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Contents
📝 問題リスト
- 睡眠時無呼吸症候群の基礎知識
- 睡眠時無呼吸症候群は何を基準に判断されますか?
- 睡眠時無呼吸症候群の診断に用いられるAHIとそれを用いた重症度分類について説明してください.
- 睡眠時無呼吸症候群の分類にはどのようなものがありますか?
- 閉塞性睡眠時無呼吸症候群を疑う所見のSTOP-Bangとはなんですか.
- 睡眠時無呼吸症候群患者の麻酔
- 睡眠時無呼吸症候群患者で全身麻酔を施行する場合の注意点について説明して下さい.
- 睡眠時無呼吸症候群患者の抜管後・術後の注意点について述べてください.
👥 はじめに

毎日見ますね



そうね.気をつけなければいけないのは,太っていない人でも隠れSASがいることだね.いびきに自分が気付いてなくて同居家族もいなかったらわからないこともある.



油断してたら,あれ?意外と・・ってことありますもんね



本当に隠れSASで,わかりにくい場合はしょうがないけど,とりあえずわかりやすい人の場合はきちんと気道評価と準備をしておくことだね.
Keywords
睡眠時無呼吸症候群 OSAS AHI 無呼吸・低呼吸指数 STOP-Bang
高度肥満患者の麻酔に関しては こちら で
🤔 睡眠時無呼吸症候群の基礎知識
Q. 睡眠時無呼吸症候群は何を基準に判断されますか?
- 睡眠中に,呼吸が繰り返し止まったり(無呼吸),浅くなったりする(低呼吸)ことで,日中の眠気などの症状を伴う状態を指します.
- 無呼吸や低呼吸は、その持続時間や換気量の低下の程度によって定義されます.
- 気道閉塞の有無により閉塞性と中枢性に分類されます.
補足・解説
- 診断にはポリソムノグラフィーや簡易睡眠時呼吸モニタリングや夜間パルスオキシメトリなどが用いられます.
- ポリソムノグラフィーや簡易睡眠時呼吸モニタリングや夜間パルスオキシメトリなどの検査があります.
- 確定診断にはポリソムノグラフィーが必要なので,施設も限られお手軽な検査ではないですが,スクリーニングとしては簡易モニタリングも有用です.最近は在宅での簡易検査も増えてきています.私も肥満ではありませんが,SASありますorz.
- いくつかの簡単な質問(いびきの有無,日中の眠気,無呼吸の指摘,高血圧の既往など)と,身体計測(BMI,年齢,頸囲,性別)を組み合わせて,閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAS)のリスクを評価することができる、STOP-Bangスコアという簡便なスクリーニングツールがあります.具体的な質問項目や判定方法については,オンラインで多くの情報源や計算ツールが公開されていますので,そちらをご参照ください.
Q. 睡眠時無呼吸症候群の診断に用いられるAHIとそれを用いた重症度分類について説明してください.
- 1時間あたりの無呼吸と低呼吸の合計回数をAHI(apnea hypopnea index)と呼び,回数が増えるとともに重症度も上昇します.
- この数値が軽症・中等症・重症へと段階的に分類されます.特に,AHIが一定のレベルを超える重症例では,右心不全発症や生命予後への影響も指摘されています
- 原因に応じて積極的な治療・対症療法(CPAP)の介入が必要になります.
補足・解説
- 30以上の重症になると,無治療では生命予後への影響が指摘されています.原因に応じて積極的な治療・対症療法(CPAP)の介入が必要になります.
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