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体験談
今年59回でも受験してどうにか合格できましたのでその報告をさせていただくたくメールいたしました。
口頭試験のみだったので昨年購入した青本メインで7月ころから対策し、口頭試験に向けては誰よりも勉強、練習したと自信をもって臨みましたが、本番の問題が小児の扁桃摘出でFontan術後の患者でした。。Fontanなんて聞いたことあるけどどういう手術か、血行動態がどうなっているかなんて知らず、たった1問の試験で先天性心疾患が出るとも思っておらずノーマークでした。術中の呼吸器設定など聞かれましたが一般的なことしか言えず、他の設問も基本Fontan術後であることはほぼ無視して一般的なことのみを答えました。心カテ所見も提示されましたがなにが悪いか読み取れずで試験の手ごたえは全くなしでした。昨年よりよかったのは設問最後までいったことくらいでした。しかしその後、体験談にあるような言い残したことや世間話をするわけでもなく、退室してくださいと言われ、部屋を出たら自分ひとりでした。救いようがなかったんだと思い不合格を確信しましたが、なぜか合格していました。昨年の感覚で不合格なら今年も不合格と思える出来でしたが、よくわかりません。合格はホッとしました。
過程はどうであれなんとか2年かけて合格できたのは青本のおかげです。
本当にありがとうございました。
体験談
私は2019年に1回目の受験で、筆記のみ合格。
実技・口頭は落第し、2020年に2回目の受験でした。
筆記:受験なし 合格済み
実技:コロナ禍により実技評価書類提出
私は、専門医プログラムが始まる前に麻酔科になったので、現在所属している施設の麻酔科のトップによって実技を評価してもらい、その評価表をおくる、という形でした。
口頭試験
81歳 男性 MIの既往あり PCI済み アルツハイマー性痴呆症 大腿頸部
骨折の麻酔について
術前診察でチェックすること
術前検査所見の血液検査と心エコーが画面ででる:MRあり EFは悪くない
この患者の麻酔方法はどうするか
全身麻酔とブロックの利点と欠点
この患者はブロックをすることにしました。
どういったブロックを選択しますか。それを選択する理由はなんですか。
画面に大腿神経ブロックのエコー画面が出る。
→この画面はなんのブロックですか。どこになんの薬剤を使用しますか。
棒で画面を差し示すように言われました
手術が終わり病棟に戻りました。
患者が暴れていると連絡がありました。どうしますか。
せん妄の診断基準を述べよ
対処法はどうしますか
家族への説明をお願いします
というものでした
私は最後の質問の答えである「せん妄」が出てこなかったのですが、誘導はしてくれま
した。
最後に暴れているけど、何かしますかといわれ、投薬の種類と量を聞かれました。
この正解はハロペリドールなのですが、私はミダゾラムを0.1mg/kgを投与しますと答
えたら
それ全量を一気にですか?と誘導してくれ、ゆっくり様子を見ながら投与しますと答え
ました
厳し目の審査官でしたが、誘導はしてくれました(厳しく)
めちゃくちゃ慌ててしまい、落ちたなと思っていましたが、口頭試験の実地試験に回り
ました。
実地試験
口頭試験の実地は、勤務病院で行われました。
前もって、実地試験が可能である日時を聞かれ学会に提出。
2週間くらい後に、日時の決定の連絡がありました。
試験官がどこに何時に集合したらいいかと聞かれ、それに答えました。
13〜17時の間で実地試験とのことで、時間を連絡しました。
また、病院宛に「実地試験のお願い」という手紙を出したいので、その内容を確認して
ほしいとの連絡あり。
(試験官として〇〇病院の00先生がお伺いさせていただきます・・・・みたいな手紙
)
試験当日は、2人の試験官がいらっしいました。
導入前に、症例提示。この症例の麻酔上の問題点、外来カルテと同意書の記載を確認さ
れました。
入室前に、始業点検などのこと(麻酔前に確認することを簡単に教えてと言われました
)を聞かれましたが患者さんが入室したので、それは途中で「あ、じゃあいいですよ-」と言われ中断。
いつも通りに麻酔してみてくださいねーと声をかけてもらい、普通に導入。
導入後、導入のまとめをして、と言われました。
導入の話をして、麻酔維持のプランも話しました。
その後試験官はうちの上司に連れられて部屋を出て行きました。
控室で上司と雑談をしていた様子です。
その後、30分くらいしてお戻りになり抜管のプランを教えてください、それを確認して引き上げますと。
抜管のプランと、考えられるリスクと対処を答え終わりました。
上司から聞きましたが、「なんの問題もありません、なぜ実地試験に回ったのかが不思
議です」と言っていただきました。実地試験にいらした試験官の先生方は大変優しかったですが、
要所要所、質問はきちんとされておられました。
さらりーまん麻酔科医様には、大変お世話になりました。
本当にありがとうございました。
体験談
<準備>
地方からの受験、子育て中です。
書類申請受付が始まったらすぐに申請を出せるよう、5月までに必要書類や単
位の確認をしておきました。過去問の問題集もほとんど買い揃えました。53回
(2014年度)はオンラインや近くの書店では購入できませんでしたが、先輩か
ら頂いたものがあったので助かりました。
書類を出すまではなんとなく落ち着かず、勉強に着手する余裕はありませんで
した。
申請後に筆記試験の勉強を始め、結果7年分を3周+間違えた問題を正答できる
まで繰り返しました。
口頭試験の勉強も並行して(片方に飽きたらもう片方、という感じで)やって
いました。口頭試験の対策は青本のみです。本当に助かりました。ありがとう
ございました。
感染多発地域に赴くのは本当に恐怖でしたが、細心の注意を払いながら行きま
した。
幸か不幸かgo toの影響で旅費がかなり安くなったので、ホテルの値段は気にせ
ずに、筆記試験の際は東京会場に最も近いホテルに前泊、口頭試験はポートピ
アホテルに前泊・後泊しました。前泊しなくとも集合時間には間に合いそうで
したが、移動中に勉強するのはなかなか難しかったため、前泊しておいて良か
ったと思います(家族に感謝)。
口頭試験はお昼過ぎの集合だったため、連泊する部屋でギリギリまで勉強でき
たのが良かったです。ただホテルのラウンジで勉強している方も多かったので
、チェックアウト後にラウンジで過ごすのでも大丈夫と思います。
感染予防のため食事はほとんどルームサービスにしました。go toのチケット?
も使えましたし、時間短縮にもなって良かったと思います。
<筆記試験>
体験談にかなり寒いとありましたが、自分の時は適切な室温だったと思います。
持ち物が「受験票、誓約書、筆記用具、マスク」だったため、腕時計を持参するのを忘れてしまいました。壁時計が何箇所かありましたが自分の席からは見づらく、会場の方に相談すると、1つをホワイトボードのところに移してくださり、さらに「試験中に手を上げてくれれば時間を教えますよ」と優しく答えてくださって感動しました。ただ腕時計は必要だったと反省しています。
A問題は過去問でほとんど解けました。
BとC問題はやはり絶望的で、どれをマークするか決めるのに時間がかかりました。早めに退室したいと思いましたが到底無理でした。
みなさんが言われているように重箱の隅をつつくような問題が多いので、そこは諦めて、いかにA問題を落とさないかが大事だと思います。過去問を完璧に解けるようにして、ただ正解を覚えるのではなく、他の選択肢や解説をよく読んでおくのもBやCに応用されると思います。
やはりCOVIDやECMO, あと凝固機能、抗凝固薬の拮抗薬や休薬については時代を反映したものかなと思います。
口頭試験
他の方が詳しく記載してくださっているので省略させていただきますが、症例は60代男性のLAR後吻合不全でした。
とても基礎的な内容だったので驚きましたが、その分ひとつひとつを細かく、求められた数をしっかりと答えることが求められました。
EGDTやSOFAの内容を細かく覚えきれていなかったため、すらすらと出てこず悔やみました。
試験官は40代くらいの男性の先生と、それより年上そうな女性の先生でした。入室した際に「とても緊張されていると思いますが、落ち着いて答えてくださいね」と優しく言ってくださったので少し肩の力が抜けました。
20分1題だったので時間はあるんじゃないかと思っていましたが、実際にはとてもあっという間に感じました。
どの問題も「5つ述べてください」が多く、1つ答える度に加点されていくようで、本当に5つ揃わないと「あとは?」と求められました。ただ時間がかかると次に進めてくださって、最後(ICU入室)まで行った後に、また挙げられなかった選択肢に戻る感じでした。誘導はなかったですが、「先生ならわかっていると思うけどね」と声をかけてくださったり、温かい雰囲気ではありました。
時間いっぱいかかったため心配でしたが、結果合格していました。
実技試験が評価表になったので、口頭試験の際に少し実技試験の内容が入るのではないかと思っていましたが、実際は手術申し込みからICU入室まで盛りだくさんな内容になっていたので、ここに麻酔器の始業点検や、実技試験の内容を盛り込むことは難しかったのではないかと思います。
勉強ももちろん大切ですが、日曜日に東京で試験、そのあと金曜日に神戸で試験を受けること自体が、気力・体力ともに試されたというか、鍛えられたと思います。
体調を万全にして(家族を含め)、なるべく気持ちを落ち着かせて試験に臨むことが大事だと思います。
体験談
無事に、麻酔科専門医試験に合格いたしました。昨日、学会から連絡がありました。
今までの体験談で、2度と受けたくないと先生方がおっしゃっている気持ちがとてもよく分かりました。青本は、口頭試問対策にとても参考になりました。
勉強
筆記試験の勉強は4月頃からパラパラと過去問を解き始めました。
ただ、1周目は知らない・見たことない知識問題だらけでかなりのスローペース。開くことが辛かったです。
第58回試験の際に第52回試験からの出題が何問かみられたため、第52回から第58回までの7年分を解きました
。最終的には、最低5周、直近3年は7周やりました。
口頭試問対策は、筆記試験が終わった後の1週間でやりました。もう少し早めからやっていれば、と感じました
。
また青本に載っていた一問一答の模範解答から、筆記試験のB問題での選択肢のものがあったり、して悲しい気持ちになったことは覚えています。
一問一答はとても役に立ちました!!!
筆記試験
今年はCOVID-19の影響もあり、東京は2会場(有明と神田)に分割でした。
A問題は、見たことがない問題はありませんでした。おそらく満点。
B問題は例年通り難しく、確実にわかる問題はあまりほとんどありませんでした。
3割くらい?しかできず。
C問題は、心臓外科の問題が例年より多い印象でした。こちらも4割くらいしかわからず。
例年の体験談で、B問題が終わった後は皆さんかなり落胆されている印象を受けていましたが、全く自分も同じでした。時間がかなり足りなく焦りました。
また、マークシートが意外と小さくびっくりしました。
第58回から血液凝固分析装置の問題がでてきたということもあり、もう少しその勉強をしておけばよかったと思いました。また、学会のホームページに載っている様々なガイドラインをもう少し目を通しておけばよかったです。たまたま前日に見たガイドライン(最近更新されたわけではなく、本当にたまたま興味で見た)から出題されたりとラッキーもありました。
口頭試問
2日目1番目のグループでした。
今までは午前・午後など大きな分け方でしたが、今年はCOVID-19のこともあり、かなり細かくグループ分けされてました。前日の昼頃に神戸入り。会場のポートピアホテルに宿泊しました。
前日は、部屋で青本の一問一答の復習をしながら過ごしました。
当日は8時に集合。およそ40人ほどが大きな部屋に集まりました。
その後、さらにそれを前グループと後グループにわけ、そのグループの中でも6人ごとに移動。
噂のドナドナエレベーターで上の階へ。試験はホテルの一室で、まずは廊下で待機。開始10分前に問題が配られ、5分間でメモをとって良いと言われる。5分後一度紙は回収、入室時に再度渡されました。
試験官は2人。左にはモニター。こちらとの間にはパーテーションが置かれてました。
症例
78歳女性。154cm,55kg
最近心窩部痛と腹部膨満感が出現。近医で進行胃癌の診断。今回胃空腸バイパス術となった。
頸部後屈時の痛みがあり、最近整形外科でCTを撮影している。また、DVTの既往がありダビがトランを内服している。
1. この患者の気道管理で問題となること2つ。
2. 上記の2つのことを、試験官を患者と見立てて診察してください。
画像提示:CT:C2に透亮像をみとめる。開口3横指、マランパチーⅡ、lip bite test:Ⅰor Ⅱ
3. では、導入はどうしますか?また、その導入の際に注意することも述べてください。
4. 術後鎮痛はどうしますか?
5. 高さはどこから穿刺しますか?
症例経過:TH6/7で4cm穿刺。患者が背部の電撃痛を訴える。穿刺針からは透明な液体が流出している。
6. どうしますか?
7. では、この後術後鎮痛はどうしますか?
症例経過2:あなたはTh5/6から穿刺。特に問題ありませんでした。その後麻酔導入が終了。手術がはじまりました。
しばらくすると、以下のようにV/Sが変化しました。HR:110、BP:60/40、EtCO2:37mmHg、SpO2:99%
8. まずかんがえられること2つ
9. 除外すること3つ
症例経過3:術野では出血はしてませんでした。あなたはフルルビプロフェンをiv。v/sは改善しました。その後手術は無事に終了しました。2日後、患者が、起き上がった時にだけ頭が痛いと言っています。
10.これはなんですか?また対応を3つ
症例経過4:1週間ほどしても良くなりません
11.患者が説明を求めています。このあと、行える治療についての説明してください。
症例は以上です。おつかれさまでした。と、言われ終了となりました。
終了時間まで3分ほど残っていました。
自分の受けた時間はオーソドックスな問題が多く、落ち着いて解答することができました。
来年度以降受ける先生方、頑張ってください。
体験談
筆記試験
A問題はいつも通り過去問から出ている様子で、ほとんど変わらない内容で出題されまし
た。7年分復習し、9割8分は同じ問題だったと思います。
B問題にはcovid19に関する問題が出ており、C問題でもcovid19を疑いどのような検査をするか(してはいけないものを回答)という問題が出ました。Covid19について詳しくなくてもそう難しい内容でなくてよかったです。B問題で学会のガイドラインから問題が何問
かでましたが重箱の隅をつつくような感じで自信をもって解答できませんでした。
B問題よりC問題のほうが解けるだろうと思っていましたが、悩んでしまい、正答率も悪か
ったと思います。午後からどんどんテンションが下がっていく試験でした。
口頭試問
60代男性、173cm, 75kgくらい(BMI 25.5程度)。中咽頭腫瘍に対して切除術、リンパ節郭清、大腿皮弁による再建を予定しています。
喫煙歴は25本40年程度です。20年前に叔父が手術の後に亡くなっている。
1 叔父の手術後の死に関して患者に質問してください。(既往歴、当時の手術のことや
家族歴について聞きましたが、すべてわかりませんと回答されて質問しにくかったで
す。)
患者の叔父は術後に高熱を出し悪性高熱症でなくなったことがわかりました。
2 患者に麻酔の説明をしてください。
3 実際の麻酔法はどうしますか。具体的に導入法、維持について述べ、モニターを4つ
述べてください。
4 A line, V line二本で麻酔を行っています。手術前に術者と看護師にどのようなことを伝
えますか。4つ述べてください。
5 導入後に気管切開を行いました。(上昇式ベローズが徐々に上昇しなくなる動画を30
秒程度見せた後、)原因は何が考えられますか。二つ述べてください。
カフが十分に膨らんでいなかったようです。カフを調整しなおしました。
6 術中心拍数が上昇してきました。考えられる原因を三つ述べてください。
点滴の接続部が緩んでいたようです。接続を確認し、直しました。
7 術後気管切開された状態でICUに移動します。移動時に必要なもの、確認することを4
つ述べてください。(移動用モニターと解答した後)モニターは何を付けて移動しま
すか。
8 手術の後、患者が手術時の記憶があったといっています。患者は気管切開をしており
話せませんが、意識ははっきりしています。対応してください。(手術の記憶は鮮明
か、痛みはあったかなど質問し、おそらく麻酔が浅くなっていたのが原因でしょうと
謝罪。フラッシュバックがあるなどPTSDの症状があれば精神科に相談させてください
と提案。)
腫瘍のCTがあるかと思ったのになかったので、導入はsemiawakeか局麻気管切開がよいの
かわかりませんでした。悪性高熱で頭がいっぱいになってなんでもつなげて考えてしまい
、終わった後とても後悔しましたが、受かっており安堵しております。
口頭試問前の5分間で最低でも問題点、導入・維持、モニターについてを紙にメモしてお
けばもっと焦らなかったと思います。
実技試験:なし
青本が届いたときはこんなに分厚くて文字も小さく内容が多い!と焦りました。しかしす
べて覚えていなくても合格できます。青本は過去問をすべて網羅していて、本当によいお守りになったと思います。さらりーまん先生の本を参考書にして次以降の方もがんばって
ください!
最後になりましたが、さらりーまん先生本当にありがとうございました。
体験談
筆記試験
コロナ対策なのかいつも通りなのか知りませんが、A,B,C問題の休憩時間が15分だけでお昼休憩なし。
昼前から夕方までぶっ通し。トイレに並ぶのでそれだけで10分ぐらい経過する。
休憩時間内であれば試験会場で飲食可能、試験中は飲み物だけ可。
とても疲れる日程だったので、A問題を時終わってから早期退室して休憩した方が良かったかもしれません。
でもビビりだったので結局全て最後まで受けました。
受験生のマナーがとても良くて滞りなく終了したので、偉い先生が終了後に褒めてくれました。
それを聞いて謎に感動して拍手したい気分になりました。
口頭試問
ほとんどの受験生が黒っぽいスーツ(もしくはスーツっぽい私服)でした。白ジャケットで行ったのでちょっと気まずい思いをしました。
青本持っているひとが沢山いました。
大きな部屋で説明を聞いて、8名ぐらいずつ呼ばれてついていきます。
バックヤードの業務用エレベーターにのって8階か9階でおりて、受験するホテルの部屋の前で待ちます。
20分ぐらいだと思いますがとても緊張して嫌な時間でした。
前の受験生が部屋からでると症例が書かれた紙を渡されます。
読んだり書き込んだりできる時間が5分間あり、その後入室します。
面接官:ベテランぽい男性の先生と、中堅ぽい女性の先生
(紙に書いてあった内容 ここから)
普通体型 60歳男性
肝臓拡大右葉切除 (腹腔鏡か開腹かの記載はなし)
合併症は高血圧(カルシウム拮抗薬)、喘息(β刺激薬吸入、抗ロイコトリエン薬)、最終発作1年前
DM(SU剤内服)
高血圧とdmのコントロールまずまず
(ここまで)
1.まず麻酔計画を教えてください
全身麻酔と硬膜外麻酔、ラピッド導入、維持はAOS、ロクロニウム、フェンタニル、レミフェンタニル
(喘息なのに最初「AOD」と答えてしまった。そしたら「ん?デスフラン?」と聞き返してもらったので気づいて訂正できた)
2.モニタリング
Aline, フロートラック、CVP, BIS、5点心電図などなど
(TOF、血糖値も答えたらよかったです)
3. 術前の薬
カルシウム拮抗薬、β刺激薬を継続します
(DMの薬は?と聞かれたので「中止します」と答えました)
部屋の右側に設置されたモニターに麻酔計画や呼吸器設定が映されました。
PEEP0なことが気になったけど特に問題には関係ありませんでした。
4.予測される呼吸器合併症4つと鑑別方法
喘息(Wheeze,気道内圧up) アナフィラキシー(喘息の所見に加えて皮疹、浮腫、筋弛緩薬や抗菌薬投与後など) たん詰まり(喀痰が吸える) 無気肺(気道内圧が上がる、SpO2徐々に下がる、リクルートメントで改善する)
もう一つ答えるよう、誘導された。 気胸(聴診で左右差がある、気道内圧が上がる、循環動態が悪化する)
5.(生体モニターの動画を見せられて)麻酔導入後、こうなりました。起こっていることを説明してください
始めは正常、最高気道内圧あがり、血圧下がり、サチュレーションさがり、頻脈
(見たままを答えるだけの質問)
6. 一番考えられることは何ですか?
アナフィラキシーと答えると「うん??一番考えられるものですよ?」と言われ、
喘息と答えたら「喘息…ですか?」と言われ、それ以外に思い浮かばなかったので「喘息にします」と答えた。
7.気胸でした。どうしますか。またその処置に起こる合併症と、それを回避する方法を教えてください。
胸腔穿刺をします。合併症は肺穿刺、出血、神経障害です。(感染も正解)
適切な部位、すなわち第二肋間鎖骨中線を選択し、肋骨上縁を狙います。
8.実はCV取るときに、エコーの針先が見えなくなっていました。
オペは行わず、胸腔ドレーンを入れてICUに行きました。家族に説明してください。
CVを取りました。これは循環をサポートするお薬や栄養価の高い点滴を入れたり、圧力を測定するために必要なものでした。腕の点滴と違って深い場所に入れるので、超音波で確認しながら入れます。
しかし針が深く入りすぎてしまい肺を刺してしまい、気胸という命に関わる状態を入れました。
現在は空気を抜く管をいれて処置しており、状態は安定しています。しかし手術は中止になりました。
今後、呼吸状態をしっかり見ていく必要があるので症状が安定するまで集中治療室で管理します。
9. ICUで酸素化が悪くなりました。4つ鑑別を挙げてください。鑑別方法と治療をあげてください。
ドレーン位置不良で気胸の増悪(呼吸音の左右差、ドレーン再留置)、
血胸(超音波で低エコー像、ドレーンから血が引ける、ドレーン適切な位置に置く→他には?と誘導されたのでオペと答えたら満足そうだった)
再膨張性肺水腫(泡沫痰、レントゲンで片側に浸潤影、陽圧換気)
喘息(wheeze,気道内圧上昇、β刺激薬吸入)
10.レントゲンを取りました。(写真がモニターに映される)所見を述べてください。
右に浸潤影
11.何が考えられますか
再膨張性肺水腫です。
質問がおわって数分あまり、「他に追加して言いたいことはありますか」と聞かれた。
術前評価に関することなど考えた項目はあるが、問題に関して追加することは思い浮かばず「ありません」と答えた。
「胸腔穿刺は何を使いますか?」
「なるべく太い静脈留置針を用います。やったことないですが…」
「やらないにこしたことはないですよね」
みたいな会話をした後また沈黙、その後「どこから来ましたか」みたいな日常会話をしました(笑
(追記)
偶然、一緒に受けた同期数名が同じ問題でした。
あとから話すと気胸は答えられずアナフィラキシーと答えてました。
麻酔科医がエコーを使って普通の体型の人にCVとって気胸になることは考えにくかったです。
ただし後から考えてみると4番目の質問で4つの鑑別を聞かれて、答えた後も追加の鑑別を促され、
「気胸」と答えたら女性の先生がすごい勢いで首を縦に振ってたので、それがフラグでした。
そういう気配を捉えるのも実力のうちですね。
間違えても合否には関係なさそうでしたが。
面接官の先生はとても親切で、たとえば「鑑別を3つあげ、それぞれ理由と対処方法をあげてください」と言われると、
私は一気に3×3の表を頭の中で作れず答えにくいのですが、「まず鑑別をあげてください。」「喘息のときはどうしますか」という感じで進行を誘導してくださったので焦らず答えられました。
例年聞かれている「この患者のリスクはなんですか」という問題が無くてびっくりしました。
また手術に関する質問は皆無で、単にCVとるオペを作っただけって感じでした。
オンライン版について
今回コロナ禍がきっかけでさらりーまん麻酔科医さんが用意してくださったオンライン教材はとても役に立ちました。
iPadで見ていたのですが、書籍にはない良い点が沢山あります。
・文字が大きい。更に大きくできる。カーニングと行間のサイズとフォントが良い。あと私の好みだけど文字がブルー系で落ち着く。
・書籍だと片側のページを片手で押さえつけ、もう片方の手で答えを隠しながら進める必要があるが、
電子版なら指一本でスクロールして答えを隠しながら1問ずつ進められる。
・出先でも携帯などで勉強できる
今までは目が疲れるので電子書籍より紙派でしたが、産まれて間もない子供の世話をしながらの受験勉強をする上で、指一本で勉強できるサイトはとても助かりました。
両手使って机に向かって勉強できる時間はあまりないですが、
サイトがあれば抱っこしたり授乳しながらでも勉強できました。本当にありがとうございます。
可能であれば来年以降の受験生にも開放してあげてほしいと思います。
長々と書いてすみません。この体験談が何かお役に立つと幸いです。
体験談
筆記試験に関して
4月から開始。過去問4年分。
6月に転勤になり自動車通勤から電車通勤になり、通勤時間に青本の通読開始。
最新版が出版されたら購入し合計5年分。
最終的に、A問題とB問題は5年分覚えるまで。
他の先生も書いておられますが、5年分が一番費用対効果、時間対効果が良い気がします。
国試と同様に周りと同じことをするのが肝心と思います。
A問題は90%前後、B問題は手応えなし。C問題は意外と簡単に感じました。印象に残ったのはVVECMOの問題でしょうか。
実技試験
免除。
口頭試問
青本の過去問、一問一答をひたすら唱える。
本番は悪性高熱の既往のある頸部手術。
気道に関しては準備したが聞かれず、術中覚醒への対応。
後から振り返ると、ベローズが萎んでいく動画の時に事故抜管の可能性に言及していなかったり、麻酔深度の変化の時に点滴漏れの確認をし忘れたりしましたが、時間は余りました。
準備、想定していたより簡単な印象でした。
3科目とも合格。
お世話になりました。本当にありがとうございました。
体験談
筆記試験について
試験勉強は過去問を5年分やりました。
56回、57回を一通りとりあえずやった後、55回を1問1問解きつつ56、57回の類似問題を見直し。55-57回をもう一度復習してから力試しに58回。
58回をやっていると、どうも52回の過去問が多く出ている気がしたので、最後試験の1週間前から滑り込みで53回の過去問に手を出しました(去年52回だったら今年は53回じゃね?という安易な考えです)。これで5年分です。
今年はコロナの影響がいくつかあり、
①誓約書の提出が必要…2週間以内に自身や家族で風邪の症状がなかったか、とか、適切な防護をせずに診療に従事していなかったか、とかのアンケートに丸付けをした後、嘘ついてません!にサインする紙を提出する必要がありました。
②マスク着用義務…写真照合の時だけ外す感じです。
③会場に入室する際に検温+アルコール消毒…誓約書渡して検温してアルコール消毒すれば名札がもらえる
④昼食なし…これが地味に嫌でした。昼食がない代わりに11時開始だったのですが、10時代に昼食を食べる気にもなれず、各試験間の休憩も15分のみ。結局A問題を早めに切り上げて会場を出て食べることにしたのですが、会場を出て座る椅子も数えるほどしかなく、そこには先客が。ロビーで食べている人もいましたが、一般人もいらっしゃるそこそこの良いホテルのロビーでコンビニおにぎりをほおばる気にもなれず。結局会場に車で来ていたので、駐車場に行き自分の車の中で食べました。
A問題
予想がドンピシャ当たり53回の過去問が多く出た印象でした。サクサク解けて早めに出られました。40分くらい経つと出て行く人が多かったです。
B問題
は??って感じでした。しょっぱなから分からん!
でも、毎年そうだよ、お前が分からん問題はみんなも分からんよ、という先輩の教えを胸になんとか最後までマークしました。自信がある問題だけ数えてみたら、全体の25%くらいでした…。コロナを思わせる症例もあって、おぅおぅやっぱり出してくんのか…!と思いました。
C問題
めちゃくちゃできた訳でもめちゃくちゃできなかった訳でもない感じです。最後の方は疲れてきて、分からん問題は何回見ても分からんわ!と思って少し早めに帰りました笑
口頭試問について
試験勉強は正直あまりできていない中で受験しました。筆記試験勉強を主にしている中で、筆記試験勉強に疲れたら青本の過去問をやってみるという感じでした。結局3年分+αくらいの分しか目を通せていませんでした。筆記試験でコロナが出たので、何か聞かれると思い学会の提言などをチェックしていましたが、何も聞かれませんでした…
【症例】
62歳男性 174cm 72kg くらい
中咽頭癌に対して両側リンパ節郭、大腿筋皮弁、気管切開
喫煙歴30本×40年 やったかな?
20年前に叔父が全身麻酔の後に亡くなっている。
設問1
おじさんのことについて聞きたいことは?私を患者だと思って聞いてください。
全身麻酔中に異変が起きたのか全身麻酔後に異変が起きたのかどちらですか??
→いやーよく知らないんですよねぇ
原因は何だったとかお聞きになってますか?
→原因って例えばどんなことですか??
心臓が悪いとか、何か血管に詰まっただとか…
→そういうことは聞いてないですね。
ご自身は今まで心臓に何かあるとか、失神の経験があるとかはありますか?
→いや、ありません。
(やべぇ、なんも教えてくんねぇ!と焦りました。どうやら体温が上がったとかありますか?みたいに具体的に聞かないと教えてくれなかったみたいです)
設問2
叔父さんは術中に高熱が出て亡くなられたそうです。麻酔する上で気をつけなければならないことは?
叔父さんが亡くなった原因として悪性高熱症も考えられますので、この方もその素因があると思って対応した方が良いと思います。ダントロレンの準備などをしておきます。(と答えたと思います。ここら辺はまだ最初の設問でなんも教えてもらえなかったことに面食らい焦っています。あんまり答えられてません。)
設問3
事前に準備しておきたい機器、モニター、薬剤は?
(ここら辺もまだ焦っています笑)
Alineの挿入はします。悪性高熱症が起こった時を想定して身体を冷やすための冷たい生食だとか、もちろん太い静脈ルートが必要と思います。ダントロレンも十分確保しておきます。あとはカルシウム製剤なども用意しておきます汗。
(ここら辺で焦りすぎて何も出てこず。えーと、筋弛緩モニター?とかよく分からんことを言っていると、試験監督が「同じ症例でも、この人だから用意した方が良いものは?」と助け舟っぽいのを出してくれたのですが、私はさっぱりでした。もしかしたら後の設問を考えるとBISとかだったのでしょうか?今でも不明。うんうん唸って終了。)
設問4
手術開始前に主治医と共有しておきたい情報は?
(何を答えたかあんまり覚えてないですすいません。悪性高熱症の素因があるので気をつけるとかは言ったと思います。)
設問5
ベンチレーターのベローズが戻らずだんだん下がってくる映像を見せられて…
何が考えられますか?2つ
回路のリークが考えられます。チューブのカフ漏れや術操作によるチューブのズレが考えられると思います。
設問6
チューブのカフを入れたらさっきのは直りました。
中咽頭の操作の途中で、始めは60台だってレートがだんだん頻脈になってきました。
考えられることを3つ。
→単純に循環血漿量不足、痛い、出血
(ここで覚醒してきているとは答えられず)
設問7
どう対処しますか?
補液、貧血が進んでいたら輸血、痛がっているようなら麻薬などの鎮痛薬を増量
設問8
左の点滴からプロポをいってましたが、ルートが外れてました。
この人がICUに帰る前に確認すべきことは何ですか?
ABCDが整っているかを確認します。換気、酸素化は問題ないか、循環は保たれているか、意識レベルは保たれているか、もしくは鎮静・挿管下なら鎮静薬はきちんと投与されているか。もちろん先ほどルートが外れていていたという事象があったので、しっかりルートが確実に入っているかはチェックします。
設問9
術後に患者さんが、術中の記憶があると言ってきました。患者に見立てて説明を行なって下さい。
麻酔科の○○です。本日の麻酔を担当しました。術中の記憶があると伺ったのですが、まずはどのような記憶があるか教えていただいても良いですか?
→いやーなんか声が聞こえてました。
手術中ずっとですか?
→途中からですね。
そうですか。可能性としては麻酔が醒めていたのではなく、悪夢を見ていたということも考えられますが、お話を伺っていると麻酔が浅くなってしまった可能性の方が高いと思います。今回、叔父様が以前手術後に亡くなられたということを伺いまして、同じことを引き起こす可能性のあるガスの麻酔薬は使わず、点滴で麻酔薬を投与していました。頻度はそこまで高くないものの、点滴での麻酔薬の方がガスの麻酔薬よりは術中覚醒の頻度は少し高いとされています。今回、術中覚醒がないよう術中に脳波のモニタリングなどは行なっていたのですが(事前の設問で答えられてないけどまぁいっか)、今回このようなことになってしまい、しんどい思いをさせてしまって大変申し訳ありませんでした(ここで謝って良いんだっけ?とか考えてました)。今後手術をもしお受けになる際は、こういったことがあった旨を麻酔科医に伝えていただければ幸いです。
この段階で試験官が、「えーじゃぁこれで終わりですかね。あと1−2分したらノックされると思うんで、それまで少し待っててください」と。友人に聞くとこの時間に「もう一回リベンジでさっきの質問答えてみて」と言われた方もいたそうです。私はひたすら世間話で、「やっぱ関西はしんどいっていう表現使うんですね〜。辛いとかって意味ですよね〜」みたいなことを話されました。私は「はぁーそうですね、気づきませんでした苦笑」みたいなことを言って終わりました。
終わった後に全然できた感がなかったので、めちゃくちゃ不安でしたが、先輩に「世間話したら勝ちや」と言われなんとか合格発表まで平静を保っておりました。
結果合格でした。自信がなくてもハキハキと話したりするのが良いんだと思います。
青本お世話になりました。今後も臨床で使っていける物だと思います。
体験談
口頭試験
ホテルの客室が試験場所で、廊下で待機して入室前に5分間下記の症例について書かれた紙とボールペンを渡されて、書き込むことができた。5分後紙は一旦回収されて、部屋に入るときに再び渡される。試験中は私物のボールペンなどは一切使うことができず、メモは取れなかった。試験時間は20分だったと思います。待機中は私語一切禁止でした。
渡された症例
72歳の男性
170cm 74kg
中咽頭癌に対して、腫瘍摘出、頸部郭清、気管切開術を行う予定
喫煙歴 30本×35年
家族歴 20年前叔父が骨折の手術を全身麻酔で行い亡くなった
①家族歴に関して、試験官を患者に見立てて質問してください。
→試験官は喋ってはいけないので、一方的に質問しないといけなかった。手術中に亡くなったのか、手術後になくなったのかなどを聞きました。
②叔父は手術中に40℃の高熱が出て、術翌日に亡くなったということでした。
全身麻酔について、試験官を患者に見立てて説明してください。
→悪性高熱症を疑うのでTIVAで行い、脱分極性筋弛緩薬の使用は避けるなど
③麻酔について、使う機材、薬剤、モニタリング機器を述べてください
→機材はスパイラルチューブ、McGRATH
薬剤はプロポフォール、フェンタニル、レミフェンタニル、ロクロニウム
モニタリングは緊張していてA-Lineと体温モニターしか答えられませんでした…TIVAなので脳波モニターが必要だったと後で思い出しました。
④麻酔はプロポフォール、レミフェンタニルで維持します。先に気管切開を行い、らせん入りチューブが挿入されました。
(スライドが出て)図のようにルートを確保しています。(左手にVライン、右手にAラインとVライン)
手術開始前に術者と看護師と共有しておく情報を4つ述べてください
→質問の意図がよくわからず家族歴に悪性高熱症があること、場合によっては手術を中止する可能性があることなどを言いましたが、WHOの手術安全チェックリストのタイムアウトで確認することを言えばよかったのかもしれません。4つ言えませんでしたがシナリオを進めてもらいました。
⑤(スライドで呼吸器のベローズが徐々に下にさがっていく動画。呼気が十分戻っていない様子。)術中動画のような現象が起きました。考えられる原因を3つあげてください。
→カフ漏れ、気胸、呼吸回路の接続不良など
⑥術中心拍数が60から徐々に80になりました。考えられる原因と対処法を3つ述べてください
→出血に対して輸液・輸血、手術操作による刺激に対して麻酔深度の調節、アナフィラキシーに対して急速輸液+アドレナリン静注(アナフィラキシーだったらアドレナリンはどのくらい使いますかと質問されました)
⑦持続薬を接続している点滴が漏れていました。適切に処置をしました(的な感じでした)。
手術は終了し、ラセン入りチューブを気管切開用チューブに入れ替えました。
術後は鎮静のままICUに移動します。移動する際に注意・確認する点を4つ述べてください
→換気が確実にできることを確認する、心電図・血圧、SpO2、EtCO2がモニターできること、点滴類に絡みがなく接続に緩みがないこと。(3つしか言えませんでしたがシナリオを進めてもらいました)
⑧術後患者が手術中の記憶があったと話しています。試験官を患者に見立てて説明してください。
→夢を見ていた可能性もあるが、今回手術中に点滴が漏れており、鎮静薬の量が少なくなった時間があり、その影響と思われます。今後の精神面のサポートとして精神科の先生に併診をお願いすることもできます。何かあればご相談ください。
ここも試験官は返答しないので、一方的に話すのみでした。
2分ほど時間は余りました。担当の試験官は終始無言で、他の人の話を聞くと私の試験官は誘導とかもなく結構しんどかったです。
口頭試験の勉強は筆記試験が終わってから始めたので、実質3日ほどしかできていません。青本の問題と回答例を口に出して読む、という方法で五年分をさらっと1周しました。小児、心外、気道確保関連はある程度自分の中で解答を考えていました。
実際の問題は、悪性高熱かと思えばTIVAで点滴漏れして術中覚醒という内容で、後から考えればそれほど難しいものではなかったと思います。しかし、試験の雰囲気から緊張し、普段通りに考え発言することがとても難しかったです。加点方式だからとにかくしゃべれと先輩からは言われていましたが、ベラベラと話せる雰囲気ではないため、間違っているかもしれないことを言える度胸が必要な試験だと感じました。
試験が終わった直後は落ちた…と思いましたが、合格することができてよかったです。
ありがとうございました。
体験談
●昨年初回受験で口頭試験が不合格であったため、今回は口頭試験の再受験です。
●おかげさまで無事に合格することができました。(内容的には前回以上にボロボロだったと思うのですが…)
●新型コロナ対策として、集合場所に入る前に『誓約書』の提出、検温、手指消毒などがありました。
●昨年同様、問題は1例のみ。20分間。
●試験官2名+受験者1名、ホテルの一室で。試験官との間に透明なシートかアクリル板があったと思います。
●昨年同様、症例の設定が書いてある紙にメモをとる時間が5分間。
『5歳女の子、98cm、18kgくらい。扁桃肥大+アデノイド肥大による摘出術予定。
三尖弁閉鎖不全症に対してグレン手術、フォンタン手術後。アレルギーなし』
★フォンタン術後であることもふまえて、術前に確認することは?
→(フォンタン循環についてわからなかったので一般的なこととして)常用薬、日常の活動制限、上気道炎の有無、開口、歯、いびきの有無、気道狭窄の有無を画像で確認、など答えました。
→『フォンタン術後ということに関して、母親に確認することは?常用薬のほかには?』と聞かれ答えられず。
★スライド表示。アスピリン内服、spo2 93%、そのほか色々検査所見。
★前投薬は?
→ミダゾラム0.5mg/kg内服、と答えたら、『先生の施設ではそれが標準ですか?』
→「普段は前投薬は使わないので…」と答えると、『ではその注意点は?』
→呼吸抑制に注意します。と答えると、『搬送中はどうしますか?』
→酸素投与します。
★導入法は?
→回答忘れました
★導入薬以外に準備するものや薬剤は?
→カメラ付き喉頭鏡、気管支ファイバー、エアウェイ、声門上器具、など答えました。
★GOSで緩徐導入します。FIO2:0.3でマスク喚起難しくなり、酸素化の悪化と血圧低下、どうする?カプノグラム表示。
→アナフィラキシーや気管支喘息発作や…と鑑別疾患を挙げていると、『どのように対処しますか?』と遮られ
→マスク換気改善のために人手を呼んだり二人法で換気したり経口エアウェイ試したりと答えたような。
→『FIO2を上げることで、酸素化が良くなる以外にこの患者にとって良いことはありますか?』
→肺血流が良くなります、と答えると頷いてらっしゃいました。
★換気できてルート確保もできました。
★扁桃肥大の重症度の基準2つ答えてください。
→開口時の視診の所見、と、睡眠時無呼吸があるかどうか…?と答えました。
★5ミリチューブ15.5cm留置しました。サイズや位置が適切かどうかはどうやって確認しますか?
→位置は聴診する、サイズは20cmH2O加圧してリークがあるくらいが良いと答えました。
★術中の換気設定はどうしますか?
→具体的には忘れましたが普通の設定を答えると、『換気回数はどのように決めますか?』
→PaCO2が下がると肺血管が収縮するので過換気にならないようにします、と、間違って逆を答えてしまいました。
→FIO2:0.35くらいで答えていたので『0.5や0.6にしない理由は何かありますか?』と聞かれ、
→(間違ってるんだなー)と思いながらも、高濃度酸素では吸収性無気肺のリスクがありますと答えました。
★鎮痛は何を使いますか?量は?
→フェンタニルと答えると『その選択の理由は?』
→あ、アセトアミノフェン15mg/kgも、と答えると次に進みました。
★抜管時に気をつけることは?
→筋弛緩薬の拮抗、自発呼吸確認、出血がないか確認する、口腔内吸引しておく、など答えました。
★覚醒後興奮してICUで鎮静することになりました。親に対してなんと説明する?
→何か答えたのですが(記憶が曖昧です)『でも暴れてるのは元気ってことですよね?普通に様子みてて良いんじゃないですか?』
→ルート事故抜去のリスク、手術直後なので呼吸状態や血圧がまだ安定していない可能性などを話したと思います。時間終了。
以上です。
フォンタン循環について全然理解していなかったので、これに関する問題はほぼ間違いました。
それ以外も間違ったりしたので、絶対に不合格だと思っていたのですが、なぜか合格できました。
先生の資料のおかげです。ありがとうございました。
今後とも何卒よろしくお願い致します。
体験談
今年は口頭試問の過去問をオンラインで参照できたので、授乳しながらでも勉強することができ、とても助かりました。
育児中で忙しい中合格できたのは、さらりーまん麻酔科医様のおかげです。本当にありがとうございました。
以下体験談となります。
筆記試験について
本格的に勉強を始めたのは6月からです。第53-57回の5年分をまず解きました。1周目が終わったのが9月初めでした。そこから第53-57回を3周し、力試しで第58回を解いてみました。A問題9割、B問題4割、C問題6割程度の正解率でした。今回受験した第59回では、A問題は1-2問ミス、B問題5割、C問題6割程度におさえられたと思います。
口頭試問について
部屋に入る前に5分間の制限で症例の紙を渡されました。閲覧中はメモをとっても構わないとのことでした。5分後に回収されましたが、入室前にまた返却してもらい、試験中はその紙を見ることができました。
症例は普通体型の中年男性。肝癌に対して拡大肝切除術を施行予定。既往に糖尿病(SU剤内服)、喘息(β2刺激薬吸入、ロイコトリエン受容体拮抗薬内服)があり、喘息に関しては1年以上発作無しとのこと。
まず、本症例の内服管理はどうするか答えてください。
→手術当日、SU剤中止、β2吸入継続、LT受容体拮抗薬中止
本症例で使用するモニターは?
→心電図、パルスオキシメーター、NIBP、Aラン、CV
麻酔方法は?
→全身麻酔、硬膜外麻酔
硬膜外麻酔はどこから穿刺しますか?
→Th8/9
次のモニターで、どんな変化が起こっているかを答えてください。
→VCVの呼吸管理で、最高気道内圧が上昇しているモニターだったので、そのように答えました。
では、その変化が起こるものとして鑑別を4つ挙げてください。
→回路閉塞、喘息、アナフィラキシー、気管支挿管
次にモニターを示しますので、鑑別を1つ述べてください。(SpO2、血圧が急激に低下するモニターを供覧する)
→アナフィラキシーショックが起こったのだと思います。
緊張性気胸が起こっていました。(ここで、なんで????ってなりました。もともと極度に緊張していた上にパニックです。)あなたはどのような対応をしますか。
→脱気、気管支挿管とか答えました。
その処置を行う際に発生する合併症はなんですか。
→出血、臓器損傷
脱気はどの場所から行いますか。
→詳しく覚えておらず(泣)、第2肋間あたりをおさえながらこの辺ですって感じで。
緊急脱気をし、その後胸腔ドレーン留置しましたが、エアリークが止まりません。そのままICU入院になりました。
ここであなたは、中心静脈穿刺時に一瞬針先が見えなくなったことを思い出しました。これを踏まえて患者への説明を行ってください
→手術の際に必要な点滴を首元から確保しました。超音波を使いながら施行しましたが、針が肺に達し穴が開いた可能性があります。今もまだ穴がふさがっていない状態なので、このままICUで様子を見させてください、的なことを言いました。
抜管し、様子を見ていましたが酸素化が低下してきました。鑑別をげてください。
→喘息発作、脱気不十分、出血? ここで、再膨張性肺水腫も頭に浮かびましたが、すぐの脱気だと可能性は低いかと思い、答えませんでした。
次に、レントゲンを示します。所見と診断をお願いします。
→右肺の透過性低下を認めます、再膨張性肺水腫です。
総合的な感想
筆記は皆さんも言われている通りA問題でどれくらいとれるかが勝負だと思います。6年分解きましたが、A問題で見たことないのは2問のみでした。
口頭試問ですが、試験官の先生は、答えを導き出そうと助言をしてくださったりもしましたが、解答を間違った問題も多々あり、絶対落ちたと思っていました。多分ギリギリの合格だったと思います。もう一生受けたくありません。
体験談
●筆記試験
専門医の先生達からの御告げでは、『過去問だけで良い。
さらに去年受験した先生の感触では、
5年分を最終的には6周とさらに古い2年分を3周しました(
6,7年前の過去問はA,
今年はコロナの影響で入室時に体温測定があり、
長机の真ん中に受験生が1人ずつ座るというスタイルでした。
A問題は初見の問題はほぼなし。
時間終了までに1/
B問題は難しいと聞いていたが、
C問題は傾向が変わったのか1番難しく感じた。
このような世界情勢で出ないはずがないと思ってはいたがCOVI
2019年度から過去問の毛色が変わったと(Bが難化、
もし、もう一度受験なら何の対策をするかなと考えると。
今回は、プリズバイド、左心バイパス(Impella)
●口頭試問
75歳男性 165cm/54kg(正確には忘れました。標準体型)
腹部大動脈瘤の拡大のため開腹での切除術が予定された。
大腸癌で腹腔鏡下結腸切除術後である。合併症で高血圧、糖尿病、
入室後にモニターに以下の情報が見せられる
NYHA2度、バイアスピリン・プラビックス内服、
L/D(腎機能悪化あり)、前回手術後にせん妄あり
問題1 この患者のASAと術中・術後に起こり得る合併症を5つ答えよ
問題2 術後腎機能障害はなぜ生じるか、術中に出来る腎機能保護を答えよ
問題3 大動脈デクランプ前のデータを見せられ、外科医がde-
TEE(動画)で心腔内kissing, CVP3, SVV15など
問題4 術後の鎮痛として何を使用するか。思いつくものを全て答えよ
問題5 術後鎮痛としてTAPブロックを手術終了時に行うこととした。
0.33%ロピバカインを両側に各30mlずつ投与したところ, 患者が不穏となりやがて意識レベルが低下した。何を考えるか5つ答えよ
問題6 患者はみるみるうちに意識レベルが低下し、
問題7 患者は蘇生し、意思疎通を取れるまでに回復した。
ICUへ入ることとなり家族へ説明を求められた。
○口頭試験を受けて
2019年度から大問は1題となった。
聞かれることは去年からは比較的オーソドックスな内様が多いと思
筆記試験の過去問ばかり解いて、
今年は、コロナの影響で筆記試験が日曜で、
筆記試験の疲労と日々の麻酔で、
入室前の5分で症例と予定手術と合併症の概要が書かれた紙とボー
一度に5つ答えよなど沢山聞かれる問題もあり、
局麻中毒の対処は5分後の持続投与量についても聞かれたので直前
実際、局麻中毒は見たことありますか?
口頭試験の対策として思った事は、
筆記試験から最大で1週間しか時間がなく、
早いうちから余裕があれば、各分野で絶対に聞かれる(聞かれて然
体験談
筆記試験
過去問5年分。まとめノートづくりを含め、昨年度分を除いた4年分を4月からゆっくり開始しました。最初は1冊解くのに数時間かかっていましたが、数をこなすうち、反射で解ける問題が増え、最終的には1冊30分程度で解けるようになりました。夏頃に直前の過去問を解き、A問題の重要性を再確認するとともに、不足する知識を補充していきました。
口頭試問
夏頃から購入した対策資料を読み始め、当直中や空いた時間に念仏を唱えるように回答内容のイメージをしみこませていきました。担当麻酔症例にも過去問同様の問題点抽出、トラブルシューティングなどを暗唱できるようにし、日常業務をしながら対策ができるようにしていきました。10月からは再度筆記試験に集中、直前一週間はA問題のみを黙々と解き続けました。
結果
A問題ほぼ満点、B問題5割、C問題7割程度でした。
初見のB問題に圧倒されましたが、数多くの体験談を心のよりどころとし、できる問題を取りこぼさないようにしました。A問題でしっかり点数を稼げていたのも精神衛生上よかったと思います。
口頭試問の「抗血栓療法中の胸膜中皮腫患者への肺全摘術」は経験のない症例でしたが、過去問でみた設問の組み合わせで対応できました。もう少しよく答えられた設問もありましたが、内容をまとめて簡潔に話すのが大切だと感じました。試験官にも恵まれたと思います。術前評価、麻酔管理、術後慢性疼痛と複数分野が入り混じっており、他医師や患者とのコミュニケーション力も問われているようでした。
長文となりましたが、改めまして、対策資料の作成誠にありがとうございました。
ぜひ後輩にも勧めたいと思います。
体験談
【筆記試験】
神戸にて受験、前日はポートピアホテルに前泊。
A問題は例年通りほぼ過去問。過去問6年分を勉強していき、見たことない問題は2問ほどでした。
B問題・C問題は今年はCOVID19関連やV-V ECMO等の出題もあり。手ごたえはほとんどありませんでした。自己採点もしてません。
【口頭試問】
前日はポートピアホテルに前泊。
60代男性の拡大肝右葉切除術。既往は高血圧(Ca拮抗薬内服)、喘息(β刺激吸入薬とロイコトリエン拮抗薬内服あり、ここ1年の発作歴なし)、糖尿病(内服のみでコントロール)。
術前の指示を入れてください。絶飲食、内服の継続/中断指示など。
→0時絶食、飲水は2時間前まで。糖尿病の内服薬は中止、その他は継続。
この患者の麻酔計画を述べてください。
→全硬麻 モニタールーチン、Aライン、CV確保しCVP、フロートラック
この患者で呼吸状態が悪くなるとすれば、どのような原因が考えられますか。鑑別5つと、それぞれどのような所見が見られるか、述べてください。
→喘息、CV穿刺時の気胸、アナフィラキシー、喀痰貯留、無気肺など答えた気がします
タイムアウト時、バイタル変化がありました。モニターを動画(気道内圧が徐々に上昇し、BP低下、SpO2低下していくモニターが表示される)で表示しますので、何が最も原因か述べてください。
→アナフィラキシーと答えてしまった
今回の原因は緊張性気胸でした。CV穿刺の際に針先がエコーで追えないタイミングがありました。緊張性気胸に対しどのように対処しますか。
→第2肋間鎖骨中線上を穿刺して脱気する、その後アスピレーションキット
脱気、アスピレーションキット挿入の際にどのような合併症が考えられるか5つ述べてください。
→肋間動静脈損傷、大血管損傷など
脱気したのち、麻酔覚醒させ抜管、OPEは中止としてICUに入りました。試験管を家族だとして、経過に対するICをお願いします。
ICU入室後、呼吸状態が悪化しました。鑑別を5つ述べてください。
→喘息、アスピレーションキット閉塞による気胸再燃、誤嚥など
呼吸状態悪化後のICUでのレントゲン(右肺が全体的に透過性低下している)を示します。最も考えられる原因は何ですか。
→正解は再膨張性肺水腫でしたが答えられず、右肺拡張不良と答えてしまいました
【実技試験】
評価表での提出でした。
体験談
体験談
合格体験記(50歳超の挑戦)
今年はとにかくCOVIDに振り回された.主催者側を含め、受験者側も皆同じ条件と言ってしまえばそれまでであるが、受ける方からすれば必死である.実技試験が免除され、それはそれで一つでも準備するものが減るのはありがたいことには違いないが、試験というのは何が起こるかわからない.一日一日試験日が近づいてくる不安な思いを経験するのは何年ぶりのことだろうか.
個人的には医師になり20数年のキャリアながら、色々あって2013年から麻酔科に転向、2017年から現在の臨床研修医も多く抱えるような病院に勤務となってからは、麻酔科専門医の肩書を持つ必要性を感じていた.それまでは、仕事として手術麻酔をかけ、それで給
料がもらえるのなら、標榜医で十分と思っていた.が、環境が変わり、それなりの大所帯で、優秀な後輩は皆専門医.年齢的には上から数えたほうが早いという立場になって、専門医の肩書は言わずもがな必須というプレッシャーを感じるようになってしまった.更に、専門医プログラムの移行期間とやらもあって、悠長に取得計画を立てている暇はない.40代半ばに専攻を変更し、50歳を超えて資格取得に躍起になっている変わり種であるが、母校の麻酔科勤務の同期からも「大変だぞ」の一言.この歳で励む姿は中年の星だと冷やかされ、ボケ防止にちょうど良いんヂャ無い?と軽口で切り替えしはしたものの、実際には必死にならざるをえなかった.
2017年に現在の職場に移ってから、そのような状況を自覚したので、専門医取得に向けての準備は早かったと思う.試験といえば、過去問.それしかない.王道であると思う.麻酔の合間やスキマ時間を使って過去問を解いた.3年間かけて過去5年以上の問題集を、直前のできなかった問題の答えだけ覚えるという作業を含めれば、7周回したような格好にはなる.歳を取ると記憶力が衰えるとか、いろいろな分析を耳にするが、衰えた分をカバーするためには、早く始めるしか無いと考えた.始めてみれば、頭を使ってなかった期間があまりに長すぎて、自分の記憶力がどれだけ衰えたのかを比較することができないと悟った.ただ勉強すればするほど、吸収するスピードは衰えてないように思うのだが、忘れるスピードはそれ以上に早くなっている気がした.これも実際にやってみないと分からないことである.試験の傾向と対策の分析をやるべく、パソコンでまとめを作りかけたのだが、世の中には本当にマメな人がいるもので、自分の求めるものを代わりにやってくれている人がいた.このさらりーまん麻酔科医さんには本当に頭が下がる.自分が学生の時は、ひたすら過去問であったが、このネットの時代、情報を共有化してくれるありがたい存在は何事にも代えがたい.医学部に進学している息子の勉強法を見ても、過去問中心の取り組みは変わりないのだが、予備校のリモート授業など我々の時には存在しなかった手法を上手に取り入れていることも参考になった.ググってみれば、ユーチューブでの実技の動画など、求めている情報にいくらでも手軽くたどり着くことができる.
さて、このさらりーまん麻酔科医の青本、値段は決して安くないが、その労力への対価と試験突破の為の効率を考えたら安いものである.試験直前となってしまったが、過去問を何周か回した後、一度、青本を通して読んで整理してから、再び過去問をもう1週回した時、驚くほど正解率が向上していて、効果を実感出来た.歳がいってからの試験勉強、何が一番大変だったかというと、それは記憶力の衰えよりも、視力の衰えであることを痛感した.パソ
コンで調べ物をする時は、普段使いのメガネをしているのだが、テキストを読む時は、眼鏡ではピントが合わず、裸眼でとなる.この煩わしさ、理解できていない内容は余計にピントが合わなくなる.試験本番では勿論裸眼で挑んだのだが、万一のことを考え老眼鏡ま
で用意していた.症例問題での画像が小さいと、虫眼鏡まで必要なのでは?と不安になったが、杞憂に終わった.歳をとってから受けるものではない.
ほぼうん十年ぶりに取り掛かった勉強には戸惑いも少なからずあった.特に用語がバージョンアップしている点.心内膜床欠損症はECDと憶えていたのだが、現在では日本語では使ってもそのような略語は使わないと後輩から指摘.AVSDと言うらしい(こちらの方
が理解しやすい).妊娠中毒症などもそうである.世の中の年寄り医者というのは、一部の物好きを除いて、自分が試験前に覚えた内容から、適時アップデートするなんてことは、まずやらないし、それでいて特に困らない.この歳になって、このような発見があったのも、ある意味、感謝すべきことなのかもしれない.
私は、学生時代、決して優秀な方ではなかったのだが、大学6年を通して再試が一つもなかったというのを密かに誇りにしている.秘訣もクソもない、最後まで諦めず、危機感を持って必死にやるだけ.特に筆記試験に比べ、その5日後にやってきた口頭試問は、明らかに準備不足を感じ、しかも出発前日はオンコールで夜遅くまで急患麻酔で残され、ほとんど準備に時間を割くことができなかった.そんな中でも、前泊したホテルで缶詰になり、最後まで諦めずにやれた.必死になっているのにも関わらず、集中力が続かないというもどかしさは感じたが・・・.結果は時の運も大きいが、おおよそ試験や選挙というものは、本人の実力以上に、必死さ加点の要素が大きいものだと信じている.ギリギリまで危機感をもって自分を追い込めるか、それだけだ.
それにしても疲れた.どうにか3科目とも合格したようだが、老体には堪えた.ただ、様々な理由で、かなり年齢を召されてから専門医合格を目指されている後続の方々にこの体験を捧げたく思う.気持ちの面で、自らを奮い立たせることに役立てていただけるならばこの上ない喜びである.
体験談
無事に3科目とも合格することができました。ありがとうございま
対策資料やブログの体験談には本当に助けていただきました。
今年度は新型コロナウイルスの影響でイレギュラーな対応が多く、
【筆記試験】
追い込まれると焦ってしまうタイプなので、前の年の夏頃からのん
プール問題は多少改変されていても取りこぼさずに済むように解説
(一部まるで解説になっていない解説もありますが…)
C問題はかぶらないのであまり熱心に周回する必要はなさそうです
歴史問題・統計問題は過去問に出たものだけ割り切って覚えました
正解選択肢が解説と矛盾していたり、問題によって〇になったり×
どうしてもある程度は丸暗記事項が出てくるので、ピックアップし
各種ガイドラインと、新型コロナウイルス関連の提言や指針なども
試験会場は入口で検温と誓約書の提出があり、長机一つに受験生一
内容はA問題は例年通り、BC問題もきっと例年並の難易度だった
Aで凡ミスをせず、BCは取れるところを確実に拾えば概ね大丈夫
【口頭試験】
口頭試験は対策資料を活用させていただきました。
ブログの体験談を読めば読むほど本当に自信が持てなかったので、
ガイドラインの聞かれそうな内容やトラブルシューティングについ
2日目の8時集合でした。筆記試験と同様に検温と誓約書の提出が
大部屋に集合し、説明を受けた後グループごとに引率されエレベー
試験部屋(客室)の前に待機用の椅子があり、各部屋一人スタッフ
時間になると症例の記載された用紙と筆記用具が渡され、5分間メ
症例:70代女性の幽門部胃癌 開腹
食欲不振・腹部膨満感の症状あり
後頚部痛で整形外科受診し頚部CT施行している
DVTありダビガトラン内服中
・試験官を患者さんに見立てて医療面接を行い、問診で聞きたい事
・麻酔導入と気道確保は何に気を付けてどのように行いますか
・術後鎮痛の計画を述べてください
・硬膜外麻酔はどのレベルから穿刺しますか
硬膜外併用全身麻酔で行った。
硬膜外麻酔施行中に電撃痛の訴えと髄液流出を認めた。
・どのように対応しますか
・その場で患者さんにどのように説明し、何を確認しますか
・麻酔方法はどうしますか
1椎間上から硬膜外麻酔を再度施行し、全身麻酔を導入した。
手術中に突然の血圧低下と頻脈を生じた。
・疑うべき病態2つと鑑別すべき病態3つを答えてください
・鑑別のためにどのような対応を行いますか
術後に頭痛を生じました。
・頭痛の原因について患者さんに説明してください
・頭痛の治療法を3つ説明してください
試験官の先生お二人は終始穏やかな雰囲気で、5分ほど時間が余り
雑談はなく座ったまま無言で終了時刻を待ち、挨拶をして退室とな
体験談
筆記試験
5年分の過去問を半年くらい前からやり始め、本番直前にあと2年
口頭試験
68歳男性、3日前に低位前方切除術をした方が縫合不全でショッ
実技試験
免除でした。
体験談
おかげさまで無事合格しておりました。
筆記試験
私は6年分を4周程度、全ての問題の答えが即答出来るように勉強
本番では、A問題は初見の問題は2問だけでした。少し選択肢が改
B・Cはとても難しかったです。感覚的にはB問題は3割、C問題
口頭試問
筆記試験が終わってから1週間、必死に青本を読んで勉強しました
シナリオ
高血圧、糖尿病、喘息のある患者の肝拡大右葉切除術。
・麻酔計画について術前の内服薬の管理、必要なモニターも含めて
内服薬はCaブロッカーと喘息の薬は当日朝まで、DM薬は当日は
・硬麻はどこから入れますか? Th7-8
・呼吸管理で術中に起こりうる変化とその対応4つ
喘息発作:気道内圧上昇、wheeze:セボ濃度上げる、吸入薬
気胸:気道内圧上昇、SpO2低下、聴診:脱気
アナフィラキシー:気道内圧上昇、全身紅斑:ボスミン筋注
無気肺:SpO2低下:リクルートメント
・術中に気道内圧上昇、頻脈、血圧低下、SpO2低下(モニター
アナフィラキシーと答えました
・緊張性気胸です。どう対応しますか?
緊急なので、18G針などで脱気します
・CV穿刺が原因の可能性があります。患者家族に説明してくださ
謝罪しました
・ICUで酸素化悪化、何を考えますか?それぞれ鑑別方法と対応
気胸の再発:ドレーンから空気が引けてるかを確認:トロッカー入
再膨脹性肺水腫:レントゲン:酸素投与
心原性肺水腫:レントゲン:利尿薬、NPPV
・(レントゲン画像を示されて)根拠を示して診断してください。
右肺優位の透過性低下あり、再膨脹性の肺水腫
試験官の方々は淡々と問題をこなしていく感じで、誘導などは全く
緊張してると話している途中で何を聞かれたか、自分が何を話した
体験談
筆記試験
私は試験の1ヶ月前に出産予定だったので、早めに準備を開始しよ
本番は、A問題は例年通りプール問題、B問題は聞いたことがない
口頭試問
対策としては青本の過去問を使って、自分で答えを作ってノートに
ホテルの一室を使い、アクリル板などでコロナ対策してました。職
78歳女性154cm53kg
少し前から、心窩部不快感と腹部膨満感を主訴に来院。胃癌の診断
また、最近頸部痛があり、整形外科でCTを撮影してる。
また、DVTの既往でダビガトランを飲んでいる。
1、気道確保の問題点2つ
→フルストマック、頸部痛
2.試験官を患者に見立てて頸部痛とフルストマックについて質問
→頸部可動域、可動時の症状、リウマチ有無
→いつから食べてないか、嘔気嘔吐症状、仰臥位になれるかなど
画像の提示。
C2に透下像、
開口3横指、マランパチー2
後屈30度くらい
3.導入どうする?
その注意点は?
→迅速導入か意識下ファイバー経口挿管の2択だが、嘔吐リスク高
4.術後鎮痛はどうする?
→ダビガトランの休薬守られていればepiさせるが、休薬期間不
5.硬膜外なら、どこからさす?→th8/9
ivpcaなら組成は?→フェンタニル20μg/hr ボーラス20μg LOT10min
6.th7/8から穿刺中、4cmで髄液漏出と電撃痛。
どうしますか?
→すぐに針を抜いて症状確認。この時一つ上の椎間から刺し直す
7.刺し直すことにしました。注意点は?
→4cmより深くならないように、鎮痛範囲が上に効きすぎないよ
術中突然
HR115 BP60/40 ETCO2 37 顔面紅潮
spo2 99
7.まず考えることとその鑑別方法
→アナフィラキシーショックと腸管牽引症候群。アナフィラキシー
8.ほかに除外すること3つ
→Alineトランスデューサー位置異常、気胸、出血など
術後、
9.起立時の頭痛出現
対応3つ
→水分補給、安静、カフェイン
10.どれくらい治るか?
→75%寛解
1週間たっても治らなかったらなにする?
→blood patch
合併症などが不安です。どう説明する?
試験官を患者に見立てて話す。
口頭試問は大きな声で自信をもってハキハキ答えるのと、姿勢が大
問題には正直当たり外れがありますが、問題の配点が低いものと高
普段からplanAとBを考えて麻酔をするように心がけておくと
頑張ってください。
体験談
体験談
体験談
筆記試験・実技試験(
体験談
68歳男 体型普通 LAR後縫合不全でリオペ
体験談
体験談
体験談
体験談(仮)
体験談
体験談
まず、実技試験は所属する研修プログラム責任者が評価表を用いて試験を行いました。
しかし、実際には時間も限られているため、いつも通りの麻酔導入を見守られる感じでした。(笑)
私は、婦人科の子宮全摘術(特に大きな問題のない方、全硬麻)に当たったので、いつも通りの導入をして試験終了でした。
評価表については一通り復習をしましたが、細かく実技で問われることはありませんでした。
口頭試験では、胃がんの胃空腸バイパス術に関する問題でした。
高齢女性、やせ型、胃がんで通過障害あり、頸椎の痛みがあり整形外科にも通院中。
下肢静脈血栓があり、ダビガトラン内服中。
麻酔計画をするにあたり気を付ける点・問診で確認する点を述べなさい。
高齢、サブイレウス状態(食事量や嘔吐や体重減少など)、頚髄症などの可能性(至適体位、しびれの有無)、DVTの既往、抗凝固薬内服中
あとは開口やマランパチなどの一般診察
CTで頸椎の骨透亮像を提示、術前診察も提示(開口3横指、後屈制限あり、最近食欲がなく嘔気あり)
麻酔法、導入方法はどうしますか。
ダビガトラン休薬後に全硬麻で行います。導入は意識下挿管にしました。
硬膜外麻酔はどの部位から穿刺しますか。
Th8/9 or Th9/10
ダビガトラン休薬し、Th6/7から硬膜外穿刺を行いました。穿刺時、針に透明の液体が逆流し、患者は電撃痛を訴えました。
なにを考えますか。また、どう対処しますか。
硬膜穿刺を考えます。穿刺針を静かに抜去します。
2回目の穿刺でエピカテが挿入されました。手術開始30分後、血圧低下、頻脈、SpO2変化なし、顔面潮紅を認めました。
鑑別2つ、除外3つ答えさない。
鑑別:腸管牽引、アナフィラキシーショック
除外:心筋梗塞、気胸、局麻中毒など?
手術は終了しましたが、その後患者が頭痛を訴えています。どうしますか。
PDPHを疑います。まずは安静、飲水、NSAIDS等で対応します。効果なければ自己血パッチも考慮します。
他にも聞かれたことがあった様な気もしますが、とりあえずこのような流れでした。
参考になれば幸いです。
体験談
体験談
<第59回麻酔科専門医体験記>
【試験結果】
筆記試験 不合格
口頭試験 合格
実技試験 合格
【試験対策】
〇勉強スケジュール
大学にいたので、1年前より1つ上の先輩が受験する資料をチラ見
本格的に勉強をはじめたのは受験年の3~4月です。学生と違って
〇勉強法
★使ったもの
青本(第59回受験用)、過去問集5年分、医師国試受験の際のま
◆筆記試験
過去問5年分。直前1ヶ月までは4年分をひたすら周回し、1ヶ月
それをPDF化し、iPad miniにいれて時間の合間を見てはとにかく問題を解いていまし
麻酔中に、抄読会の準備のため論文を読んだり寝たり(笑)する時
青本は過去問5年分で問われた部分はチェック。それ以前のものは
時折もりこまれているさらりーまん先生の語り口調の文言が癒しに
ありがとうございました(笑)。
◆口頭試験
青本のみが頼りになりました。筆記試験が終わって1週間もない時
◆実技試験
新型コロナウイルス感染対策で今年は評価表による合否判定になり
大学の医局所属なので、そのままプログラム責任者の評価となりま
先輩からは『ちゃんと菓子折り持って行ったか!?』と冗談で言わ
〇体験記
◆筆記試験
ちょっとイレギュラーなことがおきて平常心を保って受験ができま
私が言えたことではありませんが、いかに平常心を保って何が起き
ことが大切。平常心です。べたかもしれませんが、問題文はよく読
正しいものを選ぶのか間違いを選ぶのか。試験本番のことはすみま
あとから振り返りましたが、過去問5年分で大方対策でき、安全パ
◆口頭試験
新型コロナウイルス感染対策とは言いながらも、噂のドナドナエレ
引導の先生の手際が悪かったり(コロナ対策でマスクしてると聞き
症例カードに提示された症例は。60代男性、直腸癌に対し腹腔鏡
(よくないことですが)日頃頻繁に遭遇する症例であり、見た瞬間
してしまいました。
質問:申し込み時点、術前のバイタルサイン、検査データなどが提
重症であることを示唆する所見は?麻酔導入はどう行うか、留意点
答えた内容:思いつくまましゃべり倒してしまい、試験管に「1つ
ました。前回の麻酔記録や一般的に術前情報で取ってくる情報(A
データは、ショックバイタル、qSOFA陽性、腎機能障害、La
麻酔導入は、末梢ルートが20Gのみだったので、18G以上の太
動脈ライン(FloTraq)は確保。導入はMz、Fentan
「なぜMzを用いるのか」問われ、Pfより循環抑制が少ないこと
経験がなかったので余計なこと言わずに普段通りを答えました)。
質問:麻酔導入後、執刀開始時のバイタルサインが提示され、麻酔
答えた内容:案の定ショック。敗血症性ショックに準じて輸液負荷
カテーテルを挿入し、ScvO2もモニタリングできるようにし、
答えました。
質問:手術が終わり、挿管したまま術後集中治療室で管理すること
担当医師に申し送りをしてください。
答えた内容:術前状態(入室時)、麻酔導入・維持でのイベントを
質問:術後管理について留意点を5つ。
答えた内容:敗血症に準じた治療、EGDTの内容を再度。DIC
FDLカテーテルを挿入してCHDF、カテコラミンはノルアドレ
広域抗生剤(血培2セットはCVC、FDL挿入時に確保済)、肺
普段の診療通り、入室時はVCV-SIMV、FIO2 1.0で酸素化、コンプライアンスを評価して、
血ガスの結果も見ながらPCV-SIMVで管理)、とマシンガン
ん?5つ言ったぞ??と思いながらも、術後の栄養について(主治
もしくはTPN)をしぼりだしました。
普段の診療通りで、正直ラッキーでした。
体験談
おかげさまで、3科目とも合格していました!
ありがとうございました。
子育てをしながらの勉強でしたが、青本のおかげで効率よく進める
特に口頭試問は、青本がないと無理だったと思います。
筆記試験
7年分の過去問をやりました。
A問題
全て見たことがある問題で、1問ミスぐらいだと思います。
B問題
ガイドラインからたくさん出ていました。
もっとちゃんと読んでおけば良かったと後悔、、、
5割ぐらいでしょうか。
C問題
今年は心外の問題が多かった印象です。
なかなか絞りきれない選択肢もあり、迷いました。
7割ぐらいだと思います。
口頭試験
60代男性
中咽頭がんの手術 気切、皮弁予定
喫煙歴あり
家族歴 20年前、親戚が麻酔後に死亡した
試験官は男性二人。
お一人が質問して、もう一人はずっと聞いている感じでした。
キーワードを言うごとに、紙にチェックを入れておられました。
Q.患者だと思って家族歴の詳細を術前診察して下さい
A.亡くなった方がどんな感じだったのか具体的に教えてもらえま
→なんか高い熱が出て亡くなったと聞いています
詳細を書いた紙とかもらいました?
→昔のことなので覚えていません
筋肉の検査とかしましたか?
→していないと思います
これまで麻酔を受けたことは?
→ありません
ほかのご家族で麻酔を受けた方は?
→いません
Q.患者に麻酔方法を説明してください
A.おそらく悪性高熱症という病気で亡くなったことが考えられま
今回は全身麻酔で完全に眠ってしまう麻酔です。
寝る方法は2通りあります、点滴からのお薬と呼吸の管からのお薬
また、手術中筋肉を柔らかくするお薬を使いますが、これにも2種
スキサメトニウムというお薬は悪性高熱症を起こしやすいと言われ
麻薬は問題ないと言われているので、しっかりと痛みはとっていき
ただ問題ないと言われているお薬を使っていても悪性高熱症が起き
Q麻酔の準備するもの、モニターとか
A.心電図、サチュレーション、血圧、Aライン、CV
→ほかに何かありませんか?
ダントロレンと温生食、救急カートを部屋に置いておきます。
Q.麻酔計画、さっき言ってくれたのと被ってると思いますけど
Aプロポフォール、ロクロニウム、フェンタニル、レミフェンタニ
Q.スライドを見てください。(人が横に寝てて、V2A1、気管
看護師、執刀医と共有すべき事項を4つ教えてください。
??という顔をすると、
タイムアウトみたいな感じで、と助け舟が入りました。
A.
喫煙歴あります。
悪性高熱症の家族歴がありますので、注意してみていきます。
長時間手術が予想されるので、褥瘡ができないように徐圧しっかり
気切のときはチューブ引き抜くので、声かけてください。
Q手術が始まりました。
スライドを見てください。
ベローズ式麻酔器のベローズが、スムーズに動かず、上まで上がら
何が起こっていると考えますか?2つ答えてください。
Aリークがあると思います
→具体的には?
カフもれ、チューブ外れ
Qモニターではどうなると思いますか?
A.EtCO2の波形が正常ではなくなると思います。えーと、マ
→他には?
SpO2がゆっくり下がってくると思います。
Q.カフがもれていました。戻して良くなりました。
術中に頻脈になりました。何を考えてどう対応しますか、3つあげ
A.
疼痛、レミフェンタニルを増やします
出血による循環血液量減少、輸液増やして血ガス取ります
CO2貯留による交感神経刺激、呼吸器設定をいじります
Q.点滴の接続が緩んでおり、それによる頻脈でした。
手術が終わりました、ICUに帰ります。帰室前に確認すること4
A.
鎮静鎮痛しっかりできてるか
気管切開のチューブがしっかり固定されてるか、痰がないか
褥瘡できてないかどうか
ICUへ申し送りのために麻酔内容や輸液、出血とかメモして持っ
Q患者が術中の記憶があると言っています。
どう説明しますか。
麻酔を担当した〇〇です。
手術お疲れ様でした。
目が覚めてしまったと看護師さんから聞いていますが、具体的にど
→気切してるので喋れません。
手術中は、脳波をはかるシールを貼ってみていましたが、それでも
(点滴外れてたんでしたっけ?と聞くと頷いてくれました)
また今回点滴が途中外れてしまっていて、そのせいでお薬が体に届
すぐ効果が切れてしまうお薬なので、そのせいで目が覚めてしまっ
本当に申し訳ありませんでした。
今後は、精神科の先生に診てもらいながら、わたしも一緒にお話を
以上です。
後から考えれば、悪性高熱症に関することが全然足りていなかった
気化器外すとか、体温、ETCO2モニターするとか。
頻脈の原因にも悪性高熱症を入れるべきでしたでしょうし。
圧迫ではなかったですが、わりと素っ気ない感じで終わりました。
実技試験
評価表のみで合格でした。
体験談
無事、合格しました。
ありがとうございました。
結局、成書なぞ読む時間と気力はさらさらなく、
試験対策は青本のみでしたが、本当に十分でした!
今までの感謝をこめて、口頭試験の体験を書いてみます。何かの参
症例は5歳女児。扁摘が予定されています。
既往歴として三尖弁閉鎖症で◯ヶ月(すみません詳しい数字は忘れ
フォンタン術後であることを考慮して、親に聞くべきことを4つ挙
前投薬はしますか?
手術前にどのような準備をしますか?必要な検査や手術時に準備す
扁桃腺腫大の重症度はどのように判定しますか?2つ挙げなさい。
導入はどうしますか?
緩徐導入で導入しました。
→だんだん換気が不能になってくるようなスライドをみせられる
何がおきましたか?また、どのように対処しますか?
無事ルートもとれ、挿管できました。フォンタン術後であることを
手術は無事終わりました。抜管時の注意点を述べよ。
抜管時に暴れたため、鎮静して帰ることになりました。その経緯と
ところどころ曖昧ですが、こんな感じの問題だったと思います。
はじめに症例を書いた紙を渡されて、フォンタン手術の文字を見た
改めて問題を書きだしてみると、正直どのくらい答えられていたの
青本で勉強したことで、試験対策はもちろんですが、
ふだんの臨床についても改めて勉強することができました。
ありがとうございました。
体験談
筆記試験 A問題(90問):ほぼ過去問通りだが、10問ほど新規の問題が混じる B問題(55問):ほぼ新規の問題 過去問をやるだけでは解けない問題が大多数を占める 過去問の周辺知識も仕入れておくと対応できると思われるが、4割程度でも合格には達するのでは C問題(55問):臨床問題 過去の問題から対応できるものもあれば新規の分野も出たりと多彩 過去問で採点除外となったお題目も品を変えて出たりするので頑張って拾っておくとよいかと 例年通りなら、計200問で140点以上(70%)を合格ラインとしているようで、偏差値35程度までは救済措置含め合格しているようです 過去問が通じなくなっている印象で、対策をするならば直近数年で改定されたようなガイドラインは目を通しておくと何問か拾えると思います 口頭試験 遮蔽版の向こうにマスクをした試験官2人が鎮座していました・・・ 問題自体は非常にオーソドックスでした 問題文 「68歳の男性 168cm/58kg(年齢・身長・体重はうろ覚えです。高齢すぎず, 太ってもいないと思って頂ければ) 直腸癌の低位前方切除後(術後3日目)縫合不全に対して手術申し込みがあった。」 問1 この患者の麻酔計画にあたり知りたい情報を5つ述べてください 既往歴・投薬内容(中止薬、新規にDVT予防の抗凝固が始まってないかなど)・バイタルサイン・術前検査・前回の麻酔記録(特に気道確保方法)・留置されているライン類 「患者に特記すべき既往歴はなく、前回の麻酔記録(導入・挿管・術中経過)に特記すべき事項はありません、現在のバイタルサイン・検査所見はスライドの通りです」 スライド 「バイタルサイン(頻脈 低血圧 頻呼吸) 血液検査所見(血算(WBC↑, Plt↓(8万程度だったような・・), Hb 10程度)、生化学(Cre↑, CRP↑↑)凝固(PTINR 1.4)、血ガス(乳酸アシドーシスあり)) ルート(末梢 20G 酢酸リンゲル 150ml/hr. ドパミン 9γ?)」 問2 この患者の状態を評価し、導入方法・麻酔計画(モニタ、薬剤、準備する物品など)について述べてください qSOFA, SOFAscoreともに敗血症として矛盾しない所見。とくにDOA投与下でも低血圧を呈しており敗血症性ショック状態 導入はfull stomachとして迅速導入(ミダゾラムorケタミン、フェンタニル(レミでも)、ロクロニウム) 動脈圧ラインは導入前に必ず取る、患者が安静に出来るのならば中心静脈カテーテルも欲しい また、敗血症性DICによる凝固異常・血小板減少があるため輸血製剤も取り寄せておく 「ミダゾラム, フェンタニル, ロクロニウムによる迅速導入を行い、動脈圧ライン、中心静脈カテーテルを挿入しました。 開腹ドレナージ、人工肛門増設術が予定され、まもなく手術が開始されましたが、低血圧が続いています。」 問3 この手術の麻酔管理で重要な点を5つ述べてください。また循環管理について中心に述べてください(ノルアドレナリン, バソプレシンは具体的な投与量も聞かれました) 急速輸液、Hbの低下があれば輸血 DOA→ノルアドレナリン バソプレシンに切り替え ストレス量の副腎皮質ステロイドの投与 プリセップや動的指標が使えるのならば目標志向型の前負荷・Hb・心拍出量の管理 「予定どおりの手術が施行されました。その後も低血圧が持続し、ノルアドレナリン持続投与下、鎮静・挿管のままICUへ帰室することになりました」 問4 ICU担当医へ申し送りを行ってください 問5 この患者の術後ICU管理で重要な点を5つ述べてください 培養結果の確認 適切な抗生剤投与 十分な前負荷をかけながら、血管収縮薬の投与を続ける AKIが続くようならば血液透析 ARDSのような呼吸不全徴候があればdriving pressureを抑えた肺保護換気 凝固異常があるためドレーンからの排液性状や出血には注意
体験談
試験対策本ありがとうございました。
無事に全て合格できました。
筆記試験
過去問は6年分解きました。
A問題は見たことない問題が3/90問、B問題は分からない問題
基本的に休憩時間に答え合わせはしないのですが、B問題で分から
口頭試問 1題
症例)
喘息で内服と吸入、糖尿病で内服、高血圧で内服している患者の肝
●手術当日の内服薬の計画
●麻酔薬は何を使用するか
→全硬麻、Aライン、CVで手術を行うこととなった
●術中に酸素化が低下した場合に考えられる鑑別4つとそれに対す
●導入終了後、バイタルと麻酔器の波形の変化の動画を見て、所見
→(SpO2低下、血圧上昇、HR低下、最高気道内圧上昇など)
●なにが起こったか鑑別1つ
→(緊張性気胸)
●緊張性気胸の際に緊急に行うべきこと
→(脱気)
●脱気の際に起こりうる合併症とその対処法
●手術中止、ICU入室。担当麻酔科医より、CV穿刺の際にエコ
●抜管後30分、酸素化低下。鑑別4つとその対処法
●そのときの胸部レントゲン(ドレーン留置されている右肺の透過
緊張性気胸を喘息と答えたり、抜管後30分の酸素化低下4つと聞
実技試験
評価表のみ
体験談
初受験でしたが、無事全科目合格することができました。先生の青
地方病院勤務で今年の専門医試験の受験が私一人だったので、試験
特に口頭試問は、筆記試験が終わってからの4日間で青本を読み込
コロナで実技試験がほぼ書類審査のみになったぶん、口頭試問が難
筆記試験のC問題でガツンと頭を打たれ、口頭試問へのモチベーシ
(オンライン版をご用意いただきましたが、紙に書き込んだり「本
個人的には筆記試験まとめも非常に助かりました。試験の最中に「
重ね重ねありがとうございました。
今後後輩にも青本を勧めたいと思います。
体験談
大変お世話になりました。
無事に合格することができました。
筆記試験に関しては、5年分を5周しました。3周目までは全部解
口頭試験はほとんど対策できず、筆記試験が終わってから、とにか
症例は咽頭癌+頚部郭清+気管切開でした。喫煙歴があることと、
試験管からは、40年前の死亡についてどのようなことが考えられ
最後に術中覚醒があった時の対応を聞かれました。
全部で20分でした。正直、オーソドックスな問題で、普段の麻酔
本当にありがとうございました。
体験談
体験談
体験談
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