体験談①
筆記試験
体験談②
<体験記>
3科目合格しました。口頭試問対策に資料を使わせていただきました。
筆記試験
過去問5年分を繰り返し、解きました。最初の1-2周は解説をよんで、理解しました。間違える問題は決まってきますので、そこだけメモをとって覚えるようにしました。以後は問題と答えをタイムトライアルのような感じで、空いている時間に解きました。問題と答えを覚えてしまうような感じになりますが、年度ごとに「でないのを選べ」など、出題形式が若干違うので注意が必要でした。特に過去問A, B問題は同じ問題が出題される可能性が高いとのことでしたので、重点的に繰り返しました。タイムトライアル形式だと、3時間ぐらいで1年分が終わりますし、「ページをめくることで勉強した感じ」があるので、試験前に焦っている時には精神的にも安定材料になります。実際の試験では、A問題で見たことのない問題は100問中1-2問ぐらいでしたので、ほぼとりこぼしていないと思います。B, C問題は難しい問題ですので、あまり差がでないかと思います。合格対策するには、A問題をとりこばさない過去問重視がよいかと思います。
口頭試問
一番の難関だと思いました。出題問題によって解答できるかどうかが大きく分かれますので、勉強法としては「自分の一番弱いところをかさ上げしていく」のがよいと思います。得意分野の問題であれば、ある程度は答えられますのでそこを強化するよりも、大幅な減点を避ける勉強法が合格への近道かと感じます。ペインや集中治療、緩和に関しては、その領域の基本的問題が出題される傾向にありますが、最近は具体的な薬剤量や副作用の対策なども問われますので、少なくとも過去問に出ている内容は語れるようにすべきと思いました。また、「術中低酸素」「覚醒遅延」「血圧低下」など、どの麻酔でも生じうるトラブルに関しては、鑑別リストや対策を整理しておく必要があると思います。もちろん現場では、無意識に対処してしまうことなのですが、言葉で表現するというのは難しいものです。口頭試問症例では、ほとんどの場合で麻酔中にトラブルが生じてくるので、必須の対策かと思います。
出題① 肥厚性幽門狭窄症
生後1ヶ月程度の噴出性嘔吐。小児外科医から手術が申し込まれる。
<術前の問題点と診察項目について述べてください>
<麻酔方法はどうしますか?注意点は?>
<チューブはどのサイズを使いますか?>
<術後鎮痛は?>
<病棟で低酸素血症になりました。原因を5つ挙げ、対策を述べてください>
出題② AS(問題文では弁膜症としか書かれていない)合併患者の胃出血に対する緊急手術
<試験官を術者とみなし、麻酔上必要な術前情報の聴取を行ってください。>
<A圧と左室圧のグラフ → 診断は?>
<麻酔導入方法を具体的に述べてください>
<麻酔導入後に血圧低下しました。鑑別を5つ挙げて対処法を述べて下さい>
<術後覚醒遅延です。鑑別と対処法を述べてください。>
※ 非常に温和な試験管二人でした。質問の前に「リラックスして質問に答えてくださいね」と声をかけてもらいました。質問に答えている間も、うなずいてもらえたので安心できました。試験官によって雰囲気はだいぶ違うかもしれません。
※ 答えが足りない時などは、「他にはどうですか?」「○○という状況ですが、他には考えられませんか?」「××mg/kgでよいですか?」と聞き返してくれます。基本的には+αを求められているので、何か答えた方がよいです。
※ 他の体験記にも書かれていましたが、あまり長く答えると時間がなくなって最後の方を飛ばし気味に進めることになります。なるべく簡潔に答えるのがよいと思います。
実技試験
分離肺換気(DLT, Bloker)、B6の同定、分離換気の方法
ACLS
硬膜外+TEE(四腔像と左室短軸の描出、右室同定、M弁前尖同定)
神経ブロック(TAP, 鎖骨上)、CV穿刺(ガイドワイヤーまで)、神経ブロックの針描出
普段やっている通りにやれば問題ないです。ただ、TEEや神経ブロックなど経験が少ない人は苦戦する(というか知らなければ考えても分かるものではないです。)かと思います。過去問の内容は練習しておいた方がよいかもしれません。質問内容は、その手技をやっていれば答えられる内容になっています。ですので、手技の実力よりも「やったことあるの?」「後輩におしえられる?」という視点での評価だと思います。また、時間がなく、せかされます。ゆっくり説明していると、「そこはやったことにして進めてください」と言われたりします。
注意すべきなのは、「一応、設定があること」です。私は、ACLSは脊髄くも膜下麻酔後に心停止した症例でした。てっきり挿管している状況だと思い込んで、30:2の換気ではなく、6-8秒に一回と指示していました。プロトコールが決まっているものはそのとおりにやらないと大幅減点と聞いていたので、試験後に気がついたときには落ち込みました。合格したのでほっとしています、本当に。緊張するとは思いますが、「症例の状況設定」は最初に読み上げられますので、注意して聞いた方がよいかと思いました。勘違いしている場合は「誘導」が入り修正してくれますが、手技をやっていると他の状況を想定することができなくなりますので、混乱します。口頭試験の項目でも述べましたが、試験官が聞き返したり、何度も確認してくるところは「間違っているという指摘」ですので、冷静になって(難しいですが)状況を確認した方がよいかと思います。
体験談③
はじめに、これは非常に要領が悪い人間の受験期です。要領がよいと思う方は読んでも意味がないかもしれません。
筆記試験
試験というものが苦手で今までの人生で何度も痛い目を見てきたので、1年前の9月から準備をはじめました。まわりにひとりも受験生がおらず情報をまったく持っていなかったのでネットで情報検索しこちらのサイトにたどりつきました。はじめから終わりまで不安でたまりませんでした。過去問は7年分を4-5回解きました。正直なところ、1,2回目では問題の意味すら全くわからず、ただひたすら解いては間違え解いては間違え、といった感じでした。はじめのうちは正答率10%ぐらいだったと思います。
気づかないうちに少しずつ少しずつポイントがわかってきて、3回目くらいからは正答率も上がるようになってきました。それに伴い青本を読みこみました。時間も根気もなくミラーのような成書を読むことはできなかったので、青本で付け焼刃の知識を詰め込みまくりました。はじめはどうしても進みが遅く、1日10問解くことからスタートし、4回目ぐらいには1日50-100問、5回目には1日100-200問解くようにしました。タブレットを持ち歩き、わからないことはネットで調べました。(ネットには間違ったこともたくさん載っていますのでひとつのページを信用しないようにはしていました。)何度も間違えるところはノートに太いマジックペンで書き出し覚えるようにしました。
試験直前までずっと仕事の合間に職場で勉強し、退勤後はカフェで夕食をとり勉強しました。1日に合計2時間程度勉強するのがやっとでした。休みの日はできるだけ勉強に充てました。最後の1週間はシルバーウィークがあったことも幸いでしたが休みの日は図書館に行って開館から閉館までいました。受験生とおぼしき若い方々や資格試験を受ける方々がたくさんいて、とても励みになりました。この最後の1週間は本当に精神的にもつらくほとんど泣きそうになりながら勉強していました。
PDFファイルの計算問題の解説は非常に役に立ちました。計算問題はかなり意味不明なところもありますが、絶対に捨てられないと思い自分なりに理解できるまで解きました。そのおかげか、新作チックな計算問題が出ましたが解けたように思います。また、青本のTEE図説のページも非常に参考になり、あれを基に自分でもTEEの本を開いてイラストを書き知識の再確認をしました。とにかく要領が悪いので私生活のかなりの部分を犠牲にして取り組んだ受験でしたが、結果がついてきたので報われたと感じています。
当日はA問題はほとんど過去問でしたので、90%以上は正答できていると思います。B問題は完全な新作問題で、勉強不足ですのでちんぷんかんぷんでした。が、解きながらもよくできた問題だな(悪問もありますが)と感じました。終わってミラーを斜め読みし、やはりミラーから出題されるのだなと思いました。自信を持てる解答は20%程度だと思います。試験中ももしかしたら人生終わってしまったのか?とも思いましたが諦めてはいけないといましめ頭の記憶を呼び覚ますようにしました。
B問題はおそらく日頃深く勉強しているかどうか見ているのだと思います。得点率が低くても合格できますが、今後勉強しなさいと示唆しているのでしょうか。
C問題は臨床問題で、おそらくそこまで難しくなかったのだと思います。が、知識の甘さが出てしまいわかるようでわからない問題がたくさなりました。恥ずかしながらこちらも正答率は20-30%のような気がします。実際の臨床では正解が複数あることもありますから、なにが正解か終わってからもわからずどんよりした気持ちのままでした。他の方も書かれていると思いますが、とにかくA問題をはずさなければ筆記は合格すると思います。
口頭試問と実技試験
実際に準備にとりかかったのは、筆記前最後の1週間のうち1日と筆記が終わってからの日々のみでした。青本のみを頼りました。本番前日には声に出して練習しました。青本の過去問を解くうちになんとなく傾向がわかってきたので、青本に載っている分は全部目を通したほうがよいと思います。実技についても、特にPNBについてはyou tubeを何度も見てイメージを膨らませました。
神戸ポートピアホテルの本館8・9階を借り切っておこなわれていました。客室のベッドが取り払われ試験会場になっていました。待機室(2階宴会場)から業務用エレベーターで一定人数ごとに上にあげられます。待機室では緊張のあまり完璧に末梢がしまってしまい、いわゆるプレショック状態になっていました。客室階にたどりつくと、スタッフの方々が大勢いて誘導してくれますので完全にベルトコンベアーに乗って方々で検品されている感じでした。不思議とベルトコンベアーに乗ってしまったら末梢もあたたまりなぜだか勇気がでてきました。これが一番の勝因だったかもしれないです。いつもオペ室でやっている通りの自分を出せばきっといける!と思いました。
口頭試問
入室前に5分時間があり、二つの症例を書いた紙を渡されます。ボールペンでメモを取ることができます。これは聞かれるだろうなということはある程度予測がついたので、本番で頭が真っ白になってもいいように必要な検査や身体所見や注意事項などをメモしておきました。意外とたくさんメモできました。試験官は二人で非常に優しい先生がたでした。
①生後1か月の子の肥厚性幽門狭窄症と②高齢でOMI他院フォロー中+脳梗塞後遺症なし抗血小板薬内服のASが出題されました。
①では術前に診るべき身体所見、検査所見、電解質をどのくらいの数値まで補正するか、補液の速度は、挿管チューブのサイズは、導入するときの注意点は、などが質問されました。①の中に接遇問題が含まれていて、すぐ手術をしたい外科医にどう対処するかというものでした。知識を問う質問の中にははずしてはいけない(チューブのサイズや導入するときにRSIで導入するなど)国試の禁忌問題のようなポイントはあると思いますが、あとは普段自分がどのように赤ちゃんの麻酔を管理するかを述べられれば大丈夫そうでした。間違っていても評価はされているような気がしました。
②でも術前に必要な情報、導入方法とその薬剤(いつもリアルに使っているものでよいそうです)、術中管理で気を付けることなどを質問されました。導入方法ですが、この症例ではかなりの圧較差がありましたので、いつもプロポで導入しますが量は少なくします、ですとかプロポなしでセボだけ嗅がせて導入することもありますなど、それこそ実際にやっている方法を披露しました。若干時間が余ったのですが、こういうところを気を付けたほうがいいよと講評をいただきました。優しく「先生はできているから、次も頑張って」と言われ元気づけていただいて退室しました。その一言は神に思えました。
間違った答えを言ってしまってもひるむ必要はないと思います。普段実際に自分の頭で考えて麻酔を計画しているかを重視して見られているような気がしました。そしてとにかく思いついたことは何でもしゃべることが重要だと思います。沈黙は禁です。
実技試験
こちらは4つの部屋にわたって試験を受けます。どの部屋も試験官は二人で二人とも採点していました。とにかく、まったくもって時間がありません。答えに悩んでいる時間はまったくありません。よどみなく答えることが大切ですが、ふだん麻酔をかけていればなんなくできると思います。
① ブロンコキャスの挿管+気管支ファイバー
患者の年齢と右肺全摘予定であることが読み上げられ、チューブのサイズを選択させられます。実際にブロンコキャスが出てきます。組み立てはすんでいました。喉頭鏡で人形に挿管するのですが、喉頭がベロベロしていてかなり時間がかかってしまいました。喉頭蓋が丸まってしまって全然持ち上がらなくて自分でも笑ってしまいました。なんとか挿管し、その過程をつぶさに口で説明しながら左用チューブを左の気管支までもっていきました。聴診による確認は省略され、すぐにブロンコファイバーの操作にうつりました。青カフが分岐部でチラ見えする状態にすることははずせないポイントだと思います。そのあと右の上葉気管支を出してくださいと言われ、自信なさそうに説明しはじめたところ時間がなくなってきたのか、もうよいので左のB6を出してくださいと言われ、考えていたところでタイムオーバーとなってしまいました。もはや落ち込む余裕すらなし。
② カイザーの硬膜外麻酔+TEE
穿刺高についてきかれました。あとは説明しながらやってくださいと言われ、手袋のサイズを聞かれ手袋装着から試験スタートでした。今回は腰椎でやってくださいと言われ左側臥位の人形の前に座りました。実際に刺せる人形でした。消毒して(消毒内容は聞かれず)、キシロカインで局所麻酔して(…と説明していたら患者さんにも声かけてねと言われてしましました。説明しながら、声掛けしながらなんて非現実的ですし、実際やろうとするとけっこう難しいですね。)本物の針をMedianで刺して、深さ2㎝で止めて、生食のシリンジ(実はいつもは局麻入りのシリンジで刺してますが)をつけて抵抗消失法でおこない、抵抗がなくなったところで…と説明しながら手技をすすめました。チュービングまでおこない、何㎝入れるか質問されて終了でした。TEEではfour chamber viewとTG basal SAXを描出してくださいと言われ、当然なんなく描出できました。four chamber viewでは右室とM弁前尖を出してくださいと言われました。それだけでタイムオーバーでした。これも、おそらく日頃からTEEを使い慣れているかも含めて見ていると思います。実は久々でしたが、構え方など本能的に覚えていましたので今までの経験に心底感謝しました。
③ボランティアさんでTAPブロック+腕神経叢ブロック鎖骨上アプローチ+人形で右内経静脈CV挿入とこんにゃくゴボウでの神経ブロック
TAPブロックは実際にやったことはないのですが、何度も何度もシミュレーションしたのでいかにもやっている「風」に答えられました。構造物について説明しどこに局麻を入れるか、ただそれだけです。鎖骨上アプローチについては実際に画面を出し構造物について答えます。斜角筋はどこ?とも聞かれましたが出した画面では出しづらかったので少し上に振って斜角筋アプローチ近くまでプローベを持っていき示しました。CV挿入は当然エコーガイド下です。動脈と静脈の見分け方についても聞かれます。ガイドワイヤーを挿入し、ワイヤーを何㎝挿入するか聞かれて終了でした。問題はこんにゃくとゴボウです。こんにゃくのようなものに中のこのへんに神経がはいっていると言われプローベを当ててみると、ゴボウのような線のようなものがでてきました。ブロックしてくださいと言われましたが、神経=○の集まりと思っていたので何度も「これって神経なんですよね?」と聞いてしましました。もしかしたらプローベの向きを90度変えれば○の集まりになったのかもしれませんが、本番では思いつくわけもなく仕方ないので、平行法で刺しますと言って刺し神経のそばまで針をすすめて終了しました。実際にはありえないブロックですね。この部屋は本当に忙しく、早口でしゃべりまくらないと4つの手技はできなさそうでした。
④始業点検かと思いきや、ACLS
脊麻で管理されていた人が心停止したパターンでした。頭が働かなくなっていて、すっかり挿管しているものと思い込むヘマもありましたが穏やかに指摘していただき修正できました。PEAの波形を出されて、さあどうぞと。試験官が気道を確保することになったので、自分は心マをしました。聞かれもしませんでしたけど、押す場所・回数・深さ・戻りについてすべて勝手に答えました。その間30:2で呼吸をサポートすることも言いました。アドレナリンを用意してもらい、IVしたら生食20mlで後押しし上肢を拳上することも勝手に言いました。アドレナリンは3分おきということも言いました。心マは2分おきと言うのはなんと忘れてしまいました。そうこうしていると波形がVfになっていてさあどうする?と。DCかけますので二相性なら150Jにしてくださいと言うと少ないJでショックをかけさせられます。手元でチャージさせられました。そのあとからがパニックです。戻らなかったのですが、心マを続けるところをなんと再度DCをかけるという大失態。あとで思い出して青ざめました。幸い、そこでタイムオーバー。ちーん、でした。
口頭試問が終わって、もはや茫然自失でエレベーター(こちらは宿泊客用のふつうのエレベーター)に乗ってロビーに帰りました。帰ったらなんだかあの世からこの世におりてきたような気がして不思議な感覚でした。
これから受験なさる方々に言えることは、過去問と青本と、そして日々の臨床を大切にしてくださいと言うことです。それが、受かるためのすべてだと思います。
体験談④
●筆記試験
過去問を解きながら、year noteのようにまとめファイルを確認しつつ、
結果的には6年分を3-5周しました。
まとめファイルのおかげで、
やっていくうちに徐々に知識もまとまっていきました。
実際の試験では、A問題はほぼ見たことのある問題でした。
B、C問題は例年通り新出問題も多くて焦りましたが、
解ける問題で落とさないよう注意しながら解いていきました。
●口頭試験
毎年新出問題も多く、かなり対策が難しかったですが、
過去問は過去10年分3周とまとめファイルを活用しました。
基本的には、筆記試験で出ている内容を、解答の範囲だけでなく、
全体的に把握していれば良いように思います。
自分の苦手分野は確実に勉強しておいたほうがいいと思います。
●実技試験
内容が盛りだくさんでしたが、過去問と同じような問題でした。
TEEが新しく出ていましたが、
いろいろな模型を使わせてもらえるので、
●まとめ
まとめファイルはyear noteのように、専門医試験対策向きで大変活用しやすかったで
す。
過去問を取りこぼしなくきちっと把握していくことが重要だと感じ
大変お世話になり、ありがとうございました。
これから受験される先生方がんばってください。
体験談⑤
口頭試問は新生児の幽門狭窄で、電解質異常、
実技試験
実技試験は4つ1つ目は硬膜外麻酔の実技2つ目はダブルルーメンチューブの挿管でB6はどこ?
体験談⑥
体験談⑦
勉強始めた時期:受験する年の3月頃
内容:過去問直近5年分とサラリーマン先生の青本 。B.C問題や口頭試問対策に、
問題が2問程ありました)
筆記試験
今年のA問題は過去問5年分で9割は取れる内容でした。
B問題は全て新作で、
本来は稼ぎどころのC問題ですが、緩和や救急、
実技試験
過去に出た問題をしっかりやっておくことで対応可能でした。
口頭試問
1問目が新生児で肥厚性幽門狭窄、
これまであった接遇はありませんでした。(
総評
これまで以上に救急、ICU、小児、
ただ基本はやはりみんなが取るところを確実に取ることだと思いま
日々の仕事をしながらの勉強はなかなか大変なものがありますが、
有難うございました。
体験談⑧
7月になってから本格的に試験勉強をはじめました。
<筆記試験>
A問題はやっぱり過去問だ!!と再認識させられました。
B問題は、やはり難問が多く、
C問題はBほど難問ではないですが、運任せ状態でした。ただ、
私の場合、Bの正答率はかなり悪いと思います。
<口頭試問>
2日目の昼からでした。
2問目は、高齢女性(体格は普通)のラパロ低位前方手術で、
私は過去問5年分を重点的にやりました。
<実技試験>
筆記試験が終わるまで何もしてませんでした。
とりあえず青本にのってある内容はチェックし、
麻酔器、ACLS、筋弛緩モニターの張り付け、
私の問題は
①迅速導入、輪状甲状間膜穿刺
②帝王切開のCSEA の硬膜外(穿刺部位聞かれました)、肋骨の断面をエコーでだす、
③ACLSはPEA→Vf
術中に起きた、挿管されている設定。心マの早さ深さ、
④大腿神経ブロックの画像を出して解剖答える、
どのブースでも時間ないから急いで!
体験談⑨
体験談⑩
口頭試験
I.重症筋無力症患者 150cm台 肥満女性の胸腔鏡下胸腺摘出術
問題点は?
分離肺換気では何を用いるか?
その理由は?
重症筋無力症患者での注意点は?
筋弛緩拮抗薬はスガマデクス以外に何がある?
ネオスチグミンの副作用は?
それを防ぐために何を併用?するか?
「コリン作動性クリーゼ」と、おそらく「筋無力性クリーゼ」を答
麻酔導入方法:具体的な薬剤と量
筋弛緩薬を用いずに行い、具体的に述べた後に、肥満があり、筋弛緩薬が必要です、どのようにして(筋弛緩モニタ
TOFモニター:写真を見て、電極の間違いを指摘したり、使用法
手術が終わりました。スガマクスを投与し10分後に、
→ずばり診断は?
「アナフラキシー」の検査は?→トリプターゼを答えさせる。
上記患者さんへ術後の説明。
Ⅱ.外傷、フルストマック、GCSの表示、急性硬膜下血腫(途中
血圧高値、徐脈
上記の問題点
脳外科医師た患者家族へ、麻酔担当医として術前に確認したいこと
ワーファリン拮抗に何をどれくらい使用する?
術中の脳圧管理
開頭したらどうなる??どうする??
術後、抜管前の胸部Xp写真
脳外科の先生へ、術後の呼吸管理を具体的に説明してください。
胸部Xpの診断は?→肺水腫は?→神経原性をこたえる
この度は、私にとって非常に恵まれた問題と試験官でした。
青本のまとめはとても参考になりました。本当にありがとうござい
以前の体験談に投稿された内容を参考に、2-3回は通読しました
本当にありがとうございます!!
体験談⑪
過去問を5年分、あとは先生の青本で勉強しました
過去問をやり始めたのは6月くらいからで、
PDF版は遠隔地への移動時もタブレットで見れるので出張の多い
A問題はほぼ過去問通り、
続くB問題はやはり難関でした、
C問題も簡単ではありませんでしたが、
また、
口頭試験
まずは現地入りの段階で軽いトラブルが
悪天候で神戸空港に行けるかどうか、
結果としては何とか飛行機が着陸できてセーフでしたが、
それにしても木曜日の夜の神戸はとんでもなく強風でした
金曜の午後からの試験順
控室で50分くらい待たされてようやく試験会場へ
先輩から聞いてはいましたが、
口頭試問は
・MG患者の腹腔鏡下胸腺摘出術
・Afで抗凝固中の急性硬膜下血腫
の2題でした
正直この組み合わせに当たった人はラッキーだと思います
2題とも普通の症例でラッキーと思いつつ、
どちらも日常臨床で経験したような症例だったので、
接遇問題はスガマデクスのアナフィラキシーについて患者に説明と
口頭試問は普段やっていないペイン・
試験管の1人の名前を知っているはずだけど思い出せなかったのが
実技試験
4部屋で内容盛りだくさんでした
挿管困難、局麻中毒のACLS、脊麻、TEE、
内容詰め込みすぎて試験管の方が時間内に終わらせようと焦ってい
とりあえず想定していた内容、
警戒していた始業点検は出ませんでした
印象的だったのは、試験管全員ipad?
感想
合格発表の火曜日は臨時手術対応でバタバタしていて感慨も何もあ
専門医試験を受けてみて、
終わったから言えることですが、
今回の試験勉強の7割くらいはsalaryman先生の青本とP
本当にありがとうございました。
試験会場でも青本を開いている人を沢山見かけたので、
体験談⑫
筆記試験
Aでいかに高得点を取れるかがカギだと思う。過去問6年分を2周したら94-95%は取れた。逆にBは6割前後か。Cも6-7割だと思う。
過去問を2周して、青本で知識の裾野を広げ、まとめPDFファイルの1問1答で選択肢を変えられても答えられるようにする。
口頭試問
口頭試問の試験官には今年から「誘導しないように」とお達しが出たようだ。
これまでは頷いたり紙に加点を書く動作で手ごたえを観察できたらしいが、いまはパソコンになった。しかしこれもクリック音を聞いていれば手ごたえをつかめると思った。
口頭試問①
甲状腺腫瘍&高度気道狭窄
「麻酔導入前後に気を付けること、準備するもの?」
DAM(輪状甲状膜穿刺や緊急気管切開含む)、ECMO(PCPS)など
「気道確保は覚醒下の経鼻挿管でやりました 具体的な方法は?」「術中に気を付けることは?」「HR135、体温38.5℃、ETco2 38」で病態は何を考えるか?「このときの対応は?」
ICU Dr(内科医)が不安がっています なにをどう申し送るか。実際に試験管相手に。抜管の時はどんな手順ですすめるか など
口頭試問②
軽度腎機能低下Ptが正中皮静脈採血後の正中神経マヒ → とおもいきや実は頸椎症
正中皮静脈の採血痕を写真でみせられ、「どの神経が損傷を受けましたか?」
首のレントゲンとCTをみせられC5/6の頸椎症で変形して脊髄or神経根を圧迫してると答える。「○○筋の筋力低下~」「肩から上腕外側のしびれがあると図示された絵」病態は? → ○○筋が低下しているので○○神経が障害されており…○○神経は障害なしで…と口ごもっていたら、「この方はC5/6の頸椎症性神経根症でした。そこで~」と続いたためそれがキーワードだったようだ。
「使う薬は2種以上?」アセトアミノフェン、プレガバリン…「この方はプレガバリン投与で症状が軽快しました」「作用機序は?」「開始量は?」「副作用2つ教えて」「薬物療法以外では 二つ以上」
この問題は臨床麻酔しかしてこなかったらかなり厳しかったと思う。ペインも少しかじっておいたのと製薬会社の説明会をまじめに聞いてて良かったと実感した瞬間だった。最後にその患者との接遇問題
実技試験
①DLT
他の方と同じ。B6同定が焦って時間切れ。ブロッカーの手順も突っ込まれたが自分の施設ではこの手順でやっている とアピールした(始めに「自分のやり方でどうぞ」と言われた)
実技② カイザーを想定
脊椎麻酔 手袋から薬液まで(ちゃんと髄液逆流来るからまじめに穿刺する)
でてきた新生児に挿管(模型)3.0mm 喉頭鏡Miller 1 スタイレットあったが使わなかった
実技③ACLS
大人の模型なのに7歳男児ですと言われ少しあせった。HR40の徐脈 脈触知しない。CPR 15:2と深さリズムなど研修医(試験管)に聞かれ答える。そのうちVf 「何Jですか?」
いざDCになると研修医がこれみよがしに患者に触れているので離れてください→ショック実施
実技④エコーの部屋
TAP解剖と薬入れる層。腕神経叢ブロック斜角筋(成年男子でわかりにくかった)。
模型に右内径CV手順を声に出す。ファントムで穿刺(針が出せればOKぽい)
試験官がiPadを持って採点していた。全体的に時間がなくて常に急かされた。考えて動く暇はなくていつもの臨床でやってる手技が出てしまう試験である。
8月に入ってから試験勉強を開始し途中いろいろ遮られたが青本のおかげで調べる手間がかなり省け、知識の整理ができた。感謝!
体験談⑬
サラリーマン先生の青本にとてもお世話になりました。
筆記では辞書代わり、確認に。口頭試問はこれなしでは乗り切れませんでした。ありがとうございました。
<筆記>
勉強期間は人それぞれですが、理解するのに時間がかかる私は冬から始めました。時間がとれる時にじっくりやるつもりで。5年分を4周しました。始めは1問解くのに15分くらいもかかったりして全然進まず。1周目が7月までかかってしまい、焦りました。8月で2周目を終え、9月で3周目、試験1週間前は4周目、と最後に詰まってしまいました。試験前日に力試しで6年前のものをやり、感触はまぁまぁ。当日ちらほら出てたので、やっぱり6年分やった方がいいです。
Aは過去問中心です。85%はとれたか。似た問題を凝縮して作り直している印象です。来年以降もそうなるかもしれません。6年前のものからもちらほら出てました。Bは予想していたけど意味不明、出来は良くても20〜30%くらい。Cは50%?あまり手応えなし。でも、明らかにTEEなどうろ覚えでは太刀打ちできないものもありました。難化傾向なのかもしれません。
<口頭試問>
緊張した。午後だと精神的に疲れてくるので要注意。筋弛緩モニターが完全に頭から消え去り(涙)、頭が真っ白に。そこからどんどん緊張していって座っているのがやっとでしたが、何か答えなくてはと必死に答えたことしか覚えてません...。わからなくても次々と前向きにくらいついていく姿勢が大事なのかもしれません。対策は8月くらいからした方がいいかも。私は9月だけ、もう少し時間欲しかったです。ちなみに2問それぞれの最後に接遇がくっついていました。
① 重症筋無力症
・導入には何をどのくらい使うか、使ってはいけない薬は何か、なぜ使ってはいけないか。筋弛緩薬は使うか、何をどのくらい使うのか。
・使うチューブとそのサイズ、なぜ分離肺換気が必要か。
・TOFモニターの写真が出て、それぞれの説明をする。また、まちがっているのはどこか。(電極の白黒逆でした)
・抜管する前にスガマデクス使用したら血圧低下、HR上昇、SpO2 80になった。何が起こったか鑑別を→アナフィラキシーショック。その対応。
・クリーゼが起こった時どうするか、治療は。
・術後、患者に再び麻酔を受けてもいいのか聞かれた時の対応。
② 脳ヘルニア
・問題点。肥満、夕食後の事故でフルストマック、挿管困難の可能性、Cushing徴候あり、意識レベル低下、afでワーファリン内服、喘息、高血圧あり。
・導入はどうするか、薬は何を使うか。
・ワーファリン拮抗はどうするか。
・術中気をつけること。どうやって管理するか。
・脳圧を上げないためにどうするか。
・硬膜切開して気をつけること。
・術中・術後の問題点。
・術後写真で肺が真っ白、外科医に抜管したいと言われた時の対応。人工呼吸器の設定も。
<実技>
部屋は4つでした。これは普段通りやれば大丈夫だと思いますが、TEEは弁まで答えなければなりませんでした。
・DAM:①換気困難に対して何をするか方法2つ。二人法とエアウェイを答えましたがLMAもあったのでそれでも良かったですね。次に、換気ができたが普通に挿管出来なかった、何を使って挿管するか。ざっと見た感じではファイバーがあったので、ファイバーを選択しました。②チューブエクスチェンジャーの使い方。
・ACLS:患者に腕神経叢ブロックをしたら中毒を起こして倒れた。この波形は何ですか→Asystoleで心マ開始、試験官を研修医と思って指示してくださいと。呼吸回数どうするか、中毒に何を使うか。イントラリピッドが出てこなくて焦りました。VFになり200Jでショックかけ、そのあと色々まとめて聞かれましたが覚えてません。
・SpinalとTEE:Spinalは何を消毒に使うか、消毒の種類3つ。穿刺部位はどう決めるか、薬は何を使うか。TEEは四腔像出して右房と僧帽弁前尖はどれか、A弁断面で無冠尖と右房はどれか。
・TAP、FICB、内頚静脈穿刺、ファントムで神経ブロックの方法:TAPとFICBは解剖とどこに局所麻酔を入れるか。動脈と静脈の見分け方。内頚静脈はそのまま穿刺、ワイヤー入れるまで。神経のファントムで平行法で穿刺、やってる途中で時間切れ。
以上、次に受けるみなさんの健闘を祈ります。
体験談⑭
<筆記試験>
過去問は取っ付き易いC問題 → B問題 → A問題の順にみていき、
1周目・2周目は時間がかかっても先生のまとめファイルに書いてある箇所を確認、
第何回のどの問題にその内容が出ていたのかを、まとめファイルに記入しておきました。
(→頻出内容が一目でわかり、知識の整理をする際に確認したい問題がすぐに見れて便利でした。)
過去問の解説文や表で補充しておきたい内容があれば、まとめファイルの空いている部分に書き足し、最終的には6年分を4~5周。
また、選択肢はバラで解説部分をしっかり読み、時にはミラーで調べて、できるだけ理解するようにしました。
採点除外問題は解説が省いてありますが、自分で調べておいたことは本番で役立ちました。
昨年まで頻出していた敗血症、ARDSに関しては出題がなく、これはガイドライン変更に向けての動きかと思います。
日麻HPに出ているガイドラインはもちろんのこと、過去問題集の要点チェックに参考として載っているガイドラインは、ほとんどがネットで検索すれば出てくるので、最新のものをチェックしておくのもお勧めです。
結果、A問題はほぼ過去問の内容で95%、B問題・C問題は答えを調べきれていないのでわかりませんが、少なくとも50%はとれていると思います。
<口答試験>
口頭試験対策は、ある程度筆記試験の知識が備わってからと思い、8月頃から見始めました。
口頭での考え方は筆記よりも実践的で面白くもあり、全く未経験の分野では雰囲気がつかめずに焦りを感じたりもしました。
しばらく筆記から手を引き、口頭対策に没頭していると、筆記試験の感覚がかなり飛んでしまったので、バランスよく平行して勉強した方がよかったかなと思います。
試験当日は、部屋に入ると奥(窓側)に長テーブルが1つあり、そこに試験官が2人。パソコンをそれぞれ1台ずつ前にして座られていました。
試験官と対面するように椅子が1つ置いてあり、そこに着席。
客室にあるテレビがモニター替わりとなり、追加の検査所見や画像が提示されます。
1問目:甲状腺全摘を受けるやや太った中年男性。他に合併症なし。仰臥位で寝るのがきつくなってきた。
モニターで巨大な甲状腺腫瘍で気管の圧排も強いCT画像画像とTSH、F‐T3、F‐T4等の検査結果が提示される。
・採血や胸部Xp以外で術前にしておきたい検査は?
・麻酔の導入から術後で気を付けることは?
・挿管しても換気ができないときのために具体的にはどうする?
・麻酔導入はどうする?導入時の体位は?
・導入は意識下で経鼻ファイバー挿管することにします。その手順は?
・術中、突然体温が上昇し、モニターで示す状態(血圧・脈拍の上昇、EtCO2は30台)となりました。この状態は何ですか?
・どのように対応しますか?
・術後挿管のままICUに行くことになりました。内科Drが当直で抜管が心配だと言っています。どのように対応しますか?抜管するときは先生きてくれますか?
・血腫のほかに、外科医がやらかしそうなことは?
(反回神経損傷のことがすっかり抜けていて、ここまで全く触れていなかったので、試験官の先生がわざわざ聞いてくださったのに、最後まで思いつかず。気づいたのは帰りの市民広場駅に向かう途中でした。)
・まあいいでしょう。では2問目です。
2問目:80代の女性。穿刺時に痛みを感じた肘正中の採血部位に痛みが持続し、2週間ほどで治った。2か月してまた痛み、痺れ、運動障害が出現した。軽度腎障害がある。
・障害されている神経は?
モニターにしびれの部位や肩関節や肘関節、手関節の運動障害の結果が提示される。
・どこの障害ですか?
・検査は何をする?
・モニターで頸部のXpとMRIが示され、この画像の所見は?
・治療はどうしますか?
・プレガバリンを投与してよくなりました。プレガバリンの作用機序は?
・プレガバリンの副作用は?
・プレガバリンを投与する際の注意点は?
・この患者さんだと、投与量はどれくらい?(尋ねても具体的なCCrの提示はなく、大体で と言われる)
・この患者さんに、今後の治療方針に関して説明してください。
・注射で痛んでいたところが今後また痛くなることはありますか?
・口頭試験は以上です。先生、おばあちゃんに抗うつ薬や麻薬を使うと言うとビビっちゃうよ。 とのコメントをいただきました。
会場に時計がなくて時間経過がわからないとの体験談から腕時計をつけていたところ、口頭試験は20分で終了していました。
第53回のように濃厚な内容かつ、圧迫面接的なのを想像していたので、あまりにもあっさりした内容に肩透かしを食らったような感じ。
体験談を書くにあたり、詳細を思い出してみると、自信ありげに間違ったことも色々言っており、今更ながらに恥ずかしくなりましたが、
第50回の講評に書いてある通り、口頭試験は考え方や問題解決力を評価するための試験なのだと実感しました。
<実技試験>
1.分離肺換気:150㎝台の女性に対して、右上葉肺癌に対して手術予定です。
・チューブは何を選択しますか?
・では挿管してください。
・ファイバーで正しい位置に挿管されていることを確認する方法は?
・適切な深さにあることはどうやって判断しますか?
・左の第二気管分岐はどこですか?
・左B6を見せてください。
・実際に分離肺換気をしてみてください(コッヘルを渡される)。
・次に気管支ブロッカーを使って分離肺換気をしてください。
・ブロッカーはどの位置にしますか?
・ブロッカーのカフはどれくらい入れますか?
・ブロッカーで管理した場合の注意点は?
・ブロッカーがずれるとどうなりますか?
2.満期の妊婦の帝王切開をします。脊髄くも膜下麻酔をしてください。
・手袋の大きさを尋ねられ、新品の清潔手袋を実際に装着。
・使う消毒薬を3種類
・いつも通りのやり方を説明しながらしてください。(局所麻酔をすると皮下が膨らみ、本穿刺でも液が返ってきます)
・生まれたての新生児に挿管してください。
・新生児の気道の特徴を3つ答えてください。
3.ACLS:7歳30㎏ 整形外科医が大腿骨の脱臼整復をしていたら、意識消失したので呼ばれました。
モニターはこうなっています(HR40)、橈骨動脈は触れませんが、頚動脈はかろうじて触知します。
除細動器はすでにそばにあり、モニターやリード接続の異常などはありません。
試験管の1人を研修医に見立てて指示をだしながら対処してください。
・この状態は?
・ではどうぞ。→洞性除脈で硫アトをいくのかな?と思いつつも、小児ですし血圧を問うと測れないと言われたのですぐにCPRを開始しました。
途中で何か忘れてない?と訊かれましたがわからず。そういえば人を集めるようお願いするのを忘れていました。
4.バイトのお兄さんで超音波ガイド下TAPブロックの解剖・薬液の注入場所、頸部の動静脈の描出・動静脈の見分け方、腕神経叢ブロック斜角筋間アプローチの解剖。
板こんにゃくで平行法の穿刺。人形で右内頸静脈穿刺(ガイドワイヤーの先端を1~2㎝挿入するところまで)。
・右内頚静脈カテーテルの深さはどれくらいにしますか?
・カテーテルの固定はどのようにしますか?
ACLSで部屋に入るなり、先生の持ち時間は8分ですと言われましたが、4つとも時間を余らせながら終了。あっけなく開放されました。
ペインや集中治療の経験はなく、気管支ブロッカーを触るのは初めて。普段CV確保やEpiをすることはなく、ルンバールをするのも年に1~2回程度の環境にいます。
実技の練習は神経ブロック以外できない環境下なので、かなり前の記憶をたぐり寄せつつ、やったことがないものは「使ったことがないのですが、こんな感じですかね~」と言い訳をしつつしました。
どの試験官も優しく、間違ったことを言うと訂正させようと訊きなおしてくださいました。
それに気づかず流したりもして、反省するときりがないのですが、この問題でよかったなとつくづく思います。
合格への近道は他の受験者と同レベルであること。
周りに受験する人がおらず、かなり孤独な戦いでしたが、先生のまとめファイルをベースに、先輩方の体験談から試験当日のイメトレをすることで、対策を立てることができました。
salalyman先生に心から感謝しております。本当にありがとうございました。
体験談⑮
体験談⑯
筆記試験
過去5年分やりました。
暗記は苦手なので、計算式などは直前に覚えました。
A問題は過去問から出ていましたが、最初の問題でつまづき、
問題集で削除問題になっていたものや、
問題集の解説に出てくる図などもすべてきちんと目を通して理解す
口頭試問
筆記が終わってからやり始めました。ほぼ先生の青本のみでした。
1問目 高齢者の頚部骨折。透析中。血液データが示され、
二問目 高齢者 下部消化管穿孔術後 ICUへ搬送します。現在ノルアド使用中。
搬送には何を使用しますか?準備するものは?
人工呼吸器はどうセットしますか?(波形を見せられて)
先輩から早く終わると雑談になると聞いていたのに全くなし。
実技試験
とにかく盛りだくさんでした。
1 エピドラ 経食エコー(ビューを出して構造物を答える)
2 アウェイク経鼻挿管(やり方、薬、うまくいかなかった時の対処)
3 大腿神経ブロック(お兄さんにエコーを当ててビューを出し、
4 ACLS(VF→心マ→エピネフリン→VF→心マ、DC→
とにかく時間がなく、時間切れになったり、試験官もヘェ~
口頭試問の過去問を自分で一から考えて答えを見つけていく時間が
体験談⑰
【筆記試験】
7年分を3周しました。
以後、過去問を順次進めていく際にも、
実際の試験ですが、
【口頭試問】
ついにやってきたこの日。
試験内容は他の寄稿にお譲りします。だいたい想像どおりでした。
【実技試験】
口頭試問と同じフロアで、
以上です。7月から本格的に試験勉強を開始して、
体験談⑰
- 筆記試験対策・・・過去問5年分。
特に過去3年分を重点的に解いていきました。 - 口頭試問対策・・・完全に青本頼り。筆記試験前には、
流し読み程度。筆記試験後より声に出して練習。 - 実技試験対策・・・過去の実技試験を参考に、
シミュレーター等を使用し空き時間に練習。神経ブロックに苦手意識が強かったので、 エコーは重点的に行いました。
- 身体所見でみたいことは
- 検査所見で予想されること
- 手術時期について外科医と相談
- 輸液での補正方法
- 麻酔導入方法
- 選択した方法の利点と欠点
- 術後鎮痛方法
- 外科医から追加で聞きたい情報は
- (モニターに圧波形出される)このような情報が得られました。
麻酔導入方法は - 麻酔導入後に、収縮期血圧60まで下がりました。
鑑別5つと対応は - 手術後、麻酔から醒めません。対応は
- 穿刺部位とその場所にする理由は
- 穿刺部位の同定方法は
- (実技 手袋はめる→消毒→覆布かける→穿刺→カテーテル留置)
- カテ留置長は
- TEE (シミュレータにプローベは挿入されている)
- 四腔像を出して、右室と僧房弁の前尖を教えて下さい。
- 経胃短軸像を出して、左回旋枝の潅流領域を示してください。
体験談⑱
初回受験です。2週とも神戸のポーピ泊で受けました。前泊して青本で追い込みをかけたのですが(けっこう有益な時間でした)、コンビニが近くにないのでホテル食が高くつきました(おでん定食3000円)。出費も多く、移動にも飽きましたが、遠路こられた受験者、また試験担当の先生方には休日返上でお付き合いいただき、大変だったと思います。本当にお疲れ様でした。この場を借りて感謝申し上げます(機材も含めて相当な準備があったものと思います)。
まずは、専門医申請。受験資格を得るためとはいえ一苦労でした。自身の経歴の把握から始まり、病院異動が多い方は病院の院長、部長の印鑑、麻酔症例リストを早めにゲットしておくことが大切です。学会発表の抄録も提出を求められます。Web申請は便利なようで、融通が利かない面もあり、書類申請とのダブル申請ですのでご注意下さい。また、受験票が手元にくるのが(Webから印刷ですが)約1ヵ月前なのでドギマギしました。受験票が来るまでスイッチが入りませんでしたが、前もって勉強しておくにこしたことはありません。
今年も日麻の発表等々あり(ちょっと後悔)、家事をしないことを妻から「役立たず!」と言われ、ただでさえ忙しい学年ですから、①あまり多くの予定は入れない、②発表点数、ACLS資格などは早めに取っておくことが、余裕をもって試験に臨めるコツかと思います。
第1週目(9月27日)
○筆記試験(あくまで自己採点)
A問題:甘めの採点で8割取れたかどうか(100問あるので、時間に余裕がなかった)
B問題:6割あるかないかくらい
C問題:8割5分
A問題で点を稼ぐのが王道(後で知りました)ですが、勉強不足でした。A問題は皆が猛烈なスピードで解きますので、隣の人の動きで机が揺れます!焦って雰囲気にのまれそうになりました。平常心で。
B問題は(後で知りましたが)細かい知識が要求されます(麻酔科学会HPのガイドラインを見ておきましょう。知っておくだけで点数に直結します。麻酔器始業点検だけではない!)
C問題はストーリーがわかれば自信をもって先に進めます。
つまり、確実な知識を積み重ねていれば、A~Cいずれの問題でも役に立つと思いました。
昼休みは、A問題であやふやな知識だった部分を復習して、B、C問題で役立ちました。
異型適合血、骨髄ドナーの手術、自己血貯血、TRALIなど輸血がらみの問題が多かったです。高圧酸素療法と気圧にMACをからめた問題など過去問では対応できない問題も多かったですが、選択問題ですので、やはり過去問をしておけば選択肢はかなり絞り込めます。
計算問題は深く理解していないと式だけ覚えても応用ができず、捨ててました。得点源にするには勉強量がいるかと思います。
中心静脈カテーテルの感染管理、脳死判定などはガイドラインを見ておけば容易に解答できると思いました(私はあまりガイドラインを見ていなかったので悩みました)。
新作問題はわからなくてもしょうがないですが、普段から最新のトレンドを理解しておくことは大切です。時間がない人はやはり、まず過去問でしょう。
第2週目
○口頭試験(1症例が10~15分。を2症例、計30分。)
3歳の男児。ふらつきと嘔吐。今回MRIを撮影する予定。
質問
1.この症例の問題点
2.MRIを行うに当たって注意すべきことは
気道確保の選択(挿管するシナリオでした)、酸素ボンベ、シリンジポンプはMRI対応のもの。MRI用の麻酔器はないでしょうから、麻酔科医がBVMする設定で気道管理の注意点を述べました(チューブ固定、脳圧に配慮し低換気にしすぎない)プロポフォールの投与量(導入、維持。PRISを想定しているのか?)、脳圧亢進の対応(輸液戦略について聞かれました)、
3.画像で小脳腫瘍を示され、腹臥位で10時間の手術に。
後頭蓋腫瘍の手術で注意する術後合併症(5つと言われました。。。)。「術後、オペ台からベッド移動の後、etCO2波形がゼロになりました。」考えられる原因と対応を述べよ。
79歳の女性。体格は普通。直腸がんでイレウス状態で腹腔鏡下低位前方切除術。既往に糖尿病、心房細動、脳梗塞。内服でプラザキサ。
質問
1.この症例の術前問題点(モニターに血液データ)
2.麻酔計画・・・導入方法(迅速導入)、使用薬剤
3.プラザキサの特徴をワーファリンと比べて(休薬期間、拮抗薬の有無、モニタリングなど)
4.術前の抗凝固療法の行い方(ヘパリンブリッジを行って、オペの何時間前に切るか)
5.DVTリスクと予防法(ES、IPC、低用量未分画ヘパリン)
- 術後下肢感覚障害出現時の鑑別と対応(硬膜外血腫時のゴールデンタイムなど)
接遇問題
術後の抗凝固療法(ヘパリン持続注入)を硬膜外抜去前に開始したと外科医から連絡があった。硬膜外麻酔を抜去するタイミングを外科医にアドバイスしてください。
○実技試験(10分(8分?)×4ブース、計40分)
ACLS
・意識下経鼻挿管、甲状間膜穿刺
・硬膜外麻酔、経食エコー
・神経ブロック(筋弛緩モニター装着、大腿神経の画像を出して説明、内エコー下頚CV穿刺、ファントムに穿刺)
- ACLS
挿管済みの手術中の患者が脈をふれなくなり、心電図波形はある状態(PEAを答える)。まず心マ!換気は試験管(研修医の設定)に任せて、早さ深さ回数について(挿管してあるので、30:2ではなく、換気は非同期「何秒に1回」という答え方)、エピネフリンの指示(上肢挙上、生食20ml後押し)。波形がVfに変わったので除細動(二相性の機械、非同期、「離れて下さい!」)。心マは2分おき、エピネフリンは3~5分おき、アミオダロン300mg!と言ったところで時間終了。限られた時間なので、細かいところまで再現しなくても、キーワードを心マしながら確実に述べることで点数になると思われる。
- モデルさんで大腿神経の解剖+筋弛緩モニター
人形でエコー下内頸静脈穿刺、ファントムでの神経に対しエコー下ブロック(平行法)
大腿神経は内側からVANの順。動脈と静脈の見分け方を問われました。神経はよく見えませんが、「動脈の外側で、この辺」という感じで答える。時間がないのでせかす感じ。
筋弛緩モニターを実際に装着し、拇指内転筋の他に、もう一つ(眼輪筋、脛骨筋、すうび筋)答えさせ、何mAかと正極、負極まで問われました(眼輪筋を選択し、正負を間違えました。)。
その後、内頸静脈穿刺(ガイドワイヤー挿入まで)とファントム(中に神経っぽいものが映るようにできています)で平行法の穿刺を行いました。盛り沢山なので、「いつも通りやってくれないと時間ないよー」と言われました。つまり、ある程度流れに乗ればOKな印象でした。
- 人形で迅速導入を行う + 緊急気道確保
準備から挿管まで(挿管しにくい!)、試験管(研修医の設定)にクリコイドをしてもらって、カフの量、薬剤の選択や量も聞かれました。次に輪状甲状軟骨穿刺を行う設定になり、隣の人形に移動。2種類のキットがあり、あまり触ったことがなかったですが、CV穿刺、ガンツを入れる要領でやりました(ダイレーターとシースが一体になってるやつでした)。解剖と、なぜ輪状甲状間膜を選択するかを問われました。試験管優しいですが、てきぱきしないと時間がおしてしまいますね。
- 人形に対し、CSで硬麻を行う(脊硬麻針ではない)+ 傍脊柱ブロックのエコー描出
どのレベルから行うかを聞かれ、手袋をはめ、消毒からカテ挿入までの一連の流れを行いました(ちゃんとLORわかる人形でした)。
次に傍脊柱ブロックの設定と思われるが、肋骨の横断面を描出し、肋間神経の位置と肋間筋を3つ述べよ。
本当に、青本にお世話になりました。過去問をじっくりと何回も解く時間がなかったので、10年分を一度に持ち歩ける青本は最高でした。トピック毎にまとまっているのが最大の特徴ですね。
口頭と実技はホテルのワンフロアを貸し切って(グループによって、ひとつ下のフロアで行うグループもあります)、そこで部屋を出入りして一気にやってしまう感じです。同じ時間帯に同じフロアで行うグループは同じ問題と思われます。私は13時集合のグループだったので、8時集合のグループが11時にホテルフロント辺りに出てきてましたので話を聞いたところ、その内容は一切出ませんでした。問題のストックもかなりあって、時間帯が重ならないグループは同じ問題にはならないようです。僕は2日目のグループだったのですが、初日のグループがどんな問題だったのかは不明でした(知り合いがいなかったので)。
みなさんの体験談を読みながら、ペインやPALSも出題され、モデル・人形を使ったエコー手技が多く、病院によっては馴染みが薄い分野をどう対策するかが課題だと感じました。TOFウォッチを上肢以外に使うことは少ないですし、分離肺換気チューブを人形に入れて、B6を出せとかかなり難しいですよね(人形の気管が滑らないらしい)。
最後になりましたが、サラリーマン先生本当にありがとうございました。専門医として、病院、患者さん、後輩の育成のために少しでも役立てるよう精進いたします。
体験談⑲
たくさんの先生方が書かれたレビューで大体試験の空気は伝わったと思いますので別の観点での試験お役立ち情報にします。
<筆記試験 東京会場>
りんかい線国際展示場駅で降りました。
1)駅直近のコンビニは激混みなのでやめましょう。時間の無駄になります。少しあるけば2~3件すいてるコンビニあります。お昼はそこで買いましょう。
2)試験会場の開場前はビルの中で座るところが大変少ないです。窓際が幅広く小さなカウンター様になっていて立ち食いソバ的にノートを見ている人が多かったです。
外の広場で座っていて時間になったらビルにはいるのもよいかも。
3)試験終わったら。ちょっと歩けばお台場に行けます(15分くらい)試験に思いをはせながら歩いて遊びにいくのもよいかと。私はダイバーシティにいってきました。
<実技口頭試験>
1)宿泊はやはりポートピアがベスト。ぎりぎりまで部屋でごろごろできます。学会でおさえられなくても試験日近くになるとキャンセルがでるためかじゃらんなどでもとれることがあります。私は学会での予約がすでにとれなくなっていて三宮でホテルおさえていました。直前にじゃらんで部屋がとれたので(同じ値段でかなりいい部屋)変更しました。
2)ポートピアホテルは朝食付きがよいでしょう。2フロア3か所で朝食とれます。主に2階のビュッフェと30?階のビュッフェです。2階は混んでいるし試験官とも顔合わせるのでおすすめではありません(笑)。
3)実技口頭試験はホテルのワンフロアでやります。友人と一緒でも会話NGです。始まりは集合する部屋が用意されていて説明うけますが試験のあとは三々五々で何事もなく無言でエレベーターにいきます。友人とはあらかじめ試験後の集合場所を決めておきましょう。
<青本について>
すばらしくよくまとまっています。専門医試験だけでなく通常のうんちく虎の巻としてもっていてもよいかと思います。とくに答えにまざっているコメントが絶妙です。
本の大きさも持ち歩きにちょうど良いサイズです。ただしその犠牲としてフォントが小さくなっています。ご高齢者にはちょっとキツイです。余白を極力へらしてフォントをもう少し大きくしてもらえるとさらに使い勝手がよくなると思います。
とにかく青本のおかげで今日があります。本当にありがとうございました。
体験談⑳
<筆記試験対策>
一年前の専門医試験が終わった頃から、
が、日々の臨床業務に忙殺されるなかで、殆ど進みませんでした。
過去問を始めようと4月頃に舵を取り直しました。
はじめの1冊は問題文の意味すらよく理解できず、
なんとか1ヶ月ほどかかって1冊が終わりました。
その後日常業務がまた忙しくなったこともあり、
ことに気づいてからまたエンジンを入れ直しました。
2冊目以降は見た事のある問題も多く、
何冊もやっているとそのまま同じ問題も出てきたりするので、
計算問題、
使った本は
・青本(イヤーノート的感覚で使わせていただきました)
・循環・呼吸のダイナミズム(
・ウエスト呼吸生理学
・学生時代の薬理学、生理学の教科書(
・ミラー(麻酔回路等の話では最も参考になりました)
挫折した本は
・臨床にダイレクトにつながる循環生理(良い本だと思いますが、
になる恐れあり。これからゆっくり読み直します。)
9月に入ったころ、同期から「
それまでの5年分に加えてもう2年やることにしました。
かチェックしながら流しました。結局5年分×3周、もう2年分×
シルバーウィーク前にたまたまLisaを読み、「
ということに気付き、そこから大急ぎでここ2-
シルバーウィークにタルんでしまうのが怖かったので、
誰か一緒に勉強できる仲間がいる場合には是非やった方が良いと思
前日は計算問題を取りこぼさないよう、
麻酔科学会のHP上のガイドラインにも一通り目を通しました。
<口頭・実技試験対策>
8月頃から青本の過去問、
本番だと2問の紙が配られて5分与えられると聞いていたので、
メモするという練習です。一通りの頻出項目はチェックしました。
ということもあったので、同期と問題を出し合って練習しました。
実技に関してはCTM穿刺のキットを職場の救急カートで見直した
ガイドラインで読み直したりしました。
ACLSに関しては医局のインストラクターにお願いして簡単にレ
麻酔機の始業点検も院内の臨床工学技師さんに依頼して講習をやっ
フルで始業点検し、
<筆記試験当日>
東京会場でした。A問題はほぼ過去問通り。
問題は1問あったかどうかでした。B問題は新作もいいところで、
C問題は例年と比べてTEEの具体的な所見を問う問題が多発。
ICU、
手応えはA問題95%B問題50%C問題60%
今年から新専門医制度の研修が開始されたこともあってか、
ABCの各セクション毎、
同一疾患が繰り返し次のセクションでも出るので、
筆記試験当日の夜はさすがに一息入れ直したいと思い、
<筆記試験終了~口頭試問まで>
1週間弱ありましたが、筆記試験の疲れと、
とりあえず青本を行き帰りの電車で読み、
<口頭試問前日>
同期で集まって夕飯を食べ、その後みんなでヤマはりをしました。
青本見ながらブロックの解剖を書いたり、
<当日>
とにかく集合時間から、呼ばれるまでの時間が長いです。
控え室で資料を読みますが、もう何も頭に入ってはきません。
本を読んでも目の前をさーっと上滑りしていく感じです。
ドナドナエレベーターは満員電車なみの圧迫感あり。
口頭試問の部屋の前で係の方から問題2問を渡してもらうのですが
最初に名前を書くようにと言われても、
新生児の肥厚性幽門狭窄と、AS合併の出血した胃癌の緊急手術
部屋に入った瞬間、頭が真っ白になる。
試験官は割と若い女性と、ベテランの男性。
いきなり問題を出され、「あの、問1の方ですよね?」
肥厚性幽門狭窄の症例で、術前に確認する身体所見を問われ、
「Hbが~」と話し始めると「身体所見をお願いします」
以前どこかで医局の上司に聞いた、「
降参してさっさと次の問題を出してもらいなさい」
何個答えてください、
連発。しかも電解質補正の基準をど忘れし、
試験官はうなずいてくれるので余計に混乱する。
1問目が終了。分かりませんて言い過ぎたかな、
最初が外科医とのやりとりだったためここだけは普段通りの解答が
、と言われてモニターつけて、酸素化して、、と言っていたら「
と遮られ、また真っ白になる。あとで会場を出てAライン、
さっさと次の問題へ移っていた試験官が術中のST変化の原因につ
ああやっちまった、
ふと時計をみると時間は4分ほど余っていたのですが、
実技は一部屋で2-3個の手技をやるため、とにかく急ぎます。
研修医に説明するようにと言われますが、
とても思えません。
始業点検は出ず、
ところどころ研修医役がサボろうとするので、
TEE、ブロックなど万遍なく出ました。
<試験を終えて>
口頭試問で「もう終わった」という気持ちでいっぱいでしたが、
「時間が余っていれば合格ラインはクリアなんじゃない?」
それでも合格発表までは気が気じゃありませんでした。
今冷静に考えると、答えられない問題が強く記憶に残るだけで、
思い返せますが、
筆記、口頭実技を通して感じたことは、
いずれにせよ、専門医試験は長いキャリアの中での通過点であり、
ということです。
緊張しました。
普段からの積み重ねしかないのだなと、ひしひしと感じました。
かなり見かけましたし、
HP上の体験談とあわせて、本当にお世話になりました。
体験談㉑
体験談㉒
1、はじめに
試験対策としては過去問です。青本は筆記、口頭、実技の対策として重宝します。他の教材などは好みだと思いますが、国家試験の時とは異なり、日常業務に忙殺される中で挑む試験だということをあらためて認識して損はないでしょう。蛇足ですが過去問1年分は筆記だけで200題315分です。貴重な休日即ち試験対策という一定の時期を覚悟しましょう。
2、目標は当然合格ですが…
資格試験なのか競争試験なのかは不明かと思います。「下2割に入らず60%以上得点」という俗説がありますが、全体合格率66.6%(2011年度)という過去もあります。不明瞭な合格ラインに達するべく準備は出来るだけやる他ありません。
3、筆記試験
朝10時開始ですが試験会場のホテルに前泊して時間的ストレスを回避しました。ただし外国人集団観光客らしいのがずっと廊下で騒いでいて非常に不愉快でした。予期せぬ事態は付き物でしょうか、備えるべきはメンタルのゆとりかもしれません。
当日朝のチェックアウトは無い方がいいので夕方までの延泊をお勧めします。昼休みのトイレ渋滞が回避出来ますし、独りになって気分転換も出来ます。試験が終わってからゆっくり荷をまとめて帰れます。
・A問題100題10:00~12:00(60分):例年過去問類似問題です。A問題90%で合格という俗説もありますが、そんなに出来る人はB・C問題もそれなりに出来ます。つまりそこまで「まんま」では無いと言えるでしょう。
・昼休憩12:00~13:00(60分):A答案回収とB問題配布を除き正味40分程度。弁当は学会サイトから頼んでも自分で用意しても良いと思います。
・B問題50題13:00~14:30(90分):例年新作問題です。余りの難しさにC問題は簡単なんだろうと信じて微力を尽くしました。30分後に打ちのめされましたが…。
・C問題50題15:00~16:45(105分):臨床問題です。試験中は絶望というよりもはや恥ずかしくなりました。
自己採点を踏まえた反省として、試験対策に諸々余裕が無いのでしたらA70B25C25を目指すのは危険なのでA90B15C15くらいのつもりで、つまりAを兎に角取りこぼさないように準備するのが良いかもしれません。
4.筆記から口頭試問・実技試験までの一週間
一夜明ければ日常業務に戻りますし、筆記に比べて試験対策がしづらく感じほぼ手が付きませんでしたが、青本が役に立つ時かとは思います。一応ACLSと始業点検だけは一人寂しく少し練習しました。
5.口頭試問&実技
前泊しましたが、新幹線車内環境が劣悪だったので一晩かけてコンディションを戻しました。前泊しなければそうならなかったのかは定かでないですが、会場までの旅程には時間も気持ちも余裕をもつことが重要な気がします。
さて、当日はまず待合部屋で決められた席に座り、順次グループ毎に試験場に呼ばれます。グループによってかなり待ちが生じます。
会場はホテルの一室です。口頭試問は部屋の前の廊下で着席し症例2題が記された紙を渡されメモの時間が与えられます。部屋に入ると試験管は2名。それぞれが1題づつ、問題呈示担当と採点担当を交替で行ってました。2題+接遇問題の3部構成ですが、反省としては兎に角テンポよく答えられないと時間はあっという間に過ぎてしまい、最後まで辿りつけないということです。
筆記に続いて落第を確信せざるを得ない状況下、実技試験へと向かいます。
同じ階の異なる4室で各10分の試験を淡々とこなしていきます。
1.まず虚ろな気分でACLS。試験管の要求に応えきれないまま終了。
2.エピ実演とエコーを用いて肋骨描出、肋間筋名称3つ、血管神経の名称と位置。
3.ディフィカルトエアウェイとCV穿刺。
4.エコーを用いて後方TAP実演詳述、大腿神経ブロック実演詳述、ファントムで神経ブロック実演詳述。
何といっても超音波ガイド下神経ブロックの頻出に驚きました。毎日のように各種神経ブロックを行っている当方はそれなりの手応えでしたが時間的にはかなりタイトでした。準備してないと苦しいでしょう。
6.最後に
Salaryman-anesthesiologist先生の青本とサイト(体験談等)は大変参考になりました。一発合格も本当にお陰様です。この場を借りて感謝の辞を述べますとともに、今後受験される方々の健闘と祈ります。
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