☆お知らせ☆
麻酔科専門医試験体験談

55回麻酔科専門医試験体験談

体験談①

筆記
対策としては9年分を2~4周しました。9年分やってよかったと思います。A問題は選択肢がかわっていた問題はいくつかありましたが、すべて見たことがある問題でした。
青本といっしょにいただける一問一答式を直前にやったのがよかったです。というのも、今回から、a123b125c234・・・という選択形式の問題は1つもなく、正しいものを3つ選べ、2つ選べという形式になっていたからです。過去問では選択肢のすべてがわからなくてもなんとなく選べたりしますが、それでは通用しないので、1問1答式でわからないところを確認できたのはよかったです。
口頭試問
1問目.2歳のピーナッツによる気道異物
まずレントゲン2枚が示され、チェックバルブになっている様子。
Q所見をのべてください
Qこのサインをなんといいますか?
Qホルツクネヒトサイン
Qピーナツは見えますか?
Qそうですね
Qこの患者さんはまずMRIをとることになりました。鎮静の方法を述べてください
量も聞かれました
QMRIのモニタリングできをつけることは
Qモニタリングの注意点をおしえてください
Q麻酔をすることになりました。方法とメリットデメリット
Qチューブのサイズは?
Qカフありカフなしどちらを選択するか、その理由も
Q術中SpO2がさがりました。考えられること5つ
Q術後ICUに入ることになりました。鎮静の方法を外科医に聞かれました。ロールプレイ
2問目 96kg中年女性の乳癌部切+えきかかくせい 20本現在も喫煙している ARBを飲んでいる
Q術前にすること、内服その他を含めて
Q術前、通常の術前検査以外で検査すること5つ、、
マランパチー4
Q麻酔導入法
Q抜管前にすること5つ
Q術後上腕に痺れがでた(シェーマあり)
Q何神経?
Q神経ブロックするとしたら?
Q薬物療法
実技
・硬膜外 胃全摘でさすばしょ T7と肩甲骨の関係
・TEE TGSAX LCXの領域。TG2Ch LVと左心耳の場所
・ACLS PEA→Vf 乳児のACLS。心マと換気を一人法で
・TAPブロック 筋肉を言われ、指差す。何神経がブロックされる?
・超音波ガイド下神経ブロックシミュレーターで実際に。
・CV内頚から
・TOFウォッチ実際につける。母指内転筋以外でつける場所と神経
・DAMアルゴリズム V2やV3の波形を答えさせる。V2のときにマスク換気をする。看護師さんがたくさんいる設定で看護師さんに頼むこと。V3で輪状甲状間膜穿刺。指す場所は何と何の間?指で指ししめす。そこで穿刺する理由
青本には本当にお世話になりありがとうございました!!!

体験談②

この度は、先生の青本のおかげで無事3科目とも合格することができました。
時間がない中、大変効率よく勉強できました。心より感謝いたします!

以下、体験談です。
《筆記試験》
先輩から早々に過去問は頂いたものの全くやる気が出ず、結局きちんとやりだしたのは6月に入ってからです。過去問はとりあえず5年5周と言われたのでそれを目標としていましたが、過去問を見ていると割と6,7年前の問題も出ていたので、結局5年5周に加えてAB問題だけプラス2年分を3周しました。
8月頃に今年はA問題が100問→90問、B,C問題が50問→55問に変更になると発表され戸惑いましたが、どうしようもないのでとりあえず過去問をやり続けました。体験談で最近のLisaは読むと良いと書いてあったので読もうと思いましたが、時間がなく斜め読みになってしまいました。しかし、実際にLisaで読んだことがあることも出ていたので、時間がある方は普段から目を通しておくのが良いと思います。

神戸での受験でした。時計は今年は前にスライドがありそこにデジタル表示されていました。A問題は過去問7年やっていれば初見の問題はほぼありませんでしたが、全て2つ選べか、3つ選べの選択肢であったため、あやふやな記憶であると絞りきれない感じでした。過去の体験談でもあるように一問一答で答えがなんであるか答えられるようにする必要があります。B問題は毎年ながら難しく、特に初めの方の問題は何を勉強していれば解けたのかわからない感じでした。TEEやブロックが増えている印象でした。C問題は過去問と比べて状況判断を問う問題が増えたように感じました。BC問題は問題数が増えた影響もあってか割と時間ギリギリで、途中退室者はあまりいませんでした。
自己採点でA90%B40% C60%くらいかなと思います。

《口頭試問》
①60代の男性。体格は普通。中部食道の扁平上皮癌に対して手術を行うこととなった。2年前まで喫煙歴20本×40年がある。

麻酔方法はどうしますか。その麻酔方法の利点はなんですか。
導入はどのように行いますか。具体的な薬剤名と量を答えてください。
チューブは何を使いますか。それぞれ利点と欠点を述べてください。
術中分離肺換気中にSpO2が低下し90%くらいになりました。どうしますか。4ー5個。
側臥位で起こりやすい神経障害を4つ答えてください。
術後一ヶ月後に右腕の痛み、浮腫み?、感覚障害(詳細忘れました)を訴えました。何を考えますか。それに対する治療はどうしますか。

②70代の男性。体格は普通。膀胱癌に対して、膀胱全摘回腸導管を行うことになりました。麻酔は全身麻酔と硬膜外麻酔で行い、導入はプロポフォールとロクロニウム、フェンタニル。維持は酸素、空気、セボフルランで行いました。

術中30分経過した頃からEtCO2が徐々に上昇してきました。鑑別を5個述べてください。
体温上昇がみられる。血液ガス初見→混合性アシドーシス  何を考えますか。
悪性高熱の所見はどんなものがみられますか。7つくらい。
対応はどうしますか。
手術は鈎をかけたところです。外科医に悪性高熱であることを踏まえて、今後の方針について説明してください。
術後ICUで気をつけることはなんですか。どういうことが起こり得ますか。
私を家族だと思って、今回の件のついて説明してください。

もう少しそれぞれ聞かれた気がしますが、思い出せるのはこれくらいです。担当の試験官は穏やかな男性2名で、圧迫感は全くありませんでした。問題もオーソドックスだったのでほとんど答えることができ、運が良かったです。ペインの経験がないため、青本ではペインや緩和の分野を中心に対策をしていました。今回の問題であれば、結果的にはあまり口頭試問対策をしなくても受かったかもしれませんが、それだと問題の当たり外れによっては全然答えられません。口頭試問対策としては得意分野を伸ばすより自分の不得意分野をなくして、とりあえず何かしらは答えられる、という状況にしておくのがいいと思います。青本の口頭試問はその対策にうってつけです。自分が何が弱いかがよくわかります。
そして、青本を読み込んでから実際声に出して練習するのがいいです。

《実技試験》
①PALS 8歳 30キロの子供の徒手整復中に意識消失。脈は触れ、モニターで30回。全身にチアノーゼを認める。この波形はなにか。対応してください。胸骨圧迫に場所と回数。呼吸と胸骨圧迫の比。深さ。試験管を研修医と思って指示してください。その後VfになってDCする。
3ヶ月の乳児の呼吸なし。脈なし。どうしますか。CPRをする。胸骨圧迫の場所とリズム。呼吸との対応回数。深さ。

②DAM  麻酔モニターを見せられて状況を答える。EtCO2が右肩上がり。SpO2が徐々に低下。マスク換気困難。どうするか。3つ答える。トリプルエアウェイマニュバーについて説明しながら行ってください。次に声門上器具を挿入するように指示される。ラリンジアルマスク挿入。揉めるか確認。次にこのようなモニターになりました。EtCO2の波形が出なくなる。どうするか。輪状甲状間膜穿刺。どうしてこの場所を選ぶか。
次に輪状甲状間膜穿刺を人形で実際に行う。(セット2種類から選ぶ)

③妊婦の脊髄くも膜下麻酔。場所と薬の量。実際に手袋をはめて消毒から。患者に声かけて。穿刺しても髄液が返ってこなかったらどうするか。

TEE。先端が少しだけ人形に入っていて、画像を出すところから。
中部食道四腔像を出してください。A弁はどれか、右室はどれか。
経胃短軸像を出してください。異常所見は何か。→側壁の運動低下。どこの領域異常か。回旋枝領域。

④ボランティアの男性で腕神経叢斜角筋間アプローチの描出。構造物を答える。薬はどこに入れるか。薬は何をどれくらいいくか。持続時間はどれくらいか。

スワンガンツカテーテルをエコーガイド下で人形に挿入。ガイドワイヤーを入れるところまで。ガイドワイヤーは何センチ入れるか。入れすぎたらどうなるか。不整脈が起こったらどうするか。
誤って動脈に留置したらどうするか。
スワンガンツの波形の変化をipadに書け。(横に目盛りも書いてある)
スワンガンツカテーテルを実際の位置に進めるまでどうするか具体的に述べよ。

口頭試問のあたりがよかったせいか、実技試験の方が難しく感じました。内容が盛りだくさんなので、試験官も焦っている感じがするし、一瞬で答えないとダメなのでちょっと迷ったりするとドツボです。
私は緊張して刺しもの系が全然当たらなくて実技試験で落ちたかと思いましたが、その時の対応やその後の問題に答えられていればそれなりに点数はもらえていたようです。(具体的には、妊婦の脊髄くも膜下麻酔で髄液が返って来なかった。スワンガンツの穿刺で内頸静脈に当たらずガイドワイヤーが留置できなかった…)
実技試験でもTEEとエコーは必須になっていると感じました。

試験に受かったことはもちろん嬉しいですが、試験勉強を通じて知らないことだらけだということに気づかされました。受かったから言えることですが、試験勉強は勉強をするいい機会になりました。今後も勉強を続けていかねばと思わされました。

青本と体験談のホームページには大変お世話になりました。ありがとうございました。
来年受ける方も頑張ってください。

体験談③

筆記
過去問は年明け頃には手にしてましたが全くやる気が起きず、本格的に始めたのはGW明けぐらいでした。
とにかく最初はわからなすぎて苦痛でした。

2週目ぐらいでいつも同じことを聞かれてるな、と感じます。

直近のものは腕試しにとっておいて、2年前から4冊をやりました。3週はしたと思います。
9月の頭に直近の一年を解いて、やっぱり正確に暗記しないとダメだということを思い知りました。
絶対覚えなくちゃならない表みたいなものがいくつかあるので、正確に覚えましょう。
多分、この段階で“筆記用青本”を使いこなすべきだったのでしょうがあまり活用できずに終わってしまいました。

試験当日は、普段着で行きました。

みんな似たり寄ったりの服装です。受験生はほぼ片手に青本!普及率がハンパないです。
今回はA問題から、選択肢を自分で選ぶ方式に変わってしまいました。(a1.2.3 b1.2.5 ,,,)という方式では無くなってしまいました。
ただ5年分やった上で初見の問題は1問ぐらいだったので、手応えはありました。
B問題は、本当に難しかった。自己採点してないですが0点でもおかしくない、、。
そもそも開始の時点でI田先生が「難しいと思いますけど、最後まで心折れず頑張って下さい」とかいうし。パラパラみて知ってる問題がほぼ皆無だとわかり大人しく集中しようと思いましたが、わからなすぎて逆に笑えました。あんなにため息の多い試験会場は初めてでした。中には舌打ちしてる人もいて、本当に難しかったんだなと実感。
C問題は難しいのかどうなのかもわからず、、。
BC問題は、若干時間が足りないな、と思いました。
みんなB問題は難しかったと言ってるし、私の周り、2人ぐらい休んでたし、まあ、いっか!と思って筆記は終わりました。
口頭

薄青本をめっちゃ活用しました!

これがなかったら、正直一週間ではまとまりませんでした。
とりあえず、問題を分野別に分けてまとめ直しました。カイザー、緊急開腹、脳外、、みたいなかんじです。
大体、カイザーはデブでPIH合併していたり、高齢者の骨折はPEを合併してる、みたいな型があります。
あと、上の先生に模擬をしてもらいました。
これは絶対にやった方がいいです。同期同士でもやりました。読んで理解するのと言葉で説明するのは隔たりがあるので練習は必須です。
鏡に向かって対面練習もしました。
実際には、男性と女性の先生が1人ずつ。男性の先生は知り合いとゆー、、。めっちゃ厳しい先生なので、終わったー!と思いました。
ただ試験官マニュアルでもできているのか圧迫な感じは全くありませんでした。女性の方は本当に女神だった、、。
実技
正直、TEEは何年も触れてない、ブロックはTAPぐらいしかやらない、という経験値だったので一週間、ほぼ毎日後輩にエコーを当ててました。
腕神経叢は抵抗無く当てられるのですが大腿神経は遠慮して全然出来ず、、。これが悲劇をよびました。
麻酔器点検はお互いにやりあいました。
ACLSも成人のみしかやりませんでした。これも悲劇をよびました。
ブロンコ、TEEはやってる所に入って行って練習させていただきました。
実際は、4部屋。
1,ACLSで成人と小児。
赤ちゃん人形出てきた時点でチーンとなりましたがとりあえず15:2が出来れば良かったみたいです。

成人のACLSの際、CO2波形を見せられて、何を疑いますか?と言われました。

「有効なシンマが出来てません!」「いや、先生がやってるから出来てるとして」

「循環血液量が足りません!」「いや、めっちゃ輸液してます」「、、、(マジでわからん)」「ほら、麻酔科医といーえーばー?」「!食道挿管!?」みたいな感じのノリのいいおじさんで良かった、、笑。
2,デブのラリマからの挿管
とりぷるえあうぇいまにゅーばー、知らないの!?
と驚かれつつ。
確かにガイドラインにめっちゃ書いてあった、、。
この部屋はなんでパスできたのかわかりません、、。
3.スパイナルとTEE
スパイナルは逆流こず、、。来たとしてどうする?
みたいな感じでした。
消毒薬は3つ、濃度まで言えないといけないらしい。
TEEは4チャンバーとA弁無冠せん、右房。あと異常な所は?と言われて、左房粘液腫を答えました。
4.大腿神経ブロック、筋弛緩モニタ、CV
鬼門でした。成人男性がどーんと寝ていました。VANはわかるんですが筋膜がイマイチ同定出来ず、、。
多分、呆れられたんだろうな。
ブロックのショックから立ち直れず、CVもボロボロでした。
ガイドライン類は熟読した方がよさそうです。
服装は一応スーツが無難かな、と。
正直、実技は2部屋がボロボロだったので落ちたわ、と思ってました。
国試以来の大きな試験でした。
臨床を真面目にやってても対策を立てなければ通らない試験だと思います。
薄青本は本当に使いました!
青本は時間足りず使えてません!
あと誤字が多いことが少し気になりました。(→頑張って直します by 13年目麻酔科医m(_ _)m
なにはともあれ終わって良かったです。
来年受ける人の参考になれば光栄です!

体験談④

お疲れさまです。今回は、本当にお世話になりました。
無事、なんとか全科目合格することができました。
対策資料、ありがとうございました。さて、以下体験談です。
【筆記】
マルチョイ消滅。X-2/X-3が多すぎてマーク自体が大変!
マルチョイに救われてできていた過去問の穴を突かれ、理解の不十分を実感しました。
ゆくゆくは「すべて選べ(正解数不明)」が出て来る可能性あるよなあ、と思いました。
とは言えA問題はまだましでしたが、Bで撃沈しました。
実感で言うと、55問中自信を持って回答できたのは5問くらい…
その勢いを引きずって、Cも落ち着いて考えればできたものをいくつも落としました。
そもそも新作問題なので出来はやはり良くなかったです。
問題数の配分が変わったせいもあり、難問揃いのせいもあり、
B・Cに関しては時間が足りなかったです。【口頭】
1:2ヶ月男児の鼠径ヘルニア嵌頓緊急手術。満期産・標準身長・体重だったはず。

手術/麻酔における注意点や必要な診察/検査所見について
麻酔方法は
抜管後SpO2低下、原因・対処は?
再挿管してICUへ。術後のバイタル・レントゲン(胸腹側面、free air?)の所見から主治医にコメントを。
この辺はパニックで結局よくわかりませんでした。
縫合不全で再手術…だったのか?

2:30代女性の腹腔鏡下子宮筋腫核出術。喘息の既往

この症例に必要な診察/検査所見
麻酔計画・導入方法は
導入後ショック状態、原因は
アナフィラキシー症状。対処は。
状態が落ち着いた。手術はどうするか。
中止してICUへ。再手術はいつできるか・その前に何をするか。
パッチテストでロクロニウムに反応あり。麻酔法は。
再手術は開腹・腰椎くも膜下麻酔で施行。
術後体位変換(臥位→坐位)で頭痛。原因と対処法。
自己血パッチの方法(量やレベルなどまで)

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症例1は勤務先に小児外科がないためあまりピンとこなかったです
2ヶ月児のショックバイタルがわからず…頻脈・低血圧はどうなんだろう。
症例2は比較的取り組みやすかったです。
5分間の準備時間に「大量出血かな?」と思い輸血とかメモしたのですが大外れでした。

あまりの緊張で(おそらく)助け舟だった質問にもうまく答えられず。
でも加点方式という説を信じて、とりあえず思いついたことは自信がなくても述べ、
思いつかないことはしょうがないと思い「思いつきません」と言って次へ進んでもらいました。
採点なのかただのスクロールなのかわかりませんが
iPadのクリック音が鳴らないと不安になりました。

【実技】
1-①
DLTを研修医がいれたが換気できない。どうしますか。
チューブが深すぎだったのか?とりあえず浅くして入れ直し。
気管分岐部でどっちが右かの判断理由、左B6を出す。
助手役の先生が結構手伝ってくれました。
1-②
別の症例の設定で気管支ブロッカーを入れてください
1-①で緊張と勝手がわからずノロノロしすぎたせいで全部入らず時間切れ。

2-①
C/S症例のCSEA、硬膜外チューブだけ入れてください。
レベル・レベルの判断方法・チューブの深さなど。
局麻分の水が本穿刺のとき逆流してしまい、思わず「わ!」と言ってしまったら、
「あ、それは無視でいいです」と言われました。
2-②
TEE。4chamber出して右室と僧帽弁前尖の位置・A弁短軸像で無冠尖の位置。
出しやすかったです。

3-①
ACLS。全麻導入・挿管後のAsysで研修医と。アドレナリン入れてVFになったところでDC、の流れでした。CPR深さ・速さ・人工呼吸・DCのJ数・薬剤などお決まりの内容を聞かれる他、EtCO2の波形(10mmHgくらい)を見せられて所見を聞かれました。胸骨圧迫の深さが不十分?→十分です、挿管は不適切?→適切です、と言われ、そこまででした。あとから考えれば緊張性気胸や肺塞栓の可能性があるかなどを言えばよかったのでしょうか…

3-②
2ヶ月児BLS。PCUで急変の設定。2人法で。おきまりのペースや深さ。目撃された小児の心停止の場合、助けを呼ぶのが先か人工呼吸が先か、を聞かれました。

4-①
ボランティアさんで大腿神経の描出、解剖をいう。外側大腿皮神経は?と言われ、「このへん…です」と微妙にしました。

4-②
ファントムで平行法で穿刺。

4-③
エコー下SGカテ挿入。動静脈の判別法、穿刺位置、右房までの深さなど。そのあとiPadに波形変化を描かされました。

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試験官はわりとみなさん優しかったです。あまりにこちらがガチガチだったからかもしれませんが。運良く待ち時間の少ない順番だったので精神的ダメージが蓄積される前にあっという間に終わったという感じです。最後まで終わらなかったブースもあったので、大丈夫かなと不安でしたが。

【まとめ】
筆記試験まではスタートが遅く、ゆとりもなかったため
筆記対策、主に過去問しか勉強できませんでした。
ただただ過去問を繰り返し、過去問で学んだ知識を青本で整理、という感じです。
なので筆記試験のあと、B問題のあまりの難しさに絶望的な気持ちになり、
これはグランドスラムもあり得るぞ…と必死で1週間詰め込みました。
その節は青本が大活躍でした。ほぼ、これのみです。
特に勤務先で経験していない術式や症例に関してしっかり読み込むようにしました。
口頭・実技が最終日(日曜日)だったのが本当に幸運でした。
丸1週間猶予があったのと、前日までの情報で、
TEEが必須・始業点検は出ない、と踏んで臨めたので…

筆記が合格できたのは我ながらびっくりですが、
要はA問題、つまり過去問をどれだけ落とさずいけるか、ということなのだと思います。
先輩方もみなさんおっしゃっているとおりです。
いくつもの幸運で得た合格なので、
今後も勉強を続け無くてはならないなと痛感した試験でした。

Salaryman先生、体験談を書いてくださった先輩方、
本当にありがとうございました。

体験談⑤

【体験談】
試験勉強は4月くらいから少しづつ過去問を解きはじめ、本格的に始めたのは5月の麻酔科学会終了後だったと思います。
具体的には過去問は5年を3~4周はしました。初見では解けない問題が多いですが、何度もやっているうちにA問題は反射的に解けるようになっていくと思います。
口頭試験や実技試験対策としては、職場の同期とお互いに問題を出し合って答える練習をしたり、麻酔器の点検やエコーガイド下神経ブロックを入念に確認しました
また、麻酔科学会が出しているガイドラインには一通り目を通しました。

筆記試験
筆記試験は東京で受けました。9時過ぎに会場に着けばいいので、朝は比較的ゆっくりできました。
午前中はA問題で、ほぼ過去問通りで、9割は取れたと思います。昼は学会の弁当を事前に申し込みました。建物の中にコンビニやドトールはあるので、弁当の申し込みは必須ではないと思います。B問題は、試験開始前に稲田先生が「難しいですが、くじけずに頑張ってください」と言った通り、なんじゃこりゃという問題ばかりで、心が折れそうになりました。C問題は例年通りで、そんなにひねった問題はなかったような気がします。
やはり過去問をしっかりやって、A問題で取りこぼさないことが重要なのだと痛感しました。
3つ選べ問題も多く、曖昧な記憶だと厳しいです。過去問をやる際は選択肢一つ一つをきちんと吟味しておいた方がよいと思います。

口頭試験
口頭試験は一週間後神戸でした。はポートピアホテルではなく、歩いて5ほどのもう少し安いホテルに泊まりました。
そんなに不便はなかったですが、ポートピアホテルに泊まるのが、一番楽だとは思います。
待合室では、荷物はすべてカバンにしまわなくてはならず、何もできません。30以上待ちましたが、何もやることもなく、もちろん会話もできないのでなかなかつらかったです。その後、エレベーターで8階に移動し、口頭試験と実技試験でした。

口頭試験(30
①70代男性 繰り返す一過性脳虚血発作と胸痛

頸動脈3D-CTとCAGの所見、どこが狭窄しているか
CEAとCABGどちらを先にやるか脳外科・心臓外科と相談→TIA繰り返しているので、CEAが先と回答
CEAを先にやることになりました。麻酔何を気をつける
追加するモニターは
術中mep消失、対処は
術後合併症4つ
術後管理気をつけること3つ
その後CABGやることになりました。
回旋枝吻合中の血圧低下原因は?
対処法は?
手術終了後、ICUに入室しました。自発呼吸はありません。人工呼吸器の設定は?

②60代男性 肥満 舌癌術後で頸部放射線治療を受けている 腹腔鏡下結腸切除術が予定されている

術前問題点5つ(血液検査のデータあり、軽度貧血、低アルブミン、腎機能障害)
麻酔法は?
気道確保の計画?
レミフェンタとプロポで導入後、マスク換気困難 対処4つ
挿管試みて、コルマック3度、3回目で挿管出来ました。
デスフルランで低流量麻酔をします。挿管した後、新鮮ガス流量とデスフルランをどのように設定していくか。呼気中のデスを6パーセントにしたい。
気道内圧が横軸と1回換気量が縦軸のグラフが表示されて、読み取れることを答える。
頭低位にしたら、1回換気量が減り、酸素飽和度低下しました。原因と対処法は?
etco2と吸気co2と呼気デスフルラン濃度のアラーム設定が表示され、このままでいいのか、どう変更するか?
手術は6時間で出血150g、輸液バランスは+1200mlです。抜管どうする?
喉頭浮腫の評価は?→喉頭ファイバーやカフリーク圧の測定

試験官は比較的優しく、かなり誘導してくれた印象です。
結構盛りだくさんで、時間はほぼぴったりでした。
詰まってしまって、答えられない問題が増えると、時間が足りなくなると思われるので、テンポよく答えるのが大事だと思います。

実技試験(1部屋10
①意識下経鼻ファイバー挿管→準備するもの、実際に施行、声帯が見えないときどうする? など
輪状甲状間膜穿刺→実際に施行 どうしてこの部位でやるのか
②無痛娩の硬膜外→穿刺部位とその理由、実際に施行
TEE→僧房弁前尖、右室を指摘 壁運動の低下部位とその時の心電図異常は?
③ACLS→すでに挿管されているところで呼ばれたという設定。PEAからVf。胸骨圧迫の部位・深さ・テンポ、換気回数など聞かれます。
PALS→3歳だったかな。一人の設定で胸骨圧迫と換気の比は?
④腕神経叢ブロック鎖骨上アプローチ→見えるものを指摘、局麻の種類・量・持続時間は
筋弛緩モニター→上肢に実際に装着、刺激の強さは?他の部位でやるとしたらどこ?
ファントムで神経ブロック
内頚静脈CV穿刺

麻酔器の始業点検は2年連続で出ませんでした。
部屋によっては(特に神経ブロックの部屋)時間がなくなる可能性があるので、急ぎ目でやった方がいいと思います。試験官も人によっては誘導してくれます。そんなに難しいことは聞かれないので、基本的なことができれば大丈夫なのだと思います。普段からブロックやTEEに慣れ親しんでいる人は大丈夫かと思いますが、あまりやっていない場合は試験前にきちんと確認しておいた方がよいと思います。

最後に、salaryman-anesthesiologist様ありがとうございました。無事合格でき、本当に感謝しています。
今後受験される方々の御健闘をお祈りいたします。

体験談⑥

口頭試問 30分

口頭試問:

部屋の前で問題を渡される。問題を見る時間は5分でその後、一旦問題は回収され、入室前に再び手渡される。

試験官2名

(配布文書)

1、  70代、女性、糖尿病性腎症の透析患者さんで、ASに対してAVR施行予定です。

(もう少し文章書いてありましたが忘れてしまいました。)

2、  30代、女性、妊娠38週、全前置胎盤に対して、全身麻酔で帝王切開予定です。

入室後、自己紹介と挨拶と。

試験官A:(問1担当)

問1:では、症例1について問題を出していきたいと思います。今から、術前の患者データを見せますので、30秒ぐらいでリスクを5つぐらい挙げて下さい。

(画面に検査データ、血液ガス分析、エコー所見が出されている)

・腎機能が悪い。

・HbA1c 7.6と糖尿病コントロール不良

・エコー:EF32%, AVA 0.43cm2、AR+1-+2、MR、TRもあり。

→重症のAS 心機能も悪く、他の弁膜症も合併している。

などと答えていたら、もうそれぐらいで良いですと。

問2、術中に行うモニターとして、標準モニター以外で挙げてください。

rSO2、BIS、PAC, A line、、、

試験官A:経食道エコーとかは?

自分:はい、あ、そうです。入れます。

問3、術前の胸部CTを見せます。手術に際しての問題点は?

・上行大動脈が少し拡張。

・弓部大動脈周囲の石灰化あり。

→送血管を入れる時にプラークや石灰化が強くてカニュレーションできない可能性があります。

試験官A:そうですね。他には?

自分:えっ?(何かあるのか?)
試験官B:ま、それぐらいでしょうか。

試験官A:そうですね、これはこれぐらいでしたか。

自分:(ヒヤヒヤ)

問4、プロポフォール、レミフェンタニルで麻酔を行ったところHR60台?、血圧が70台に下がりました。何を考えますか?列挙してください。

・volume不足

・麻酔薬による血管拡張、心収縮力の低下

・冠動脈血流低下

試験官A:他には?ま、心電図の変化などにも気をつけてくださいね。

問5、術野から傍大動脈エコーをしました。ところが、大動脈遮断はできますが、送血管は入れられない状態だったので、右大腿動脈に送血管を入れました。血管内にあることは確認されています。脱血管は上下大静脈からで、左室ベントは右上肺静脈から挿入しました。送血を開始したところ、急に送血圧が上昇したとMEさんが言ってます。何を考えてどのように対応しますか?

・送血管の位置異常?

・大動脈解離が起こっていないか、TEEで確認する
試験官A:そうですね。それ以外は?回路側ではどうですか?

自分:え、回路側ですか。うーん。

試験官A:回路が凝血しているとかね。

自分:あー、なるほど。確かにそういうことも。。。なるほど。。はい。

問6、術中に血糖値が320になりました。どのように対応しますか?

・ヒューマリンを持続で使用します。

試験官A:持続でするんですね?投与量はどのぐらい?
・2-3U/hrぐらいで。

試験官A:それでどれぐらい下がりますか?

・200よりは下がらない程度でしょうか

試験官A:ま、そうですね。

問7、手術は無事に終わりました。今回はAVRを行いましたが、弁置換後で気をつけることは何ですか?

・弁周囲の逆流があったりすると術後低血圧になる。

・心臓周囲の血腫

・透析患者さんなので、アシドーシスや電解質が異常になっていないか?をガスでみます。異常であるなら、循環が不安定なのでCHDFにします。

試験官A:血糖値は?

自分:はい。そうです。みます。必要なら持続でヒューマリン持続で定期的に血糖測定します。

問8、術後、看護師さんから一瞬SvO2が低下したと、コールがありました。駆けつけましたが、何を疑いますか?

・SvO2が一過性に数秒ぐらい低下していたCOは2.5-3.7を推移しているようだった。

自分:うーん。何か低酸素になることが起こったのでしょうか?虚血?

試験官A:でも、すぐに戻ってますよね?

自分:はー。確かに。。酸素消費量が急に増えたんでしょうか?

試験官A:患者さんが起きたとか、痙攣が起こったらどうでしょう?
自分:なるほど。確かに、そうですね。

試験官A:痙攣が起きたことにします。どのように対応しますか?

自分:抗痙攣薬、、の前に、原因の検索をします。電解質とか、他に異常がないか、補正をしたり、原因がわからなかったら抗痙攣薬を投与します。

問9、ICUでの呼吸器の設定を言ってください。

・A/C、PCで行います。PC10-15、PEEP5、RR12-14ぐらいでTVと血液ガス分析を見ながら調節します。

試験官A:わかりました。良いでしょう。

試験官B:では次に症例2です。

問1:まず、この患者さんで問題となる点について述べてください。

・全前置胎盤なので術中に大量出血する可能性があります。

・妊娠38週と後期であり、気道系の浮腫とフルストマック状態と考えられます。

・全身麻酔なので、sleepingベービーになる可能性があります。

問2:そうですね。それではどのようにそれぞれ対応しますか?

・大量出血に関しては太い静脈ラインとA lineを確保します。輸血の準備、膠質液やクリオグロブリンなども準備します。

・導入に関しては挿管困難を予想して、迅速導入の準備、各種デバイスと人を集めて、昇圧薬も用意します。

試験官B:他には?大量に出血するかもしれないんだよ。何か他に準備するものあるよね?

自分:え、他にも、、、うーん。オクルージョンバルーンとかでしょうか?

試験官B:それもあるかもしれないけど、、、あと、自己血ね、

自分:あーはい、なるほど。確かに。必要ですね。

試験官B:迅速導入するときに他に準備するものあるでしょう?

自分:えー、他に準備するものですか。。。

試験官B:(喉を押さえる仕草をされる)

自分:あ、はい。クリコイドプレッシャーですね。はい。押さえてもらいます。(押さえないと言う上の先生もいますけど)。

試験官B:そうね、誰かに押さえてもらわないといけないので、自分ではできないから、人を呼んでおく必要があります。では、どうやってクリコイドプレッシャーをしますか?

自分:導入して患者さんの意識が薄れたら押さえて、挿管する直前で・・・(普段、クリコイドプレッシャーほとんどしてないので、いつ離すのか?わからなくなりました)

試験官B:えっ、本当?

自分:。。。挿管してから。。。離してもらいま。。。

試験官B:そうでしょう。いつもそうしてるでしょう?

自分:あ、はい。そうです。

試験官B:それから、赤ちゃんが生まれてきたらどうするの?あなた対応できる?

自分:いえ、一人では無理なので、NICUのスタッフや小児科医の先生を。。

試験官:Yes !! 小児科医ね、一人じゃできないでしょ。

問3、具体的に導入するときの薬と量を言ってください。

自分:チオペンタールとロクロニウムで導入します。フェン。。。

試験官B:ロクロニウムはどれぐらい?

自分:1mg/kgぐらいで少し多めにします。

問4、術中に大量出血しました。どうしますか?

自分:輸血始めます。血小板とかFFPとかも。人を集めます。追加のオーダや検査をしたりします。

試験官B:そうですね。

問5、赤ちゃんが出てからの麻酔方法について答えてください。

自分:AOSで麻酔します。

試験官B:濃度は?

自分:1%,..1.5%?

試験官B:普通の濃度で良いのですか?

自分:いえ、血管拡張して出血する可能性があるので、少し薄めでします。

試験官B:血管ってどこの?

自分:子宮の。。。

試験官B:弛緩出血ってことね。

自分:あ、はい。そうです。

問6、弛緩出血に対して、どんな薬を使いますか?どうやって?

・オキシトシンを使っています。最初は1A5Uを生理食塩水100mlに溶解し、急速投与します。そのあとはバイタルや出血を見ながら追加でゆっくり目に投与します。

試験官B:そうね。わかりました。

問7、手術は終わって、ICUに入りました。ICUでの鎮静はどうしますか?

・プレセデックス、プロポフォールを使います。

試験官B:なるほどね。どれぐらい?

自分:プレセデックスは0.2-0.5mcg/kg/hr, プロポフォールは0.3-3mg/kg/hr..

試験官B:他には?

自分:ミダゾラムとか。

試験官B:そうね。量は?

自分:0.04-0.2mg/kg/hrぐらいで。

試験官B:鎮痛は?どれぐらいで。何を?

自分:フェンタニルを0.5-2mcg/kg/hrぐらいで使います。

問8、術後の人工呼吸器設定について。

試験官B:ま、これはさっきのと一緒か。

試験官A:そうですね。

試験官B:じゃあ、いいか。ま〜、何とかギリギリ合格かな。

試験官A:(ニヤニヤ)そうですね。もっと、ハキハキとね。

試験官B:そうそう、麻酔科医は時間との勝負だからね。もっとはっきり自信を持って、まとめて話してくれる方が良いからね。

自分:あ、はい。すみません。ありがとうございます。すみません。。。

時間はいっぱいで質問の後半の方にはドアの外からコンコンとノックされていました。

挨拶して退室しました。

実技試験

実技試験は4ブースで各10分、試験官は2人ずつ。

点数のつけ方:i-Padを各試験官が持っていてチェックされている風でした。

ブース1、ACLSとPALS

症例:成人男性が術後に病棟で状態が悪くなって、意識がありません。対応してください。研修医がいるので、彼に指示を出してください。

試験官Cの質問:

・モニター波形は?

・すぐ行う事?→胸骨圧迫

・CPRのやり方→深さ5-6cm, 100-120回のテンポ、30対2、2分でチェック、、など

・使用する薬剤→エピネフリン1A IV

・IVした後はどうする?→上肢を挙上する。(?)

・次の波形はこうなりました。何ですか?→VF、DCします。チャージしてください。ドン

・ショック後はどうしますか?→すぐに胸骨圧迫を再開します。

試験官C:

これで、蘇生できました。

で、奥に(乳児の人形に覆いがかかっていたのを出してきて)、3か月の子どもが病棟でぐったりしています。HRは90、脈は触れません、呼吸は浅いです。あなた一人です。対応してください。

→換気と胸骨圧迫を開始します。最初に1サイクルし、助けと除細動を準備しにいきます。

質問

・胸骨圧迫のやり方(両手法か片手法か)、深さ、テンポなど

・一人で対応するときにもっと、どうした方が良いですか?

自分:うーん。換気もした方が良いし、脈触れないので胸骨圧迫も必要ですし。。

試験官C:ま、良いですよ。わかりました。

自分:すみません

試験官C:良いですよ。気にしないで。

自分:(いえ、気にします)。

ブース2:DAM

試験官D:

症例、整形外科のTHA?の手術で、プロポフォールとレミフェンタニルで導入しました。すると、モニターはこんな風に出ていました。(HR、PB正常、SpO2 93-94%、。。すぐに消えてしまい、EtCO2の波形を見る前に消えてしまったので、お願いしてもう一度見せてもらいました。EtCO2は右肩上がりの閉塞性を示してました)

試験官D:はい、では対応してみてください。マスクとバックはこっちにあります。

(上半身人形、BVMや声門上器具、チューブ、BFなどが準備されている)

自分:まず、マスク換気をします。密着させて、一人で換気しにくかったら、二人方で自分がマスクホールドをして、もう一人にバックを揉んでもらいます

試験官D:では、トリプルエアウェイマニューバーをしてみてください。

自分:トリプルエアウェイマニューバー???うーん。

(そんな難しいことありましたっけ?と。この言葉を知らなかったので、詰まってしまいました)

試験官D:じゃあ、もうトリプルエアウェイマニューバーはとりあえず良いですか。次にいきますか。

自分:いえ、ダメですが、、、すみません。

試験官D:では次にどうします?

自分:声門上器具を使います。i-gelを挿入して換気をします。

試験官D:では、このままでは手術できないので、挿管してみてください。

自分:BFを用いて、細いチューブ、、6mmを用いてi-gelの中に通して挿管。気管内にあることを確認しながら、BFを抜いて、チューブエクスチェーンジャーを挿入して、i-gelを抜去。

試験官D:確認は?

自分:あ、BFを使って、気管内に挿管できて、位置が悪くないかを確認します。

試験官:はい。では、おしまいです。

ブース3:硬膜外麻酔、経食道超音波検査

(硬膜外麻酔)

試験官E:胃がん?で胃切除をする予定です。全身麻酔と硬膜外麻酔でします。患者さんはとても緊張していますので、配慮しながらしてください。

(手袋をはくところから、消毒の仕方を口で説明しながら準備する)

質問:

・どこから入れるか?なぜ、その位置にするのか?

・実際に肩甲骨から数えて入れてください。

・カテーテルは何センチ硬膜外腔に入れますか?入れてみてください。

(経食道超音波検査) 実際にモニターが出る人形が準備されている

質問:

・中部食道四腔像を描出してみてください。

・僧帽弁前尖は?

・右室はどこですか?

・下行大動脈の長軸像を出してください。

・頭側はどちらですか?

ブース4:腕神経叢ブロック(鎖骨上アプローチ)、ブロックの穿刺平行法、 PAC留置

(腕神経叢ブロック)実際の男性の鎖骨上にリニアプローブを当てて描出する。

質問:

・神経叢、鎖骨下動脈、胸膜、第一肋骨、中斜角筋?(前斜角筋?)、鎖骨下静脈の同定。

・どのあたりにから穿刺をするか?実際にどのあたりに局所麻酔を注入するか?

・何の局所麻酔薬をどのぐらい使用するか?

・何時間効くか?

(神経のモデルに平行法で穿刺する)

質問:

・局所麻酔を注入するときの注意点。

・実際にどのように注入するか?

(PACの挿入)

質問:

・どんな体位で、ベットをどうするか?どの位置を刺入点にするか?

・エコーを見たときに動脈と静脈をどのように区別するか?

・実際に穿刺をして、ガイドワイヤーを入れてください。どれぐらいの深さ入れますか?

・途中で不整脈が出たらどうするか?

・シースが血管内に入っていることは確認できているのに逆血がない時、何を考えてどうするか?

・カテーテルを挿入してから右房、右室、肺動脈、肺動脈楔入圧を見ていきますが、どのような波形になるか?実際に書いてみてください。(10, 20の平行線が描かれているボードに波形を作成する)

体験談⑦

臨床業務と並行して青本を活用した受験対策を行い、無事合格いたしました。

普段は一般麻酔、心臓麻酔、小児心臓麻酔を行っております。ブロックは時々やっております。ペインや小児病院での麻酔経験はありません。

ご参考になれば幸いです。

【筆記試験】

対策:過去問7年分。実際は5年分を完璧にしておけば大丈夫かと思われます。

当日はA問題8割以上、B問題5-6割程度、C問題6-7割程度の手ごたえでした。

A問題はプール問題、但し選択肢が1つor2つor3つ選べになっておりました。

B問題は難化したように思われましたが、気にせず口頭・実技対策に向かいました。

【口頭試験】

対策:青本を2周しました。声に出して回答を言うと練習になりました。青本は後半のまとめも大変勉強になる内容でした。

ペインは医局の先輩にヤマを聞いたところ、薬物乱用と神経障害性疼痛だとおっしゃったので答えられるようにしておきました。

小児、呼吸器外科、移植外科についてもある程度こたえられるようにしておきました。

ポートピアホテルには試験前々日の夜から宿泊し、丸一日対策に当てました。

試問では、頸動脈狭窄と冠動脈狭窄を合併したケースのCEAとCABG、及び肥満で舌癌術後・放射線照射後の腹腔鏡下低位前方切除術について聞かれました。青本で十分内容がカバーされていたので、落ち着いて回答できました。

【実技試験】

対策:始業点検の暗記、その他過去問に出ている項目は一通りできるようにしました。ブロックは医局の先輩にご指導いただき、後輩を模擬患者にして対策いたしました。

実際は4つの部屋で、それぞれ①ACLS, 小児ACLS ②経鼻挿管、輪状甲状間膜穿刺 ③無痛分娩の硬膜外麻酔、TEE ④腕神経叢ブロック鎖骨上アプローチ、TOFモニタ、ブロック針をゼリーに刺して描出、内頚静脈穿刺 を行いました。急ぎ目に行ったところ、④以外の部屋では時間が少し余りました。④のブースでは、最初鎖骨下動脈の描出に手間取っていると試験管の神の手で少し誘導して頂けました(ラッキー)。

 

総じて、普段臨床をやっていて試験対策を行えば合格できる試験ではあったと思います。対策の中で、青本は極めて有効であったと思います。大変感謝申し上げます。

体験談⑧

お陰様で3科目無事に合格することができました!

筆記試験に関しては過去問を解きつつ先生の資料を見てまとめるといった感じで勉強しました。

口頭試験に関しては先生の資料を3周して勉強しました!お陰様でどの質問がきても答えれた自信がつきました。

実技試験に関しての情報ですが、4つのブースにわかれており、1つ目は成人と新生児のBLSでした。聞かれたこととしては、心マの回数、心マと呼吸の割合、圧迫する部位などです。2つ目のブースはDAMで、経鼻ファイバー挿管、ミニトラックの挿入でした。聞かれたことは経鼻ファイバー挿管をするときの準備、輪状甲状間膜を選択する理由などです。3つ目のブースは硬膜外麻酔と経食道エコーで、聞かれたことは無痛分娩をするときの穿刺部位、なぜL3/4を選択するか、経食では4チャンバーをだしたあとに僧帽弁の前せんと右室はどれか、経胃短軸をだし異常所見はどれか(自分の場合は下壁領域がhypoでした。)心電図ではどういう変化をきたすか(当然ですけどII、III、aVFでST変化)でした。4つ目のブースでは、人が寝ていて、腕神経叢の鎖骨上のビューをエコーでだし、構造物を答える(鎖骨下動脈、第一肋骨、神経、中斜角筋)TOFをつける、母指内転筋が使えないときはどこでみるか、エコーガイド下で内頸静脈を穿刺するでした。じつきに関しては普段の臨床をやっていれば問題ない感じでした。本当にありがとうございました。

体験談⑨

無事に合格することができました。ありがとうございました。試験官の先生方には我々の試験のために貴重なお時間をいただき、この場を借りて御礼申し上げます。学会の事務の方、会場設営や運営にご尽力いただきありがとうございました。会場には小さな子供を連れた受験生やお腹の大きな方などいらっしゃいました。お疲れさまでした。大変だったでしょう。

筆記試験

ガイドラインは一切読まず、過去問のみです。7年分3周。昨年の問題が初見で8割以上取れたので大丈夫だろうと思って試験に臨みました。採点していなのであくまで出来た感触ですが、A85/90、B20/55、C25/55、全体130/200程度でしょうか。合格ギリギリラインでしょう。思っていたより出来なかったです。B問題の“重箱の隅つつき化”は例年加速しているようです。A問題でしっかりとって、気分よくB、C問題に望むのが良いかと。あと、実際受けてみてB、C問題は結構時間が足りません。一つの問題にこだわらず、次に進むことをおすすめします。

口頭試問

「早鐘のように・・・」というと、叙述的でどこかロマンチックな響きもありますが、試験前日の夜から緊張して眠れなかったです。通称ドナドナエレベーターに、まさにすし詰め状態で出荷。体験談の通りで思わず笑ってしまいました。

緊張していたので思い出せる範囲のものだけ記述します。

1、 糖尿病、人工透析中の高齢者。ASに対してAVR。

まず画面で症例の血液生化学検査、血液ガス検査、心エコー、胸部CTの結果が提示。

「所見は?」貧血、代謝性アシドーシス、K正常上限、EF低下、E/e高値、大動脈弓部の石灰化。大動脈遮断時の石灰化病変による脳梗塞を危惧。(今から考えれば、上大静脈の虚脱なんかもあったかも)

「モニターは?」。Aライン、CVP、PAP、CI、SvO2、体温、TEE、rSO2などなど。

「導入したら血圧下がった。原因と対策は?」麻酔薬の影響。TEEで前負荷、壁運動、左室流出路を評価。輸液。カテコラミン。種類と量。

「FA送血をしたけど、送血圧が高いとMEに言われた。原因と対応は?」解離が起きたかも。TEEで確認。チューブの屈曲を確認。血管拡張薬を使う。「他は?」…答えられず。(今思えば、低体温かなー?)

「血糖336。どうする?」ヒューマリンR6単位皮下注。

術後ICUでの人口呼吸器の設定、術後鎮痛の方法、量など。

「ICUでCIはほぼ一定で安定している。SvO2の一過性の低下。原因は?」…答えられず。酸素消費量は一定とばかり思い込んでしまい、Hb、SpO2の方にばかり気を取られた。「実は痙攣発作でした。対処は?」鎮静量を増やす。頭蓋内の検索。ICUへの申し送り。

2、 全前置胎盤に対して全身麻酔下で予定の帝王切開。

「術前の準備は?」輸血のオーダー、在庫確認、急速輸血装置(あれば)、マンパワーの確保。「ほかに、術前日に行うことは?」(しつこい!)…動脈の塞栓術?「どこの?」…内、内、子宮動脈?「内腸骨動脈でしたー(笑)」

迅速導入。方法、麻酔薬の量と種類。「児娩出までの麻酔維持の方法は?」セボ、BISでモニターなど。セボの濃度まで聞かれた。少なくて良い。1%程度。「児娩出からの麻酔維持は?」TIVAに切り替える。「なぜ?」子宮収縮を抑制したくないから。

「児娩出後、気になることは?」子宮収縮、オキシトシン10単位を急速輸液。少量でも良いという報告もあるから、術者と相談しながら適宜追加。他はSleeping babyなど。(子宮全摘についても言及しておかなければならないですね)

「3000mL出血した。どうする?」急速輸液・輸血。同単位になるように。体温維持も。

「輸血の副作用は?」肺うっ血、TRALI、TACO、アレルギー、酸塩基平衡障害、低体温、長期的な感染症etc。

「児がぐったりしている。HR80(くらいだった気が)。どうしますか?」気道確保、酸素投与、陽圧換気、SpO2、刺激する、30秒ごとに評価するなど。「挿管するの?」します!

術後、患者はICUで人工呼吸器管理となった。設定の方法。術後鎮静、鎮痛に分けてそれぞれ。プロポかDEX。フェンタとアセトアミノフェン。マルチモーダルに。フェンタの持続流量は術後少ししてから様子見に行って変更する。

5分程度時間が余る。雑談。「@@社がスガマデクスのゾロ出すらしいですよー」etc「よく答えられていたから大丈夫ですよー」(ニヤリ)

どちらの設問も担当麻酔科医として一つの症例を術前のリスク分析から術後管理までをきちんと診れるかどうかを問うような濃厚な問題構成でした。一問一答の知識だけを問うのではなく、考え方や思考のプロセスを評価しているのだと思いました。試験官の先生の誘導にうまくのれるかどうかも重要ですが、答えられるところをきちんと押さえておけば大丈夫な印象です。自分にとってはラッキーな設問でした。

実技試験

実際に受けた順番通りです。最後のブースは待ち時間が出るかもしれませんと事前に言われていたので、麻酔器の始業点検を予想していましたが出ませんでした。バイトのおにーちゃんは一人しか雇えないってことですね。

1      DAM

最初にモニター見せられる。マスク換気でSpO294%、EtCO2閉塞性パターン。応援呼ぶ、2人方法で換気。

「Triple Airway Maneuverって何?」は??…LMA、ブジー、挿管チューブがそこにあったから、LMA→ブジースタイレット代わり→挿管する方法ですか(呆)?正解は教えてくれない。LMA挿入→気管支鏡下に挿管チューブに入れ替える。チューブφ8㎜だと通らない!やり直させてもらう。今度は挿管チューブのコネクタが邪魔でLMAを抜去できない!かなり焦る。無事に挿管するも、かなりグダグダ。横の美人な先生もあまり手伝ってくれないし。平静を装って、気管支鏡で挿管チューブの位置を調整しますとか何とか言って誤魔化した。時間が余ったので、試験官にTriple Airway Maneuverてなんですか?って聞いたけど、ガイドラインに載ってるから。あとで読んどいて、と言われた。うーん、実技落としたなぁと思った。

2      EPI+TEE

胃切除術、EPI実演。穿刺部位とその理由。「肩甲骨は何番?」C7です。「ほんと?落ち着いて。」…Th7です。「Th7は肩甲骨のどこ?」下極です。Medianで実際に穿刺、LORでチュービング。留置の長さ。

TEE。4チャンバービューで僧房弁前尖、右室の場所。下降大動脈の長軸。

C7とTh7を言い間違えて以降は落ち着いてできた。試験官の先生もはいはいという感じだった。時間余る。

3      ACLS+小児BLS

PEA。型どおりCPR。波形変化、VF→除細動。除細動器にはパッドが繋がっているというひっかけ。見事に引っかかる。奥のスペースに小児の模型。小児BLS、一人法。型通り。「2分後どうしますか?」BLSを続けます。「それ以外は?」応援呼ぶとかですか。終了。

実技はまじで落ちたと思った。

4      腕神経叢ブロック鎖骨上アプローチ+エコーガイド下神経ブロック(平行法)+エコーガイド下CV穿刺

おにーちゃんにエコーあてる。鎖骨上の解剖を一式。運針について。

神経のデモに実際に穿刺。平行法。運針について。注入、エコーフリースペースに針を進め、注入。局麻の注入のし方。

エコーガイドカCV穿刺、SGカテーテルのシースを入れる。ガイドワイヤーの長さ、注意点。逆血が引けないとき、不整脈が出たときの対処法。右房→右室→肺動脈→ウェッジの圧波形の変化をiPADに書く。はいはいというかんじでサクサク進む。時間余る。

どのブースの先生方も感じがよくて、圧迫感や早よしろ感は全くなかったです。私は1日目でしたが、2日目に受験予定の知り合いに内容を教えたんですが、Triple Airway Maneuverが出たらしいです。日をまたいで重複することもあるようですね。ガイドラインは必読です。

これから受験される先生方によっては単一施設で長く勤務されていらっしゃる先生も多いかと思います。一人一人医者年数や勤務してきた施設の特色なども異なると思います。専門医試験の内容は幅広いです。心臓手術、小児、TEE、エコーガイド下神経ブロック。一般的な手術をこなしているだけでは通らないでしょう。ご自身がこれまでの経験を客観的に把握し、試験内容と照らし合わせた際にどの分野が弱いかを判断することが合格への第一歩かと思います。短期の研修、学会での講習会など工夫次第で対策は可能と思います。次回以降の試験と受ける方のお役にたてれば幸いです。

体験談⑩

勉強は結局先生の過去問10年分と口頭試問、実技も青本のみで行いました。勉強期間は丁度1年間です。
筆記
A問題は非常に優しく、9割以上は楽に取れる感じですが、Bで思い切りくじかれました。
あまり見たことがない問題が多く、おそらく半分とれていないと思います。
でもCが例年に比べると比較的容易になったかと思います。マニアックな小児心臓麻酔など全く出ず、ホッとしました。おそらく8割以上はとれたと思われます。
口頭試問
結局腹腔鏡シリーズ2問で、1問目は3ヶ月の鼠径ヘルニアの腹腔鏡、2問目は喘息発作持ちの子宮筋腫摘出を腹腔鏡でとのことでした。
試験官も優しく、ある程度想定されるような質問をしてきてくれました。
実技
硬膜外、ACLSは想定内でしたが、経食道エコーがシュミレーターで用意されておりそこで絶句してしまいました。
試験官に「私今日はじめて触ります。」と正直にお伝えすると「一応入れてみますか?」と言われたため適当に動かしてみるものの全く見慣れた風景にならず、諦めると試験官が図を出してきて、これは何?と何個か質問され、それはなんとか答えられたという状況でした。
ホッとしたのもつかの間で大腿神経ブロックは人間が寝ており、実際出すように言われ、それをクリアしたところでトドメのSG
カテーテル。これは非常に久しぶりで、全く分からず。お手上げでした。
でも優しい先生たちでなんとか合格にしていただきました。
以上です。
先生の参考書で本当に助かりました!!
ありがとうございました!!

 

体験談⑪

筆記試験後、気が緩んでしまって、なにもする気が起きませんでしたが、青本を読んで、合格につなげることができたと思います。ありがとうございました。
口頭試問対策に購入させていただいたので、あまり筆記試験で活用できませんでしたので、もっと早く購入しておけばと思いました。
最後に、筆記前に口頭試問対策がいやになった時も、こちらの体験記を読むことで、心を落ち着かせることができました。
このような場を提供していただきありがとうございました。
筆記試験
2016年の1月からゆるゆる過去問を解きました。6月いっぱい、諸事情で勉強を全くできなかったので、7月から勉強を再開しました。過去問以外は手を出さず、過去問を6年分×3.4周しました。
試験の3週前に2週間かけて1周し、最後の1週間で間違った問題だけまた1周しました。
自己採点でA:90%.B:50%.C:80%でした。
 
口頭試問
①内頚動脈狭窄症と冠動脈狭窄がある患者
画像所見
どちらを先に手術しますか?その理由。
内頚動脈狭窄症の手術で用いるモニターと注意点。
mepをつけました。
平坦になりました。
どうしますか??(還流圧あげる、パイパス)
術後管理の注意点は?(再還流障害)
そのあとoff pump CABGをしました。
吻合中に血圧低下しました。
原因と対処は?(脱転、ボリューム、昇圧薬、)
挿管したままICUへ
呼吸器設定してください。
術後管理の注意点は?
②60歳、肥満。
舌全摘後、頸部郭清、頸部放射線治療後
腹腔鏡下右半結腸切除が予定された。
検査提示、plt11万 貧血、低栄養
麻酔法は?その理由。
導入どうしますか?維持は?
麻酔導入したら換気できません。対処は?
デスフルランで低流量麻酔にします。
設定は?
ETCO2アラーム、吸入CO2アラーム、デスの吸入濃度アラームの設定は?
換気圧容量曲線。
気腹開始し、頭底位にしてコンプライアンス低下しました。原因は?対処は?
手術6時間かかりました。
抜管しますか?
抜管するとしたら、何に注意しますか?
実技
4部屋
①40週妊婦 妊娠高血圧
無痛分娩します。
硬膜外の刺入部は?
その理由
手袋つけて、声がけしながら穿刺
TEE 四腔像 右室、僧帽弁前尖を指示
短軸像出して、所見(右冠動脈領域ハイポ)
心電図変化はどの誘導にでますか?
②ACLS
挿管済み(主治医が)
駆けつけました。HR40脈触れません
モニターPEA
心マ(深さ、場所、回数)、研修医に換気指示、アドレナリン
etCO2出ません。なんですか?(食道挿管)2分経ってVFに、ショックしてください。(Jと離れてください)
3ヶ月乳児、脳外科術後、回復室でぐったり、脈ありません。1人しかいません。
心マ、回数、深さ、30:2
③開口障害のある患者
経鼻ファイバー挿管予定
準備物
輪状甲状膜穿刺
④腕神経叢ブロック
鎖骨上 解剖
TOFつけてください 尺骨神経
他はどの神経で見ますか?
ファントムに穿刺
内頚静脈穿刺 静脈の見分け方は?
ワイヤー何センチ、カテは何センチ
血液引けません、どうしますか?

体験談⑫

筆記試験

ポートピアホテルに前泊しました。ホテルにはコンビにも併設されており、昼ごはんはコンビニで買えました。

今年からA問題が100問から90問に減らされ、B問題、C問題が55問ずつに増えました。

B問題は予想通り難しかったですが、過去問で除外された問題も出ていました。

C問題は問題数が増えたせいかもしれませんが、とにかく時間が足りなくて、答えを書けずに終わった問題もありました。

迷ってもとりあえずマークシートは埋めた方がよいと思います。

口頭試験

筆記試験の1週間後の金・土・日に行われます。私は初日の金曜日でした。口頭試問は1問目が大動脈弁狭搾症(糖尿病性腎症で透析中)のAVR、2問目は前置胎盤の妊婦の麻酔でした。接遇問題はありませんでした。

AVRはCTで大動脈の石灰化が強く、大腿から送血管を入れることになったが送血圧が高いと指摘され、何を考えますかと質問されました。また、術後管理で注意することは何か聞かれたのと、CCIは変化していないにもかかわらずSvO2が一瞬低下して元に戻りましたが、何が原因か聞かれました。全くわからなかったのですが、痙攣発作が答えでした。痙攣が起こった際の対応についても聞かれました。

2問目は妊婦の全麻カイザーの具体的な導入方法(挿管困難が予想されるためその準備も含めて)と、胎児が娩出されてからの麻酔維持をどうするか、子宮収縮に使う薬とその量も訊かれました。また胎児が仮死状態で出生してその対応についてどうするか、大量出血の対応について尋ねられました。

実技試験

実技は4ブースを各10分ずつ回っていきました。1つ目はACLSで、心電図波形は出ているが脈拍触知しない(PEAを答える)状態で、CPRを開始します。手術室で、初期研修医が一人いる設定で、私が胸骨圧迫、試験官にマスク換気をしてもらいました。胸骨圧迫の場所、回数、深さ、人工呼吸は何秒に1回かなど聞かれました。次に新生児のPALSもあり、誰も側にいない設定でした。PALSを受講しておらず、とりあえず、マスク換気と胸骨圧迫は開始しましたが、具体的な数値は全く答えられませんでした。

2つ目は硬膜外麻酔で清潔手袋をはめて消毒をし、硬膜外にカテーテルを留置するところまで行いました。設定は胃癌患者で、どの部位から挿入するか、肩甲骨から椎体の数え方、なぜ、その部位から硬膜外麻酔を行うか尋ねられました。次はTEEで中部食道四腔像を描出し僧帽弁前尖と後尖、右心室の位置と、下行大動脈長軸像を描出し頭側はどちらか聞かれました。

3つ目はDAMで、マスク換気が有効に行えていない場合、どのように対応するか聞かれました。またtriple airway maneuversとは何か、模型を使って実演させられました。また、挿管困難で声門上器具を挿入して、ファイバーで挿管する方法を実際にやってみるよう言われました。

4つ目が末梢神経ブロックで、実際に若い男性にエコーーをあてて腕神経叢ブロック鎖骨上法の描出を行い、鎖骨下動静脈、神経叢、胸膜、第一肋骨の位置を聞かれたのと、具体的な薬の量も答えさせられました。また、コンニャクのような物体?にエコーをあてて、神経と思われるマークに平行法で穿刺をする実技もありました。局所麻酔薬を注入する際に気をつけることは何か尋ねられ、血管内に入っていないか確認するのと、抵抗があれば神経内の可能性があるので薬は入れないことは答えられましたが他にも何か気をつけることはないか尋ねられましたがわかりませんでした。次に、SGカテーテルの挿入で、エコーガイド下に右内頚静脈にシースを入れるところまで実演しました。エコーで動脈と静脈の見分け方、ガイドワイヤーを挿入する際にPACが散発した際はどうするか、またシースを挿入したが逆血がなかった場合はどう対応するか尋ねられました。シースを入れて逆血がなかったということは皮下に迷入したのではと答えましたが、シースの先端が血管壁に当たっている可能性もあるので透視またはエコーでシースの部位を確認するのが正解だったようです。また、SGカテーテルを挿入する際に、SVC、右室、PA、wedgeした際の波形をボードに数値も含めて描くように言われました。

試験前の説明で、部屋に入る際は自己紹介は不要ですと言われましたが、実技試験では名前を名乗るよう言われたので、自己紹介はした方がよいと思います。長文失礼しました。

体験談⑬

【試験勉強について】
前年の試験が終了し、合格発表が終わったあたりからとりあえず3年分やってみるところから始めました。3年分見ることによって繰り返し出る問題や、B問題からA問題に移動する問題、C問題の雰囲気などがわかりました。3年分3周したころにSalaryman先生の青本を購入し、まとまりの良さに感動しました。
8月末までに7年分3周し、わからなかった問題を解くにあたたって必要と思われる知識をまとめたノートを作成しました。
9月に入ると口頭試験、実技試験が気になりだし口頭試験用の水色の本を54回から年度をさかのぼって読んでいきました。
予想問題を一通り目を通すことによって、筆記試験の知識もUPしました。9月に入ってからは7年分のA、B問題を選択肢だけで〇Xをつけられるようにひたすら繰り返しました。
筆記試験後は口頭試験用の水色の本をもとに問題を出し合ったり、麻酔器の始業点検を行ったりしていました。

【筆記試験】

ABC問題すべてで正しいもの(誤っているもの)を3つ選べ、2つ選べという形式になっていましたので選択肢一つで正誤を判断できるようにトレーニングしておいて良かったと思いました。過去のB問題からA問題となったものや過去のC問題の選択肢とB問題の選択肢があわさって新しいB問題となった問題もありました

【口頭実技試験 】

控室での待ち時間が長く、疲れてしまいました。
問題は先に体験談を書かれた先生のものと全く同じなので割愛します。【これから受ける皆さんへ】
筆記試験は選択肢のみで正誤の判断をできるようにトレーニングする必要が出てきました。
JB-POTを取っておくとTEE関連の問題が楽勝で解けますのでできる限り受験しておくといいかもしれません。
神経ブロックは専門医試験合格のために必須の手技となりました。やってない病院に勤務されている先生も多いかと思いますが、なんとか非常勤先や研修等で経験するようにしてください。
ペイン・緩和領域も捨てずにしっかりやっておいてください。オピオイドの換算はすぐにできる必要があります。Salaryman先生の青本には大変お世話になりました。ありがとうございました。

体験談⑭

  • 筆記 

私は過去問7年分を3~4周しました.

A問題:ほとんど過去問通り9割5分は取れました.

B問題:想像以上に難しかった.途中から絶望的な気持ちに.(後で確認すると予想よりは取れていましたが.)

C問題:Bのパニックを引きずったままなので,とにかく焦ってしまってわからない.得意なはずの食道閉鎖の病型をど忘れ.うっかりミスも多く,落ちたと思いました.

  • 口頭

①DMで狭心症で抗凝固しててSSSでPM入ってる人の低位前方切除

術前チェックすべき項目,周術期に内服薬(アスピリン,経口糖尿病薬,ニコランジル)をどうするか?

周術期の心機能のモニター→TEEがキーワードっぽい,PM(DDD)術中の取り扱いは?,硬膜外併用で手術開始したら血圧低下,何を疑う?

術後再発して臀部の痛みあり,鎮痛薬は?ブロックは?オピオイド使うなら種類と量(レスキューの量も)  私はペインも緩和も全くしてないのでこの辺からパニック

②接遇  上記患者で主治医が腹腔神経叢ブロックを希望しています.その可否について主治医に説明してください→完全に撃沈  腹腔神経叢ブロックの合併症3つ,これは覚えていました.

③交通外傷,大量の腹腔内出血でショック,顔面も外傷で開口不能,

導入方法,麻酔管理,準備すべきこと,大量出血しました主治医に何を依頼しますか???なんとか,ガーゼ詰めて帰ってもらいますと答える→それがヒット,術後気を付ける点→輸血の副作用やICUでの呼吸管理鎮静について

  • 実技

①女性の右上葉切除,使うチューブの種類?不適切な位置の左用ブロンコキャスをなおす.左B6をだす.

次に挿管してブロッカーで右をブロック,ブロッカーが深すぎた場合と浅すぎた場合何が問題となるか.

ファイバーは実際よりも分岐がわかりやすいです,痰とか出血とかないし,まっすぐだし.(あたりまえ)

②C/Sの腰麻と硬膜外(問題は硬膜外のみ).どこから入れるか?位置の決め方(ヤコビラインとか),実際清潔手袋はいて穿刺,局麻も,何センチ挿入する?

TEEでA弁短軸描出,何が見えるか.左室流出路長軸描出,何が見えるか,TEEの禁忌は?

TEEも実際より描出しやすいです(個人差がないし).普段TEEを使ってない人も,どのくらいの深さで何度で何が見えると暗記しておけばクリアできそうです.

③ACLS,局麻中毒でPEA→蘇生開始→Vf→ショック  でした.局麻中毒の対応は?(脂肪乳剤の話)

赤ちゃんの胸骨圧迫と人工呼吸(ショックはなかった)

④男の人のTAP画面描出,何が見えるか,どこに入れるか,使用する薬剤は?ブロックされる神経の名前?どのくらいの間効く?どのように入れる?(血液の逆流がないか確認するとか,少量入れてみて位置確認するとか),ファントム平行法で穿刺,

SG,穿刺するときの体位(トレンデレンブルグ体位),エコーでAとVの見分け方,実際シースまで入れる.ガイドワイヤー何センチ入れる?SGの進め方,圧変化曲線を書く.

シースが入ったのに逆血ありません,どうしますか?→先端位置の確認(ちょっと引いてみる)ほかには?と聞かれたので造影.

  • さいごに

本当に青本には助けていただきました.かなり効率よく勉強できたと思います.筆記は麻酔学会の出したガイドラインや過去問の解説までよく読んで,うろ覚えではなくきっちり暗記することが大切だと思いました.私は口頭でパニックになり,帰りの電車で答え損ねたキーワードをたくさん思い出し,悔しい思いをしました.頭の中で整理するだけでなく,焦っても確実に答えられるように声に出して練習をした方がよいと思います.あたりまえの内容でも意外と追い詰められると浮かばないものです.

最後に,これを読んでくださっている皆様の幸運を祈っております.

体験談⑮

筆記試験
先生のPDF資料で最初とりかかったのですが、各パート頭のmix問題をほぐしていくのが難しくて断念。
54回、53回、52回とさかのぼって3冊をものにしてから、もう一度、PDF(解答つき)で分野別に復習しました
直前期には47-54回までの問題文をPDF化したものを模試化して毎日1年分ずつ。A・Bはどの年も95%くらい。Cは70-80%くらいの仕上がり
当日朝は5253のB問題を見直したら、ズバリの問題がいくつかあった印象
A問題 例年通り過去問からでした。90問に減った影響で歴史問題がBの頭にいったくらいでしょうか。自己採点 90%以上
B問題 初めの見開き8問で確信を持てる問題がまったくないくらいの難易度。試験中に○だろうなと思えたのは10/55くらい
C問題 みたことのない問題が多くてこちらも確信はもてる問題はあまりなし。Bよりはマシ、という程度でしょうか。
口頭試問の勉強を始めてから、最近の口頭試問から転用されている問題もあったのでは、という発見がありました。
筆記の過去問にある程度メドがついたら、C問題対策として先生の口頭試問対策本を通読しておけばよかった、と思いました。
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口頭試問・実技 初日9/30(金)800 4組目の3番手
東京の先生が主の試験官、もう一人は大阪医大の先生
「ふだんの麻酔と試験ではどちらが緊張しますか?」 → 「試験は1発勝負なので」と言ったら「試験は毎年あるから、また受けられるじゃない」と(汗
 
口頭試問(2問 30分)
78歳 男性。ちょっと肥満気味の身長・体重。横行結腸がんに対する腹腔鏡下手術を3週間後に控えている。糖尿病でビグアナイド系薬を1剤内服。
SSSでペースメーカーが入っている。2か月前に狭心症を起こしており、アスピリンとニコランジルを内服している。
術前検査は何を追加しますか? HbA1C、凝固系、心エコー、呼吸機能検査 等
内服薬をどうコントロールしますか? ビグアナイドは当日中止、アスピリン、ニコランジルは継続で
麻酔計画はどうしますか? 凝固に問題がないので、全硬麻 A1V2で
(モニタに映っていた血液検査所見が実は2例目のもので、この症例の間は手元の紙と試験官からされる質問のみと気づくまで時間がかかりました)
ペースメーカがDDDでした。術中どうしますか? → DOOと言ったら苦笑され 業者さんに任せます、と(それがいいね、と)
手術開始しばらくして血圧がさがりました。硬膜外からメピバカイン○○mlを打った、セボ1.5%で維持している等の条件が与えられる
 → 急速輸液、麻酔深度↓、昇圧薬(具体的に? エフェドリン、フェニレフリンを試してもダメならノルアドなどカテコラミンで、と回答)
術中、心臓の動きを常にモニタするには? → 心電図(5点誘導で)、経食エコー(かなり誘導されてやっと言わされた感じ。うちは心外がないのでと言ったら、心外以外の手術でも経食は有効なんだよ、買ってもらいなさい、と言われました)
接遇問題として、ICUの先生に引き継ぎを、とのことでした
76歳 男性。交通外傷。詳細設定わすれました
 で、①のものだと思っていた血液検査所見がじつは②のもので Hb 5.1PT-INR 2.2
 開口5mmしかできません。頸椎写真ではあきらかな損傷はなし
管理上の問題点を挙げてください → 病歴などの情報不足、フルストマック、頸椎損傷の可能性、大量出血による循環不安定、など
気道確保をどうしますか? 意識下ファイバー挿管を、と答えたら、「開口5㎜だよ」と言われ、輪状甲状穿刺を、と言ったらもう一声と誘導されて気管切開をあらかじめ置く、ということに
輸血は何をどれくらい用意しますか? RCC 10FFP 10PLT 10は最低でも、と
導入はどうしますか? 気管切開がおかれているのでセボフルランを1.5%くらい流しながら、フェンタをと言ったら、「オピオイドは導入薬じゃない」と遮られ、「プロポフォール 1mg/kgで」といったら「ちょっと多いかな」とのコメントながらとりあえず認められました
術者が出血をコントロールできません。麻酔科であるあなたは何をしますか? → 応援を呼ぶ 術者との対話 「危機的出血の非常事態宣言」に基づき、コマンダーになる
                                       ダメージコントロール手術で乗り切ってください、と提案
ガーゼパッキングで腹膜のみを閉じてICU移送となりました。管理上問題となることを挙げてください
 → 循環が不安定になりうる、易感染性、ARDSを起こしうる etc
ARDSっぽいことが起こりました。換気設定をどうしますか? → VCV 6-8ml/kgで10-15/分。多少の高二酸化炭素血症は許容します
そういうのをなんと言いますか? → permissive hypercapniaと言ったら、「肺保護戦略だね」と言われました
鎮静はどうしますか?具体的な薬剤と流量を3つ → DEX 0.2-0.7μ/kg/h、ミダゾラム 2mg/h(ちょっと多いかな、と言われました)/プロポフォール 4mg/kg/h(これもちょっと多めかな、と言われました)
 最後に「先生は自分が受かってると思いますか?」 「だいぶ怪しかったのでギリギリかと」 「たしかに怪しかったね(笑 社会性○、態度○ 合格です。実技もがんばってください」と
ホッとしましたが、この場で合否を言っていいの?という感じでした(笑
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実技試験
実技ブース (10×4 実際に部屋の中では二つで8分と。③では硬麻5分、TEE3分と言われました)
-1 ACLS 成人 腋下神経ブロックをしたら意識不明になりました。試験官Bが研修医です
 患者さんに声をかける。Bに応援とAEDを頼む。心マ開始。本気でやったら机が壊れそうになって、「心マできるの分かったからここからはフリでいいよ」と言われました
 PEA。心マ継続。Vf→AED到着して装着。ショック(2相性→Jを問われる)→すぐに心マ再開。流れを忘れましたが、エピネフリン、アトロピンを答えさせられました
 心マで押す場所、深さも問われていた気がします
 局所麻酔中毒が疑われます → 痙攣防止にミダゾラムを。イントラリピッド 1.5ml/kgをと言ったのですが、それは薬としてなんですか?と言われ、脂肪製剤と言い直し
-2 PALS 3か月の赤ちゃん 入院中 (設定わすれ) 試験官Bが研修医です
 気づく 刺激する バッグバルブで呼吸補助 Bに応援を頼む
 心マ(ペース、押す場所、深さなど) 応援が来た → 挿管の準備など
 あまり出来た感じがしない
-1 DLT 小柄なおばあちゃん。右肺上葉切除予定
 何FrのDLTを使いますか? 左用35Fr
 すでに30cmくらい入っていて、気管支ファイバーを渡されて評価してください
 浅く引き抜いて青カフの位置を調整。 見えているのがバイファケーションである理由は?(そんなん最初に分岐してるからじゃないの?)
 他、左、右の何番、何番を出せ、と
 分離換気をしてみせてください、ということで実際に鉗子をとめさせられたり
-2 気管支ブロッカー 同じ手術をブロッカーでします。挿入してください
 こちらは挿管するところから
 ブロッカーはどこに留置しますか
 ブロッカーがずれたらどうなりますか?
-1 硬膜外穿刺 脊硬麻で帝王切開することになりました
 硬膜外、何番から入れる? T12/L1
 椎間の決め方をやってみせて ヤコビー線のところが~と実演
 消毒を2回ぬりますね。2回目のポイントは? 塗り残しがないようにと答えましたが、あとで上の先生に聞いたら、「1周目より広く塗らない」が正解のようです
 人形はどんどん向こうの方へ逃げてしまうので乱刺ししたら「患者さん痛がっちゃうよ」と言われました。結局うまく挿入できず(入らなきゃ入らないで接遇も兼ねていたのかな)
 何センチ留置しますか 5cm
-2 TEE
 まったく操作できず
 なんとか断面となんとか断面を出して
 出せないとイラストが出てきて、右房はどれ、無冠尖はどれ、僧帽弁後尖はどれ、とか
 たぶん大動脈弁短軸像。もう1個はよくわからない
 TEEの禁忌を3つあげて → 食道静脈瘤しか答えられず。開口不十分といったら、「それは出来ない理由で、禁忌じゃないね」と言われて却下。
④ブースに入る前に控室で20分待ち。資料もみられずひたすら座るだけ。不毛
-1 腹横筋膜面ブロック
 バイトのお兄さんのお腹にエコーあてて筋肉の同定。局麻を入れる層。
 何神経に効く? 何をどれくらい入れる? 持続時間は?
 ファントムで神経に見立てたものに平行法で針を誘導する
-2 スワンガンツカテーテル挿入。
 内頸静脈穿刺と同じ手順でエコーガイド下穿刺。実際に入れないとダメっぽかった
 AとVの見分け方
 シースを進めていったら不整脈が出ました。どうしますか? → 数cm引き戻す、でよかったのかな?
 カテ先端の圧力変化をタッチペンでiPad上に書く
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内頚がスワンガンツに変わったくらいで、出題されていること自体はみなさんの体験談どおりだったのに活かせなかったのが残念
エコーが苦手で、ブロックも内頚も手元が怪しく。TEEもブロッカーも未経験なので出たら困るな、というものにすべてぶち当たった感じ
実技と言いつつ、意外にしっかり知識も問われる印象。救済も兼ねているのかもしれませんが
出来ない手技はせめて操作法とか基本的なことをしっかり読んでおけばよかったな、と

 

お世話になりました。

体験談⑯

青本とこのサイトを作ってくれた先生に心から感謝。
実際に口頭試問を受けてみて思ったが、青本の口頭試問過去問集は学会発表の過去問だけでは絶対に作れない。13年目麻酔科医大先生と、体験記を投稿してくださった諸先輩方の血と汗と涙の結晶です。
自分は確実に劣等生なので劣等生が努力でカバーして合格に至った体験記です。
 
【勉強のながれ】
数年前からこのサイトや他のブログなどの体験記を眺めていた。
4月から勉強開始。最初はダラダラ。
6月から本腰。
土日の非番時はカフェで5時間以上勉強。
平日非番時はカフェで2時間以上勉強。
たまに息抜きも。
独身でよかったと思った。
 
【意気込み】
「結果がたとえ不合格であったとしてもこの半年間の勉強が足りなかったからではなく、この7年間に問題があったのだ。そう思えるような半年間にしよう。」
職場の夏季休暇を筆記試験前と口頭試問前に割り振った。
湯島天神で合格絵馬も書いた。
【神戸宿泊先】
賛否両論あると思うがポートピアに泊まって正解だった。
【神戸服装】
みんなスーツ。
自分はスーツ、に見えるような薄手のジャケットとジャケットとほぼ同色のGUのストレッチパンツ。
白い薄手の半そでYシャツにまじめそうに見えるネクタイ。
GUの真っ黒なスニーカー。
緊張すると汗を大量にかき、汗をかくと余計に緊張するのでその対策として上記のような服装でのぞんだ。
 
【筆記】
4月から 市販の過去問7年分5回以上
参考書 市販の過去問 ネット
語呂をたくさん作った。
歴史問題
完全に捨てた。実際それでよかった。
計算問題
試験本番で解けそうな問題にしぼった。式を3つ以上組み合わせるようなシャント率計算などは完全に捨てた。実際それでよかった。A-aDO2の問題について。room airFiO20.2ではなく0.21。過去問は0.2で正解を選べる問題ばかり?であったが今年は違った。横着したせいで必死で覚えた計算式を活かせず1問落とした。激しく後悔。
A問題 自己採点95%
過去問の選択肢1つ1つまで理解しておけばok
言うのは簡単だがこれにすごく時間を費やした。
B問題 30% 
解けないのが普通。それでも過去問の知識と経験と常識で15%はいけるはず。
大事なのはパニックを起こさないこと。それだけ。
わからなさ過ぎてニヤついてしまう自分を楽しむこと。
それでよいのだとB問題後の休み時間にわかる。
C問題 70% 
時間が足りなくなりそうだった。
「正しいものを選べ」なのか「誤っているものを選べ」なのか。
いくつ選択肢を選べばよいのか。
マークミスはしていないか。
当然すぎるほど当然だがこれらを必ず確認すること。
当然のことができなくなるのが本番。
試験会場には本当に魔物が住んでいる。
問題文の右上に全問でかでかとX1X2X3と書いてから問題を解いた。
途中のトイレ退室可!
見張り役の人ついてくるけどトイレで気分を入れ替えるのはとても有効。
トイレ行ってもたぶん減点とかないはず。
でも時間配分には注意。
おそらくA問題、B問題くらいしかトイレに行く時間はないはず。
自分はB問題で「ウケるー!全然わかんねー!」ってなったのでとりあえずトイレに行った。
 
【口頭試問対策】
8月終わりから 「青本7年分+それより古い問題で見ておいたほうがよさそうなもの」を3回以上
参考書 青本 ネット 市販の筆記過去問集
分野別にリストアップした上で青本をベースに自分なりのメモを加え勉強した。
先生!リストあると便利です!もし余裕があったらぜひ!
誰かに面接官役をお願いして、とかはしなかった。
ただ短文でキーワードを並べられるような練習は声に出して行った。
青本の口頭試問過去問集は明日からの臨床にも役立てられるようなもの。
市販の筆記試験の過去問集は試験に受かるためにあるもの。
ぜひ先輩から1年前の青本をゲットして早期から毎日熟読すべし。
試験別の合格率を見ても口頭試問の対策こそ、この試験の最重要項目なのではないかと思った。
よく「筆記が終わってからの1週間で仕上げました」的な体験記を目にするがおそらく現役で旧帝大に受かるような秀才や大学病院クラスの豊富な症例経験に恵まれた方たちのセリフだと思う。
自分はそういう部類の人間ではないと確信していたので努力でカバーした。
後は本当に運だと思う。
後は運次第、そう思えるところまで努力すること。
待合室で長時間緊張した状態で待たされること、ギュウギュウ詰めのエレベーター、ホラー映画のような薄暗い長い廊下、冷酷な試験官などについて体験記をもとにイメトレを重ねておくこと。案外これが役に立った。「あぁ、これがウワサの!」みたいな感じですこし感動したし、それほど雰囲気に飲まれることはなかった。もちろん死ぬほど緊張はしました。
 
【実技対策】
9月から 青本リストにある過去問出題歴すべて確認。青本にある実技試験出題歴リストが秀逸!
参考書 ネット ブロックの本 youtube
麻酔器の始業点検、エコーなどは職場で練習した。始業点検は初期研修医に学会HPの点検項目を渡して、できていないところを指摘してもらった。
清潔手袋は毎日気合いを入れて誰から見ても清潔に装着できるようにやっておきましょう。
【試験前日・当日】
試験の性質上直前にいろいろな情報が飛び交います。
「前日に出た問題は出ないだろう。」
と思っていたけど直前情報で気になったところは確認しておいた。
実際に実技試験は直前情報とかぶっていたものもチラホラ。
 
【口頭試問内容】
1問目
70代男性
既往の情報なし
TIA症状あり。頸動脈狭窄を指摘されている。
狭心痛もあり。
テレビ画面で3DCTangioCAGが提示される
左頸動脈、LADCX?の狭窄あり→指示棒で指すだけでもいいよと言われた
CEACABGどちらを先にやるか?
その根拠は?
CEA先行となった。
CEA術中に使用するモニタリングとそれに適した麻酔方法は?
MEPを使用することになった。
術中にMEP低下。原因と対応は?
MEP低下を術者に伝えるが術者に何をしてもらいたい?
抜管するかどうか?
術後の管理に気をつけることは?
その後同じ患者でCABGやることになった。
オフポンプで回旋枝吻合中に血圧低下。
原因と対応は?
2問目
60代男性  肥満。
舌癌でオペ、放射線治療を行った既往があり今回は腹腔鏡下の結腸癌オペ
注意すべき点は?
DAMカート用意するならカートに何を入れておく?
Hb10、トランスアミナーゼ50台、クレアチニン1.8、血小板11万のデータ提示される。
問題点と必要な準備は?
麻酔はどうする?
導入後のカプノ提示。
所見は?→うまくマスク換気できていない様子。
対応は?
経口エアウェイ入れたら換気できて挿管も3回目で入った。
低流量麻酔でスープレン使うことにした。
低流量ってどれくらいのFGF
呼気濃度を6%にしたいがスープレン設定濃度は何%にする?
etco2、吸気co2、呼気スープレン濃度のアラーム設定はどうする?
圧、換気量曲線?が提示され、現在の呼吸器の設定はどんな風になってる?
気腹、頭低位にした際に気道内圧上がって換気量減った。
原因と対応は?
手術は無事終了した。
出血もそんなにしてないし、輸液もたくさんは入っていない。抜管しますか?そう判断した根拠は?
p/f ratio、皮下気腫、頭頸部の浮腫などの情報が一切提示されていなかったので、「それらを評価してからの判断にもなると思うが」と断った上で肥満があり、導入時のマスク換気困難挿管困難エピソードもあるので抜管せずにICUで人工呼吸管理を継続と答えた。
モジモジせず、背筋をのばして面接官の目をみて話した。
「緊張しているけど頑張っています!自分は誠実な人間であります!」感を出せるように心掛けた。
面接官がとても優しかった。
誘導には確実に乗れるように対応した。
正解がわからなくても自分の考えを簡潔に述べるように心掛けた。
問題が自分の苦手な小児、救急、ペインではなかった。
麻酔の神様がこの半年間の自分にご褒美を与えてくださった。そう思った。
「先生がスラスラ答えてくれたから時間が余りましたね。」
とのねぎらいの言葉に本当に涙しそうになった。
【実技内容】
経鼻ファイバー
表面麻酔 鼻腔前処置 鎮静薬なども具体的に
輪状甲状間膜穿刺
youtubeが一番わかりやすい
無痛分娩のエピ、どこから刺すか?どこに効かせるか?
帝王切開と勘違いして下位胸椎穿刺で話を進めそうになったが「術後の創痛が」といったところで
「無痛分娩だよ?」と指摘され急いで修正。無痛分娩については過去に出題歴がないことに違和感を感じ、念のために対策をしておいたので「ほんとに出題されちゃったよ!」って感じでなんとか答えることができた。当方無痛の経験はゼロ。
TEE4チャンバー  M弁前尖どれ?
経胃短軸  何か所見ある?そういう所見があったら心電図ではどういう変化になりそう?
CT室でCPAになって外科医が挿管までしてくれた。
綺麗なsinusの波形が提示されPEAの診断でシンマ→カプノがほとんどでないけど原因と対応は?→2分後波形確認でVFDC  J数は?単相性なら、二相性なら、と答えたら「じゃこの除細動器はどっち?」と聞かれ「biphasic」の文字が見えたため二相性と答えた。でも除細動器のJ数がMaxどれくらいまであるかで簡単にわかるみたい。そう後から友人に教えてもらった。「試験官を研修医だと思って」と言われたがACLS受講時のようにはっきりと役割分担という感じでもなくその場に何人いるかもよくわからないもんやりした状況設定だったので結局最後まで自分でシンマしてしまった。
乳児の多指症オペ後抜管してリカバリールームにいたらcpa最初1人しかいないからそのつもりではじめてください→シンマ換気30:2でやって終わり
エコー下鎖骨上腕神経叢ブロック
人間にエコーあてて動脈、静脈、神経、肋骨、胸膜きかれる
静脈だけがキレイに出せずモタついていたら「じゃ次」
どこに局麻入れるか
局麻の種類と量
ブロック効果の持続時間
ファントムにエコーあてて平行法で神経ブロック。何神経かは言われない。
エコーでみて標的の深さは?
薬液注入時の注意点は?
筋弛緩モニターを母子内転筋で見たいから正しくつけてみて
母子内転筋以外にはどこでやる?
スウビ筋
じゃスウビ筋見れるようにモニターつけてみて?
今年のニチマに参加した際に日本光電のTOFウォッチが置いてあるブースで練習させてもらった。
メアド書いたら後日、TOFウォッチの解説動画が入ったUSBを届けてくれた。
この動画が非常に参考になった。電極白黒の違いとか加速度センサーの向きとか。
人形に右内頸静脈CV穿刺
体位は?
動脈、静脈どれ?どうやって区別する?
穿刺の位置のメルクマールは?
ガイドワイヤー何cmまで入れる?
不整脈でたらどする?
実際にカテまで穿刺
air引けて「まさかの気胸か!?」と焦ったがエコーでは針先が血管内だったのでair無視してガイドワイヤ挿入
ダイレーター穿刺時に「メスがない」と言ったら元からおいてないから使わないでよいですと言われた
ダイレーターも人形がボロボロになるから深く入れないでと言われた
カテ入れたけど逆血こないときの原因と対応は?

体験談⑰

筆記試験
4月頃から過去問を解き始めました。最初は3-4年分解くつもりでいましたが、夏頃A問題が90問に減るという事を知り、ますますプール問題を落とす訳にはいかないと思い、結局6年分を3周くらいしました。A問題に関しては自信が無い問題は数問程度でしたが、今年の問題は選択肢的に解ける問題はなく、細かく記憶していない問題はきつかったです。BC問題は正直、ほとんど分かりませんでした。自信を持って解いた問題は数問・・・という感じでした。ただ、周りの人も同様に感じていた様子です。
今までの体験談から、BC問題は解けなくても大丈夫!と思って試験に望んだものの、あまりの出来なさに3日位は立ち直れませんでした。
 
口頭試問、実技試問
聞かれた内容は体験談16の方と全く同じと思われますので、割愛させてください。試験中は基本的に誘導してくれる感じはなく、また早く終わった場合も、「雑談しちゃだめなんだ。」と言われ、時間内でも退室するか、部屋でじっとだまっていました。ただどの部屋の試験官の先生も優しそうな感じで、こちらが明らかに勘違いしている場合には訂正してくださり、基本的には受からせるための試験という印象を受けました。

 

最後に、おかげさまで合格することができました。筆記試験に関しては青本を参考にする余裕がありませんでしたが、口頭試問、実技試問では非常に役に立ちました。小さい子供いるため休日も勉強にあてられる時間はほとんど無く、勉強できるのは夜中だけでしたが、それでも無事合格できたのは青本のおかげです。お世話になりました!(口頭試問の直前、ポートピアホテルのロビーで勉強している人のほとんどが青本読んでいましたよ。すごいです!!)

体験談⑱

口頭実技は最終日の受験でした。おかげさまで無事に合格できました。
 
口頭試問
1問目:2か月男児。満期産。50㎝、4.8㎏。鼠経ヘルニア嵌頓の診断で、緊急で腹腔鏡下ヘルニア修復術が予定された。
・知りたい情報は何か?
・麻酔管理上の注意点は?
・具体的に導入手順を述べよ
・麻酔維持はどうするか
・術後鎮痛はどうするか
腸切除も行い、手術が終了し抜管しました。病棟帰室後、SpO2が低下しました。
・何を疑う?対処法も述べよ。
結局、再挿管し、ICUに入室しました。
・鎮静薬を具体的に述べよ。
ここで、モニターで側面像の臥位の腹部単純写真(乳児なので胸部も写っているが)を見せられる。(Free airたっぷり)。バイタルサイン(頻脈、低血圧、Septic shockの状態)を示される。
・この画像をどう評価する?
・どういう状態かを外科の主治医に説明してください。
・今後、どういう治療計画を立てるか?
すぐに手術室で緊急手術になるでしょうね。これで1問目終了!
2問目:45歳女性。普通の体格。腹腔鏡下子宮筋腫核出術を全身麻酔で予定されている。喘息の既往があるが、現在、呼吸症状なし。
・術前に知りたい情報は何か?
・具体的な麻酔導入方法を述べよ。
導入直後にSpO2が低下しました。
・何を疑う?
血圧低下、顔面や体幹に発赤、膨疹が出現しています。
・どういう状況ですか?
・どのように対処しますか
・手術はどうしますか?主治医と協議してください。
結局、手術は延期となりました。
・アナフィラキシーの時に、必要な検査項目は?
皮膚パッチテストで、ロクロニウムとベクロニウムが陽性でした。
・今後手術はどうしますか?
CSEAで手術が無事に終了しました。ところが、手術翌日に、坐位や立位で増強する頭痛が出現しました。
・診断は何ですか?
・治療法は?
ブラッドパッチをすることになりました。
・具体的にどのように行いますか?
以上です。
入室すると、二人の試験官がいらっしゃって、問題数が多いので、手短に、1分以内で答えてねと言われました。各質問は、それぞれ何個答えてください、と言われます。答えに詰まっていると、次に進んでしまいます。結局、5分前のノックより先に終了し、早々と退室させられました。
実技試験
1部屋目:ACLS
成人人形とモニターが準備されていて、人形は挿管済み。全身麻酔導入し、挿管終了後という設定でした。
まず、モニター波形(心静止)を示し、これはどういう波形ですか?
どうしますか?試験官の一人を研修医と思って、指示を出してください。
心マの仕方がわかりません。見本をみせてください。
回数、深さ、圧迫部位、呼吸回数などを答えます。
ETCO210以下の波形を見せられて、これをどう評価しますか?どう改善しますか?
ここで、波形がVfに変化します。どうしますか?
除細動をします(ジュール数、注意点などを答えます)
除細動後、すぐに心マ再開したところで、いったん終了。
かと思いきや、奥のテーブルから乳児の人形が出てきます。
4か月の男児。多指症の手術終了後で、抜管してリカバリールームに移動したら、心静止になりました。研修医と2人だけです。どうしますか?
心マしながら、2人法の回数、心マの深さ、どこを押すかを聞かれました。薬剤までは聞かれませんでした。
これで終了で、時間は2分ほど余ってましたが、終了まで、退室できないとのことで、試験官と少し談笑してました。
2部屋目:DLTとブロッカー
女性。肺癌で右上葉切除予定です。分離肺換気をします。
DLTのサイズは何?
模型にDLTが挿入されています(30㎝近く入っていました)分離肺換気ができません。正しく入れ直してください。(最初、Secondcarinacarinaと間違えていたので、ここでかなりの時間をロスしてしまった。)
左の第二気管支とB6を出してください。(試験官にかなり急かされるのであまり考える時間もなく、次の質問へ)
今から手術がはじまります。左の分離肺換気をしてください。
別のテーブルに移動します。結局ブロッカーを入れることになりました。
入れてみてください。(人形に挿管するところから始まり、ブロッカーを入れて、ファイバーで確認しようとしたところで、時間切れ
3部屋目:EpiTEE
CSEAで帝王切開をします。硬膜外はどこから入れますか?(焦って、Spと間違えてL3/4と答えてしまい、Th12/L1と答えなおすと、L3/4は何?と聞かれました)
では、実際に手袋をして、硬膜外をしてみてください。(硬膜外の模型は初めて触りましたが、皮膚が弾力があって、かなり押さないと棘間がわかりにくい。抵抗消失法で硬膜外に達して、シリンジを外した瞬間に、水が逆流してきて、やばいっと驚いていると、模型だからこんなもんだよ。デュラパンじゃないから大丈夫!と。チューブは何センチ入れる?模型だから今日は2㎝にしといてね。チューブが入った時点で終了。
急かされて奥にはTEEが挿入された模型あり。
まず、四腔像を出して、M弁前尖どれ?右室どれ?
A弁の短軸像を出して、無冠尖はどれ?
TEEの禁忌を3つ答えよ(食道静脈瘤と食道術後。もう一つは何だろうと考えている間に時間オーバー。
4部屋目:エコーガイド下ブロックとPAカテ
若い男性が右鼠径部を出していて(黒のビキニパンツ装着)、大腿神経ブロックをするので、エコーで出してください。神経どれ?動脈、静脈との関係は?どうやって穿刺する?薬は何をどれだけ入れる?持続時間は?
次に、外側大腿皮神経をエコーで出してください。(急かされて、大体のところでこの辺りと答えたらOKな感じでした)
神経の模型ゼリーに、エコーを当てて、実際に針を神経近くに挿入してください。薬を注入するときの注意点は?
PAカテのシースを入れてください。どこから入れる?エコーガイド下はどうする?動脈と静脈の見分け方は?ガイドワイヤーは何センチ入れる?PVCが出ました、どうする?シースを入れたら血液の逆流がありません、どうする?
SGカテを入れて、カフをインフレートした時点で、タブレットを見せられ、縦軸だけ数値が書いてある表に、SGカテを挿入していくときの波形を書かせられました。ちょっととまどっているところで時間終了。

 

とにかく質問の多さにびっくりし、テンポよく答えないと、すぐに時間がなくなってしまうというのが感想です。あまり考える時間がないので、日頃からやっていないと難しいなと思う半面、まんべんなく麻酔症例をこなしていれば、大丈夫だと思いました。試験が始まる前は手が震えるほど緊張していましたが、実際始まると、問題が多すぎて、緊張する暇もありませんでした。試験前3か月くらいは、どこに行くにも青本を持ち歩き、ながめていたおかげで、無事に合格することができました。ありがとうございました!

体験談⑲

口頭試問、実技は割愛させていただきます。

まず筆記試験は6月に入って勉強し始めました。6,7月で6年分を一周、8月に2周目、9月の初めに3周目で、試験直前に間違っていた問題のみ正解するまで確認しました。
結果、A問題は9割、B問題は3割くらい?、C問題5,6割だったんじゃないかと思っています。

口頭試問、実技は2日目午後の部でした。関東圏から日帰りで、当日朝出発、20時頃帰宅しました。
勉強自体は筆記試験前に5日間くらい青本口頭試問過去問を一通り確認して、筆記試験後にもう一度見ました。あとは試験当日の移動時間で頭に詰め込みました。
実技はaclsの確認と始業点検を暗記して、それ以外は普段の仕事の内容である程度カバーできたかと思います

服装に関してですが、私は妊婦だったので、事前に麻酔科学会に問い合わせをして、スーツじゃなくても良いか確認しました。特にドレスコードはないので、(妊婦でも妊婦じゃなくても)どんな格好で来ても良いとのことでした。普通の服にスニーカーで行きました。
口頭試問は、間違っていると、ん?と言って質問の仕方を分かりやすくしてくれたり、誘導が少しはあったと思います。
おそらく加点方式なので、間違いかもしれなくても思いついたことはなんでも言った方が良さそうです。

実技ではPALSの一人法は間違えがいくつかありましたが、それでも合格でした。ブースは4部屋ありましたが、時間が余った部屋では、何か訂正しときたいところない?と言われて、間違えたところを訂正させてもらえました。

筆記試験が終わるまでは、ほとんど口頭試問実技の勉強はできませんでした。口頭試問は過去問だけなら学会から発表されていますが、答えを一から自分で作るのは大変です。短い時間で合格できたのは青本のおかげです、ありがとうございました。

体験談⑳

筆記試験

対策としては、5年分の過去問を2周と、3周目は間違えた問題のみをピックアップして解きました。また過去問の解説を読んで分からない問題については、教科書などで勉強する、という風にして勉強しました。2月頃に初めて過去問を解きはじめましたが、最初は1問にかなり時間がかかってしまい、1冊終えるのに1か月以上かかってしまいました。集中して勉強できない期間もあり、9月初めにようやく2周目が終わり、筆記試験当日までに、間違えた問題を中心に3回目に取り掛かりました。試験当日はB,C問題では自信をもって答えられた問題があまりなく、かなり落ち込んで帰りました。今年は選択肢の組み合わせで答えられる問題がなかったので、うろ覚えでは完全に回答できず、焦りました。

口頭試問

対策を始めたのは8月半ばです。まず学会HPに掲載されている過去問を自分で解き始めましたが、自分一人で答えを作ることに限界を感じ、8月末に青本を購入させていただきました。青本のお陰で、限られた時間の中で、効率よく勉強ができたと思います。

口頭試問・実技の実際の体験は以下の通りです。

口頭試問

1例目:糖尿病性腎症で透析患者のAS患者さん  AVR予定

まず検査所見や経胸壁エコーの所見を見て、問題点を上げる。
次に胸部CT(大動脈弓部に石灰化あり)を見て、AVRを行うにあたっての問題点を問われる。
麻酔導入後に血圧が低下したが、何を考え、どう対処するか?
送血管を右大腿動脈、脱血管を上下大静脈、左室ベントを右上肺静脈から入れたところ、MEさんから、送血管に抵抗があり、十分な送血ができないと言われた。何を考えどう対処するか?
術後ICUで呼吸器の設定はどうするか?
術後管理でどのようなことに留意するか?
術後、看護師さんから、S⊽O2が一時下がりまた戻ったと報告があった。何を考えるか?
一過性の痙攣であった。その後どういう検査をするか?
2例目:全前置胎盤38週妊婦  全身麻酔で帝王切開予定

この症例の問題点は?
術前に準備して置くべきことは?
麻酔導入の前に準備すべきことは?
麻酔導入からの具体的な流れを説明(挿管まで、挿管から胎児娩出まで、胎児娩出以降に分けて)。具体的に薬剤の投与量も含めて説明しました。吸入麻酔薬の濃度についても聞かれました。

生まれた胎児は心拍数90台であった。まず何をするか?

胎児娩出後大量出血。今後考えられる問題点は?

挿管のままICUに入室した。呼吸器設定は?

試験官の先生は2人でしたが、問題を出されるのは一方の先生のみでした。

答えにつまると、何か答えがでてくるまで粘って下さる雰囲気でしたが、時間も限られているので、テンポよく答えていく必要があると感じました。

実技

1部屋目
肥満男性。麻酔導入でマスク換気困難。モニター画面を数秒見て、問題点を述べる。SpO2が徐々に低下しており、カプノグラフが閉塞性パターン。
マスク換気でtriple airway maneuverを説明して、実際にやる。試験官の先生が手を貸してくれました。

その後声門上デバイスを使用して気道確保し、次にファイバーで気管挿管の流れ。もたもたしてしまい、挿管した後デバイスを抜く前に時間切れになってしまいました。

2部屋目
ACLS:PEAからVf、除細動の流れ。
胸骨圧迫は、どの部分を、どれくらいの深さで(5~6cm)、何回(1分間に100~120回)行うかを答えました。アドレナリン1mg、生食で後押し、上肢挙上、除細動器は二層性で、150Jでショック。研修医の先生に指導しながら、という設定で行われましたが、途中から自分で胸骨圧迫をし、パットを張るのと、薬剤投与は指示してやってもらい、実際除細動する際の周囲の確認は自分がやりました。
次に 新生児蘇生、発見時既に反応ない状態であり、自分1人。どうするか。
まずは自分でCPR。

3部屋目

硬膜外麻酔・TEE
硬膜外麻酔は、胃全摘予定の60歳台の男性に行う。どこから刺すか、その理由は?チュービングは何センチ?清潔手袋をはめるところから実際にやりました。

TEEは、シュミレーターで中部食道四腔像を描出し、僧帽弁前尖を指し示す。次に中部食道上行大動脈長軸像の描出を行う。大動脈長軸像の描出に手間取っていると、絵が出されて、頭側はどちらかと問われました。最後にTEEの禁忌を問われました。

4部屋目
腕神経叢ブロック鎖骨上アプローチ:実際にボランティアの方にエコーをあて、神経・血管・筋など解剖を答える。
次に模型にエコーガイド下で実際に穿刺。神経がある深さ、薬剤の選択、投与量、効果の持続時間、実際に薬剤を入れる際の注意点などを問われました。
次にスワンガンツカテーテルを右内頸静脈より挿入。どの部分を刺すか説明。実際にエコーガイド下で穿刺する手技を行う。穿刺したところで、ガイドワイヤーは何cm入れるか、ガイドワイヤーを入れる際何に注意するかを問われました。最後に右房圧から肺動脈楔入圧までの波形をグラフに自分で描きこみました。

実技試験は制限時間が各10分で、あっと間に終わってしまうという印象でした。もたついていると時間切れになってしまいます。

 

最後に、私は主に口頭試問対策に青本を活用させていただきました。口頭試問では、普段自分が出会う機会のない症例も出題されていますので、限られた時間のなかで青本に大変助けられました。ありがとうございました。

体験談㉑

感想

青本は、筆記試験では合わずに使用しませんでした。

口頭試問・実技では青本メインで勉強しました。

一言要約

筆記試験は6年分過去問で余裕をもって合格できます。

口頭試問は6年分青本の過去問と謙虚さがあれば合格できます。

実技は運の要素もありますが、青本くらいはやったほうがいいと思います。

私は実技が不合格でした。

せっかくなので実技の体験記を載せます。次回受ける人の参考になればと思います。

実技試験

1 DLT+気管支鏡、ブロッカー

2 硬膜外麻酔+TEE

3 ACLS+PLS

4 TAPブロック+PAカテ挿入

が当たりました。他も似たような症例だったようですが、同日でも内容は変わっているらしいです。

1DLT+気管支鏡、ブロッカー

成人女性、右上葉肺癌。チューブはなに使います?と言われ、左用DBL35Frで。すると、シートが外され、用意しておきましたと。

換気できません。直してくださいとのこと。奥に入れすぎていたので青からファイバー入れて、浅くして膜様部を同定し、右左同定して再び深くして留置しました。その際に滑りが悪く進んでいかず、とても時間がかかりました。最後にすごい力をいれて、気合で滑らせて留置成功。その際によっしゃーオッケーと思わず言ってしまいました。

各部位の同定。右は膜様部が流入するのがB2,そこから時計回りにB3,B1と答え、その他もすべて答えました。

左はB6だしてと言われ、膜様部流入するのがB6ですと答えながら普通にB6出して、試験管に『はい』と言われ終了。試験官は画面でなく、模型の肺を直接見てB6と断定していました。

DLTで換気できないので、ブロッカーで換気してくださいと言われました。ここでトラブル。普通の挿管が、8.0チューブが濡れていないためか進んでいかない。3回トライして失敗。その間、ゼリーをつけたり、試験管が介助する素振りはなし。Cormack1なんで、そしてこのブロッカー好きなんで次をやらしてください!と言いながらタイムアップですと言われました。

そしたら、問題だけ聞いてくれました。

浅くしたら?換気ができません。

はぁ?といわれので、なら非換気側が膨らみますと答えました。

深すぎたらと聞かれ、右上葉が膨らみますと答えたところ試験終了が再度伝えられ終了しました。

2 硬膜外麻酔+TEE

帝王切開の硬膜外、留置レベルと場所を決めるためのマーカーを答えさせられました。TEEは簡単すぎて拍子抜けでした。硬膜外は3−4センチで抵抗消失し、針先から5cm留置して終了。

消毒薬の種類や手袋しますと伝えながら硬膜外麻酔をやったが、余計なこと言わんではよやって。と言われました。

TEEは無冠尖、右房、後尖、左室とTEEの禁忌3つを答えさせられました。

無冠尖のところでは、その他の弁尖も答えましたが、余計なことはいわんでいいよ。と言われました。

3 ACLS

局所麻酔中毒。舌がしびれてPEA。

最初波形みてと言われ、rate40/minの徐脈、洞調律です。と答えたら、でも動脈触れませんと言われたので、PEAですと答えて心マを開始する。

研修医役の先生に適宜教えながら行います。2015ガイドラインにそってやりました。どこを、どの頻度で圧迫するのか。ジュールなどが聞かれました。

局所麻酔中毒の際の対策を聞かれたので、20%イントラリピッドを1.5ml/kg をまず投与しますと答えました。

無事終わったかと思いきや、

全身麻酔覚醒後、回復室で、3ヶ月の子供が目の前で、あなたの目の前で反応なくなりました。どうしますか??と。シートに隠されていた子供の模型が。

すぐに心マ開始、まず心マ、研修医が来ました。30:2で換気させます。人とDCをと伝え終了しました。

4 TAPブロック+PAカテ挿入

最後のセクションはボランティアが寝ていました。エコーガイド下TAPしてくださいと言われ、各組織を答え、ブロックする神経(脊髄神経前枝)答えて終了。

エコーで神経模型出して、針でブロックする。薬液注入の時に気をつける点を聞かれました?

最後に女性にPAシースとPAカテ入れてくださいと。

硬針と思って使ってた針が軟針で、少し手間取り、試験時間があと少しと言われテンパりました。留置し、逆血確認しました。PAカテ留置します。

と言ったところ、突然試験管が、

『はい、ここでシース側管から逆血ありません。何を疑いどうしますか?』と。

尖端が右胸腔にある可能性、血管内にあると思って引いてくると血胸を誘発する可能性がある。すぐにレントゲンをとって位置確認します。絶対にここからシースの場所を変えません。と伝えました。

『その他に何を疑いますか?』皮下迷入、血管壁の先あたりなどです。血胸はクリティカルなのでレントゲンをとります。と伝えました。

ipadにPAを波形書いてと言われ、スケール間違え、書き直しが出来なかったので、波形が連れている旨を伝えました。a, x, v,yはかけませんでした。

結果、実技が不合格でした。

全く潤滑物質のない挿管チューブを介助なしに入れられなかったのが、一つの問題。それに加え、PA挿入時の細かな態度の減点があったのではないかと思われました。

後日、学会に試験結果の開示をお願いしました。

すると封書で回答していただきました。

客観的な採点は問題なく、専門医としてふさわしい接遇、態度が問題で落としたと伝えられました。

過去の事例を検索し、考察しました。

当方

挨拶はしました。

声は十分に大きかったと思います。少なくとも小さくはありません。

敬語で話しました。タメ語で一切、話してません。

あー、う~とかも言ってません。

“てへぺろ”などふざけた言葉も言っていません。

スーツで行きました。ネクタイもしていたと思います。革靴でした。

態度が悪いとされるような横柄な態度を取った覚えはなく、大変ショックを受けました。

全く不愉快にした理由がわからず、相当引きずりました。

今までやっていた、普段からやっている喋り方や態度が、専門医にふさわしくないのか自問自答の日々を過ごしました。

おそらくですが、

論文やガイドラインではこう書いてあって…と言うことが不愉快だったのかもしれません。

思いっきり滑らない人形に、力いっぱい押したりしたのがよくなかったのか、

よっしゃー、オッケーと言ったことがよくなかったのだろうか

TEEで聞いてもいないことを答えることがよくなかったのでしょうか

今後、受験される方にアドバイスをするとしたら、

はい、いいえ、わかりません

数字、値、聞かれた答

しか言わないことを薦めます。

論文がとかガイドラインがと言うと不愉快に思われる試験官がいるかもしれません。

おどおどして、自信なさげに答えていたら問題なかったのかもしれません。

何を言って揚げ足を取られるかわかりませんし、試験官も人間で、何百人も相手にしているので疲れているのでしょう。

合格率がもっとも多いとされるセクションで、もはや“落とす理由”を探しているのでしょう。

スーツで行って、接遇が悪いと言われました。私服で受験して合格している方も多数いるので、もう私服でも大丈夫なのでしょう。心マもするし、服は見ていないのでしょう。ジャージとか動きやすい格好で行ったらいいと思いました。

試験会場では、試験官は神様です。可能なら、その年の試験委員長クラスの偉い人は顔写真を事前にチェックして、鶴の一声落ちがないように、注意してください。こいつはムカつくと思ったら試験官である以上、落とせるので、有望な次回受験生の方にはこれらに気をつけて実技試験を受けていただきたいです。

そのためにも、すきを作ってはいけません。

まぁすべて、試験官に気を使えなかった僕が悪かったのです。靴底まで舐めるように気を使い、へこへこすべきでした。

僕は約40分間で麻酔科専門医という“サロン”にふさわしくない人間と判断されました。客観的な採点以外の主観的評価で落とされる試験が、天下の専門医試験で行われているとは信じがたいですが、現実です。

嫌いでムカついたら、点数はいくらとっても落とす試験ということでしょう。つまりは知り合いで、嫌いなやつが受験したら落とせるという試験ということです。

僕は今後受験するかはわかりませんが、こんな気分を次回以降の麻酔科専門医試験を受験される方に味わってほしくはありません。

この症例報告が、今後の皆様の実技試験対策に生かされれば幸いです。

僕の屍を超えていってください。

以上。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

筆記試験

5月末くらいから開始しました。

大きな教科書ミ◎ーは専門医対策には一切いりません。グー◎ル検索で答えは十分。

7−8年分やろうと思いましたが、周りに止められたのと、時間がなかったので6年分をひたすら繰り返しました。5年分ある程度できるようになって、6年前のものを解き出し、最終的に過去問6年分を正答率95%程度までにしました。一生使わないような設問、あやしいもの、難しいものは最終的には解答のみ暗記し臨いました。一日前に◎ケモンGOをダウンロードして、メンタルコントロールに走りました。

A 初見、分からない問題はなし。

ただし、配列が変わっていたり、答えが変わっていたりと、微妙なケアレスミスはあり。しかしどうあがいても81点は取れていたと思います。

(例年ならば合格を確信する。…が試験問題数が改定されここからも集中した。)

B 多くは不明。絶望。

C 文字が長く、考えさせられる問題も多く、疲労からケアレスミスをしてしまいましたが、5割はある印象。特別わからなくて手も足も出ない感じでなかったです。とても教育的だが、不適切な問題も多い印象を受けました。

個人的な感想ですが、試験中は、不適切問題、解答不明などは絶対あるので、それに怒るのでなく、許容して解くことが必要ではないでしょうか。ある程度混乱しても、別にいいや、満点狙ってないしと、自身のメンタル調整をするのがよいと思われました。

過去問をある程度やったら、知らないことを許容し、メンタルと健康に気を使う試験と思います。満点取ろうとする試験ではないし、合格すれば一緒なので。

6年分で合格を確信できます。

口頭試問、実技

口頭試問の問題、青本を暇な時に適宜おこないました。過去問はどこに公表されているのかわからず、青本を参考にしました。青本の答えに、自分の考えを混ぜて、覚えていきました。ここでも6年分のみと割り切って勉強しました。

9月に入るくらいには一通り6年分過去問を網羅し、9月半ばからは筆記メインで勉強して、筆記終了後に再度過去問を復習しました。脳死判定など暗記し、同期に問題を出しあいました。麻酔器点検も一応勉強しました。初日9時からの人柱だったため、やや復習の時間が足りなかったと感じました。

 

口頭試験内容

問題二例印刷されたプリントを渡され5分間みて、書き込み、返却し、少しして12畳くらいの部屋に案内されました。

試験管二人。

一例目: SSSでPMI後、大腸がん

二例目: 多発外傷、顔ぐちゃぐちゃ

詳細は解答を参考にしていただいて、細かい内容を記載する。

多分、試験官は基本救済の立場のようで、答えられないと、違う?問題を出してくれてました。

一例目

ハイライトは術中のPMの設定の設問。

VVIと答えました。

試験管:VVIでは何が問題になりますか?

電気メスの干渉が問題になるとは言われていますが、基本実臨床では用いているので、問題ないと思います。適宜技師さんなどと協力して確認して設定決めます。すいませんがわかりません。と答えた。

※解説 実はVOOを間違ってVVIと言ってしまうハプニング…その後の誘導にも乗れませんでした・・。

一応問題ないんですけどね。と言いながら、言い間違えていることに退出まで気が付かず。でも確認したら最近はDDDやVVIも、下腹部の手術や大腿の手術では可らしい。しかもたまたま次の週に同じような症例にあたり、MEさんに聞いたら、VVIでいい最初は行いますとのこと。その症例はVVIで完遂。。時代はかわりますね。来年はVVIやVOOなどペースメーカ設定の口頭試問が出るかなと思ったりしました。

なぜか一例目は腫瘍再発して、ペインの問題に変わりました。

腹部と臀部などの痛みが出てきて、アドバイスを求められました。

くも膜下フェノールブロックと腹腔神経叢ブロックを伝えました。腹腔神経叢ブロックは適応あるの??と聞かれ、バイアスピリン飲んでるんで、といったら、やめましたと言ったので、一応ありますと伝えました。同ブロックの合併症を問われ、大血管損傷、神経障害、感染症を答え終了。

実は、くも膜下フェノールブロックを答えさせ、腹腔神経叢ブロックは適応なしが答えらしいです。くも膜下フェノールブロックは排尿障害の合併症が起こる。という一連の事を答えさせる問題では?と意見がでました。

二例目 多発外傷

挿管について

顔のCTがぐちゃぐちゃ。CTの画面の横に開口5mmと記載されていたそうだが気が付きませんでした。顔のCTがぐちゃぐちゃすぎて、こんなの経口挿管不可能と思う旨を伝え、輪状甲状間膜穿刺で気道を確保すると答えました。

挿管されて手術室きたけど導入薬は?と言われ、意識障害、ショックバイタルなので用いません、セボフルラン0.2%程度の麻酔とフェンタニル少量で麻酔しますと伝えました。

その他はたくさん血出てますけど外科医に言うことは?と言われ、

冷静になれ!!まだ慌てる時間じゃない。と言います。と伝えた。(もちろんもう少し丁寧に。)

ギリギリ時間内に終了しました。

体験談㉒

【55回 専門医試験体験記 <筆記版>】

まずは会場入り。有明TOCビル。国際展示場駅から徒歩5分程度。

会場内にはコンビニはないらしいが、国際展示場駅の改札を出てすぐにコンビニがあるので、学会経由でお弁当を頼まなかった人はここで購入するのもあり。

案外早めについてしまうと、早く着いた人が試験について話しこんでいるので、群れるのが嫌いな人は開場ぎりぎりにつくのがおすすめ。

私が驚いたのは服装。一応社会人の試験ということで私はスーツで行ったが、私と試験監督以外は全員私服。まだ暑い時期であったので半袖に短パンという人も結構いた。もしどんな服装で行けばよいか分からない私のような真面目な人がいたら、私服で全く問題なし。ただ会場は冷房のおかげで寒いので、寒さ(冷房)に弱い人は上着を持参した方が良いだろう。

寒さの為か、試験中にトイレへ行く人が大勢いた。トイレに関してだが、会場内に複数あるものの、やはり休憩時間には大混雑。休憩時間を有効に使いたい人は、敢えて試験中にトイレを済ませてしまうのも手かもしれない。

学会経由でお弁当を注文した人は、A問題の終了後に廊下で配布される。ただ配布するスタッフが一人しかおらず、かなり時間はロスする。休憩時間を有効に使いたい人は、持参するのが良いだろう。

また、机に置いて良いものは筆記具、時計のほかに、ペットボトルも可とのことで、殆どの受験生がお茶や水などのペットボトルを机上に置いていた。試験中は特に制限無く飲水可である。ペットボトルに貼られているラベルなども特に剥がす必要はないので、もし何らかの事情でアレしたい人はそれも有効に使えなくはないが、私はおすすめしない。

因みに筆記試験の問題は、今年からA90問、B55問、C55問と変更されている。問題はすべて持ち帰り可能である。

〜A問題〜

所謂プール問題からの出題。見た事のある問題が複数あった。ただし全ての問題を通して、今年から2つ選べ(3つ選べ)形式の選択問題。また、いくらプール問題と言っても、見た事のある問題の中に、ときどき見た事の無い選択肢が含まれており、これが案外頭を悩ませる。今後の受験生は、「A問題は全てプール問題」とは思わない方が良いだろう。ただし、初見の選択肢も、他の選択肢から切れる、もしくは採択することが出来るので、そこまで心配する必要はない。

因みにA問題のボーダーラインは65%とのこと。これを読んでいる心配性の未来の受験生は90%以上の得点が可能と思うが、世の中には「まったく勉強しない」人種もいて、A問題で65%の得点も叶わない人も居る。以降のB問題C問題での巻き返しはほぼ不可能であり差がつくことはないので、A問題が合否を分けると言っても過言ではないだろう。事実、私の周囲では、B問題、C問題の回答はほぼ周囲と相違がなく、口頭諮問、実技試験ともに合格だったにも関わらず、見事落選した輩がいる。この輩は「1年分1回しか勉強しなかった」とのことで、A問題も6割も得点できていなかった。即ち、B問題、C問題が出来なかったとしても(というか出来ないので心配ない)、A問題が全てを左右するので、A問題に命をかけて勉強するのが良いだろう。

因みに今年から問題数が減ったこともあり、「ハロタン?知らねーよ。マクロショック?知らねーよ」というような問題は出題されなかった。どの時代にも共通するチャネルなどの生理学的な問題は相変わらず出題されているが、過去問で十分対応可能である。

〜B問題〜

ページをめくって唖然。全く手が出ず。記載することもない。過去問をご覧あれ。ただし注意しなければいけない事が一つ。

分からない問題が多すぎて、必ず試験後の休憩時間に「私本当にできなかった…落ちた!落ちたーっ!」と声を張り上げる輩だ。こちらはゆっくり休憩したいにも関わらず、周りとの同調性がとれないのか、自分のことしか考えることができなくなり、他人の言葉にも耳を傾けようとせず、容易に人の心の中に土足で上がり込んでくる輩。パーソナルスペースをわざわざ邪魔する輩。こういう人を休憩時間に監視カメラで観察して採点する方が、筆記試験での採点よりよっぽど有用なのに…と心の底から思ったものである。

こういう事象にイライラしたくない人は、耳栓やアイマスクなど、飛行機内で使用するものを持参すると良いだろう。

余談だが、エコーの問題に関しては今後も出題されることが予想されるが、人によって解剖学的差があり、周囲との位置関係も分かりづらいので正答率は低く、そこまで熱心に時間をかけて勉強する必要性は無いのでは、と個人的には考える。

〜C問題〜

過去問のようなバカみたいな計算問題は出題されず。オーソドックスな計算問題のみであった。分からない問題も多々あるので、焦る必要はない。周りはみんな「仲間」だ。注意して欲しいのは、学会ホームページに載っているガイドラインが全ての答えである。「実臨床だったらこっちやるでしょ!」みたいな言い訳は試験中は御法度。

〜総括〜

殆どの受験生が過去問でぶち当たるであろう「こんなの知らねーよ」的な問題は減少傾向にあり、より「ガイドライン」を軸にした問題が多くなっている傾向であると感じた。これは考えなくても至極当然のことであって、全国から集まる受験生(特に新専門医制度に移行する前に滑り込みで受かりたい受験生が多くなるであろうここ数年)に、各施設間でのレベルの差をなくした問題を作成するにあたっては、日本麻酔科学会教育委員会も「ガイドライン」に則ったものしか出題できないのである。

因みに筆記試験で勉強した内容は、間違いなく実技・口頭諮問でも役に立つ。

「ガイドラインを参考に!」これアイコトバ。

健闘を祈る。

体験談㉓

【はじめに】

今回、salaryman-anesthesiologistの青本のおかげもあって、無事に3科目とも合格することができました。麻酔科専門医試験は個々の自学自習はもちろん相当量必要ですが、周りがやっていることを当たり前のように自分も抑えておく、情報戦だと思います。

日々の臨床業務も忙しく、限られた時間の中で合格をつかみ取るには、効率的な勉強が必要です。青本は必要な事がコンパクトにまとまっているので大変重宝しました。

今回の受験を通じて自分が実際に勉強した内容、試験当日感じたことを書き留めておきたいと思います。

【筆記試験】

・勉強方法

筆記試験に関しては4月くらいから、過去問7年分を間違えなくなるまで5周くらいしました。1周目は1冊解くのに1週間くらいかかりました(日々の業務の合間や土日に解きました)が、2周目以降は明らかに正解できている問題は飛ばすので、あまり時間はかかりませんでした。

歴史の問題は完全に無視しました。計算問題は一応解けるようにしました。取っつきにくいですが、そんなにパターンはないので、抑えておいて損はないと思います。

自分でまとめノートを作る人もいましたが、その時間と手間が惜しかったので私はしていません。ちなみに、私は筆記試験に関しては過去問だけ勉強して、あまり青本は使いませんでした(笑)。

・試験について

今年からA,B,C問題の配点が変わりました。自己採点はしていませんが、感触的にはA;95%、B;30%、C;70%くらいの正解率だと思います。全体だと70%くらいの出来でしょうか。あと、全ての問題がX2(エックスツー)やX3(エックススリー)に変わったので、運で正解する要素は少なくなりました。マークシートを塗るのに時間がかかるのが少し面倒です。過去問は1つ1つの選択肢について吟味しておきましょう。

A問題は、7年分の過去問をやっていれば、全て見たことのある問題でした。5年分くらいでも網羅できるかもしれません。ここで失点しないことが筆記試験合格には不可欠だと思います。B問題、とくに前半は見たことのない問題ばかりで笑うしかありませんでしたが、諦めずに最後までたどりつきました。今年は明らかにB問題が難化しており、まぁ誰も解けないだろう、という変な自信を持ってマークだけしました。C問題は例年と同等の難易度でしょうか。より臨床に則した問題で考える力を試そうという意図を感じる問題が多い印象でした。過去問をやっていればある程度対応できると思います。

【口頭試験】

・勉強方法

青本に載っている全ての口頭試験の過去問に目を通しました(3周程度)。載っている解答を完全に信頼したため(笑)、あまり自分で解答を作るようなことはしませんでした。

口頭試験は、求められる知識のレベルはさほど高くないとは思うのですが、自分が持っている知識を上手くアウトプットできるかが大事だと思います。「この問題が出題されたら、自分だったらどのように組み立てて喋るだろうか」と考えながら、いくつかのポイントに分けて理解するようにしました。

挿管困難時の対応、悪性高熱や局所麻酔中毒の対応、術後鎮痛の方法、術中酸素化悪化時の対応、頭蓋内圧の下げ方など、よく出る問題にはスラスラ答えられるようにしておきましょう。加点方式らしいので、言った者勝ちです。

・試験について

指定の集合時間に待合室にて集合しますが、その同じ時間帯の中でも3グループに分けられて順番に案内されるので、待つ人はかなり待ちます。その間は電子機器シャットアウト、会話厳禁なので、異様な雰囲気の中でひたすら待ちます。この時間に参考書を見ることは許されますが、全く頭に入ってきません。集中力を切らさないように時間を過ごす必要があるでしょう。

 

順番が回ってくると、同時に20~30人程度の受験生が移動します。従業員専用通路・エレベーターに乗せられ、ワンフロア貸切の客室廊下に出ます。この雰囲気がまた異様。部屋の前には順番を待つ受験生、所狭しと歩き回る誘導係員、あちらこちらで鳴る時間を知らせるアラーム。その廊下を歩きながら、あなたはここ、みたいな感じで順番に部屋の前に座らされます。症例を渡され(2症例とも、患者のカンタンなプロフィールや予定術式だけ記載されています)5分間でメモを取れます。そのメモは試験中に見ることができるので、問題を予想し、パニックになっても解答できるように要点を書き込みます。

 

部屋に入ると、試験管が2人いて、脇にモニター。このモニターで画像やデータの提示をしてきます。

試験問題の詳細については、学会のHPや来年の青本を参照していただくとして、私が出題された1例目は、past smokerの食道癌の症例でした。

麻酔方法やDLTの利点・欠点、酸素飽和度低下時の対応などは、とくに問題なく答えましたが、終盤に右腕のアロディニアや腫脹、体温低下を認めて・・・みたいな展開になっていき、「(出たー、苦手なペイン!)」と内心思いつつ、この症例で何が起こっているのか全く分からない。「手術の影響ではない可能性もあります。。。」だとか、「WHOのラダーに沿って、、、」とかあることないことをうだうだと喋って、「(あんまり試験官の反応良くないなー、全然違う方向に話持っていっちゃったかなー)」と思いつつ、1例目終了。

2例目は、とくにリスクのない膀胱癌の症例。症例を見た時、こんな症例でどんな問題が作れるんだ??と疑問に思い、何となく大量出血系かなーと思って輸血の優先順位だけメモをしましたが、その思惑は完全に外れました。

問題はいきなり全身麻酔後にEtCO2が上がってきて、その原因を5つ挙げろ、から始まりました。初っ端からその問題で、しかも5つも、と言われて少々パニックになり、2つくらいしか答えられませんでした。しかも、パニックのあまり悪性高熱症を悪性症候群と言い間違えてしまうミスを。。。その後の問題は、悪性高熱の診断のもとに、さほど難しくない問題が続きました。

そういえば今回はこっちの問題に、悪性高熱発症時の外科医への対応と、手術中止後の家族への説明、というロールプレイ2本立てという珍しいパターンでした。家族への説明は、試験官が家族役になり、寸劇が始まります。中止になった経緯を説明したら終わりかな?と思ったら、「家族は今後手術を受けても大丈夫?」とか、「どうやって診断していくんですか?」とか、話の流れでいくつか質問されて終了。丁度時間を使い切った感じでした。

色々なタイプの試験管がいると思いますが、今回の試験管は、あまり助け舟を出してくれる感じではなく、当たってそうなことを言っても表情一つ変えません。相槌もありません。「(これで合っているのかなー)」と不安になりながら進む感じでした。後から冷静になって考えてみたら、言えたはずのことの6割くらいしか言えてない状況でした。あのプレッシャー下で堂々と物が言える(しかし謙虚に!)ハートが必要だと痛感しました。

【実技試験】

・勉強方法

青本を参考に出る可能性のある分野をつぶしていきました。具体的には、ACLS/PALSはガイドラインを読み込み、神経ブロックは少しマニアックなところまで、一応成書で解剖を理解し、同僚と一緒に実際にエコーを当てあいました。DAMのガイドラインを読み込み、去年から消えた始業点検も一応チェックし、これも同僚と一緒にお互いできていないところを指摘しました。ファイバーのシュミレーターでB1,2,3やB6を出す練習をしました。airQから気管チューブを入れ替える練習もしました(笑)。TEEは普段の臨床でよく使うので、あまり勉強はしませんでした。

・試験について

ここは体験談27の方と全く同じ問題で、詳しく書かれているので割愛します。

 

どのブースも時間が窮屈でかなり問題を詰め込んでいるので、次々に進んでいきます。手技だけでなく、質問があったり研修医に説明するようにしながら手技をするように指示されたりします。

脊髄クモ膜下麻酔と右内頸静脈穿刺は何回かやっても逆流(逆血)がなくて焦りましたが、焦りはじめたところで「できたものとします」と言ってくれて次の手技や質問に行ってくれるのでご安心ください。脊髄クモ膜下麻酔は、「なかなか入らない時はどのような工夫をしますか?」という質問をしてくれました。相手はシミュレーターですし、手技が成功しないということで落ちることはないのかな?と思いました。

【最後に】

筆記試験は過去問最低5年分を完璧にすれば、正直落ちることはないと思います。口頭試験と実技試験は、運の要素もあると思いますが、やはり青本に沿って、あとは各ガイドラインや最近増えてきている神経ブロック・TEEについて理解を深める必要があるでしょう。当日はどんな人でも緊張してテンパると思います。少しミスをしてもそれだけで落ちることはそうそう無いと思いますので、気持ちを切り替えて次に進むことが大事です。来年以降受ける人も頑張ってください。

体験談㉔

《事前準備》
6月頃に過去問1年分始めましたが、あまりの分からなさに全然進まず。また、1問1問丁寧に解こうと思い
参考書で調べながらした所、1ヶ月経っても1冊終わらず。そのうち、モチベーション下がり一時休止となってしまいました。
結局、自分の悪い所なのですが8月中旬からエンジンかかって本気で(というか本気で焦って)始めました。幸いにも、
比較的緩やかな仕事量の病院のため勉強する時間は、他の先生方に比べると平日も含めかなりあったと思います。
過去問はA,B問題は5年分を4,5周と6年前の分は2周、C問題は2周のみ。A,B問題に関しては特によく間違えるところだけ別に
ノートに記して試験前に読み返ししました。青本は参考程度に使わせて頂きました。というか、この時期から青本暗記しようと思うのは
無謀です。設問の1文1文をしっかり覚えることが大事です。私は5年前の過去問から始めましたが、最新の過去問から始めた方が
効率よくできると思います。最後に力試しと思って54回を解いたのですが、A問題は解けるのですが、B問題でやはり躓き、結局さらに覚えるのに
時間を要しました。C問題は何度も解いたわけではないですが、苦手な症例や分野に関しては青本やその他の参考書を併用して一通りの知識を得るようにしました。
口頭試験は、筆記の2週間前くらいから筆記勉強に疲れた時の合間に青本のみ見て勉強しました。7、8年分を目を通しました。
実技は、筆記後にやっただけです。全くやったことのないTEEを基本画像の大事そうないくつかをイメトレして、麻酔器点検を手術室で何回か練習、
ブロックはあまりしないものだけスタッフに協力してもらって勉強しました。

《筆記試験》

A問題は、5年分しっかりやっておけば、自信持って解答できると思います。6年前からも出てたような気がします。自己採点では88/90だと思います。ここでしっかり解答しておくことでB,C問題の出来が悪くても何とかリカバーできます。
B問題は、皆さんの感想通りさっぱり分かりません。最初の10問程度が全く見たことない問題でくじけそうになります
皆きっと分からないはずと言い聞かせ解きました。感覚的には3,4割程度出来ていたらいいなあ、という感じです。数問はA,B問題解いていれば分かる問題もあったと思います。
C問題は、臨床力を試す問題で終わってみれば良い問題が多いなと思います。おそらく経験した症例であれば、しっかり考えれば解ける問題だと思います。経験ない症例だと厳しいです。ただ時間がとにかく足りなかったのでじっくり考えれなかったです。あとで解いたら、間違ってるのに気づいたりという問題がありました。分かる問題をしっかり解いて、苦手な問題は後にするのも手かもしれません。ただ、マークミスには気をつけた方が良いです。出来は6割くらいでしょうか。
B問題は、消去法でやっていけばある程度絞れる問題もあるので、とにかく諦めず時間いっぱい考えた方が良いと思います。まあ、見ても
さっぱり分からない問題もたくさんですが。。。

《口頭試験》

詳細は、他の皆さんが詳細に書いているのでそちらを見ていただくのが良いかと思います。
私は、糖尿病性腎症で透析患者のAVRと全前置胎盤の全身麻酔の2つでした。
心外も産科も10年近く麻酔してなかったので、問題見たときはアチャーと思いましたが、昔の経験を思いだしつつ、青本の口頭試問を
読み返すことで何とかある程度は答えることができました。あまり慣れてない症例や分野があったら必ず青本見てしっかりイメージしといた方が
良いです。
いくつかポイントがあるかと思います。しっかり自信を持って(ハキハキと)答えること、キーワードが各症例あると思うので適当ではまずいですが
ある程度答えはいっぱい出すこと、態度はしっかり謙虚な姿勢で、です。試験官が誘導してくれるのでそれには乗った方が良いです。
答えは簡潔な方が良いと思います。”〜は〜なので〜なども考えられます”みたいな答え方をしていると時間が無くなります。
実際には、答えれない問題もあったのですが、それでも時間が余るくらいには終わったので、1、2問分からなくても挫けずに頑張ってください。
青本見ておけば、とりあえず何かしらの答えが出せると思います。

《実技試験》
今回、最も自信がなく、落としたと思った試験です。
私の症例は①胃切除の硬膜外麻酔、TEE②ACLS,PALS③DAM④鎖骨上アプローチ腕神経叢ブロック、SGカテ、でした。
硬膜外麻酔で何か液体の入ったシリンジあるなと思いながら穿刺して、その後それ局麻ですと言われ焦り、マネキン硬膜外分かりづらく
やりづらかったです。ずっとロスがあった感じでした。ちなみにTEEもイメトレだけだったのですが、イメトレにない画像描出があり
これは、分かりませんと正直に言って画像出してもらって質問にだけ答えました。基本20画像は知っといた方が良さそうです。
ACLS,PALSは特に問題なし、小児1人法では5サイクル後、応援モニター持って来るのをいうのがポイントの感じでした。
DAMが一番自信なかったです。LM通しての気管挿管手技でした。これに関して全く勉強するの忘れてたので、何となくしましたが
終わった後に、優しい試験官が”何か忘れてることはないですか?”と聞いてくれたのですが、もう1人の試験官は”まあ、聞かなくても良いですよ”
”まあでも、少しでもチャンスがあった方が・・・”みたいな話になって、出来てなかったんだなと撃沈。結局何が悪かったのかも分からず退散。
ここで落ちたなと思いました。
最後のブロックとSGカテは問題なく終了。
全体を通すとうまくいかなかったので落ちたと思いましたが、無事合格でした。
取れるところをしっかり取るのが大事なんだと思います。多分。

《最後に》
無事3科目合格致しました。
多分、私のようにギリギリになってから焦る方もいると思います。
期間は、短かったですが、1ヶ月はかなり真剣に勉強したと思います。とにかく筆記試験はA,B問題を最低5年分を覚えることです。3年分でも良いのかもしれませんが、A問題でしっかりアドバンテージを得るには、ここに時間をかけて損はないかと思います。
口頭試験もできたら、筆記後ではなく少し前からやった方が良いと思います。私は青本のみしかしませんでした。(しかできませんでした。)同じような問題があったのでひたすら答えを暗記しました。実技は、普段やり慣れていれば問題ないのでしょうが、慣れてない手技に関しては、youtubeなどネットも使って勉強したら良いかと思います。
緊張もすると思いますが、とにかく諦めずに解くことが大事です。
青本には本当にお世話になりました。
私の場合は、他に情報源がなかったので、口頭試験の解答などは非常に参考になりました。筆記もこれ全部覚えたら余裕なのでしょうが、ちょっと
自分の性格的に難しく、過去問ベースに勉強しましたが、所々参考書的に使えたため有用でした。
今後受験される皆様、頑張ってください。

体験談㉕

<筆記試験>
1月ごろからやりだしたものの隙間にちょっとみる程度で1日5問くらいしか進みませんでした。最終的には過去5年分を4回、6年前のをさらっとみた状態で受けました。
A問題はみたことあるものがほとんどで数問悩んだ問題がありました。後日友人と答え合わせの結果、85/90程度の正解率
B問題はさっぱりわからず、会場でも全然わからなったね~という会話が飛び交いました。3つ選べや2つ選べが多く、不安強し。自己採点では10/55程度
C問題も悩むものが多く半分くらいはあっているか??不安が募る一方でした。後日友人と答え合わせをするものの正解がわからず断念。
皆同じだろうと思いながらも、達成感もなく手ごたえもなく悶々とした気持ちになりました。
<口頭試問>
筆記の前にさらっと資料に目を通したのみで筆記が終わってからの4日間で過去問5年分に目をとおしただけという状況。
前日に同期と過去問を出し合いながら練習しました。
①ASの麻酔
②前置胎盤の全身麻酔
心臓麻酔も産科麻酔もここ数年離れていたためヤバイと思いました、試験管が穏やかで救われました。間違えたり飛ばしたりしたものもありましたが、時間があまり雑談をしていただけてよくできましたと言ってもらえたので口頭試問については、安心することができました。
<実技>
実技は大丈夫だよと先輩方に言われ麻酔器の始業点検、過去問で出ていた気管の分岐、ACLSの確認しほぼ前日に詰め込み挑みました。
①声門上器具を通してのファイバー挿管。
②ACLS 成人 子供
③Epi、経食道エコー
④鎖骨上神経ブロック、スワンガンツ
幅広く問われた感じがしました。経食道心エコーの禁忌をきかれて答えらえれず他にもいくつか間違えた!ぬけてた!と思うものがあり、不安になりました。
本当に自信がなかったですが、ふたをあけると合格できていたのでそこまで厳しい採点ではないのでしょうか。。。

体験談㉖

《筆記試験》

・A問題を確実に得点するべし。

先輩方からのアドバイスをもとに、A問題を5年分解きました。ただ、2ヶ月以上前に解いた問題は直前に見直すと「あれ、こんな問題解いたことあったかな?」と忘れてしまって結構焦ります。せめて6月までに1巡、8月までに2巡、そして9月に入って3巡、と忘れないように繰り返し解いておくことをお勧めします。

・  B問題は諦めない気持ちが大切。

B問題をざっと解いた時、まともに解けたのは55問中10題もなかったと思います。手が震えました。心が折れそうになりました。でも、それは皆同じだと思って諦めないことが大切です。1問でもいいから正解に近づいてやると不屈の闘志で粘って下さい。大丈夫です、皆同じです。

・C問題は時間配分に注意。

問題文が長く、図表の印刷が悪く、考えさせる問題が多く、1問1問に時間がかかってしまいます。ほとんどの方は、試験勉強の時に時間配分まで考慮して準備する余裕がなく、時間配分はぶっつけ本番になることが多いと思います。問題文を全部読まなくても答えを選べる場合があるので、まずざっと質問に目を通してから、何を問われているかを考えながら問題文を確認すると効率的かもしれません。B問題と違って解答にたどり着ける問題が多いので、時間配分が鍵になると思いました。

《口頭試問》

試験までのイメージトレーニングが大切です。過去問を利用して、受験生同士や先輩方に協力してもらい、繰り返し練習しておくことが合格への近道だと思います。

自分の問題は、①透析しているsevereASの患者の弁置換術、②全前置胎盤の帝王切開術、でした。

どちらも、術前問題点、全身麻酔時に注意すべきこと、実際に麻酔をかけた際に起こりうること、術中トラブル、術後ICU管理について訊かれました。

普段から術前カンファレンスで麻酔計画をしっかり立てるトレーニングを積んだり、術中トラブルで起こったことをノートにメモしたりしておくことが大切だと思います。トラブルシューティングについて聞かれることが多かったので、「麻酔科トラブルシューティングA to Z」を読んでおくと参考になると思いました。

《実技試験》

まず過去に出題された問題の情報をしっかり集めてください。8月初旬までに済ませておくと、少し余裕が出ます。そして青本を使って理解を深め、すぐに動けるように自分の言葉で説明できるようにしていきます。記憶すべきこと、大切なことは全て青本に書いてあります。本気で実技試験の準備に取り掛かるのは筆記試験後から、という人も多いかもしれません。諦めず青本を信じてください。大切なことは全て青本に書いてあります。

実際の試験では、次から次へと試験の部屋に通されるので、前の問題ができなくても決して引きずってはいけません。切りかえが大切です。また、間違った解答をすると、試験官が「ん?」という顔をしたり、ちょっと言い方を変えて繰り返し訊いてくれたりします。そういった場面にピンときたら、「あ、自分は間違った解答をしたかもしれない」と考えて、一つの解答を押し通すのではなく「これかもしれません、あれかもしれません」と、とにかく可能性を探ってください。

自分の問題は、①手術室での局麻中毒からの心停止→ACLS、回復室での3ヶ月乳児の術後心停止→PALS

②DAM。マスク換気→LMA挿入→経LMA気管挿管→確認

③硬膜外麻酔+経食道エコー

④鎖骨上神経ブロックの解剖とエコーガイド下穿刺+SG留置

でした。繰り返しになりますが、大切なことは全て青本に書いてあります。しっかり目を通して自分のものにしておく時間を取れるかが合否の分かれ目と考えて、トレーニングを積んでください。

体験談㉗

筆記試験
試験勉強は1月くらいから少しずつ始めてました。私は青本の存在を知ったのが試験1ヶ月前だったため、筆記試験に関しては過去問6年分を徹底的にやりました。最後の1ヶ月はA,B問題に絞って何度も繰り返しやりました。
選択肢の組み合わせで選ぶのではなく、選択肢ごとに◯か×かでやっていたのが功を奏しました。x2問題が来年以降も増えるのではないかと思います。
 
口頭試問 
青本にある過去問を1ヶ月前から必死に読みました。重複してでてくる問題もあるので、ざっとは目を通せましたが、確実に身につけるにはもっと前からやれたらよかったと思います。
廊下で症例についての簡単な概要が書いてある用紙を渡されてメモをする時間が5分あります。用紙は一度回収されますが部屋に入ると手元に戻されるのでメモを見ることは可能ですが、あまりみている暇はなかったです。
口頭試問自体は25分間で症例2つをこなす形です。時間ギリギリでした。
症例1
2歳0ヶ月 身長89cm、体重11kg
突然の咳と呼吸困難、ピーナッツによる異物誤飲を疑われている
聞かれたこと
胸のレントゲン (吸気時と呼気時)をみてわかることは何か?
MRI検査をすることになり、鎮静を依頼されました。
薬は何をどのくらい使うか?
MRI検査時にモニターで注意すべきことはなにか?
MRIの結果です、と右のセカンドカリーナ手前にピーナッツがある画像をみせられる
手術室で異物摘出をすることになりました。オペ前に母親に確認しておきたいことはありますか?
→一般的なAMPLEに加え、出生時にトラブル、人工呼吸を使ったことはないか、などの既往を確認
導入は自発呼吸を残しますか?調節呼吸にしますか?
その方法での利点欠点は?
チューブサイズはいくつを選択しますか?
急速導入しました。その後突然SpO2が下がりました。
何を考えますか?
無事に異物を取り除きました。
鎮静して帰ります。薬は何をどのくらいで流しますか?
症例2
40代?女性 158cm,98kg
右乳房切除術とリンパ節郭清術を2週間後に予定している。高血圧でバルサルタンを内服している。タバコを30本×15年吸っている。
術前に評価しておくべきことは?
薬の術前指示はどうしますか?
→ちなみにバルサルタンとしかかいておらず、ARBだと知っていることが前提のようです。
患者が禁煙したくないと言っています。なんと言って説得しますか?禁煙のメリットを述べながら説得してください。
術前診察の時のマランパチ4の写真を表示される。睡眠時無呼吸もあることがわかりました。
導入で予想されることは?
この症例で挿管困難になったとき、人を呼ぶ以外にできることはありますか?何か看護師に持ってきてもらいますか?
抜管時に気をつけることは?
帰室時に特別何かすることは?
オペ後、患者が右上腕内側の痛みを訴えていると主治医から相談されました
痛みのエリアが書かれた右上肢の絵がみせられる。
何が考えられますか?
→乳房切除後疼痛症候群
薬と神経ブロックは何を使って治療しますか?それぞれ具体的に。
まだありませんか?それでいいですか?など、随時ヒントを出してくれていました。
子供の麻酔に慣れておらず、1例目を苦戦しながらやったため時間を食ってしまい、巻きで2例目に突入したので時間ギリギリで辛かったです。
不安な気持ちを抱えたまま、すぐに実技試験へ。。
 
実技試験10分×4部屋
実技1
150cm,50kgの30代男性想定の人形
麻酔導入後、挿管困難で2回挿管に失敗し、マスク換気も難しい。
今のバイタルの表示が動画で見せられる。血圧や脈拍に異常ないがSpO2が90%まで下がっていく動画。
動画は終わると消えてしまうので注意。
次にどうするか?
Triple airway maneuverの説明をしながらやって見せてください。
ラリンジアルマスクやチューブが置いてある中から好きなのを入れてみてと言われラリンジアルマスクを挿入
バイタルの動画が再度表示される。
今度はカプノメータがフラット、SpO2がさらに下がって血圧上
ここからどうするか?
→マンパワーの確保、輪状甲状膜穿刺の用意
輪状甲状膜穿刺キットが2つあり、好きな方でやってみてと言われる。
なぜこの場所を穿刺するのがいいのか、聞かれる。
実技2
胃全摘出予定の患者に硬膜外カテーテルを入れてください。
どこのレベルに入れる?その理由は?
メルクマールはどこ?
消毒は2回目に注意することはある?
→1回目より狭い範囲で消毒する。
TEE
TG SAX出してみて。
左心室はどれ?
回旋枝の還流領域はどこ?
TG 二腔断面出してみて。
左心耳と左心室はどこ?
TEEの禁忌は?3つ言ってみて。
実技3
お兄さんが寝ていてTAPブロックする仮定でエコー当ててみてと言われる。
皮下組織、外腹斜筋、内腹斜筋、腹横筋、腹腔の同定。
局所麻酔を入れる場所、入れる薬と量、ブロックする神経の名前。
神経が見える模型にエコーガイド下で平行法で針を進める。
局所麻酔を入れるときにどうやっているか聞かれる。
模型に中心静脈カテーテル挿入
どこのレベルで穿刺するか?
実技4
ACLS
麻酔導入後挿管したところ、心静止の状態。脈がないことは確認済み。
先生をひとり研修医に見立てて、説明しながら、時に指示を出しても良いので対応してください。
胸骨圧迫、非同期の人工呼吸。2分経ったら波形を確認すると宣言するとモニターはvfになるので、すぐ胸骨圧迫再開し、研修医にDCパットをはってもらう。
ここで手を休めていいと言われ、カプノメーターでpCO2が10に満たない絵を見せられ、何が考えられるか改善策などを聞かれる。
→胸骨圧迫が有効でない可能性があるため質の確認と、循環血漿量不足を考え輸液
終わりかと思いきや、乳児の人形が後ろに隠れており、症例提示。
目撃者のいない心停止した乳児の対応。脈がなく心停止であることは確認済み。
乳児の胸骨圧迫の仕方をいくつか教えてと言われる。
目撃者のいない乳児の心停止では人を呼ぶのと胸骨圧迫どちらが先?と聞かれる。
→呼吸性の原因が多いので胸骨圧迫優先。
実技は口頭試問の不安が払拭されず始まりましたが、硬膜外カテーテル挿入と慣れたところから始まったので落ち着きを取り戻し、うまくできました。
ところどころ質問で躓きつつも、先生方は優しかったですし、そんなに難しくなかったです。
最後に、口頭試問については青本ベースにやらせていただき、大変参考になりました。
ありがとうございました!

体験談㉘

筆記試験

今年A問題が10問減ったため、例年より正当率を上げないといけないと思い、90%以上を目指し過去問を6年分5回くり返しました。
B,C問題はガイドラインが変更になったところなどが出ていました。
また削除問題は事前に調べていたのですが、調べても答えがわからなかった一問が出ていました。(削除問題も要チェックですね)
組み合わせ問題がなくなり、X1.X2.X3.のみでした。
二つわかっても三つ目で迷ったり、答えが割れたり(試験後知人と話していたところ)していたので 、相当正解率は低かったと思います。

口頭試問

一問目は症候性の内頚動脈狭窄と心筋梗塞を合併した症例でした。
まず画像の所見を言う。
どっちの手術を優先するか、その理由。
モニタリング4つ
など

2問目は挿管困難症例。
その対処。
低流量麻酔について
などでした。

口頭試問はC問題を勉強していると答えられるような内容でした。C問題にでてきた症例について、青本を見ながら勉強したのが役に立ったと思います。


実技試験

ACLS、パルス
経食道エコー、Epi
ファイバー挿管
腕神経エコー
CV
TOF
でした。

とにかく時間がないからと試験官の先生方が煽ってくるのですが、結局どの部屋も1分から2分程度余りました。落ち着いてやったらもっと出来たのにと思う場面は多々ありました
ただ、少しくらい取り落としても問題が沢山あるので、最後までやりきることが大切なようです。
日頃の仕事ぶりを見ている感じでした。

試験を終えてみて、口頭試問は良心的になったな~という印象です。
実技で緊張してしまい、簡単な言葉がでて来なかったり、先生が口頭で話す設問が頭に入ってこず、聞き返したり、勘違いしたまま進もうとして訂正されたり(設問をもう一度言って下さいました)ということがありました。
設問を聞き返してはいけないという噂でしたが、聞き返しても受かったので大丈夫なようです。
とにかく緊張しきりで試験官の先生の優しさに救われました。ありがとうございました。

最後になりましたが、日々の仕事や子育てで時間のない中、青本のお陰で効率よく勉強することができました。偏に先生のお陰です。ありがとうございました。

体験談㉙

【筆記試験】
他の受験生の先生方が書いている通りだと思います。
とにかく過去問。自分は5年分5回通りやりました。青本を開いて調べたり、メモ欄に抜けやすい知識を書いたりして、自分なりのノートを作るということを行いました。
自己採点はA9割B2割C4〜5割程度でした。
巷で噂になっている全体通して6割には届かず全く自信はありませんでした。
それでも合格していたことを考えると、他の受験生が落とさない問題を落とさないというのが合格の条件なんだと感じました。
A問題をクリアできれば合格なのではないかとも感じました。
 
【口頭試問】
①冠動脈狭窄があるCEA
CEAとCABGどちらを先に行うか→CEA
MRA、CAGを見せられ狭窄部位を指し、狭窄部位の内頸動脈、回旋枝など答える問題。緊張のあまり回旋枝を右冠動脈と答えるという失態をおかしました
CEAの手術時に用いるモニター→rSO2が出て来ませんでした。
MEPがフラットになった時の対処→還流圧を上げる、術者に伝える、術野の異常を確認してもらう、シャントチューブなど答えました。
術後管理の注意点→再還流障害など。
その後、CABGを行うことになりました。
吻合中に血圧低下。原因と対処法→脱転 対処法は輸液、フェニレフリン
挿管したままICUへ
人工呼吸器の設定→いつも慣れた設定を答えました。
術後注意点→術後再出血、中枢神経障害
②肥満がある舌亜全摘後、頸部郭清、頸部放射線治療後の患者。腹腔鏡下右半結腸切除が予定。
術前検査→貧血、肝逸脱酵素上昇、Cr1.8
術後鎮痛→凝固障害がなければ硬膜外麻酔
麻酔方法、選択した理由→吸入麻酔、吸入麻酔で行なって禁忌な理由がない、慣れた方法
具体的には→デスフルラン、体内代謝率低いから
低流量麻酔具体的に→いつものやり方を答えました。
ETCO2アラーム、吸入CO2アラーム、デスフルランの吸入濃度アラームの設定を答える問題
換気圧容量曲線→従量換気
気腹開始し、頭底位にして気道内圧が上昇しました。原因と対処→コンプライアンス、気腹圧が高いなど。
挿管困難でした。
手術6時間かかりましたが抜管はどうしますか?→抜管しません。気道浮腫、頸部皮下気腫などある可能性。抜くとしてもICU入室させ、ステロイドなど使用し慎重に抜管します。→カフリークテストが出てきませんでした(普段やっていないので)
実技試験
PIHの無痛分娩
硬膜外穿刺部位と理由  手袋つけるところから実際に穿刺 →生食でLORやったら生食返ってきてデュラパンしたかと焦りました。
TEE→四腔像出して右室、前尖を指す
短軸像出して所見を言う→下壁動き悪いのと心電図変化を言う
ACLS
HR40 挿管済み 脈触れない モニターPEA
心マの部位、回数、深さ、非同期で6秒に一回
etCO2がほとんで出ていない→心マの質が悪いではなく食道挿管でした。
乳児、ぐったりして脈は触れない。
心マ部位、回数、深さ、30:2答える
経鼻ファイバー挿管
準備→経鼻エアウェイやキシロカイン濃度、ボスミン濃度答える
輪状甲状膜穿刺→器具は2種類ありました。
何故その部位刺すのか→気管が直下にある
動脈など危険な血管がない
腕神経叢ブロック  鎖骨上
中斜角筋、神経、鎖骨下動脈、肋骨、胸膜答える
尺骨神経にTOF付ける
他にはどこに装置するか→すうび筋 実際に加速度モニターまで付ける
CV穿刺
静脈はどう見分けるか
実際に穿刺しながら説明
ガイドワイヤー、カテは何センチ入れるか。
血液引けない時はどうするか→エコーで血管内にいるか確認など
まず今回専門医試験の監督の先生方にはこの場を借りて、感謝申し上げます。
そしてこの様な試験対策をなさっているサラリーマン先生にも感謝申し上げます。
筆記試験、口頭試問共に青本に大変お世話になりました。
コンパクトなサイズで本当によくまとまっているので、青本片手に過去問を解くようなスタイルでやりました。
みなさん忙しい学年であり、それぞれの勤務状況などで勉強する時間が取れない方がほとんどだと思います。成書で1から勉強するのが本来の姿とは思いますが、やはり時間がなさすぎます。

体験談㉚

【筆記試験】
専門医試験の勉強を始められたのはお盆明けの8月中旬以降でした。過去問をやり始めましたが、1冊目、2冊目は時間がかかり、最終的には5年分を2周しか出来ませんでした。ただ、3冊目くらいからは少しずつ分かるようになり時間短縮してきます。焦らず、1週目は時間がかかっても解説まできちんと読んで、理解し暗記していくことが重要と思いました。
実際の試験は、A問題は例年通りプール問題からの出題ですが、今年からX2,X3形式にすべて変更されていたり、選択肢の順番が過去問と入れ替わっていたり、肯定形から否定形に選択肢が変えられていた部分もありましたので、過去問を解く際に、一つ一つしっかり正誤をつけられるようにしておかなかなかったものは本番で不安になったりしました。
B問題に関しては、はっきりいって全くわからないものばかりでした。ただ、逆に差がつかなかったのではないかと思います。はっきりと自信を持って回答できたのは数問だったと思います。
C問題に関しては、自信は持てないけれど、なんとなくこれかなぁという感じで選んでいけます。Bのように全く歯が立たない、わからないという感じではないので、どれくらいとれているかがわからないけれど、まぁなんとなくそれなりにとれているかなぁという感じです。
全体を通してですが、とにかく、A問題でしっかりとっておくことが本当に重要だと思いました。なので、来年以降、B、C対策でどうしたらいいのか焦るかもしれないですが、結局、今まで通り、過去問をしっかりやり、Aでもれなくしっかり稼いでおくことが合格のカギだと改めて実感しました。
【口頭試問】
入室前に5分ほど症例を読む時間があり、ペンを渡されるので、いろいろメモを取る時間があります。例年問われている、症例の問題点や、必要な検査、麻酔方法、小児の場合は薬の量などあらかじめメモしておくとよいかもしれません。
部屋に入りと試験官の先生が2名おられます。緊張して何を聞かれているのかわからなくなりそうになりますが、聞かれていることに対して答えることが重要でそうでないと加点にならないので、何を聞かれているか、落ち着いて問題を聞くことがまず重要かと思いました。
自分がやったことあるかどうかによってかなり運不運に左右されるなぁと思いましたが、自分の弱い範囲は青本で重点的に見ておき、自分で経験のあるような問題にはあまり時間をかけずにあまりすべて暗記しようとせず、雰囲気と流れを知っておく感じでよいかと思いました。口頭試問対策は筆記が終わった後の1週間しかやれなかったですが、青本で経験のない症例を中心に覚えて、という感じしかできなかったです。青本しか見てないですので、青本様さまです。ありがとうございました。
【実技試験】
とにかく焦りますし、実際時間もあまりなくやることも多いので、試験官の先生も急がせる感じです。とにかく焦って普段できることもうまくできなくなります。ただ、できなかったことを次の部屋に引きずらず切り替えていくことが重要だなぁと思いました。すべてできなくても大丈夫。落ち着いてしっかりやることに尽きると思います。
受け終わった後、あれこれミスに気付いてあーもう落ちたと思い落ち込みますが、結果を見ると合格率はそれなりなんだなぁとは思いますので、筆記は過去問、口頭試問・実技は全く知らないという穴をなくしことを目標にすればよいのかなぁと思いました。
以上です。

体験談㉛

★筆記試験対策

過去問5年分を4周しました。

勉強を始めたのは2月からです。出産直後だったので、手の空いた時間に少しずつ過去問を解いていきました。青本のことは同期や先輩から聞いていて、4月頃に購入しました。

2周目から、1問ずつ青本と照らし合わせて解き、3周目は苦手な問題について書き足したりしながら進めました。4周目はもう直前でしたが、選択肢の正誤とそれぞれ解説が言えるくらいまで覚えこみました。

★口頭・実技試験対策

7月に仕事に復帰してから、少しずつ青本を読み、とりあえず神経ブロックをなるべくやるようにしました。他は結局、筆記が終わってからの4日間で詰め込みました。病院では、始業点検の練習をしたり、呼吸器外科の先生に気管支の分岐をレクチャーしてもらったり、ブロックのレクチャーをしてもらったり。輪状甲状膜穿刺はしたことがなかったので、youtubeで見ておきました。家ではひたすら青本を読み、ぶつぶつ言いながら答える練習をしました。

2日ともポートピアホテルに前泊しました。朝が苦手なので、かなりストレスが軽減されました。

★筆記試験

A問題は例年通り過去問から、知っている問題ばかりで安心してできました。時間がだいぶ余ったので、退室して延泊してあった部屋にもどってのんびりしました。B問題はほかの先生方がおっしゃるように、笑えるような内容でした。冷や汗もでない。東京会場では、I田先生が「決して諦めるな」と激励されたようですね。私はすぎ諦めました。考えてももう何も絞り出せないし~と退室し、また部屋でのんびりしてました。C問題の前に会場に戻ると、みんな「できるわけないわ」ともはや清々しく笑っていました。C問題は1歩踏み込んだ問題が多いように思いました。難しかったですが、B問題のような絶望感はありませんでした。

★口頭試問①

70代 男性、80㎏台

直腸がんに対し開腹低位前方切除術が予定された。

糖尿病、高血圧で内服加療中

SSSでPM入っている

2か月前に狭心症症状あり

内服:ニコランジル、アスピリン、経口血糖降下薬

・この症例で確認しておくこと5つ

・麻酔計画

・術前の内服はどうするか

・術中の心筋虚血のモニター2つ

・術中PMの取り扱いはどうするか

・硬膜外注し、執刀後に血圧低下、原因いくつかとその対応

さくさく進みました。回答中に正解が出ると試験官はマウスをカチカチ。しゃべりまくっていたら、うん、そのくらいですね、もういいよ、と止められました。

  • 3年後、局所再発で下腹部とおしりの痛みを訴えている。ロキソニン内服は無効。

・薬は何をどのくらい処方するか

・オキシコドンを使いました、突出痛には何をどのくらい使うか

・ブロックについて主治医と対話してください

「腹腔神経叢ブロックの適応はありますか」

「他のブロックの方法には何がありますか」

「それには何をどのくらい使いますか」

内服はなんとか答えましたが、ブロックについてはほとんど答えられませんでした。マウス全然カチカチ言わない。そういや筆記の過去問で同じケースがあったなあ。。。

★口頭試問②

2輪に乗っていた70代の男性、自動車との事故

sBP:80、HR:130、RR:32、SpO2:95%(リザーバー10L)

顔面打撲、腹部膨隆、JCS20

・問題点は

・この症例で術前に確認すること

  • 頭頸部、腹部CT、血液検査結果、開口制限あり(5mm)

(高度貧血、代謝性アシドーシス、顎骨・鼻骨骨折、血胸、腹腔内出血など)

・それぞれ所見を

・画像から、気道確保で注意する点

・搬入にあたり何を用意するか

・導入時、薬は何をどのくらい使うか

  • 執刀後、出血が5000mLを超えて未だ出血中。輸血は間に合わない・

・外科医と今後の方針について話し合ってください

(ガーゼパッキングで仮閉創、ほかの血液型ならあるとのことで、異形輸血の相談とか?)

  • パッキングでICUに入室しました。出血はトータル8000mL。

・術後の注意点は?

これはうまく答えられたような。

他の先生方の体験談を読むと、この2問は私にとっては当たりだったなと思いました。他の問題だったらもっと答えられなかったかも。

めちゃくちゃ緊張しましたが、なるべく迷いありません風に、はきはき答えるようにしました。時間は余りましたが、雑談なし、退室もできず、試験官と向かい合ったまま静かに時間まで待っていました。

★実技試験①

  • 満期のC/S、CSEA2本刺し

・それぞれ刺す場所は?その理由は?

・硬膜外穿刺:手袋して消毒からカテ入れるまで

・消毒は何回?1回目と2回目の違いは?

・カテはどのくらい入れる?

  • TEE

・大動脈弁短軸像(RA、NCCはどれか)

・大動脈弁長軸像(LV、M弁前尖はどれか)

エコーが軽すぎてうまく操作できず、なかなか短軸像を出せずにいると、シェーマを見せられ、これで指してといわれました。なぜか長軸像はすぐ出せました。いつもはできるんです・・・!と捨て台詞で退室。

★実技試験②

なごやか~

  • ブロンコキャス(挿管済み)

・分離肺換気がうまくできない、直してください(青カフガ逸脱していた)

・右主気管支の同定はどうするか

・左B6を見せて

  • 気管支ブロッカー

・喉頭鏡で挿管

・右にブロッカーを入れる

・ブロッカーが浅い/深いとどうなるか

この部屋ではあまった時間におしゃべりしてました。先生どこの病院?口頭試問どうだった?とか。

★実技試験③

  • 成ACLS:手術室で神経ブロック後に意識消失、HR40、脈拍蝕知せず

・波形は何か

・心マ中:押す場所、深さ、テンポは?

・研修医に指示をだしてください

・Vfに→除細動(もたれかかる試験官がいる)

・局麻中毒でした、第一選択は?

「え、アドレナ「ん?局麻中毒だよ?」「脂肪製剤です」

  • 乳児PALS:そへ術後、回復室で反応がなくなった、脈拍触知しない

・一緒にいた研修医に指示を出してください

・心マ:押す場所、深さ、テンポは?人工呼吸は?

入室した時に、すでに人形にはパッドが貼られていました。確かに貼られていました。今年はパッドなんや、しかも自分で貼らなくていいのね、と思いながら心マしていたのですが、いざ除細動しようとするとできない。「パッドを確認してください」とアラームがなって人形を振り返ると、パッドない。えーーー!!!貼ってありましたよね?!今、貼ってありましたよね?!?!なんでー!!そういう試験ですか?!あっ心マやめないでくださいよ!などと騒ぎ立ててしまいました。「あはは~いやごめん、剥がすの忘れてて~今はがしたの、だから貼って~」とのことでした。無駄に騒いだ自分にテンパってしまい、シールも剥がさず貼ろうとし、「シールははがそうね~」と優しく手伝っていただきました。。。本当に

恥ずかしかった。あかん落ちたわと思いました。

★実技試験④

10分ほど控室で待ち、パッドトラップの動揺をひきずったまま入室。

  • TAPブロック

成人男性が横たわっている。わかってはいましたがびびる。

・エコーで構造物、局麻はどこにいれるか、何神経がブロックされるか

・ゼリーみたいなのに神経が入っている、探して平行法でブロックしてください

・局麻を注入するときに注意することは何か

  • SG挿入

・エコーガイド下に内頸静脈穿刺

(最後のほうだったからか、かなりhypo。エコーでも静脈はぺしゃんこで、なかなか穿刺できず。。。試験官が水を足してくれてやっと穿刺できました)

・ガイドワイヤーは何センチいれるか

・不整脈がでたらどうするか

・シースをいれてください

・SG挿入してください

・カテーテルから血液が逆流しない、どうしますか

・SG挿入中の圧波形を指でかいてください

なんかいろいろ聞かれた気もしますが、穿刺できない時点でかなり辛く、呆然としながらやっていたので覚えていません。動揺のあまりダイレーターなしにシースを入れようとして入らず(当たり前)、さらに涙目、時間が押してきたので試験官が横からダイレーターを入れてくれたりと、たくさん手伝ってくれました。しょんぼりしながら終了。普段ふつうにやっていることなのに、こんなにできないとは、とかなり落ち込みました。

落ちたな~(特に実技)とがっくりきていたので、合格できてほっとしました。

勉強苦手、劣等生ですが、青本のおかげで一発合格できました。とくに口頭試問は青本なしではどう対策すればいいかも分からなかったと思います。購入を迷われているかたは、ぜひともお勧めしたいです。

 

本当にありがとうございました。

体験談㉜

筆記試験
A問題はほとんど過去問そのままでした。
去年までとの違いは「3つ選べ」と「2つ選べ」となり組み合わせ5択はなくなりました。
かつ「正しいものは」と「誤ったものは」が混在します。
A問題で9割取らなければ厳しいテストですので、ケアレスミスが無いように特訓するべきと感じました。
B問題はかなり難しかったです。過去問の削除問題からも出題されていました。
削除問題も調べて勉強していましたが、その上を行く難易度でした。
C問題は新作もありましたが、臨床現場での思考ルーチンを問われていると感じました。
自分の予想としては、A問題は95%、B問題は35%、C問題は60%くらいだと思います。
口頭試問
金曜の昼集合のグループでした。
まずは移動用のエレベータがー狭すぎて、正常の思考を妨げます。
暗い廊下で問題用紙を渡され5分間目を通します。
部屋ごとに試験官が一人と受験生が一人で、ドアの外に椅子が2台ある状態が20部屋程度続く狭い廊下です。
エレベーターから廊下の異様な雰囲気が正常の思考を極限まで妨げます。
さっきまで覚えていた抗凝固薬の作用機序と休薬期間は忘却の彼方となります。
なぜか「落ちると病院は認定が取り消しとなり、後輩の専門医試験が受けられなくなる」という言葉がリフレインします。
殆どの方は、いつもどおりの性能は決して出ませんので注意してください。
部屋に入ると口頭試問で、試験管は2人でした。
簡単な挨拶の後は、試験官の自己紹介からはじまります。
問題は①透析患者の大動脈弁狭窄の弁置換と、②前置胎盤で全身麻酔手術でした。
質問の根底には常に「その麻酔を実際に経験しているか」というテーマがあると感じました。
同じグループの友人で実際に全身麻酔のカイザーをしていない方は「あなたは全身麻酔のカイザーをしたことがありませんね?」と指摘されたようです。
使う薬の量を細かにきいてこられました。
呼吸器の設定も細かにきかれました。
なお、部屋に入ってから側面のテレビモニターにさらにデータが出て、それを見て進んでいく感じでした。
そのデータが重要でして、最初の紙はあくまでシチュエーションだけ把握するための印象です
①血液データ+心臓エコー→特に重要なデータを5つ挙げてください
②CT→麻酔で気をつけることを3つ挙げてください(石灰化がありカニュレーションが難しそうなど)
③送血管側の圧が200を超えている。考えられる原因と原因検索方法を5つ挙げてください。
④ICU入室後にScvO2が60台に一時的に低下しています、原因を5つ挙げてください。
それぞれの質問にさらにツッコミが入ります。
⑤先程のScvO2が60台の低下は痙攣でした。治療方針はどうしますか?
⑥ICU入室後の鎮痛や鎮静はどの薬品を、どの様に溶かし、どの速度で、どの様に使うのか。呼吸器設定は?
全身麻酔カイザーは得意でしたので何とか答えられましたが試験官は厳しそうでした。
①麻酔の導入量をいつもどおり教えてください。
②挿管で注意すべき点。
③IV-PCAの組成と量。
④出血しました。どんなことに気をつけますか。産科的DICの対応方法は?
⑤ICU入室後の鎮痛や鎮静はどの薬品を、どの様に溶かし、どの速度で、どの様に使うのか。
自発呼吸が全くありませんが呼吸器設定は?
 
実技試験
一部屋目
①硬膜外麻酔:挿入位置、カテーテルの留置の長さなどを問われました。手袋を履いて清潔操作を要求されました。
②経食道エコー:まずはフォーチャンバーを出してくださいと言われ、そのあと右心室の位置と僧帽弁前尖の位置を教えてくださいと言われました。
送血管のカニュレーションをみるビューを出して、頭側がどちらか答えなさいと言われました。
シミュレーターに慣れていないと上手くできません。
二部屋目
③換気:トリプルAで換気してくださいと言われ意味もわからず必死で換気しました。人形は換気困難人形でした。換気がうまくいくと、「ほほう」という顔で見られました。
④I-gel越しにブロンコファイバーで気管チューブを挿管して換気してくださいと言われました。ファイバーの軸が少し曲がっていました。
ファイバーの軸が少し曲がっているのを外病院で経験したのが幸いし、すぐに挿管できました。
三部屋目
⑤ACLSで、PEA→Vfで除細動パターンでした。VfとVTを間違えて発語したため、すぐに「先程のはVfです」「Vfです」「Vfですので同期無しで、、、」
と言い訳ばかりのグダグダな蘇生でした。
除細動の充電ボタンがパドルに付いていないため焦りました。本体で充電してパドルでショックします。
焦りながら、充電ボタンを探してください、心マを続けてください、と言いました。
充電ボタンは教えてくれず、自力で見つけて充電→離れてください+近寄る→離れてください→ショックでした。
胸骨圧迫の位置や深さも問われました。
⑥小児の一人蘇生でした。胸骨圧迫の位置や深さやペースを問われました。
先の部屋と違って試験官の心象は当然のことですが、かなり悪い雰囲気でした。
四部屋目
⑥腕神経叢ブロックの鎖骨上アプローチでした。動脈や静脈と胸膜と肋骨の名前を言いながら説明。
⑦ゼリーのキットを使って、エコーで平行法で穿刺する。うまく針が全て出せながら目標物まで行くと「OK」と言われました。
⑧スワンガンツでどのように挿入するか。小さな白板にガンツの右房と右室とウエッジの波形を書く。
ほとんど誘導はなしで、ipadで採点でした。
ACLSと経食道エコーは時間が足りませんでした。
ACLSのときにはミスが多かったのか、ipadに文を書き込まれていました。
このせいで落ちたかもしれないという不安の渦でスワンガンツの波形を書き込みました。
最も強く感じたのは口頭試験の勉強は早い時期から始めたほうが良いと感じました。
口頭試験では、青本が大変役に立ちました。本当にありがとうございました。

体験談㉝

<筆記試験対策>

過去問6年分を4月から繰り返し解きました。過去問集には関連問題が記載されているので

一緒にみておくと効率よく勉強できると思います。8月下旬には3周が終わり力試し用に残

しておいた第54回分をテスト形式で解いてみたところ8割程度は正解できたので、最後の1

か月は間違えやすい問題、計算問題を重点的に解きました。

<口頭・実技試験対策>

口頭・実技試験対策に関しても十分な対策が必要と考え4月から過去問、青本をみて対策を

行いました。口頭・実技試験を勉強するにあたり一番役に立ったのはこのサイトの体験談

でした。実際に試験を受けた先輩方の臨場感あふれる体験談をみてイメージトレーニング

を繰り返しました。また術中低酸素血症、高二酸化炭素血症、低血圧の鑑別と対応や肺塞

栓、悪性高熱、甲状腺クリーゼ、局所麻酔中毒の対応、治療など過去問で繰り返し問われ

ている内容に関しては自分でまとめておきました。実際の試験で瞬時に答えられるレベル

にしておく必要があると思います。

<筆記試験>

A問題は例年通りでした。過去問を十分にやれば9割程度正解できると思います。複数解答

ですのでケアレスミス、マークミスに注意が必要です。B問題は皆さんが書かれているよ

うに難問ばかりでした。過去問のみでは対応できないので日ごろから幅広く知識をつけて

おく必要があると思います。特に学会が出しているガイドライン、治療指針、最近のトッ

ピクスなどを日頃から見ておくことが大切だと痛感しました。C問題は新作問題がほとん

どでしたが臨床問題ということもありB問題に比べれば解きやすかったです。しかし連門

形式ですので、問題そのものを見誤ると1問目、2問目と連続で間違えることになるので問

題文を注意深く読み何が問われているかを吟味する必要があります。自己採点ではA問題9

割、B問題5割、C問題7割程度でした。

<口頭試験>

1 開胸での食道癌手術→術後腕神経叢麻痺

術前検査で必要なもの、分離肺換気の方法、低酸素血症の鑑別、術後鎮痛で何を選択する

か、腕神経叢麻痺の診断と治療など基礎的な内容が問われました。試験管の方も穏やかで

特に突っ込まれることもなくスムーズに進んでいきました。

2 開腹膀胱全摘→術中高二酸化炭素血症→悪性高熱症→家族に悪性高熱症に関して説明

この問題に関しては術中高二酸化炭素血症から悪性高熱症を鑑別として挙げられるかが鍵

だと思いました。術中体温上昇やミオグロビン尿などの記載がない段階ではなかなか想起

しにくいと思いますが、口頭試験対策として高二酸化炭素血症の鑑別はまとめておいたの

で流れにのることができスムーズに進みました。口頭試験は10分程度時間が余り、その時

点で口頭試験に関しては問題はないだろうと感じました。

<実技試験>

1 PALS(7歳男児、新生児)

2 DAM(LMA挿入→輪状甲状間膜穿刺)

3 脊髄くも膜下麻酔、TEE(四腔像出してM弁前尖指摘、経胃短軸像出して異常所見指摘)

4 斜角筋間腕神経叢ブロック、スワンガンツカテーテル挿入

いずれも過去問で対応可能ですし日頃から臨床をしていれば十分答えられると思います。

ただしPALSでの薬剤の量、DCのジュール数や神経ブロックでの細かい解剖も問われるの

でしっかいり確認をしておく必要があります。

<総括>

試験対策試料およびこのサイトは非常に役に立ちました。感謝の気持ちでいっぱいです。

専門医試験は過去問を十分に解き、日頃の臨床を一つ一つ大切にしていれば合格ラインに

は到達します。ただしあくまで専門医は通過点であり今後も精進していかなければならな

いと痛感しました。

 

体験談㉞

★体験談★

子供のいる、妊娠中のママ目線で書いているので、そこはご了承ください;^_^A

一歳の娘がいて子育て、家事、仕事をしながらでの受験だったので、ほとんど勉強する時間がなく、半年以上前から子供を寝かしつけた後に、過去問を少しずつ解いていました。本格的に勉強したのは、3ヶ月前くらい。でも、また妊娠&悪阻で最後の追い込み1ヶ月は死んでました。。。
仕事の合間に勉強したりしていましたが、やはりあまり時間はとれず、平日にしっかり勉強するのは無理だったので、土日に待機をして子供を勤務先の託児所に預けて緊急オペが入らなければ勉強できる〜みたいな感じで3ヶ月間は集中して勉強してました。

筆記試験
勉強内容は、
51〜54回の過去4年をやるのが精一杯で、3回ずつ解きました。A問題とB問題は出るだろうと思って特にしっかり勉強しました。50回も直前にA問題だけ見ましたが、被ってるか殆ど出なかったので過去4年分でよかったです。青本と過去問の解説をみて重要そうな事をノートに書き出して覚えてました。

難易度は本当に上がってました!!
B、Cに関しては過去問じゃあ殆ど歯が立ちませんでした。
今回から全て選択問題になっていて
選択肢の組み合わせを選ぶ問題はなく、a〜eのうち3つ選べとか全部選ばせてたので、辛かったです。

最後の1つが絞りきれない(泣)

A問題は過去問がほとんどだったので、過去問4〜5年やっていれば大丈夫だとおもいます。

ただ、3つ選べとかで54回までのように選択肢の組み合わせで選べなかったので、内容が裏覚えだと解けきれません。

計算問題が少なく、時間に余裕があり、途中退出する人も、結構いました。

B問題は、本当に難しかったです。
過去問解いてても、全然分からない。
確実に解けたのは3問くらいかなぁ。周りも同じ反応でした。これも、時間には余裕があって(分からない、知らないで諦めるしかない?)途中退出する人もチラチラいました。

C問題は、Bに比べればまだ分かる問題がありましたが、選択肢の最後の1つが絞りきれず確実に解けたのは3割くらい。C問題は時間ギリギリでした。

A問題の時はなんとかなるかな〜と思い余裕がありましたか、B問題になったら、もう全く受かる気がしない気持ちで帰りたくなりました。ただ周りのみんなも、難しすぎる、解けないと言っていたので、過去問で出た問題を確実に解けたら何とかなるのかなと思いました。筆記試験に関しては、過去問を解いていて同じ問題を確実に解けるようにしていれば受かると思います。

施設などについて
服装は筆記試験に関しては、みんな普段着でスーツ姿の人はごく僅かでした。
会場は結構寒かったので、一枚上着があるとよかったです。
荷物もクラークがあるので、宿泊で荷物が多くても大丈夫でした。
試験中、筆記用具以外にタオルやお茶も出しててよかったのには驚きました。お茶などの飲み物は1つは持って行った方がいいと思います。

妊娠中だったので、あらかじめ学会にその旨をメールで伝えてありました。その為か、席は受験番号に関係なく1番後ろでした。
おそらく、途中退出しやすいような配慮かと思います。他の妊婦さんらしき先生も1番後ろにいらっしゃいました。
私は8時45分くらいにホテルに着いて、ロビーに座って資料を読んでいました。ロビーには試験を受けるであろう人達だらけでした。9時15分くらいに試験会場に行きました。受付はなく、自分で受験番号の書いてある席に座って待つ感じでした。
朝は、9時40分から試験についての説明があり、その時間からA問題が終わるまで部屋から出ることが出来ません。トイレなどは早めに行っておく事をオススメします。9時40分以降に慌てて入ってくる人もいなく、みんな時間には余裕をもっていらっしゃってました。

試験も、初めの45分は退出できませんが、それ以降は早く終われば途中退出できます。ただ最後の15分は退出できません。
お昼ご飯は、学会が用意してくれているお弁当を頼みました。学会のランチョンに出てくるようなお弁当で、パックのお茶もついてきます。少し割高な感じだけど、持っていくのが面倒だと思うので私は頼んでよかったと思います。半分くらいの人が頼んでたみたいでした。
ホテルにコンビニもありますが、会場から遠いし、お昼の時間もあまりないので、頼むか用意して持って行ったほうがいいと思います。

BとCの間の休憩時間が思いの外短くて、女子トイレがすごーく混みますのでご注意を!!


実技・口頭試問について

口頭試問が2題で25分、実技試験が4題✖️10分でした。
集合時間に集まり、説明を受けて、上の部屋に案内されます。案内されるまでは資料などは読んでもいいのですが、案内以降は資料は見れず、トイレにも行けませんでした。
皆さん、格好はやはり筆記試験とは違って、ちゃんとスーツでした。

口頭試問について。
試験会場の前に着くと、まず問題の書いた紙とペンが渡されて、5分の猶予がもらえます。そこで、どんな想定になるのかなどを想像しながら、ペンでチェックしていきました。
私が出たのは透析患者のASに対する麻酔。術後の呼吸器設定について、結構聞かれました。なので、日頃からICUに出入りして呼吸器設定は見ておいた方がいいと思います。
内容は術前のリスクや術中トラブル、術後ICUへの引き継ぎなど、日常的にやってる事でした。変にひねってり、落とし穴があるような感じではありませんでした。
2つ目は、37才の全前置胎盤の妊婦の麻酔。これも、手術前に何を用意するか、大量出血などがあった場合にどう対応するか。これも術後の呼吸器設定について、結構聞かれました。

ひねったり、稀な疾患がでることはなかったので、普段から意識的に術前、術中、術後の管理を考えていれば大丈夫だと思います。

実技試験について、
私が出たのは、
・成人の導入後の心停止に対するACLS、小児ACLS
・挿管困難患者のDAM
・硬膜外チュービング、TEE(四腔像を出してて、僧帽弁と右室を指す)
・鎖骨上での腕神経叢の描出、SGカテーテルの挿入と、波形を書く
などでした。

ACLSは妊婦と伝えてあったので、心マはさせられないと思っていたら、普通にさせられました。終わった後に試験管に聞いたら、本部から連絡がなかったとのことでした(T . T)
本来なら妊婦さんは心マしなくていいみたいなので、ご安心を〜指示だけしてくださいとのことです。
もし、させられそうになったら妊婦という事を伝えてください!!

毎年出されていた麻酔器の始業点検は出ませんでした。入室前に音でわかるから、出さないのでは?という人もいましたが。とはいっても、直前に確認はしておいた方がいいと思います。(私は筆記試験が終わった後に、朝早く職場にいって、始業点検周りをして覚えました〜

実技・口頭試問に関しては、日常的にやっていることを、落ち着いて行えば大丈夫だと思います。
この青本があったおかげで、チェック項目が分かりやすく勉強しやすかったです。試験会場にも、この青本を持っている人は本当に多かったです。
そのおかげて、一発合格することが出来ました(^ ^
本当にありがとうございました!!

 

体験談㉟

元々外傷系3次救急を専門にしいたのですが、最近は麻酔ばかりいるので40半ばにし専門医試験を受けなおしました。
要は鞍替え組です。
救急の専門医はあるので今回の試験は落としも給料に影響はないし、記憶力も落ちるから2年計画くらいで通ればいいやと自分でハードルを下げまくっ気楽に受けました。
とは言え何年もやるのもつらいのでそこはそれなりに対策を講じました。

その1 対策本を買う(3か月前)

字が小さくもう見えません・・・
Kinkosに行っ1冊100円で背表紙を切り落とし、はがき大の紙束にしました。
それを病院に持っ帰り裏表のA4へ拡大コピーです。

その2 標準麻酔科学を買う(3か月前)

元々救急から入ったため、本来なら研修医レジデント時代に先輩から教わっいるような麻酔科の基本的内容が抜け落ちいるので、良い機会なので教科書を買っ通読しました。
いろいろ目からウロコ・・・。

その3 対策本を読む

とにかく一通り読みました。

その4 対策本を見ながら過去問5年分をひたすら解く

5年分には何の根拠もありませんが通常業務もこなさねばならないのでひたすらやるしかありません。
あとは神頼み・・・
小児の心臓や小児の大きな外科は経験がないので口頭で出たら詰みますがセーフでした。

実技は
・成人の心停止に対するACLS、小児ACLS
・挿管困難患者への挿管
・硬膜外チュービング、TEE
・鎖骨上での腕神経叢の描出、SGカテーテルの挿入と、波形を書
おっさん相手なので「もうできますよね、でも試験なので一応やっくださいね」とは言いませんが、試験官も多少手を抜いくれいる感あり。

口頭試問は
・ASのAVR
・前置胎盤の帝王切開
だったでしょうか。
こちらは普段病院で同僚とカンファでもしいる感じのやり取りになりました。

教訓としは、この手の試験は30代のうちに済ませおくことですかね・・・。
とにかく目がキツイのと記憶力集中力の低下には参りました。
ついでに医局にじっと座ったせいで仙骨が軽い褥瘡になったようでまだヒリヒリします。

よい副作用は、医局で遅くまで勉強しいたので「あんなおっさんになっまでまだ勉強しる・・・」と若手の医者の間で多少評価が上がったことでしょうか。
照れ