まっすー


📘:書籍版に記載
🔴 赤文字:頻出・重要ポイント
どちらのマークもなし:基礎知識・補足
📝 問題リスト
🤔 NYHA評価・運動耐容能(▼)
- 📘 NYHA分類について説明してください.
- 運動耐容能の客観的な評価に使用されるDASIについて説明してください.
- 📘 機能的予備力で4METsとはどのような運動強度を指しますか.簡単に説明して下さい.
🤔 非心臓手術のリスク評価(▼)
- 📘 Revised Cardiac Risk Index(RCRI)の評価項目を挙げてください.
- 📘 心疾患既往症例における,非心臓手術前の循環器評価アルゴリズムの項目を挙げてください.
- 📘 非心臓手術の心合併症リスク分類において高リスク群に分類されている手術を,血管外科,呼吸器外科,消化器外科,泌尿器科手術,整形外科手術,内分泌外科手術で挙げてください.
🤔 呼吸器系のリスク評価(▼)
- 📘 Hugh-Jones分類のⅡ度〜Ⅴ度の程度について簡単に説明してください.
- 📘 周術期呼吸器系合併症のリスクファクターを挙げてください.
- 📘 術前の呼吸機能検査で手術不可能と判断する基準はありますか?
👥 はじめに



基本的なところですけど,RCRIとかは最近ポイントみたいですね



そうだね.日本循環器学会のウェブサイトには超有用なガイドラインが満載なので定期的にチェックが必須やね.



ガイドライン大事
Keywords
NYHA分類 運動耐容能 DASI 機能的予備力 METs RCRI Revised Cardiac Risk Index Hugh-Jones分類 呼吸器合併症 非心臓手術前の循環器評価アルゴリズム
日本循環器学会 循環器病ガイドラインシリーズ
https://www.j-circ.or.jp/guideline/guideline-series/:外部リンク
2022 年改訂版 非心臓手術における合併心疾患の評価と管理に関するガイドライン
🤔 NYHA評価・運動耐容能
📘 NYHA分類について説明してください.
NYHA(New York Heart Association)分類は,心不全患者の重症度を自覚症状に基づいて4段階に分類するものです.
- Ⅰ度:心疾患はあるが日常生活に制限はない.通常の身体活動では疲労・動悸・呼吸困難・狭心痛を生じない.
- Ⅱ度:安静時は無症状だが,通常の身体活動により疲労・動悸・呼吸困難・狭心痛を生じる(例:階段昇降や坂道歩行など).
- Ⅲ度:安静時は無症状だが,通常以下の軽い身体活動でも症状を生じる(例:着替えや室内移動など).
- Ⅳ度:安静時にも症状があり,あらゆる身体活動で症状が増悪する.
補足・解説
- NYHA分類はあくまで患者の自覚症状に基づく評価であり,心エコーで測定されるEFなどの客観的な心機能指標とは必ずしも一致しないことに注意が必要です.
- EFが低下していても自覚症状がほとんどなく日常生活に支障のない患者がいる一方で,EFが保たれているにもかかわらず症状が強い(HFpEF:収縮能の保たれた心不全)ケースも存在します.
- そのため,NYHA単独ではなく,LVEF,BNP/NT-proBNP,必要に応じて心肺運動負荷試験(CPX)などの客観的指標と組み合わせて総合的に判断します.
- ちなみに近年では,Ⅱ度の範囲が広いことから「ⅡS(軽度制限)」と「ⅡM(中等度制限)」に細分化する提案もなされているようですね😊.
【参照】NYHA分類(Google画像検索)
運動耐容能の客観的な評価に使用されるDASIについて説明してください.
- DASI(Duke Activity Status Index)は,12項目の日常活動に関する質問で構成される質問票で,運動耐容能を客観的に評価するツールです.
- 各項目には活動の強度に応じた点数が割り振られており,合計スコアからおおよそのMETs(代謝当量)を推定できます.
- 心肺運動負荷試験(CPX)のような検査機器を使わずに,患者の申告ベースで運動耐容能を数値化できるのが利点です.
補足・解説
- 質問内容と点数は,普通の人はよほど使い込まないと覚えられないと思います(笑).
- DASIのスコアとMETsの換算式は以下.
- 推定VO₂(mL/kg/min)= 0.43 × DASIスコア + 9.6
- 推定METs =(0.43 × DASIスコア + 9.6)÷ 3.5
- ただし実際には,DASIスコアが高いほど運動耐容能が良好と判断すると理解しておけば十分で,換算式を暗記する必要はありません.
- 具体的な質問項目の詳細はMDCalcなどのオンラインツールで確認できます👍
【参考】Duke Activity Status Index:DASI(https://www.mdcalc.com/calc/3910/duke-activity-status-index-dasi)
📘 機能的予備力で4METsとはどのような運動強度を指しますか.簡単に説明して下さい.
- 4METsとは安静時の4倍の酸素消費量に相当する運動強度で,日常生活における目安としては以下のような活動に相当します.
- このレベルの活動が支障なく行えれば,多くの非心臓手術に耐えうる心肺機能を有すると判断されます.
- 休まずに1〜2階分の階段を上がれる
- 平地を時速5〜6km程度で歩ける
- 軽い家事(掃除,庭の草むしりなど)ができる
- 通勤通学を普通にこなせる
- 一人で入浴できる
補足・解説
- あくまで目安として,NYHAⅠ度とは7METs以上,NYHAⅡ度は5〜7METs,NYHAⅢ度は2〜5METs,NYHAⅣ度は2MET以下と示されることがあります.
- 代表的な運動のMETs値を参考に挙げると,ゆっくり歩行が約2〜3METs,速歩が約4METs,階段昇降が約4〜5METs,ジョギングが約7〜8METs,水泳が約8〜10METs程度です.
- 非心臓手術における術前循環器評価のアルゴリズムでは,「4METs以上の活動が可能か」が手術へ進むかどうかの重要な分岐点となります.4METs未満では追加の心臓検査(心エコーや負荷試験など)を検討する流れとなる.
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