体験談①
体験談②
この度は、
時間がない中、大変効率よく勉強できました。
以下、体験談です。
《筆記試験》
先輩から早々に過去問は頂いたものの全くやる気が出ず、
8月頃に今年はA問題が100問→90問、B,C問題が50問→
神戸での受験でした。
自己採点でA90%B40% C60%くらいかなと思います。
《口頭試問》
①60代の男性。体格は普通。
麻酔方法はどうしますか。その麻酔方法の利点はなんですか。
導入はどのように行いますか。
チューブは何を使いますか。
術中分離肺換気中にSpO2が低下し90%くらいになりました。
側臥位で起こりやすい神経障害を4つ答えてください。
術後一ヶ月後に右腕の痛み、浮腫み?、感覚障害(
②70代の男性。体格は普通。膀胱癌に対して、
術中30分経過した頃からEtCO2が徐々に上昇してきました。
体温上昇がみられる。血液ガス初見→混合性アシドーシス 何を考えますか。
悪性高熱の所見はどんなものがみられますか。7つくらい。
対応はどうしますか。
手術は鈎をかけたところです。
術後ICUで気をつけることはなんですか。
私を家族だと思って、今回の件のついて説明してください。
もう少しそれぞれ聞かれた気がしますが、
そして、
《実技試験》
①PALS 8歳 30キロの子供の徒手整復中に意識消失。脈は触れ、
3ヶ月の乳児の呼吸なし。脈なし。どうしますか。CPRをする。
②DAM 麻酔モニターを見せられて状況を答える。
次に輪状甲状間膜穿刺を人形で実際に行う。(
③妊婦の脊髄くも膜下麻酔。場所と薬の量。
TEE。先端が少しだけ人形に入っていて、
中部食道四腔像を出してください。A弁はどれか、右室はどれか。
経胃短軸像を出してください。異常所見は何か。→
④ボランティアの男性で腕神経叢斜角筋間アプローチの描出。
スワンガンツカテーテルをエコーガイド下で人形に挿入。
誤って動脈に留置したらどうするか。
スワンガンツの波形の変化をipadに書け。(
スワンガンツカテーテルを実際の位置に進めるまでどうするか具体
口頭試問のあたりがよかったせいか、
私は緊張して刺しもの系が全然当たらなくて実技試験で落ちたかと
実技試験でもTEEとエコーは必須になっていると感じました。
試験に受かったことはもちろん嬉しいですが、
青本と体験談のホームページには大変お世話になりました。
来年受ける方も頑張ってください。
体験談③
2週目ぐらいでいつも同じことを聞かれてるな、と感じます。
試験当日は、普段着で行きました。
薄青本をめっちゃ活用しました!
成人のACLSの際、CO2波形を見せられて、何を疑いますか?
「有効なシンマが出来てません!」「いや、
体験談④
無事、なんとか全科目合格することができました。
対策資料、ありがとうございました。さて、以下体験談です。
マルチョイ消滅。X-2/X-3が多すぎてマーク自体が大変!
マルチョイに救われてできていた過去問の穴を突かれ、
ゆくゆくは「すべて選べ(正解数不明)」
とは言えA問題はまだましでしたが、Bで撃沈しました。
実感で言うと、55問中自信を持って回答できたのは5問くらい…
その勢いを引きずって、
そもそも新作問題なので出来はやはり良くなかったです。
問題数の配分が変わったせいもあり、難問揃いのせいもあり、
B・Cに関しては時間が足りなかったです。【口頭】
1:2ヶ月男児の鼠径ヘルニア嵌頓緊急手術。満期産・標準身長・
手術/麻酔における注意点や必要な診察/検査所見について
麻酔方法は
抜管後SpO2低下、原因・対処は?
再挿管してICUへ。術後のバイタル・レントゲン(胸腹側面、
この辺はパニックで結局よくわかりませんでした。
縫合不全で再手術…だったのか?
2:30代女性の腹腔鏡下子宮筋腫核出術。喘息の既往
この症例に必要な診察/検査所見
麻酔計画・導入方法は
導入後ショック状態、原因は
アナフィラキシー症状。対処は。
状態が落ち着いた。手術はどうするか。
中止してICUへ。再手術はいつできるか・その前に何をするか。
パッチテストでロクロニウムに反応あり。麻酔法は。
再手術は開腹・腰椎くも膜下麻酔で施行。
術後体位変換(臥位→坐位)で頭痛。原因と対処法。
自己血パッチの方法(量やレベルなどまで)
ーーーーーーーーーーーーーーーー
症例1は勤務先に小児外科がないためあまりピンとこなかったです
2ヶ月児のショックバイタルがわからず…頻脈・
症例2は比較的取り組みやすかったです。
5分間の準備時間に「大量出血かな?」
あまりの緊張で(おそらく)
でも加点方式という説を信じて、
思いつかないことはしょうがないと思い「思いつきません」
採点なのかただのスクロールなのかわかりませんが
iPadのクリック音が鳴らないと不安になりました。
【実技】
1-①
DLTを研修医がいれたが換気できない。どうしますか。
チューブが深すぎだったのか?とりあえず浅くして入れ直し。
気管分岐部でどっちが右かの判断理由、左B6を出す。
助手役の先生が結構手伝ってくれました。
1-②
別の症例の設定で気管支ブロッカーを入れてください
1-①
2-①
C/S症例のCSEA、硬膜外チューブだけ入れてください。
レベル・レベルの判断方法・チューブの深さなど。
局麻分の水が本穿刺のとき逆流してしまい、思わず「わ!」
「あ、それは無視でいいです」と言われました。
2-②
TEE。4chamber出して右室と僧帽弁前尖の位置・
出しやすかったです。
3-①
ACLS。全麻導入・挿管後のAsysで研修医と。
3-②
2ヶ月児BLS。PCUで急変の設定。2人法で。
4-①
ボランティアさんで大腿神経の描出、解剖をいう。
4-②
ファントムで平行法で穿刺。
4-③
エコー下SGカテ挿入。動静脈の判別法、穿刺位置、
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
試験官はわりとみなさん優しかったです。
【まとめ】
筆記試験まではスタートが遅く、ゆとりもなかったため
筆記対策、主に過去問しか勉強できませんでした。
ただただ過去問を繰り返し、過去問で学んだ知識を青本で整理、
なので筆記試験のあと、
これはグランドスラムもあり得るぞ…
その節は青本が大活躍でした。ほぼ、これのみです。
特に勤務先で経験していない術式や症例に関してしっかり読み込む
口頭・実技が最終日(日曜日)だったのが本当に幸運でした。
丸1週間猶予があったのと、前日までの情報で、
TEEが必須・始業点検は出ない、と踏んで臨めたので…
筆記が合格できたのは我ながらびっくりですが、
要はA問題、つまり過去問をどれだけ落とさずいけるか、
先輩方もみなさんおっしゃっているとおりです。
いくつもの幸運で得た合格なので、
今後も勉強を続け無くてはならないなと痛感した試験でした。
Salaryman先生、体験談を書いてくださった先輩方、
本当にありがとうございました。
体験談⑤
【体験談】
試験勉強は4月くらいから少しづつ過去問を解きはじめ、
具体的には過去問は5年分を3~4周はしました。
口頭試験や実技試験対策としては、
また、
筆記試験
筆記試験は東京で受けました。9時過ぎに会場に着けばいいので、
午前中はA問題で、ほぼ過去問通りで、9割は取れたと思います。
やはり過去問をしっかりやって、
3つ選べ問題も多く、曖昧な記憶だと厳しいです。
口頭試験
口頭試験は一週間後神戸でした。
そんなに不便はなかったですが、ポートピアホテルに泊まるのが、
待合室では、荷物はすべてカバンにしまわなくてはならず、
口頭試験(30分)
①70代男性 繰り返す一過性脳虚血発作と胸痛
頸動脈3D-CTとCAGの所見、どこが狭窄しているか
CEAとCABGどちらを先にやるか脳外科・心臓外科と相談→
CEAを先にやることになりました。麻酔何を気をつける
追加するモニターは
術中mep消失、対処は
術後合併症4つ
術後管理気をつけること3つ
その後CABGやることになりました。
回旋枝吻合中の血圧低下原因は?
対処法は?
手術終了後、ICUに入室しました。自発呼吸はありません。
②60代男性 肥満 舌癌術後で頸部放射線治療を受けている 腹腔鏡下結腸切除術が予定されている
術前問題点5つ(血液検査のデータあり、軽度貧血、
麻酔法は?
気道確保の計画?
レミフェンタとプロポで導入後、マスク換気困難 対処4つ
挿管試みて、コルマック3度、3回目で挿管出来ました。
デスフルランで低流量麻酔をします。挿管した後、
気道内圧が横軸と1回換気量が縦軸のグラフが表示されて、
頭低位にしたら、1回換気量が減り、酸素飽和度低下しました。
etco2と吸気co2と呼気デスフルラン濃度のアラーム設定が
手術は6時間で出血150g、輸液バランスは+
喉頭浮腫の評価は?→喉頭ファイバーやカフリーク圧の測定
試験官は比較的優しく、かなり誘導してくれた印象です。
結構盛りだくさんで、時間はほぼぴったりでした。
詰まってしまって、答えられない問題が増えると、
実技試験(1部屋10分)
①意識下経鼻ファイバー挿管→準備するもの、実際に施行、
輪状甲状間膜穿刺→実際に施行 どうしてこの部位でやるのか
②無痛分娩の硬膜外→穿刺部位とその理由、実際に施行
TEE→僧房弁前尖、右室を指摘 壁運動の低下部位とその時の心電図異常は?
③ACLS→すでに挿管されているところで呼ばれたという設定。
PALS→3歳だったかな。
④腕神経叢ブロック鎖骨上アプローチ→見えるものを指摘、
筋弛緩モニター→上肢に実際に装着、刺激の強さは?
ファントムで神経ブロック
内頚静脈CV穿刺
麻酔器の始業点検は2年連続で出ませんでした。
部屋によっては(特に神経ブロックの部屋)
最後に、salaryman-
今後受験される方々の御健闘をお祈りいたします。
体験談⑥
口頭試問 30分
口頭試問:
部屋の前で問題を渡される。問題を見る時間は5分でその後、一旦問題は回収され、入室前に再び手渡される。
試験官2名
(配布文書)
1、 70代、女性、糖尿病性腎症の透析患者さんで、ASに対してAVR施行予定です。
(もう少し文章書いてありましたが忘れてしまいました。)
2、 30代、女性、妊娠38週、全前置胎盤に対して、全身麻酔で帝王切開予定です。
入室後、自己紹介と挨拶と。
試験官A:(問1担当)
問1:では、症例1について問題を出していきたいと思います。今から、術前の患者データを見せますので、30秒ぐらいでリスクを5つぐらい挙げて下さい。
(画面に検査データ、血液ガス分析、エコー所見が出されている)
・腎機能が悪い。
・HbA1c 7.6と糖尿病コントロール不良
・エコー:EF32%, AVA 0.43cm2、AR+1-+2、MR、TRもあり。
→重症のAS 心機能も悪く、他の弁膜症も合併している。
などと答えていたら、もうそれぐらいで良いですと。
問2、術中に行うモニターとして、標準モニター以外で挙げてください。
rSO2、BIS、PAC, A line、、、
試験官A:経食道エコーとかは?
自分:はい、あ、そうです。入れます。
問3、術前の胸部CTを見せます。手術に際しての問題点は?
・上行大動脈が少し拡張。
・弓部大動脈周囲の石灰化あり。
→送血管を入れる時にプラークや石灰化が強くてカニュレーションできない可能性があります。
試験官A:そうですね。他には?
自分:えっ?(何かあるのか?)
試験官B:ま、それぐらいでしょうか。
試験官A:そうですね、これはこれぐらいでしたか。
自分:(ヒヤヒヤ)
問4、プロポフォール、レミフェンタニルで麻酔を行ったところHR60台?、血圧が70台に下がりました。何を考えますか?列挙してください。
・volume不足
・麻酔薬による血管拡張、心収縮力の低下
・冠動脈血流低下
試験官A:他には?ま、心電図の変化などにも気をつけてくださいね。
問5、術野から傍大動脈エコーをしました。ところが、大動脈遮断はできますが、送血管は入れられない状態だったので、右大腿動脈に送血管を入れました。血管内にあることは確認されています。脱血管は上下大静脈からで、左室ベントは右上肺静脈から挿入しました。送血を開始したところ、急に送血圧が上昇したとMEさんが言ってます。何を考えてどのように対応しますか?
・送血管の位置異常?
・大動脈解離が起こっていないか、TEEで確認する
試験官A:そうですね。それ以外は?回路側ではどうですか?
自分:え、回路側ですか。うーん。
試験官A:回路が凝血しているとかね。
自分:あー、なるほど。確かにそういうことも。。。なるほど。。はい。
問6、術中に血糖値が320になりました。どのように対応しますか?
・ヒューマリンを持続で使用します。
試験官A:持続でするんですね?投与量はどのぐらい?
・2-3U/hrぐらいで。
試験官A:それでどれぐらい下がりますか?
・200よりは下がらない程度でしょうか
試験官A:ま、そうですね。
問7、手術は無事に終わりました。今回はAVRを行いましたが、弁置換後で気をつけることは何ですか?
・弁周囲の逆流があったりすると術後低血圧になる。
・心臓周囲の血腫
・透析患者さんなので、アシドーシスや電解質が異常になっていないか?をガスでみます。異常であるなら、循環が不安定なのでCHDFにします。
試験官A:血糖値は?
自分:はい。そうです。みます。必要なら持続でヒューマリン持続で定期的に血糖測定します。
問8、術後、看護師さんから一瞬SvO2が低下したと、コールがありました。駆けつけましたが、何を疑いますか?
・SvO2が一過性に数秒ぐらい低下していたCOは2.5-3.7を推移しているようだった。
自分:うーん。何か低酸素になることが起こったのでしょうか?虚血?
試験官A:でも、すぐに戻ってますよね?
自分:はー。確かに。。酸素消費量が急に増えたんでしょうか?
試験官A:患者さんが起きたとか、痙攣が起こったらどうでしょう?
自分:なるほど。確かに、そうですね。
試験官A:痙攣が起きたことにします。どのように対応しますか?
自分:抗痙攣薬、、の前に、原因の検索をします。電解質とか、他に異常がないか、補正をしたり、原因がわからなかったら抗痙攣薬を投与します。
問9、ICUでの呼吸器の設定を言ってください。
・A/C、PCで行います。PC10-15、PEEP5、RR12-14ぐらいでTVと血液ガス分析を見ながら調節します。
試験官A:わかりました。良いでしょう。
試験官B:では次に症例2です。
問1:まず、この患者さんで問題となる点について述べてください。
・全前置胎盤なので術中に大量出血する可能性があります。
・妊娠38週と後期であり、気道系の浮腫とフルストマック状態と考えられます。
・全身麻酔なので、sleepingベービーになる可能性があります。
問2:そうですね。それではどのようにそれぞれ対応しますか?
・大量出血に関しては太い静脈ラインとA lineを確保します。輸血の準備、膠質液やクリオグロブリンなども準備します。
・導入に関しては挿管困難を予想して、迅速導入の準備、各種デバイスと人を集めて、昇圧薬も用意します。
試験官B:他には?大量に出血するかもしれないんだよ。何か他に準備するものあるよね?
自分:え、他にも、、、うーん。オクルージョンバルーンとかでしょうか?
試験官B:それもあるかもしれないけど、、、あと、自己血ね、
自分:あーはい、なるほど。確かに。必要ですね。
試験官B:迅速導入するときに他に準備するものあるでしょう?
自分:えー、他に準備するものですか。。。
試験官B:(喉を押さえる仕草をされる)
自分:あ、はい。クリコイドプレッシャーですね。はい。押さえてもらいます。(押さえないと言う上の先生もいますけど)。
試験官B:そうね、誰かに押さえてもらわないといけないので、自分ではできないから、人を呼んでおく必要があります。では、どうやってクリコイドプレッシャーをしますか?
自分:導入して患者さんの意識が薄れたら押さえて、挿管する直前で・・・(普段、クリコイドプレッシャーほとんどしてないので、いつ離すのか?わからなくなりました)
試験官B:えっ、本当?
自分:。。。挿管してから。。。離してもらいま。。。
試験官B:そうでしょう。いつもそうしてるでしょう?
自分:あ、はい。そうです。
試験官B:それから、赤ちゃんが生まれてきたらどうするの?あなた対応できる?
自分:いえ、一人では無理なので、NICUのスタッフや小児科医の先生を。。
試験官:Yes !! 小児科医ね、一人じゃできないでしょ。
問3、具体的に導入するときの薬と量を言ってください。
自分:チオペンタールとロクロニウムで導入します。フェン。。。
試験官B:ロクロニウムはどれぐらい?
自分:1mg/kgぐらいで少し多めにします。
問4、術中に大量出血しました。どうしますか?
自分:輸血始めます。血小板とかFFPとかも。人を集めます。追加のオーダや検査をしたりします。
試験官B:そうですね。
問5、赤ちゃんが出てからの麻酔方法について答えてください。
自分:AOSで麻酔します。
試験官B:濃度は?
自分:1%,..1.5%?
試験官B:普通の濃度で良いのですか?
自分:いえ、血管拡張して出血する可能性があるので、少し薄めでします。
試験官B:血管ってどこの?
自分:子宮の。。。
試験官B:弛緩出血ってことね。
自分:あ、はい。そうです。
問6、弛緩出血に対して、どんな薬を使いますか?どうやって?
・オキシトシンを使っています。最初は1A5Uを生理食塩水100mlに溶解し、急速投与します。そのあとはバイタルや出血を見ながら追加でゆっくり目に投与します。
試験官B:そうね。わかりました。
問7、手術は終わって、ICUに入りました。ICUでの鎮静はどうしますか?
・プレセデックス、プロポフォールを使います。
試験官B:なるほどね。どれぐらい?
自分:プレセデックスは0.2-0.5mcg/kg/hr, プロポフォールは0.3-3mg/kg/hr..
試験官B:他には?
自分:ミダゾラムとか。
試験官B:そうね。量は?
自分:0.04-0.2mg/kg/hrぐらいで。
試験官B:鎮痛は?どれぐらいで。何を?
自分:フェンタニルを0.5-2mcg/kg/hrぐらいで使います。
問8、術後の人工呼吸器設定について。
試験官B:ま、これはさっきのと一緒か。
試験官A:そうですね。
試験官B:じゃあ、いいか。ま〜、何とかギリギリ合格かな。
試験官A:(ニヤニヤ)そうですね。もっと、ハキハキとね。
試験官B:そうそう、麻酔科医は時間との勝負だからね。もっとはっきり自信を持って、まとめて話してくれる方が良いからね。
自分:あ、はい。すみません。ありがとうございます。すみません。。。
時間はいっぱいで質問の後半の方にはドアの外からコンコンとノックされていました。
挨拶して退室しました。
実技試験
実技試験は4ブースで各10分、試験官は2人ずつ。
点数のつけ方:i-Padを各試験官が持っていてチェックされている風でした。
ブース1、ACLSとPALS
症例:成人男性が術後に病棟で状態が悪くなって、意識がありません。対応してください。研修医がいるので、彼に指示を出してください。
試験官Cの質問:
・モニター波形は?
・すぐ行う事?→胸骨圧迫
・CPRのやり方→深さ5-6cm, 100-120回のテンポ、30対2、2分でチェック、、など
・使用する薬剤→エピネフリン1A IV
・IVした後はどうする?→上肢を挙上する。(?)
・次の波形はこうなりました。何ですか?→VF、DCします。チャージしてください。ドン
・ショック後はどうしますか?→すぐに胸骨圧迫を再開します。
試験官C:
これで、蘇生できました。
で、奥に(乳児の人形に覆いがかかっていたのを出してきて)、3か月の子どもが病棟でぐったりしています。HRは90、脈は触れません、呼吸は浅いです。あなた一人です。対応してください。
→換気と胸骨圧迫を開始します。最初に1サイクルし、助けと除細動を準備しにいきます。
質問
・胸骨圧迫のやり方(両手法か片手法か)、深さ、テンポなど
・一人で対応するときにもっと、どうした方が良いですか?
自分:うーん。換気もした方が良いし、脈触れないので胸骨圧迫も必要ですし。。
試験官C:ま、良いですよ。わかりました。
自分:すみません
試験官C:良いですよ。気にしないで。
自分:(いえ、気にします)。
ブース2:DAM
試験官D:
症例、整形外科のTHA?の手術で、プロポフォールとレミフェンタニルで導入しました。すると、モニターはこんな風に出ていました。(HR、PB正常、SpO2 93-94%、。。すぐに消えてしまい、EtCO2の波形を見る前に消えてしまったので、お願いしてもう一度見せてもらいました。EtCO2は右肩上がりの閉塞性を示してました)
試験官D:はい、では対応してみてください。マスクとバックはこっちにあります。
(上半身人形、BVMや声門上器具、チューブ、BFなどが準備されている)
自分:まず、マスク換気をします。密着させて、一人で換気しにくかったら、二人方で自分がマスクホールドをして、もう一人にバックを揉んでもらいます
試験官D:では、トリプルエアウェイマニューバーをしてみてください。
自分:トリプルエアウェイマニューバー???うーん。
(そんな難しいことありましたっけ?と。この言葉を知らなかったので、詰まってしまいました)
試験官D:じゃあ、もうトリプルエアウェイマニューバーはとりあえず良いですか。次にいきますか。
自分:いえ、ダメですが、、、すみません。
試験官D:では次にどうします?
自分:声門上器具を使います。i-gelを挿入して換気をします。
試験官D:では、このままでは手術できないので、挿管してみてください。
自分:BFを用いて、細いチューブ、、6mmを用いてi-gelの中に通して挿管。気管内にあることを確認しながら、BFを抜いて、チューブエクスチェーンジャーを挿入して、i-gelを抜去。
試験官D:確認は?
自分:あ、BFを使って、気管内に挿管できて、位置が悪くないかを確認します。
試験官:はい。では、おしまいです。
ブース3:硬膜外麻酔、経食道超音波検査
(硬膜外麻酔)
試験官E:胃がん?で胃切除をする予定です。全身麻酔と硬膜外麻酔でします。患者さんはとても緊張していますので、配慮しながらしてください。
(手袋をはくところから、消毒の仕方を口で説明しながら準備する)
質問:
・どこから入れるか?なぜ、その位置にするのか?
・実際に肩甲骨から数えて入れてください。
・カテーテルは何センチ硬膜外腔に入れますか?入れてみてください。
(経食道超音波検査) 実際にモニターが出る人形が準備されている
質問:
・中部食道四腔像を描出してみてください。
・僧帽弁前尖は?
・右室はどこですか?
・下行大動脈の長軸像を出してください。
・頭側はどちらですか?
ブース4:腕神経叢ブロック(鎖骨上アプローチ)、ブロックの穿刺平行法、 PAC留置
(腕神経叢ブロック)実際の男性の鎖骨上にリニアプローブを当てて描出する。
質問:
・神経叢、鎖骨下動脈、胸膜、第一肋骨、中斜角筋?(前斜角筋?)、鎖骨下静脈の同定。
・どのあたりにから穿刺をするか?実際にどのあたりに局所麻酔を注入するか?
・何の局所麻酔薬をどのぐらい使用するか?
・何時間効くか?
(神経のモデルに平行法で穿刺する)
質問:
・局所麻酔を注入するときの注意点。
・実際にどのように注入するか?
(PACの挿入)
質問:
・どんな体位で、ベットをどうするか?どの位置を刺入点にするか?
・エコーを見たときに動脈と静脈をどのように区別するか?
・実際に穿刺をして、ガイドワイヤーを入れてください。どれぐらいの深さ入れますか?
・途中で不整脈が出たらどうするか?
・シースが血管内に入っていることは確認できているのに逆血がない時、何を考えてどうするか?
・カテーテルを挿入してから右房、右室、肺動脈、肺動脈楔入圧を見ていきますが、どのような波形になるか?実際に書いてみてください。(10, 20の平行線が描かれているボードに波形を作成する)
体験談⑦
臨床業務と並行して青本を活用した受験対策を行い、無事合格いたしました。
普段は一般麻酔、心臓麻酔、小児心臓麻酔を行っております。ブロックは時々やっております。ペインや小児病院での麻酔経験はありません。
ご参考になれば幸いです。
【筆記試験】
対策:過去問7年分。実際は5年分を完璧にしておけば大丈夫かと思われます。
当日はA問題8割以上、B問題5-6割程度、C問題6-7割程度の手ごたえでした。
A問題はプール問題、但し選択肢が1つor2つor3つ選べになっておりました。
B問題は難化したように思われましたが、気にせず口頭・実技対策に向かいました。
【口頭試験】
対策:青本を2周しました。声に出して回答を言うと練習になりました。青本は後半のまとめも大変勉強になる内容でした。
ペインは医局の先輩にヤマを聞いたところ、薬物乱用と神経障害性疼痛だとおっしゃったので答えられるようにしておきました。
小児、呼吸器外科、移植外科についてもある程度こたえられるようにしておきました。
ポートピアホテルには試験前々日の夜から宿泊し、丸一日対策に当てました。
試問では、頸動脈狭窄と冠動脈狭窄を合併したケースのCEAとCABG、及び肥満で舌癌術後・放射線照射後の腹腔鏡下低位前方切除術について聞かれました。青本で十分内容がカバーされていたので、落ち着いて回答できました。
【実技試験】
対策:始業点検の暗記、その他過去問に出ている項目は一通りできるようにしました。ブロックは医局の先輩にご指導いただき、後輩を模擬患者にして対策いたしました。
実際は4つの部屋で、それぞれ①ACLS, 小児ACLS ②経鼻挿管、輪状甲状間膜穿刺 ③無痛分娩の硬膜外麻酔、TEE ④腕神経叢ブロック鎖骨上アプローチ、TOFモニタ、ブロック針をゼリーに刺して描出、内頚静脈穿刺 を行いました。急ぎ目に行ったところ、④以外の部屋では時間が少し余りました。④のブースでは、最初鎖骨下動脈の描出に手間取っていると試験管の神の手で少し誘導して頂けました(ラッキー)。
総じて、普段臨床をやっていて試験対策を行えば合格できる試験ではあったと思います。対策の中で、青本は極めて有効であったと思います。大変感謝申し上げます。
体験談⑧
お陰様で3科目無事に合格することができました!
筆記試験に関しては過去問を解きつつ先生の資料を見てまとめると
口頭試験に関しては先生の資料を3周して勉強しました!
実技試験に関しての情報ですが、4つのブースにわかれており、
体験談⑨
無事に合格することができました。ありがとうございました。試験官の先生方には我々の試験のために貴重なお時間をいただき、この場を借りて御礼申し上げます。学会の事務の方、会場設営や運営にご尽力いただきありがとうございました。会場には小さな子供を連れた受験生やお腹の大きな方などいらっしゃいました。お疲れさまでした。大変だったでしょう。
筆記試験
ガイドラインは一切読まず、過去問のみです。7年分3周。昨年の問題が初見で8割以上取れたので大丈夫だろうと思って試験に臨みました。採点していなのであくまで出来た感触ですが、A85/90、B20/55、C25/55、全体130/200程度でしょうか。合格ギリギリラインでしょう。思っていたより出来なかったです。B問題の“重箱の隅つつき化”は例年加速しているようです。A問題でしっかりとって、気分よくB、C問題に望むのが良いかと。あと、実際受けてみてB、C問題は結構時間が足りません。一つの問題にこだわらず、次に進むことをおすすめします。
口頭試問
「早鐘のように・・・」というと、叙述的でどこかロマンチックな響きもありますが、試験前日の夜から緊張して眠れなかったです。通称ドナドナエレベーターに、まさにすし詰め状態で出荷。体験談の通りで思わず笑ってしまいました。
緊張していたので思い出せる範囲のものだけ記述します。
1、 糖尿病、人工透析中の高齢者。ASに対してAVR。
まず画面で症例の血液生化学検査、血液ガス検査、心エコー、胸部CTの結果が提示。
「所見は?」貧血、代謝性アシドーシス、K正常上限、EF低下、E/e高値、大動脈弓部の石灰化。大動脈遮断時の石灰化病変による脳梗塞を危惧。(今から考えれば、上大静脈の虚脱なんかもあったかも)
「モニターは?」。Aライン、CVP、PAP、CI、SvO2、体温、TEE、rSO2などなど。
「導入したら血圧下がった。原因と対策は?」麻酔薬の影響。TEEで前負荷、壁運動、左室流出路を評価。輸液。カテコラミン。種類と量。
「FA送血をしたけど、送血圧が高いとMEに言われた。原因と対応は?」解離が起きたかも。TEEで確認。チューブの屈曲を確認。血管拡張薬を使う。「他は?」…答えられず。(今思えば、低体温かなー?)
「血糖336。どうする?」ヒューマリンR6単位皮下注。
術後ICUでの人口呼吸器の設定、術後鎮痛の方法、量など。
「ICUでCIはほぼ一定で安定している。SvO2の一過性の低下。原因は?」…答えられず。酸素消費量は一定とばかり思い込んでしまい、Hb、SpO2の方にばかり気を取られた。「実は痙攣発作でした。対処は?」鎮静量を増やす。頭蓋内の検索。ICUへの申し送り。
2、 全前置胎盤に対して全身麻酔下で予定の帝王切開。
「術前の準備は?」輸血のオーダー、在庫確認、急速輸血装置(あれば)、マンパワーの確保。「ほかに、術前日に行うことは?」(しつこい!)…動脈の塞栓術?「どこの?」…内、内、子宮動脈?「内腸骨動脈でしたー(笑)」
迅速導入。方法、麻酔薬の量と種類。「児娩出までの麻酔維持の方法は?」セボ、BISでモニターなど。セボの濃度まで聞かれた。少なくて良い。1%程度。「児娩出からの麻酔維持は?」TIVAに切り替える。「なぜ?」子宮収縮を抑制したくないから。
「児娩出後、気になることは?」子宮収縮、オキシトシン10単位を急速輸液。少量でも良いという報告もあるから、術者と相談しながら適宜追加。他はSleeping babyなど。(子宮全摘についても言及しておかなければならないですね)
「3000mL出血した。どうする?」急速輸液・輸血。同単位になるように。体温維持も。
「輸血の副作用は?」肺うっ血、TRALI、TACO、アレルギー、酸塩基平衡障害、低体温、長期的な感染症etc。
「児がぐったりしている。HR80(くらいだった気が)。どうしますか?」気道確保、酸素投与、陽圧換気、SpO2、刺激する、30秒ごとに評価するなど。「挿管するの?」します!
術後、患者はICUで人工呼吸器管理となった。設定の方法。術後鎮静、鎮痛に分けてそれぞれ。プロポかDEX。フェンタとアセトアミノフェン。マルチモーダルに。フェンタの持続流量は術後少ししてから様子見に行って変更する。
5分程度時間が余る。雑談。「@@社がスガマデクスのゾロ出すらしいですよー」etc「よく答えられていたから大丈夫ですよー」(ニヤリ)
どちらの設問も担当麻酔科医として一つの症例を術前のリスク分析から術後管理までをきちんと診れるかどうかを問うような濃厚な問題構成でした。一問一答の知識だけを問うのではなく、考え方や思考のプロセスを評価しているのだと思いました。試験官の先生の誘導にうまくのれるかどうかも重要ですが、答えられるところをきちんと押さえておけば大丈夫な印象です。自分にとってはラッキーな設問でした。
実技試験
実際に受けた順番通りです。最後のブースは待ち時間が出るかもしれませんと事前に言われていたので、麻酔器の始業点検を予想していましたが出ませんでした。バイトのおにーちゃんは一人しか雇えないってことですね。
1 DAM
最初にモニター見せられる。マスク換気でSpO294%、EtCO2閉塞性パターン。応援呼ぶ、2人方法で換気。
「Triple Airway Maneuverって何?」は??…LMA、ブジー、挿管チューブがそこにあったから、LMA→ブジースタイレット代わり→挿管する方法ですか(呆)?正解は教えてくれない。LMA挿入→気管支鏡下に挿管チューブに入れ替える。チューブφ8㎜だと通らない!やり直させてもらう。今度は挿管チューブのコネクタが邪魔でLMAを抜去できない!かなり焦る。無事に挿管するも、かなりグダグダ。横の美人な先生もあまり手伝ってくれないし。平静を装って、気管支鏡で挿管チューブの位置を調整しますとか何とか言って誤魔化した。時間が余ったので、試験官にTriple Airway Maneuverてなんですか?って聞いたけど、ガイドラインに載ってるから。あとで読んどいて、と言われた。うーん、実技落としたなぁと思った。
2 EPI+TEE
胃切除術、EPI実演。穿刺部位とその理由。「肩甲骨は何番?」C7です。「ほんと?落ち着いて。」…Th7です。「Th7は肩甲骨のどこ?」下極です。Medianで実際に穿刺、LORでチュービング。留置の長さ。
TEE。4チャンバービューで僧房弁前尖、右室の場所。下降大動脈の長軸。
C7とTh7を言い間違えて以降は落ち着いてできた。試験官の先生もはいはいという感じだった。時間余る。
3 ACLS+小児BLS
PEA。型どおりCPR。波形変化、VF→除細動。除細動器にはパッドが繋がっているというひっかけ。見事に引っかかる。奥のスペースに小児の模型。小児BLS、一人法。型通り。「2分後どうしますか?」BLSを続けます。「それ以外は?」応援呼ぶとかですか。終了。
実技はまじで落ちたと思った。
4 腕神経叢ブロック鎖骨上アプローチ+エコーガイド下神経ブロック(平行法)+エコーガイド下CV穿刺
おにーちゃんにエコーあてる。鎖骨上の解剖を一式。運針について。
神経のデモに実際に穿刺。平行法。運針について。注入、エコーフリースペースに針を進め、注入。局麻の注入のし方。
エコーガイドカCV穿刺、SGカテーテルのシースを入れる。ガイドワイヤーの長さ、注意点。逆血が引けないとき、不整脈が出たときの対処法。右房→右室→肺動脈→ウェッジの圧波形の変化をiPADに書く。はいはいというかんじでサクサク進む。時間余る。
どのブースの先生方も感じがよくて、圧迫感や早よしろ感は全くなかったです。私は1日目でしたが、2日目に受験予定の知り合いに内容を教えたんですが、Triple Airway Maneuverが出たらしいです。日をまたいで重複することもあるようですね。ガイドラインは必読です。
これから受験される先生方によっては単一施設で長く勤務されていらっしゃる先生も多いかと思います。一人一人医者年数や勤務してきた施設の特色なども異なると思います。専門医試験の内容は幅広いです。心臓手術、小児、TEE、エコーガイド下神経ブロック。一般的な手術をこなしているだけでは通らないでしょう。ご自身がこれまでの経験を客観的に把握し、試験内容と照らし合わせた際にどの分野が弱いかを判断することが合格への第一歩かと思います。短期の研修、学会での講習会など工夫次第で対策は可能と思います。次回以降の試験と受ける方のお役にたてれば幸いです。
体験談⑩
体験談⑪
体験談⑫
筆記試験
ポートピアホテルに前泊しました。ホテルにはコンビにも併設されており、昼ごはんはコンビニで買えました。
今年からA問題が100問から90問に減らされ、B問題、C問題が55問ずつに増えました。
B問題は予想通り難しかったですが、過去問で除外された問題も出ていました。
C問題は問題数が増えたせいかもしれませんが、とにかく時間が足りなくて、答えを書けずに終わった問題もありました。
迷ってもとりあえずマークシートは埋めた方がよいと思います。
口頭試験
筆記試験の1週間後の金・土・日に行われます。私は初日の金曜日でした。口頭試問は1問目が大動脈弁狭搾症(糖尿病性腎症で透析中)のAVR、2問目は前置胎盤の妊婦の麻酔でした。接遇問題はありませんでした。
AVRはCTで大動脈の石灰化が強く、大腿から送血管を入れることになったが送血圧が高いと指摘され、何を考えますかと質問されました。また、術後管理で注意することは何か聞かれたのと、CCIは変化していないにもかかわらずSvO2が一瞬低下して元に戻りましたが、何が原因か聞かれました。全くわからなかったのですが、痙攣発作が答えでした。痙攣が起こった際の対応についても聞かれました。
2問目は妊婦の全麻カイザーの具体的な導入方法(挿管困難が予想されるためその準備も含めて)と、胎児が娩出されてからの麻酔維持をどうするか、子宮収縮に使う薬とその量も訊かれました。また胎児が仮死状態で出生してその対応についてどうするか、大量出血の対応について尋ねられました。
実技試験
実技は4ブースを各10分ずつ回っていきました。1つ目はACLSで、心電図波形は出ているが脈拍触知しない(PEAを答える)状態で、CPRを開始します。手術室で、初期研修医が一人いる設定で、私が胸骨圧迫、試験官にマスク換気をしてもらいました。胸骨圧迫の場所、回数、深さ、人工呼吸は何秒に1回かなど聞かれました。次に新生児のPALSもあり、誰も側にいない設定でした。PALSを受講しておらず、とりあえず、マスク換気と胸骨圧迫は開始しましたが、具体的な数値は全く答えられませんでした。
2つ目は硬膜外麻酔で清潔手袋をはめて消毒をし、硬膜外にカテーテルを留置するところまで行いました。設定は胃癌患者で、どの部位から挿入するか、肩甲骨から椎体の数え方、なぜ、その部位から硬膜外麻酔を行うか尋ねられました。次はTEEで中部食道四腔像を描出し僧帽弁前尖と後尖、右心室の位置と、下行大動脈長軸像を描出し頭側はどちらか聞かれました。
3つ目はDAMで、マスク換気が有効に行えていない場合、どのように対応するか聞かれました。またtriple airway maneuversとは何か、模型を使って実演させられました。また、挿管困難で声門上器具を挿入して、ファイバーで挿管する方法を実際にやってみるよう言われました。
4つ目が末梢神経ブロックで、実際に若い男性にエコーーをあてて腕神経叢ブロック鎖骨上法の描出を行い、鎖骨下動静脈、神経叢、胸膜、第一肋骨の位置を聞かれたのと、具体的な薬の量も答えさせられました。また、コンニャクのような物体?にエコーをあてて、神経と思われるマークに平行法で穿刺をする実技もありました。局所麻酔薬を注入する際に気をつけることは何か尋ねられ、血管内に入っていないか確認するのと、抵抗があれば神経内の可能性があるので薬は入れないことは答えられましたが他にも何か気をつけることはないか尋ねられましたがわかりませんでした。次に、SGカテーテルの挿入で、エコーガイド下に右内頚静脈にシースを入れるところまで実演しました。エコーで動脈と静脈の見分け方、ガイドワイヤーを挿入する際にPACが散発した際はどうするか、またシースを挿入したが逆血がなかった場合はどう対応するか尋ねられました。シースを入れて逆血がなかったということは皮下に迷入したのではと答えましたが、シースの先端が血管壁に当たっている可能性もあるので透視またはエコーでシースの部位を確認するのが正解だったようです。また、SGカテーテルを挿入する際に、SVC、右室、PA、wedgeした際の波形をボードに数値も含めて描くように言われました。
試験前の説明で、部屋に入る際は自己紹介は不要ですと言われましたが、実技試験では名前を名乗るよう言われたので、自己紹介はした方がよいと思います。長文失礼しました。
体験談⑬
前年の試験が終了し、
8月末までに7年分3周し、
9月に入ると口頭試験、
予想問題を一通り目を通すことによって、
筆記試験後は口頭試験用の水色の本をもとに問題を出し合ったり、
【筆記試験】
ABC問題すべてで正しいもの(誤っているもの)を3つ選べ、
【口頭実技試験 】
控室での待ち時間が長く、疲れてしまいました。
問題は先に体験談を書かれた先生のものと全く同じなので割愛しま
筆記試験は選択肢のみで正誤の判断をできるようにトレーニングす
JB-
神経ブロックは専門医試験合格のために必須の手技となりました。
ペイン・緩和領域も捨てずにしっかりやっておいてください。
体験談⑭
- 筆記
私は過去問7年分を3~4周しました.
A問題:ほとんど過去問通り9割5分は取れました.
B問題:想像以上に難しかった.途中から絶望的な気持ちに.(後で確認すると予想よりは取れていましたが.)
C問題:Bのパニックを引きずったままなので,とにかく焦ってしまってわからない.得意なはずの食道閉鎖の病型をど忘れ.うっかりミスも多く,落ちたと思いました.
- 口頭
①DMで狭心症で抗凝固しててSSSでPM入ってる人の低位前方切除
術前チェックすべき項目,周術期に内服薬(アスピリン,経口糖尿病薬,ニコランジル)をどうするか?
周術期の心機能のモニター→TEEがキーワードっぽい,PM(DDD)術中の取り扱いは?,硬膜外併用で手術開始したら血圧低下,何を疑う?
術後再発して臀部の痛みあり,鎮痛薬は?ブロックは?オピオイド使うなら種類と量(レスキューの量も) 私はペインも緩和も全くしてないのでこの辺からパニック
②接遇 上記患者で主治医が腹腔神経叢ブロックを希望しています.その可否について主治医に説明してください→完全に撃沈 腹腔神経叢ブロックの合併症3つ,これは覚えていました.
③交通外傷,大量の腹腔内出血でショック,顔面も外傷で開口不能,
導入方法,麻酔管理,準備すべきこと,大量出血しました主治医に何を依頼しますか???なんとか,ガーゼ詰めて帰ってもらいますと答える→それがヒット,術後気を付ける点→輸血の副作用やICUでの呼吸管理鎮静について
- 実技
①女性の右上葉切除,使うチューブの種類?不適切な位置の左用ブロンコキャスをなおす.左B6をだす.
次に挿管してブロッカーで右をブロック,ブロッカーが深すぎた場合と浅すぎた場合何が問題となるか.
ファイバーは実際よりも分岐がわかりやすいです,痰とか出血とかないし,まっすぐだし.(あたりまえ)
②C/Sの腰麻と硬膜外(問題は硬膜外のみ).どこから入れるか?位置の決め方(ヤコビラインとか),実際清潔手袋はいて穿刺,局麻も,何センチ挿入する?
TEEでA弁短軸描出,何が見えるか.左室流出路長軸描出,何が見えるか,TEEの禁忌は?
TEEも実際より描出しやすいです(個人差がないし).普段TEEを使ってない人も,どのくらいの深さで何度で何が見えると暗記しておけばクリアできそうです.
③ACLS,局麻中毒でPEA→蘇生開始→Vf→ショック でした.局麻中毒の対応は?(脂肪乳剤の話)
赤ちゃんの胸骨圧迫と人工呼吸(ショックはなかった)
④男の人のTAP画面描出,何が見えるか,どこに入れるか,使用する薬剤は?ブロックされる神経の名前?どのくらいの間効く?どのように入れる?(血液の逆流がないか確認するとか,少量入れてみて位置確認するとか),ファントム平行法で穿刺,
SG,穿刺するときの体位(トレンデレンブルグ体位),エコーでAとVの見分け方,実際シースまで入れる.ガイドワイヤー何センチ入れる?SGの進め方,圧変化曲線を書く.
シースが入ったのに逆血ありません,どうしますか?→先端位置の確認(ちょっと引いてみる)ほかには?と聞かれたので造影.
- さいごに
本当に青本には助けていただきました.かなり効率よく勉強できたと思います.筆記は麻酔学会の出したガイドラインや過去問の解説までよく読んで,うろ覚えではなくきっちり暗記することが大切だと思いました.私は口頭でパニックになり,帰りの電車で答え損ねたキーワードをたくさん思い出し,悔しい思いをしました.頭の中で整理するだけでなく,焦っても確実に答えられるように声に出して練習をした方がよいと思います.あたりまえの内容でも意外と追い詰められると浮かばないものです.
最後に,これを読んでくださっている皆様の幸運を祈っております.
体験談⑮
体験談⑯
体験談⑰
体験談⑱
体験談⑲
口頭試問、
まず筆記試験は6月に入って勉強し始めました。6,
結果、A問題は9割、B問題は3割くらい?、C問題5,
口頭試問、実技は2日目午後の部でした。関東圏から日帰りで、
勉強自体は筆記試験前に5日間くらい青本口頭試問過去問を一通り
実技はaclsの確認と始業点検を暗記して、
服装に関してですが、私は妊婦だったので、
口頭試問は、間違っていると、ん?
おそらく加点方式なので、
実技ではPALSの一人法は間違えがいくつかありましたが、
筆記試験が終わるまでは、
体験談⑳
筆記試験
対策としては、5年分の過去問を2周と、3周目は間違えた問題のみをピックアップして解きました。また過去問の解説を読んで分からない問題については、教科書などで勉強する、という風にして勉強しました。2月頃に初めて過去問を解きはじめましたが、最初は1問にかなり時間がかかってしまい、1冊終えるのに1か月以上かかってしまいました。集中して勉強できない期間もあり、9月初めにようやく2周目が終わり、筆記試験当日までに、間違えた問題を中心に3回目に取り掛かりました。試験当日はB,C問題では自信をもって答えられた問題があまりなく、かなり落ち込んで帰りました。今年は選択肢の組み合わせで答えられる問題がなかったので、うろ覚えでは完全に回答できず、焦りました。
口頭試問
対策を始めたのは8月半ばです。まず学会HPに掲載されている過去問を自分で解き始めましたが、自分一人で答えを作ることに限界を感じ、8月末に青本を購入させていただきました。青本のお陰で、限られた時間の中で、効率よく勉強ができたと思います。
口頭試問・実技の実際の体験は以下の通りです。
口頭試問
1例目:糖尿病性腎症で透析患者のAS患者さん AVR予定
まず検査所見や経胸壁エコーの所見を見て、問題点を上げる。
次に胸部CT(大動脈弓部に石灰化あり)を見て、AVRを行うにあたっての問題点を問われる。
麻酔導入後に血圧が低下したが、何を考え、どう対処するか?
送血管を右大腿動脈、脱血管を上下大静脈、左室ベントを右上肺静脈から入れたところ、MEさんから、送血管に抵抗があり、十分な送血ができないと言われた。何を考えどう対処するか?
術後ICUで呼吸器の設定はどうするか?
術後管理でどのようなことに留意するか?
術後、看護師さんから、S⊽O2が一時下がりまた戻ったと報告があった。何を考えるか?
一過性の痙攣であった。その後どういう検査をするか?
2例目:全前置胎盤38週妊婦 全身麻酔で帝王切開予定
この症例の問題点は?
術前に準備して置くべきことは?
麻酔導入の前に準備すべきことは?
麻酔導入からの具体的な流れを説明(挿管まで、挿管から胎児娩出まで、胎児娩出以降に分けて)。具体的に薬剤の投与量も含めて説明しました。吸入麻酔薬の濃度についても聞かれました。
生まれた胎児は心拍数90台であった。まず何をするか?
胎児娩出後大量出血。今後考えられる問題点は?
挿管のままICUに入室した。呼吸器設定は?
試験官の先生は2人でしたが、問題を出されるのは一方の先生のみでした。
答えにつまると、何か答えがでてくるまで粘って下さる雰囲気でしたが、時間も限られているので、テンポよく答えていく必要があると感じました。
実技
1部屋目
肥満男性。麻酔導入でマスク換気困難。モニター画面を数秒見て、問題点を述べる。SpO2が徐々に低下しており、カプノグラフが閉塞性パターン。
マスク換気でtriple airway maneuverを説明して、実際にやる。試験官の先生が手を貸してくれました。
その後声門上デバイスを使用して気道確保し、次にファイバーで気管挿管の流れ。もたもたしてしまい、挿管した後デバイスを抜く前に時間切れになってしまいました。
2部屋目
ACLS:PEAからVf、除細動の流れ。
胸骨圧迫は、どの部分を、どれくらいの深さで(5~6cm)、何回(1分間に100~120回)行うかを答えました。アドレナリン1mg、生食で後押し、上肢挙上、除細動器は二層性で、150Jでショック。研修医の先生に指導しながら、という設定で行われましたが、途中から自分で胸骨圧迫をし、パットを張るのと、薬剤投与は指示してやってもらい、実際除細動する際の周囲の確認は自分がやりました。
次に 新生児蘇生、発見時既に反応ない状態であり、自分1人。どうするか。
まずは自分でCPR。
3部屋目
硬膜外麻酔・TEE
硬膜外麻酔は、胃全摘予定の60歳台の男性に行う。どこから刺すか、その理由は?チュービングは何センチ?清潔手袋をはめるところから実際にやりました。
TEEは、シュミレーターで中部食道四腔像を描出し、僧帽弁前尖を指し示す。次に中部食道上行大動脈長軸像の描出を行う。大動脈長軸像の描出に手間取っていると、絵が出されて、頭側はどちらかと問われました。最後にTEEの禁忌を問われました。
4部屋目
腕神経叢ブロック鎖骨上アプローチ:実際にボランティアの方にエコーをあて、神経・血管・筋など解剖を答える。
次に模型にエコーガイド下で実際に穿刺。神経がある深さ、薬剤の選択、投与量、効果の持続時間、実際に薬剤を入れる際の注意点などを問われました。
次にスワンガンツカテーテルを右内頸静脈より挿入。どの部分を刺すか説明。実際にエコーガイド下で穿刺する手技を行う。穿刺したところで、ガイドワイヤーは何cm入れるか、ガイドワイヤーを入れる際何に注意するかを問われました。最後に右房圧から肺動脈楔入圧までの波形をグラフに自分で描きこみました。
実技試験は制限時間が各10分で、あっと間に終わってしまうという印象でした。もたついていると時間切れになってしまいます。
最後に、私は主に口頭試問対策に青本を活用させていただきました。口頭試問では、普段自分が出会う機会のない症例も出題されていますので、限られた時間のなかで青本に大変助けられました。ありがとうございました。
体験談㉑
感想
青本は、筆記試験では合わずに使用しませんでした。
口頭試問・実技では青本メインで勉強しました。
一言要約
筆記試験は6年分過去問で余裕をもって合格できます。
口頭試問は6年分青本の過去問と謙虚さがあれば合格できます。
実技は運の要素もありますが、青本くらいはやったほうがいいと思います。
私は実技が不合格でした。
せっかくなので実技の体験記を載せます。次回受ける人の参考になればと思います。
実技試験
1 DLT+気管支鏡、ブロッカー
2 硬膜外麻酔+TEE
3 ACLS+PLS
4 TAPブロック+PAカテ挿入
が当たりました。他も似たような症例だったようですが、同日でも内容は変わっているらしいです。
1DLT+気管支鏡、ブロッカー
成人女性、右上葉肺癌。チューブはなに使います?と言われ、左用DBL35Frで。すると、シートが外され、用意しておきましたと。
換気できません。直してくださいとのこと。奥に入れすぎていたので青からファイバー入れて、浅くして膜様部を同定し、右左同定して再び深くして留置しました。その際に滑りが悪く進んでいかず、とても時間がかかりました。最後にすごい力をいれて、気合で滑らせて留置成功。その際によっしゃーオッケーと思わず言ってしまいました。
各部位の同定。右は膜様部が流入するのがB2,そこから時計回りにB3,B1と答え、その他もすべて答えました。
左はB6だしてと言われ、膜様部流入するのがB6ですと答えながら普通にB6出して、試験管に『はい』と言われ終了。試験官は画面でなく、模型の肺を直接見てB6と断定していました。
DLTで換気できないので、ブロッカーで換気してくださいと言われました。ここでトラブル。普通の挿管が、8.0チューブが濡れていないためか進んでいかない。3回トライして失敗。その間、ゼリーをつけたり、試験管が介助する素振りはなし。Cormack1なんで、そしてこのブロッカー好きなんで次をやらしてください!と言いながらタイムアップですと言われました。
そしたら、問題だけ聞いてくれました。
浅くしたら?換気ができません。
はぁ?といわれので、なら非換気側が膨らみますと答えました。
深すぎたらと聞かれ、右上葉が膨らみますと答えたところ試験終了が再度伝えられ終了しました。
2 硬膜外麻酔+TEE
帝王切開の硬膜外、留置レベルと場所を決めるためのマーカーを答えさせられました。TEEは簡単すぎて拍子抜けでした。硬膜外は3−4センチで抵抗消失し、針先から5cm留置して終了。
消毒薬の種類や手袋しますと伝えながら硬膜外麻酔をやったが、余計なこと言わんではよやって。と言われました。
TEEは無冠尖、右房、後尖、左室とTEEの禁忌3つを答えさせられました。
無冠尖のところでは、その他の弁尖も答えましたが、余計なことはいわんでいいよ。と言われました。
3 ACLS
局所麻酔中毒。舌がしびれてPEA。
最初波形みてと言われ、rate40/minの徐脈、洞調律です。と答えたら、でも動脈触れませんと言われたので、PEAですと答えて心マを開始する。
研修医役の先生に適宜教えながら行います。2015ガイドラインにそってやりました。どこを、どの頻度で圧迫するのか。ジュールなどが聞かれました。
局所麻酔中毒の際の対策を聞かれたので、20%イントラリピッドを1.5ml/kg をまず投与しますと答えました。
無事終わったかと思いきや、
全身麻酔覚醒後、回復室で、3ヶ月の子供が目の前で、あなたの目の前で反応なくなりました。どうしますか??と。シートに隠されていた子供の模型が。
すぐに心マ開始、まず心マ、研修医が来ました。30:2で換気させます。人とDCをと伝え終了しました。
4 TAPブロック+PAカテ挿入
最後のセクションはボランティアが寝ていました。エコーガイド下TAPしてくださいと言われ、各組織を答え、ブロックする神経(脊髄神経前枝)答えて終了。
エコーで神経模型出して、針でブロックする。薬液注入の時に気をつける点を聞かれました?
最後に女性にPAシースとPAカテ入れてくださいと。
硬針と思って使ってた針が軟針で、少し手間取り、試験時間があと少しと言われテンパりました。留置し、逆血確認しました。PAカテ留置します。
と言ったところ、突然試験管が、
『はい、ここでシース側管から逆血ありません。何を疑いどうしますか?』と。
尖端が右胸腔にある可能性、血管内にあると思って引いてくると血胸を誘発する可能性がある。すぐにレントゲンをとって位置確認します。絶対にここからシースの場所を変えません。と伝えました。
『その他に何を疑いますか?』皮下迷入、血管壁の先あたりなどです。血胸はクリティカルなのでレントゲンをとります。と伝えました。
ipadにPAを波形書いてと言われ、スケール間違え、書き直しが出来なかったので、波形が連れている旨を伝えました。a, x, v,yはかけませんでした。
結果、実技が不合格でした。
全く潤滑物質のない挿管チューブを介助なしに入れられなかったのが、一つの問題。それに加え、PA挿入時の細かな態度の減点があったのではないかと思われました。
後日、学会に試験結果の開示をお願いしました。
すると封書で回答していただきました。
客観的な採点は問題なく、専門医としてふさわしい接遇、態度が問題で落としたと伝えられました。
過去の事例を検索し、考察しました。
当方
挨拶はしました。
声は十分に大きかったと思います。少なくとも小さくはありません。
敬語で話しました。タメ語で一切、話してません。
あー、う~とかも言ってません。
“てへぺろ”などふざけた言葉も言っていません。
スーツで行きました。ネクタイもしていたと思います。革靴でした。
態度が悪いとされるような横柄な態度を取った覚えはなく、大変ショックを受けました。
全く不愉快にした理由がわからず、相当引きずりました。
今までやっていた、普段からやっている喋り方や態度が、専門医にふさわしくないのか自問自答の日々を過ごしました。
おそらくですが、
論文やガイドラインではこう書いてあって…と言うことが不愉快だったのかもしれません。
思いっきり滑らない人形に、力いっぱい押したりしたのがよくなかったのか、
よっしゃー、オッケーと言ったことがよくなかったのだろうか
TEEで聞いてもいないことを答えることがよくなかったのでしょうか
今後、受験される方にアドバイスをするとしたら、
はい、いいえ、わかりません
数字、値、聞かれた答
しか言わないことを薦めます。
論文がとかガイドラインがと言うと不愉快に思われる試験官がいるかもしれません。
おどおどして、自信なさげに答えていたら問題なかったのかもしれません。
何を言って揚げ足を取られるかわかりませんし、試験官も人間で、何百人も相手にしているので疲れているのでしょう。
合格率がもっとも多いとされるセクションで、もはや“落とす理由”を探しているのでしょう。
スーツで行って、接遇が悪いと言われました。私服で受験して合格している方も多数いるので、もう私服でも大丈夫なのでしょう。心マもするし、服は見ていないのでしょう。ジャージとか動きやすい格好で行ったらいいと思いました。
試験会場では、試験官は神様です。可能なら、その年の試験委員長クラスの偉い人は顔写真を事前にチェックして、鶴の一声落ちがないように、注意してください。こいつはムカつくと思ったら試験官である以上、落とせるので、有望な次回受験生の方にはこれらに気をつけて実技試験を受けていただきたいです。
そのためにも、すきを作ってはいけません。
まぁすべて、試験官に気を使えなかった僕が悪かったのです。靴底まで舐めるように気を使い、へこへこすべきでした。
僕は約40分間で麻酔科専門医という“サロン”にふさわしくない人間と判断されました。客観的な採点以外の主観的評価で落とされる試験が、天下の専門医試験で行われているとは信じがたいですが、現実です。
嫌いでムカついたら、点数はいくらとっても落とす試験ということでしょう。つまりは知り合いで、嫌いなやつが受験したら落とせるという試験ということです。
僕は今後受験するかはわかりませんが、こんな気分を次回以降の麻酔科専門医試験を受験される方に味わってほしくはありません。
この症例報告が、今後の皆様の実技試験対策に生かされれば幸いです。
僕の屍を超えていってください。
以上。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
筆記試験
5月末くらいから開始しました。
大きな教科書ミ◎ーは専門医対策には一切いりません。グー◎ル検索で答えは十分。
7−8年分やろうと思いましたが、周りに止められたのと、時間がなかったので6年分をひたすら繰り返しました。5年分ある程度できるようになって、6年前のものを解き出し、最終的に過去問6年分を正答率95%程度までにしました。一生使わないような設問、あやしいもの、難しいものは最終的には解答のみ暗記し臨いました。一日前に◎ケモンGOをダウンロードして、メンタルコントロールに走りました。
A 初見、分からない問題はなし。
ただし、配列が変わっていたり、答えが変わっていたりと、微妙なケアレスミスはあり。しかしどうあがいても81点は取れていたと思います。
(例年ならば合格を確信する。…が試験問題数が改定されここからも集中した。)
B 多くは不明。絶望。
C 文字が長く、考えさせられる問題も多く、疲労からケアレスミスをしてしまいましたが、5割はある印象。特別わからなくて手も足も出ない感じでなかったです。とても教育的だが、不適切な問題も多い印象を受けました。
個人的な感想ですが、試験中は、不適切問題、解答不明などは絶対あるので、それに怒るのでなく、許容して解くことが必要ではないでしょうか。ある程度混乱しても、別にいいや、満点狙ってないしと、自身のメンタル調整をするのがよいと思われました。
過去問をある程度やったら、知らないことを許容し、メンタルと健康に気を使う試験と思います。満点取ろうとする試験ではないし、合格すれば一緒なので。
6年分で合格を確信できます。
口頭試問、実技
口頭試問の問題、青本を暇な時に適宜おこないました。過去問はどこに公表されているのかわからず、青本を参考にしました。青本の答えに、自分の考えを混ぜて、覚えていきました。ここでも6年分のみと割り切って勉強しました。
9月に入るくらいには一通り6年分過去問を網羅し、9月半ばからは筆記メインで勉強して、筆記終了後に再度過去問を復習しました。脳死判定など暗記し、同期に問題を出しあいました。麻酔器点検も一応勉強しました。初日9時からの人柱だったため、やや復習の時間が足りなかったと感じました。
口頭試験内容
問題二例印刷されたプリントを渡され5分間みて、書き込み、返却し、少しして12畳くらいの部屋に案内されました。
試験管二人。
一例目: SSSでPMI後、大腸がん
二例目: 多発外傷、顔ぐちゃぐちゃ
詳細は解答を参考にしていただいて、細かい内容を記載する。
多分、試験官は基本救済の立場のようで、答えられないと、違う?問題を出してくれてました。
一例目
ハイライトは術中のPMの設定の設問。
VVIと答えました。
試験管:VVIでは何が問題になりますか?
電気メスの干渉が問題になるとは言われていますが、基本実臨床では用いているので、問題ないと思います。適宜技師さんなどと協力して確認して設定決めます。すいませんがわかりません。と答えた。
※解説 実はVOOを間違ってVVIと言ってしまうハプニング…その後の誘導にも乗れませんでした・・。
一応問題ないんですけどね。と言いながら、言い間違えていることに退出まで気が付かず。でも確認したら最近はDDDやVVIも、下腹部の手術や大腿の手術では可らしい。しかもたまたま次の週に同じような症例にあたり、MEさんに聞いたら、VVIでいい最初は行いますとのこと。その症例はVVIで完遂。。時代はかわりますね。来年はVVIやVOOなどペースメーカ設定の口頭試問が出るかなと思ったりしました。
なぜか一例目は腫瘍再発して、ペインの問題に変わりました。
腹部と臀部などの痛みが出てきて、アドバイスを求められました。
くも膜下フェノールブロックと腹腔神経叢ブロックを伝えました。腹腔神経叢ブロックは適応あるの??と聞かれ、バイアスピリン飲んでるんで、といったら、やめましたと言ったので、一応ありますと伝えました。同ブロックの合併症を問われ、大血管損傷、神経障害、感染症を答え終了。
実は、くも膜下フェノールブロックを答えさせ、腹腔神経叢ブロックは適応なしが答えらしいです。くも膜下フェノールブロックは排尿障害の合併症が起こる。という一連の事を答えさせる問題では?と意見がでました。
二例目 多発外傷
挿管について
顔のCTがぐちゃぐちゃ。CTの画面の横に開口5mmと記載されていたそうだが気が付きませんでした。顔のCTがぐちゃぐちゃすぎて、こんなの経口挿管不可能と思う旨を伝え、輪状甲状間膜穿刺で気道を確保すると答えました。
挿管されて手術室きたけど導入薬は?と言われ、意識障害、ショックバイタルなので用いません、セボフルラン0.2%程度の麻酔とフェンタニル少量で麻酔しますと伝えました。
その他はたくさん血出てますけど外科医に言うことは?と言われ、
冷静になれ!!まだ慌てる時間じゃない。と言います。と伝えた。(もちろんもう少し丁寧に。)
ギリギリ時間内に終了しました。
体験談㉒
【55回 専門医試験体験記 <筆記版>】
まずは会場入り。有明TOCビル。国際展示場駅から徒歩5分程度。
会場内にはコンビニはないらしいが、国際展示場駅の改札を出てすぐにコンビニがあるので、学会経由でお弁当を頼まなかった人はここで購入するのもあり。
案外早めについてしまうと、早く着いた人が試験について話しこんでいるので、群れるのが嫌いな人は開場ぎりぎりにつくのがおすすめ。
私が驚いたのは服装。一応社会人の試験ということで私はスーツで行ったが、私と試験監督以外は全員私服。まだ暑い時期であったので半袖に短パンという人も結構いた。もしどんな服装で行けばよいか分からない私のような真面目な人がいたら、私服で全く問題なし。ただ会場は冷房のおかげで寒いので、寒さ(冷房)に弱い人は上着を持参した方が良いだろう。
寒さの為か、試験中にトイレへ行く人が大勢いた。トイレに関してだが、会場内に複数あるものの、やはり休憩時間には大混雑。休憩時間を有効に使いたい人は、敢えて試験中にトイレを済ませてしまうのも手かもしれない。
学会経由でお弁当を注文した人は、A問題の終了後に廊下で配布される。ただ配布するスタッフが一人しかおらず、かなり時間はロスする。休憩時間を有効に使いたい人は、持参するのが良いだろう。
また、机に置いて良いものは筆記具、時計のほかに、ペットボトルも可とのことで、殆どの受験生がお茶や水などのペットボトルを机上に置いていた。試験中は特に制限無く飲水可である。ペットボトルに貼られているラベルなども特に剥がす必要はないので、もし何らかの事情でアレしたい人はそれも有効に使えなくはないが、私はおすすめしない。
因みに筆記試験の問題は、今年からA90問、B55問、C55問と変更されている。問題はすべて持ち帰り可能である。
〜A問題〜
所謂プール問題からの出題。見た事のある問題が複数あった。ただし全ての問題を通して、今年から2つ選べ(3つ選べ)形式の選択問題。また、いくらプール問題と言っても、見た事のある問題の中に、ときどき見た事の無い選択肢が含まれており、これが案外頭を悩ませる。今後の受験生は、「A問題は全てプール問題」とは思わない方が良いだろう。ただし、初見の選択肢も、他の選択肢から切れる、もしくは採択することが出来るので、そこまで心配する必要はない。
因みにA問題のボーダーラインは65%とのこと。これを読んでいる心配性の未来の受験生は90%以上の得点が可能と思うが、世の中には「まったく勉強しない」人種もいて、A問題で65%の得点も叶わない人も居る。以降のB問題C問題での巻き返しはほぼ不可能であり差がつくことはないので、A問題が合否を分けると言っても過言ではないだろう。事実、私の周囲では、B問題、C問題の回答はほぼ周囲と相違がなく、口頭諮問、実技試験ともに合格だったにも関わらず、見事落選した輩がいる。この輩は「1年分1回しか勉強しなかった」とのことで、A問題も6割も得点できていなかった。即ち、B問題、C問題が出来なかったとしても(というか出来ないので心配ない)、A問題が全てを左右するので、A問題に命をかけて勉強するのが良いだろう。
因みに今年から問題数が減ったこともあり、「ハロタン?知らねーよ。マクロショック?知らねーよ」というような問題は出題されなかった。どの時代にも共通するチャネルなどの生理学的な問題は相変わらず出題されているが、過去問で十分対応可能である。
〜B問題〜
ページをめくって唖然。全く手が出ず。記載することもない。過去問をご覧あれ。ただし注意しなければいけない事が一つ。
分からない問題が多すぎて、必ず試験後の休憩時間に「私本当にできなかった…落ちた!落ちたーっ!」と声を張り上げる輩だ。こちらはゆっくり休憩したいにも関わらず、周りとの同調性がとれないのか、自分のことしか考えることができなくなり、他人の言葉にも耳を傾けようとせず、容易に人の心の中に土足で上がり込んでくる輩。パーソナルスペースをわざわざ邪魔する輩。こういう人を休憩時間に監視カメラで観察して採点する方が、筆記試験での採点よりよっぽど有用なのに…と心の底から思ったものである。
こういう事象にイライラしたくない人は、耳栓やアイマスクなど、飛行機内で使用するものを持参すると良いだろう。
余談だが、エコーの問題に関しては今後も出題されることが予想されるが、人によって解剖学的差があり、周囲との位置関係も分かりづらいので正答率は低く、そこまで熱心に時間をかけて勉強する必要性は無いのでは、と個人的には考える。
〜C問題〜
過去問のようなバカみたいな計算問題は出題されず。オーソドックスな計算問題のみであった。分からない問題も多々あるので、焦る必要はない。周りはみんな「仲間」だ。注意して欲しいのは、学会ホームページに載っているガイドラインが全ての答えである。「実臨床だったらこっちやるでしょ!」みたいな言い訳は試験中は御法度。
〜総括〜
殆どの受験生が過去問でぶち当たるであろう「こんなの知らねーよ」的な問題は減少傾向にあり、より「ガイドライン」を軸にした問題が多くなっている傾向であると感じた。これは考えなくても至極当然のことであって、全国から集まる受験生(特に新専門医制度に移行する前に滑り込みで受かりたい受験生が多くなるであろうここ数年)に、各施設間でのレベルの差をなくした問題を作成するにあたっては、日本麻酔科学会教育委員会も「ガイドライン」に則ったものしか出題できないのである。
因みに筆記試験で勉強した内容は、間違いなく実技・口頭諮問でも役に立つ。
「ガイドラインを参考に!」これアイコトバ。
健闘を祈る。
体験談㉓
【はじめに】
今回、salaryman-anesthesiologistの青本のおかげもあって、無事に3科目とも合格することができました。麻酔科専門医試験は個々の自学自習はもちろん相当量必要ですが、周りがやっていることを当たり前のように自分も抑えておく、情報戦だと思います。
日々の臨床業務も忙しく、限られた時間の中で合格をつかみ取るには、効率的な勉強が必要です。青本は必要な事がコンパクトにまとまっているので大変重宝しました。
今回の受験を通じて自分が実際に勉強した内容、試験当日感じたことを書き留めておきたいと思います。
【筆記試験】
・勉強方法
筆記試験に関しては4月くらいから、過去問7年分を間違えなくなるまで5周くらいしました。1周目は1冊解くのに1週間くらいかかりました(日々の業務の合間や土日に解きました)が、2周目以降は明らかに正解できている問題は飛ばすので、あまり時間はかかりませんでした。
歴史の問題は完全に無視しました。計算問題は一応解けるようにしました。取っつきにくいですが、そんなにパターンはないので、抑えておいて損はないと思います。
自分でまとめノートを作る人もいましたが、その時間と手間が惜しかったので私はしていません。ちなみに、私は筆記試験に関しては過去問だけ勉強して、あまり青本は使いませんでした(笑)。
・試験について
今年からA,B,C問題の配点が変わりました。自己採点はしていませんが、感触的にはA;95%、B;30%、C;70%くらいの正解率だと思います。全体だと70%くらいの出来でしょうか。あと、全ての問題がX2(エックスツー)やX3(エックススリー)に変わったので、運で正解する要素は少なくなりました。マークシートを塗るのに時間がかかるのが少し面倒です。過去問は1つ1つの選択肢について吟味しておきましょう。
A問題は、7年分の過去問をやっていれば、全て見たことのある問題でした。5年分くらいでも網羅できるかもしれません。ここで失点しないことが筆記試験合格には不可欠だと思います。B問題、とくに前半は見たことのない問題ばかりで笑うしかありませんでしたが、諦めずに最後までたどりつきました。今年は明らかにB問題が難化しており、まぁ誰も解けないだろう、という変な自信を持ってマークだけしました。C問題は例年と同等の難易度でしょうか。より臨床に則した問題で考える力を試そうという意図を感じる問題が多い印象でした。過去問をやっていればある程度対応できると思います。
【口頭試験】
・勉強方法
青本に載っている全ての口頭試験の過去問に目を通しました(3周程度)。載っている解答を完全に信頼したため(笑)、あまり自分で解答を作るようなことはしませんでした。
口頭試験は、求められる知識のレベルはさほど高くないとは思うのですが、自分が持っている知識を上手くアウトプットできるかが大事だと思います。「この問題が出題されたら、自分だったらどのように組み立てて喋るだろうか」と考えながら、いくつかのポイントに分けて理解するようにしました。
挿管困難時の対応、悪性高熱や局所麻酔中毒の対応、術後鎮痛の方法、術中酸素化悪化時の対応、頭蓋内圧の下げ方など、よく出る問題にはスラスラ答えられるようにしておきましょう。加点方式らしいので、言った者勝ちです。
・試験について
指定の集合時間に待合室にて集合しますが、その同じ時間帯の中でも3グループに分けられて順番に案内されるので、待つ人はかなり待ちます。その間は電子機器シャットアウト、会話厳禁なので、異様な雰囲気の中でひたすら待ちます。この時間に参考書を見ることは許されますが、全く頭に入ってきません。集中力を切らさないように時間を過ごす必要があるでしょう。
順番が回ってくると、同時に20~30人程度の受験生が移動します。従業員専用通路・エレベーターに乗せられ、ワンフロア貸切の客室廊下に出ます。この雰囲気がまた異様。部屋の前には順番を待つ受験生、所狭しと歩き回る誘導係員、あちらこちらで鳴る時間を知らせるアラーム。その廊下を歩きながら、あなたはここ、みたいな感じで順番に部屋の前に座らされます。症例を渡され(2症例とも、患者のカンタンなプロフィールや予定術式だけ記載されています)5分間でメモを取れます。そのメモは試験中に見ることができるので、問題を予想し、パニックになっても解答できるように要点を書き込みます。
部屋に入ると、試験管が2人いて、脇にモニター。このモニターで画像やデータの提示をしてきます。
試験問題の詳細については、学会のHPや来年の青本を参照していただくとして、私が出題された1例目は、past smokerの食道癌の症例でした。
麻酔方法やDLTの利点・欠点、酸素飽和度低下時の対応などは、とくに問題なく答えましたが、終盤に右腕のアロディニアや腫脹、体温低下を認めて・・・みたいな展開になっていき、「(出たー、苦手なペイン!)」と内心思いつつ、この症例で何が起こっているのか全く分からない。「手術の影響ではない可能性もあります。。。」だとか、「WHOのラダーに沿って、、、」とかあることないことをうだうだと喋って、「(あんまり試験官の反応良くないなー、全然違う方向に話持っていっちゃったかなー)」と思いつつ、1例目終了。
2例目は、とくにリスクのない膀胱癌の症例。症例を見た時、こんな症例でどんな問題が作れるんだ??と疑問に思い、何となく大量出血系かなーと思って輸血の優先順位だけメモをしましたが、その思惑は完全に外れました。
問題はいきなり全身麻酔後にEtCO2が上がってきて、その原因を5つ挙げろ、から始まりました。初っ端からその問題で、しかも5つも、と言われて少々パニックになり、2つくらいしか答えられませんでした。しかも、パニックのあまり悪性高熱症を悪性症候群と言い間違えてしまうミスを。。。その後の問題は、悪性高熱の診断のもとに、さほど難しくない問題が続きました。
そういえば今回はこっちの問題に、悪性高熱発症時の外科医への対応と、手術中止後の家族への説明、というロールプレイ2本立てという珍しいパターンでした。家族への説明は、試験官が家族役になり、寸劇が始まります。中止になった経緯を説明したら終わりかな?と思ったら、「家族は今後手術を受けても大丈夫?」とか、「どうやって診断していくんですか?」とか、話の流れでいくつか質問されて終了。丁度時間を使い切った感じでした。
色々なタイプの試験管がいると思いますが、今回の試験管は、あまり助け舟を出してくれる感じではなく、当たってそうなことを言っても表情一つ変えません。相槌もありません。「(これで合っているのかなー)」と不安になりながら進む感じでした。後から冷静になって考えてみたら、言えたはずのことの6割くらいしか言えてない状況でした。あのプレッシャー下で堂々と物が言える(しかし謙虚に!)ハートが必要だと痛感しました。
【実技試験】
・勉強方法
青本を参考に出る可能性のある分野をつぶしていきました。具体的には、ACLS/PALSはガイドラインを読み込み、神経ブロックは少しマニアックなところまで、一応成書で解剖を理解し、同僚と一緒に実際にエコーを当てあいました。DAMのガイドラインを読み込み、去年から消えた始業点検も一応チェックし、これも同僚と一緒にお互いできていないところを指摘しました。ファイバーのシュミレーターでB1,2,3やB6を出す練習をしました。airQから気管チューブを入れ替える練習もしました(笑)。TEEは普段の臨床でよく使うので、あまり勉強はしませんでした。
・試験について
ここは体験談27の方と全く同じ問題で、詳しく書かれているので割愛します。
どのブースも時間が窮屈でかなり問題を詰め込んでいるので、次々に進んでいきます。手技だけでなく、質問があったり研修医に説明するようにしながら手技をするように指示されたりします。
脊髄クモ膜下麻酔と右内頸静脈穿刺は何回かやっても逆流(逆血)がなくて焦りましたが、焦りはじめたところで「できたものとします」と言ってくれて次の手技や質問に行ってくれるのでご安心ください。脊髄クモ膜下麻酔は、「なかなか入らない時はどのような工夫をしますか?」という質問をしてくれました。相手はシミュレーターですし、手技が成功しないということで落ちることはないのかな?と思いました。
【最後に】
筆記試験は過去問最低5年分を完璧にすれば、正直落ちることはないと思います。口頭試験と実技試験は、運の要素もあると思いますが、やはり青本に沿って、あとは各ガイドラインや最近増えてきている神経ブロック・TEEについて理解を深める必要があるでしょう。当日はどんな人でも緊張してテンパると思います。少しミスをしてもそれだけで落ちることはそうそう無いと思いますので、気持ちを切り替えて次に進むことが大事です。来年以降受ける人も頑張ってください。
体験談㉔
《事前準備》
6月頃に過去問1年分始めましたが、
参考書で調べながらした所、1ヶ月経っても1冊終わらず。
結局、
比較的緩やかな仕事量の病院のため勉強する時間は、
過去問はA,B問題は5年分を4,5周と6年前の分は2周、
ノートに記して試験前に読み返ししました。
無謀です。設問の1文1文をしっかり覚えることが大事です。
効率よくできると思います。
時間を要しました。C問題は何度も解いたわけではないですが、
口頭試験は、
実技は、筆記後にやっただけです。
ブロックはあまりしないものだけスタッフに協力してもらって勉強
《筆記試験》
A問題は、5年分しっかりやっておけば、
B問題は、皆さんの感想通りさっぱり分かりません。
皆きっと分からないはずと言い聞かせ解きました。感覚的には3,
C問題は、
B問題は、消去法でやっていけばある程度絞れる問題もあるので、
さっぱり分からない問題もたくさんですが。。。
《口頭試験》
詳細は、
私は、
心外も産科も10年近く麻酔してなかったので、
読み返すことで何とかある程度は答えることができました。
良いです。
いくつかポイントがあるかと思います。しっかり自信を持って(
ある程度答えはいっぱい出すこと、態度はしっかり謙虚な姿勢で、
答えは簡潔な方が良いと思います。”〜は〜なので〜
実際には、答えれない問題もあったのですが、
青本見ておけば、とりあえず何かしらの答えが出せると思います。
《実技試験》
今回、最も自信がなく、落としたと思った試験です。
私の症例は①胃切除の硬膜外麻酔、TEE②ACLS,PALS③
硬膜外麻酔で何か液体の入ったシリンジあるなと思いながら穿刺し
やりづらかったです。ずっとロスがあった感じでした。
これは、
ACLS,PALSは特に問題なし、
DAMが一番自信なかったです。
終わった後に、優しい試験官が”何か忘れてることはないですか?
”まあでも、少しでもチャンスがあった方が・・・”
ここで落ちたなと思いました。
最後のブロックとSGカテは問題なく終了。
全体を通すとうまくいかなかったので落ちたと思いましたが、
取れるところをしっかり取るのが大事なんだと思います。多分。
《最後に》
無事3科目合格致しました。
多分、私のようにギリギリになってから焦る方もいると思います。
期間は、短かったですが、
口頭試験もできたら、
緊張もすると思いますが、とにかく諦めずに解くことが大事です。
青本には本当にお世話になりました。
私の場合は、他に情報源がなかったので、
自分の性格的に難しく、過去問ベースに勉強しましたが、
今後受験される皆様、頑張ってください。
体験談㉕
体験談㉖
《筆記試験》
・A問題を確実に得点するべし。
先輩方からのアドバイスをもとに、A問題を5年分解きました。ただ、2ヶ月以上前に解いた問題は直前に見直すと「あれ、こんな問題解いたことあったかな?」と忘れてしまって結構焦ります。せめて6月までに1巡、8月までに2巡、そして9月に入って3巡、と忘れないように繰り返し解いておくことをお勧めします。
・ B問題は諦めない気持ちが大切。
B問題をざっと解いた時、まともに解けたのは55問中10題もなかったと思います。手が震えました。心が折れそうになりました。でも、それは皆同じだと思って諦めないことが大切です。1問でもいいから正解に近づいてやると不屈の闘志で粘って下さい。大丈夫です、皆同じです。
・C問題は時間配分に注意。
問題文が長く、図表の印刷が悪く、考えさせる問題が多く、1問1問に時間がかかってしまいます。ほとんどの方は、試験勉強の時に時間配分まで考慮して準備する余裕がなく、時間配分はぶっつけ本番になることが多いと思います。問題文を全部読まなくても答えを選べる場合があるので、まずざっと質問に目を通してから、何を問われているかを考えながら問題文を確認すると効率的かもしれません。B問題と違って解答にたどり着ける問題が多いので、時間配分が鍵になると思いました。
《口頭試問》
試験までのイメージトレーニングが大切です。過去問を利用して、受験生同士や先輩方に協力してもらい、繰り返し練習しておくことが合格への近道だと思います。
自分の問題は、①透析しているsevereASの患者の弁置換術、②全前置胎盤の帝王切開術、でした。
どちらも、術前問題点、全身麻酔時に注意すべきこと、実際に麻酔をかけた際に起こりうること、術中トラブル、術後ICU管理について訊かれました。
普段から術前カンファレンスで麻酔計画をしっかり立てるトレーニングを積んだり、術中トラブルで起こったことをノートにメモしたりしておくことが大切だと思います。トラブルシューティングについて聞かれることが多かったので、「麻酔科トラブルシューティングA to Z」を読んでおくと参考になると思いました。
《実技試験》
まず過去に出題された問題の情報をしっかり集めてください。8月初旬までに済ませておくと、少し余裕が出ます。そして青本を使って理解を深め、すぐに動けるように自分の言葉で説明できるようにしていきます。記憶すべきこと、大切なことは全て青本に書いてあります。本気で実技試験の準備に取り掛かるのは筆記試験後から、という人も多いかもしれません。諦めず青本を信じてください。大切なことは全て青本に書いてあります。
実際の試験では、次から次へと試験の部屋に通されるので、前の問題ができなくても決して引きずってはいけません。切りかえが大切です。また、間違った解答をすると、試験官が「ん?」という顔をしたり、ちょっと言い方を変えて繰り返し訊いてくれたりします。そういった場面にピンときたら、「あ、自分は間違った解答をしたかもしれない」と考えて、一つの解答を押し通すのではなく「これかもしれません、あれかもしれません」と、とにかく可能性を探ってください。
自分の問題は、①手術室での局麻中毒からの心停止→ACLS、回復室での3ヶ月乳児の術後心停止→PALS
②DAM。マスク換気→LMA挿入→経LMA気管挿管→確認
③硬膜外麻酔+経食道エコー
④鎖骨上神経ブロックの解剖とエコーガイド下穿刺+SG留置
でした。繰り返しになりますが、大切なことは全て青本に書いてあります。しっかり目を通して自分のものにしておく時間を取れるかが合否の分かれ目と考えて、トレーニングを積んでください。
体験談㉗
体験談㉘
筆記試験
今年A問題が10問減ったため、
B,
また削除問題は事前に調べていたのですが、
組み合わせ問題がなくなり、X1.X2.X3.のみでした。
二つわかっても三つ目で迷ったり、答えが割れたり(
口頭試問
一問目は症候性の内頚動脈狭窄と心筋梗塞を合併した症例でした。
まず画像の所見を言う。
どっちの手術を優先するか、その理由。
モニタリング4つ
など
2問目は挿管困難症例。
その対処。
低流量麻酔について
などでした。
口頭試問はC問題を勉強していると答えられるような内容でした。
実技試験
ACLS、パルス
経食道エコー、Epi
ファイバー挿管
腕神経エコー
CV
TOF
でした。
とにかく時間がないからと試験官の先生方が煽ってくるのですが、
ただ、少しくらい取り落としても問題が沢山あるので、
日頃の仕事ぶりを見ている感じでした。
試験を終えてみて、口頭試問は良心的になったな~
実技で緊張してしまい、簡単な言葉がでて来なかったり、
設問を聞き返してはいけないという噂でしたが、
とにかく緊張しきりで試験官の先生の優しさに救われました。
最後になりましたが、日々の仕事や子育てで時間のない中、
体験談㉙
体験談㉚
体験談㉛
★筆記試験対策
過去問5年分を4周しました。
勉強を始めたのは2月からです。出産直後だったので、手の空いた時間に少しずつ過去問を解いていきました。青本のことは同期や先輩から聞いていて、4月頃に購入しました。
2周目から、1問ずつ青本と照らし合わせて解き、3周目は苦手な問題について書き足したりしながら進めました。4周目はもう直前でしたが、選択肢の正誤とそれぞれ解説が言えるくらいまで覚えこみました。
★口頭・実技試験対策
7月に仕事に復帰してから、少しずつ青本を読み、とりあえず神経ブロックをなるべくやるようにしました。他は結局、筆記が終わってからの4日間で詰め込みました。病院では、始業点検の練習をしたり、呼吸器外科の先生に気管支の分岐をレクチャーしてもらったり、ブロックのレクチャーをしてもらったり。輪状甲状膜穿刺はしたことがなかったので、youtubeで見ておきました。家ではひたすら青本を読み、ぶつぶつ言いながら答える練習をしました。
2日ともポートピアホテルに前泊しました。朝が苦手なので、かなりストレスが軽減されました。
★筆記試験
A問題は例年通り過去問から、知っている問題ばかりで安心してできました。時間がだいぶ余ったので、退室して延泊してあった部屋にもどってのんびりしました。B問題はほかの先生方がおっしゃるように、笑えるような内容でした。冷や汗もでない。東京会場では、I田先生が「決して諦めるな」と激励されたようですね。私はすぎ諦めました。考えてももう何も絞り出せないし~と退室し、また部屋でのんびりしてました。C問題の前に会場に戻ると、みんな「できるわけないわ」ともはや清々しく笑っていました。C問題は1歩踏み込んだ問題が多いように思いました。難しかったですが、B問題のような絶望感はありませんでした。
★口頭試問①
70代 男性、80㎏台
直腸がんに対し開腹低位前方切除術が予定された。
糖尿病、高血圧で内服加療中
SSSでPM入っている
2か月前に狭心症症状あり
内服:ニコランジル、アスピリン、経口血糖降下薬
・この症例で確認しておくこと5つ
・麻酔計画
・術前の内服はどうするか
・術中の心筋虚血のモニター2つ
・術中PMの取り扱いはどうするか
・硬膜外注し、執刀後に血圧低下、原因いくつかとその対応
さくさく進みました。回答中に正解が出ると試験官はマウスをカチカチ。しゃべりまくっていたら、うん、そのくらいですね、もういいよ、と止められました。
- 3年後、局所再発で下腹部とおしりの痛みを訴えている。ロキソニン内服は無効。
・薬は何をどのくらい処方するか
・オキシコドンを使いました、突出痛には何をどのくらい使うか
・ブロックについて主治医と対話してください
「腹腔神経叢ブロックの適応はありますか」
「他のブロックの方法には何がありますか」
「それには何をどのくらい使いますか」
内服はなんとか答えましたが、ブロックについてはほとんど答えられませんでした。マウス全然カチカチ言わない。そういや筆記の過去問で同じケースがあったなあ。。。
★口頭試問②
2輪に乗っていた70代の男性、自動車との事故
sBP:80、HR:130、RR:32、SpO2:95%(リザーバー10L)
顔面打撲、腹部膨隆、JCS20
・問題点は
・この症例で術前に確認すること
- 頭頸部、腹部CT、血液検査結果、開口制限あり(5mm)
(高度貧血、代謝性アシドーシス、顎骨・鼻骨骨折、血胸、腹腔内出血など)
・それぞれ所見を
・画像から、気道確保で注意する点
・搬入にあたり何を用意するか
・導入時、薬は何をどのくらい使うか
- 執刀後、出血が5000mLを超えて未だ出血中。輸血は間に合わない・
・外科医と今後の方針について話し合ってください
(ガーゼパッキングで仮閉創、ほかの血液型ならあるとのことで、異形輸血の相談とか?)
- パッキングでICUに入室しました。出血はトータル8000mL。
・術後の注意点は?
これはうまく答えられたような。
他の先生方の体験談を読むと、この2問は私にとっては当たりだったなと思いました。他の問題だったらもっと答えられなかったかも。
めちゃくちゃ緊張しましたが、なるべく迷いありません風に、はきはき答えるようにしました。時間は余りましたが、雑談なし、退室もできず、試験官と向かい合ったまま静かに時間まで待っていました。
★実技試験①
- 満期のC/S、CSEA2本刺し
・それぞれ刺す場所は?その理由は?
・硬膜外穿刺:手袋して消毒からカテ入れるまで
・消毒は何回?1回目と2回目の違いは?
・カテはどのくらい入れる?
- TEE
・大動脈弁短軸像(RA、NCCはどれか)
・大動脈弁長軸像(LV、M弁前尖はどれか)
エコーが軽すぎてうまく操作できず、なかなか短軸像を出せずにいると、シェーマを見せられ、これで指してといわれました。なぜか長軸像はすぐ出せました。いつもはできるんです・・・!と捨て台詞で退室。
★実技試験②
なごやか~
- ブロンコキャス(挿管済み)
・分離肺換気がうまくできない、直してください(青カフガ逸脱していた)
・右主気管支の同定はどうするか
・左B6を見せて
- 気管支ブロッカー
・喉頭鏡で挿管
・右にブロッカーを入れる
・ブロッカーが浅い/深いとどうなるか
この部屋ではあまった時間におしゃべりしてました。先生どこの病院?口頭試問どうだった?とか。
★実技試験③
- 成ACLS:手術室で神経ブロック後に意識消失、HR40、脈拍蝕知せず
・波形は何か
・心マ中:押す場所、深さ、テンポは?
・研修医に指示をだしてください
・Vfに→除細動(もたれかかる試験官がいる)
・局麻中毒でした、第一選択は?
「え、アドレナ「ん?局麻中毒だよ?」「脂肪製剤です」
- 乳児PALS:そへ術後、回復室で反応がなくなった、脈拍触知しない
・一緒にいた研修医に指示を出してください
・心マ:押す場所、深さ、テンポは?人工呼吸は?
入室した時に、すでに人形にはパッドが貼られていました。確かに貼られていました。今年はパッドなんや、しかも自分で貼らなくていいのね、と思いながら心マしていたのですが、いざ除細動しようとするとできない。「パッドを確認してください」とアラームがなって人形を振り返ると、パッドない。えーーー!!!貼ってありましたよね?!今、貼ってありましたよね?!?!なんでー!!そういう試験ですか?!あっ心マやめないでくださいよ!などと騒ぎ立ててしまいました。「あはは~いやごめん、剥がすの忘れてて~今はがしたの、だから貼って~」とのことでした。無駄に騒いだ自分にテンパってしまい、シールも剥がさず貼ろうとし、「シールははがそうね~」と優しく手伝っていただきました。。。本当に
恥ずかしかった。あかん落ちたわと思いました。
★実技試験④
10分ほど控室で待ち、パッドトラップの動揺をひきずったまま入室。
- TAPブロック
成人男性が横たわっている。わかってはいましたがびびる。
・エコーで構造物、局麻はどこにいれるか、何神経がブロックされるか
・ゼリーみたいなのに神経が入っている、探して平行法でブロックしてください
・局麻を注入するときに注意することは何か
- SG挿入
・エコーガイド下に内頸静脈穿刺
(最後のほうだったからか、かなりhypo。エコーでも静脈はぺしゃんこで、なかなか穿刺できず。。。試験官が水を足してくれてやっと穿刺できました)
・ガイドワイヤーは何センチいれるか
・不整脈がでたらどうするか
・シースをいれてください
・SG挿入してください
・カテーテルから血液が逆流しない、どうしますか
・SG挿入中の圧波形を指でかいてください
なんかいろいろ聞かれた気もしますが、穿刺できない時点でかなり辛く、呆然としながらやっていたので覚えていません。動揺のあまりダイレーターなしにシースを入れようとして入らず(当たり前)、さらに涙目、時間が押してきたので試験官が横からダイレーターを入れてくれたりと、たくさん手伝ってくれました。しょんぼりしながら終了。普段ふつうにやっていることなのに、こんなにできないとは、とかなり落ち込みました。
落ちたな~(特に実技)とがっくりきていたので、合格できてほっとしました。
勉強苦手、劣等生ですが、青本のおかげで一発合格できました。とくに口頭試問は青本なしではどう対策すればいいかも分からなかったと思います。購入を迷われているかたは、ぜひともお勧めしたいです。
本当にありがとうございました。
体験談㉜
体験談㉝
<筆記試験対策>
過去問6年分を4月から繰り返し解きました。過去問集には関連問題が記載されているので
一緒にみておくと効率よく勉強できると思います。8月下旬には3周が終わり力試し用に残
しておいた第54回分をテスト形式で解いてみたところ8割程度は正解できたので、最後の1
か月は間違えやすい問題、計算問題を重点的に解きました。
<口頭・実技試験対策>
口頭・実技試験対策に関しても十分な対策が必要と考え4月から過去問、青本をみて対策を
行いました。口頭・実技試験を勉強するにあたり一番役に立ったのはこのサイトの体験談
でした。実際に試験を受けた先輩方の臨場感あふれる体験談をみてイメージトレーニング
を繰り返しました。また術中低酸素血症、高二酸化炭素血症、低血圧の鑑別と対応や肺塞
栓、悪性高熱、甲状腺クリーゼ、局所麻酔中毒の対応、治療など過去問で繰り返し問われ
ている内容に関しては自分でまとめておきました。実際の試験で瞬時に答えられるレベル
にしておく必要があると思います。
<筆記試験>
A問題は例年通りでした。過去問を十分にやれば9割程度正解できると思います。複数解答
ですのでケアレスミス、マークミスに注意が必要です。B問題は皆さんが書かれているよ
うに難問ばかりでした。過去問のみでは対応できないので日ごろから幅広く知識をつけて
おく必要があると思います。特に学会が出しているガイドライン、治療指針、最近のトッ
ピクスなどを日頃から見ておくことが大切だと痛感しました。C問題は新作問題がほとん
どでしたが臨床問題ということもありB問題に比べれば解きやすかったです。しかし連門
形式ですので、問題そのものを見誤ると1問目、2問目と連続で間違えることになるので問
題文を注意深く読み何が問われているかを吟味する必要があります。自己採点ではA問題9
割、B問題5割、C問題7割程度でした。
<口頭試験>
1 開胸での食道癌手術→術後腕神経叢麻痺
術前検査で必要なもの、分離肺換気の方法、低酸素血症の鑑別、術後鎮痛で何を選択する
か、腕神経叢麻痺の診断と治療など基礎的な内容が問われました。試験管の方も穏やかで
特に突っ込まれることもなくスムーズに進んでいきました。
2 開腹膀胱全摘→術中高二酸化炭素血症→悪性高熱症→家族に悪性高熱症に関して説明
この問題に関しては術中高二酸化炭素血症から悪性高熱症を鑑別として挙げられるかが鍵
だと思いました。術中体温上昇やミオグロビン尿などの記載がない段階ではなかなか想起
しにくいと思いますが、口頭試験対策として高二酸化炭素血症の鑑別はまとめておいたの
で流れにのることができスムーズに進みました。口頭試験は10分程度時間が余り、その時
点で口頭試験に関しては問題はないだろうと感じました。
<実技試験>
1 PALS(7歳男児、新生児)
2 DAM(LMA挿入→輪状甲状間膜穿刺)
3 脊髄くも膜下麻酔、TEE(四腔像出してM弁前尖指摘、経胃短軸像出して異常所見指摘)
4 斜角筋間腕神経叢ブロック、スワンガンツカテーテル挿入
いずれも過去問で対応可能ですし日頃から臨床をしていれば十分答えられると思います。
ただしPALSでの薬剤の量、DCのジュール数や神経ブロックでの細かい解剖も問われるの
でしっかいり確認をしておく必要があります。
<総括>
試験対策試料およびこのサイトは非常に役に立ちました。感謝の気持ちでいっぱいです。
専門医試験は過去問を十分に解き、日頃の臨床を一つ一つ大切にしていれば合格ラインに
は到達します。ただしあくまで専門医は通過点であり今後も精進していかなければならな
いと痛感しました。
体験談㉞
★体験談★
子供のいる、妊娠中のママ目線で書いているので、
一歳の娘がいて子育て、家事、
仕事の合間に勉強したりしていましたが、
筆記試験
勉強内容は、
51〜54回の過去4年をやるのが精一杯で、
難易度は本当に上がってました!!
B、Cに関しては過去問じゃあ殆ど歯が立ちませんでした。
今回から全て選択問題になっていて
選択肢の組み合わせを選ぶ問題はなく、a〜
最後の1つが絞りきれない(泣)
A問題は過去問がほとんどだったので、過去問4〜
計算問題が少なく、時間に余裕があり、途中退出する人も、
B問題は、本当に難しかったです。
過去問解いてても、全然分からない。
確実に解けたのは3問くらいかなぁ。周りも同じ反応でした。
C問題は、Bに比べればまだ分かる問題がありましたが、
A問題の時はなんとかなるかな〜と思い余裕がありましたか、
施設などについて
服装は筆記試験に関しては、
会場は結構寒かったので、一枚上着があるとよかったです。
荷物もクラークがあるので、宿泊で荷物が多くても大丈夫でした。
試験中、
妊娠中だったので、
おそらく、途中退出しやすいような配慮かと思います。
私は8時45分くらいにホテルに着いて、
朝は、9時40分から試験についての説明があり、
試験も、初めの45分は退出できませんが、
お昼ご飯は、学会が用意してくれているお弁当を頼みました。
ホテルにコンビニもありますが、会場から遠いし、
BとCの間の休憩時間が思いの外短くて、
実技・口頭試問について
口頭試問が2題で25分、実技試験が4題✖️10分でした。
集合時間に集まり、説明を受けて、上の部屋に案内されます。
皆さん、格好はやはり筆記試験とは違って、
口頭試問について。
試験会場の前に着くと、まず問題の書いた紙とペンが渡されて、
私が出たのは透析患者のASに対する麻酔。
内容は術前のリスクや術中トラブル、
2つ目は、37才の全前置胎盤の妊婦の麻酔。これも、
ひねったり、稀な疾患がでることはなかったので、
実技試験について、
私が出たのは、
・成人の導入後の心停止に対するACLS、小児ACLS
・挿管困難患者のDAM
・硬膜外チュービング、TEE(四腔像を出してて、
・鎖骨上での腕神経叢の描出、SGカテーテルの挿入と、
などでした。
ACLSは妊婦と伝えてあったので、
本来なら妊婦さんは心マしなくていいみたいなので、ご安心を〜
もし、させられそうになったら妊婦という事を伝えてください!!
毎年出されていた麻酔器の始業点検は出ませんでした。
実技・口頭試問に関しては、日常的にやっていることを、
この青本があったおかげで、
そのおかげて、一発合格することが出来ました(^ ^
本当にありがとうございました!!
体験談㉟
元々外傷系3次救急を専門にしていたのですが、最近は麻酔ばかり
要は鞍替え組です。
救急の専門医はあるので今回の試験は落としても給料に影響はない
とは言え何年もやるのもつらいのでそこはそれなりに対策を講じま
その1 対策本を買う(3か月前)
字が小さくてもう見えません・・・
Kinkosに行って1冊100円で背表紙を切り落とし、はがき
それを病院に持って帰り裏表のA4へ拡大コピーです。
その2 標準麻酔科学を買う(3か月前)
元々救急から入ったため、本来なら研修医レジデント時代に先輩か
いろいろ目からウロコ・・・。
その3 対策本を読む
とにかく一通り読みました。
その4 対策本を見ながら過去問5年分をひたすら解く
5年分には何の根拠もありませんが通常業務もこなさねばならない
あとは神頼み・・・
小児の心臓や小児の大きな外科は経験がないので口頭で出たら詰み
実技は
・成人の心停止に対するACLS、小児ACLS
・挿管困難患者への挿管
・硬膜外チュービング、TEE
・鎖骨上での腕神経叢の描出、SGカテーテルの挿入と、波形を書
おっさん相手なので「もうできますよね、でも試験なので一応やっ
口頭試問は
・ASのAVR
・前置胎盤の帝王切開
だったでしょうか。
こちらは普段病院で同僚とカンファでもしている感じのやり取りに
教訓としては、この手の試験は30代のうちに済ませておくことで
とにかく目がキツイのと記憶力集中力の低下には参りました。
ついでに医局にじっと座ってたせいで仙骨が軽い褥瘡になったよう
よい副作用は、医局で遅くまで勉強していたので「あんなおっさん
照れるぜ。
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