください.
- オピオイドの退薬症状(離脱症状)について説明してください.
- 術後の病棟で退薬症状と思われる症状を呈している患者への対応はどうしますか?
- 術後,誤ってオピオイドが過量投与された場合,どのような症状が出現すると考えられますか.
- 緩和ケア領域における呼吸困難への対処法にはどのようなものがありますか.
- 癌末期患者における胸水穿刺の注意点について説明してください.
- 末期がん患者の腹水への対処にはどのようなものがありますか.
- オピオイド投与中患者の麻酔
- オピオイド内服中の患者を麻酔する場合,術前に得ておく情報にはどのようなものがありますか?
- 癌性疼痛のため長期にオピオイドを使用している患者の術前のオピオイドはどのように管理しますか?
- 癌性疼痛のため長期にオピオイドを使用している患者の術中のオピオイド必要量はどうなりますか?
👥 はじめに

オピオイド投与中の患者さんが他の手術を受けることありますもんね



そうね.開腹手術も骨折手術といろいろね.オピオイド耐性がついていることがあるから,いつもよりしっかり鎮痛が必要なことがある.



術後も気をつけないとですね



そう.足りなくて疼痛を訴えることもあれば,過量投与になって呼吸抑制などが出ることもある.観察を慎重に
Keywords
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🤔 さまざまな副作用・症状対策
Q. モルヒネの主な副作用とその対策について説明してください.
- 便秘は高頻度(70〜90%!)で発生し,予防が重要なため投与開始時から緩下剤を使用します.
- 悪心・嘔吐は投与初期に多く,制吐薬で対応します(オンダンセトロンなやオランザピンなど).
- 眠気も投与初期に出現しますが,通常は一過性です.
- 呼吸抑制は慢性疼痛では耐性により問題となることは少ないですが,増量した場合,過量投与,肝腎機能低下時には注意が必要です.
- その他,口渇,排尿障害,掻痒感,錯乱などが起こりえます.
- 掻痒感は抗ヒスタミン薬,錯乱はハロペリドールなどの向精神薬で対応します.口渇に対しては,オピオイド減量の他,頻回の水分摂取や口腔内保湿剤の使用などで対応します.
Q. オピオイドの退薬症状(離脱症状)について説明してください.
- オピオイドの長期使用により身体依存が形成され,突然の中止や拮抗薬投与により退薬症状が出現します.
- 症状は中止後数時間で始まり,数日で最も悪化した後,徐々に改善します.症状には,頻呼吸,消化管運動亢進(下痢),食欲不振,興奮,散瞳,異常発汗,流涙,流涎などの自律神経症状,悪寒・発熱,不安,不快感,倦怠感,抑鬱,易刺激性などがあります.
- 予防には漸減が重要で,通常1週間で25〜50%程度の減量を目安とします.特に長期間・高用量使用例ではリスクが高くなります.
- 薬剤により発症時期は異なり,短時間作用性のものでは比較的急性に症状が出現する可能性があります.
Q. 術後の病棟で退薬症状と思われる症状を呈している患者への対応はどうしますか?
- まず退薬症状の診断を確実に行います.他の同様の症状を来す疾患との鑑別が重要です.
- バイタルサイン,自律神経症状(発汗,散瞳など),消化器症状(下痢など),精神症状(不安,興奮など)を確認し,術前のオピオイド使用歴も確認します.
- 退薬症状と判断したら,持続投与中の場合は現在量の2倍程度まで増量し,レスキューとしては1時間量を設定します.
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