🗣️ 中枢神経系モニタリング:脳波・NIRS | 麻酔科専門医試験口頭試問対策

Contents

📝 問題リスト

  • 脳虚血のモニタリング
    • 手術中の脳虚血予防のためのモニタリングにはどのようなものがありますか? 
  • NIRS:脳局所酸素飽和度測定(rSO₂)
    • NIRSは一般的にどのような手術に用いられますか? 
    • rSO₂の一般的な基準値はどのくらいですか?
    • rSO₂がどのくらい低下した場合に脳血流量が減少していると考えますか?
    • rSO₂の低下(ベースラインから20%の低下あるいは絶対値が50%を下回る場合)が見られた場合にはどのような対処を行いますか. 
    • 手術中にrSO₂の左右差が見られる場合,どのようなことが考えられますか? 
  • 脳波モニタ
    • 平坦脳波になるのは体温が何度になったときですか? 
    • BIS値の適正値はどのくらいですか?
    • 麻酔中にBIS値が上昇した場合の原因にはどのようなものがありますか? 
    • BIS値が上昇した場合にはどのように対応しますか? 

👥 はじめに

まっすー

私は経験したことないですけど,術中の脳虚血はこわいですね

さらりーまん

もともと頸動脈狭窄のある患者さんや人工心肺を用いる手術,血管内にプラークがたくあんある患者さんなどでは常にリスクがあるからね.

まっすー

でも,BISって肝心な時に出なくなったり,手術後に脳外科の先生に覆布と一緒にはがされるイメージがありますね!

さらりーまん

あれやめてほしいよね・・.脳外科的には「おわったー!」って感じなんだろうけど・・

Keywords

脳虚血 脳波 BIS NIRS 局所脳組織酸素飽和度

🤔 脳虚血のモニタリング

Q. 手術中の脳虚血予防のためのモニタリングにはどのようなものがありますか? 
  • 脳波モニタ(左右差の検出に有用),
  • BISモニタ(重度の脳虚血や深麻酔で低下),
  • NIRS(局所脳組織酸素飽和度の連続的測定が可能)などが一般的に頻用されます.
  • その他として,SEPモニタリング(体性感覚誘発電位による評価),経頭蓋ドップラー(脳血流速度の測定),頸動脈エコー(血流評価),SjO₂モニタリング(脳組織の酸素需給バランスの評価)なども用いられまることがあります.

🤔 NIRS:脳局所酸素飽和度測定(rSO₂)

Q. NIRSは一般的にどのような手術に用いられますか? 
  • 頸動脈内膜剥離術(CEA)や上行・弓部大動脈置換術,頸動脈狭窄を有する患者の手術など,術中に脳虚血のリスクが高い症例でよく使用されます.
  • また,人工心肺を使用する他の心臓血管外科手術全般,脳神経外科手術,ビーチチェア位での肩関節手術,小児心臓手術などでも用いられます.
  • INVOS®やNIRO®が一般的ですね.
Q. rSO₂の一般的な基準値はどのくらいですか?
  • 一般的な基準値は60〜80%程度とされています.左右差は通常10%以内です.
  • 絶対値は個人差が大きいため,術前のベースラインからの変化を観察することが重要になります.

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