体験談①
体験談③
二回目の実技試験の体験記録です。
過去に接遇・態度がたりないという謎な手紙とともに実技試験のみ不合格でした。
それからは逆に、臨床業務をセーブました。
臨床技能は当時と比較して、相当落ちていると思います。
試験判定にとても不満があり、受験するのも迷いました。しかし、思う所あり、受験しました。
とりあえず接遇・態度を改めるため近くの山にこもって滝行、サービス・接遇検定受験、そしてアンガーマネジメント講習というのを行いました。
(利益相反はありません。効果は不明でした。滝行は楽しかったです。)
過去問は実技三年分くらいちら見しました。深くはやりませんでした。
キラキラした私服で行こうか最後まで悩んだのですが、スーツにネクタイ、革靴でほどほどにおしゃれして行きました。試験時間把握のためアナログの腕時計を付けていきました。
去年と異なり実技は3ブースでした。
それぞれ10分とのことでした。
最初に待機で座った席、隣の試験介助の職員の方がとてもきれいな方で、この日一番どきどきしました。
一つ目
番号と名前を名乗り試験開始。(それぞれのブースで番号と名前を言いました。)
◯幽門側胃切、硬膜外麻酔を、自分を研修医と思って施行してください。
手袋はしている設定でお願いします。
◯穿刺部位と穿刺部位の同定法を教えてください。やってください。
メルクマール 肩甲骨下縁、腸骨稜のヤコビー線を上げました。
Th7/8で行いました。
◯消毒してください。
0.5%クロルヘキシジンと10%ポピオンヨードをアレルギーなどに応じて選択します。1.5%オラネキシジンは消毒一回でいいです。
と言いながら二回消毒しました。
◯局所麻酔を投与して手技をしてください。
1%キシロカインで穿刺部位周辺に投与します。
その際に骨に当てて深さを把握します。
◯傍正中法、抵抗消失法で穿刺してください。
正中から一センチ下垂直に穿刺して、骨に当てて、そこから少し角度つけて、抵抗消失法で行いました。
3cmで抜けたのでシリンジをとるとドバドバ水出てきました。(爆)
華麗にかすかに引いて、ドバドバでなくなったので、何事もなかったように、抵抗消失するんでここで留置します。
針先5cm。つまり皮下からは8cm留置します。
と伝えました。
カテーテル接続、吸引までしました。
キットが初めて見るものだったので接続に少し時間かかりましたがなんとか出来ました。
◯何をどれくらい入れますか?
1%キシロカイン3ml入れます。
◯逆血ありました。
血管内留置、やり直します。
◯髄液引けました。どうなりますか。
シリンジがよどみます。
局所麻酔薬投与すると下半身しびれます。
「とんとんとn…」ドアノックされる。
◯終わりです。時間ギリギリでしたがここのブースは大丈夫です。がんばってください。
と。(いい話、いやいい試験官だなー。。。涙)
2つ目
経食道心エコー
予定手術で経食道心エコーいれました。と。
浅いまま。
◯中部食道四腔像で前尖出してください。
◯経胃短軸像出してください。
◯何か悪いところ指摘してください。
下壁の動き悪いです。
◯そこが悪いと心電図変化はどうなりますか。
2,3,aVFの心電図変化が見られる可能性があります。
CVC取りましょう。
◯体位は?
ヘッドダウン、首左に向けて、軽度進展させます。
(肩枕は成人では自分は入れないので言いませんでした。)
◯穿刺してください。手袋はしてます。清潔です。
水逆流あって普通に留置できました。
◯ワイヤーどれくらい進めますか。
15cmで。
◯ワイヤー進めたら不整脈でました。
2-3cm引きます。
◯150cmですが何センチ留置しますか?
14cmにしませう。
ワイヤーを、CVCの後ろからでたワイヤー持って血管内にワイヤーが進んでいかないようにします。といいながら留置しました。
◯逆血ないです。どうしますか。
CVCの曲がり、皮下、胸腔内、血管内留置を疑います。
レントゲン、造影で位置確認します。
エコーガイド下で行っているので、エコーでRA出して、撹拌生食を少し投与して見ます。
血管内にあるなら、右房にエアーが見られるので大丈夫でしょう。
もし何もなかったら血管外の可能性が高いです。
どちらにせよ位置確認します。
◯ありがとうございました。(時間あまり。)休んでてください。
3つ目
◯ダブルルーメン
◯150cm女の人。分離換気。右肺腫瘍?です。どんなチューブ使いますか。
ダブルルーメン35Frか小さい人なので32Frでしょうか。
◯ん?
すいません。35Frでいいと思います。。
◯はい。(用意されてた。DLT挿管済み人形)
◯留置したけど換気できません。
31cm留置されてます。深いと思うんですが。
◯……(返事なし)(頑なに位置を変えない。)
(何かをさとる。)ファイバーでとりあえずみたらよいですか?
◯ファイバーで判断してください。
ファイバーで確認する。
白、主気管支部分で運良く右B123が見えて、青側が奥に行っているのがわかったので、尖端が右にあるので、抜いて再留置しましょう。
◯介助しますのでやってください。
スルスルスルー(去年と違ってむちゃスムーズやな。。。臨床ではこんなものですが。。。)白で覗きながら浅くして、、青からファイバー入れ替えて右左確認して、左にファイバー誘導して再留置。
◯右上葉の同定…はさっきしてもらったしいいです。
あ、はい。ありがとうございます。
◯では右をしぼめる分離換気してください。
こっちクランプして、はい完成。
◯こっちとは??
(ええええ??)主気管支側、白側です。
◯はい。ではこれで分離できなかったので、ブロッカーで分離してください。
と言われ、毛布で隠された人形(挿管済み)と
挿管されてますね………。。
◯ブロッカー使ったことありますか?
はぁ。
◯留置してください。
留置しました。右分離なので右に先端を誘導しました。
何故か最初に入れたら先端が左にいっていて、
「えええ、普通行きにくいはずなのに左にいってしまいました笑」
と言ってしまいました。くるくる回して留置。
そこでバルーン膨らませて終わりです。
◯はい。では位置異常で起こることを教えてください。
深すぎる。上葉が換気されてしまう。
浅すぎる。両肺換気されてしまう。
さらに浅い。気道内圧あがるというかチューブに詰まって換気できなくなります。
◯はい。ありがとうございました。
(時間あまり。)
(ここで、実技不合格だった年の試験科目・内容がほぼ同じだったため思うところがあり、少し目頭が熱くなりました。)
過去に受けた実技試験と全く同じ項目でした。ありがとうございました。と雑談。
◯この試験は本来、落とすつもりでない試験なので。
◯去年は緊張していましたか?
それはわかりません。しかし、しっかり介助していただけたので。なんとかできました。助かりました。ありがとうございました。と伝えました。
—
問題は若干の違いがあるものの、不合格年と全く同じでした。
特に最後の分離換気はその年を彷彿とさせました。
しかし介助もスムーズで、人形も問題なく臨床に近かったのでなんとかなりました。
当時の人形のコンディションがどれだけ悪かったか。そもそもDLTを両手で思いきり留置させられたり、挿管介助がないのに挿管させようとしたりと言うものがなかったです。
所々で手袋はもう付けていますと言われたのも印象的でした。過去にそれだけで不合格になったという人もいるようで、そのようなくだらない不合格理由を作ることをなくす意図があるのでしょうか。
良心的な試験官でした。試験官のヒキがすべての試験だと思われました。
専門医試験の結果は大して気にしないことでしょう。
お金は標榜医であれば、非専門医でも生活に困らないくらい稼げます。
学術面は非専門医でも論文は受理されるし、学会活動も普通にできます。専門医なんてなくても困りません。何もかわりません。
別に転科したら済む話ですし。ある程度の麻酔科医であることの証明は、今なら欧米のブロック・経食道心エコーの資格試験、論文作成、学会活動などいくらでもあると思います。専門医試験に合格することが社会一般的な評価としては高いのかもしれませんが、評価はそれだけでないのも事実だと思います。
一つだけ、もし運悪く再試験になった方にメッセージがあるとしたら、
再試験で一緒になった人たちがいろいろ負のオーラで溢れていました。もちろんぐいぐいキている人もいましたが。
なんで俺がこんな試験受けなあかんのや?え~加減にせいや。
ふざけんじゃねぇぞ。
くらい堂々と、そしてきらびやかな格好で受験したらいいと思います。
本当に本当に試験会場の周辺が負のオーラで溢れていました。
サラリーマン先生や、いろいろ支えてくれていた方々ありがとうございました。
体験談③
体験談④
体験談⑤
三科目全て合格いたしました。
2冊ともよくまとまっており、
おかげさまで、合格できて感謝しています。
筆記試験は、4月くらいからボチボチ始めました。
口頭試験と実技試験は、初日の朝の集合でした。
口頭試験は、2問30分で、
1問目は脳腫瘍の問題で、MRIの所見や、データ(BIS上昇、
2問目はペインクリニックで、腰痛で、治療法(
また、出血を減らすためにどんな方法を使うか聞かれました。
実技試験は10分×3部屋でした。
1つ目は硬膜外麻酔で、研修医に指導している設定で、
2つ目は、TEEとエコーガイド下右内頸静脈穿刺でした。
3つ目は、呼吸器外科の右上葉切除予定で、身長や体重を言われ、
これまでの傾向からACLSや始業点検、
結果的に三科目合格できて、
体験談⑥
大変お世話になりました。
おかげさまで合格することができました。
勉強法などは以下のようです。
筆記試験
本当は去年受けるつもりで、2年計画で勉強しようと2015年頃
結局三年間ほどで五年分の過去問を何周もしました。
しかし、育児もあり、なかなかまとまった時間が取れずで、
先輩によると、7年分やれば見たことないA問題はなくなるそうで
iPadを買って間違えた問題を写真にとり通勤中や空き時間に繰
業務中や外勤の空き時間にもなりふり構わずに問題集を開いていま
口頭試問、実技
大学病院なので受験が近い4-5人が集まって、
それ以外はぎりぎりまで筆記試験の過去問ばかりやっていました。
筆記試験が終わってから口頭試問までの、
しかし、
過去の口頭試問と全く同じ聴神経鞘腫の写真が今年の筆記に出題さ
本書の活用
携帯できて、他の本を調べなくとも良いよう網羅されていて、
口頭試問の当日朝に、PAカテの圧波形、
口頭試問の所でも書きましたが、
他
筆記試験の弁当は頼まず、コンビニにしました。服装は普段着。
口頭試問と実技はポートピアホテルに泊まりました。
試験の模様
年齢忘れた、そんな高齢ではない、痩せ型男性。
閉塞性換気障害。
ダビンチで前立腺手術予定。
CT すごいブラ
呼吸機能検査 1秒量0.9L
が示される。
確認しておきたい事は?
HJ、運動耐用能、加療状況、喫煙、禁煙など。
術前に術者に提案する事?
ダビンチは厳しい旨。
ほか、術前の禁煙や呼吸機能訓練お願い。
結局開腹でやる事にした。砕石位。5時間予定。
麻酔方法は?
全麻、硬麻で。
その利点は?
術後に右足がコンパートメント症候群に。
行うべき検査
組織内圧、画像診断、Dダイマー
行うべき治療
血栓溶解、減張切開
口頭試問2
45歳 160cm 90kg
外傷で頸損、右肩以下の上肢に神経症状。
数日後、後方固定を計画。ハローベスト着てる、MEPやる予定。
胸痛、家族の突然死、いびき、HT HLなどある。
確認しておきたい事は?
鼻は大丈夫か。
気道確保は?
意識下経鼻ファイバーそうかん
麻酔薬は?
ティバ
プロポフォール、アルチバで導入して、
二人法、ラリマ、ほか思い浮かばず。
筋弛緩入れてみたらマスク換気できた。挿管した。
術中、低血圧麻酔。
MEPの振幅低下。どうする?
矯正の解除、昇圧、貧血の是正、プロポフォール減量
5000出血、HB8。
輸血するかどうかの判断は何を指標にする?
ラクテート、
結構雑談がありました。
誘導もしてくれました。
脊椎麻酔、硬膜外麻酔でカイザー。
二箇所穿刺法、硬膜外麻酔は抵抗消失で。
それぞれの穿刺部位、脊椎麻酔の薬剤と量。
消毒、ドレーピングは施行済み、局麻からやる。
患者役の腰だけの人形に話しかけながらやる。
脊椎麻酔は難しくて、入ればそこで終了。入らないと、
終了後、難しい特別製の人形で、なんか椎間も触れにくいよね。
実技2
腕神経叢ブロック斜角筋間法
モデルの人をスキャン。前胸部は左側のCVで消毒する範囲だけが
神経、前斜角筋、中斜角筋、胸鎖乳突筋、内頸静脈、
局麻はどこに注入するか。
c7.c6の横突起をしめす。
どんな局麻をどのくらい使うか、作用時間はどのくらいか。
首だけの人形にスワンガンツのシースいれる
体位はどうする?シースいれる時は頭低位。
エコー画面を描出し、どっちが動脈、静脈か、判断の根拠を3つ。
ガイドワイヤーは何センチくらいいれる?
不正脈でました。どうする?
シースがちゃんと入っているかの確認方法は?逆血、エコー、
隣に10cmH2Oと20cmH2Oの基線が書かれたホワイトボ
ブロックでは鎖骨上から追って描写しようと鎖骨にエコーをあてる
スワンガンツのガイドワイヤー挿入の時、
え?入ってないんじゃない?ちょっともっとよく見せて!
あ!ありました、ありました。
え?あー、はいってるね。
と、
実技3
予定手術患者に経鼻挿管(舌癌)
何準備する?
マギール鉗子、鼻用血管収縮薬、消毒薬など。
チューブはどんなの使いますか?
細め。
導入し、マスク換気容易でした。挿管してください。
チューブを鼻から挿入し、喉頭鏡で喉頭展開。
「そのまま進めると自然と入る事もありますが、
どうしますか?
一旦撤退し、マスク換気とし、ビデオ喉頭鏡を準備します。
マスク換気困難です。
サチュレーション低下、どうする?
→外科的気道確保します。
外科的気道確保の道具がくるまでどうする?
二人法、持ってればラリマ。
(ビデオ喉頭鏡の件はうやむやになりました。
道具が来ました。じゃあ輪状甲状間膜穿刺して下さい。
キットが二種類。ミニトラックでやりました。
実際やった事ありますか?と雑談。
豚で練習した事しかないです。と言いました。
実はここでも、ガイドワイヤー入ってないんじゃない?となり、
試験管は笑って許してくれました。
人形と喉頭鏡と挿管チューブだけが机に置いてあって、
体験談⑧(かなり詳細です!)
はじめに
お疲れ様です。先輩よりサラリーマン麻酔科医様のサイトを紹介してもらい、即決でテキストを購入させていただきました。筆記に口頭・実技にフル活用させていただきました。私の体験を報告させていただきます。私自身、当サイトの先輩方の体験談を拝読し、臨場感がある方が、イメージが沸いて参考になったので、口頭・実技試験はなるべく聞かれたまま、言ったままを書きました。(口頭は覚えていない箇所もありやや省略気味です)長文失礼しますが、よろしくお願いします。
筆記試験
前日に会場のポートピアホテルに入り、時間はたっぷりあったのに相撲を観てしまう。自己嫌悪に陥りながら数時間勉強。去年のB問題でコンパートメントモデルが2問出ていたので、最後にチェック。薬剤師さんから借りたテキストを読んだがイマイチピンと来ない。そんなこんなで当日の朝。血糖値を上げたいけど、消化に血が取られすぎると頭が働かないので、試験の2時間前に起床し朝食を摂る。軽めにパン二つとオムレツ、野菜ジュースで終了。お弁当はおそらく量が多くて、午後眠くなると思ったので予約せず(ホームページのどこで予約したらいいかわからなかったし)、コンビニでおにぎりを一つとお茶だけ確保し会場へ。初めはそれぞれの席についていたが、徐々に知り合い同士が話を始めているのをみると、だんだん心細くなってくる。同期が何人かいるのはいいなあ。
ノートを見てもあまり頭に入らず時間だけが過ぎ、試験開始。
A問題 解きやすい問題が多かったが、10問近く絞りきれない問題があった。試験時間の半分が過ぎた時にまだ30問しか終わっていなかったので、めちゃくちゃ焦った(時間を測って解く練習はしていなかった)。あとはチョコチョコ時計を見ながらあまり考えずに解答していき、なんとか終了。マークミスのチェックをする時間だけは何とか確保できた。
昼休み おにぎりを一つさっさと食べて、A問題のチェック。モヤモヤ箇所を解消して次に進みたかったが、二分の一ほどチェックしたところでタイムアップ。
B問題 やはり難しい。プロポフォールの構造式を問う問題があった。チクショーぱっと見とけば良かった・・・。後で調べてみてもよくわからない問題が多くあり、例年通り差がつかないと思う・・・。時間はギリギリマークミスのチェックだけできた。
B問題終了後は、B問題はほっといて、A問題のモヤモヤ箇所のチェックに時間を費やした。
C問題 いきなり新傾向問題がでて時間を浪費+焦る。次の問題もよくわからない・・・。後で見ると禁忌と言われても文句言えない選択肢を選んでしまう。(焦るとロクなことがないですね)その後も問題の読解と計算、悩むのに時間を使い、モヤモヤしながら進んでいく。またもや半分時間が過ぎたところで半分終わらず、尻に火が付いた状態で何とか後半を飛ばして解いていく。ラスト一問を解くときにふと前の時計を見ると残り30秒!!選択肢だけ見てそれっぽいものを選んで終了。マークミスのチェックはできなかった。
筆記試験を終えて
時間との闘いでした。すぐに済ませて退場する方もいましたが、相当効率よく解いているのでしょう。私にはとても無理でした。みなさんおそらく直近の一年分は腕試しのために取っておいて、試験前に模試のような感じで解くと思うのですが、この時は時間を測ってやった方がいいかもしれません。
やはり、A問題で稼いであとなんとか6割に乗せるという攻略法が最も効率がいいと思います。
B問題もC問題も後半、終盤の問題の方が易しかったように思います。序盤で受験生に先制パンチをくれて、それで折れるやつは専門医になれないよということなのでしょうか・・・。とにかく最後まで諦めないことが大事なようです。手術でも我々麻酔科医が諦めたら終わりですもんね。
口頭試問
集合場所で決められた席に座って待機。筆記試験同様ノートを見ても入って来ない。試験の説明から約15分後、あと10分で最初のグループを案内しますとのこと。私は最初に案内されたグループだったのでよかったですが、最終組の先生方はここからこの状態でさらにどれだけ待つのかと思うとぞっとします。
ホテルの他の客の好奇な目にさらされながら従業員用エレベーターへ。案内された12人が2フロアに分かれて降ります。口頭試験の部屋の前の椅子に座り、係りの方から症例の用紙を受け取ります。脳腫瘍の手術とペインの問題。脳圧のことや神経障害性疼痛に使う薬をメモメモ。そのうちアラームが鳴ったのでペンを置きましたが、これは実技終了のアラームだったみたいで、まだ大丈夫でした。係りの方から声が掛かるまでは書いていて大丈夫です。予想外の問題も出るので、症例から派生しそうでいざという時に記憶が飛んでしまいそうなものは書いておいたほうがいいです。
1 43歳男性 肥満ではない 左上肢の麻痺 嘔気 軽い頭痛 で神経膠腫にて手術となった。抗けいれん薬内服中
- 頭部MRI画像 心電図 を供覧し、症例提示の情報と合わせ、この症例の問題点5つ
- 頭部MRIで右視床に腫瘍性病変あり 周囲が浮腫状変化あり 軽度mid line shiftあり
- aVf V1-3にBrugada症候群を思わせるcoved型の心電図異常あり(試験官いい反応)
- 左半身不全麻痺
- 嘔気・頭痛あり 頭蓋内圧上昇
- 抗けいれん薬内服中
術前に患者さんに確認することはなんですか
・Brugada症候群が疑われるので、失神の既往はないか、突然死の家族歴を聞きます。
・頭蓋内圧亢進があるので、特に朝に強い頭痛がないか、所見としてはうっ血乳頭を確認します。(反応は微妙な感じ)
痙攣は起こしたことがあるのか、頻度などは言えず。
他に内服薬はあるかも言えず。
この患者さんはBrugada症候群を指摘されており、植え込み型除細動器が入っています。術前に確認することは何ですか。術中はどのように対応しますか。
モードが何になっているか、除細動はどのくらいなされたか、残りのバッテリーはどれくらいかを確認します。術中は除細動機能は切っておきます。
除細動パッドを貼っておくは言えず。
1-4 この症例の麻酔を担当するにあたり、執刀医に確認することはあるか?内服薬はどうするか?
MEP、SEPを使うか? 出血量は? 手術時間は?を確認します。内服は継続します。
(体位や術式、アプローチの方法等は答えられず)
1-5執刀医よりMEPを行うとの話がありました。麻酔導入 管理はどうするか
肥満もないのでプロポフォール、ロクロニウム、レミフェンタニルを用いた急速導入し、維持する。
⇒試験官より筋弛緩薬はそのまま使いますか?
MEPを施行するため、導入時のみ使用します。
1-6 術中痙攣が起こりました。どうしますか?
プロポフォールを増量して痙攣を止めます。痙攣が止まったら予防のためにフェニトインを投与します。(動いて欲しくないので)執刀医に痙攣が起きていることを伝え、MEPをしばらく使用しないなら筋弛緩薬を使っていいか確認します。(今思えば、筋弛緩してしまうと痙攣がわかりにくくなるのでダメだったかも。試験官の反応もイマイチだった気がします。)
(脳表を冷却は言えず)(ジアゼパムも言えず。というか覚醒遅延があると思ったから使いにくいと思ったのだが、それを言っておけばよかった。)
1-7 痙攣を止めるためにジアゼパムを40mg使用しました。手術は終わりましたが、患者は覚醒しません。どうしますか?
ジアゼパムは半減期が非常に長く、ジアゼパムの残存による覚醒遅延が最も考えられます。
他に器質的疾患のルールアウトのため、NaやCaなどの電解質・血糖・pHをチェックします。体温も確認します。特にそれらが問題なければCTを撮って、ICUに帰ります。
1-8 頭部CTを撮ってからICUに帰室することになりました。患者を移動させる際、準備するもの、気をつけること、執刀医に確認すべきことはなんですか?
心電図、Aライン、SpO2が出せるモニターを用意します。CT室に行くので(病棟ベッドではなく)ストレッチャーを準備します。酸素ボンベの残量を確認します。スムーズな移動の為に患者移動用シーツを準備します。
頭部手術後なので、頭部を愛護的に移動するのはもちろんですが、執刀医にどの程度力を加えて良いか確認します(執刀医への確認はピンと来ませんでした)
試験官の先生も他にないですかと若干イマイチな雰囲気
1-9 ICUに帰室しました。自発呼吸が出てきています。人工呼吸器の設定を述べてください。
SIMV+PSモード 同モードで人工呼吸器に設定すべき項目全てを聞かれました。
足らないところは、これはいくつにしますか?と聞いてくれました。
2 肥満の患者さん 脊柱管狭窄症の診断だが、手術適応がなく、痛みのコントロールのためペインクリニックを受診されました。既往に関節リウマチがあります。
この患者さんの痛みを改善するための薬物学的治療・その他の治療を述べてください。
(はい~ペインですね...僕が答えられるのはここまででやんす)
神経障害性疼痛だと思いますので、神経障害性疼痛を治療する薬を投与します。プレガバリン・ガバペンチン・アミトリプチリンなどです。他に硬膜外ブロックを行います。
2-2 (次は薬の機序を聞かれるかな?副作用かな?)
この症例に硬膜外ブロックを行うことになりました。(あれれ?)
硬膜外ブロックを行う前に患者さんにするべき問診を挙げてください。
??臨床的抗凝固状態がないか確認します。椎間が触れるか確認します。
(足らない雰囲気・・)
2-3患者さんは抗凝固薬を内服していませんでした。(聞き忘れた~!!)
予定通り硬膜外ブロックを行いました。
1%メピバカイン6mlを投与した3日後、患者さんから下肢が動かないとの連絡が入り、救急車で来院されました。その時の理学所見は・・・(38.5℃の発熱)、採血結果とMRI画像検査の結果を示します。異常を指摘して、診断を述べてください。(硬膜外の合併症がキタ━(゚∀゚)━混乱・・)
発熱しいますし、採血も炎症反応の高値を示しています。感染性疾患だと思いますが・・・(硬膜外膿瘍が忘却の彼方にorz)
L2/3の椎間板に突出があり感染によるものかもしれません。
試験官⇒ん?画像でどこか示してください。
(ヤバイやつや~~これ違うやつや~~テンパる)
あっ 腰椎椎体内にも低信号域があるので骨髄炎もあるかもしれません。
試験官・・・・
硬膜外膿瘍の診断で、緊急開窓・椎弓切除術が予定されました。(やっちまったー)
術前の評価で患者さんに確認すべきことを述べてください。
肥満があるので気道系の確認をします。開口ができるか、Mallanpati分類、また、頚椎の可動性を確認します。(関節リウマチの指摘を忘れる)
患者さんは関節リウマチが有り、開口は1横指、環軸椎亜脱臼があります。
(また言うの忘れた・・・)
導入はどうしますか?
開口1横指では通常のマッキントッシュ喉頭鏡やAWSは使えないので、意識下ファイバー挿管を行います。
(ここでの試験官の先生の反応は良かった。少しだけ微笑んでくれた。)
意識下ファイバー挿管の手順を説明してください
まず、4%キシロカインをネブライザーで吸入してもらい、気道~声門を麻酔します。
各種モニターをつけたあとしっかり酸素化し、プロポフォールを2mg/kg/hで流し始めます。フェンタニルを50μg投与します。患者さんの様子をみて、いい具合に鎮静できてきたらファイバーで声門を確認し挿管します。
椎弓切除を行うにあたり、出血量を低く抑える方法を3つ述べてください。
硬膜外腔の静脈は弁がないと言われており、IVCの圧が高いと怒張して出血量が増えてしまいます。なので、腹圧がかからないようにすることが重要です。腹臥位を取る際にお腹に圧がかからないように気をつけます。また、血圧を少し低めに維持します。先ほどの静脈怒張に関連して、PEEPも低めがいいと思います。
2-8腹臥位にする場合の合併症を3つ述べてください
一番怖いのが眼球圧迫による失明です。あと、胸骨や肋骨弓、腸前腸骨棘(噛みました)があたる部分の皮膚は褥瘡がおこることがあります。また、筋弛緩がかかった状態の患者さんをみんなで他動的に動かすので、頚椎の無理な動きで頚椎損傷、脊髄損傷を起こす可能性があります。
試験官⇒褥瘡予防は? 手術ベッドに十分に柔らかい素材を用いることと、当院では皮膚にフィルムを貼っております。
失明の予防は? 当院では目がちゃんとはずれて、顔面につけられるクッションを用いています。
手術は終了しました。患者さんが今回硬膜外膿瘍を起こしてしまったことについて説明を求めてきました。試験官を患者さんとし説明を行ってください。
私 自己紹介
試験官 背中の方にばい菌が入ったということですがこういうことはよくあるんですか?
私 いえ、滅多にないと思います。このようなことが起こらないようどの患者さんも清潔な器具を用いてしっかり消毒してばい菌がいなくなるようにしてから処置をしています。ですが、空気中にも細菌はいますし、感染をゼロにすることはできません。
試験官 こういうことはそんなに起こらないということでしたが、何で私には起こってしまったのでしょう?
私 どの患者さんにも注意して清潔にするよう処置しているのですが、今回このようなことが起こってしまい残念に思います・・・。
試験官 はい、ここで終了です。まだ時間があるのでこのままお待ちください。
私 ありがとうございました。
しばらくして
試験官 「どうでした?できました?」
私 「いえ・・・ 緊張してしまいました。」
試験官 「まあそうですよね 笑」
私 「はい・・・。問題読んだときには、もっとペインのことが聞かれると思って、投与量とか必死に思い出してました。」
試験官 「笑 なるほど、問題を見て聞かれることを予想するんですね」。
私 「アテが外れて余計に緊張してしまいました。」
しばらく沈黙のあと
私 「この画像、硬膜外膿瘍は・・・」
試験官二人は顔を見合わせたあと、いいでしょというような感じで
試験官 「硬膜外刺してるんだから何かあるんなら外側だよね。」
もう一人の試験官「そこの白いあたりですよ。」
私 「ああ... そうだったんですね...」
試験官 「まあ、先生は日頃診断しないよね」
私 「すみません」
しばらくしてアラームがなり、係りの方が退出を促す
私 「ありがとうございました」
試験官 「お疲れ様でした」
私 「失礼します」
口頭試験とりあえず終了。かなり不安を抱えた状態で実技を待つことに。ヤバイかな・・・でも試験官の先生の雰囲気はそこまで悪くなかったよな・・・
そのうち他の部屋の口頭試問も終わって他の受験生も退出してきました。皆緊張した様子でした。
そのうちまたアラームがなって実技の部屋へ
実技1
シミュレータが2台置いてあります
受験番号、名前を言ったら、早速始めましょうとのこと。最初から巻きで始まります。
①TEEで四腔断面を出してください
よっしゃ~TEEじゃい!
四腔ね~・・・ってあれ?勝手に角度が変わっていく・・・
私「あれ、角度が勝手についちゃいます」
試験官「ん?ああ、ボタン押しちゃってますよ」
ボタンで角度を変えるタイプでした。試験官が0°に戻してくれました。
私「ここです。」
試験官「僧帽弁前尖を指してください」
私 「ここです」
試験官 「はい、では短軸像をだしてください」
私「はい、ここです。」
試験官「はい、どこか異常はありますか」
私「下壁の動きが低下しています」
試験官「指してください」
私「ここです」
試験官「はい、ここの異常は心電図だとどこに異常がでると推測されますか」
私「Ⅱ、Ⅲ、aVfです」
試験官「はい、OK 次はこっちです。」
試験官「中心静脈ラインを取るためのシミュレーターです。内径静脈にCV入れるまでやってください。針は好きな方でいいです」
私「はい」
エコーを当てる。
試験官「あまり綺麗には映りませんので、こんなもんです。どっちが静脈ですか」
私「押して容易に潰れるのが静脈です」
試験官「動脈はどのように見分けますか」
私「拍動が見えます」
試験官「はい、どんどん手技を進めてください」
私「穿刺します。逆流がきたのでガイドワイヤーを入れます。」
試験官「普段どのくらいガイドワイヤーを入れますか」
私「15cmくらいです。入れたので、エコーで確認します」
試験官「・・・はい、見えていますね。はい、進めてください」
私「えっと、メスはありますか?」
試験官「切開とダイレーターはやったということで、カテーテルを挿入してください」
私「はい。ではいれます。」
試験官「この方は150cmの女性です。何cm入れますか」
私「12cmいれます」
試験官「はい、結構です。もし、逆血がこなかったらどうしますか」
私「胸腔に入ってしまっているかもしれませんので、まずエコーで確認します。エコーではっきりしなければ、透視下に造影を行います。」
試験官「わかりました。先生の施設では実際はどうしていますか?」
私「ちょっと引いて大丈夫ならそれでOKとしています。
試験官「はい。よろしいです。これで終了です。」
私「ありがとうございました。」
試験官「まだ時間がありますのでそのままお待ちください」
私「はい」
試験官「口頭試問はどうでしたか」
私「硬膜外膿瘍が指摘できませんでした。」
試験官「そうですか。次もやったことがある実技が出るといいですね」
私「はい。だといいんですけれども・・・。
・・・このシミュレーターは初めて見ました。」
試験官「そうですか。まあ、実際のものとは見え方は違いますよね」
私「カラードプラも出るのですか?」
試験官「今の状態では出せませんが、専用のソフトを入れると出せます」
私「そうなんですね。」
アラームが鳴り、誘導係の方の声がかかる。
私「ありがとうございました。」
試験官「お疲れ様でした」
私「失礼します」
実技1終了 部屋を出ると次の実技部屋の前の椅子に案内される
椅子に座って数分待つとまた次の部屋へ
実技2
私「失礼します。よろしくお願いします。」 受験番号、名前を言う。
試験官「はい、よろしくお願いします。さっそくですが、ここでは片肺換気についてです。症例は50歳女性、150cm 50kgで、右上葉の肺がんのため、右上葉切除を行います。片肺換気を行いますが、DLTのサイズは何を用いますか?」
私「35Frを使いたいです。」
試験官「35Frですね。その35FrのDLTをもう挿管してあります。ですが、片肺換気がうまくいきません。うまくいくように調整してください。」
3mm気管支ファイバーを気管ルーメンに挿入。
私「画像の天地をまず合わせます。このトンガリが画面の上に来るようにカメラを回します。(気管支ファイバーのカメラの位置調整)実際の気管チューブ内は分泌物等があり、視野を害するので、なるべく壁に当たらないようにカメラを進めます。」
気管ルーメンの先に出たところに気管支を発見。左側に気管支ルーメンが入り、右側の気管支をのぞくと、右B1・B2・B3が確認できた。
私「ここに右上葉気管支がありますので、DLTは入りすぎ、しかも右に入っています。」
いったん気管支ファイバーを机に置くとき、気管支ファイバーの根元が曲がるように置いてしまう。
試験官「あ、根元は曲げちゃダメだよ。」さっと気管支ファイバーの置き方を直す。
私「あ、すみません!!(やっば・・)」
試験官「では、正しい位置にしてください。」
私「まず、カフを両方抜きます。」
試験官「もう抜いてあります。」
私「はい。では気管支ファイバーを見ながら、DLT全体を抜いていきます。ん・・・(カリナが出せない)」
試験官「カリナは確認したいですね。」
私「はい・・・。出せました。ここがカリナです。」
試験官「気管支の右左はどうなっていますか。」
私「画面上部に気管軟骨が見え、下部に膜様部が見えます。なので、画面の右は右、左は左になっています。なので、右が右主気管支、左が左主気管支です。」
試験官「では、良い位置にチューブを入れてください。」
私「はい。・・・・!!(なかなか左に行ってくれない。)」
試験官「これ左に入りにくいんですよ。こうやって思い切りトルクをかけて・・・」
試験官が思いっきりDLTを左に回して、やや強引に左に入れてくれる。
試験官「では、どのくらいが理想的な位置ですか?」
私「気管支カフを膨らませて、ギリギリカフが見えているくらいがいいです。」
試験官「はい。では、深すぎるとどうなりますか?」
私「左の上葉が換気できなくなります。」
試験官「では、浅すぎたら?」
私「気管支カフが働かず、気管ルーメンをブロックしても両肺が換気されます。」
試験官「はい。では、いい位置に調整できたので、実際に右肺を虚脱させて見てください。」
私「はい。」右の気管ルーメンをクランプする。
試験官「これでいいですか?」
私「・・・(あ、これまたヤバイやつだ・・・。あっ。)あ、すみません。」
気管ルーメンのフタを開ける。
試験官「はい、そうですね。では次です。今度はブロッカータイプです。これで片肺換気をできるようにブロッカーを入れてください。」
私「右を虚脱でよろしいですか?」
試験官「はい。」
専用のL字にブロッカーが通された状態で置かれているので、挿管チューブに接続し、ファイバーを入れるところからファイバーを入れる。
私「これはブロッカーをファイバーに引っ掛けるタイプではないんですね。」
試験官「・・・・。」
私「では、ファイバーとブロッカーを入れていきます。」
ちょっとずつちょっとずつ入れていく
試験官「まだまだ先ですよ。」
私「あ、すみません。」早めにファイバーを入れてカリナを確認。
私「先ほどのように上が気管軟骨、下に膜様部があるので、右が右主気管支です。なので、ブロッカーを右に入れます。」
ブロッカーを進めていくとすんなり右に入ってくれた。
試験官「はい、これで終了です。お疲れ様でした。」
私「ありがとうございました。」
試験官「まだ時間があるのでここで待っていてください。先生は結構片肺換気してますか?」
私「あ、月に数回程度です。」
試験官「そうですか。慣れていましたね。」
私「ありがとうございます。」
試験官「あ、次のためにチューブ調整しないと。(気管支ルーメンに気管支ファイバーを挿入し、右中間幹にDLTを挿入)・・・ここだと受験生はわからないから、もうちょっと調整っと。(間違いを指摘しやすい位置に調整してくれているようです)」
アラームがなり、係員さんが退出を促す。
私「失礼します。ありがとうございました。」
試験官「はい、お疲れ様です。次も頑張ってね。」
私「はい、ありがとうございます。」
実技2終了。また、次の実技の部屋の前で待機。
実技3
残りの一つはACLSだろうな。成人と小児やるんだろうな。アミオダロンは300mg投与だよな。小児は5mg/kgだよな。除細動は双極式は何Jだっけ・・・。
アラームがなり、最後の実技部屋へ
私「受験番号、氏名 よろしくお願いします。」
試験官「よろしくお願いします。荷物そこにおいてください。ここでは硬膜外麻酔をしてもらいます。」
私 おっ、ACLSじゃない??
試験官「50歳男性胃がんに対し、開腹胃切除術を受ける予定です。硬膜外カテーテルを留置してください。なお、研修医がそばで見ているという設定で、一つ一つ説明しながら手技をしてください。また、シミュレーターですが、本物の患者さんだと思ってやってください。清潔手袋はもう着けているとします。抵抗消失法でやってください。はい、スタート。」
私「はい。硬膜外カテーテルはT9/10に挿入します。ヤコビー線がL4なので、そこから一椎間ずつ触れていきます。失礼します。腰に触れていきます。・・・はい、ここから穿刺していきます。」
試験官「はい。では消毒してください。消毒はどのようにしますか?」
消毒薬はなし。つけてある態で、消毒する。
私「最初は広めに消毒します。失礼します。今から消毒しますのでちょっと冷たいです。」
試験官「はい。」
私「2回目は狭めに行います。」
局所麻酔も入っていません。入れているという態をやってみせます。
私「では、ここに痛み止めをします。ちょっとチクッとします。ごめんなさい。」
皮下に局麻したあと奥まで局麻。
私「では、本穿刺します。ちょっと押される感じがあります。痛かったら言ってください。」
靭帯にかんだ感触あり、生食をシリンジに吸い、硬膜外針に接続。(シリンジはプラスチックです)
抵抗消失を確認するまで挿入し、抵抗消失を確認。
私「では、カニュレーションします。今から管を背中に入れるので、ちょっとモゾモゾ感じます。もしビリっときたら教えてください。・・・・。」
試験官「あまり入らないので、入ったということでいいですよ。テストドーズはしますか?」
私「はい、1%キシロカイン2ml投与します。投与前に吸引し、髄液や血液が引けないことを確認します。背中に痛み止めを入れます。もしビリっときたら教えてください。」テストドーズを入れる。
試験官「はい、結構です。カテーテルは硬膜外腔に何cm入れますか?」
私「5cm入れます。」
試験官「もっと浅いとどうなりますか?」
私「動いた拍子とかに抜けてしまうことがあります。」
試験官「では深すぎるとどういうことが起こりますか?」
私「正中を外れ、迷入してしまうことがあります。」
試験官「例えばどこに迷入しますか?」
私「神経根側の硬膜外腔に入ると効果が極めて限局的になりますし、神経損傷の危険があります。」
試験官「他には?」
私「くも膜下腔、硬膜下腔があります。」
試験官「他には?」
私 ん・・・まだ言っていないキーワードがあるな・・・。「硬膜外腔の静脈内です。」
試験官「はい。くも膜下腔にテストドーズを入れたらどうなりますか?」
私「下肢が動かなくなります。また、下手すると全脊麻になります。」
試験官「では血管内に入っている場合は?」
私「テストドーズにアドレナリンを添加している場合はすぐに脈拍が10以上上がります。」
試験官「ではアドレナリンが入っていなかったら?」
私「その場合は、量的にもわからないと思います。」
試験官「はい、これで終了です。時間があまりましたね。どうぞこちらに座っていてください。」
私「あ、ありがとうございます。」
もう一人の試験官「退出させていいんですかね?」
試験官「あ、それはダメだと思います。廊下に出させてはいけないと思いますので。」
もう一人の試験官「ああ、廊下で何か声とか音とか聞こえたらフェアじゃないからね。」
私「悲鳴が聞こえるかもしれませんし。(自虐的に)」
試験官「笑 悲鳴ね・・・。ふー、なかなか時間があまらないから、試験中はずっと立ちっぱなしなんだよ。」よっこらしょという感じで椅子に座る。
「先生の施設はどのメーカーのを使ってますか?」
私「えーっと、〇〇だったと思います。(何て言ったか忘れました)」
試験官「え?〇〇は硬膜外カテーテル出してないと思うけど。」
私「あ、すみません。黄色いカテーテルで、コネクタに緑のをつけるやつです。」
試験官「あービーブラウンだね。パッチンではめるやつだよね。」
私「はい、そうです。前にいた施設では、カテーテルにコイルが入っているやつでした。」
試験官「あー、アローだね。」
私「個人的にはあれが好きでした。」
試験官「そうなんだー。」
アラームが鳴り係員さんから声がかかる。
試験官「これで終わりだね。お疲れ様でした。」
私「ありがとうございました。失礼します。」
退室すると、係りの方よりこれで試験終了なので、ネームストラップを回収ボックスに入れ、つきあたりの一般用エレベーターで帰るよう説明され、そこで解散。
口頭試験、実技試験終了。
口頭試験・実技試験を終えて
どちらも試験官の先生方は、優しい感じでした。暗に間違っているとか、キーワードが出ていないということを教えてくれます。それに乗れて軌道修正できたり、できずに余計テンパったり・・・。よほどほぼ全ての手術を経験できる医療機関で研修していなければ、口頭試問は運に左右されてしまいそうです。ただ、試験官の先生は敵ではありません。むしろ味方だと思います。何とか通してやろうとしてくださっていると思います。我々ができることは、試験対策をしっかりすること、実技は出る問題が大体限られているので、一通り経験するなりシミュレーターをやって慣れておくこと、あとは、試験官の先生達に対して職場の上の先生に対するように敬いを持って受験することだと思います。
最後に
私は筆記試験対策は1年前から過去問を始め、9年間分やりましたが、口頭・実技試験に関しては7月まで何もしていない状態でした。そこからサラリーマン麻酔科医先生のテキストのみを勉強して試験に臨みました。忙しい臨床の中で、自分で口頭試問の解答を作れない先生方は大勢いると思います。これさえやれば大丈夫!というテキストがあるのは大変心強いですし、勉強の予定も立てやすいです。口頭・実技試験対策にはサラリーマン麻酔科医先生のテキスト必見です。本当にありがとうございました。
無事三科目とも合格できました。過去問と青本があれば全く問題ないと思います。
体験談⑨
『筆記試験』
過去問で大丈夫だと思います。
過去問で出た問題はできるが、新規の問題は平易なものであれば、解答可能ですが、難問は誰も解けないと感じました。よって過去問を、選択肢を覚えるくらい繰り返しておけば合格点に達するかと思います。私の場合は4年分を4回繰り返して解きました。
同時に受験した同期4人も過去問4年分で合格してました。
『口頭試問』
緑本を使用して過去問を何度か解きました。筆記試験後1週間では時間がないので早めの勉強がベターだと思います。日々の術前評価、麻酔、術後管理をしっかり、おこなっていれば自ずと対策になっているかと思います。あとは過去問で傾向を把握することです。何年か過去問をやれば、何度か聞かれていることがわかります。
私が聞かれた内容は以下になります。
【1症例目】
肥満、頸髄症で頚椎後方除圧固定術後、緑内障で点眼中、高血圧、ヘビースモーカーの中年男性。手術は直腸癌に対して待機的な腹腔鏡下低位前方切除術。
Q.術前診察で気をつけたいこと5つ。
Q.β遮断薬点眼、マランパチは2、sBP150程度の未治療高血圧あり、何か気をつけることある?
Q.麻酔導入どうしますか
Q.導入直後、一人法での初回マスク換気困難。どうする?
Q.挿管できた。呼吸器の流量波形を見ろ。
Q.気腹中に波形がこうなった(流量波形で、“流量の減り”が早くなった。ただし吸気時だけでなく呼気時の流量波形も流量が低下していた)
Q.手術終了。出血はこれくらい、バランスはこれくらい(特記すべき量ではない)。抜管前後で気をつけることは?
【2症例目】
重症筋無力症でChE阻害薬を飲んでいる、かつ血漿交換歴が4回ある中年女性。体格普通。左開胸での胸腺摘除術予定。
Q.術前診察で気になることは?
Q.薬は続ける?
Q.導入は、チューブは、筋弛緩薬は
Q.術後覚醒遅延、自発呼吸不安定。対応は
Q.待っていたら覚醒したが、呼吸が不安定。原因は?
Q.ICU入室させます。治療方針は?
Q.数日後、自発呼吸が回復。呼吸器設定はどのようにする?
『実技試験』
口頭試問口頭試問同様、日々の診療の延長だと思います。毎日の手技をしっかり思考しておれば合格点に達すると思います。あとは直前にACLSの確認と末梢神経ブロックの神経周囲の解剖を確認しておくことだと思います。
◆ACLS and PALSブース
すでに挿管されている患者が急変しました。
この波形はなんですか? (PEAです。)
では胸骨圧迫と換気をしてください。
途中からVFになった。そこからDC、Epi投与まで。
次いでPALSは術後患児がPACUにて、目の前で心肺停止。AEDと応援呼びつつ、
対応をしてください。
◆神経ブロック and スワンガンツブース
TAPと、腹直筋鞘ブロック。実際の人間で、解剖学的に説明しながら、どこに薬をどれだけ入れますか?TAPブロックに関しては、腹横筋膜面を走っている神経は何?と
その後人形で内頸静脈シース留置。静脈内であることの確認。そしてPAC波形をSVC or RA、RV、PA、wedgeまで書け。
◆DAMブース
解離術後、2週間挿管した患者を、外科医が病棟で抜管直後、気道緊急症として麻酔科医call。到着すると、外科医一人でマスク換気中。
まず看護師に何を指示しますか?
SpO2とEtCO2波形がこのように悪化中。
まずこの波形からわかることは?
どうする?
なんとか換気できるようになりました。
がまたSpO2下がってきました。
どうする?
まだDAMカート届きません。
あるのはこの道具だけです(細い挿管チューブ、スタイレット、ブジー、直の喉頭鏡)
最後、輪状甲状靭帯穿刺をキット使って説明しながらやってください。
以上です。
体験談⑩
体験談⑪
体験談⑫
体験談⑬
事情があってかなり長いブランクのあとに専門医挑戦となったので、もしかすると最年長受験者だったかも。
筆記試験
勉強の出だしはスローでした。年末からトイレに過去問並べて一回トイレに入るたびに3問眺めるようにして勉強スタート。一日3問だと一週間に20-30問ぐらい。一か月でようやく一冊(一年分)眺める感じでトイレ勉強法は遅々としてすすまず6月までにようやく5年分一回見た感じ。眺めているだけではなかなか覚えられず、不安だけが増大していました。そんな折、8月に引っ越し、少しゆったり勉強できる職場になったので、8月1日から毎日6-8時間頑張ることにしました。過去問2週してみたところで55年度分の過去問注文していなかったことに気が付き、急いで購入。55年度分は一問見たら、その問題の関連過去問をやってみるというスタイルにして勉強してみました。そのあとだんだん勉強飽きてきて、集中力にかけてしまいそうだったので毎年分一問ずつやってみたり、A一問、B一問、C一問とABCABCとやってみたり。8月の下旬にようやく青本の存在を発見し、購入。青本使用し、青本の資料③みながら、分類別に勉強したのがすごくためになりました。ふだん頭使わないで麻酔をかけていたため、知識のなさを痛感し、集中力がなくなって弱気になっていく自分との戦いでもありました。試験時はめちゃくちゃ緊張し、頭が真っ白。でも、A問題がわりかし過去問多かったので、わかるものは頑張って答えた感じ。わからない新しい問題は神頼みになってしまいました。B問題C問題はあいかわらず難しかった。自信をもって答えることができたのは数問のような。つらい筆記でしたが、最高につらかったのは午後の試験ぐらいから眼がかすんできたことでした。これが年とるってことなんでしょうか。
口頭試験
青本の存在に気が付くのがすごく遅くなってしまい、口頭試問の過去問はなんと9月になってから眺め始めました。筆記試験のほうに気をとられ、筆記試験が終わって4日で危ない一発勝負的な勉強。これはお勧めできません。前もって、鏡の前で練習すべきでした。試験前からパニック状態で口頭試問の部屋に入ったら、恥ずかしくて情けなくて、心臓ばふばふ。もう何も考えられない状態で、まるであたまがからっぽになったよう。「いつもどうりに普通にやってることを言えば大丈夫だから。」っていわれて、励まされたけどくらくらしてしまった。ああいえばよかった、こういえばよかったってあとで反省することしきり。即席では口頭試問はできません。幸いにもお情けで合格させていただいたけど、皆さんは私のようにならないで地道に練習してください。弱オピオイドはどんなものがありますかとかPONVに使う薬とか簡単なことも聞かれたけど、分離肺換気につかうチューブは何用?とかいわれてとまどい、時間をかけて左用使いますと答えたときにはぐったり。DLTを普通のチューブに入れ替える手順は?とかきかれたけど、いつもあまり考えずに入れ替えしてるからすぐに答えられずたじたじ。げっそり。
実地試験
ACLS、PALSは直前に確認したはずだったのに、前半は無事に経過しましたが、子供の心マしはじめたら、さっきの口頭試問のショックがよみがえり、またパニック。あれ、あれ、あれ。何も頭から出てこない状態に。局麻中毒の心マ、DCかけてアドレナリン、イントラリポスも聞かれました。この部屋は5割ぐらいしかできなかったのがなさけない。DAMの部屋は最後にファイバーで気管分岐部示しているころに時間切れ。ここのおじさんたちはやさしかった。筋弛緩モニター、CVC挿入の部屋ではまた私は大失敗。何を間違ったか母指内転筋の神経を橈骨Nといってしまった。くやしいし、なさけない。CVC挿入のころには試験管さんやる気が失せたのか、質問矢継ぎ早に言っておわり。おばさんの試験官はひとこともしゃべらず。尺骨神経を橈骨神経と言ってしまったのが、またパニックを引き起こし、ため息つきながら退散しました。
最後に
本当に青本なかったら絶対やばかったです。心外も少なく、脳外や産科、耳鼻科もなくモニターも最新のものを使っていないこともかなり不利になりました。でも、今回わたしなりに、よく勉強した。不利になっていた分野も青本でがんばった。そして、もっと勉強しなくっちゃと思いました。専門医取得はこれからの道のはじまりかなっておもいます。最後に本当に本当に青本に、そして青
体験談⑭
●筆記試験
A問題は過去問がほとんどで8-9割取れました。
B問題は、新作が多く心が折れました。
C問題は、画像を読ませる問題が多く、
まとめると、筆記は過去問&ガイドライン。
●実技 10分 3部屋
①ACLS 小児BLS
PEA Vfなど、青本のまんまでした。
②大腿神経ブロック、ガンツの波形
ボランティアの方にエコーをあてながら描出画像の説明。
③CVCI
モニターにバイタルが表示され、V2どうしますか?
挿管困難の場合、抜管には何に気をつけますか?
ガイドラインと普段の臨床で特に問題ないのかなと思います。
●口頭 30分で2問
8歳 慢性扁桃炎 一週間前に上気道炎
術前に確認しておきたい情報は?
スロー導入のメリットとデメリットは?
抜管後に再出血しました、再導入の際に気をつけることは?
データが提示されて、このデータから読み取れることは?
活動性出血して興奮しています どう対応しますか?
術後鎮痛は何をどのくらい?
35歳 経膣分娩後出血 輸血はまだしていない A型
麻酔をかけるうえで欲しい情報は?
どう導入する?
バイタルが提示されて、大量出血を考える根拠は?
その場合の対応は?
さらに出血が継続しています。何を考えどう対応しますか?
挿管のまま帰室する理由は?
ICU管理で注意することは?
術後の鎮静と鎮痛は?
時間が余り、試験後の雑談の際に予想した問題はある?
筆記で出たアウェイククラニオトミーとニュースになった無痛分娩
試験管は、
先輩からスーツはほとんどいないと言う言葉をもらい、
体験談⑮
小さな2人の子供がいる中での専門医試験でした。
下の子を出産したばかりで、
結果は口頭試問が不合格でしたが、
☆筆記☆
慣れない2人の子育てで気持ちは焦る中バタバタと時間だけが過ぎ
☆口頭試問 実技
そんな感じで結局口頭試問と実技対策は筆記が終わってからの1週
口頭試問対策はとりあえず青本を読むことから始めましたが、
実技対策はほぼ出来ず、
実技は10分を3部屋で妊婦のCSEA、
手技をしながら少し質問もありましたが、
そして不合格だった口頭試問ですが、、
部屋の前で紙を渡され5分間メモする時間があります。
部屋に入ると2人の試験官が居て、
とりあえず普段なら当たり前のように聞いてる最終飲食やアレルギ
でも今回実際体験しておいて良かった、と思ってます。
体験談⑯
ありがとうございました、無事に合格しました。
去年、
筆記は過去問を5年分を3周、
口頭試験は青い本を読みました。
1番心がけていたことはみんなと同じ事をする事。
A問題は少しずつ変わってます。
丸暗記はやめて、時間の許す限り理解を。
B問題はまるでわからず、
C問題は考えれば解る問題もあり、楽しい時間でした。
口頭試験は動脈瘤の置換術と乳ガン患者のQT延長症候群でした。
助け船はあまりなかったですが、
口頭試験会場では、全ての受験生が青い本を持っていました。
忙しい臨床、
最後にありがとうございました、本当に助かりました。
体験談⑰
体験談⑱
出産後、育休中の受験でした。
特殊かと思いますが、
産休中、安静期間もあったため、座学ははかどりました。
重たい教科書(ミラーとか…)は運ぶのもむりなので、
産後1カ月は、上の子の夏休み期間だったこともあり、
2カ月目から、ようやく勉強再開しましたが、
筆記試験
東京会場、日帰りで臨みました。
内容は、Aは過去問が多く8割くらいできたと思います。
問題に癖があるため、事実を覚えるというより、
Bはほとんど新問でてんでわからず、よくて2-3割。
トイレなどはわりと余裕もっていけました。
昼食は麻酔科学会のを注文したのですが、
机の上には、鉛筆消しゴム時計ティッシュのほか、
過去問を主に勉強したのですが、
また、
口頭・実技試験
風邪であまり声が出ずグロッキーでしたがなんとか受験しました。
待合室から出たのち試験と試験の合間は、
試験時間は部屋に入った時点から進んでしまう様子でした。
時間ごとに係員がドアを開け、
口頭試験
1例目
70歳男性、160cm52kgくらい、
前立腺癌に対し腹腔鏡下ロボット補助前立腺全摘
閉塞性換気障害について術前診察を依頼された。
術前診察、検査項目について特に必要な情報は?
(通常の診察、HJ分類、タバコ、
CT、血ガス初見でブラ著明、co2軽度貯留
(腹腔鏡をやめて開腹してもらう)
麻酔方法
硬膜外麻酔併用下全麻
そのメリットデメリット
維持麻酔方法、管理
途中気道内圧上昇
診断方法、手順
(色々喋っているうちに時間がおしてきた)
術中出血500ml
hb8
fio20.5
pao2 150
co2 40代
cao211ml/dlくらい
輸血について計画を。
(一般論しか答えられず、cao2についてはどうですか?
砕石位後のコンパートメント症候群と診断された。(
診断と処置は?
癌が再発し、疼痛管理が必要となった。
(便秘に対しては答えましたが、眠気に対する薬剤を答えられず。
2例目
45歳男性、160cm90kg
脚立からの落下による頸損
ハローベスト装着
1日入院ののちの頸部後方固定術
MEP使用
必要な術前診察と検査の情報は?
画面に
<高血圧内服、
高脂血症
虚血心疾患の家族歴、
最近胸部症状あり
いびきと呼吸停止あり>の追加情報
(かなり焦っており、
入室後
ハローベストへの対処
挿管方法とそのメリットデメリット
(私はアウェイクファイバーといいました)
ハローベスト装着のままクラッシュインダクション、
うまくいかず換気したができない
対応は?
維持はどうしますか?
(MEP使用での麻酔方法)
術中虚血への対処
心電図.2誘導でst低下
(この辺りで、そとから時間ですと言われる。
試験管は続けて、と言ってくれますがかなり焦る。)
ICUで抜管時の注意は?
(緊張と時間切れのプレッシャーで、
なんとか思いつく限りのことを喋りましたが、時間切れでした。
試験管は、「無事終わりました。次頑張ってください」
終始、温かな感じの先生がたで、大変ありがたかったです。
ともかく時間がない上、残り時間も分からないので、
実技試験
実技1
女性舌癌患者
術前診察では口腔内問題なし
通常のラピッドインダクションからの経鼻挿管
換気はできる状態。
物品の準備、チューブの径
消毒の組成など詳しく聞かれました。
マッキントッシュで喉頭展開するとコーマック4
次にやることは?
私はマググラス、といいました
(横にファイバーが置いてありましたが)
サチュレーション下がってきて、用手換気にもどる
(チューブを鼻腔に残したままチューブを介して換気しました)
換気できなくなった。次はなにをする?
(ラリンジアルマスク挿入
人をよぶ、麻酔を覚ますことも考慮。実技はなしでした)
輪状甲状間膜穿刺
実際にキットを用いて行う。
なぜそこを選ぶかを口頭で説明。
(できたけど結構時間がかかってしまった。
実技2
帝王切開患者
すでに消毒されて手袋をしている設定
どこから入れるか
正中法で、という縛りでエピスパの実技。
口頭で刺す場所と椎間を聞かれる。
(感覚がよくわからず、デュラパンした。→試験管、
(→
その後スパイナル
薬液の量、投与スピード聞かれる。
普段のシリンジと違い、やや困惑。
一応できたと思うけど、グダグダでした。
実技3
モデルの人の斜角筋間ブロック
エコーで描出し、各構造を答えさせる。
若くてわかりやすそうな方なのに、
薬液の組成、どのくらい効くかなど聞かれました。
その後、エコーガイド下内頸静脈シース挿入。
エコーでの血管の見分け方。
準備してあるという設定だったが、
不整脈がでたらどうするか、
肺動脈カテーテル挿入時の圧波形の変化を答えさせる。
アイパッドに書かせるのだが、
という内容でした。
以上体験記でした。
この度はまとめノートに大変助けられました。
毎年大変かと存じますが、
ありがとうございました。
体験談⑲
口頭試問
症例1 8歳 既往のない扁桃摘出
- 術前情報として知りたいことを4つ
- 麻酔導入、挿管チューブのカフありなしを理由とともにのべてください。
- 抜管はどのようにしますか理由とともに答えてください。
- 回復室に移動してモニターを装着しました。何に気を付けて観察しますか。4つ
- 出血が止まらなく病棟に帰る前に再手術の依頼がありました。どんな情報が必要ですか、4つ。
- 麻酔はどのようにおこないますか、理由とともに答えてください、薬剤に関しては用量も述べてください。
- 術後鎮痛、抜管時に気を付けることを述べてください。
症例2
37歳女性 経膣分娩後の出血が止まらないとのことで当院に転院となった。家族の情報よると確実ではないが血液型はA(+)であるように思うとのこと。
- 開腹止血術の依頼がありました。麻酔導入に際して知るべきことを4つ
- 分娩に伴う大量出血と言える根拠をのべてください。
- 原因は弛緩出血による大量出血とわかりました。どのように対応しますか。5つ
- 5000ml以上の出血でなおも低血圧が遷延しています。どのように対応しますか。5つ
- 術後管理で気を付けることを5つ述べてください。
- 術後の鎮痛、鎮静で気を付けることをのべてください。
実技試験
- DAMセクション
BMI40の男性が腹臥位で8時間の後頭蓋禍の手術をうけました。
・抜管時に何を気を付けますか。
・抜管後、100%マスク換気をしていてもSpO2低下しました。どんな状態ですか、どのように対応しますか。
・ラリマを挿入後そこを通して挿管してください。
3年後に同様の手術を受けました。どのように対応しますか。
- ACLS,小児BLS
PEAを診断させる。その対応。CPRのポイント聞かれる。
その後VFになり、その診断をする。その対応をする。
EtCO2の波形をみて、CPRの蘇生の質を評価する。
小児BLS 換気回数、心マの回数などのポイント
- SG,ブロック
大腿神経ブロックの描出
大腿筋膜、腸骨筋膜、vein,aryery、神経ブロックのポイントを説明
入れる薬剤の濃度とその量、効果持続時間
外側大腿皮神経の描出
SGシース挿入をエコーガイド下で。
静脈であることを確認する方法
動脈でないことを確実に言うには?
SGのPA wedgeするまでに波形を図示しながら説明
体験談⑳
体験談㉑
体験談㉒
体験談㉓
無事に三科目合格することができました。先生の青本、緑本のおかげです。
特に、
本当にありがとうございました。
口頭試問
①下行置換 既往:HT、DM、Af
内服:ARB、DM薬、ダビガトラン
HbA1c 7.? Cre 1.?
質問
・この症例の問題点は?5つ
・術前に行う検査、知りたい所見は?5つ
・薬の休薬はどうするか?
・術前に術者と話し合っておくことは何か?
・今回の麻酔に使うチューブは何か?
・MEPを行うので麻酔はどうすればよいか?
・術中のMEPが下がった時にどうすればよいか?MEPの所見がモニターにでました。
・右橈骨Aと右rSO2が低下、右SpO2は変化なし。どのようなことが考えられるか?
・ICUで挿管チューブを入れ替えます。どのようにして入れ替えますか?
②右乳癌の手術。うつ病に対して、アミトリプチン内服。
心電図のPR時間、QT時間、QTcなどが記載されている。
質問
・心電図を見る。所見は? →QT延長
・術中の心電図の所見。なんですか? →TdP
・対処は?(術中は自然に元に戻ったと言っていた気がします。)
・家族にどのように説明するか?
・術後:右乳房の侵害受容性疼痛?に対して何を処方するか?
・術後:右指先の神経障害性疼痛?に対して何を処方するか?質問がはっきりききとれませんでした。
実技試験
①ACLS:局麻中毒で人が倒れた、脈・呼吸無し。心電図波形は?→PEA
CPR開始、研修医とACLS。
胸骨圧迫部位、深さ、早さについて聞かれました。
その後の脈チェックでVfへ→DC150J。ショックしたときに触ってたよと言われたので、もう一度やり直してみました。
また、今回の状況で投与する薬は?→イントラリポス1.5ml/kg
PALS:7か月?くらいの子が心肺停止。心静止?(心電図はついていませんでした。)
CPR開始。胸骨圧迫部位、速さ、深さについて聞かれました。
一度脈チェックをして、またCPR再開し、アドレナリンを入れてください。と言ったらもういいよと言われました。
②BISモニター:手の模型があって、実際に電極や加速度センターをはる。
電流、尺骨神経、母指内転筋を答えさせる。
その他、顔でモニターするときは?顔面神経、すう眉筋、眼輪筋を答える。陰極・陽極の場所。
ファントムの神経を探す。皮膚から何cmのところにあるか。並行法と交差法で穿刺。
CV:針は選べる。穿刺時の体位。動脈と静脈の見分け方。留置後に逆血がない時の対処方法。
③DAM:肥満で換気困難。モニターを見せられて、所見を述べる。SpO2 低下、カプノはV2の波形。
どのように対処するか?両手法を試験管と一緒にやりました。他には?
それでもだめで、LMA挿入。LMAを通して挿管してください。AirQで。igelは隣にあったけど、AirQでやってと言われました。
気管支鏡で気管分岐部の位置を答える。
挿管チューブは気管分岐部から何cmのところに位置しているかを答える。
最後に、もう一度換気をして、モニターを見せられる。SpO2改善。カプノもV1の波形。
体験談㉔
体験談㉕
第56回麻酔科専門医試験 ~体験記~
【筆記試験】
勉強は過去問6年間分をしっかりと行いました。大体、年明けの1月くらいから少しずつ解き始めました。皆さん仰る通り最初の1,2年の1周目はすごい時間がかかりましたが段々と解くスピードが早くなるので焦らないで大丈夫だと思います。
昨年度から選択肢の選び方とB問題がとても難しくなっていたのでB問題はほとんど解けない様になっているのであろうと予想していました。また、全体的な傾向として最初の方に難しい問題が多く途中の問題の中に簡単で落としてはいけない問題があると分析していたので試験開始後、すぐに落ち込まないことを心掛けました。
筆記試験は東京で受けました。TOC有明で、全員1つの部屋にて受験。服装はみなさん私服でした。少し肌寒いかもしれないので着脱できる服装でいくとよいかもしれません。当日は、A問題はほぼ過去問通り。B問題は難しかったが解ける問題も紛れていて去年よりは簡単だったかと思います。印象的だったのはプロポフォールの化学構造式を問う問題で、自分はプロポフォールの基礎実験を行っていたので自信をもって解くことが出来ました。臨床だけではなく基礎をやっていてよかったと思った瞬間でした(笑)
今年はC問題が難しく、というかこれは麻酔科専門医試験なのか?と思う程診断であったりdecision makingを問う問題が多かったように思います。ただ、みんな解けるとこを落とさなければ大丈夫と思いマークミスだけ気を付けて乗り切りました。
あと、試験中は飲水可能なのですが、やたらマイボトルでからから鳴らしながら水を飲む人がいたり、気が散ることがあるかもしれないので気を付けて下さい。あと、1日試験なので非常に疲れます。A問題で落とさないことが必須条件だとは思いますがA問題を早めに終わらせてゆっくり休むことも大事だと思いました。
【口頭試問・実技試験】
神戸会場で、2日目 13時からの受験でした。前泊はポートピアホテルでしました。結果としてどこに泊まってもよかったかと思いますがポートピアホテルの方が会場の雰囲気を掴めるのでポートピアホテルの方がいいかなぁと思います。ただ、そこまで大きな差ではないかもしれません。前日の受験者達からの情報が飛び交いますが、そこで出たのを完全にスルーする自信もなかったので前泊した同級生たちと議論し、ガイドラインの新しくなったところをチェックして早めに寝ました。
口頭試問はとりあえず待ち時間がとても苦痛でした。早く解放されたい気持ちでいっぱいです(笑 関東組は恐らく2日目、3日目に割り振られますがその時間帯がどこになるかは運だと思いますが早目の時間帯の方が得だと思いました。
13時に控室に集められました。その後教育委員長の言葉があり、第1陣が出発します。受験票と、ネームタグをぶら下げて薄暗いエレベーターに乗る。誰が名付けたのかドナドナエレベーターというのは本当に言い得て妙だと思い少しリラックスできました。
エレベーターが8階について(試験会場は8階と9階のホテルの部屋でした)部屋の前に2つ椅子がおいてありそこに座ると隣に案内人のアルバイトのスタッフがいてその人から問題を受け取り5分間問題を読み、メモする時間が与えられます。このアルバイトスタッフの女性が可愛い子でとりあえずそれがラッキーだな、と思い自分を和ませました。
メモする時間に決めていたのが、肥満患者だった場合の理想体重を書き込むこと。血液型が書いてあったら異型輸血の順番を書き込むことでした。あと、どんな問題になるのか予想してメモしておきました。しかし、実際試験中はそのメモを読むことはなかったです。
①8歳の男児 130cm 30kg 1週間前に上気道炎症状あり。扁桃腺摘出します。
術前評価で大事なことは?
麻酔を緩徐導入でしますが、そのメリットデメリットを答えてください。
チューブは何を使いますか? カフありといいましたがそのメリットは?
手術開始後EtCO2波形が右肩上がりになりました。何を考える?
開口機のせいでした。それを直してオペ終了。
スガマデックス使用して抜管。術後リカバリーで気を付けることは?リカバリーで術後出欠が止まらず再手術となりました。気を付けることは?導入薬はどうしますか?
②30歳女性、他院で経腟分娩後の出血が止まらない。血液型はA型らしい。他院では輸血していない。
術前情報で何を調べたい?
バイタルと前医での出血はこれくらい。
その後も出血が収まらず子宮全摘手術を行うことになりました。
麻酔はどうしますか?導入薬は?
何を準備しますか?
現在のバイタルはこれです。ここからどうしますか?SIが1.5以上で、Fib150以下なので産科危機的出血として輸血を行う。
みたいな流れでした。うろ覚えですみません・・・とにかくはきはきしゃべることを心掛けました。幸いどちらの症例も経験したことのある症例だったのでラッキーでした。また、前日に産科危機的出血のガイドラインに目を通しておいたのが役に立ちました。前日同期で集まったのが良かったです。
実技は①大体神経ブロック+PAカテ
どこにどの麻酔薬をいれるか?各構造の名前、大腿外側皮神経はどれ?
PAカテは模型にエコーガイドで穿刺。気を付けること、ガイドワイヤー入れた後エコーで確認する、ことなどが聞かれました。Ipadに波形をかけというのも言われました。
②DAM+igel挿入+igel通して挿管
前年度の体験談通りの問題が出て、見といてよかったと思いました。igel通して挿管したあとチューブを棒で押し込みながらigelを抜く、というのを初めてやりましたが、試験官が手伝ってくれました。みんな戸惑ってできてなかったのでしょう。
③ACLS+小児のCPR
ACLSは型通り。挿管はすでにされてました。PEAでボスミンいれる。EtCO2波形が10mmHg以下ですがどうする? ⇒胸骨圧迫の改善、輸液全開、挿管チューブの位置を確認する。と答えました。試験官1人が研修医役で何か指示してくださいと言われた。換気を手伝ってもらうのと胸骨圧迫を絶え間なくやる、というのがキーポイントでした。小児は1人でやるなら30:2のCPR。2人でやるなら15:2のCPRというのがキーポイントで、それは2日間ひっきりなしに問われているようでした。
口頭試問、実技試験は緊張しましたし、とにかく待ち時間が多くて疲れました。色んな情報を受け取りました。昨年受験した先生からは情報戦だから、といわれましたが実際はそこまで情報戦ではないかと思いました。情報は役に立ちましたが最終的には自分の経験値に自信を持ち試験に臨むことが一番大事だったかと思います。
実技試験は、パターンが少し変わりつつも大体過去問通りだったので戸惑うことはありませんでしたが口頭試問は何が問われるのか、ドキドキものでしたが、結局日々の臨床を大事にすることが一番の試験対策だと思いました。
青本は筆記試験ではあまり使用しませんでしたが口頭試問、実技試験対策にはとても重宝しました。そして、試験会場で青本を持っていない受験生はいなかったと思うので今や過去問と同じくらい麻酔科専門医試験に必須のグッズになっていると思われます。サラリーマン麻酔科医の先生、本当にありがとうございました。
体験談㉖
僕は実技が不合格でした。勤務経験としては、心臓麻酔や救急・集中治療などの経験はありますが、ペイン・緩和と小児心外と移植などは未経験という感じです。
筆記試験
1年前からパラパラ過去問はみて、半年くらい前から本格的に勉強を始めて、過去問を5年分5週やりました。口頭試問の勉強も並行してやってので、C問題対策にもなるし、うろ覚えの知識ではなく、ちゃんと暗記しようと思うので、過去問を1年分やったら、口頭試問の過去問をやることをおすすめします。独身で時間があるので、〇×問題もやりました。去年から2つ選べ、3つ選べに変わったことはわかっていたので、問題文1つ1つを覚えることができたので、とても役に立ちました。A問題はプール問題なので、5年分過去問をやって、〇×問題をやれば、だいたい見たことのある設問でした。手応えとしては、A問題9割、B問題4割、C問題6割くらいの感触です。例年通り、BとC問題は差がつきにくいので、A問題を取りこぼさないことが大事だと思います。試験が終わったら、少し現実逃避をしたくて、ちょうど9/24から立像したお台場の〇ニコーン〇ンダムを見に行きました。
口頭試問
前述したように筆記試験と並行して勉強することをおすすめします。僕は7月くらいから過去問の勉強を始めました。ペイン・緩和などの未経験の分野はイメージもわかないし、記憶しにくいですが、何が聞かれるかわからないので、過去問はしっかりやって、何かしら答えられるようにすることが大事だと思います。
当日は噂のドナドナエレベーターに乗って、めちゃくちゃ緊張しました。あんなホテルの部屋を試験室にしているとは知らず、ビビりました。症例の紙を渡された後の5分間は、過去問を思い出して、聞かれそうな内容をメモしました。特に計算が必要な小児のチューブサイズなどは予め紙に書きました。
1問目:1週間前にかぜをひいた8歳の扁桃摘出術
こちらは優しそうな試験管でした。あいさつができるかとか、声の大きさや目を合わせられるかなどが大事だと聞いていたので、そこは気を付けました。
・術前に確認するべきこと
既往歴などは答えられましたが、ヒントをもらいOSAの可能性があるので、母親にいびきがあるかないかを確認することが言えました。扁桃肥大の分類を確認することは答えられませんでした。
画面の提示で扁桃肥大の分類などの術前の状態を表示
・手術開始時に術中にEtCO2が下がった。その原因を2つ。
気管支痙攣と答えたと思いますが、開口器が原因であることが答えられませんでした。
あとは、記憶があやふやです。
・挿管チューブのサイズは?カフありカフなしどちらを選択するか?利点と欠点を踏まえて述べよ。
・スガマデクスを投与して抜管。術後回復室で注意すること。
・回復室で術後出血あり、再手術。(フルストマックとスガマデクスを一度投与しているときの答え)導入をどうする?
などを聞かれたと思います。青本の内容を思い出して、まあまあ答えられたと思います。基本的に過去問にあるような内容を聞かれたと思うので、青本や他の方の体験談を参照して下さい。
2問目:30歳代の女性の経膣分娩後の出血
こちらは怖そうな試験管でした。目を合わせたくてもずっと下を向いて問題文をみてました。
そのためか、緊張してこちらも本当に記憶があやふやです。
・事前に準備すること
・子宮全摘出術になったが、麻酔方法は?
・大量出血。その根拠は?
・抜管しないでICU帰室。ICUでの鎮静・鎮痛の方法は?
以上のようなことを聞かれたと思います。こちらも、基本的に過去問にあるような出血の対応について聞かれた感じなので、青本や他の方の体験談を参照して下さい。
緊張して、少しどもりながらも何とか答えました。でも、時間が余ったあとに、優しそうな試験管に「緊張しますよね。まあ、大丈夫ですよ。」と言われたので、口頭試問はとりあえず大丈夫かと思いました。
実技試験
口頭試問で、ペイン・緩和が聞かれずにラッキーと思いましたが、落とし穴が筆記試験にありました。終わった後も口頭試問メインで実技対策は、苦手な経食やブロックを勉強してしまったのが、失敗でした。始業点検一度確認しましたが、やったことがある手技でも過去問に出たことのあるものは、ACLSを含めて一度きちんと確認しておくべきでした。僕は1人で勉強していたので、土曜日受験にも関わらず情報不足でした。大学病院の人数が多いところの方が一緒に実技の対策も立てられるし有利だなー、と試験が終ったあとに思いました。実技試験は実際の試験の雰囲気やシチュエーションなどを先輩によく聞いておくべきでした。1人だと勘違いしている部分がたくさんあるので、それを是正できませんでした。僕みたいな人は、外勤先などで試験受ける人がいたら、連絡先を交換して情報収集をすることおすすめします。最初につまづいてしまい、切り替えてやることが出来なかったのもいけなかったです。口頭試問はまだ考える時間がありますが、実技試験は全く落ち着く時間がありませんでした。僕は以下のような順番でした。
①末梢神経ブロック、エコー下中心静脈穿刺:実際に寝ている人がいて「大腿神経ブロック」が出たのですが、ここに落とし穴がありました。普段使っているエコーではなく、コヴィディエンのエコーでした。普段は画面が反転するタイプを使っていたので、画面が固定されたままになっていいて、左右がわからなくなりました。何とか、いつものビューを出して、例年通りのことを聞かれたのでまあまあ答えられたと思います。でも、今年も外側大腿皮神経が聞かれたのには、驚きました。周りの先生が「それ、臨床的意義があるの?」と言っていたからです。模型への穿刺は、なかったです。
次に、模型で中心静脈穿刺ですが、「動脈と静脈の違いは?」を聞かれました、前述したように左右がわからず大パニックでした。試験管に「落ち着いて、静脈は右左どっち?」と聞かれて、「が、が、外側です。」と一応答えられました。「何cmガイドワイヤーを入れる?」と聞かれて20cmと答えてエコーでワイヤーの位置を確認しました。「不整脈が出たらどうしますか?」、と聞かれてワイヤーを進めるのをやめます、とは言いました。
②DAM:ガイドラインはざっと読んでおきましたが、言い方や僕の解釈がダメだったのかと思います。きちんと上級医の先生やネットの動画などで正式なやり方などを確認しておくべきでした。普段からも手技をやっているときに話しかけられるとテンパってしまうので、それがでました。i-gelは入れられましたが、ファイバーを通しての挿管を練習しなかったので、あまりうまくできませんでした。ラリマのどのサイズに挿管チューブのどのサイズを聞かれました。6.5mmと答えましたが、ちゃんと覚えておくべきでした。挿管チューブを入れるもチューブの位置が正しいかどうか聞かれても黙り込んでしまいました。i-gelを抜去するも挿管チューブも一緒に抜去して浅くなってしまいました。これでいいんですかと聞かれても、またしても黙り込んでしまいました。本当はペアンなどを利用することを知りませんでした。
ノリのいい感じの試験管たちでしたが・・・。
③ ACLSと乳児のBSL:モニターは心静止でした。研修医と自分という設定なのに、勘違いして研修医にマスク換気させてしまいました。実際は自分でBSLをやって、研修医にルート確保とアドレナリン投与させないといけなかったです。心マしながら、話しかけられてめっちゃテンパりました。深さや回数など聞かれて答えられたと思いますが、何か声が小さくなっていきました。その後モニターが心室細動になり、除細動をオレンジ色の150Jでやりました。救急の先生にメーカー推奨するJでやると聞いていたのですが、これも200Jと答えればよかったです。乳児のBSLも1人の設定だから助けを呼ぶ必要はなかったのを忘れてました。1人で30:2、2人では15:2しか覚えてなかったので、BSLは復習しなかったです。2サイクル終わったあとに除細動器を用意するのが完全に抜けてました。
最後に、「よく復習しておいて下さい。」と言われましたが・・・。
エコーでパニックになりましたが、落ちた原因は振り返ってみると神経ブロックやCVではなく、ACLSかDAMか、またはその両方だと思います。あとで、上司と話したのですが、実技は意外とACLSがダメで落とされることが多いということを知りました。あと、気道確保は麻酔科だから譲れないっていうのは、あるかもね、とも言われました。でも、実際に勉強してみて、自分の興味のある・なし、向き・不向きなどは改めて感じました。集中治療を専門にしたいと思っているので、今回の結果で、ペイン・緩和はもちろん、区域麻酔や気道確保やシュミレーション(救急)などの分野に進むことは、僕はないと思います。自分の医者人生を考えるきっかけにはなりました。来年の試験は受けると思いますが、今後麻酔を続けるかどうかを含めて、色々考えたいと思います。
体験談㉗
私は4月から専門医試験の勉強を始めました。頭は悪いです。
※
まず、筆記試験。第54回筆記試験の過去問から開始。
時間が無い場合は、ノート整理はせずに、
次は口頭試験対策に関して。
もし口頭試験が筆記試験のC問題のように、
フタを開けると筆記試験のC問題と全く同じなんだ、
口頭試験の対策をまとめると、
・筆記試験過去5年分のC問題を丁寧に演習。
・先生の「黄緑本」を参考に、
・問題になってなくても、
実技試験は、先生の「黄緑本」を読んで、
・筆記試験は5年分過去問みっちり。
・口頭試験は5年分過去問みっちり+自分で勝手に術前評価。
・実技試験は過去問の内容をひたすら練習。
口頭試験と実技試験は結局試験官の先生との対話なので、
私は独り勉強・
体験談㉘
2017実技試験 各10分 3ブース 合計30分
☆去年より量が減っていた
私の今回の問題には
☆ACLS関係がでなかった。
出題された場合は、『必須問題』とのことです。BLSとACLSのDVDを購入し、構えていました。昨年、小児のBLSで落ちたので。これから受験する方々は、成人はできて当たり前ですが、小児と乳児の『1人法』と『2人法』の違いは、しっかりと押さえておいた方がよいと思います。
☆ブロックもなかった。
☆筋弛緩モニターもなかった。
☆前述の、BSL、ACLS関係、後述の分離肺換気、CV挿入は『必須』要件と聞いています。
以前の麻酔科学会発表の試験後の『講評』にもでていたような気がします。
☆神経ブロック、経食道エコーは、完璧にできなくても受かるらしいです。
今回の私の問題を以下に記します。
(1) 分離肺換気
症例は、153cmの女性の右肺上葉切除。
・DLTのサイズをきかれた。⇒35Frと回答
・DLT:すでに挿管してあった。分離肺換気がうまくできない。理由を聞かれて、正しく留置し直す。⇒
深すぎだった模様。fiberで確認して、気管分岐部の左気管支に青cuffがチョロ見えるように誘導した。
次に、『実際に分離肺換気を行って下さい。』といわれた。
⇒私は、cuffを入れ忘れ、帰りの電車のなかで気が付いた。
そういえば、過去問には、『青cuffにはどれだけairを入れますか?』というのがあったのに…。
いきなり、手術側をクランプしたため、『それだけ?』といわれてしまった。
時間配分を考えてくれたのか、もういいから、『次』といわれて、ブロッカーになった。
DLTはうまくいかないので、『ブロッカー』でやるようにいわれた。
・ブロッカーを挿入⇒挿入方法はfiberで確認しながら誘導したが、術側は『右』なので、「自然に『右』に入りますが、確認しながら行います」といってやったような気がする。
一人で操作しにくかったので、試験官の一人に、『すみませんが、ここを持って下さい。』とfiberのお手伝いをお願いしてしまいました。
そうしたら、「どうやって『右』と『左』を見分けるの?」ときかれたので、「『右』は横並びになっていて、一番右に見えるところが、『D』の字のようになっています。『左』縦並びになっています。」とか答えて、『解剖学的用語』を使い損ねたことに気が付いた。
右は、second carina、上幹(上葉支)、中間幹(中間気管支幹)、左には、上幹(上葉幹)、下幹(下葉支)という用語を使わなかったので、『落ちた』と思っていました。よく聞かれる、B6のことも質問されなかった。
(2) 硬膜外麻酔
症例は、50代男性、173cm、60Kgぐらいの普通の体格の『開腹胃切除』
実際の患者さんにしているように、声をかけながら硬膜外麻酔を行う。
胃切除の時の、穿刺部位とその目安となるランドマークの確認方法⇒肩甲骨下端がTh7ですと回答。
今回は手袋をしているとして消毒から『少し冷たいですよ。』声をかけながら開始。次に、『チクッと痛みますよ』と声をかけながら局所麻酔を行いました。
その次に、『傍正中法』で穿刺して下さいといわれた。
『押されますよ。痛かったら痛みどめを加えますので、突然動くと危ないですから、声で教えて下さい。』と言いながら穿刺。
カテ入れを行い(前もって試験官に『実際には、カテは本物のようには入りません』といわれていた)、test doseの薬剤と投与量を聞かれ、1%キシロカイン2~3cmlと回答。
カテの挿入長は何cmにしますか?⇒5cmと回答。
短すぎるとき、長すぎるときに起こりうることを述べて下さい。
長すぎた場合⇒血管内迷入、脊椎クモ膜下迷入、結び目ができてしまうと回答
短すぎた場合⇒抜けてしまい、効かなくなると回答
硬膜外腔以外の迷入場所を2つあげてtest doseで起こりうることを聞かれました。
①脊椎クモ膜下⇒total spinalや足が動かなくなりうる
②血管内投与⇒局所麻酔中毒 変な味 気分不快 重症ならば心停止と答えたように思う。
(3) TEEとCV
・四腔像 僧房弁前尖はどこですかと聞かれて間違えた。
・経胃短軸像で異常を指摘し、ECGで現れる変化を述べる。
下壁の壁運動低下…Ⅱ、Ⅲ、aVf
・CV⇒日本麻酔科学会がだしている『安全な中心静脈カテーテル挿入・管理のためのプラクティカルガイド2017』2017年6月改訂 を熟読しておいてよかった。
基本的に、そこに書いてあることについて多くのことを聞かれて、それを基本として答えました。
穿刺のときの体位⇒頭低位で顔を穿刺と反対側に向ける(ファントムはそうなっている)
動脈と静脈の鑑別方法⇒圧迫でつぶれるの静脈、拍動しているのが動脈と回答
ガイドワイヤーの挿入長は⇒『20cm』以上は挿入しません。
ガイドワイヤーでPVCが起きたらどうするか⇒抜いて浅くする
カテーテルの挿入長⇒標準は13cm 低身長であれば12cm (症例では、150cmぐらいの女性だったので。)
血液が吸引できなかったらどうするか⇒壁あたりしている可能性があるのでひいて浅くする。
エコーで確認すると答えたが、ポータブルで『胸部X線撮影』と答えるべきだった。
体験談㉙
体験談㉚
口頭試問1
70代男性 普通体型(痩せ型)ロボット支援手術
体験談㉛
体験談㉜
少数民族(?)の専門医再取得挑戦組です。
私は20年近く前に旧指導医(現専門医)を取得しましたが、
勤務の都合で専門医に再挑戦することにしましたが、
学術集会に(全国も支部も)全く参加していませんでしたので、
筆記試験免除の5年間の猶予期間のうちに受験ができず、
昨年、筆記試験・口頭試験は合格できたものの、
昨年は再取得挑戦組の実技試験の合格率も現役に比べ悪かったよう
学会から再取得挑戦組が目の敵にされている・・・
実技試験(私は実地試験という時代でした)
TEEなど新しいモニターや応用手技も開発され若手は実際に体験
なかなか難しいのかもしれません。
できればもちろん良いのですが、
兼ねてACLSの講習会(1日コースがあるところもある)
今はACLSはDVDも販売されてますので自宅でも復習は可能で
強調したいのは他科勤務や留学・
最悪失効することになっても、
にはハードルが高いということです。
昨年の体験ですが、
南館1階の大会場で行われます。
宿泊されるとエレベータ一本で自分の部屋に帰れてトイレも利用で
逆に口頭・
筆記試験の対策は皆さんのご意見通り過去問5年×
口頭試験は質問-
対策本は大事ですが丸暗記はなかなか難しいのでキーワードのみ覚
試験中はなるべく会話が拡がるように心がけました。
今年の実技試験です。10分1部屋×3部屋
廊下での試験開始までの待合イスで緊張汗をハンカチで拭こうとポ
試験案内の女性から「ダメです」とお叱り。「
「承知しました。」
ようになりいきなりダメージ。
1.エコーブース
1-1 斜角筋ブロックで
若い男性がいて、神経叢の描出と筋肉、動静脈の説明、
・いろいろなブロックを聞けるので応用があるかもしれません。
1-2 エコー下肺動脈カテーテル穿刺
試験穿刺まではいきますが斜角筋ブロック時プローブ方向確認で右
緊張した手汗とゼリーでローションのようになって「
ガイドワイヤーがなかなか入らずタイムアップ。
ゼリー塗った後手もよく拭いた方が良いです。
最後にガンツの波形をipadに書き込み
2.経鼻挿管と輪状甲状間膜穿刺
準備するもの
消毒と血管収縮薬と綿棒
チューブの種類や太さの確認
喉頭鏡でマギールで入れる設定
、で入れずらくファイバー準備中換気不全からDAM
輪状甲状間膜穿刺という言葉は先に試験官が話す。
何故輪状甲状間膜が選択されるのか2つ
それから実際に行う。
ガイドワイヤーのものしか無くYouTubeで確認しておいた方
クイックトラックタイプはありませんでした。
ガイドワイヤ挿入からダイレーター挿入し、
汗ダラダラで試験官と無言で見つめ合ったところでタイムアウト。
3.くも膜下穿刺と硬膜外
既往帝王切開で帝王切開でCSE
どこから刺すかとドライタップの時どうするか。
L1から珍しく一回でチュービング成功
L3/4からくも膜下穿刺 汗ダラダラで石像のように固まりのんびり
リコールを待っていたところで試合終了
という状況でした。
聞かれたほぼ対策本に網羅されている内容でした。
体験談㉝
大学病院で後期研修終了後、民間病院で働く麻酔科医6年目 初受験で何とか全て合格を頂きました。
55回の麻酔科医専門医認定試験が終わり、その頃から少しずつ勉強をし始めました。
筆記試験対策
まず55回の麻酔科専門医認定試験が終わった頃に過去問4年分を購入しました。目標は2月~3月までに通して1回は解き、解説をじっくり読みながら覚える知識などを問題集に書き込む作業に入りました。
まとめノートの作成は、威力は高いですが作ったことに満足したり労力がかなりかかるので作る事は全く考えませんでした。学生ならともかく、働きながらの時間の制約があるため結果的にはそれでよかったかなと思いました。
過去問題集の進行状況は、5月初め頃に1通り終わるという進行の遅さでした。ですが1通り解説を読み込んだり、大事な所に線を引くなど見直しの時の時間短縮は出来るようにしてある為ここからはスピードupで、とにかく問題を解いては間違えたところは解説を読むという作業をひたすら繰り返しました。7月頃には全体で3-4回は通して解き終わり、残る56回も試験と同じ時間割で模擬試験として解きました。
最後の方はかなり早く解けるようになり、通しで8回くらい解いた頃には5年分のA・B問題なら半日くらいで解けるようになりました。試験前日は、何度も間違える所のみのチェックだけですみました。
試験に関しては
A問題 90%前後 B問題 30-40%前後 C問題 60%前後の感覚ですが得点率かなと思います。毎年どの年の先輩受験生の皆様も言われていますが、A問題で90%近くの得点率がなければ、B・C問題での挽回はほぼ不可能と思います。要はA問題で勝敗は決まると考えて下さい。また、試験はアウトプット重視だと思います。ですから、まとめノート作成に時間を費やすより問題を間違えても何度も解く事に重点を置いたほうが私はよいと思います。
口頭試問対策
これは7月頃から、本格的に始めました。青本の本領発揮で、実際に読んで問題を出されている感覚で読み始めました。解いてびっくり、思った以上に出来ない。焦りましたが、実臨床に近い出題内容ですので頭には入りやすい感じでした。筆記試験一週間前までに過去5年分の過去問を1通り解いたのみで一旦終了とし、筆記試験を終えた後の5日間で必死に問題に取り組みました。
試験に関しては
□手のピクつきと頭痛・吐き気あり。歩くと足が痛くなる。(intermittent claudication?)来院後にグリオーマと診断されました。
1 現病歴や心電図(V1 不完全右脚ブロックV2 Brugada)頭部MR( グリオーマありmidline shiftあんまりない印象)を見せられ、異常所見を5つ答えなさいと。
上記症状3つに加えて、V2 Brugada、MR midline shiftあんまりない印象答える。←異常じゃないの1つ含まれる。
2 術前の一般的な検査以外に知りたいことは?
特に知りたいことはないと思うも必死に考えて、頭蓋内圧行進症状患者あるため、Lv downや神経学的異常の進行度具合?や緊急性の有無など・・・あと、MEPするかどうかとですか?しばらく沈黙。他には?脳外の先生と話するでしょう、普段?と聞かれ、普段から話しないよと思う。
3 BrugadaでICDorCRT-Dペースメーカー入っていました。どうしますか?
ICDのみかCRT―Dか聞き逃して、設定をうんぬんかんぬんと言っているとICDは?と
やや怒られながら質問され解除しますと答える。
4 抗痙攣薬の内服は術前どうしますか?
迷って、内服中止しますと言ってしまう。
5麻酔方法は?
MEPするので、プロポフォールとレミフェンタニルのTIVAで、筋弛緩薬は挿管時のみでと答える。
6手術中、BISとEMGが急に上がり、SpO2とABPが急に下がりました。またしばらくすると全て元通り。これ何?
分からず、ひねり出した答えは・・・バッキングでしょうか・・・。
バッキングで血圧下がりますか?に・・・そうですよねー。血圧下がり、また戻る。なんで??? @$&☆Б#‼ΣφшΩ*℃♪ 頭がショート・・・
7痙攣でした。対応を5つ。
5つ?1つしか分からず、抗痙攣薬投与と答える。ひねりだして、脳表を冷却すると答える。
8術後覚醒遅延、何考える。
低体温・筋弛緩残存(考えにくいが。念のためTOFを)・鎮静薬残存・麻薬残存
脳虚血(瞳孔左右差確認。場合によっては緊急MR)と答える。
9術後緊急CTすることになりました。どう対応しますか?
人呼んで、ストレッチャーのせて簡易人工呼吸器にのせて、各種モニターはECG・ABP・SpO2・できればCO2モニターもつけてライン絡まないように・・・
1問目終了
2問目
□中年のぽっちゃり目のおばちゃん。腰が痛いと整形外科受診しope適応なしとのことでロキソプロフェン処方される。効かないから何とかしてほしいとのことでペイン?受診。持病にリウマチあり。
1痛みに対してどうする?
アセトアミノフェンの坐剤や点滴・・・それはありません。えっ?坐剤あるよ点滴も・・・ないんですか?ありません・・・適応ないですよとちょっとキレ気味に言われる。トラマドールとかプレガバリンと
か、あと腰部硬膜外ブロックをしますと答える。
2術後発熱と痛みが増悪し採血の検査でこうなりました。MRの画像はこんなんです。これは何考えますか?
WBC10000 over CRP 余裕の2桁で18とかだったかな。MRは硬膜外にHIAていうのかな?T1T2とかは分からず。炎症反応の数値かなり高いのと発熱、MRより硬膜外膿瘍を考えます。しか考えれれないと心の中で思う。
3手術することになりました。注意すべきは?
環軸椎亜脱臼やぽっちゃりなんで気道評価します。
起動評価は何を見ますか?
開口・後屈・歯牙・マランパチー・SASあるか・巨舌か・甲状軟骨頤間距離とか。
4亜脱臼はありませんでしたが、開口は1横指でした。どうします?
Awake/semi awake の経鼻fiberで挿管します。薬剤は、フェンタニルを50~100μgを様子を見ながら分割投与、MDZも場合によっては1~2㎎投与するかもしれません。大事なのは、自発呼吸を残すことです。
5手術中注意することは?
伏臥位ですから、各種神経損傷(外側大腿皮神経や頭尺骨・・・適当な事ぺらぺら・・・パニック)
チューブの脱出や声帯や気道への圧迫による浮腫・嗄声。眼球圧迫や網膜中心動脈閉塞に気を付けます。
6家族に、硬膜外膿瘍について説明することになりました。
清潔操作で硬膜外ブロックを行う。今回は膿瘍が出来てしまった。考えられる原因は、清潔操作が不十分だった事や、RAでメトトレキセート処方されている場合は健常な方より感染のリスクが上がる事が考えられます。
患者本人はお風呂に入っていなかったがそれが関係するか?と聞かれ
あんまり関係はないと考えます(ありそうだけど)と答える。
そんなにしょっちゅう起こるものなのですか?と聞かれ
普通はあんまり起こりません。可能性としては低いです。
本当に、そんなに起こりえないんですか?再度、強い語気で聞かれ
普通は起こりえませんと答える。
何回も聞かれたので、間違っていることを言っているのか不安になりながら
ここでtime up ちーーーん・・・やばい・落ちたかも・・・と意気消沈。
実技試験へ
実技試験対策
ほぼ何もしていません。普段の臨床で大半やっているので、AHAのPALSのDVD購入し直前に何度も見たくらい。心外の麻酔から離れて3年たつのでTEEのおさらい。神経ブロックを本で確認した。
1 TEEで4CVだせ。M弁前尖どれ? TG SAXだせ。異常は?inferiolで壁運動異常。責任血管は?RCA 12ECGで異常が出るとしたらどこ? V1-2-3・・・
次CVへ。ここで、気づく。あれ?さっきinferiolって自分で言ったよなー・・・汗
すいません、さっき僕、inferiolいいましたよね?・・・言いましたよと試験管。
ⅡⅢaVfです!!!試験管、苦笑いしながら・・・そうですよねー。もう一人の方は、気づけば良いよと優しくいって下さる。
CVへ 動静脈の判断の仕方は?へしゃげる方がV。他には?カラーで青いほうがV。実際穿刺し問題なく終了。ガイドワイヤーの深さや期外収縮発生したらどうするか?カテ留置長は?聞かれ問題なく留置し終了。
少し雑談、緊張してますか?と聞かれ、緊張しまくってますです。わけの分からないこと言ったりしてすいません・・・。試験管の方 緊張してたねー 笑 頑張ってね!と声かけてくださいました。
口頭試問のダメージが実技に影響された1例です。・・・情けない・・・。
気を取り直して・・・
2 硬膜外カテ留置を、患者さんにやるように、研修医にも説明しながら。かなり無理な設定。
少しお腰触りますねえー・・・ここのヤコビーからうんぬんかんぬん・・・ここがTh10-11で。痛み止めのお注射しますよー。痛みがあったり、脇腹にひびいたりしたら教えてくださーい。穿刺して抜けたので留置しようとしたら、研修医に説明してね!!!あっ・・・えっとloss of resistanceでうんぬんかんぬん。Back flowないこと確認して留置するんだよ。
どれくらい留置するの?デプスゲージあるからデプス+5cmくらい。短かったらどうなるの?体位変換でカテが抜ける。深かったら?・・・わからない。適当に、目的とするデルマトームの鎮痛を得られない?ですかねー。合併症は?くも膜下腔・硬膜下・皮下に迷入。全脊麻。硬膜外血種。他には・・・?まだあるでしょ?あーーーーー・・・血管内!!! いいよ。
3 右上葉切除予定。DLTが深い。位置確認して。気管の位置はどうやって確認するの?気管膜様部と軟骨がうんぬんかんぬん。片肺にしてください。ここをかんで、OK。虚脱悪いときは吸引かけたり。
じゃあ次は、ブロッカーで片肺換気ね。留置するのはどこ?ここです。深かったらどうなるの?右上葉
と左肺で換気されます。浅かったら、両肺換気もしくは、ブロッカーカフが気管なみに大きければ換気不能。 いいですよー。
終了―――――色んな意味で 汗
やっぱり、口頭試問が最難関のような気がします。正直、なぜ合格したのか分かりません。筆記も自信はないし、実技も最初の途中まではやらかしています。
試験管である偉大で碩学な我が国の大先輩麻酔科医先生の方々が、おまけだよーって合格させて下さったと今でも思っております。
そして、その合格への道筋をナビゲートして下さったのが青本であり、さらりーまん麻酔科医先生だと思っております。これからも、麻酔科専門医の名に恥じることのないよう、初心忘れずに日々精進しようと思っております。
さらりーまん麻酔科医先生、本当にありがとうございました。
乱丁・乱筆にて読みにくいですが、最後まで読んで頂いてありがとうございます。来年受験予定の未来の麻酔科専門医の先生、どうか最後まで諦めずに頑張りぬいて下さい。
体験談㉞
筆記試験:東京会場
- 試験会場の開場30分前に到着。まばらだが、あきらかに受験生がいる。周辺は座るところもあまり多くないので、待ち時間に勉強することは、なかなか難しいと思う。
- 開場時間ぴったりより少し早めに、ドアはあけられて入場可能となる。
- 二人がけの長机が、縦に15列、横に20列程度、ならべられ横に広い。
- ほぼ全員、スーツではなくリラックスした格好。過去問を開いているひとは少なめ、思い思いのノートなり、教科書なりを開いている。
- 久しぶりにあう同期などもいるのか、ちらほらと談笑するグループも見かけられる。
- 試験の説明が始まると、必ず毎回、携帯電話を一度机に出して、電源を切ったことを確認したのちカバンにしまうように求められる。
- 試験はマークシート方式。縦長の短冊状の回答用紙に横向きに選択肢abcdeが書かれており、1行に1問で、二段になる形式。一番上に名前と受験番号を書く欄がある。
- 開始45分で退室可能となるが、退室するひとは、ごく少数に思われた。
- A問題は、例年以上にプールからの出題。これを落とさなければ、不合格にはならないだろうと予想される。
- B問題は、ベースとなる知識があれば、応用すれば解ける問題になっている新作問題が多かったきがする。過去問だけをやってきた人にはきつかったと思うが、考えれば解けるという点で思考能力が試されて楽しかった。そんな中、異彩を放っていたのは、プロポフォールの構造式を問う問題。これは完全に知っているか知らないかであり、(少し、想像力で親水性・疎水性や組成となる元素から類推することはできるものの)、あまりいい問題ではないと思われた。
- C問題は、臨床問題。実践的ではあるが、例年より難しいと感じた。
- 冷暖房は部屋の中で、どの位置に座るかによって、かなりの体感温度が違う。薄めの服で、重ね着ができるようにしておいた方がいいと思う。
- 教育委員会 委員長の佐和先生最後の挨拶の「来週も神戸でお待ちしております。」の一言が、すごく優しく聞こえ、癒された。
口頭試験・実技試験:神戸(2日目)
- 前日、ポートピアホテルにチェックイン。夕方に到着したため、明らかに不自然に緊張した顔のスーツ姿の集団を見かけて、あれが明日の我が身か、と気分が滅入る。
- ホテルから見える神戸の夕焼けは綺麗、神戸の夜景も綺麗。
- 同期でロビーで集まって、勉強している風景が見受けられるかと思ったら、そうでもない。
- 当日開場に集合するのは、1グループ30人程度。
- 集合時間の30分前から、入室できるし中で教科書を開いているのも自由。
- 時間になると二階の集合場所から、従業員用のエレベータに乗せられて、8階または9階へ移動。いたって普通のホテルの1室がそれぞれの試験会場。
- 口頭試験を30分行なった後、そのまま10分の実技試験を連続で行う。
口頭試験(30分・試験官2名)
最初の5分はほんの2、3行でできた症例の提示がある。それだけをみて、室内へ入ると、試験官は二人。30分で2症例の、対応について質問がされる。優しい試験官が増えてきているという前情報のなか、私は圧迫面接の部屋だったという、衝突事故を起こしました。
その1. 8歳の男児、扁桃摘出術の予定、風邪気味らしい。
- 術前検査、ほかに知っておきたいことは?、導入方法、その理由は?挿管時に気をつけることは?
- 手術が始まって、モニタに変化がありました、何を考えますか?(EtCO2波形が変化、開口器による狭窄、が求められる答え)
- リバースして抜管しましたが、術後再出血で戻ってきました。導入方法は?気をつけることは?無事再手術は終わりました。術後の鎮痛は?
その2. 妊婦の術後弛緩出血を、産婦人科で他院から転院搬送。本人は血液型はA型と言っている。
- 術前の検査、用意するものは?
- 手術となりました。導入方法、維持の方法は?
- 術中の出血も増えてきました。さらに行いたい検査は?用意するべきものは?
- 術後出血も多くICUへ帰ることとなりました。術後の管理で気をつけることは?鎮痛、鎮静はどうしますか?
実技試験 (各ブース10分で、試験官は2人)
ひとつめ。ACLS+PALS
- PEAの状態から、胸骨圧迫をしながら、なにもできない研修医(怒)に教えながら、用意するものを叫び、1サイクル後VFに変わって、パッドを貼って除細動を一回うつところまで。
- 心停止の3ヶ月の乳児に胸骨圧迫をしながら、100〜120回/分で胸郭の1/3の深さで押し、一人で行う場合の胸骨圧迫:換気比は30:2ですと答え・その通りに行い、人を呼ぶのと胸骨圧迫をするのはどっちが先に行うべきですか?という質問に答える。
二つ目。エコー。
- 本物の人間にエコーをあてて、大腿神経ブロックのビューを描出をし、解剖の説明をしたあと、外側大体皮神経はどこをさすと聞かれる、このビューでは見えないし刺さないと答えた。
- Awakeの患者にスワンガンツカテーテルを入れる手技を行う。消毒から始まり、用意された本物の針を、模型の人形の首に実際に刺すところまで。
三つ目。気道管理。
- 挿管困難既往かつ肥満患者の挿管の計画を立てる、モニタをみて換気の状態の評価を行う。術後抜管ののち換気がおかしいので、SGAを実際に挿入してくださいといわれ、iGelを挿入。
- iGelを挿入したのちそれを導管として、気管内挿管をしてくださいと言われる。いくつのSGAにいくつの挿管チューブが入るのか、どうやって挿管するのか(あからさまにファイバーが置いてある)ときかれ、ファイバー挿管をする。
終わったら、流れ解散。
体験談㉟
全て合格しました。初受験、卒後8年目で、
二児の育児中のため勉強時間、
臨床経験共に不足しています。
1月ごろから過去問を集め始め3月には青本を購入しました。
①筆記試験
過去問5年分2周した時点で9月になってしまったので最後の1周
翌週の口頭試問、実技試験ではポートピアホテルに前泊しました。
②口頭試問 30分で2症例
8月半ばに1週間程度かけて緑本の過去問直近5年分を読み、
本番は試験部屋の前で、2症例書いた紙が渡され、
①ロボット前立腺全摘を予定されているCOPD、
必要な検査5つ、術前の対策5つ、術式の変更について、
②外傷でハローベスト着用中、胸痛あり、
必要な検査5つ、麻酔方法、導入方法、
試験官の先生方はキーワードが出ていないと他には?
③実技試験 1部屋10分で3部屋
筆記試験後にこちらの体験談を読み過去問や具体的な流れを把握し
1.腕神経叢ブロック斜角筋間アプローチ;解剖、
2.経鼻挿管、挿管準備、鼻の処置準備、チューブの太さ、
3.帝王切開のCSEAを正中法・
どの部屋も時間ギリギリやり遂げました。
試験直後は周囲と比較すると出来ていないように感じたのでかなり
体験談㊱
体験談㊲
おかげさまで3科目とも合格することができました。手垢がつくぐらい青本、緑本を使用させていただきました。
筆記試験(神戸会場)
過去問は1年前から勉強を始め、9年分5周やりましたが、5-6年分で十分です。ただしA問題は選択肢までしっかり暗記した方が良いです。
試験前日は三宮のビジネスホテルに宿泊しました。
当日は9時過ぎにホテルに到着。ロビーの椅子は8割埋まっていて皆青本や過去問を見ています。私も資料を読みますが、あまり頭に入ってきません。
9:20くらいからぞろぞろと移動が始まり9:40までに全員入室
会場はお馴染みの「大輪田」。入り口に座席表があります。結婚式が3つぐらいできそうな広いスペースに全員(約200人)入ります。一番前の大きなスクリーンに時計表示があります。机は二人がけで、隣と前後との距離は広くもなく狭くもなく。テーブルクロスが敷いてあり、上に透明の下敷きが置いてあります。試験中は飲水可です。マークシートは意外と小さい(iphone plusくらいの大きさ)。教育委員の先生数名以外は多数のバイトの試験官です。服装は皆思い思いの格好です。スーツの人はほとんどいません。試験官も服装は気にしていません。
A問題10:00-11:45
B問題12:45-14:25
C問題14:55-16:45
退室は開始45分後から終了15分前まで可能。昼食はほとんどの人が自分の席で食べています。事前に弁当を注文することも可能です。
A問題はおそらく1問ミス。B問題は5割、C問題は6割程度とれました。
A問題で満点近く取れれば、B、C問題も確実に取れる問題は2-3割あるのでそれだけで合格ラインに達します。B問題の難しい問題は出題者も正解させる気はないでしょう。
あと、マークミスなんて自分に限ってしないと皆思っています。しかし、A問題終了の約1分前に隣の受験生の方が血相を変えてマークシートの右半分を全消去していました。一瞬で悟りました。とてつもなく机が揺れました笑。当然間に合っていないと思います。結果、A問題ということもあり、合格発表でその方の受験番号はありませんでした。お気をつけください。
口頭、実技試験(1日目午後)
筆記に重点を置いて勉強していましたので、口頭試験の2週間前に慌てて対策を始めました。緑本に載っている過去問のうち、みんなが答えられそうな基本的な質問の回答にマーカーを引いて何度も読み暗記しました。難しいところは覚えられないので飛ばしました。実際それで十分でした。
15:00集合 3階の控え室に40人くらい入り、先生から注意事項を聞きます。
その後は3グループに分かれて8、9階に移動です。私は最後のグループでした。待ち時間はやはり辛かったです。挙手をして入り口まで同伴でトイレを済ませます。
1グループ目15:15出発
2グループ目15:45出発
3グループ目(私)16:15出発→試験時間16:30-17:30
試験の内容は既に体験談で書かれている内容とほとんど変わりません。以下感想のみ書かせていただきます。
口頭試験:
健康な20歳代男性のブラ切除
イレギュラーな質問は、気管気管支があり、どうするかくらいでしょうか。私は全く答えられませんでした。それ以外は過去に呼吸器外科症例で問われていた質問がほとんどです。これらは緑本に書かれたことをほぼ完璧に答えて終了しました。
合併症多数の70歳代女性の胃空腸バイパス
DM、IHD、DAPTの管理、術後鎮痛、局麻中毒の対処と家族にIC
これらも全て過去に問われている内容です。基本的なことをしっかり答えて終了。5分程度余り、少し雑談。「よく答えられています、安心してください。」
苦手な小児や心外が出ていたら、結果は違っていたかもしれません。ただ幅広く基本的な質問は答えられるようにしましたし、対策しづらい症例でも基本的な問題をきっちり答えられれば落とされることはないでしょう。8割以上の方が合格する試験ですので。
実技試験
- 7歳と3ヶ月のACLS
- 筋弛緩モニター、神経ブロックの実演、右内頸静脈よりCV挿入
- 気道確保困難の評価
③を除き、過去問通りです。事前に病院でシミュレーションをして、落ち着いて試験で人形に行うだけです。難しく考える必要はないと思います。聞かれる質問も基本的なものばかりです。経験のない手技は、動画を検索して勉強しました。TEEとブロンコはiPadでアプリをダウンロードしてイメージをつけました。(両方とも数百円で購入でき、試験だけでなく普段の臨床でもかなり役に立ちます。)
③の気道確保困難の評価は正直面食らいました。普段何となくやっていることを詳細に聞かれても曖昧な回答しかできませんでした。
ただ、試験官の先生方もこちらが部屋に入った時の焦った反応を楽しんでいるような感じでした。知っている先生でしたし、終始穏やかで、私が冗談を交えて診察しても笑いが生まれるような雰囲気でした。が、試験なのでもっと真面目にすべきだったと合格発表までに猛反省。合格はしましたが、どこに落とし穴があるかわかりませんし、厳しい先生なら態度、待遇で落とされていたかもしれません。
口頭の部屋で合格判定をいただき、実技も順調に進み最後のブースで気が緩んでしまいました。何事も家に帰るまで気を抜いてはいけませんね。
最後に
国家試験と違って、仕事をこなしながら勉強をするのは大変ですが、合格だけを目標にするならば、やることは限られています。それを見極めて、時間を有効活用して勉強してください。試験直前は予想以上に追い込まれて辛い時期もありましたが、受かってみるとこんなもんかといった感じです。
そして専門医と認定されても現場で問題を起こしては意味がありません。私もこれからもっと努力しないといけないと思います。
誰もが通る通過点だと思って肩の力を抜いて試験に挑んでください。ご健闘をお祈りします。
体験談㊳
筆記:過去問7年分を3周+間違ったり迷ったりする問題を2周ず
試験の前日は会場の目の前のホテルに宿泊しましたが、
口頭・実技:上級医に模擬試験をしてもらったり、
前日に神戸に移動しポートピアホテルに宿泊しました。
最初に口頭試問2題でした。未治療のCOPDの患者さんのロボ
実技は3部屋で2項目ずつ①硬膜外、脊椎麻酔②
お陰様で3科目とも合格することができました。
体験談㊴
体験談㊵
体験談
試験勉強は前年の10月から。試験後の先輩が青本を下さったので、パラパラ見ながら筆記の過去問を解き始めました。最初は全く分からなくてノートにまとめつつ進み、一年分を解くのに1カ月以上かかり、次の時には忘れているという悪循環でした。何回もやっているうちに特にA問題は反射的に解けるものが増え、最終的には9年分を3-5周しました。
筆記の目途をつけて8月上旬から口頭試問対策を本格的に行いました。具体的には、青本に載っている過去10年分の過去問の答えを、青本を参考にしながら自分なりに作るというもの。並行して、よく出る疾患を自分でまとめました。また、直前に短答形式のものも目を通し、最後は声に出して答える練習をしました。
筆記試験終了後に実技試験対策として、始業点検を数回したり、上級医に頼んで神経ブロック描出の練習をさせていただいたりしました。また、麻酔科学会の出しているガイドラインを再度チェックしました。
筆記試験
東京で受験しました。お弁当は頼みませんでしたが、駅のコンビニで買ったものを持ち込むので問題なかったです。スマホの電源を切らされ、カバンにいれます。午前のA問題はほぼ過去問通りで、9割以上とれたと思います。ここでどれだけ稼げるかだと思います。午後のB問題は、確実に分かったと思えるのは2割程度、あとは運まかせでした。C問題は例年よりも難しいと感じ、地味に難しく実感としては5割いっていないと感じました。感触としては厳しく、その時は落ちたと思いました。それでも受かっていたということは、みんなそこまでできていないということだと思います。
A問題をとにかく取りこぼさないことが重要です。選択肢一つ一つの正誤をすべて判別できるようにしておくことが必須と思われます。
口頭試問 30分で2問
受験票を確認した時に朝8時集合と判明したため、急いで学会経由でポートピアホテルを予約し前日宿泊して臨みました。前日緊張で眠れず、翌朝寝坊するのではとかなり心配でした。結果的にポートピアホテル宿泊は非常に快適でした。ぜひ宿泊することをお勧めします。
待合室ではスマホやipadなどは使用できず紙媒体のみの資料を見ることができます。私は待合室での待ち時間がほぼなかったのでそこまで不便を感じなかったです。
従業員用エレベーターで試験階(ホテルの客室)に連れていかれ、すぐ試験となりました。
部屋の前で5分間問題を見て、メモする時間があります。
部屋に入ると、机があり試験官が2人こちら向きに座っており、向かい合って座ります。向かって左側にモニターがあってそこに画像や検査結果が表示されます。
①未治療のCOPDがある患者。前立腺癌に対しRALPが予定された。
知りたい情報、検査を5つ → 血ガスやスパイロ、CTの結果が表示される
この患者の麻酔をひき受けますか?麻酔科として主治医にどう答えるか対応してください。→ 術式変更をしてもらうなど。
開腹での前立腺全摘出をおこなうことになりました。
この患者の麻酔法は?利点と欠点
GA+EPIでおこないました。術中気を付けること4つ
術中出血500mlでこんな血ガス所見でした。輸血しますか?その理由は?
無事手術終了し抜管することにしました。抜管時の注意点3つ
術後3年経って局所再発を来し、痛みに対しオキシコドン120mg服用しています。眠気と便秘で困っています。どう対処しますか?
②40歳台男性、肥満、SASあり。転落外傷で頸椎前方固定術が緊急で申し込まれた。上肢麻痺あり、ハローベスト装着中。最近労作時に胸が苦しくなることがある。
術前問題点、確認しておきたいこと
気道確保計画
麻酔導入方法
術中気道内圧上昇あり。原因と対処
術中心電図変化が見られた(Ⅱ誘導でST低下)。何を疑って、どう対処するか
・・・あと忘れました
などでした。
試験管は頷いてくれたり、具体的に聞いてくださることもあり、和やかな雰囲気でした。時間は少しだけ余りましたがほぼぴったりでした。答えに詰まって時間がなくなってしまうと以降の問題は0点になってしまうので、的確に短く答えることが重要と思います。
実技試験 各10分x3
①腕神経叢斜角筋アプローチをします。描出し、構造物の名前を述べてください。何の薬剤をどのくらいいれますか。その持続時間は?
右内頚Vにスワンガンツをいれます。エコーガイドでシース穿刺。AとVの見分け方を3つ。スワンガンツを入れる際の圧波形の変化を書いてください。
②舌癌に対する舌切除術。経鼻挿管を行います。何を準備してどんな薬剤をどのように使いますか?麻酔導入後、喉頭鏡で挿管してください→実際に施行。Cormack4。どうしますか。LMA。LMAでも換気できません。輪状甲状間膜穿刺をします→実際に施行。なぜこの部位をさすのですか?
③帝王切開のCSEA2本刺し。正中法で実際の患者さんにやるようにさしてください。穿刺部位とその理由。局麻、穿刺からカテ入れ、spinalの薬剤注入まで。
昨年より一つ減っていましたが、例年通りでした。
少しボリュームが減ったせいか時間が足りなくなることはなく、ちょっと余るくらいでちょうどよかったです。ACLSがでなかったので驚きました。
神経ブロックやミニトラック挿入など試験直前に確認しておいたことが役立ちました。普段あまりやらないことは、特に直前に見直しておくとよいと思います。
最後に、青本は特に実技・口頭試問対策に非常に役立ちました。限られた時間の中で、口頭試問の回答作成・対策は青本がなかったらおそらく無理でした。心身ともに辛い試験でしたが、一発合格できて本当に良かったです。サラリーマン様に御礼申し上げます。
今後受験される方々の参考になったら幸いです。
体験談㊶
①胸部硬膜外麻酔
- ②TEE&CV挿入
- ・「四腔断面像を出してください。」「
僧帽弁の前尖はどれですか?」 - ・「経胃短軸像出してください。」「異常所見は?」「
どんな心電図変化が出ますか?」 - ・「体位はどうしますか」
- ・エコーを当てて静脈と動脈の見分け方、
どっちがどっちか答える。実際に穿刺。
- ・「ガイドワイヤーは何cm進める?」「入れすぎるとどうなる?
」「出たらどうする?」 - ・「この方150cm,50kgですが何cmで 留置しますか?」「逆血がありません。何を考えますか」「
どうやって確認しますか?」
だいたいですが問題文です。
体験談㊷
体験談㊸
無事に合格することができました。
さらりーまん麻酔科医先生には大変感謝しております。
まず、勉強のペースとやったことに関してです。
1月くらいから筆記試験の勉強を始めましたが、
口頭試問に関しては7月くらいから、
実技は筆記試験が終わってからの一週間で過去に出題された項目を
実際の試験に関して。
筆記試験は、A問題は過去問中心で、
A 問題終了後、昼食なのですが、
B 問題はやはり難しかったですが、
C 問題は、受ける前は六割取れればよいと思っていたのですが、
全体としては八割程度取れていました。
過去問をしっかりおさえることが大事だと思います。
口頭試問、実技試験に関して。
口頭試問は、持ち時間30分の間に2症例ありました。
口頭試問対策にはさらりーまん麻酔科医先生の本がコンパクトにま
実技試験は、3ブースでした(1ブース2題)。こちらも、
全体を通して感じたことは、やはり筆記試験の過去問(5~
大変お世話になりました。どうもありがとうございました。
体験談㊹
青本はイヤーノートのような辞書代わりに、口頭試問と実技は緑本をひたすら読んで、受験仲間とシミュレーションを繰り返しました。
先生の資料がなければ普段の忙しさの中で合格するのは困難でした。
後輩たちにも先生の資料を薦めたいと思います。
本当にありがとうございました!
【筆記試験】
A問題 90問 105分 (10:00~)
B問題 55問 100分 (12:45~)
C問題 55問 110分 (14:55~)
→昨年の第55回と同じような日程です。
私は東京で受験しましたが人数は270人程度。
神戸の会場は230人くらいという情報を得たので、全体で500人といつもより少ないのかなと思いました。
A問題について・・・
こちらは従来の傾向と同じく過去問から出題されています。
私は5年分の過去問を3回解きましたが、これで8割以上はとれていました。
6年前の問題も結構見かけたので、6年分をやっていたら9割以上取れる可能性もあったと思います。
さらりーまん先生の資料にPDFバージョンの過去問まとめがありましたが、そのPDF資料と今回の試験問題を照し合せると、A問題はほぼ100%が過去問をそのまま出しているようなので、PDF資料を100%丸暗記したらA問題100点も可能です。(あまり推奨しませんが。笑)
BC問題が難しいのは以前から変わらないので、過去問をしっかりと解いてA問題で点数をとっておきたいところです。
B問題について・・・
もうこれは精神修行の時間帯と考えて下さい。笑
過去問をまじめに解いても数問しか自信がありませんでした。昨年(第55回)からして難しいと予想はしていましたが、まさかここまでとは。。
結構勉強したつもりではありましたが、知らない単語がこの段階で出てくるのは衝撃でした。
周りも同じ反応なのであまり差はつかないはず。。
B問題で大事なのは、途中で心が折れないようにすることだと思います。
難しいと言っても数問は過去問と似た問題などが出てきますので、そこで如何にミスをしないで点を拾っていくかがポイントです。
C問題について・・・
こちらは臨床問題が中心に出題されます。例年通りです。
普段の麻酔をしっかりやっていれば6割以上は取れそうというのは今までと変わりません。
小児麻酔、産科麻酔、心臓血管麻酔についても症例をしっかり勉強しておくのがポイントだと思います。
特に今回は小児心臓疾患が結構出ました。
「普段の業務で出会わない症例でも勉強しておくんだよ。」という出題者の意図が見えるような問題でした。
筆記試験全体として・・・
以上の事から、A問題でなるべく点数を取っておいて、B問題は分かる問題を確実にとり、C問題は普段の症例をしっかりと病態を調べながら勉強しておくことで合格は可能だと思います。
私は5年分の過去問を3回やりましたが、同年に受験した知人は4年分2回という人や3年分5回という人がいて2人とも筆記合格してました。
これをどうとるかは読んでいるあなた次第ですが、私は5年分やって良かったと感じています。(結構4~5年前の問題出題されてましたよ。)
【実技口頭試験】
今までは3日間の日程で行われていましたが、2日間に。
早い人は朝8:30から、遅い人は18:30に終了という詰め込みの日程でした。
神戸ポートピアホテルが会場。
集合場所の部屋に入るとスマホの電源を切り、以後音が鳴ったり触りでもしたら即不合格という徹底ぶり。
(それならむしろ回収してくれた方が安心なんだけど。)
待機時間は長い人は1時間近くもあり、資料を見て勉強するのはOKのようですので、資料を鞄に入れて持っていくと良いと思います。
さらりーまん先生の資料を見ている人の多いこと。。。笑
飲み物もOKですので持っていくことをオススメします。
順番が来るとだいたい10人くらいのグループに分かれて移動。
業務用と思われる裏方の狭いエレベーターにギュウギュウに乗り込んでいざ戦場に。
小さめの宿泊用の部屋の前に試験監督者がズラーっと並んでおり、自分の該当する部屋を順々にまわっていきます。
【口頭試問】
部屋に入る前に試験監督者から口頭試問の問題文が渡されます。(2問分)
5分間メモを取ることが許されますので、症例から予想される質問への回答をある程度考えておきましょう。
過去問を解いていると傾向が分りますが、「必要な追加検査と患者情報、導入方法、術中に起き得るトラブルとその対処法」は良く聞かれていますので、問題が渡されたら簡単にでもメモすると良いかと思います。
部屋に入ると2人の試験官が座っています。
簡単な挨拶を終えて自分も座ると質問へ。
※以下に内容を書いていきますが、緊張のせいで直後でも全部は覚えていませんでした(スイマセン)。
問題文は麻酔科学会のホームページに出ていますし、詳しい解答はさらりーまん先生にお任せ致します。笑
「問題1」
中肉中背の男性、前立腺癌に対してロボット支援下前立腺全摘術が予定された。未治療の慢性閉塞性肺疾患があるという。
(事前に渡された問題分はこれだけ)
・必要な追加検査は?5つ。
CT画像と血液ガスおよび呼吸機能検査の結果がモニターに表示される。(CT:巨大ブラ 血ガス:CO2↑O2↓ 呼吸機能検査:1秒率40%前後)
1日15本のタバコを数十年間吸っていて、現在も喫煙しているという。
・所見と問題点は?
・必要な事前準備は?(患者指導の点で)
・ロボット支援下の手術となっていますが、予定通り続行しますか?(いいえ)
・その理由を私(試験官)を外科医と仮定して説明し、手術方法や麻酔計画などについてもお話して下さい。
ここで開腹手術へ変更になりましたと。
・導入方法は?
・術中に酸素化が悪くなりました。考えられる原因は?
・抜管する際の注意点は?
手術体位は砕石位で行いました。術後、患者さんが右下肢の痛みを訴えています。
その時の写真がこちらです。(右下腿の腫脹)
・どんな病態を考えますか?
・診断のために必要なことは?
「問題2」
高度肥満の男性、外傷により頚椎損傷、ハローベストが装着されている。
肩~上肢以下の麻痺あり。頚椎後方固定術を予定。MEPを使用する予定である。
・導入方法は?ハローベストは外しますか?
・マスク換気が困難でした。次にとる方法は?
・声門上器具でも気道確保が困難な場合の対処は?
術者から血圧80前後にしてと要望、血圧下げるとMEPが消失した。
・考えられる原因と対処は?
術後仰臥位に戻すと血圧が上昇(200前後)、頻脈に。
・何を考え、対処はどうしますか?
フェンタニル投与にてバイタルは再び安定した。
・抜管の際に気をつけることは?
【実技試験】
私は運よく(?)普段からやっている手技と頻出問題しか出ませんでした。
しかし、知人の話を聞くと、受験者により難易度高めの実技問題が出ていると思います。
私はACLS出題されませんでしたが出された人もいたようで。
他の方の体験談も参照して下さい。
問題(1)
腕神経叢ブロック(斜角筋間法)とエコーガイド下CV穿刺(右内頚静脈)
男性がベッドに横になっており、「エコーで腕神経叢ブロック斜角筋間法を描出してください」と言われる。
描出すると「腕神経叢、前斜角筋、中斜角筋、内頚静脈、総頚動脈、胸鎖乳突筋を指して下さい」
「局所麻酔薬は何をどれくらい使用しますか?」
次に人形のところへ移動し、「スワンガンツカテーテルを挿入する予定です。エコーガイド下に右内頚静脈にシースを挿入してください」
「その際、研修医に教えるように手順を声に出しながら進めて下さい」
「ガイドワイヤーは何㎝進めますか?」
「(ipadを渡され)カテーテルを進める際、カテーテル先端圧の波形を肺動脈に至るまで順に(ipad上に指で)描いてください。」
問題(2)
挿管人形が置いてありました。(それ見た瞬間に間違いなくDAMと確信しました。笑)
「舌癌手術予定の患者です。経鼻挿管で導入しようと思います。そこで必要な器具や薬品は何ですか?」
「それではこの人形を使って経鼻挿管をしてみて下さい。」
→喉頭鏡をかけるが喉頭蓋が全く見えない。。
「はい、そうなんですよ、難しいですよねー。笑」
「換気を再び開始しましたが、換気困難です。その次の手順を答えて下さい。」
→応援要請、覚醒を考慮、LMAなどの声門上器具の使用、それでも換気困難なら輪状甲状間膜穿刺を考えます。
隠してあった輪状甲状間膜穿刺用の人形が出現。
「では、穿刺してください。」(キットはクックジャパン製のやつ)
穿刺終わると
「その場所を穿刺する理由は?」
→声帯を避け、甲状腺の穿刺も回避しやすいからです。
問題(3)
側臥位腰部の人形が置いてありました。
「患者さんは妊婦でこれから帝王切開になります。硬膜外麻酔併用くも膜下麻酔を予定しました。体位変換、消毒、ドレープかけは終わっています。」
「硬膜外麻酔およびくも膜下麻酔の穿刺部位と薬液、薬液量を答えて下さい。」
「それでは手技を行って下さい。」
→Epiは楽勝。しかし、Spは全然あたらなくて焦りました。他の人達に後で聞くと同じ反応でしたので、穿刺困難な人形なのか。。?
「くも膜下穿刺できないようなら、どのような対処をしますか?」
→穿刺部位の変更、手技者の変更、硬膜外麻酔のみで麻酔する、全身麻酔への変更考慮。
以上のように頻出問題ですので、しっかりと練習をしておけば問題ないです。
口頭試問でも、完全な回答になっていなければ「他にはどんなことがありますか?」と、ある程度は誘導あります。
いろいろな方を見ると、答えられない問題があったとしてもそれだけで不合格にはなりませんので、答えられなくても落ち込まず慌てず、次の質問に頭を切り替えると良いと思います。
来年度受験する方々を応援します!頑張ってください!
体験談㊺
筆記;A問題は計算系が例年より多かった印象、だけど過去問と全く同じだった。
B,Cはできた感はなかったが、なんとかなったようだ。
神戸 2日目 朝イチ8時集合
朝ごはん食べずに挑む。
実技 例年通り10min☓3
①CSEA(2本刺し)
人形は右側臥位になっている。人間だと思って声がけなどもやってくださいと。消毒、ドレーピングは終わっている、手袋もしているという設定。
局麻打つ前に、「少しチクッとしますよー」といったら、試験官(男)が「はーい」と答えて笑えた。妊婦なのに。
人形は、おデブ仕様のもの。棘突起を触れようとグイグイおすと人形がグイグイうしろに動くので、試験官2人が抑えててこれも笑えた。
狙う椎間、硬膜外カテを入れる長さ、スパイナルの薬の量など聞かれた。
スパイナルが入らなくて(逆流が来ない)2,3回刺し直したところで「次はどうしますか?」と聞かれたので、いつもなら椎間をかえてもう一回くらいはやるが「硬膜外カテが入っているので、そこから局麻薬を注入し鎮痛が得られれば、硬膜外のみで行う」とこたえ終了。局麻中毒とか、妙にいたがるとか、そういうアクシデントはなかった。
ちなみに、すっかり忘れていたが、手技中に喋る(靭帯の名前とか、逆流ありませんみたいな声出し)のは全くやっていなかったが、、、本当はやったほうがよかったのかも?研修医がいるという設定ではなかったので、どっちがいいのかはわからない。
②斜角筋アプローチ、スワンガンツ
健康そうな男子が上半身ハダカで横たわっていた。斜角筋間アプローチのビューをだしてくださいといわれ、エコー当てる。緊張してうまくだせない。何回か鎖骨上と行ったり来たりして、やっと見つかる。ふう。筋肉の名称と血管の名前、あと神経根と横突起だしてといわれた。薬をどこに入れますかと言われたので、神経のまわりをドーナツ状に囲むように、背側側をメインに入れると答えた。
その後、場所を移ってガンツのシースを入れてくださいと。CVキットがセルジンガーじゃないYタイプで横からワイヤーを入れなければならず、なれてなくて手間取った。もしかしたら、針変えられたのかも。入れ終わったあと、アイパッドにガンツ波形をRAからPAまで書けといわれた。なぜか混乱して書き間違い、上から2回書き直したので線はぐちゃぐちゃだったが、見えるから大丈夫と言われた。優しい。
③経鼻挿管からのDAM
舌癌手術の患者に経鼻挿管してくださいといわれた。準備になにがいりますか、といわれたので、自分の施設流にマギール、ボスミン局麻ゼリー、綿棒、経鼻エアウェイ、吸引チューブと答えた。試験官が、導入し換気できたのでエスラックスを入れました、じゃあやってくださいといわれた。が、道具が喉頭鏡とチューブしかなかった。マギールだけ、奥から出てきた。とりあえず口頭で上記グッズの使い方を述べた後、チューブをいれ、口頭展開。チューブがみえたので、マギールでつかもうとすると「チューブは見えました?」「はい」「・・・チューブが見えなくて、saturationが下がり始めました、どうしますか」見えてるんですけど。「いったんチューブを抜いて、換気します。」そのまま鼻口ふさいでチューブから換気という手もあったが、一人じゃ厳しいかと思って抜くことにした。「そうこうしているうちに換気ができなくなってきました」「人を呼んで、2人法をこころみ、ラリマを準備して挿入します」今思うと、麻酔薬を切ってブリディオン入れるべきだった。「ラリマ・・まあ、それもいいでしょう。しかし甲状輪状間膜穿刺をすることになりました。やってください」ああーもう言ってよかったのね。というわけでまたお人形登場。ミニトラックと、ダイレクトタイプと選べる。ミニトラック選択し、チューブ入れるも、ダイレータ抜かずにスリップジョイント入れようとして入らなくて、あせる(笑)試験官に、中が・・とつぶやかれ気付いてなんとか換気までてきてちょうど終了。
これは落ちたかな、とおもった。
口頭試問
事前に紙とペンを渡され5分読む
①前立腺がんでダヴィンチ予定のひとに未治療の呼吸器疾患があった。
②高度obesity患者、外傷のC6不完全脊損の手術、高血圧、狭心症既往,
MEP使う
面識ない先生だったが、見た瞬間優しそうでかなりほっとした。
①-1 呼吸器評価に必要なデータを6個挙げて
喫煙歴、H-J、CT、スパイロ、血ガス、気管支鏡(←これいるかな??と思ったが他に思いつかなかったので)
①-2 画面にCTとスパイロの結果が出た
一秒量800、ブラブラでCOPDひどい。
術前どのようなケア?を行いますか、5個挙げて
呼吸リハ、吸入薬、禁煙、待てるならこれらを十分に行うため手術延期も検討、、、あと一個、、唸っていたら「主治医からアドバイスを求められました」とお助けがきた。あーそういうことか。質問があいまいすぎて・・
超頭低位、腹腔鏡のダヴィンチは、呼吸機能から考えて許容できないので、開腹か他の治療法に切り替えをお願いする と答えて終了。
ダヴィンチ前立腺みたことない人にはわかんないかも。
①-3 開腹になりました、麻酔法は
呼吸機能を考えればCSEA awake だが時間ながいので全硬麻
①-4 SpO2が下がりました、なにを考えますか◯個挙げて
蛇管、チューブ異常の有無、呼吸器設定、気胸、片肺、事故抜管、分泌物、バッキングなど
①-5 抜管できずにICUに帰った 抜管のとき気をつけることを6個挙げて
完全覚醒、筋弛緩の拮抗、リークテスト、十分な自発呼吸、レントゲン、血ガス
②-1 患者リスクを6つ挙げて
obesity、脊損、高血圧、狭心症、挿管困難、外傷?記憶あいまい
②-2 麻酔導入はどうしますか、ネックカラー外しますか?
フルストマック、高度肥満で頸損。つらい。悩んだが、ネックカラー外し、同意が得られればawake intibationと言った。むりならクラッシュ。ぜんま挿管TIVA
頸損がC6だったので首がずれても死なないけど、誤嚥は死ぬと思ったので。
でも次の問ではネックカラーつけたまま挿管しましたといわれがっくり。
なぜTIVAか聞かれたので、MEPを計測するのには・・・と喋ろうとしたらわかりましたと遮られた。
②-3 MEP落ちました、どうしますか
術者に手を止めてもらい、もう一度はかる。それでもだめなら血圧を上げる、輸液、必要なら輸血
②-4 出血量ふえてきました。血ガスデータ示します どうしますか?
確かHb8 Ca低めだったような。
輸血、カルシウム補充しますと答えた。輸血はなにを指標にいれますか?ときかれHbとヘマト、冠動脈疾患あるのでHb10くらいでと答えたが、何か足りない様子。酸素需給バランスの計算を〜とか適当にいったが毎回計算するんですか?ときかれ沈黙。
②-5 STが下がりました、どうしますか
術者に報告、応援を呼び、血圧をあげvolumeいれる。だめなら硝酸薬使用
お馬鹿なことに12誘導とると言った記憶が。proneなのに・・・
②-6 硝酸薬でSTは戻り、無事に手術は終了、体位変換後、急激に血圧が上昇し190/110となった。どうしますか
疼痛、浅麻酔によるものが最も考えられる。循環動態を安定させるため鎮痛薬投与、鎮静、降圧薬、挿管のままICU送り
②-7 抜管の際は何に注意しますか
またこれかい。
①と同じようなことプラス心電図変化と血圧を言って終了。
②は結構足りてなかったと思う。でも受かって良かったです。
体験談㊻
筆記試験は過去5年分3回と、
口頭試験は、1日目の2番目のグループでした。①
実技試験はTEE、CV、分離肺換気、硬膜外麻酔でした。
家事・育児や引っ越しもあり、
体験談㊼
医者14年目にしてようやく専門医試験を受験しました。
専門医なんていつでもなれるよねー、と思っていたらあと数年で
制度が変わるとのことで、
受験資格を得ました。
小さな子供もいるため、家族を含め、
1発合格しようと頑張りました。
1月から筆記試験の勉強を始め、結局7年分を3周ほどしました。
大変なのは初めの数冊だけで、かぶっている問題もあるので徐々に
スピードアップできます。
心臓外科の麻酔を経験したことがないこともあってその分野にはか
苦手意識を持っていましたが、
ありました。
ホテルは半年前にとりあえず全日程をポートピアホテルにおさえ、
日程がはっきりしてからキャンセルする方法をとりました。
A問題はとりあえず全問できたと思います。
考えても仕方がないので、
A問題がほぼ満点だと思われたので、
だと事前に計算できたのが良かった。
神戸会場では私が退室の1番目なのではないでしょうか。
というのも私にとって問題なのは筆記試験ではなく口頭試問と実技
一刻も早くそれらの準備にまわりたいという気持ちが強かったから
口頭試問は青本を使って9月から勉強し始めました。
全ページ読むことはできず、8割くらいかな?
実技は、youtubeでの対策が主。
何しろ今の職場には経食もない。スワンガンズ?ガンツ?もない。
ときどき腕神経叢はブロックするけど下半身には刺さない。
ぜーんぜん自信がなかったので試験前はかなりピリピリ。
前泊して当日の朝食会場で試験管たちと鉢合わせすると手が震えだ
箸でつかむのが大変でした。
ちなみに前日から試験会場の階にはエレベーターが止まらないよう
ロックされていました。
試験は初日の朝いちチームで、
いらっしゃいますので、詳細はそちらにおまかせいたします。
TEEはほんとーに初めて触ったのですが、「
やってみて、とのことなので物は試しと挑んでみましたが、
やっても言われたビューはだせました。
問われた場所もサクサクっと答えられましたが、
このビューでは壁運動異常しかないだろうと思って答えましたが違
疣贅だったのかもしれません。何かピラピラしてました。
初めてシリーズ第2弾はブロッカー。
初めてなので最初カフ部分を持って逆に入れようとしてました。
初めてでも普通しませんけどね。そこは超緊張状態なので。
まぁそれでもイメトレはしていたので普通にできました。
初めてではないけどいかにも『普段からやってますよー』
3回ほどしか経験してませんが、相手は人形なので、
サクサク進めました。
口頭試問で印象的なのはやっぱり答えられなかった問題。
脳腫瘍摘出術中のMEP刺激後の痙攣。答えられませんでした。
術後CT室からICUへ移動する際に看護師に用意させるもの。
未だにわかりません。お布団・・・?
体験談を読んでますとみなさんよく答えられてますねー。
私は口頭試問はダメだと思いました。
5つ答えてください、のところで4つしか言えなかったりして
時間切れになったり、
どの試験管もまとも(失礼)で優しかったですけどねー。
こういったサイトを立ち上げてくださって本当に助かりました。
私のように一人ぼっちで戦いに臨む者には不可欠とも言える情報源
無事に3つとも合格してました!ありがとうございました!
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