☆お知らせ☆
麻酔科専門医試験体験談

59回麻酔科専門医試験体験談

 

皆様からの感想はこちらから

体験談

 

今年59回でも受験してどうにか合格できましたのでその報告をさせていただくたくメールいたしました。
口頭試験のみだったので昨年購入した青本メインで7月ころから対策し、口頭試験に向けては誰よりも勉強、練習したと自信をもって臨みましたが、本番の問題が小児の扁桃摘出でFontan術後の患者でした。。Fontanなんて聞いたことあるけどどういう手術か、血行動態がどうなっているかなんて知らず、たった1問の試験で先天性心疾患が出るとも思っておらずノーマークでした。術中の呼吸器設定など聞かれましたが一般的なことしか言えず、他の設問も基本Fontan術後であることはほぼ無視して一般的なことのみを答えました。心カテ所見も提示されましたがなにが悪いか読み取れずで試験の手ごたえは全くなしでした。昨年よりよかったのは設問最後までいったことくらいでした。しかしその後、体験談にあるような言い残したことや世間話をするわけでもなく、退室してくださいと言われ、部屋を出たら自分ひとりでした。救いようがなかったんだと思い不合格を確信しましたが、なぜか合格していました。昨年の感覚で不合格なら今年も不合格と思える出来でしたが、よくわかりません。合格はホッとしました。
過程はどうであれなんとか2年かけて合格できたのは青本のおかげです。
本当にありがとうございました。

 

体験談

私は2019年に1回目の受験で、筆記のみ合格。
実技・口頭は落第し、2020年に2回目の受験でした。

筆記:受験なし 合格済み

実技:コロナ禍により実技評価書類提出

私は、専門医プログラムが始まる前に麻酔科になったので、現在所属している施設の麻酔科のトップによって実技を評価してもらい、その評価表をおくる、という形でした。

口頭試験

81歳 男性 MIの既往あり PCI済み アルツハイマー性痴呆症 大腿頸部
骨折の麻酔について

術前診察でチェックすること

術前検査所見の血液検査と心エコーが画面ででる:MRあり EFは悪くない

この患者の麻酔方法はどうするか
全身麻酔とブロックの利点と欠点

この患者はブロックをすることにしました。
どういったブロックを選択しますか。それを選択する理由はなんですか。

画面に大腿神経ブロックのエコー画面が出る。
→この画面はなんのブロックですか。どこになんの薬剤を使用しますか。
棒で画面を差し示すように言われました

手術が終わり病棟に戻りました。
患者が暴れていると連絡がありました。どうしますか。

せん妄の診断基準を述べよ
対処法はどうしますか

家族への説明をお願いします

というものでした

私は最後の質問の答えである「せん妄」が出てこなかったのですが、誘導はしてくれま
した。

最後に暴れているけど、何かしますかといわれ、投薬の種類と量を聞かれました。

この正解はハロペリドールなのですが、私はミダゾラムを0.1mg/kgを投与しますと答
えたら
それ全量を一気にですか?と誘導してくれ、ゆっくり様子を見ながら投与しますと答え
ました

厳し目の審査官でしたが、誘導はしてくれました(厳しく)

めちゃくちゃ慌ててしまい、落ちたなと思っていましたが、口頭試験の実地試験に回り
ました。

実地試験

口頭試験の実地は、勤務病院で行われました。

前もって、実地試験が可能である日時を聞かれ学会に提出。
2週間くらい後に、日時の決定の連絡がありました。
試験官がどこに何時に集合したらいいかと聞かれ、それに答えました。
13〜17時の間で実地試験とのことで、時間を連絡しました。

また、病院宛に「実地試験のお願い」という手紙を出したいので、その内容を確認して
ほしいとの連絡あり。
(試験官として〇〇病院の00先生がお伺いさせていただきます・・・・みたいな手紙

試験当日は、2人の試験官がいらっしいました。
導入前に、症例提示。この症例の麻酔上の問題点、外来カルテと同意書の記載を確認さ
れました。
入室前に、始業点検などのこと(麻酔前に確認することを簡単に教えてと言われました
)を聞かれましたが患者さんが入室したので、それは途中で「あ、じゃあいいですよ-」と言われ中断。
いつも通りに麻酔してみてくださいねーと声をかけてもらい、普通に導入。

導入後、導入のまとめをして、と言われました。
導入の話をして、麻酔維持のプランも話しました。

その後試験官はうちの上司に連れられて部屋を出て行きました。
控室で上司と雑談をしていた様子です。

その後、30分くらいしてお戻りになり抜管のプランを教えてください、それを確認して引き上げますと。

抜管のプランと、考えられるリスクと対処を答え終わりました。

上司から聞きましたが、「なんの問題もありません、なぜ実地試験に回ったのかが不思
議です」と言っていただきました。実地試験にいらした試験官の先生方は大変優しかったですが、
要所要所、質問はきちんとされておられました。

さらりーまん麻酔科医様には、大変お世話になりました。
本当にありがとうございました。

 

 

体験談

<準備>

地方からの受験、子育て中です。
書類申請受付が始まったらすぐに申請を出せるよう、5月までに必要書類や単
位の確認をしておきました。過去問の問題集もほとんど買い揃えました。53回
(2014年度)はオンラインや近くの書店では購入できませんでしたが、先輩か
ら頂いたものがあったので助かりました。
書類を出すまではなんとなく落ち着かず、勉強に着手する余裕はありませんで
した。
申請後に筆記試験の勉強を始め、結果7年分を3周+間違えた問題を正答できる
まで繰り返しました。
口頭試験の勉強も並行して(片方に飽きたらもう片方、という感じで)やって
いました。口頭試験の対策は青本のみです。本当に助かりました。ありがとう
ございました。
感染多発地域に赴くのは本当に恐怖でしたが、細心の注意を払いながら行きま
した。
幸か不幸かgo toの影響で旅費がかなり安くなったので、ホテルの値段は気にせ
ずに、筆記試験の際は東京会場に最も近いホテルに前泊、口頭試験はポートピ
アホテルに前泊・後泊しました。前泊しなくとも集合時間には間に合いそうで
したが、移動中に勉強するのはなかなか難しかったため、前泊しておいて良か
ったと思います(家族に感謝)。
口頭試験はお昼過ぎの集合だったため、連泊する部屋でギリギリまで勉強でき
たのが良かったです。ただホテルのラウンジで勉強している方も多かったので
、チェックアウト後にラウンジで過ごすのでも大丈夫と思います。
感染予防のため食事はほとんどルームサービスにしました。go toのチケット?
も使えましたし、時間短縮にもなって良かったと思います。

<筆記試験>
体験談にかなり寒いとありましたが、自分の時は適切な室温だったと思います。
持ち物が「受験票、誓約書、筆記用具、マスク」だったため、腕時計を持参するのを忘れてしまいました。壁時計が何箇所かありましたが自分の席からは見づらく、会場の方に相談すると、1つをホワイトボードのところに移してくださり、さらに「試験中に手を上げてくれれば時間を教えますよ」と優しく答えてくださって感動しました。ただ腕時計は必要だったと反省しています。
A問題は過去問でほとんど解けました。
BとC問題はやはり絶望的で、どれをマークするか決めるのに時間がかかりました。早めに退室したいと思いましたが到底無理でした。
みなさんが言われているように重箱の隅をつつくような問題が多いので、そこは諦めて、いかにA問題を落とさないかが大事だと思います。過去問を完璧に解けるようにして、ただ正解を覚えるのではなく、他の選択肢や解説をよく読んでおくのもBやCに応用されると思います。
やはりCOVIDやECMO, あと凝固機能、抗凝固薬の拮抗薬や休薬については時代を反映したものかなと思います。

口頭試験
他の方が詳しく記載してくださっているので省略させていただきますが、症例は60代男性のLAR後吻合不全でした。
とても基礎的な内容だったので驚きましたが、その分ひとつひとつを細かく、求められた数をしっかりと答えることが求められました。
EGDTやSOFAの内容を細かく覚えきれていなかったため、すらすらと出てこず悔やみました。
試験官は40代くらいの男性の先生と、それより年上そうな女性の先生でした。入室した際に「とても緊張されていると思いますが、落ち着いて答えてくださいね」と優しく言ってくださったので少し肩の力が抜けました。
20分1題だったので時間はあるんじゃないかと思っていましたが、実際にはとてもあっという間に感じました。
どの問題も「5つ述べてください」が多く、1つ答える度に加点されていくようで、本当に5つ揃わないと「あとは?」と求められました。ただ時間がかかると次に進めてくださって、最後(ICU入室)まで行った後に、また挙げられなかった選択肢に戻る感じでした。誘導はなかったですが、「先生ならわかっていると思うけどね」と声をかけてくださったり、温かい雰囲気ではありました。
時間いっぱいかかったため心配でしたが、結果合格していました。
実技試験が評価表になったので、口頭試験の際に少し実技試験の内容が入るのではないかと思っていましたが、実際は手術申し込みからICU入室まで盛りだくさんな内容になっていたので、ここに麻酔器の始業点検や、実技試験の内容を盛り込むことは難しかったのではないかと思います。
勉強ももちろん大切ですが、日曜日に東京で試験、そのあと金曜日に神戸で試験を受けること自体が、気力・体力ともに試されたというか、鍛えられたと思います。
体調を万全にして(家族を含め)、なるべく気持ちを落ち着かせて試験に臨むことが大事だと思います。

体験談

無事に、麻酔科専門医試験に合格いたしました。昨日、学会から連絡がありました。
今までの体験談で、2度と受けたくないと先生方がおっしゃっている気持ちがとてもよく分かりました。青本は、口頭試問対策にとても参考になりました。

 

勉強

筆記試験の勉強は4月頃からパラパラと過去問を解き始めました。
ただ、1周目は知らない・見たことない知識問題だらけでかなりのスローペース。開くことが辛かったです。
第58回試験の際に第52回試験からの出題が何問かみられたため、第52回から第58回までの7年分を解きました
。最終的には、最低5周、直近3年は7周やりました。
口頭試問対策は、筆記試験が終わった後の1週間でやりました。もう少し早めからやっていれば、と感じました

また青本に載っていた一問一答の模範解答から、筆記試験のB問題での選択肢のものがあったり、して悲しい気持ちになったことは覚えています。
一問一答はとても役に立ちました!!!

 

筆記試験

今年はCOVID-19の影響もあり、東京は2会場(有明と神田)に分割でした。
A問題は、見たことがない問題はありませんでした。おそらく満点。
B問題は例年通り難しく、確実にわかる問題はあまりほとんどありませんでした。
3割くらい?しかできず。
C問題は、心臓外科の問題が例年より多い印象でした。こちらも4割くらいしかわからず。
例年の体験談で、B問題が終わった後は皆さんかなり落胆されている印象を受けていましたが、全く自分も同じでした。時間がかなり足りなく焦りました。
また、マークシートが意外と小さくびっくりしました。
第58回から血液凝固分析装置の問題がでてきたということもあり、もう少しその勉強をしておけばよかったと思いました。また、学会のホームページに載っている様々なガイドラインをもう少し目を通しておけばよかったです。たまたま前日に見たガイドライン(最近更新されたわけではなく、本当にたまたま興味で見た)から出題されたりとラッキーもありました。

 

口頭試問

2日目1番目のグループでした。
今までは午前・午後など大きな分け方でしたが、今年はCOVID-19のこともあり、かなり細かくグループ分けされてました。前日の昼頃に神戸入り。会場のポートピアホテルに宿泊しました。
前日は、部屋で青本の一問一答の復習をしながら過ごしました。
当日は8時に集合。およそ40人ほどが大きな部屋に集まりました。
その後、さらにそれを前グループと後グループにわけ、そのグループの中でも6人ごとに移動。
噂のドナドナエレベーターで上の階へ。試験はホテルの一室で、まずは廊下で待機。開始10分前に問題が配られ、5分間でメモをとって良いと言われる。5分後一度紙は回収、入室時に再度渡されました。
試験官は2人。左にはモニター。こちらとの間にはパーテーションが置かれてました。

症例
78歳女性。154cm,55kg
最近心窩部痛と腹部膨満感が出現。近医で進行胃癌の診断。今回胃空腸バイパス術となった。
頸部後屈時の痛みがあり、最近整形外科でCTを撮影している。また、DVTの既往がありダビがトランを内服している。

1. この患者の気道管理で問題となること2つ。
2. 上記の2つのことを、試験官を患者と見立てて診察してください。
画像提示:CT:C2に透亮像をみとめる。開口3横指、マランパチーⅡ、lip bite test:Ⅰor Ⅱ

3. では、導入はどうしますか?また、その導入の際に注意することも述べてください。
4. 術後鎮痛はどうしますか?
5. 高さはどこから穿刺しますか?

症例経過:TH6/7で4cm穿刺。患者が背部の電撃痛を訴える。穿刺針からは透明な液体が流出している。
6. どうしますか?
7. では、この後術後鎮痛はどうしますか?

症例経過2:あなたはTh5/6から穿刺。特に問題ありませんでした。その後麻酔導入が終了。手術がはじまりました。

しばらくすると、以下のようにV/Sが変化しました。HR:110、BP:60/40、EtCO2:37mmHg、SpO2:99%
8. まずかんがえられること2つ
9. 除外すること3つ

症例経過3:術野では出血はしてませんでした。あなたはフルルビプロフェンをiv。v/sは改善しました。その後手術は無事に終了しました。2日後、患者が、起き上がった時にだけ頭が痛いと言っています。
10.これはなんですか?また対応を3つ

症例経過4:1週間ほどしても良くなりません
11.患者が説明を求めています。このあと、行える治療についての説明してください。
症例は以上です。おつかれさまでした。と、言われ終了となりました。
終了時間まで3分ほど残っていました。
自分の受けた時間はオーソドックスな問題が多く、落ち着いて解答することができました。
来年度以降受ける先生方、頑張ってください。

体験談

筆記試験

A問題はいつも通り過去問から出ている様子で、ほとんど変わらない内容で出題されまし
た。7年分復習し、9割8分は同じ問題だったと思います。
B問題にはcovid19に関する問題が出ており、C問題でもcovid19を疑いどのような検査をするか(してはいけないものを回答)という問題が出ました。Covid19について詳しくなくてもそう難しい内容でなくてよかったです。B問題で学会のガイドラインから問題が何問
かでましたが重箱の隅をつつくような感じで自信をもって解答できませんでした。
B問題よりC問題のほうが解けるだろうと思っていましたが、悩んでしまい、正答率も悪か
ったと思います。午後からどんどんテンションが下がっていく試験でした。

口頭試問
60代男性、173cm, 75kgくらい(BMI 25.5程度)。中咽頭腫瘍に対して切除術、リンパ節郭清、大腿皮弁による再建を予定しています。
喫煙歴は25本40年程度です。20年前に叔父が手術の後に亡くなっている。
1 叔父の手術後の死に関して患者に質問してください。(既往歴、当時の手術のことや
家族歴について聞きましたが、すべてわかりませんと回答されて質問しにくかったで
す。)
患者の叔父は術後に高熱を出し悪性高熱症でなくなったことがわかりました。
2 患者に麻酔の説明をしてください。
3 実際の麻酔法はどうしますか。具体的に導入法、維持について述べ、モニターを4つ
述べてください。
4 A line, V line二本で麻酔を行っています。手術前に術者と看護師にどのようなことを伝
えますか。4つ述べてください。
5 導入後に気管切開を行いました。(上昇式ベローズが徐々に上昇しなくなる動画を30
秒程度見せた後、)原因は何が考えられますか。二つ述べてください。
カフが十分に膨らんでいなかったようです。カフを調整しなおしました。
6 術中心拍数が上昇してきました。考えられる原因を三つ述べてください。
点滴の接続部が緩んでいたようです。接続を確認し、直しました。
7 術後気管切開された状態でICUに移動します。移動時に必要なもの、確認することを4
つ述べてください。(移動用モニターと解答した後)モニターは何を付けて移動しま
すか。
8 手術の後、患者が手術時の記憶があったといっています。患者は気管切開をしており
話せませんが、意識ははっきりしています。対応してください。(手術の記憶は鮮明
か、痛みはあったかなど質問し、おそらく麻酔が浅くなっていたのが原因でしょうと
謝罪。フラッシュバックがあるなどPTSDの症状があれば精神科に相談させてください
と提案。)
腫瘍のCTがあるかと思ったのになかったので、導入はsemiawakeか局麻気管切開がよいの
かわかりませんでした。悪性高熱で頭がいっぱいになってなんでもつなげて考えてしまい
、終わった後とても後悔しましたが、受かっており安堵しております。
口頭試問前の5分間で最低でも問題点、導入・維持、モニターについてを紙にメモしてお
けばもっと焦らなかったと思います。

実技試験:なし

青本が届いたときはこんなに分厚くて文字も小さく内容が多い!と焦りました。しかしす
べて覚えていなくても合格できます。青本は過去問をすべて網羅していて、本当によいお守りになったと思います。さらりーまん先生の本を参考書にして次以降の方もがんばって
ください!
最後になりましたが、さらりーまん先生本当にありがとうございました。

 

体験談

筆記試験

コロナ対策なのかいつも通りなのか知りませんが、A,B,C問題の休憩時間が15分だけでお昼休憩なし。
昼前から夕方までぶっ通し。トイレに並ぶのでそれだけで10分ぐらい経過する。
休憩時間内であれば試験会場で飲食可能、試験中は飲み物だけ可。
とても疲れる日程だったので、A問題を時終わってから早期退室して休憩した方が良かったかもしれません。
でもビビりだったので結局全て最後まで受けました。
受験生のマナーがとても良くて滞りなく終了したので、偉い先生が終了後に褒めてくれました。
それを聞いて謎に感動して拍手したい気分になりました。

 

口頭試問

ほとんどの受験生が黒っぽいスーツ(もしくはスーツっぽい私服)でした。白ジャケットで行ったのでちょっと気まずい思いをしました。
青本持っているひとが沢山いました。
大きな部屋で説明を聞いて、8名ぐらいずつ呼ばれてついていきます。
バックヤードの業務用エレベーターにのって8階か9階でおりて、受験するホテルの部屋の前で待ちます。
20分ぐらいだと思いますがとても緊張して嫌な時間でした。
前の受験生が部屋からでると症例が書かれた紙を渡されます。
読んだり書き込んだりできる時間が5分間あり、その後入室します。

面接官:ベテランぽい男性の先生と、中堅ぽい女性の先生

(紙に書いてあった内容 ここから)
普通体型 60歳男性
肝臓拡大右葉切除 (腹腔鏡か開腹かの記載はなし)
合併症は高血圧(カルシウム拮抗薬)、喘息(β刺激薬吸入、抗ロイコトリエン薬)、最終発作1年前
DM(SU剤内服)
高血圧とdmのコントロールまずまず
(ここまで)

1.まず麻酔計画を教えてください

全身麻酔と硬膜外麻酔、ラピッド導入、維持はAOS、ロクロニウム、フェンタニル、レミフェンタニル
(喘息なのに最初「AOD」と答えてしまった。そしたら「ん?デスフラン?」と聞き返してもらったので気づいて訂正できた)

2.モニタリング
Aline, フロートラック、CVP, BIS、5点心電図などなど
(TOF、血糖値も答えたらよかったです)

3. 術前の薬
カルシウム拮抗薬、β刺激薬を継続します
(DMの薬は?と聞かれたので「中止します」と答えました)

部屋の右側に設置されたモニターに麻酔計画や呼吸器設定が映されました。
PEEP0なことが気になったけど特に問題には関係ありませんでした。

4.予測される呼吸器合併症4つと鑑別方法
喘息(Wheeze,気道内圧up) アナフィラキシー(喘息の所見に加えて皮疹、浮腫、筋弛緩薬や抗菌薬投与後など) たん詰まり(喀痰が吸える) 無気肺(気道内圧が上がる、SpO2徐々に下がる、リクルートメントで改善する)
もう一つ答えるよう、誘導された。 気胸(聴診で左右差がある、気道内圧が上がる、循環動態が悪化する)

5.(生体モニターの動画を見せられて)麻酔導入後、こうなりました。起こっていることを説明してください
始めは正常、最高気道内圧あがり、血圧下がり、サチュレーションさがり、頻脈
(見たままを答えるだけの質問)

6. 一番考えられることは何ですか?
アナフィラキシーと答えると「うん??一番考えられるものですよ?」と言われ、
喘息と答えたら「喘息…ですか?」と言われ、それ以外に思い浮かばなかったので「喘息にします」と答えた。

7.気胸でした。どうしますか。またその処置に起こる合併症と、それを回避する方法を教えてください。
胸腔穿刺をします。合併症は肺穿刺、出血、神経障害です。(感染も正解)
適切な部位、すなわち第二肋間鎖骨中線を選択し、肋骨上縁を狙います。

8.実はCV取るときに、エコーの針先が見えなくなっていました。
オペは行わず、胸腔ドレーンを入れてICUに行きました。家族に説明してください。

CVを取りました。これは循環をサポートするお薬や栄養価の高い点滴を入れたり、圧力を測定するために必要なものでした。腕の点滴と違って深い場所に入れるので、超音波で確認しながら入れます。
しかし針が深く入りすぎてしまい肺を刺してしまい、気胸という命に関わる状態を入れました。
現在は空気を抜く管をいれて処置しており、状態は安定しています。しかし手術は中止になりました。
今後、呼吸状態をしっかり見ていく必要があるので症状が安定するまで集中治療室で管理します。

9. ICUで酸素化が悪くなりました。4つ鑑別を挙げてください。鑑別方法と治療をあげてください。
ドレーン位置不良で気胸の増悪(呼吸音の左右差、ドレーン再留置)、
血胸(超音波で低エコー像、ドレーンから血が引ける、ドレーン適切な位置に置く→他には?と誘導されたのでオペと答えたら満足そうだった)
再膨張性肺水腫(泡沫痰、レントゲンで片側に浸潤影、陽圧換気)
喘息(wheeze,気道内圧上昇、β刺激薬吸入)

10.レントゲンを取りました。(写真がモニターに映される)所見を述べてください。
右に浸潤影

11.何が考えられますか
再膨張性肺水腫です。

質問がおわって数分あまり、「他に追加して言いたいことはありますか」と聞かれた。
術前評価に関することなど考えた項目はあるが、問題に関して追加することは思い浮かばず「ありません」と答えた。
「胸腔穿刺は何を使いますか?」
「なるべく太い静脈留置針を用います。やったことないですが…」
「やらないにこしたことはないですよね」
みたいな会話をした後また沈黙、その後「どこから来ましたか」みたいな日常会話をしました(笑

(追記)
偶然、一緒に受けた同期数名が同じ問題でした。
あとから話すと気胸は答えられずアナフィラキシーと答えてました。
麻酔科医がエコーを使って普通の体型の人にCVとって気胸になることは考えにくかったです。
ただし後から考えてみると4番目の質問で4つの鑑別を聞かれて、答えた後も追加の鑑別を促され、
「気胸」と答えたら女性の先生がすごい勢いで首を縦に振ってたので、それがフラグでした。
そういう気配を捉えるのも実力のうちですね。
間違えても合否には関係なさそうでしたが。

面接官の先生はとても親切で、たとえば「鑑別を3つあげ、それぞれ理由と対処方法をあげてください」と言われると、
私は一気に3×3の表を頭の中で作れず答えにくいのですが、「まず鑑別をあげてください。」「喘息のときはどうしますか」という感じで進行を誘導してくださったので焦らず答えられました。

例年聞かれている「この患者のリスクはなんですか」という問題が無くてびっくりしました。
また手術に関する質問は皆無で、単にCVとるオペを作っただけって感じでした。

 

オンライン版について

今回コロナ禍がきっかけでさらりーまん麻酔科医さんが用意してくださったオンライン教材はとても役に立ちました。
iPadで見ていたのですが、書籍にはない良い点が沢山あります。

・文字が大きい。更に大きくできる。カーニングと行間のサイズとフォントが良い。あと私の好みだけど文字がブルー系で落ち着く。

・書籍だと片側のページを片手で押さえつけ、もう片方の手で答えを隠しながら進める必要があるが、
電子版なら指一本でスクロールして答えを隠しながら1問ずつ進められる。

・出先でも携帯などで勉強できる

今までは目が疲れるので電子書籍より紙派でしたが、産まれて間もない子供の世話をしながらの受験勉強をする上で、指一本で勉強できるサイトはとても助かりました。
両手使って机に向かって勉強できる時間はあまりないですが、
サイトがあれば抱っこしたり授乳しながらでも勉強できました。本当にありがとうございます。
可能であれば来年以降の受験生にも開放してあげてほしいと思います。

長々と書いてすみません。この体験談が何かお役に立つと幸いです。

体験談

筆記試験に関して

4月から開始。過去問4年分。
6月に転勤になり自動車通勤から電車通勤になり、通勤時間に青本の通読開始。
最新版が出版されたら購入し合計5年分。
最終的に、A問題とB問題は5年分覚えるまで。
他の先生も書いておられますが、5年分が一番費用対効果、時間対効果が良い気がします。
国試と同様に周りと同じことをするのが肝心と思います。
A問題は90%前後、B問題は手応えなし。C問題は意外と簡単に感じました。印象に残ったのはVVECMOの問題でしょうか。

実技試験
免除。

 

口頭試問

青本の過去問、一問一答をひたすら唱える。
本番は悪性高熱の既往のある頸部手術。
気道に関しては準備したが聞かれず、術中覚醒への対応。
後から振り返ると、ベローズが萎んでいく動画の時に事故抜管の可能性に言及していなかったり、麻酔深度の変化の時に点滴漏れの確認をし忘れたりしましたが、時間は余りました。
準備、想定していたより簡単な印象でした。

3科目とも合格。
お世話になりました。本当にありがとうございました。

体験談

筆記試験について

試験勉強は過去問を5年分やりました。
56回、57回を一通りとりあえずやった後、55回を1問1問解きつつ56、57回の類似問題を見直し。55-57回をもう一度復習してから力試しに58回。
58回をやっていると、どうも52回の過去問が多く出ている気がしたので、最後試験の1週間前から滑り込みで53回の過去問に手を出しました(去年52回だったら今年は53回じゃね?という安易な考えです)。これで5年分です。

今年はコロナの影響がいくつかあり、
①誓約書の提出が必要…2週間以内に自身や家族で風邪の症状がなかったか、とか、適切な防護をせずに診療に従事していなかったか、とかのアンケートに丸付けをした後、嘘ついてません!にサインする紙を提出する必要がありました。
②マスク着用義務…写真照合の時だけ外す感じです。
③会場に入室する際に検温+アルコール消毒…誓約書渡して検温してアルコール消毒すれば名札がもらえる
④昼食なし…これが地味に嫌でした。昼食がない代わりに11時開始だったのですが、10時代に昼食を食べる気にもなれず、各試験間の休憩も15分のみ。結局A問題を早めに切り上げて会場を出て食べることにしたのですが、会場を出て座る椅子も数えるほどしかなく、そこには先客が。ロビーで食べている人もいましたが、一般人もいらっしゃるそこそこの良いホテルのロビーでコンビニおにぎりをほおばる気にもなれず。結局会場に車で来ていたので、駐車場に行き自分の車の中で食べました。

A問題
予想がドンピシャ当たり53回の過去問が多く出た印象でした。サクサク解けて早めに出られました。40分くらい経つと出て行く人が多かったです。
B問題
は??って感じでした。しょっぱなから分からん!
でも、毎年そうだよ、お前が分からん問題はみんなも分からんよ、という先輩の教えを胸になんとか最後までマークしました。自信がある問題だけ数えてみたら、全体の25%くらいでした…。コロナを思わせる症例もあって、おぅおぅやっぱり出してくんのか…!と思いました。
C問題
めちゃくちゃできた訳でもめちゃくちゃできなかった訳でもない感じです。最後の方は疲れてきて、分からん問題は何回見ても分からんわ!と思って少し早めに帰りました笑

 

口頭試問について

試験勉強は正直あまりできていない中で受験しました。筆記試験勉強を主にしている中で、筆記試験勉強に疲れたら青本の過去問をやってみるという感じでした。結局3年分+αくらいの分しか目を通せていませんでした。筆記試験でコロナが出たので、何か聞かれると思い学会の提言などをチェックしていましたが、何も聞かれませんでした…

【症例】
62歳男性 174cm 72kg くらい
中咽頭癌に対して両側リンパ節郭、大腿筋皮弁、気管切開
喫煙歴30本×40年 やったかな?
20年前に叔父が全身麻酔の後に亡くなっている。

設問1
おじさんのことについて聞きたいことは?私を患者だと思って聞いてください。

全身麻酔中に異変が起きたのか全身麻酔後に異変が起きたのかどちらですか??
→いやーよく知らないんですよねぇ

原因は何だったとかお聞きになってますか?
→原因って例えばどんなことですか??
心臓が悪いとか、何か血管に詰まっただとか…
→そういうことは聞いてないですね。
ご自身は今まで心臓に何かあるとか、失神の経験があるとかはありますか?
→いや、ありません。
(やべぇ、なんも教えてくんねぇ!と焦りました。どうやら体温が上がったとかありますか?みたいに具体的に聞かないと教えてくれなかったみたいです)

設問2
叔父さんは術中に高熱が出て亡くなられたそうです。麻酔する上で気をつけなければならないことは?

叔父さんが亡くなった原因として悪性高熱症も考えられますので、この方もその素因があると思って対応した方が良いと思います。ダントロレンの準備などをしておきます。(と答えたと思います。ここら辺はまだ最初の設問でなんも教えてもらえなかったことに面食らい焦っています。あんまり答えられてません。)

設問3
事前に準備しておきたい機器、モニター、薬剤は?
(ここら辺もまだ焦っています笑)

Alineの挿入はします。悪性高熱症が起こった時を想定して身体を冷やすための冷たい生食だとか、もちろん太い静脈ルートが必要と思います。ダントロレンも十分確保しておきます。あとはカルシウム製剤なども用意しておきます汗。
(ここら辺で焦りすぎて何も出てこず。えーと、筋弛緩モニター?とかよく分からんことを言っていると、試験監督が「同じ症例でも、この人だから用意した方が良いものは?」と助け舟っぽいのを出してくれたのですが、私はさっぱりでした。もしかしたら後の設問を考えるとBISとかだったのでしょうか?今でも不明。うんうん唸って終了。)

設問4
手術開始前に主治医と共有しておきたい情報は?
(何を答えたかあんまり覚えてないですすいません。悪性高熱症の素因があるので気をつけるとかは言ったと思います。)

設問5
ベンチレーターのベローズが戻らずだんだん下がってくる映像を見せられて…
何が考えられますか?2つ

回路のリークが考えられます。チューブのカフ漏れや術操作によるチューブのズレが考えられると思います。

設問6
チューブのカフを入れたらさっきのは直りました。
中咽頭の操作の途中で、始めは60台だってレートがだんだん頻脈になってきました。
考えられることを3つ。
→単純に循環血漿量不足、痛い、出血
(ここで覚醒してきているとは答えられず)

設問7
どう対処しますか?

補液、貧血が進んでいたら輸血、痛がっているようなら麻薬などの鎮痛薬を増量

設問8
左の点滴からプロポをいってましたが、ルートが外れてました。
この人がICUに帰る前に確認すべきことは何ですか?

ABCDが整っているかを確認します。換気、酸素化は問題ないか、循環は保たれているか、意識レベルは保たれているか、もしくは鎮静・挿管下なら鎮静薬はきちんと投与されているか。もちろん先ほどルートが外れていていたという事象があったので、しっかりルートが確実に入っているかはチェックします。

設問9
術後に患者さんが、術中の記憶があると言ってきました。患者に見立てて説明を行なって下さい。

麻酔科の○○です。本日の麻酔を担当しました。術中の記憶があると伺ったのですが、まずはどのような記憶があるか教えていただいても良いですか?
→いやーなんか声が聞こえてました。
手術中ずっとですか?
→途中からですね。
そうですか。可能性としては麻酔が醒めていたのではなく、悪夢を見ていたということも考えられますが、お話を伺っていると麻酔が浅くなってしまった可能性の方が高いと思います。今回、叔父様が以前手術後に亡くなられたということを伺いまして、同じことを引き起こす可能性のあるガスの麻酔薬は使わず、点滴で麻酔薬を投与していました。頻度はそこまで高くないものの、点滴での麻酔薬の方がガスの麻酔薬よりは術中覚醒の頻度は少し高いとされています。今回、術中覚醒がないよう術中に脳波のモニタリングなどは行なっていたのですが(事前の設問で答えられてないけどまぁいっか)、今回このようなことになってしまい、しんどい思いをさせてしまって大変申し訳ありませんでした(ここで謝って良いんだっけ?とか考えてました)。今後手術をもしお受けになる際は、こういったことがあった旨を麻酔科医に伝えていただければ幸いです。

この段階で試験官が、「えーじゃぁこれで終わりですかね。あと1−2分したらノックされると思うんで、それまで少し待っててください」と。友人に聞くとこの時間に「もう一回リベンジでさっきの質問答えてみて」と言われた方もいたそうです。私はひたすら世間話で、「やっぱ関西はしんどいっていう表現使うんですね〜。辛いとかって意味ですよね〜」みたいなことを話されました。私は「はぁーそうですね、気づきませんでした苦笑」みたいなことを言って終わりました。

終わった後に全然できた感がなかったので、めちゃくちゃ不安でしたが、先輩に「世間話したら勝ちや」と言われなんとか合格発表まで平静を保っておりました。
結果合格でした。自信がなくてもハキハキと話したりするのが良いんだと思います。

青本お世話になりました。今後も臨床で使っていける物だと思います。

体験談

 

口頭試験
ホテルの客室が試験場所で、廊下で待機して入室前に5分間下記の症例について書かれた紙とボールペンを渡されて、書き込むことができた。5分後紙は一旦回収されて、部屋に入るときに再び渡される。試験中は私物のボールペンなどは一切使うことができず、メモは取れなかった。試験時間は20分だったと思います。待機中は私語一切禁止でした。

渡された症例
72歳の男性
170cm 74kg
中咽頭癌に対して、腫瘍摘出、頸部郭清、気管切開術を行う予定
喫煙歴 30本×35年
家族歴 20年前叔父が骨折の手術を全身麻酔で行い亡くなった

①家族歴に関して、試験官を患者に見立てて質問してください。
→試験官は喋ってはいけないので、一方的に質問しないといけなかった。手術中に亡くなったのか、手術後になくなったのかなどを聞きました。

②叔父は手術中に40℃の高熱が出て、術翌日に亡くなったということでした。
全身麻酔について、試験官を患者に見立てて説明してください。
→悪性高熱症を疑うのでTIVAで行い、脱分極性筋弛緩薬の使用は避けるなど

③麻酔について、使う機材、薬剤、モニタリング機器を述べてください
→機材はスパイラルチューブ、McGRATH
薬剤はプロポフォール、フェンタニル、レミフェンタニル、ロクロニウム
モニタリングは緊張していてA-Lineと体温モニターしか答えられませんでした…TIVAなので脳波モニターが必要だったと後で思い出しました。

④麻酔はプロポフォール、レミフェンタニルで維持します。先に気管切開を行い、らせん入りチューブが挿入されました。
(スライドが出て)図のようにルートを確保しています。(左手にVライン、右手にAラインとVライン)
手術開始前に術者と看護師と共有しておく情報を4つ述べてください
→質問の意図がよくわからず家族歴に悪性高熱症があること、場合によっては手術を中止する可能性があることなどを言いましたが、WHOの手術安全チェックリストのタイムアウトで確認することを言えばよかったのかもしれません。4つ言えませんでしたがシナリオを進めてもらいました。

⑤(スライドで呼吸器のベローズが徐々に下にさがっていく動画。呼気が十分戻っていない様子。)術中動画のような現象が起きました。考えられる原因を3つあげてください。
→カフ漏れ、気胸、呼吸回路の接続不良など

⑥術中心拍数が60から徐々に80になりました。考えられる原因と対処法を3つ述べてください
→出血に対して輸液・輸血、手術操作による刺激に対して麻酔深度の調節、アナフィラキシーに対して急速輸液+アドレナリン静注(アナフィラキシーだったらアドレナリンはどのくらい使いますかと質問されました)

⑦持続薬を接続している点滴が漏れていました。適切に処置をしました(的な感じでした)。
手術は終了し、ラセン入りチューブを気管切開用チューブに入れ替えました。
術後は鎮静のままICUに移動します。移動する際に注意・確認する点を4つ述べてください
→換気が確実にできることを確認する、心電図・血圧、SpO2、EtCO2がモニターできること、点滴類に絡みがなく接続に緩みがないこと。(3つしか言えませんでしたがシナリオを進めてもらいました)

⑧術後患者が手術中の記憶があったと話しています。試験官を患者に見立てて説明してください。
→夢を見ていた可能性もあるが、今回手術中に点滴が漏れており、鎮静薬の量が少なくなった時間があり、その影響と思われます。今後の精神面のサポートとして精神科の先生に併診をお願いすることもできます。何かあればご相談ください。
ここも試験官は返答しないので、一方的に話すのみでした。

2分ほど時間は余りました。担当の試験官は終始無言で、他の人の話を聞くと私の試験官は誘導とかもなく結構しんどかったです。

口頭試験の勉強は筆記試験が終わってから始めたので、実質3日ほどしかできていません。青本の問題と回答例を口に出して読む、という方法で五年分をさらっと1周しました。小児、心外、気道確保関連はある程度自分の中で解答を考えていました。
実際の問題は、悪性高熱かと思えばTIVAで点滴漏れして術中覚醒という内容で、後から考えればそれほど難しいものではなかったと思います。しかし、試験の雰囲気から緊張し、普段通りに考え発言することがとても難しかったです。加点方式だからとにかくしゃべれと先輩からは言われていましたが、ベラベラと話せる雰囲気ではないため、間違っているかもしれないことを言える度胸が必要な試験だと感じました。
試験が終わった直後は落ちた…と思いましたが、合格することができてよかったです。
ありがとうございました。

 

体験談

●昨年初回受験で口頭試験が不合格であったため、今回は口頭試験の再受験です。
●おかげさまで無事に合格することができました。(内容的には前回以上にボロボロだったと思うのですが…)
●新型コロナ対策として、集合場所に入る前に『誓約書』の提出、検温、手指消毒などがありました。
●昨年同様、問題は1例のみ。20分間。
●試験官2名+受験者1名、ホテルの一室で。試験官との間に透明なシートかアクリル板があったと思います。
●昨年同様、症例の設定が書いてある紙にメモをとる時間が5分間。

『5歳女の子、98cm、18kgくらい。扁桃肥大+アデノイド肥大による摘出術予定。
三尖弁閉鎖不全症に対してグレン手術、フォンタン手術後。アレルギーなし』

★フォンタン術後であることもふまえて、術前に確認することは?
→(フォンタン循環についてわからなかったので一般的なこととして)常用薬、日常の活動制限、上気道炎の有無、開口、歯、いびきの有無、気道狭窄の有無を画像で確認、など答えました。
→『フォンタン術後ということに関して、母親に確認することは?常用薬のほかには?』と聞かれ答えられず。
★スライド表示。アスピリン内服、spo2 93%、そのほか色々検査所見。
★前投薬は?
→ミダゾラム0.5mg/kg内服、と答えたら、『先生の施設ではそれが標準ですか?』
→「普段は前投薬は使わないので…」と答えると、『ではその注意点は?』
→呼吸抑制に注意します。と答えると、『搬送中はどうしますか?』
→酸素投与します。
★導入法は?
→回答忘れました
★導入薬以外に準備するものや薬剤は?
→カメラ付き喉頭鏡、気管支ファイバー、エアウェイ、声門上器具、など答えました。

★GOSで緩徐導入します。FIO2:0.3でマスク喚起難しくなり、酸素化の悪化と血圧低下、どうする?カプノグラム表示。
→アナフィラキシーや気管支喘息発作や…と鑑別疾患を挙げていると、『どのように対処しますか?』と遮られ
→マスク換気改善のために人手を呼んだり二人法で換気したり経口エアウェイ試したりと答えたような。
→『FIO2を上げることで、酸素化が良くなる以外にこの患者にとって良いことはありますか?』
→肺血流が良くなります、と答えると頷いてらっしゃいました。
★換気できてルート確保もできました。
★扁桃肥大の重症度の基準2つ答えてください。
→開口時の視診の所見、と、睡眠時無呼吸があるかどうか…?と答えました。
★5ミリチューブ15.5cm留置しました。サイズや位置が適切かどうかはどうやって確認しますか?
→位置は聴診する、サイズは20cmH2O加圧してリークがあるくらいが良いと答えました。
★術中の換気設定はどうしますか?
→具体的には忘れましたが普通の設定を答えると、『換気回数はどのように決めますか?』
→PaCO2が下がると肺血管が収縮するので過換気にならないようにします、と、間違って逆を答えてしまいました。
→FIO2:0.35くらいで答えていたので『0.5や0.6にしない理由は何かありますか?』と聞かれ、
→(間違ってるんだなー)と思いながらも、高濃度酸素では吸収性無気肺のリスクがありますと答えました。
★鎮痛は何を使いますか?量は?
→フェンタニルと答えると『その選択の理由は?』
→あ、アセトアミノフェン15mg/kgも、と答えると次に進みました。
★抜管時に気をつけることは?
→筋弛緩薬の拮抗、自発呼吸確認、出血がないか確認する、口腔内吸引しておく、など答えました。
★覚醒後興奮してICUで鎮静することになりました。親に対してなんと説明する?
→何か答えたのですが(記憶が曖昧です)『でも暴れてるのは元気ってことですよね?普通に様子みてて良いんじゃないですか?』
→ルート事故抜去のリスク、手術直後なので呼吸状態や血圧がまだ安定していない可能性などを話したと思います。時間終了。

以上です。
フォンタン循環について全然理解していなかったので、これに関する問題はほぼ間違いました。
それ以外も間違ったりしたので、絶対に不合格だと思っていたのですが、なぜか合格できました。
先生の資料のおかげです。ありがとうございました。
今後とも何卒よろしくお願い致します。

体験談

今年は口頭試問の過去問をオンラインで参照できたので、授乳しながらでも勉強することができ、とても助かりました。
育児中で忙しい中合格できたのは、さらりーまん麻酔科医様のおかげです。本当にありがとうございました。

以下体験談となります。

筆記試験について

本格的に勉強を始めたのは6月からです。第53-57回の5年分をまず解きました。1周目が終わったのが9月初めでした。そこから第53-57回を3周し、力試しで第58回を解いてみました。A問題9割、B問題4割、C問題6割程度の正解率でした。今回受験した第59回では、A問題は1-2問ミス、B問題5割、C問題6割程度におさえられたと思います。

 

口頭試問について
部屋に入る前に5分間の制限で症例の紙を渡されました。閲覧中はメモをとっても構わないとのことでした。5分後に回収されましたが、入室前にまた返却してもらい、試験中はその紙を見ることができました。

症例は普通体型の中年男性。肝癌に対して拡大肝切除術を施行予定。既往に糖尿病(SU剤内服)、喘息(β2刺激薬吸入、ロイコトリエン受容体拮抗薬内服)があり、喘息に関しては1年以上発作無しとのこと。

まず、本症例の内服管理はどうするか答えてください。
→手術当日、SU剤中止、β2吸入継続、LT受容体拮抗薬中止

本症例で使用するモニターは?
→心電図、パルスオキシメーター、NIBP、Aラン、CV

麻酔方法は?
→全身麻酔、硬膜外麻酔

硬膜外麻酔はどこから穿刺しますか?
→Th8/9

次のモニターで、どんな変化が起こっているかを答えてください。
→VCVの呼吸管理で、最高気道内圧が上昇しているモニターだったので、そのように答えました。

では、その変化が起こるものとして鑑別を4つ挙げてください。
→回路閉塞、喘息、アナフィラキシー、気管支挿管

次にモニターを示しますので、鑑別を1つ述べてください。(SpO2、血圧が急激に低下するモニターを供覧する)
→アナフィラキシーショックが起こったのだと思います。

緊張性気胸が起こっていました。(ここで、なんで????ってなりました。もともと極度に緊張していた上にパニックです。)あなたはどのような対応をしますか。
→脱気、気管支挿管とか答えました。

その処置を行う際に発生する合併症はなんですか。
→出血、臓器損傷

脱気はどの場所から行いますか。
→詳しく覚えておらず(泣)、第2肋間あたりをおさえながらこの辺ですって感じで。

緊急脱気をし、その後胸腔ドレーン留置しましたが、エアリークが止まりません。そのままICU入院になりました。
ここであなたは、中心静脈穿刺時に一瞬針先が見えなくなったことを思い出しました。これを踏まえて患者への説明を行ってください
→手術の際に必要な点滴を首元から確保しました。超音波を使いながら施行しましたが、針が肺に達し穴が開いた可能性があります。今もまだ穴がふさがっていない状態なので、このままICUで様子を見させてください、的なことを言いました。

抜管し、様子を見ていましたが酸素化が低下してきました。鑑別をげてください。
→喘息発作、脱気不十分、出血? ここで、再膨張性肺水腫も頭に浮かびましたが、すぐの脱気だと可能性は低いかと思い、答えませんでした。

次に、レントゲンを示します。所見と診断をお願いします。
→右肺の透過性低下を認めます、再膨張性肺水腫です。

 

総合的な感想

筆記は皆さんも言われている通りA問題でどれくらいとれるかが勝負だと思います。6年分解きましたが、A問題で見たことないのは2問のみでした。
口頭試問ですが、試験官の先生は、答えを導き出そうと助言をしてくださったりもしましたが、解答を間違った問題も多々あり、絶対落ちたと思っていました。多分ギリギリの合格だったと思います。もう一生受けたくありません。

体験談

●筆記試験

専門医の先生達からの御告げでは、『過去問だけで良い。A問題は過去のA,B問題からのプール問題。B問題は誰も解けないので気にしない。Cは臨床をやっていれば解ける。』という人が多かった。

さらに去年受験した先生の感触では、3年分だと合格はしたが終わった後すごく嫌な気分になった、7年分やってA問題で初見の問題は4問だけだったという人の意見を参考にしました。

5年分を最終的には6周とさらに古い2年分を3周しました(合計7年)。

6,7年前の過去問はA,B問題の見たことない問題だけ解きました。(過去5年分やれば見たことある問題がかなり多いので)

今年はコロナの影響で入室時に体温測定があり、発熱のある場合や試験中に頻回に咳込んだ者は受験できなくなる可能性があると書かれていたので緊張しました。

長机の真ん中に受験生が1人ずつ座るというスタイルでした。

A問題は初見の問題はほぼなし。過去7年分から作られている印象。9割5分ぐらいの出来。

時間終了までに1/3ぐらいは退室していたのでしっかりやっていれば確実に解けると思います。

B問題は難しいと聞いていたが、見たことある問題や初見だが解ける問題もあり、6〜7割ぐらい?

C問題は傾向が変わったのか1番難しく感じた。手応え的には半分弱ぐらい。

このような世界情勢で出ないはずがないと思ってはいたがCOVIDの問題やECMOの問題が目立った。

2019年度から過去問の毛色が変わったと(Bが難化、Cも正常や経過観察を正解とするなど)思っていたが臨床重視の問題へシフトしていくということなのだと思う。

もし、もう一度受験なら何の対策をするかなと考えると。ガイドラインからの出題は、重箱の隅をつくようなものも出ている(出尽くして来ている)ので、まだ出題されていない箇所も含めてガイドラインは毎日枕元に置いてそれを眺めてから寝るといいかもしれない。今回も薬剤のカラーコードを学会のHPで2日前に見てこんなのあるんだと思っていたら出題された。CVガイドラインも分厚いがpinch-off syndromeなど細かいものも聞かれていた。あと出題されていないのは、NICUでの小児の鎮痛ケアに関してのガイドラインなど?ECMOについての勉強は専門医試験ではもはや必須だと言っていい。COVIDについてエビデンスのある診療や治療が定まっていないので、使用する可能性がある薬剤や麻酔方法(学会から指針が出ている)については調べておいて損はないと思う。

今回は、プリズバイド、左心バイパス(Impella)さらに口頭試問では胸膜肺全摘も出題されており今まで出ていなかった分野や新しい事項についても出していく(臨床に沿ったということ?)という方向性を感じた。

 

●口頭試問

75歳男性 165cm/54kg(正確には忘れました。標準体型)

腹部大動脈瘤の拡大のため開腹での切除術が予定された。

大腸癌で腹腔鏡下結腸切除術後である。合併症で高血圧、糖尿病、狭心症で6ヶ月前にステント留置術後。

入室後にモニターに以下の情報が見せられる

NYHA2度、バイアスピリン・プラビックス内服、

L/D(腎機能悪化あり)、前回手術後にせん妄あり

問題1 この患者のASAと術中・術後に起こり得る合併症を5つ答えよ

問題2 術後腎機能障害はなぜ生じるか、術中に出来る腎機能保護を答えよ

問題3 大動脈デクランプ前のデータを見せられ、外科医がde-clampしてよいか聞いている。どう対処するか

TEE(動画)で心腔内kissing, CVP3, SVV15など

問題4 術後の鎮痛として何を使用するか。思いつくものを全て答えよ

問題5 術後鎮痛としてTAPブロックを手術終了時に行うこととした。

0.33%ロピバカインを両側に各30mlずつ投与したところ, 患者が不穏となりやがて意識レベルが低下した。何を考えるか5つ答えよ

問題6 患者はみるみるうちに意識レベルが低下し、頸動脈を触知しなくなり、呼吸も落ちた。 局所麻酔薬中毒と判断し対処することとなった。どう対応するか。

問題7 患者は蘇生し、意思疎通を取れるまでに回復した。

 

ICUへ入ることとなり家族へ説明を求められた。試験官を家族として対応してください。

 

○口頭試験を受けて

2019年度から大問は1題となった。緩和ケアやペインで丸々1題のみで終了ですということは無いと思う。

聞かれることは去年からは比較的オーソドックスな内様が多いと思う。

筆記試験の過去問ばかり解いて、口頭試験の勉強を始めたのが8月(お盆終わり)ぐらいからでとても不安だった。専門医の先生達の話では、筆記が終わってからの1週間しか勉強していない先生も結構いたが青本を読めば読むほどそんな短時間ではとても無理だと思って不安が募った。結局、筆記試験までに2年前の青本を1周と過去問3年分を1周しかやる時間がなかった。

今年は、コロナの影響で筆記試験が日曜で、次の木曜に神戸へ移動し金曜に口頭試問というハードスケジュールでした。

筆記試験の疲労と日々の麻酔で、思う様に口頭試験の勉強が進まず、不安なままホテルにつき、ポートピアホテルの大変寝心地の良いベッドで前日12時間も寝てしまいました。朝8時ぐらいから、ざーと青本を眺めているとさらに睡魔に襲われ2時間ほど仮眠。16時からの試験開始までには勉強はあまり出来なかったけど体調は絶好調になっていました。

入室前の5分で症例と予定手術と合併症の概要が書かれた紙とボールペンを渡される。想定される質問から、解答を箇条書きにし終わったぐらいで入室を促される。スーツケースなど持ち物全て室内へ持ち込み荷物をおいて席に着いたら試験開始という具合でした。2名の試験官は1人は狸寝入り、1人は眼光鋭いが優しい物言い。

一度に5つ答えよなど沢山聞かれる問題もあり、自分でいくつ答えたか分からなくなるもあと一つは?と促してくれる。

局麻中毒の対処は5分後の持続投与量についても聞かれたので直前に見ておいて役立った。早口で答えたのか時間が余ったので時間(20分経つ)までそのまま待機してくださいと言われる。沈黙の後で、試験官から色々質問される。

実際、局麻中毒は見たことありますか?体幹部のブロックはやっていますか?どんなブロックを普段しますか?TAPA blockの話で盛り上がったところで外からノックされ終了となりました。

口頭試験の対策として思った事は、各分野で確実に聞かれるであろう問題を何度も口に出して練習するのが近道だと思う。それだけでも合格点に達すると思うが、少し前の年度では割と高度な内様の出題もあった(食道気管瘻Gross Cでの挿管、肺移植、小児をMRIへ連れていくetc)ので、それらについて(聞かれて全くわかりませんは避けるため)解答を何度か見ておく。(去年からの傾向では、大問1題でそこまで高度な問題は来年も出ないと個人的には思うが)

筆記試験から最大で1週間しか時間がなく、疲労もあり日常の麻酔もある状況であることを考えると筆記試験後から全くの0の状態で口頭試問の問題に取り掛かるのは大変難儀だと思う。筆記前までに青本を1周程度は読んでおくと良い。

早いうちから余裕があれば、各分野で絶対に聞かれる(聞かれて然るべき)事項を何度も(できれば誰かに出題してもらい)口頭ですぐに解答できる状態まで繰り返し練習しておくと安心して受けれると思う。

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以上です。
来年度は2学年同時受験なので、たくさんの先生が合格されることを願います。
口頭試問では青本がとても役に立ちました。
ありがとうございました。

体験談

筆記試験
過去問5年分。まとめノートづくりを含め、昨年度分を除いた4年分を4月からゆっくり開始しました。最初は1冊解くのに数時間かかっていましたが、数をこなすうち、反射で解ける問題が増え、最終的には1冊30分程度で解けるようになりました。夏頃に直前の過去問を解き、A問題の重要性を再確認するとともに、不足する知識を補充していきました。

口頭試問
夏頃から購入した対策資料を読み始め、当直中や空いた時間に念仏を唱えるように回答内容のイメージをしみこませていきました。担当麻酔症例にも過去問同様の問題点抽出、トラブルシューティングなどを暗唱できるようにし、日常業務をしながら対策ができるようにしていきました。10月からは再度筆記試験に集中、直前一週間はA問題のみを黙々と解き続けました。

結果
A問題ほぼ満点、B問題5割、C問題7割程度でした。
初見のB問題に圧倒されましたが、数多くの体験談を心のよりどころとし、できる問題を取りこぼさないようにしました。A問題でしっかり点数を稼げていたのも精神衛生上よかったと思います。
口頭試問の「抗血栓療法中の胸膜中皮腫患者への肺全摘術」は経験のない症例でしたが、過去問でみた設問の組み合わせで対応できました。もう少しよく答えられた設問もありましたが、内容をまとめて簡潔に話すのが大切だと感じました。試験官にも恵まれたと思います。術前評価、麻酔管理、術後慢性疼痛と複数分野が入り混じっており、他医師や患者とのコミュニケーション力も問われているようでした。

長文となりましたが、改めまして、対策資料の作成誠にありがとうございました。
ぜひ後輩にも勧めたいと思います。

体験談

【筆記試験】

神戸にて受験、前日はポートピアホテルに前泊。

A問題は例年通りほぼ過去問。過去問6年分を勉強していき、見たことない問題は2問ほどでした。

B問題・C問題は今年はCOVID19関連やV-V ECMO等の出題もあり。手ごたえはほとんどありませんでした。自己採点もしてません。

【口頭試問】

前日はポートピアホテルに前泊。

60代男性の拡大肝右葉切除術。既往は高血圧(Ca拮抗薬内服)、喘息(β刺激吸入薬とロイコトリエン拮抗薬内服あり、ここ1年の発作歴なし)、糖尿病(内服のみでコントロール)。

術前の指示を入れてください。絶飲食、内服の継続/中断指示など。

→0時絶食、飲水は2時間前まで。糖尿病の内服薬は中止、その他は継続。

この患者の麻酔計画を述べてください。

→全硬麻 モニタールーチン、Aライン、CV確保しCVP、フロートラック

この患者で呼吸状態が悪くなるとすれば、どのような原因が考えられますか。鑑別5つと、それぞれどのような所見が見られるか、述べてください。

→喘息、CV穿刺時の気胸、アナフィラキシー、喀痰貯留、無気肺など答えた気がします

タイムアウト時、バイタル変化がありました。モニターを動画(気道内圧が徐々に上昇し、BP低下、SpO2低下していくモニターが表示される)で表示しますので、何が最も原因か述べてください。

→アナフィラキシーと答えてしまった

今回の原因は緊張性気胸でした。CV穿刺の際に針先がエコーで追えないタイミングがありました。緊張性気胸に対しどのように対処しますか。

→第2肋間鎖骨中線上を穿刺して脱気する、その後アスピレーションキット

脱気、アスピレーションキット挿入の際にどのような合併症が考えられるか5つ述べてください。

→肋間動静脈損傷、大血管損傷など

脱気したのち、麻酔覚醒させ抜管、OPEは中止としてICUに入りました。試験管を家族だとして、経過に対するICをお願いします。

ICU入室後、呼吸状態が悪化しました。鑑別を5つ述べてください。

→喘息、アスピレーションキット閉塞による気胸再燃、誤嚥など

呼吸状態悪化後のICUでのレントゲン(右肺が全体的に透過性低下している)を示します。最も考えられる原因は何ですか。

→正解は再膨張性肺水腫でしたが答えられず、右肺拡張不良と答えてしまいました

【実技試験】

評価表での提出でした。

体験談

先生にいただいた本に本当に助けられました。
無事専門医試験合格いたしました。ありがとうございました。
20分1問のみでした。
75歳男性 176cm 72kgぐらい
咽頭癌に対して腫瘍切除、大腿皮弁形成、気管切開術予定。
患者の叔父が手術を受けたあとに亡くなっている。
という説明用紙を5分間読んでからの入室でした。
患者さんに対してどのように問診しますか。試験監を患者にみたてて質問してください。
患者の叔父さんは39度の高熱が出て、手術翌日にICUで亡くなったそうです。それをふまえて、患者さんにその病態と今回の麻酔についてICしてください。
麻酔の準備はどうしますか?使う薬剤も答えてください。
手術の体位はこうです(両手じまいで左右に静脈ライン、右手にAライン、気管切開チューブが挿入されている、足元に麻酔器のスライド掲示)、なにか術者や看護師さんと協議しますか?
いま腫瘍をきっていてる最中です。レートが上がってきました。何を考えますか?3つ述べてください。→プロポフォールの接続が外れていた。
(動画掲示)ベローズがどんどんさがっていきます。なぜですか?どんなカプノになりますか?→チューブのカフが抜けていた。
ICUに移動します。なにを準備し、なにに気を付けますか?
患者さんが術中のことを覚えているとICUの看護師から連絡を受けました。試験監を患者さんだと思って対応してください。
ここまでで時間切れでした。
かなりスタンダードな内容でコロナ対策など全くきかれませんでした。
来年度の受験生のお役に立てていただければ幸いです。
よろしくお願いいたします。

体験談

 

合格体験記(50歳超の挑戦)
今年はとにかくCOVIDに振り回された.主催者側を含め、受験者側も皆同じ条件と言ってしまえばそれまでであるが、受ける方からすれば必死である.実技試験が免除され、それはそれで一つでも準備するものが減るのはありがたいことには違いないが、試験というのは何が起こるかわからない.一日一日試験日が近づいてくる不安な思いを経験するのは何年ぶりのことだろうか.

個人的には医師になり20数年のキャリアながら、色々あって2013年から麻酔科に転向、2017年から現在の臨床研修医も多く抱えるような病院に勤務となってからは、麻酔科専門医の肩書を持つ必要性を感じていた.それまでは、仕事として手術麻酔をかけ、それで給
料がもらえるのなら、標榜医で十分と思っていた.が、環境が変わり、それなりの大所帯で、優秀な後輩は皆専門医.年齢的には上から数えたほうが早いという立場になって、専門医の肩書は言わずもがな必須というプレッシャーを感じるようになってしまった.更に、専門医プログラムの移行期間とやらもあって、悠長に取得計画を立てている暇はない.40代半ばに専攻を変更し、50歳を超えて資格取得に躍起になっている変わり種であるが、母校の麻酔科勤務の同期からも「大変だぞ」の一言.この歳で励む姿は中年の星だと冷やかされ、ボケ防止にちょうど良いんヂャ無い?と軽口で切り替えしはしたものの、実際には必死にならざるをえなかった.

2017年に現在の職場に移ってから、そのような状況を自覚したので、専門医取得に向けての準備は早かったと思う.試験といえば、過去問.それしかない.王道であると思う.麻酔の合間やスキマ時間を使って過去問を解いた.3年間かけて過去5年以上の問題集を、直前のできなかった問題の答えだけ覚えるという作業を含めれば、7周回したような格好にはなる.歳を取ると記憶力が衰えるとか、いろいろな分析を耳にするが、衰えた分をカバーするためには、早く始めるしか無いと考えた.始めてみれば、頭を使ってなかった期間があまりに長すぎて、自分の記憶力がどれだけ衰えたのかを比較することができないと悟った.ただ勉強すればするほど、吸収するスピードは衰えてないように思うのだが、忘れるスピードはそれ以上に早くなっている気がした.これも実際にやってみないと分からないことである.試験の傾向と対策の分析をやるべく、パソコンでまとめを作りかけたのだが、世の中には本当にマメな人がいるもので、自分の求めるものを代わりにやってくれている人がいた.このさらりーまん麻酔科医さんには本当に頭が下がる.自分が学生の時は、ひたすら過去問であったが、このネットの時代、情報を共有化してくれるありがたい存在は何事にも代えがたい.医学部に進学している息子の勉強法を見ても、過去問中心の取り組みは変わりないのだが、予備校のリモート授業など我々の時には存在しなかった手法を上手に取り入れていることも参考になった.ググってみれば、ユーチューブでの実技の動画など、求めている情報にいくらでも手軽くたどり着くことができる.

さて、このさらりーまん麻酔科医の青本、値段は決して安くないが、その労力への対価と試験突破の為の効率を考えたら安いものである.試験直前となってしまったが、過去問を何周か回した後、一度、青本を通して読んで整理してから、再び過去問をもう1週回した時、驚くほど正解率が向上していて、効果を実感出来た.歳がいってからの試験勉強、何が一番大変だったかというと、それは記憶力の衰えよりも、視力の衰えであることを痛感した.パソ
コンで調べ物をする時は、普段使いのメガネをしているのだが、テキストを読む時は、眼鏡ではピントが合わず、裸眼でとなる.この煩わしさ、理解できていない内容は余計にピントが合わなくなる.試験本番では勿論裸眼で挑んだのだが、万一のことを考え老眼鏡ま
で用意していた.症例問題での画像が小さいと、虫眼鏡まで必要なのでは?と不安になったが、杞憂に終わった.歳をとってから受けるものではない.

ほぼうん十年ぶりに取り掛かった勉強には戸惑いも少なからずあった.特に用語がバージョンアップしている点.心内膜床欠損症はECDと憶えていたのだが、現在では日本語では使ってもそのような略語は使わないと後輩から指摘.AVSDと言うらしい(こちらの方
が理解しやすい).妊娠中毒症などもそうである.世の中の年寄り医者というのは、一部の物好きを除いて、自分が試験前に覚えた内容から、適時アップデートするなんてことは、まずやらないし、それでいて特に困らない.この歳になって、このような発見があったのも、ある意味、感謝すべきことなのかもしれない.

私は、学生時代、決して優秀な方ではなかったのだが、大学6年を通して再試が一つもなかったというのを密かに誇りにしている.秘訣もクソもない、最後まで諦めず、危機感を持って必死にやるだけ.特に筆記試験に比べ、その5日後にやってきた口頭試問は、明らかに準備不足を感じ、しかも出発前日はオンコールで夜遅くまで急患麻酔で残され、ほとんど準備に時間を割くことができなかった.そんな中でも、前泊したホテルで缶詰になり、最後まで諦めずにやれた.必死になっているのにも関わらず、集中力が続かないというもどかしさは感じたが・・・.結果は時の運も大きいが、おおよそ試験や選挙というものは、本人の実力以上に、必死さ加点の要素が大きいものだと信じている.ギリギリまで危機感をもって自分を追い込めるか、それだけだ.

それにしても疲れた.どうにか3科目とも合格したようだが、老体には堪えた.ただ、様々な理由で、かなり年齢を召されてから専門医合格を目指されている後続の方々にこの体験を捧げたく思う.気持ちの面で、自らを奮い立たせることに役立てていただけるならばこの上ない喜びである.

体験談

無事に3科目とも合格することができました。ありがとうございました。
対策資料やブログの体験談には本当に助けていただきました。

今年度は新型コロナウイルスの影響でイレギュラーな対応が多く、そもそも試験が予定通り行われるかどうかの不安に始まり、実技試験の評価表依頼や体調管理のプレッシャーなど(当日発熱していたらアウト…)勉強以外の心労が多くかなり気疲れしました。

【筆記試験】
追い込まれると焦ってしまうタイプなので、前の年の夏頃からのんびり過去問を始めてトータル7年分を潰しました。
プール問題は多少改変されていても取りこぼさずに済むように解説の内容もある程度は頭に入れておきました。
(一部まるで解説になっていない解説もありますが…)
C問題はかぶらないのであまり熱心に周回する必要はなさそうですが、問題の雰囲気に慣れるのと予備知識を多少頭に入れておく意味でも一応確実に解けるようにしておきました。
歴史問題・統計問題は過去問に出たものだけ割り切って覚えました
正解選択肢が解説と矛盾していたり、問題によって〇になったり×になったりする奇妙な選択肢も割り切って覚えました。
どうしてもある程度は丸暗記事項が出てくるので、ピックアップしておいて後でまとめて暗記が効率的かもしれません。
各種ガイドラインと、新型コロナウイルス関連の提言や指針なども学会HPに掲載があるものは目を通しておきました。

試験会場は入口で検温と誓約書の提出があり、長机一つに受験生一人の配置でした。
内容はA問題は例年通り、BC問題もきっと例年並の難易度だったのでしょうが難しく感じました。
Aで凡ミスをせず、BCは取れるところを確実に拾えば概ね大丈夫だと思われます。

【口頭試験】
口頭試験は対策資料を活用させていただきました。
ブログの体験談を読めば読むほど本当に自信が持てなかったので、せめて対策資料で解答例がある内容については答えられるようにすることを目標に、5分間でメモを作る練習と各質問に声に出して答える練習をしておきました。去年から1題のみになり症例がややとっつきやすくなった印象ですが、今年も同様の傾向だったように思います。
ガイドラインの聞かれそうな内容やトラブルシューティングについてはスムーズに答えられるようにしておきました。

2日目の8時集合でした。筆記試験と同様に検温と誓約書の提出がありました。
大部屋に集合し、説明を受けた後グループごとに引率されエレベーターで8階の客室フロアへ。
試験部屋(客室)の前に待機用の椅子があり、各部屋一人スタッフさんが付いていました。
時間になると症例の記載された用紙と筆記用具が渡され、5分間メモを取りました。

症例:70代女性の幽門部胃癌 開腹
食欲不振・腹部膨満感の症状あり
後頚部痛で整形外科受診し頚部CT施行している
DVTありダビガトラン内服中
・試験官を患者さんに見立てて医療面接を行い、問診で聞きたい事項2つを確認してください
・麻酔導入と気道確保は何に気を付けてどのように行いますか
・術後鎮痛の計画を述べてください
・硬膜外麻酔はどのレベルから穿刺しますか
硬膜外併用全身麻酔で行った。
硬膜外麻酔施行中に電撃痛の訴えと髄液流出を認めた。
・どのように対応しますか
・その場で患者さんにどのように説明し、何を確認しますか
・麻酔方法はどうしますか
1椎間上から硬膜外麻酔を再度施行し、全身麻酔を導入した。
手術中に突然の血圧低下と頻脈を生じた。
・疑うべき病態2つと鑑別すべき病態3つを答えてください
・鑑別のためにどのような対応を行いますか
術後に頭痛を生じました。
・頭痛の原因について患者さんに説明してください
・頭痛の治療法を3つ説明してください

試験官の先生お二人は終始穏やかな雰囲気で、5分ほど時間が余りました。
雑談はなく座ったまま無言で終了時刻を待ち、挨拶をして退室となりました。

体験談

お世話になっております。
大変まとまっている資料でとても助かりました。
体験談は以下です。
よろしくお願いいたします。

筆記試験

5年分の過去問を半年くらい前からやり始め、本番直前にあと2年遡って解いて臨みました。A問題はほとんど見たことがある問題でした。B問題、C問題は手応えなかったのですが、毎年の体験談で手応えがないという方が多かったのであまり焦らずにできました。

口頭試験

68歳男性、3日前に低位前方切除術をした方が縫合不全でショックバイタル、DICになり戻ってきたという問題でした。導入の仕方、導入の際に気をつけること、検査所見で重症と考えられる所見、ICUへの申し送り、ICUでの治療で気をつけること、などを聞かれました。薬剤は投与量まで細かく聞かれました。割と典型的な問題だったと思ったのですが、何度も ほかには?ほかには? と聞かれたので、なにか重要な点を落としているのではないか、と不安になりながら答える、という感じでした。

実技試験

免除でした。

体験談

おかげさまで無事合格しておりました。

筆記試験
私は6年分を4周程度、全ての問題の答えが即答出来るように勉強しました。
本番では、A問題は初見の問題は2問だけでした。少し選択肢が改変されてる問題もありましたが、過去問の解説まで読んでいれば解くことが出来るレベルでした。
B・Cはとても難しかったです。感覚的にはB問題は3割、C問題は6割とれたかなくらいです。例年より心臓血管麻酔関連の問題が多い印象でした。

口頭試問
筆記試験が終わってから1週間、必死に青本を読んで勉強しました

シナリオ
高血圧、糖尿病、喘息のある患者の肝拡大右葉切除術。
・麻酔計画について術前の内服薬の管理、必要なモニターも含めて
内服薬はCaブロッカーと喘息の薬は当日朝まで、DM薬は当日は中止。全硬麻、Aline、CV。
・硬麻はどこから入れますか? Th7-8

・呼吸管理で術中に起こりうる変化とその対応4つ
喘息発作:気道内圧上昇、wheeze:セボ濃度上げる、吸入薬、Mg投与
気胸:気道内圧上昇、SpO2低下、聴診:脱気
アナフィラキシー:気道内圧上昇、全身紅斑:ボスミン筋注
無気肺:SpO2低下:リクルートメント

・術中に気道内圧上昇、頻脈、血圧低下、SpO2低下(モニターの映像から判断) 原因は何を考えますか?
アナフィラキシーと答えました

・緊張性気胸です。どう対応しますか?
緊急なので、18G針などで脱気します

・CV穿刺が原因の可能性があります。患者家族に説明してください。
謝罪しました

・ICUで酸素化悪化、何を考えますか?それぞれ鑑別方法と対応も。
気胸の再発:ドレーンから空気が引けてるかを確認:トロッカー入れ替え
再膨脹性肺水腫:レントゲン:酸素投与
心原性肺水腫:レントゲン:利尿薬、NPPV

・(レントゲン画像を示されて)根拠を示して診断してください。
右肺優位の透過性低下あり、再膨脹性の肺水腫

試験官の方々は淡々と問題をこなしていく感じで、誘導などは全くなく、3分程度時間が余りました。
緊張してると話している途中で何を聞かれたか、自分が何を話したか分からなくなってきます。なかなか難しいですが、落ち着いて質問を聞いて回答するようにしましょう。

体験談

 

筆記試験
私は試験の1ヶ月前に出産予定だったので、早めに準備を開始しようと思い、1月から筆記試験の勉強を始めました。過去問7年分(ただし7年前の1番古いものはA問題のみ)をカウント忘れるくらいやり込みました。最初は時間をかけて、ノートを作りながら解いてました。2年前までの分をスラスラ解けるようになったところで、1年前の最新の過去問を本番と同じ時間内で解いて、自分の実力をはかりました。試験直前の数日はA問題の解き直しとガイドラインの読み込みをしました。
本番は、A問題は例年通りプール問題、B問題は聞いたことがないような言葉が出てくるような難解なもの、C問題はこんなものかという感じです。A問題さえほぼ満点取れていれば他はあまり差がつかないと思いますが、C問題も過去問をやり込むことで画像を頭にインプットして生かすことができます。本番前や合間の休み時間はほとんどの人が青本読んでましたが、私はガイドラインを読んでいました。そのガイドラインの内容が運良くB問題で出たので、合間の休み時間はガイドラインの見直しおすすめです。

口頭試問
対策としては青本の過去問を使って、自分で答えを作ってノートにまとめました。分からないことは臨床で上の先生に聞いたりして、自分なりの確固たる答えを自信もって言えるようにしました。
ホテルの一室を使い、アクリル板などでコロナ対策してました。職員用のエレベーターで指定された階に降り、部屋の前に案内されます。隣にはスタッフが付き、時間になると問題用紙とペンを渡されます。指定時間内に問題を読み、問題点や聞かれそうなことをメモします。時間になると用紙とペンをスタッフに預け、部屋に入れるようになると用紙のみ渡されます。ドアは開いてましたが、礼儀を重んじる試験官もいるとの噂だったので3回ノック→失礼します→御辞儀→中に入って受験番号と名前、よろしくお願いします→御辞儀をしました。どうぞと言われて椅子に座り、試験開始です。試験官は2人、1人は優しい感じで質問する方で、もう1人はただ黙ってこちらを見たり下をみたり。人によってはうなずいてくれたりするそうです。画像や追加の所見はモニターに映し出されます。終わった後は、よく出来ていたと思いますと言われ、雑談をしました。時間にならないと部屋から出られないので、その間雑談か静かに待つ感じになるそうです。

78歳女性154cm53kg
少し前から、心窩部不快感と腹部膨満感を主訴に来院。胃癌の診断で、バイパス術を行うこととなった。
また、最近頸部痛があり、整形外科でCTを撮影してる。
また、DVTの既往でダビガトランを飲んでいる。

1、気道確保の問題点2つ
→フルストマック、頸部痛
2.試験官を患者に見立てて頸部痛とフルストマックについて質問
→頸部可動域、可動時の症状、リウマチ有無
→いつから食べてないか、嘔気嘔吐症状、仰臥位になれるかなど

画像の提示。
C2に透下像、
開口3横指、マランパチー2
後屈30度くらい

3.導入どうする?
その注意点は?
→迅速導入か意識下ファイバー経口挿管の2択だが、嘔吐リスク高いため迅速導入で。
4.術後鎮痛はどうする?
→ダビガトランの休薬守られていればepiさせるが、休薬期間不足や嘔気によって横向きに寝られない場合はblockとivpcaで。
5.硬膜外なら、どこからさす?→th8/9
ivpcaなら組成は?→フェンタニル20μg/hr ボーラス20μg LOT10min
6.th7/8から穿刺中、4cmで髄液漏出と電撃痛。
どうしますか?
→すぐに針を抜いて症状確認。この時一つ上の椎間から刺し直すかepiをやめてivpcaとブロックに切り替えるかの2択だが、私なら神経障害リスクを考えてivpcaにします。
7.刺し直すことにしました。注意点は?
→4cmより深くならないように、鎮痛範囲が上に効きすぎないようカテーテル留置長を長くしすぎないなど

術中突然
HR115 BP60/40 ETCO2 37  顔面紅潮
spo2 99
7.まず考えることとその鑑別方法
→アナフィラキシーショックと腸管牽引症候群。アナフィラキシーなら粘膜浮腫や気道内圧上昇、皮膚所見など。腸管牽引症候群なら術野の操作みるなど。
8.ほかに除外すること3つ
→Alineトランスデューサー位置異常、気胸、出血など

術後、
9.起立時の頭痛出現
対応3つ
→水分補給、安静、カフェイン

10.どれくらい治るか?
→75%寛解
1週間たっても治らなかったらなにする?
→blood patch
合併症などが不安です。どう説明する?
試験官を患者に見立てて話す。

口頭試問は大きな声で自信をもってハキハキ答えるのと、姿勢が大事だと思います。
問題には正直当たり外れがありますが、問題の配点が低いものと高いものがあり、正解を言えなかったから落とされるものでもないようです。
普段からplanAとBを考えて麻酔をするように心がけておくといいと思います。
頑張ってください。

体験談

本日学会から連絡があり、無事合格していました(^^)
青本値段が高いので購入を迷っていましたが、先輩から「口頭試問は青本でやったょ〜」という助言をもらい9月末から主に口頭試問対策として使用させて頂きました。本の内容+α自分で調べてちょっとまとめて…という感じで1ヶ月くらいで口頭試問の準備をしました。青本無かったら落ちてたかもな…と思います( ゚д゚)筆記試験の方まで読みたかったんですが、そこまで時間ぎ足らなかったです( ;  ; )
筆記試験について
子どもがおりまとまった勉強時間ぎ確保出来ないため1年半くらい前から準備しました。
●5年分(54〜58回)×4回+試験3日前位に53回×1回+前日にA問題の間違ったところ6年分 をしました。
A問題は絶対に落とさないようにと周りから言われていたので、前日のA問題解いていたのが良かったと思いました。6年前の分も1問位出てたような…
ペインは研修しておらず筆記試験の過去問だけでは良く分からなかったですが、青本で口頭試問の勉強をし始めると理解が深まって良かったです。もっと早く口頭試問の勉強を始めてたら良かった…と思いました。
口頭試問について
●今回はコロナの影響で人の接触を極力減らしかったからか、1題×20分でした。
●試験官2人。
●入室前に5分間問題を読む時間(メモ可)があり、部屋への持ち込みも可能でした。
●問題『50代?男性。中咽頭癌に対して腫瘍摘出術を予定している。喫煙歴あり。家族歴に叔父が全身麻酔中に亡くなっている。』簡単ですいません…。
●「私(試験官)を患者とみたてて、家族歴について問診して下さい。」
➡︎悪性高熱を疑っての質問など。
●「叔父は全身麻酔中に高熱が出て亡くなったとの事でした。必要な機器、モニター、薬剤について教えて下さい。」
➡︎Vline.Aline(フロートラック).BIS.体温.など
機器については何を意図しているのかよく分かりませんでした…
悪性高熱の家族歴があるとして、吸入麻酔薬は使用しない。プロポ、レミフェンタニル、ロクロニウム。ダントロレン。
●「タイムアウトのときに看護師、外科医に対して何を言うか。」
➡︎悪性高熱の家族歴があるのでダントロレン用意して必要なら投与します。
●「手術がはじまりました。頸部リンパ節の捜査をしています。(上昇式?ベローズの動画をモニターで見て、だんだんベローズが上がらなくなってきた。)何が起こりましたか。
➡︎カフリーク、気管チューブのズレ、回路外れ
●「カフリークでした。徐々に?頻脈、高血圧?となりました。考えられる事とその対処について3つ答えて下さい。」
➡︎輸液無くなって薬入ってなかった、悪性高熱疑う、鎮痛が不十分
●「手術は終了して患者が覚醒しましたが、手術中の記憶があると言っています。私(試験官)を患者とみたてて説明して下さい。」
➡︎術中覚醒と思われます。謝罪。。ご希望があれば精神科の受診も可能です。など。
●問題用紙は退室後回収されました。。
かなりうろ覚えですいません。。まだ何問かあった気がしますが思い出せません( ;∀;)
実技試験
●評価表のみでした。

体験談

この度の専門医試験では大変お世話になりました。
無事合格できました。
以下、体験談となります。
筆記試験
Web版の筆記試験まとめを使用して、Ankiというアプリに過去問出題部分を転記してひたすら暗記しました。
8月ごろに過去問を3年分やったところ、A, B, C問題がいずれも8割ー9割程度正答しました。
プールが多いA問題を3周程度復習して筆記試験に臨みました。
自信をもって解答したのが、A9割、B/C5割といった出来でした。
口頭試験
コロナウイルスの影響で実技がなくなったので、場合によっては実技試験の内容を口頭で確認されるのでは、と予想してCVC留置や分離肺換気を口頭で言えるように対策しましたが、結果としては不要でした。
また、コロナウイルス関連のACLSや挿管・抜管などもガイドラインを参照していましたが、それもでませんでした。
20分の試験時間のうち2分を残して終了し、「よく勉強していますね」と言われて終わったので、大丈夫そうな印象で試験を終えました。
私が当たった症例は次のようなものでした。
事前に渡される症例の用紙
 70歳台男性
 腎動脈傍のAAAに対する開腹の大動脈置換術
 高血圧、糖尿病で内服治療中。冠動脈の何番か不明だが、6ヶ月前にPCIを施行されている。
入室後、スライドで症例の追加情報の提示
 血圧sBP 120台、HbA1c 6台前半
 心エコーでEFは保たれている。DAPT内服あり。
 実はCKDあり、Cre2台、K 5.1とやや高い。
 以前の腹部手術で術後せん妄となった。
質問1
 ASA-PSは何か?
 起こり得る合併症4つ(5つだったかも)挙げよ
質問2
 循環器内科と心臓血管外科で相談し、DAPTからバイアスピリン単剤に変更して手術することとなったが、術後鎮痛はどうするか。
全身麻酔+神経ブロックで行うこととなった。
動脈ライン、CVCとTEEを留置してDESとRemifentanilで麻酔を維持している。
質問3
 腎保護はどうする?
質問4
 デクランプ前の循環動態がスライドで提示される
 SVV 15, TEEで左室キッシング, CVP 3
 外科医はデクランプして良いか?と聞いているどうする?
 輸液するまで待ってもらうと返答すると、ではどうなったらデクランプしても良いか。
 デクランプする際にはどうするか。という追加質問あり。
質問4
 ブロックを0.33%ロピバカイン60mlで肋間神経ブロックとTAPブロックを行った。(体重は50kg程度で4mg/kgを超えていた)
 その後不穏、意識レベル低下、何を疑う?5つ挙げよ。
質問5
 局麻中毒でした。血圧も下がり、VPC出現した。頸動脈触れなくなった。どうする?
質問6
 リピッドレスキュー2回目投与後に蘇生に成功しROSCした。蘇生時間は10-15分であったが意識も確認できた。麻痺もない。
 試験監督を家族に見立てて説明を行ってください。
実技試験
評価表での合格のためありませんでした。

体験談

筆記試験・実技試験(今年は各専門研修プログラム責任者による評価)は合格でしたが、口頭試験が不合格でした。

以下体験記です。よろしく御願いします。
筆記試験
およそ2〜3ヶ月前から6年分を4周ほどやりました。
A問題:過去問通り おそらく1問ミス程度
B問題:おそらく6割程度
C問題:おそらく7割後半程度
6年分の過去問勉強と麻酔科学会ホームページで閲覧できるガイドラインを十分読んでいれば、筆記試験は全く問題ないと思います。
口頭試験
私は拡大肝右葉切除術の執刀前に酸素化が悪化し血圧も低下するというシナリオで、中心静脈カテーテル穿刺に伴って発症した緊張性気胸の症例でした
エコーガイド下に中心静脈を確保する際に、一瞬針先が見えなくなった瞬間があったという状況説明も試験官からありました。
おそらく質問の内容についての詳細は他の皆さんも報告されると思うので、自分なりに何故不合格だったかを分析してみます。
①家族説明が不十分だった:
「緊張性気胸が起こった経緯について家族説明をしてください」という問題で一通り説明を終えた後、「これは合併症ですか?」と聞かれた時に「合併症の可能性があります」と答えました。これが中途半端な説明だと捉えられたのではないかと考えます。この症例は術前の発症であり、明らかにCV穿刺が緊張性気胸の原因となったシナリオだったと思われるので「気胸は中心静脈カテーテルを留置する際に起こった合併症です」「申し訳ありません」「脱気処置を行って全身状態は安定しましたが今後悪化することのないか慎重にICUで経過をみます」という答え方をすべきだったのではないかと思います。当然、誠意を持った対応が重要です。
②自信のある解答が少なく語気が弱かった
(これは言い訳に過ぎませんが)やや圧迫面接のような形であり試験中の雰囲気は終始暗く、メンタルを徐々に削られてしまいました。その影響からか質問に対して答える時に自信を無くしてしまう場面が何度かありました。間違っていてもしょうがないと思うので、「自分はこう思う」といった意見をしっかりと主張しないといけないと思います。
③診断のミスは合否を決定するまでの影響はない
「執刀前に酸素化が悪化しました、鑑別を4つ挙げてください」という問題の後に「酸素化が悪化し血圧も低下しました、診断を1つ挙げてください」という問題が出ました。緊張性気胸が正解だと思うのですが、何を思ったか喘息の既往に引っ張られてしまい喘息発作と答えてしまいました。ただ同僚にも同じように喘息発作と答えた人がいましたが、その人は合格していました。
試験を受けた後に全然手応えがなく、これはダメかもしれないなと思っていたらやはり不合格でした。
非常に緊張をした試験でしたが、やはり冷静に、そして堂々と誠意を持って意見を述べなければ合格できないのかなと思います。
青本は非常に勉強になりましたので、来年も是非活用させていただきます。

体験談

対策本ありがとうございました 無事合格しました 直前でしたが、頂けたのでなんとか間に合ったのだと思います
試験の体験談です
実技試験
実技試験は免除し、プログラム長からの”普段の”技術、麻酔態度の評価シートで代用となりました 試験3週間くらい前に急に期限1~2週間で送り返せと発表されました 試験受験前に病院を変わった人、何らかの理由で、プログラム長との関係が良くなくなった人にはやや気まずいシステムです 普段からゴマをすっておけということでしょうか?! 来年以降どうなるかわかりませんが、僕個人的にはプログラム長の権限が増大するので、よいシステムだと継承される予感がします
筆記試験
筆記試験の感想ですが、Aは半分以上去年の微修正もしくはそのまま 2年以上前から出て、前年度のはあまり出ないと聞いていただけに、ややしてやられた感です
Bは予想通りの難しさ 捨て問だと最初からあきらめてたので感想もありません
一番はCで、Bの挽回を謀れるかと思いきや、Bを超える難しさ ペイン、分離肺換気関係の計算等みんな面食らったみたいです
また、話題のCOVIDを想定した問題も散見されました 従事した方々ならともかく、VAじゃなく、VV-ECMOとか見たことある人は少ないのではと思いました
口頭試問
僕の問題は

68歳男 体型普通 LAR後縫合不全でリオペ

術前注意点
検査所見スライド Cre 1.6    DOB 10γで血圧70台 HR 116   アシドーシスと呼吸性代償
麻酔導入
注意点
維持
ICUへの申し送り 呼吸器の設定
という典型的流れでした
他の人から聞いたのは
中咽頭癌→悪性高熱
麻酔でCVも→緊張性気胸→家族説明
術前状態悪い人のTKA 全麻かその他か? エコー画像が見せられて、ブロックする場所を指で示せ
とかがあったようです
感想としては、もはや筆記試問は5年×3回では通用しなくなってる感があるのと、あとは、前年度の問題は正答率100%近くしとく必要がありそうでした
また感染リスクを避けるためか、11時くらいから始まり、5時過ぎまでご飯休憩なしという試練 みんなAを早めに解いて、退室し、コンビニおにぎりなどを廊下やラウンジで食べて、ホテルの人に注意されるという攻防戦を繰り広げてました汗
あと、全体的に、電子機器やウェアラブルデバイス(apple watchなと?)の規制が厳しかったです 机の上に出して電源切る確認とか、着信音とかは何でも鳴った瞬間にアウトだとか実際に見たのは、口頭試問前に控え室で調べ物をしようとうっかりタブレットを触ってたオジサンで、連れて行かれて、危うく遅れて口頭試問受けられなくなるくらい絞られた様子です
御世話になりました
あと、59回分から筆記試験対策も追加してくださり、大変助かったのですが、若干重く、持ち運んでて腕神経損傷してしまった感があるので、分冊化していただけると非常に助かります!

体験談

専門医試験のご報告させていただきます。
結果は3科目とも合格することができました。さらりーまん先生の青本で勉強させていただきました。
以下
筆記試験と口頭試問の報告です。
筆記試験
A問題 過去問7年分に取り組み臨みましたが知らない問題はございませんでした。
A問題は過去問につきましました。
ほぼ10割
B問題 例年どおり難しかったです。今年の特徴でしょうかECMOやCOVID-19絡みもありました。普段から色々なことに興味をもち取り組むしか対策はないと思いました。
6割程度
C問題 過去問でみるのと本番中では受ける印象が違いました。なかなか難しいと本番は感じました。術前の評価、術後合併症の評価など求められる知識が多いです。
6割程度
青本がとても役にたちました。ありがとうございました。
口頭試問
60歳代 男性の下部消化管手術3日後の縫合不全
質問1 術前に把握することは?5つ
質問2 画面でバイタルサインや検査値をみながら。重症度とその根拠は?
質問3 緊急手術が施行となるが、麻酔導入方法と維持。モニターの仕方は?
質問4 術中の管理の目標。輸液量は?
カテコラミンを始めるタイミングとその量は?ノルアドレナリン不応性のときの薬剤とその量は?
質問5 術後ICUへ。集中治療医への申し送り
質問6 術後管理のポイントは?
敗血症性ショックの麻酔管理でした。
SOFAスコアやDICスコアを答えました。
その他は普段から集中治療にかかわる機会があるか、ないかが大きな差を生んだかなとおもいました。
以上報告です。

体験談

【筆記試験】
5月頃から過去問にとりかかりました。先生のまとめを辞書のように使いながら過去問をときました。
10月までに5年分を5周し、試験の2週間前にさらに2年分を2周しました。
7年分をやっておいたので、A問題はすべて見たことのある問題でした。
A問題は1問間違えたくらいでほぼ出来たと思います。
B問題は…4割出来たかな…程度の手応えで、C問題も4-5割の手応えしかありませんでした。
周りもB問題C問題は出来なかったと言っていたので、A問題を落とさなければ大丈夫なのだと思います。
【口頭試問】
若い女の方と中年の男の試験管で、女の方が問題を読んだり、進行していく係で、男の方は何も話されませんでした。
うろ覚えなので所々違うと思いますが、すみません。
渡された紙には、
68歳(60代だった)男性、163cm、60kg(太ってはなかった)
右肝切除予定
既往に糖尿病(SU剤内服)、高血圧(Caブロッカー内服)、喘息(ステロイドとβ2刺激の合剤吸入)
Hba1c6.3、糖尿病合併3徴なし
血圧140/80(コントロール悪くはなかった)
ということが書かれてました。
質問1:術前内服薬指示、麻酔方法、導入・維持薬、モニターを答えてください。
→全硬と答えたら、どこから穿刺しますか?と追加で聞かれました。
テレビ画面に麻酔方法等が表示
動脈圧ライン、中心静脈圧ライン
AOS、レミフェンタニル、フェンタニルで維持
従圧式管理(たぶん…)
質問2:起こりうる気道問題4つとその鑑別方法を答えてください。
執刀前にモニターに変化がありました。
動画でバイタルサインと気道内圧モニターが表示されて、Sat低下、血圧低下、プラトー圧とピーク圧の上昇(静的コンプライアンス低下)
質問3:何が起こりましたか?1つ答えてください。
→バイタルサインの方をしっかり見ておらず、もう一度見せてください!と言いましたが、静止した画面でだいたいわかるでしょうから…言われました。
気道内圧が上がって…と答えたら何の圧ですか?とさらに聞かれたので、静的コンプライアンスが下がってますと答えたら、はい。と言われました。
気胸…肺塞栓じゃないし…うーん…と言っていると、1つしか答えられないので、よく考えてもらっていいですよ。と言われました。
さらに考えていると、じゃあ最初に答えた気胸でいいですか?と言われ…笑 はい、気胸です!と答えました。
右緊張性気胸の診断です。
質問4:対処方法と起こりうる合併症3つ、またその回避方法
緊急脱気後、右胸腔ドレーンを挿入しましたが、手術は中止になりました。
抜管は出来ましたが、ICUで様子をみることになりました。
あなたはCV確保中にエコーで針先が見えなくなったことがありました。
外科医から、家族への説明を求められました。
質問5:試験管を家族とみたてて、説明をしてください。
その後ICUでSat低下で呼ばれました。
質問6:何が考えられますか。4つ答えてください。
胸部のレントゲン(たぶん再膨張性肺水腫)を見せられて
質問7:診断は?そう考えた理由と機序を答えてください。
質問は以上でした。
時間が少し余ったので、最後の診断の答えは聞けますか?と聞いたら、それは…勉強してくださいと言われてしまいました。
だめだったかも…と思いましたが、無事受かってました笑
口頭試問の対策は、先生の過去問を見ることしかできていなかったので心配でしたが、オーソドックス?な症例でラッキーでした。
【実技試験】
プログラム責任者による評価表の提出のみで受かることが出来ました。
特に口頭試問の勉強方がわからなかったので、先生の本は本当に助かりました。
ありがとうございました。
体験談がお役に立てれば幸いです。

体験談

口頭試問ですが。
肝臓癌 拡大右葉切除
既往歴 DM(su剤)高血圧(ccb)喘息吸入あり
1術前の麻酔計画、内服指示(休薬も含めて)、モニタリングについて
全硬麻、aline.cv でおこなうこととした。
タイムアウト時に以下の生態モニター変化がありました。
2.導入後血圧低下、酸素化悪化、頻脈、気道内圧上昇の生態モニターの変化あり 鑑別を述べよ
cv穿刺で手間取ったなどの前振りはなかった。
3.緊張性気胸であった。脱気の合併症についてのべよ
4、cvでの合併症が強く疑われるので合併症を起こしたとして手術中止icu入室となった。
家族に説明せよ
5icuで酸素化悪化があった。鑑別および治療をのべよ
6レントゲン提示(片側の透過性低下
診断と根拠を述べよ 再膨張性肺水腫
以上でした。
3に関してはcvでトラブった情報などが事前になく多くの方々がアナフィラキシーと答えたようです。自分もそう答えましたがとくにつっこまれませんでした。
6に関しては治療法を問われた方もいたようです。

体験談(仮)

口頭試問
同じ集合時間の人は同じ問題だったようです。
62歳男性。172cm、74kg。
中咽頭腫瘍に対して、腫瘍切除・両側頸部郭清・大腿筋皮弁の予定。
特に既往歴はなし(確か。。。)。
家族歴に、叔父が全身麻酔後に死亡した、とあり。
(エアウェイと悪性高熱に関する問題か!キタコレ!)
(以上の情報が書かれた紙が、試験開始前に渡され、5分間だけ目を通して、回収されました。メモ可。
試験室入試室と同時に再度情報用紙を渡されて、いざ試験。)
Q.家族歴について追加で聴取したい情報はありますか?
叔父は悪性高熱だとわかりました。
Q、今回の症例で、事前に準備しておくことはありますか?
手術室入室。
Q、麻酔開始前のサインイン時に、一般的な確認項目に加えて、この症例で確認しておくべき項目は何ですか?
麻酔開始。急速導入で気管挿管し、外科医が気管切開し、螺旋入りチューブを気切孔から挿入されています。
(あれ?エアウェイの問題はなし??)
麻酔の維持は、プロポフォールとレミフェンタニルで行っています。
患者の体と、気管チューブ、Aライン、末梢静脈ライン2本の位置関係を示す図を提示します。(両上肢に末梢静脈ラインが1本ずつ入っている。)
手術開始からしばらく経ったところで、外科医は頸部操作を続けています。麻酔器の異変に気が付きました。次の動画を見てください(麻酔器のベローズが呼吸ごとに徐々に下がっていく。もとの高さまで戻らなくなっていく動画でした。30秒くらい。)
Q、何が起こっていると考えられますか?2つ挙げてください。
気管チューブのカフ圧を調整し、異常は見られなくなりました。
呼吸状態は落ち着き、しばらくしたあと、今度は、
10分間で、脈拍が60→80に上昇しました。
Q、原因は何だと考えますか?3つ挙げて、その対処方法も述べてください。
麻酔薬を投与していた末梢静脈ラインの、接続部が緩んでいて、点滴が漏れていたことが原因だと判明しました。
点滴ラインを確認し、麻酔は安定しました。
手術は無事に終了し、鎮静したままICUに入室することとなりました。
Q、これからICUに移動しますが、移動の際に必要なモニタリングには何がありますか?
手術翌日、患者さんは覚醒し、全身状態は落ち着いています。
患者さんから、手術中の記憶がある、と訴えがありました。
Q、担当麻酔科医としてどのように、対応・説明しますか?試験官を患者と思って説明してください。

体験談

無事に合格できました。
(実技試験)
・今年はコロナの影響で、実技試験はプログラム責任者による評価表による評価。
・期日の10/19までに学会に提出してもらえるように、プログラム責任者にお願いしました。
(筆記試験)
・約1年前からコツコツと過去問で勉強をはじめました。
・過去問5年分を3周プラスαしました。
自分の苦手な問題や単純暗記内容をノートに手書きでまとめたり、ネットから得たものはEvernoteにまとめて、繰り返し見直していました。
・遠方でしたので、ポートピアホテルに前泊。
・A問題が11時開始で、まとまった昼食時間はなし。終了は17時半くらい。
受験生は各々短い休み時間にエネルギー補給できるものを持ってきていました。
・A問題は例年通りほぼ過去問からの出題。5年よりもさらに過去の問題からも出ていたか。
・B問題は例年より解き易かった印象。
・C問題は例年より難化。小児、心臓、ペインからの出題比重が増えた印象。周りの人も口を揃えて難しいと言っていました。
(口頭試験)
・実際に対策を始めたのは筆記試験後からです。ただし、過去問を見たり、「麻酔科専門医口頭試験の達人」を読んだりはしていました。
・過去10年分くらいの過去問を見通し、苦手分野から潰していきました。
・声に出して質問に答える練習をするのが大事だと思いました。
・遠方でしたので、ポートピアホテルに前泊。
・集合時間が1時間毎に設定。
・おそらく同じ集合時間の人は同じ問題だったと思われます。
・全体説明の際、説明者の声がとても聞こえづらく(マスクとフェイスガードによって)、近くにいた係員に聞こえません!と言ったら、再度説明をしてくれました。
・ドナドナエレベーター内で「ドナドナ」を歌う人はいませんでした。

体験談

 

まず、実技試験は所属する研修プログラム責任者が評価表を用いて試験を行いました。

しかし、実際には時間も限られているため、いつも通りの麻酔導入を見守られる感じでした。(笑)

私は、婦人科の子宮全摘術(特に大きな問題のない方、全硬麻)に当たったので、いつも通りの導入をして試験終了でした。

評価表については一通り復習をしましたが、細かく実技で問われることはありませんでした。

口頭試験では、胃がんの胃空腸バイパス術に関する問題でした。

高齢女性、やせ型、胃がんで通過障害あり、頸椎の痛みがあり整形外科にも通院中。

下肢静脈血栓があり、ダビガトラン内服中。

麻酔計画をするにあたり気を付ける点・問診で確認する点を述べなさい。

高齢、サブイレウス状態(食事量や嘔吐や体重減少など)、頚髄症などの可能性(至適体位、しびれの有無)、DVTの既往、抗凝固薬内服中

あとは開口やマランパチなどの一般診察

CTで頸椎の骨透亮像を提示、術前診察も提示(開口3横指、後屈制限あり、最近食欲がなく嘔気あり)

麻酔法、導入方法はどうしますか。

ダビガトラン休薬後に全硬麻で行います。導入は意識下挿管にしました。

硬膜外麻酔はどの部位から穿刺しますか。

Th8/9 or Th9/10

ダビガトラン休薬し、Th6/7から硬膜外穿刺を行いました。穿刺時、針に透明の液体が逆流し、患者は電撃痛を訴えました。

なにを考えますか。また、どう対処しますか。

硬膜穿刺を考えます。穿刺針を静かに抜去します。

2回目の穿刺でエピカテが挿入されました。手術開始30分後、血圧低下、頻脈、SpO2変化なし、顔面潮紅を認めました。

鑑別2つ、除外3つ答えさない。

鑑別:腸管牽引、アナフィラキシーショック

除外:心筋梗塞、気胸、局麻中毒など?

手術は終了しましたが、その後患者が頭痛を訴えています。どうしますか。

PDPHを疑います。まずは安静、飲水、NSAIDS等で対応します。効果なければ自己血パッチも考慮します。

他にも聞かれたことがあった様な気もしますが、とりあえずこのような流れでした。

参考になれば幸いです。

 

体験談

今回の試験では大変お世話になりありがとうございました。
二人の子育て中で夫も当直オンコールで忙しく、なかなかまとまって勉強する時間が取れないと思い、筆記対策は1月から始めました。
まずは1日10問、2年分を一ヶ月でこなし、3月までにトータル6年分を一周しました。それから6月までに2周。8月までに3周。8月頭に58回を時間を図って模擬試験的に解き、A問題は8割ほど解ける状態になりました。BCは今解いても本番とさほど正答率は変わらないだろうと思い、A問題の精度を上げようと○☓問題も始めました。これが良かったです。
本番までに7年分5周しましたが、A問題は見たことのない問題がなく、100%。B問題は50%、C問題は75%くらい取れたかと思います。
A問題が終わってすっかりリラックスしてしまい、BC問題はあとどれくらい取れるかと思ったら楽しくなってきましたが、周囲では試験時間中もため息が漏れていました。
ペイン関連が多かったように思いますので、ペインの勉強を早めに始めるのも良いかもしれません。
ちょうど前年度にJBPOTの試験も受けていたので、循環器関連も多かった気がしますが簡単でした。
covid関連も増えると思い、学会のガイドラインは何度も目を通しました。
口頭試問対策は、早めに始めよ、という先輩のアドバイスにより、8月の筆記模擬試験のあとから、C問題対策にもなると思い、青本を読みつつ、声に出して答える訓練をしました。青本をベースに自分で調べたことを書き込んだり、ガイドラインを読んだりして、知識を深めました。結局、5年分3周し、それより前の年度も、先輩の青本を借りて、読み込みました。
実際の試験は
AAAの人工血管置換術。
①術中術後に起こりうる合併症、5個。
②腎保護のため何をするか。
③術後鎮痛は?
ブロックとIVPCAと答えると、ブロックで気をつけることは?と聞かれ、局麻中毒と答えました。
④その後デクランプ前のTEEを見せられ、デクランプ前にすることを述べよ、
経胃短軸像を見せられ、ボリュームが足りていないので、ボリューム付加してカテコラミン始めると答えました。他には?と聞かれました。ゆっくりデクランプしてもらうとか言えばよかったですかね。過換気にするとか?
⑤手術後にブロックをして、抜管したら意識レベル低下しました。何を疑いますか、5個。このときのブロックの投与量が明らかに局麻中毒を起こす量でした。(薬品名濃度はもう忘れてしまいました。)
⑥では局麻中毒が起こりました。そのときにすることは?
ガイドライン通り述べて、人工心肺を回せる施設を探すというところまで答えたら、
⑦ACLSで使うアドレナリン量は?と聞かれました。局麻中毒だと少ないんですね。通常のACLSと思い答えたら何度も訂正するような感じで聞き直されました。
接遇は、家族に局麻中毒が起きたことについての説明、今後の見通しなどでした。
経験したことのある症例でしたが、普段やってることも緊張すると忘れます。やはり口に出して練習することが大切です。
最後は時間があまり、緊張してましたね〜と試験管の方が勞ってくれました。
やはり早めに口頭試問の準備は進めておいて良かったです。筆記試験後、4日ありましたが、筆記試験翌日は疲労で何もできず、青本を眺めることしかできませんでした。
筆記試験と口頭試問のみでしたが、特に口頭試問では青本にお世話になりました。本当にありがとうございました。
子育てしながら、フルタイム、夫婦ともに当直ありで、なかなか試験勉強時間が取れず、辛かったのですが、なんとか合格できたのは青本のおかげです。

体験談

<第59回麻酔科専門医体験記>
【試験結果】
筆記試験 不合格
口頭試験 合格
実技試験 合格

【試験対策】
〇勉強スケジュール
大学にいたので、1年前より1つ上の先輩が受験する資料をチラ見しながら問題に少し触れました。
本格的に勉強をはじめたのは受験年の3~4月です。学生と違って通常業務がある中での試験勉強はとにかくまとまって時間を確保するのが難しく、勉強法を変えるなどの工夫が必要でした。
〇勉強法
★使ったもの
青本(第59回受験用)、過去問集5年分、医師国試受験の際のまとめノート

◆筆記試験
過去問5年分。直前1ヶ月までは4年分をひたすら周回し、1ヶ月前に腕試しに昨年の問題を通しで解きました。勉強法は、過去問集のA・B問題をガイドライン別に分類し、Wordで問題集を自作しました。

それをPDF化し、iPad miniにいれて時間の合間を見てはとにかく問題を解いていました。
麻酔中に、抄読会の準備のため論文を読んだり寝たり(笑)する時間をその勉強時間にあてた感じ。
青本は過去問5年分で問われた部分はチェック。それ以前のものはスルーしました。

時折もりこまれているさらりーまん先生の語り口調の文言が癒しになりました。
ありがとうございました(笑)。

◆口頭試験
青本のみが頼りになりました。筆記試験が終わって1週間もない時間で準備をしなければならないので結構苦しかったですが、普段の業務内で経験できる症例であれば「普段通り」を意識して、模範解答を覚えこみました。ファイバー挿管等めったにない症例・手技は青本の解答例を参考にイメトレしながら声に出して言えるようにしました。研修医もうまく活用しました。

◆実技試験
新型コロナウイルス感染対策で今年は評価表による合否判定になりました。基準は何なのか。
大学の医局所属なので、そのままプログラム責任者の評価となりました。
先輩からは『ちゃんと菓子折り持って行ったか!?』と冗談で言われましたが(笑)

〇体験記
◆筆記試験
ちょっとイレギュラーなことがおきて平常心を保って受験ができませんでした。
私が言えたことではありませんが、いかに平常心を保って何が起きてもパフォーマンスを落とさない
ことが大切。平常心です。べたかもしれませんが、問題文はよく読む。2つ選ぶのか3つ選ぶのか。
正しいものを選ぶのか間違いを選ぶのか。試験本番のことはすみません、覚えていません。
あとから振り返りましたが、過去問5年分で大方対策でき、安全パイを求めるなら6年分。7年分あると100%という情報も見ました。確かに、今回の勉強法では最後の1週間はやることが飽和してきたので6年分まで手を広げてもよかったのかなと思います。

◆口頭試験
新型コロナウイルス感染対策とは言いながらも、噂のドナドナエレベーター(蜜)は健在でした。
引導の先生の手際が悪かったり(コロナ対策でマスクしてると聞き取りにくい一面あり)してイライラしましたが。
症例カードに提示された症例は。60代男性、直腸癌に対し腹腔鏡下低位前方切除の術後3日目の縫合不全に対する緊急手術の申し込みがあった。との情報。
(よくないことですが)日頃頻繁に遭遇する症例であり、見た瞬間心の中でガッツポーズを
してしまいました。

質問:申し込み時点、術前のバイタルサイン、検査データなどが提示され確認することは何か5つ。
重症であることを示唆する所見は?麻酔導入はどう行うか、留意点を述べよ。

答えた内容:思いつくまましゃべり倒してしまい、試験管に「1つずついきましょうか」と言われ
ました。前回の麻酔記録や一般的に術前情報で取ってくる情報(AMPLE)を答えました。
データは、ショックバイタル、qSOFA陽性、腎機能障害、Lac 8(!!)、DIC。
麻酔導入は、末梢ルートが20Gのみだったので、18G以上の太い静脈路を確保、導入前に局麻下に
動脈ライン(FloTraq)は確保。導入はMz、Fentanyl、RBでMcGRATHを用いて挿管。
「なぜMzを用いるのか」問われ、Pfより循環抑制が少ないことを答えました(ケタミン導入は
経験がなかったので余計なこと言わずに普段通りを答えました)。

質問:麻酔導入後、執刀開始時のバイタルサインが提示され、麻酔維持で留意することは?

答えた内容:案の定ショック。敗血症性ショックに準じて輸液負荷、カテコラミン投与。PreSep
カテーテルを挿入し、ScvO2もモニタリングできるようにし、EGDTに準じた全身管理を行うよう
答えました。

質問:手術が終わり、挿管したまま術後集中治療室で管理することとなりました。集中治療室の
担当医師に申し送りをしてください。

答えた内容:術前状態(入室時)、麻酔導入・維持でのイベントを順に答えました。

質問:術後管理について留意点を5つ。

答えた内容:敗血症に準じた治療、EGDTの内容を再度。DIC治療。急性腎傷害に対し、手術室で
FDLカテーテルを挿入してCHDF、カテコラミンはノルアドレナリン(なぜか聞かれました)、
広域抗生剤(血培2セットはCVC、FDL挿入時に確保済)、肺保護換気(設定を聞かれたので、
普段の診療通り、入室時はVCV-SIMV、FIO2 1.0で酸素化、コンプライアンスを評価して、
血ガスの結果も見ながらPCV-SIMVで管理)、とマシンガンで答えて「あと1つは?」と聞かれて
ん?5つ言ったぞ??と思いながらも、術後の栄養について(主治医相談で早期経腸栄養開始
もしくはTPN)をしぼりだしました。

普段の診療通りで、正直ラッキーでした。

 

体験談

おかげさまで、3科目とも合格していました!
ありがとうございました。
子育てをしながらの勉強でしたが、青本のおかげで効率よく進めることができました。
特に口頭試問は、青本がないと無理だったと思います。

筆記試験
7年分の過去問をやりました。
A問題
全て見たことがある問題で、1問ミスぐらいだと思います。
B問題
ガイドラインからたくさん出ていました。
もっとちゃんと読んでおけば良かったと後悔、、、
5割ぐらいでしょうか。
C問題
今年は心外の問題が多かった印象です。
なかなか絞りきれない選択肢もあり、迷いました。
7割ぐらいだと思います。

口頭試験

60代男性
中咽頭がんの手術   気切、皮弁予定
喫煙歴あり
家族歴  20年前、親戚が麻酔後に死亡した

試験官は男性二人。
お一人が質問して、もう一人はずっと聞いている感じでした。
キーワードを言うごとに、紙にチェックを入れておられました。

Q.患者だと思って家族歴の詳細を術前診察して下さい

A.亡くなった方がどんな感じだったのか具体的に教えてもらえますか?

→なんか高い熱が出て亡くなったと聞いています

詳細を書いた紙とかもらいました?

→昔のことなので覚えていません

筋肉の検査とかしましたか?

→していないと思います

これまで麻酔を受けたことは?

→ありません

ほかのご家族で麻酔を受けた方は?

→いません

Q.患者に麻酔方法を説明してください

A.おそらく悪性高熱症という病気で亡くなったことが考えられます。これは家族の方にも起こりやすいと言われています。
今回は全身麻酔で完全に眠ってしまう麻酔です。
寝る方法は2通りあります、点滴からのお薬と呼吸の管からのお薬です。悪性高熱症は呼吸の管からのお薬で起きやすいと言われているので、今回は点滴のお薬で眠っていただきます。
また、手術中筋肉を柔らかくするお薬を使いますが、これにも2種類あります。
スキサメトニウムというお薬は悪性高熱症を起こしやすいと言われているので、今回は別のロクロニウムというお薬をつかいます。
麻薬は問題ないと言われているので、しっかりと痛みはとっていきます。
ただ問題ないと言われているお薬を使っていても悪性高熱症が起きることがありますので、注意してみていきます。

Q麻酔の準備するもの、モニターとか

A.心電図、サチュレーション、血圧、Aライン、CV

→ほかに何かありませんか?

ダントロレンと温生食、救急カートを部屋に置いておきます。

Q.麻酔計画、さっき言ってくれたのと被ってると思いますけど

Aプロポフォール、ロクロニウム、フェンタニル、レミフェンタニルで行います。

Q.スライドを見てください。(人が横に寝てて、V2A1、気管切開と書いてある。)
看護師、執刀医と共有すべき事項を4つ教えてください。

??という顔をすると、
タイムアウトみたいな感じで、と助け舟が入りました。

A.
喫煙歴あります。
悪性高熱症の家族歴がありますので、注意してみていきます。
長時間手術が予想されるので、褥瘡ができないように徐圧しっかりしてください。
気切のときはチューブ引き抜くので、声かけてください。

Q手術が始まりました。
スライドを見てください。
ベローズ式麻酔器のベローズが、スムーズに動かず、上まで上がらない動画が出される。
何が起こっていると考えますか?2つ答えてください。

Aリークがあると思います
→具体的には?

カフもれ、チューブ外れ

Qモニターではどうなると思いますか?

A.EtCO2の波形が正常ではなくなると思います。えーと、マスク換気のV2みたいな。

→他には?
SpO2がゆっくり下がってくると思います。

Q.カフがもれていました。戻して良くなりました。
術中に頻脈になりました。何を考えてどう対応しますか、3つあげてください。

A.
疼痛、レミフェンタニルを増やします
出血による循環血液量減少、輸液増やして血ガス取ります
CO2貯留による交感神経刺激、呼吸器設定をいじります

Q.点滴の接続が緩んでおり、それによる頻脈でした。
手術が終わりました、ICUに帰ります。帰室前に確認すること4つ。

A.
鎮静鎮痛しっかりできてるか
気管切開のチューブがしっかり固定されてるか、痰がないか
褥瘡できてないかどうか
ICUへ申し送りのために麻酔内容や輸液、出血とかメモして持っていきます

Q患者が術中の記憶があると言っています。
どう説明しますか。

麻酔を担当した〇〇です。
手術お疲れ様でした。
目が覚めてしまったと看護師さんから聞いていますが、具体的にどんな感じでしたか?

→気切してるので喋れません。

手術中は、脳波をはかるシールを貼ってみていましたが、それでも起きてしまうことはあります。

(点滴外れてたんでしたっけ?と聞くと頷いてくれました)
また今回点滴が途中外れてしまっていて、そのせいでお薬が体に届いていない時間がありました。
すぐ効果が切れてしまうお薬なので、そのせいで目が覚めてしまったのだと考えられます。
本当に申し訳ありませんでした。
今後は、精神科の先生に診てもらいながら、わたしも一緒にお話を聞かせてもらえたらなと思います。

以上です。
後から考えれば、悪性高熱症に関することが全然足りていなかったなーと思います。
気化器外すとか、体温、ETCO2モニターするとか。
頻脈の原因にも悪性高熱症を入れるべきでしたでしょうし。
圧迫ではなかったですが、わりと素っ気ない感じで終わりました。

実技試験
評価表のみで合格でした。

体験談

無事、合格しました。
ありがとうございました。
結局、成書なぞ読む時間と気力はさらさらなく、
試験対策は青本のみでしたが、本当に十分でした!

今までの感謝をこめて、口頭試験の体験を書いてみます。何かの参考になれば嬉しいです。

症例は5歳女児。扁摘が予定されています。
既往歴として三尖弁閉鎖症で◯ヶ月(すみません詳しい数字は忘れました、、)でグレン手術、◯ヶ月でフォンタン手術を行なっています。

フォンタン術後であることを考慮して、親に聞くべきことを4つ挙げよ。

前投薬はしますか?

手術前にどのような準備をしますか?必要な検査や手術時に準備するものを挙げよ。

扁桃腺腫大の重症度はどのように判定しますか?2つ挙げなさい。

導入はどうしますか?

緩徐導入で導入しました。
→だんだん換気が不能になってくるようなスライドをみせられる
何がおきましたか?また、どのように対処しますか?

無事ルートもとれ、挿管できました。フォンタン術後であることを考慮して、呼吸器の設定で留意することを述べよ。

手術は無事終わりました。抜管時の注意点を述べよ。

抜管時に暴れたため、鎮静して帰ることになりました。その経緯と、なぜ鎮静するかを親に説明して下さい。

ところどころ曖昧ですが、こんな感じの問題だったと思います。
はじめに症例を書いた紙を渡されて、フォンタン手術の文字を見たときには、ヒィー、と思いましたが、5分間で必死にフォンタン循環を思い出しました。
改めて問題を書きだしてみると、正直どのくらい答えられていたのか謎ですが、途中、喉頭痙攣が起きたあたりのくだりは青本で何回も出てきたところなのでスラスラと答えることができました。

青本で勉強したことで、試験対策はもちろんですが、
ふだんの臨床についても改めて勉強することができました。
ありがとうございました。

体験談

筆記試験
A問題(90問):ほぼ過去問通りだが、10問ほど新規の問題が混じる
B問題(55問):ほぼ新規の問題 過去問をやるだけでは解けない問題が大多数を占める
		過去問の周辺知識も仕入れておくと対応できると思われるが、4割程度でも合格には達するのでは
C問題(55問):臨床問題 過去の問題から対応できるものもあれば新規の分野も出たりと多彩
		過去問で採点除外となったお題目も品を変えて出たりするので頑張って拾っておくとよいかと
例年通りなら、計200問で140点以上(70%)を合格ラインとしているようで、偏差値35程度までは救済措置含め合格しているようです
過去問が通じなくなっている印象で、対策をするならば直近数年で改定されたようなガイドラインは目を通しておくと何問か拾えると思います

口頭試験
遮蔽版の向こうにマスクをした試験官2人が鎮座していました・・・
問題自体は非常にオーソドックスでした

問題文
「68歳の男性 168cm/58kg(年齢・身長・体重はうろ覚えです。高齢すぎず, 太ってもいないと思って頂ければ)
 直腸癌の低位前方切除後(術後3日目)縫合不全に対して手術申し込みがあった。」
問1
この患者の麻酔計画にあたり知りたい情報を5つ述べてください

既往歴・投薬内容(中止薬、新規にDVT予防の抗凝固が始まってないかなど)・バイタルサイン・術前検査・前回の麻酔記録(特に気道確保方法)・留置されているライン類

「患者に特記すべき既往歴はなく、前回の麻酔記録(導入・挿管・術中経過)に特記すべき事項はありません、現在のバイタルサイン・検査所見はスライドの通りです」
スライド
「バイタルサイン(頻脈 低血圧 頻呼吸)
 血液検査所見(血算(WBC↑, Plt↓(8万程度だったような・・), Hb 10程度)、生化学(Cre↑, CRP↑↑)凝固(PTINR 1.4)、血ガス(乳酸アシドーシスあり))
 ルート(末梢 20G 酢酸リンゲル 150ml/hr. ドパミン 9γ?)」
問2
この患者の状態を評価し、導入方法・麻酔計画(モニタ、薬剤、準備する物品など)について述べてください

qSOFA, SOFAscoreともに敗血症として矛盾しない所見。とくにDOA投与下でも低血圧を呈しており敗血症性ショック状態
導入はfull stomachとして迅速導入(ミダゾラムorケタミン、フェンタニル(レミでも)、ロクロニウム)
動脈圧ラインは導入前に必ず取る、患者が安静に出来るのならば中心静脈カテーテルも欲しい
また、敗血症性DICによる凝固異常・血小板減少があるため輸血製剤も取り寄せておく

「ミダゾラム, フェンタニル, ロクロニウムによる迅速導入を行い、動脈圧ライン、中心静脈カテーテルを挿入しました。
 開腹ドレナージ、人工肛門増設術が予定され、まもなく手術が開始されましたが、低血圧が続いています。」
問3
この手術の麻酔管理で重要な点を5つ述べてください。また循環管理について中心に述べてください(ノルアドレナリン, バソプレシンは具体的な投与量も聞かれました)

急速輸液、Hbの低下があれば輸血
DOA→ノルアドレナリン バソプレシンに切り替え ストレス量の副腎皮質ステロイドの投与
プリセップや動的指標が使えるのならば目標志向型の前負荷・Hb・心拍出量の管理

「予定どおりの手術が施行されました。その後も低血圧が持続し、ノルアドレナリン持続投与下、鎮静・挿管のままICUへ帰室することになりました」
問4
ICU担当医へ申し送りを行ってください

問5
この患者の術後ICU管理で重要な点を5つ述べてください
培養結果の確認 適切な抗生剤投与
十分な前負荷をかけながら、血管収縮薬の投与を続ける
AKIが続くようならば血液透析 ARDSのような呼吸不全徴候があればdriving pressureを抑えた肺保護換気
凝固異常があるためドレーンからの排液性状や出血には注意

 

体験談

試験対策本ありがとうございました。
無事に全て合格できました。

筆記試験
過去問は6年分解きました。
A問題は見たことない問題が3/90問、B問題は分からない問題だらけで手応えは4割ぐらい?、C問題も難しく5割ぐらいの手応えでした。
基本的に休憩時間に答え合わせはしないのですが、B問題で分からなかった分野の問題がC問題でまた出て悔しい思いをしたので、空いた時間にはメンタルがやられない程度に分からなかったところは復習したほうがよかったなと思いました。

口頭試問 1題
症例)
喘息で内服と吸入、糖尿病で内服、高血圧で内服している患者の肝切除術。
●手術当日の内服薬の計画
●麻酔薬は何を使用するか
→全硬麻、Aライン、CVで手術を行うこととなった
●術中に酸素化が低下した場合に考えられる鑑別4つとそれに対する対処法
●導入終了後、バイタルと麻酔器の波形の変化の動画を見て、所見を述べる
→(SpO2低下、血圧上昇、HR低下、最高気道内圧上昇など)
●なにが起こったか鑑別1つ
→(緊張性気胸)
●緊張性気胸の際に緊急に行うべきこと
→(脱気)
●脱気の際に起こりうる合併症とその対処法
●手術中止、ICU入室。担当麻酔科医より、CV穿刺の際にエコーで針先が出せていないときがあったと。試験監を患者の家族として、説明せよ。
●抜管後30分、酸素化低下。鑑別4つとその対処法
●そのときの胸部レントゲン(ドレーン留置されている右肺の透過性低下)から、診断は?その根拠となる画像所見は?

緊張性気胸を喘息と答えたり、抜管後30分の酸素化低下4つと聞かれたときには再膨張性肺水腫の鑑別は上がりませんでした。

実技試験
評価表のみ

体験談

初受験でしたが、無事全科目合格することができました。先生の青本のおかげです。本当にありがとうございました。

地方病院勤務で今年の専門医試験の受験が私一人だったので、試験の情報は先生のHPの体験談と青本が頼りでした。
特に口頭試問は、筆記試験が終わってからの4日間で青本を読み込んで勉強したのみだったので、青本が無ければ合格はありませんでした。
コロナで実技試験がほぼ書類審査のみになったぶん、口頭試問が難しくなるのではと冷や冷やしていましたが、結果としては青本で十分でした。(問題の当たりの運もあるとは思いますが…)

筆記試験のC問題でガツンと頭を打たれ、口頭試問へのモチベーションが保てない中、青本は「みんなと同じ勉強をしている」という心の拠り所になりました。
(オンライン版をご用意いただきましたが、紙に書き込んだり「本の真ん中のあの当たりに書いてあった…」という丸暗記の覚え方をする身としては紙版ばかりを使っておりましたので、オンライン版の感想は述べることができません。すみません。
個人的には筆記試験まとめも非常に助かりました。試験の最中に「青本で見たやつだ」と思い出して選択肢を選ぶことができた問題もあったので)

重ね重ねありがとうございました。
今後後輩にも青本を勧めたいと思います。

体験談

大変お世話になりました。
無事に合格することができました。

筆記試験に関しては、5年分を5周しました。3周目までは全部解いて、残り2周は間違えた問題だけやり直しました。やはり、最近3年分が頻出しており、5年前の問題は2〜3問くらい出ていました。A問題は9割以上は取れましたが、B問題は5割、C問題は5〜6割程度でした。正直、B問題が終わって、ECMO問題は全滅し、その他も全く手応えがなく心が折れそうでした。とはいえ、みんな出来ていないはずと暗示をかけて、気を取り直してC問題に取り掛かりました。そして、C問題も心臓外科の問題が多く出ていて、冷汗ものでした。とにかく、A問題を取れるだけ取ることが大切だと思いました。

口頭試験はほとんど対策できず、筆記試験が終わってから、とにかくサラリーマン先生の本を読んでいました。私はまとめノートは全く作っていなかったので、本当に助かりました。

症例は咽頭癌+頚部郭清+気管切開でした。喫煙歴があることと、40年前に親戚が全身麻酔で亡くなっているとの記載がありました
試験管からは、40年前の死亡についてどのようなことが考えられるか(悪性高熱の答えが○だったようです)、何をモニターするか、コメディカルと確認すべきこと、術中に頻脈になった時の鑑別3つと対処方法、回路漏れ(ベローズの動きの異常を動画で示される)があるときに考えること2つ、
最後に術中覚醒があった時の対応を聞かれました。
全部で20分でした。正直、オーソドックスな問題で、普段の麻酔のみで十分答えられる問題でしたが、焦ってしまいしどろもどろになってしまいました。正直ダメかと思いましたが、何か答えるという姿勢で望むことで合格出来たように思います。

本当にありがとうございました。

体験談

本日、専門医試験の合格発表でした。
無事に三科目合格できました!
筆記に関しては例年通り、A問題は過去7年分のA、B問題ですべて網羅できたようです。B問題は相変わらず新傾向のものばかりでしたが、中には過去問の解説をしっかり読み込んでいれば解ける問題もありました。C問題は今年も選択肢でかなり迷わせるものが数問あり、絞り込むのに苦労しました。コロナの影響もあり、全体的にECMO関係などの心臓外科や小児先天性心疾患の問題が多かったように感じました。
口頭試験は、悪性高熱、緊張性気胸からの再膨張性肺水腫、敗血症からのARDS、Fontan手術後の小児のアデノイド切除、大腿骨頸部骨折など、様々なジャンルから出題されたようです。毎年のことだと思いますが、問題の難易度が時間帯によってかなり差があると感じました。簡単なものに当たるかどうかは運という感じでしょうか。
実技試験は今年はコロナの影響で、今年度新規受験者に限り、各施設の施設長の評価表提出という形となりました。評価表を提出後に、追加で実技や実地試験へと変更になった方々もいたようです。
口頭試験に関しては、私は時間が足りず、青本の全てに目を通すことはできませんでしたが、今年の青本は年度別、分野別に分けたわかりやすい見出しがあり、とても使いやすかったです。要点もまとまっており、効率よく勉強することができました。
青本をしっかり読み込むことと、学会HPに掲載されているガイドラインにしっかり目を通すことで十分な対策になると思いました。
本当に助かりました。ありがとうございました!!

体験談

1)筆記試験について
例年通りの問題数A90、B,C55問でした
Aは全くの過去問通りでした。唯、過去問題集で回答が?とついている問題も出題されていたので、注意が必要かと思います。B,Cについては全く見たことない問題のオンパレードでした。唯、口頭試験について聞かれそうな項目(COVID19 や 空気塞栓、悪性高熱症など)が問題文に聞かれていたために、口頭試験の予習という意味では大変意義のある問題であったと思います(全くできませんでしたが、、、)
2)口頭試験について
私が出たのは
50歳代男性、中咽頭癌摘出術(筋肉皮弁後)+気管切開術でした。長年のたばこ歴がありましたが、その他に大きな既往はありませんでした。その他のついての家族歴として、悪性高熱症を疑わせる設定でした。
・家族歴について患者に聞きたいことは
・どのような麻酔計画を立てますか(意識下ファイバー挿管など)
・どのような麻酔維持方法を考えますか(機器、静脈麻酔方法、悪性高熱症と仮定した場合の器具)
・(麻酔器を映像を見せられて)何が起こっていますか(リーク)、考えられることを2点、対策を2点答えよ
・気道内圧が上昇してきた理由を3つ
・スタッフ、チームでこの手術で共有しておきたい点を4つ
・術中覚醒を訴えているが、患者に対してどのような説明を行うか

 

体験談

 
[症例]
78歳女性
43kg 普通の身長
腹部不快感で見つかった幽門側の進行胃癌
開腹でのバイパス術を予定
頸部痛をうったえていて、整形外科外来受診、頸部CT予定。
深部静脈血栓でダビガトラン内服あり
質問①問診で聞きたいことを、2つ。試験管を患者だと思って問診してください。
通過障害の程度をきくのに普段の食事、嘔吐の頻度、水分摂取について。
頸部の痛みについて、後屈ができるか神経症状の有無の診察。
[スライド]
頸部のCTを出されて、C2に転移あり。
開口三横指 マランパチニ、アッパーリム一 頸部後屈制限あり
質問② 導入法おしえて?
頸部に愛護的にマックグラスを用いてクラッシュで挿管。
質問③術後鎮痛教えて?
神経ブロックもしくは術野での局所麻酔→薬品名は?
フェンタニルのivPCA→組成を教えて?
[続き]
ヘパリンブリッジして術後鎮痛は硬膜外麻酔になりました。穿刺したら患者が電撃痛を訴えて、液体の流出がありました。
対処法と試験監を患者として説明をおこなってください。
穿刺を一旦中止して、症状を詳しくきき増悪がないかを聞きます。他の術後鎮痛方法もあることを提示して、再度硬膜外麻酔を行うか他の鎮痛法にするか患者さんと相談します
[続き]
別部位から穿刺しました。手術が始まって30分。モニターアラームがなりました。何を考えますか?3つ。
モニター何なったか聞いても教えてくれなくて、しばらくもぞもぞこたえてたら、試験官2が、スライド出さないと忘れたとスライド登場。
低血圧、頻脈、ETCO2 37 Spo2 97%
アナフィラキシー、腸管原因、麻酔深度の問題などと
[続き] 術後回診で頭痛を訴えています。対処法を3つ。
対処法を答えたら、試験監を模擬患者として説明してくださいとのこと。
もうおわりです。部屋でてくださいと言われ退室しました。
2分ほど余りました。
以上です。

 

体験談

症例; 悪性中皮腫
術式; 右肺全摘出+胸膜全摘
既往歴; 糖尿病、心房細動、狭心症(PCI済)、高血圧症
内服; メトホルミン、ビグアナイド、ダビガトラン、アスピリン、ACE阻害薬
Q1. この症例について術前に問診すべきことをあげてください(思いつく限り全て)
Q2. 術前内服薬の中止時期(ヘパリン化についてもいつからいつまでか。)
Q3. CT所見を2つ(胸水貯留、胸膜肥厚)
Q4. 麻酔方法 (硬膜外麻酔+全身麻酔。硬膜外麻酔可否についてAPTTいつ確認するか)
Q5. 分離肺換気による低酸素血症の原因(1つ)と対策(2つ)
Q6. 肺全摘後の呼吸状態の変化と循環動態の変化
Q7. 右心不全発症時の対応
Q8. 術後2週間で創部痛遷延しています。原因は?試験官を患者だと想定して説明してください。
Q9. 治療法をあげてください(ブロック方法、内服薬)
Q10. プレガバリンの副作用
Q11. 症状はいつまで続くか