まっすー


[📘マーク]:書籍版に記載(重要)
[赤文字]:必須重要ポイント
[色・📘マークなし]:基礎・補足・ややマニアック
👥 はじめに



スコアリングシステムって覚えるのが大変なんですよね



試験ではある程度しょうがないけど,実臨床ではメモとかボードに貼っておけばいい.それ見て使ってるうちにいつの間にか覚えてるよ.



Wellsスコアって,点数がマイナスになる項目があって面白いですよね.スコアリングシステムで減点されるのは珍しいですし。



あとは手術別のリスク分類も頑張って覚えよう.高リスクを覚えればなんとかなるね.



覚えろって言う側はお気楽ですよね
Keywords
深部静脈血栓症,DVT,静脈血栓塞栓症,VTE,肺血栓塞栓症,PTE,急性肺塞栓,APE,弾性ストッキング,間欠的空気圧迫法,Wellsスコア,ヘパリン,DOAC,Dダイマー
循環器病ガイドラインシリーズ
🤔 静脈血栓症の基礎知識
📘 DVT(深部静脈血栓症)の診断・検査方法を説明してください
- 危険因子の有無に加え,片側下肢の腫脹,疼痛,圧痛,周径差,発赤といった身体所見を確認します.
- スクリーニング血液検査としてDダイマーが最もよく使われます.
- 画像検査では,非侵襲的で簡便な下肢静脈エコーが第一選択です.より詳細な評価が必要な場合は,造影CT,MRV(MR静脈造影),または確定診断目的で静脈造影が行われます.
- 臨床的確率の評価にはWellsスコア(DVT用)を用います.
補足・解説
- Dダイマーは感度が高く(多くの報告で90%前後),一方で特異度は低い(40〜60%程度)のが特徴です.手術,外傷,妊娠,感染症,悪性腫瘍,加齢など,さまざまな状況で上昇するため,これらが明らかな患者では除外診断としての信頼性が落ちます.
- Wellsスコアで検査前確率を評価し,低リスク(0点以下)でDダイマー陰性の場合には,下肢静脈エコーなどの画像検査を行わずにDVTをほぼ除外してよいとされています.中リスク以上でDダイマー陽性の場合は画像検査に進みます.なお,高齢者や入院患者ではDダイマーの特異度がさらに低下しやすいため,自施設のフローチャートやガイドラインに沿って慎重に判断します.
- 古典的なHomans徴候(足関節背屈時の腓腹部痛)は教科書的に有名ですが,感度・特異度ともに高くなく,現在の診断では積極的に参照されることは少なくなっています.
📘 Wellsスコア(DVT用)について説明してください.
- DVTの臨床的確率を点数化して評価するスコアリングシステムです.
- 評価項目には,活動状況(臥床・麻痺),最近の手術歴,下肢の症状(腫脹・圧痛・浮腫),表在静脈の拡張,DVTの既往などが含まれます.
- 合計点数に基づいて「低リスク(≦0点)」「中リスク(1〜2点)」「高リスク(≧3点)」に分類し,以降の画像検査や治療方針の判断に使います.
補足・解説
- Wellsスコアのユニークな点は,マイナスになる項目があること(「DVT以外の診断の可能性がより高い:−2点」)です.
- 低リスクでDダイマーが陰性であればほぼ除外可能.中リスクでDダイマー陽性の場合は画像検査へ(陰性ならほぼ除外可能).高リスクの場合はDダイマーの数値に関わらず積極的に画像検査を行います.
- ちなみにWellスコアは上記の3分類の他に,簡便な2分類版もあります.
| Wellsスコア | Dダイマー | 対応 |
|---|---|---|
| 低リスク(≤0点) | 陰性 | DVTほぼ除外可能 |
| 中リスク(1〜2点) | 陽性 | 画像検査へ |
| 高リスク(≥3点) | 問わず | 積極的に画像検査 |
【参考】2025年改訂版 肺血栓塞栓症・深部静脈血栓症および肺高血圧症ガイドライン
(日本循環器学会 / 日本肺高血圧・肺循環学会合同ガイドライン【1番】 ※58ページ参照2025年7月2日閲覧 ※外部リンク
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